JPH0616973B2 - 多数ノズルを有する圧力容器の製造方法 - Google Patents
多数ノズルを有する圧力容器の製造方法Info
- Publication number
- JPH0616973B2 JPH0616973B2 JP23520184A JP23520184A JPH0616973B2 JP H0616973 B2 JPH0616973 B2 JP H0616973B2 JP 23520184 A JP23520184 A JP 23520184A JP 23520184 A JP23520184 A JP 23520184A JP H0616973 B2 JPH0616973 B2 JP H0616973B2
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- Japan
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- pressure vessel
- nozzles
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- isi
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23P—METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; COMBINED OPERATIONS; UNIVERSAL MACHINE TOOLS
- B23P15/00—Making specific metal objects by operations not covered by a single other subclass or a group in this subclass
- B23P15/22—Making specific metal objects by operations not covered by a single other subclass or a group in this subclass cartridges or like shells
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
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- Pressure Vessels And Lids Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は多数ノズルを有する圧力容器の製造方法に関
し、強度が高く且つ超音波探傷のし易い圧力容器を製造
し得るよう企図したものである。
し、強度が高く且つ超音波探傷のし易い圧力容器を製造
し得るよう企図したものである。
<従来の技術> 多数ノズルを有する圧力容器、例えば原子力プラント、
火力プラント等のウオータドラム、蒸気ドラム等におけ
るノズル部の成形方法は、まず当該圧力容器にノズル位
置を罫書き、開先加工を施したノズルを1個毎に溶接に
て取り付け、その後機械加工により所定の寸法精度を出
している。なお炭素鋼の場合には焼鈍をした後に機械加
工を行う。他方原子力プラントの場合には、規定により
ノズル取付溶接部は全数供用期間中検査(以下ISIと
記す)が要求されている。この場合のISIとしては主
として超音波探傷検査(以下UTと記す)が体積検査と
して要求されている。従つて製造時にノズル取付溶接性
の面から要求されるノズル間に取付ピツチ、溶接時の歪
防止の面から制限される間ノズルピツチ、更には原子力
プラントの場合ISIとしてノズル取付溶接部に対する
実施上要求されるノズル間ピツチにより容器サイズを制
約することになる。この場合、ノズルの数が多ければ多
い程その影響は顕著に現われてくる。また材質がステン
レス鋼の場合応力腐食割れに対する対策も必要になって
くる。以上の事から従来の工法で多数ノズルを有する容
器を製造する場合、容器サイズの合理化の観点からかな
りの制約を受けざるを得ない。
火力プラント等のウオータドラム、蒸気ドラム等におけ
るノズル部の成形方法は、まず当該圧力容器にノズル位
置を罫書き、開先加工を施したノズルを1個毎に溶接に
て取り付け、その後機械加工により所定の寸法精度を出
している。なお炭素鋼の場合には焼鈍をした後に機械加
工を行う。他方原子力プラントの場合には、規定により
ノズル取付溶接部は全数供用期間中検査(以下ISIと
記す)が要求されている。この場合のISIとしては主
として超音波探傷検査(以下UTと記す)が体積検査と
して要求されている。従つて製造時にノズル取付溶接性
の面から要求されるノズル間に取付ピツチ、溶接時の歪
防止の面から制限される間ノズルピツチ、更には原子力
プラントの場合ISIとしてノズル取付溶接部に対する
実施上要求されるノズル間ピツチにより容器サイズを制
約することになる。この場合、ノズルの数が多ければ多
い程その影響は顕著に現われてくる。また材質がステン
レス鋼の場合応力腐食割れに対する対策も必要になって
くる。以上の事から従来の工法で多数ノズルを有する容
器を製造する場合、容器サイズの合理化の観点からかな
りの制約を受けざるを得ない。
他方これらの改善工法として圧力容器とノズル溶接箇所
のノズル用条突を鋳造により一体成形した後、機械加工
により所定の寸法精度に仕上げる工法が提案されている
が、鋳造材を使用するため、金属組織が荒くかつ不均一
になる傾向があるという治金的特性や、常温での設計応
力強さがSCS13の12.7kg/mm2に対しSUS3
04の14.0kg/mm2という如く小さい機械的特性等
の面から設計上厳しい面がある。更には、ノズル取付溶
接部は一体化を図れば無くなりISI不要となるが、ノ
ズルと配管との溶接部、胴本体同士の同周溶接部に対し
てのISIは依然として必要である。したがつて原子力
プラントではISIが要求されるにもかかわらず、鋳造
材、特にステンレスの鋳造材の場合、超音波の散乱、減
衰等の現象によつてほとんど探傷困難であると言われて
いる。
のノズル用条突を鋳造により一体成形した後、機械加工
により所定の寸法精度に仕上げる工法が提案されている
が、鋳造材を使用するため、金属組織が荒くかつ不均一
になる傾向があるという治金的特性や、常温での設計応
力強さがSCS13の12.7kg/mm2に対しSUS3
04の14.0kg/mm2という如く小さい機械的特性等
の面から設計上厳しい面がある。更には、ノズル取付溶
接部は一体化を図れば無くなりISI不要となるが、ノ
ズルと配管との溶接部、胴本体同士の同周溶接部に対し
てのISIは依然として必要である。したがつて原子力
プラントではISIが要求されるにもかかわらず、鋳造
材、特にステンレスの鋳造材の場合、超音波の散乱、減
衰等の現象によつてほとんど探傷困難であると言われて
いる。
<発明が解決しようとする問題点> 上述した様に結局従来技術では、ノズルを溶接により胴
本体に取り付けることにより容器のコンパクト化が阻害
され、鋳造材を採用することによりISI性が阻害さ
れ、合理化を図ることが困難であり、機器の信頼性が低
かつた。
本体に取り付けることにより容器のコンパクト化が阻害
され、鋳造材を採用することによりISI性が阻害さ
れ、合理化を図ることが困難であり、機器の信頼性が低
かつた。
本発明は、上記従来技術に鑑み、ノズル取付溶接施行
上、溶接歪防止上、更にはISI上要求される制約条件
を解除し、容器の合理化(コンパクト化)、配管との取
付溶接部等のISI性の向上及び機器の信頼性の向上を
図ることのできる、多数ノズルを有する圧力容器の製造
方法を提供することを目的とする。
上、溶接歪防止上、更にはISI上要求される制約条件
を解除し、容器の合理化(コンパクト化)、配管との取
付溶接部等のISI性の向上及び機器の信頼性の向上を
図ることのできる、多数ノズルを有する圧力容器の製造
方法を提供することを目的とする。
<問題点を解決するための手段> 上記目的を達成する本発明は、鍜造材でなる筒状素材の
外周面に対し、その軸方向及び周方向に沿い切削加工を
することにより多数の角錐状の突起を削り出し、更に筒
状素材の内部空間から外部にまで貫通する孔を各突起に
穿設することを特徴とする。
外周面に対し、その軸方向及び周方向に沿い切削加工を
することにより多数の角錐状の突起を削り出し、更に筒
状素材の内部空間から外部にまで貫通する孔を各突起に
穿設することを特徴とする。
<実施例> 以下本発明の実施例を具体的に説明する。第1図(a)
は、本発明方法により製造されたウオータドラム1の正
面図であり、第1図(b)はその側面図である。胴部2に
は多数のノズル3が形成されている。これを製造する具
体的方法を二つ説明する。
は、本発明方法により製造されたウオータドラム1の正
面図であり、第1図(b)はその側面図である。胴部2に
は多数のノズル3が形成されている。これを製造する具
体的方法を二つ説明する。
第1の具体的方法を第2図を参照して説明する。鍜造材
でなる厚肉の筒状素材4(第2図(a))に対し、プレー
ナ加工のための罫書きを行なう(第2図(b))。筒状素
材4の外周面に対し、その軸方向に沿いプレーナ加工等
で切削を施しノズル用条突5を加工する(第2図
(c))。ノズル用条突5が形成された筒状素材4の外周
面に対し、その周方向に沿い旋盤加工あるいはターニン
グ加工等により切削を施し多数の角錐状の突起6を形成
する(第2図(d),第2図(e))。横中ぐり加工等により
各突起6に孔を形成することにより、筒状素材4の内部
空間から外部にまで貫通する孔を有するノズル3が形成
される。その後、必要に応じてグラインダ等で仕上加工
を施こして所定の胴部2(第1図参照)が形成される。
でなる厚肉の筒状素材4(第2図(a))に対し、プレー
ナ加工のための罫書きを行なう(第2図(b))。筒状素
材4の外周面に対し、その軸方向に沿いプレーナ加工等
で切削を施しノズル用条突5を加工する(第2図
(c))。ノズル用条突5が形成された筒状素材4の外周
面に対し、その周方向に沿い旋盤加工あるいはターニン
グ加工等により切削を施し多数の角錐状の突起6を形成
する(第2図(d),第2図(e))。横中ぐり加工等により
各突起6に孔を形成することにより、筒状素材4の内部
空間から外部にまで貫通する孔を有するノズル3が形成
される。その後、必要に応じてグラインダ等で仕上加工
を施こして所定の胴部2(第1図参照)が形成される。
なお上記加工工程において筒状素材4に対する軸方向切
削(プレーナ加工等)と周方向切削(旋盤加工等)の順
序は入れ替つてもよい。要は切削により突起6を削り出
せればよい。
削(プレーナ加工等)と周方向切削(旋盤加工等)の順
序は入れ替つてもよい。要は切削により突起6を削り出
せればよい。
第2の具体的方法を第3図を参照して説明する。鍜造材
でなり板厚の異なる半割り部材4a,4b(第3図
(a))を溶接して偏肉の筒状素材4(第3図(b))を製作
する。次にプレーナ加工等によりノズル用条突5を加工
する。以降は第1の方法と同様に、旋盤加工或いはター
ニング加工等により角錐状の突起を形成し、その後横中
ぐり加工等によりノズルを成形する。
でなり板厚の異なる半割り部材4a,4b(第3図
(a))を溶接して偏肉の筒状素材4(第3図(b))を製作
する。次にプレーナ加工等によりノズル用条突5を加工
する。以降は第1の方法と同様に、旋盤加工或いはター
ニング加工等により角錐状の突起を形成し、その後横中
ぐり加工等によりノズルを成形する。
<発明の効果> 以上実施例とともに具体的に説明したように本発明によ
れば、 ノズル取付溶接が不要となる。
れば、 ノズル取付溶接が不要となる。
ノズル取付溶接性,溶接時の歪防止対策上の面から
要求される容器径に対する制約条件が無くなり、結果と
して容器サイズの合理化が可能となる。
要求される容器径に対する制約条件が無くなり、結果と
して容器サイズの合理化が可能となる。
鍜造材の採用により機器の信頼性向上が期待でき、
設計上許容応力強さが向上し有利となる。
設計上許容応力強さが向上し有利となる。
原子力プラントの場合、配管との取合溶接部、胴本
体同士の溶接箇所にISIとしてUTが要求されるが、
鍜造材採用に伴ない(特にステンレス鋼の場合)大幅な
UT性の改善が期待できる。
体同士の溶接箇所にISIとしてUTが要求されるが、
鍜造材採用に伴ない(特にステンレス鋼の場合)大幅な
UT性の改善が期待できる。
等の効果があり、原子力プラントや火力プラントの蒸気
ドラム、ウオータドラム、ヘダー類等に採用して有益で
ある。
ドラム、ウオータドラム、ヘダー類等に採用して有益で
ある。
第1図(a)本発明方法により製造されたウオータドラム
を示す正面図、第1図(b)はその側面図、第2図(a)〜第
2図(f)は本発明の具体的方法の一つを説明するための
説明図、第3図(a)〜第3図(c)は本発明の他の具体的方
法を説明するための説明図である。 図面中 1はウオータドラム、 3はノズル、 4は筒状素材、 6は突起である。
を示す正面図、第1図(b)はその側面図、第2図(a)〜第
2図(f)は本発明の具体的方法の一つを説明するための
説明図、第3図(a)〜第3図(c)は本発明の他の具体的方
法を説明するための説明図である。 図面中 1はウオータドラム、 3はノズル、 4は筒状素材、 6は突起である。
Claims (1)
- 【請求項1】鍜造材でなる筒状素材の外周面に対し、そ
の軸方向及び周方向に沿い切削加工をすることにより多
数の角錐状の突起を削り出し、更に筒状素材の内部空間
から外部にまで貫通する孔を各突起に穿設することを特
徴とする多数ノズルを有する圧力容器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23520184A JPH0616973B2 (ja) | 1984-11-09 | 1984-11-09 | 多数ノズルを有する圧力容器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23520184A JPH0616973B2 (ja) | 1984-11-09 | 1984-11-09 | 多数ノズルを有する圧力容器の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61117026A JPS61117026A (ja) | 1986-06-04 |
JPH0616973B2 true JPH0616973B2 (ja) | 1994-03-09 |
Family
ID=16982571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23520184A Expired - Lifetime JPH0616973B2 (ja) | 1984-11-09 | 1984-11-09 | 多数ノズルを有する圧力容器の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0616973B2 (ja) |
-
1984
- 1984-11-09 JP JP23520184A patent/JPH0616973B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61117026A (ja) | 1986-06-04 |
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