JPH06169289A - 圧縮データ再生装置 - Google Patents
圧縮データ再生装置Info
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- JPH06169289A JPH06169289A JP4319793A JP31979392A JPH06169289A JP H06169289 A JPH06169289 A JP H06169289A JP 4319793 A JP4319793 A JP 4319793A JP 31979392 A JP31979392 A JP 31979392A JP H06169289 A JPH06169289 A JP H06169289A
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- Japan
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- sampling
- time
- sampling frequency
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- Prior art date
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- Pending
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- Television Signal Processing For Recording (AREA)
- Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
- Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
- Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
- Transmission Systems Not Characterized By The Medium Used For Transmission (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、本来の圧縮データの持っていたサ
ンプリング周波数とは異なるサンプリング周波数で再生
し、出力することで全体の回路規模を小さくすることの
できる圧縮データ再生装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 本発明の圧縮データ再生装置は、第1のサン
プリング周波数でサンプリングされた時系列データを時
間/周波数変換及び圧縮して得られた圧縮データを入力
して、当該圧縮データを周波数/時間変換する際に、前
記第1のサンプリング周波数と異なる第2のサンプリン
グ周波数の時系列データを再生することを要旨とする。
ンプリング周波数とは異なるサンプリング周波数で再生
し、出力することで全体の回路規模を小さくすることの
できる圧縮データ再生装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 本発明の圧縮データ再生装置は、第1のサン
プリング周波数でサンプリングされた時系列データを時
間/周波数変換及び圧縮して得られた圧縮データを入力
して、当該圧縮データを周波数/時間変換する際に、前
記第1のサンプリング周波数と異なる第2のサンプリン
グ周波数の時系列データを再生することを要旨とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば伝送の際、圧縮
された圧縮データを小規模の回路構成で再生することの
できる圧縮データ再生装置に関するものである。
された圧縮データを小規模の回路構成で再生することの
できる圧縮データ再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、伝送媒体の限られた伝送容量で多
量のデータ、特に音声や映像データを伝送するために、
その音声或いは映像の品質をできるだけ損なわずにデー
タ量のみを圧縮し、伝送する技術が開発されてきた。
量のデータ、特に音声や映像データを伝送するために、
その音声或いは映像の品質をできるだけ損なわずにデー
タ量のみを圧縮し、伝送する技術が開発されてきた。
【0003】その基本的な圧縮方法は、時系列サンプリ
ングデータを一旦、時間/周波数変換によって周波数サ
ンプリングデータに変換し、この周波数サンプリングデ
ータの冗長性を取り除きデータ圧縮するもので、この時
間/周波数変換の方法には全周波数帯域を多くの帯域通
過フィルタで分割するサブバンドフィルタ群を用いるも
の、フーリエ変換(FFT;Fast Fouriet
Transforn)を基礎とする直交変換方式等が
ある。
ングデータを一旦、時間/周波数変換によって周波数サ
ンプリングデータに変換し、この周波数サンプリングデ
ータの冗長性を取り除きデータ圧縮するもので、この時
間/周波数変換の方法には全周波数帯域を多くの帯域通
過フィルタで分割するサブバンドフィルタ群を用いるも
の、フーリエ変換(FFT;Fast Fouriet
Transforn)を基礎とする直交変換方式等が
ある。
【0004】その代表的な例としてはISO(Inte
rnational Standard Organi
zation)の下部組織MPEG(Moving P
icture Expert Group)で審議、答
申されたMPEG1方式がある。これは委員会答申案、
CD−11172として1992年3月にまとめられた
ものである。
rnational Standard Organi
zation)の下部組織MPEG(Moving P
icture Expert Group)で審議、答
申されたMPEG1方式がある。これは委員会答申案、
CD−11172として1992年3月にまとめられた
ものである。
【0005】このMPEG方式について、特に音声を対
象とする場合を例に、図9を参照して説明する。まず、
エンコーダ側において、16ビットのPCM信号はマッ
ピング部101のサブバンド分析フィルタにより32サ
ブバンドに分割され、周波数サンプルに変換され、量子
化・コーディング部103及び音響心理モデル部105
に出力される。この処理に並行して音響心理モデル部1
05において、入力信号がFFT分析され、マスキング
効果を基礎とする音響心理モデルが計算され、先の32
サブバンドのそれぞれについてマスキング効果により音
響心理的に知覚されない最大のノイズレベルが出力され
る。
象とする場合を例に、図9を参照して説明する。まず、
エンコーダ側において、16ビットのPCM信号はマッ
ピング部101のサブバンド分析フィルタにより32サ
ブバンドに分割され、周波数サンプルに変換され、量子
化・コーディング部103及び音響心理モデル部105
に出力される。この処理に並行して音響心理モデル部1
05において、入力信号がFFT分析され、マスキング
効果を基礎とする音響心理モデルが計算され、先の32
サブバンドのそれぞれについてマスキング効果により音
響心理的に知覚されない最大のノイズレベルが出力され
る。
【0006】各サブバンドの出力の信号レベルと許容さ
れるノイズレベルとから、各サブバンド毎に、割当てる
ビット数を決め、この割当てられたビット数に応じて実
際に周波数サンプルのビット数を削り、データ量の圧縮
を行う。この圧縮されたデータは一定のフォーマットに
従い伝送媒体を通じデコーダ側に伝送される。
れるノイズレベルとから、各サブバンド毎に、割当てる
ビット数を決め、この割当てられたビット数に応じて実
際に周波数サンプルのビット数を削り、データ量の圧縮
を行う。この圧縮されたデータは一定のフォーマットに
従い伝送媒体を通じデコーダ側に伝送される。
【0007】一方、デコーダ側の復調装置では、まずフ
レームアンパック部111において受信データからフォ
ーマットされたデータ列から各種データが分離され、再
生部113で周波数サンプルが再生され、さらに逆マッ
ピング部115のサブバンド合成フィルタにより当初の
時系列データが再生される。
レームアンパック部111において受信データからフォ
ーマットされたデータ列から各種データが分離され、再
生部113で周波数サンプルが再生され、さらに逆マッ
ピング部115のサブバンド合成フィルタにより当初の
時系列データが再生される。
【0008】ところで、圧縮サンプリングデータから再
生された時系列データは元々の時系列データと比べて圧
縮されたことによる誤差が発生する。この誤差はノイズ
の付加と解釈され、それは音響心理モデルの計算におい
て人間の耳のマスキング効果により知覚されないレベル
と評価されるものであり、それ故に音響的には劣化はな
い、或いは非常に小さいものとされるとの原理にたって
いる。このような方法によれば、例えばサンプリング周
波数48kHz、16ビットの708kbit/sec
のPCM信号を128kbit/secに約1/5.5
に圧縮してもほとんど劣化の知覚されない高音質が得ら
れると言われている。
生された時系列データは元々の時系列データと比べて圧
縮されたことによる誤差が発生する。この誤差はノイズ
の付加と解釈され、それは音響心理モデルの計算におい
て人間の耳のマスキング効果により知覚されないレベル
と評価されるものであり、それ故に音響的には劣化はな
い、或いは非常に小さいものとされるとの原理にたって
いる。このような方法によれば、例えばサンプリング周
波数48kHz、16ビットの708kbit/sec
のPCM信号を128kbit/secに約1/5.5
に圧縮してもほとんど劣化の知覚されない高音質が得ら
れると言われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような時間/周波
数変換及びその逆変換処理は、これら変換処理の間にデ
ータ圧縮等の操作が行われることがなければ、完全にも
とのデータに戻ることが補償されており、これを基礎に
上述したサンプリング周波数はもとより、各々のサンプ
ル値も完全に再現されるものである。また、データ圧縮
復調システムでは元々の時系列データとできるだけ同じ
時系列データを再生することを目的としているので、当
然再生サンプリング周波数も元々のサンプリング周波数
と同じになる。
数変換及びその逆変換処理は、これら変換処理の間にデ
ータ圧縮等の操作が行われることがなければ、完全にも
とのデータに戻ることが補償されており、これを基礎に
上述したサンプリング周波数はもとより、各々のサンプ
ル値も完全に再現されるものである。また、データ圧縮
復調システムでは元々の時系列データとできるだけ同じ
時系列データを再生することを目的としているので、当
然再生サンプリング周波数も元々のサンプリング周波数
と同じになる。
【0010】ところで、このデータ圧縮再生システムの
出力を各種アプリケーションに応用する場合、本来のサ
ンプリング周波数を異なるサンプリング周波数に変換す
ることが必要になる場合がある。例えば、デジタル・ア
ナログ変換器(D/A)に接続する場合、最近のD/A
変換器はアナログ回路の軽減、或いは音質の向上のため
にオーバサンプリング型D/A変換器が用いられてい
る。このD/A変換器は入力信号のサンプリング周波数
をデジタルフィルタを用いて2倍、4倍、或いは8倍に
上げるものである。このデジタルフィルタは増加する新
しいサンプリング点のサンプリング値を得るために必要
で、一般には数百タップのFIR(有限長インパルスレ
スポンス)フィルタが用いられる。
出力を各種アプリケーションに応用する場合、本来のサ
ンプリング周波数を異なるサンプリング周波数に変換す
ることが必要になる場合がある。例えば、デジタル・ア
ナログ変換器(D/A)に接続する場合、最近のD/A
変換器はアナログ回路の軽減、或いは音質の向上のため
にオーバサンプリング型D/A変換器が用いられてい
る。このD/A変換器は入力信号のサンプリング周波数
をデジタルフィルタを用いて2倍、4倍、或いは8倍に
上げるものである。このデジタルフィルタは増加する新
しいサンプリング点のサンプリング値を得るために必要
で、一般には数百タップのFIR(有限長インパルスレ
スポンス)フィルタが用いられる。
【0011】図10は図9の逆マッピング部115とそ
の出力にサンプリング周波数変換器を接続した例を示
す。この例におけるフィルタは元々のサンプリング周波
数の半分の周波数成分より高周波成分を減衰させる急峻
な特性の低域通過フィルタを必要とする。またこのフィ
ルタを動作させるためにはサンプリング周波数の256
倍、或いは384倍等のシステムロックを必要とする。
の出力にサンプリング周波数変換器を接続した例を示
す。この例におけるフィルタは元々のサンプリング周波
数の半分の周波数成分より高周波成分を減衰させる急峻
な特性の低域通過フィルタを必要とする。またこのフィ
ルタを動作させるためにはサンプリング周波数の256
倍、或いは384倍等のシステムロックを必要とする。
【0012】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、出力データのサンプリング周波数を本来その圧縮デ
ータの持っていたサンプリング周波数と異なるサンプリ
ング周波数で出力することで全体の回路規模を小さくす
ることのできる圧縮データ再生復調装置を提供すること
を目的とする。
で、出力データのサンプリング周波数を本来その圧縮デ
ータの持っていたサンプリング周波数と異なるサンプリ
ング周波数で出力することで全体の回路規模を小さくす
ることのできる圧縮データ再生復調装置を提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、第1のサンプリング周波数でサンプリングさ
れた時系列データを時間/周波数変換及び圧縮して得ら
れた圧縮データを入力して、当該時系列データを再生す
る圧縮データ再生装置において、入力される圧縮データ
を周波数/時間変換する際に、前記第1のサンプリング
周波数と異なる第2のサンプリング周波数の時系列デー
タを再生することを要旨とする。
本発明は、第1のサンプリング周波数でサンプリングさ
れた時系列データを時間/周波数変換及び圧縮して得ら
れた圧縮データを入力して、当該時系列データを再生す
る圧縮データ再生装置において、入力される圧縮データ
を周波数/時間変換する際に、前記第1のサンプリング
周波数と異なる第2のサンプリング周波数の時系列デー
タを再生することを要旨とする。
【0014】
【作用】本発明の圧縮データ再生装置は、第1のサンプ
リング周波数でサンプリングされた時系列データを時間
/周波数変換及び圧縮して得られた圧縮データを入力し
て、前記第1のサンプリング周波数と異なる第2のサン
プリング周波数の時系列データを再生することから、デ
ータの劣化を招来し、かつ回路規模を大きくするサンプ
リング周波数変換フィルタを必要としない。
リング周波数でサンプリングされた時系列データを時間
/周波数変換及び圧縮して得られた圧縮データを入力し
て、前記第1のサンプリング周波数と異なる第2のサン
プリング周波数の時系列データを再生することから、デ
ータの劣化を招来し、かつ回路規模を大きくするサンプ
リング周波数変換フィルタを必要としない。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る圧縮デー
タ再生装置の一実施例を詳細に説明する。
タ再生装置の一実施例を詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明に係る圧縮データ再生装置
の要部の構成を示したブロック図である。図1におい
て、逆マッピング部1は、乗算加算器1aと係数発生器
1bによって構成され、またサンプリング周波数変換器
3と接続されている。さらに、乗算加算器1aは、具体
的には例えば図2に示すように乗算器5a、5b、…、
5nと加算器7a、7b、…、7(n−1)によって構
成されている。
の要部の構成を示したブロック図である。図1におい
て、逆マッピング部1は、乗算加算器1aと係数発生器
1bによって構成され、またサンプリング周波数変換器
3と接続されている。さらに、乗算加算器1aは、具体
的には例えば図2に示すように乗算器5a、5b、…、
5nと加算器7a、7b、…、7(n−1)によって構
成されている。
【0017】本発明の特徴である元々のサンプリング周
波数と異なるサンプリング周波数の時系列データは、周
波数/時間変換(逆マッピング)部1において得られ
る。また、本実施例では2倍のサンプリング周波数を得
る方法を示す。図1の入力(k)は周波数サンプリング値
であり、乗加算器1a及び係数発生器1bにより逆マッ
ピング演算を行う。
波数と異なるサンプリング周波数の時系列データは、周
波数/時間変換(逆マッピング)部1において得られ
る。また、本実施例では2倍のサンプリング周波数を得
る方法を示す。図1の入力(k)は周波数サンプリング値
であり、乗加算器1a及び係数発生器1bにより逆マッ
ピング演算を行う。
【0018】この構成ついて、図2により具体的に示
す。図2において、周波数成分X(k)はブロック単位で
リフレッシュされる。係数発生器からはC(k,t)が
各周波数成分に対し、サンプリング周期でt=0から順
次1ブロックの大きさ、ここでは(2N−1)まで与え
られる。各周波数成分と係数との乗算結果は加算され出
力x(t)が得られる。周波数成分のサンプリング値は
図3(a)に示す様に周波数軸上に並んでいる。もちろ
ん時間/周波数変換において、一定の時間長ブロック毎
に変換される為、周波数成分の存在する周波数軸上の位
置は一定の間隔に制限される。周波数成分は基本的には
サンプリング周波数の1/2(ナイキスト周波数)まで
存在するが圧縮アルゴリズムに依っては一定の周波数に
制限されている場合もある。
す。図2において、周波数成分X(k)はブロック単位で
リフレッシュされる。係数発生器からはC(k,t)が
各周波数成分に対し、サンプリング周期でt=0から順
次1ブロックの大きさ、ここでは(2N−1)まで与え
られる。各周波数成分と係数との乗算結果は加算され出
力x(t)が得られる。周波数成分のサンプリング値は
図3(a)に示す様に周波数軸上に並んでいる。もちろ
ん時間/周波数変換において、一定の時間長ブロック毎
に変換される為、周波数成分の存在する周波数軸上の位
置は一定の間隔に制限される。周波数成分は基本的には
サンプリング周波数の1/2(ナイキスト周波数)まで
存在するが圧縮アルゴリズムに依っては一定の周波数に
制限されている場合もある。
【0019】今、2倍のサンプリング周波数に変換する
ため図3(b)の様に周波数軸上にマッピングする。2
倍のサンプリング周波数であり、ナイキスト周波数は2
倍となる。しかし、時間ブロック長は、絶対時間は変わ
らないが、時間サンプリング点数は2倍となるため周波
数軸上の周波数サンプリング点間隔は一致する。それ
故、2倍のサンプリング周波数となっても本来のサンプ
リング周波数のときの時系列データと同じ時系列データ
を得るためには、図3に示すように両者の周波数軸上の
同じ周波数位置にマッピングすればよい。これを数式で
表せば次のようになる。
ため図3(b)の様に周波数軸上にマッピングする。2
倍のサンプリング周波数であり、ナイキスト周波数は2
倍となる。しかし、時間ブロック長は、絶対時間は変わ
らないが、時間サンプリング点数は2倍となるため周波
数軸上の周波数サンプリング点間隔は一致する。それ
故、2倍のサンプリング周波数となっても本来のサンプ
リング周波数のときの時系列データと同じ時系列データ
を得るためには、図3に示すように両者の周波数軸上の
同じ周波数位置にマッピングすればよい。これを数式で
表せば次のようになる。
【0020】
【数1】
【数2】 ここでx(t)は出力時系列データを表し、tは時間パ
ラメータであるX(k)は周波数サンプリングデータで
kは周波数パラメータである。Cは周波数/時間変換係
数で2次元の係数マトリックスである。xk (t)=X
(k)*C(k,t)は周波数成分X(k)が時間tに
寄与する成分を表す。Xk (t)のtを0から(M−
1)まで動かせば、周波数成分X(k)が生起する1変
換ブロック内の時間波形となる。第(2)式では周波数
成分X(k)はX(2k)とて呼び換えられる。係数マ
トリックスCaは時間パラメータが0から(2M−1)
まで2倍に拡大したことにより、時間方向に2倍のマト
リックスとなる。
ラメータであるX(k)は周波数サンプリングデータで
kは周波数パラメータである。Cは周波数/時間変換係
数で2次元の係数マトリックスである。xk (t)=X
(k)*C(k,t)は周波数成分X(k)が時間tに
寄与する成分を表す。Xk (t)のtを0から(M−
1)まで動かせば、周波数成分X(k)が生起する1変
換ブロック内の時間波形となる。第(2)式では周波数
成分X(k)はX(2k)とて呼び換えられる。係数マ
トリックスCaは時間パラメータが0から(2M−1)
まで2倍に拡大したことにより、時間方向に2倍のマト
リックスとなる。
【0021】このように演算回数は確かに2倍になる
が、本来のサンプリング周波数の時系列データに較べ全
く劣化のない2倍サンプリング周波数の時系列データが
得られる。
が、本来のサンプリング周波数の時系列データに較べ全
く劣化のない2倍サンプリング周波数の時系列データが
得られる。
【0022】係数マトリックスは時間/周波数変換、周
波数/時間変換に何を用いるかで決まる。例えばDCT
(Discrete Cosine Transfor
m)を用いた場合について示すと、 C(k,t)=cos(π・k(t+1/2)/N) t=0,…,N−1 (3) Ca(k,t)=cos(π・k(t+1/2)/2N) t=0,…,2N−1 (4) となる。
波数/時間変換に何を用いるかで決まる。例えばDCT
(Discrete Cosine Transfor
m)を用いた場合について示すと、 C(k,t)=cos(π・k(t+1/2)/N) t=0,…,N−1 (3) Ca(k,t)=cos(π・k(t+1/2)/2N) t=0,…,2N−1 (4) となる。
【0023】図4及び図5はそれぞれ本来のサンプリン
グ周波数の場合と、2倍のサンプリング周波数の場合の
実際の波形を示す。各周波数成分の時系列波形X
k (t)とその加算で出力時系列波形x(t)が得られ
ることを示している。サブバンドフィルタバンクを用い
る場合、係数マトリックスは各バンドフィルタのインパ
ルスレスポンスで構成される。それ故、係数C及びCa
には同じバンドフィルタのサンプリング周波数fsと2
fsでのインパルスレスポンスを持ってくればよい。図
6(a)、(b)にはあるバンドフィルタの例を示す。
グ周波数の場合と、2倍のサンプリング周波数の場合の
実際の波形を示す。各周波数成分の時系列波形X
k (t)とその加算で出力時系列波形x(t)が得られ
ることを示している。サブバンドフィルタバンクを用い
る場合、係数マトリックスは各バンドフィルタのインパ
ルスレスポンスで構成される。それ故、係数C及びCa
には同じバンドフィルタのサンプリング周波数fsと2
fsでのインパルスレスポンスを持ってくればよい。図
6(a)、(b)にはあるバンドフィルタの例を示す。
【0024】ここではサンプリング周波数を元々のサン
プリング周波数の整数倍に選択する場合だけでなく非整
数であっても可能であることはCa(k,t)の式から
も明かである。
プリング周波数の整数倍に選択する場合だけでなく非整
数であっても可能であることはCa(k,t)の式から
も明かである。
【0025】一方、サンプリング周波数を下げる場合に
ついて図7(a),(b)に記す。サンプリング周波数
fsを新しいfsaに下げるとき、その時間ブロック長
を絶対時間が同じで、すなわちブロック内の時間サンプ
ル数がfsa/fsに比例して少なくなれば、その周波
数軸上の周波数サンプルの間隔は同じとなるため、先程
と同様に新しい周波数軸にマッピングする事が可能であ
る。新しい周波数軸ではナイキスト周波数が下がるため
元々の周波数サンプルのうちこのナイキスト周波数を越
えるものについてはマッピングしない。
ついて図7(a),(b)に記す。サンプリング周波数
fsを新しいfsaに下げるとき、その時間ブロック長
を絶対時間が同じで、すなわちブロック内の時間サンプ
ル数がfsa/fsに比例して少なくなれば、その周波
数軸上の周波数サンプルの間隔は同じとなるため、先程
と同様に新しい周波数軸にマッピングする事が可能であ
る。新しい周波数軸ではナイキスト周波数が下がるため
元々の周波数サンプルのうちこのナイキスト周波数を越
えるものについてはマッピングしない。
【0026】上述してきたように、本実施例に依れば圧
縮されたデータの本来のサンプリング周波数と異なるサ
ンプリング周波数の時系列データを周波数/時間変換処
理から直接得ることができるとともに、本来のサンプリ
ング周波数の時系列データをサンプリング周波数変換フ
ィルタを通して異なるサンプリング周波数の時系列デー
タ得る方法に比較して劣化がほとんどなく(この場合、
周波数/周波数変換に関わる精度はサンプリング周波数
を替えても同程度であり故に、サンプリング周波数変換
フィルタを必要とする分、劣化が起こり得る)、また、
周波数変換フィルタの分回路規模が大きくなる。また、
サンプリング周波数変換フィルタの動作のためのfsの
数百倍の高速クロックの供給がいらなくなる。
縮されたデータの本来のサンプリング周波数と異なるサ
ンプリング周波数の時系列データを周波数/時間変換処
理から直接得ることができるとともに、本来のサンプリ
ング周波数の時系列データをサンプリング周波数変換フ
ィルタを通して異なるサンプリング周波数の時系列デー
タ得る方法に比較して劣化がほとんどなく(この場合、
周波数/周波数変換に関わる精度はサンプリング周波数
を替えても同程度であり故に、サンプリング周波数変換
フィルタを必要とする分、劣化が起こり得る)、また、
周波数変換フィルタの分回路規模が大きくなる。また、
サンプリング周波数変換フィルタの動作のためのfsの
数百倍の高速クロックの供給がいらなくなる。
【0027】また、本来のサンプリング周波数が複数設
定されている場合にサンプリング周波数変換機能を有し
ておれば、出力サンプリング周波数を共通に設定するこ
とが可能となる。例えは、fs=32kHzとfs=4
8kHzの場合、それぞれ3倍、2倍のfsa=96k
Hzとする場合である。この場合サンプリング周波数に
応じて出力サンプリングクロックを切り替える必要がな
い。例えば図8に示すように、圧縮データ再生器9とP
LL回路11によって構成し、サンプリング周波数をP
LL等で生成するシステムにおいては、その都度、PL
Lの定数を切り替える等の必要がなく、回路が簡単にな
り、ひいてはコスト低減が可能となる。
定されている場合にサンプリング周波数変換機能を有し
ておれば、出力サンプリング周波数を共通に設定するこ
とが可能となる。例えは、fs=32kHzとfs=4
8kHzの場合、それぞれ3倍、2倍のfsa=96k
Hzとする場合である。この場合サンプリング周波数に
応じて出力サンプリングクロックを切り替える必要がな
い。例えば図8に示すように、圧縮データ再生器9とP
LL回路11によって構成し、サンプリング周波数をP
LL等で生成するシステムにおいては、その都度、PL
Lの定数を切り替える等の必要がなく、回路が簡単にな
り、ひいてはコスト低減が可能となる。
【0028】またサンプリング周波数を下げる場合、新
しいナイキスト周波数を越える成分が折り返し歪(エイ
リアジング歪)となるのを自動的に防ぐことができ、時
系列データのサンプリング周波数変換を行う場合に較
べ、エイリアシング歪除去のためのフィルタを必要とし
ない。また、演算回数も周波数/時間変換処理そのもの
の演算量も減少し且つ、上記、エイリアシングフィルタ
を必要とせず回路規模を下げることが出来、コストの低
減をはかることができる。
しいナイキスト周波数を越える成分が折り返し歪(エイ
リアジング歪)となるのを自動的に防ぐことができ、時
系列データのサンプリング周波数変換を行う場合に較
べ、エイリアシング歪除去のためのフィルタを必要とし
ない。また、演算回数も周波数/時間変換処理そのもの
の演算量も減少し且つ、上記、エイリアシングフィルタ
を必要とせず回路規模を下げることが出来、コストの低
減をはかることができる。
【0029】尚、上記の実施例では音声データを対象と
するものに適用した場合を例にとって説明したが、本発
明はこれに限定されること無く、例えば画像情報等の適
宜の圧縮データの再生に適用することができる。
するものに適用した場合を例にとって説明したが、本発
明はこれに限定されること無く、例えば画像情報等の適
宜の圧縮データの再生に適用することができる。
【0030】上述してきたように、本発明は時間/周波
数変換、周波数/時間変換にFFT(Fast Fouriet Tran
sforn)、DCT(Discrete Cosine Transform),MDCT
(Modified Discrete Cosine Transform)等の直交変換と
その逆変換を用いることができ、この時間/周波数変
換、周波数/時間変換にサブバンドフィルタ群を用いる
ことが好ましいのはいうまでもない。
数変換、周波数/時間変換にFFT(Fast Fouriet Tran
sforn)、DCT(Discrete Cosine Transform),MDCT
(Modified Discrete Cosine Transform)等の直交変換と
その逆変換を用いることができ、この時間/周波数変
換、周波数/時間変換にサブバンドフィルタ群を用いる
ことが好ましいのはいうまでもない。
【0031】また、さらに複数のサンプリング周波数の
時系列データの圧縮データに対し同一サンプリング周波
数の時系列データとして再生するようにしても良い。
時系列データの圧縮データに対し同一サンプリング周波
数の時系列データとして再生するようにしても良い。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明の圧縮データ
再生装置は、本来の圧縮データの持っていたサンプリン
グ周波数とは異なるサンプリング周波数で再生し、出力
することで全体の回路規模を小さくすることのできるも
のである。
再生装置は、本来の圧縮データの持っていたサンプリン
グ周波数とは異なるサンプリング周波数で再生し、出力
することで全体の回路規模を小さくすることのできるも
のである。
【図1】本発明に係る一実施例の要部の構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図2】図1に示した逆マッピング部の具体的な構成を
示す図である。
示す図である。
【図3】サンプリング周波数の変換を説明するための図
である。
である。
【図4】本来のサンプリング周波数の場合を示す図であ
る。
る。
【図5】図4に示すサンプリング周波数の2倍のサンプ
リング周波数の場合を示す図である。
リング周波数の場合を示す図である。
【図6】バンドパスフィルタの特性図である。
【図7】サンプリング周波数を下げる場合を示す図であ
る。
る。
【図8】サンプリング周波数をPLLで生成するシステ
ムの構成を示すブロック図である。
ムの構成を示すブロック図である。
【図9】従来のエンコーダ及びデコーダの基本的な構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図10】従来の逆マッピング部にサンプリング周波数
変換部を接続した場合の構成を示すブロック図である。
変換部を接続した場合の構成を示すブロック図である。
1…逆マッピング部、1a…乗算加算器、1b…係数発
生器、3…サンプリング周波数変換器、5…乗算器、7
…加算器、9…圧縮データ再生器、11…PLL回路。
生器、3…サンプリング周波数変換器、5…乗算器、7
…加算器、9…圧縮データ再生器、11…PLL回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/13 Z
Claims (1)
- 【請求項1】 第1のサンプリング周波数でサンプリン
グされた時系列データを時間/周波数変換及び圧縮して
得られた圧縮データを入力して、当該時系列データを再
生する圧縮データ再生装置において、 入力される圧縮データを周波数/時間変換する際に、前
記第1のサンプリング周波数と異なる第2のサンプリン
グ周波数の時系列データを再生することを特徴とする圧
縮データ再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4319793A JPH06169289A (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 圧縮データ再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4319793A JPH06169289A (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 圧縮データ再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06169289A true JPH06169289A (ja) | 1994-06-14 |
Family
ID=18114249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4319793A Pending JPH06169289A (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 圧縮データ再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06169289A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006293646A (ja) * | 2005-04-08 | 2006-10-26 | Nohmi Bosai Ltd | 画像処理装置 |
CN111210837A (zh) * | 2018-11-02 | 2020-05-29 | 北京微播视界科技有限公司 | 音频处理方法和装置 |
-
1992
- 1992-11-30 JP JP4319793A patent/JPH06169289A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006293646A (ja) * | 2005-04-08 | 2006-10-26 | Nohmi Bosai Ltd | 画像処理装置 |
CN111210837A (zh) * | 2018-11-02 | 2020-05-29 | 北京微播视界科技有限公司 | 音频处理方法和装置 |
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