JPH0616906Y2 - 紙おむつ用フアツソンテ−プ - Google Patents

紙おむつ用フアツソンテ−プ

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JPH0616906Y2
JPH0616906Y2 JP1987007028U JP702887U JPH0616906Y2 JP H0616906 Y2 JPH0616906 Y2 JP H0616906Y2 JP 1987007028 U JP1987007028 U JP 1987007028U JP 702887 U JP702887 U JP 702887U JP H0616906 Y2 JPH0616906 Y2 JP H0616906Y2
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JP
Japan
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tape
film
huatson
adhesive
obliquely oriented
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JP1987007028U
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JPS63115045U (ja
Inventor
春樹 長岡
秀三 笹川
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三井石油化学工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、紙おむつの結束具として使用される粘着テー
プフアスナーのうちフアツソンテープに関する。
〔従来技術と問題点〕
紙おむつの結束具として使用されている粘着テープフア
スナーは、紙おむつの前後を結束させてパンツ状の形態
を保つ役割のフアツソンテープと、使用前に紙おむつ本
体に仮止めしていてはがして使用する際にその仮止め基
材になるリリーステープ、さらに使用前にはフアツソン
テープとリリーステープの中間に位置し、使用時には紙
おむつ前部に接着してフアツソンテープの仮止め材とし
て作用して何度もフアツソンテープをはがすことのでき
るインターテープとから構成されている。
このうちフアツソンテープ基材として従来は不織布、
紙、ポリエチレンフイルム、ポリプロピレンフイルム等
が使用されている。
ところで、フアツソンテープの要求性能としては、テー
プの破れ防止のために基材の引張強度や引裂強度が大き
いこと、粘着材の剥離を防止するため粘着剤と基材界面
が安定化されていることなどを挙げることができる。し
かし、前述したような従来の基材では、主として引張強
度や引裂強度が弱く、紙おむつ使用時にフアツソンテー
プとインターテープ間を何度もはがすと、力のかかるフ
アツソンテープが破れてしまうという問題が発生してい
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
本考案の目的は、紙おむつ使用時に何度もインターテー
プからはがしても破れを生じないフアツソンテープを提
供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち本考案は一定の斜方向に分子配向を有するポリ
エチレンフイルムの2枚を互いに分子配向が交差するよ
うに積層した斜配向ポリエチレンクロスフイルムを少な
くともテープ基材の一部として用いることを特徴とする
紙おむつ用フアツソンテープである。
〔作用〕
本考案のフアツソンテープを構成するテープ基材に用い
られている斜配向ポリエチレンクロスフイルムは、斜方
向に分子配向を有する2枚のフイルムが互いに分子配向
を交差するように積層されたものであるので、縦方向や
横方向における引張強度や引裂強度が非常に大きく破れ
難い。したがつて、このクロスフイルムを少なくともテ
ープ基材の一部として使用している本考案の紙おむつ用
フアツソンテープも破れ難く、インターテープに仮止め
されている状態からはがしたりすることを何回行つても
破れたりすることがない。
〔実施例〕
本考案の紙おむつ用フアツソンテープの一実施例を第一
図に示す。
一定の斜方向に分子配向を有するポリエチレンフイルム
1Aと1Bとは、互いに分子配向が交差するように低密
度ポリエチレン3でもつて接着積層されている(第3図
参照)。そしてインターテープ側に向く面には接着剤2
が塗布されている。この際、粘着剤2と斜配向クロスフ
イルムとの接着強度をあげると共に、粘着剤が塗布され
た面の反対面、すなわちフアツソンテープの表面となる
面に印刷性を付与する目的で斜配向クロスフイルムをコ
ロナ表面処理するのが好ましい。
斜配向クロスフイルムの原反となる斜配向フイルムを得
るには公知の方法が採用できる。方法としては例えば、
インフレーシヨン法により得たチユーブラーフイルムを
その軸方向に延伸した後、螺旋状に切開する方法(特公
昭40-5319号)、サーキユラーダイにより押出されたチ
ユーブラーフイルムを成膜方向に伸長しながら連続的に
マンドレルおよびピンチロールを回転させ、チユーブラ
ーフイルムを捩り螺旋状に配向させた後、成膜方向に切
開するか、切開することなくそのまま折たたむ方法(特
公昭47-38621号)、サーキユラーダイにより押出された
チユーブラーフイルムを固定マンドレルと回転マンドレ
ルと2つのマンドレルを設置することにより、両マンド
レル間で斜方向に延伸配向させた後ピンチロールおよび
引張りロールにより引き取る方法(特公昭53-38306
号)、さらにはサーキユラーダイおよび第1マンドレル
を回転させ、引張りロールの第1マンドレルは引張りロ
ールに対するチユーブラーフイルムのねじれを補償する
ように逆方向に回転させ、引張りロールおよび巻取りロ
ールを回転させることなく成形できるようにした装置
(特公昭54-15892号)により斜配向フイルムを得る方法
等であるが、なかでも本出願人による特公昭53-38306号
および特公昭54-15892号による装置を用いる方法が、任
意の配向比で延伸斜配向させ適当な強度を得ることがで
きるので好ましい。
原反フイルムの配向比(延伸フイルムの引張強度/未延
伸フイルムの引張強度)は適宜決定されるべきものであ
るが、通常1.2倍以上、好ましくは1.5倍ないし5倍程度
になるように延伸した原反フイルムを用いるのがよい。
又原反フイルムの配向軸の方向も適宜決定されるべきで
あるが、通常は原反フイルムをその配向軸を交差して貼
り合わせた場合の配向軸の交差角が原反フイルムの長さ
方向において30度ないし150度、好ましくは60度ないし1
20度の範囲になるようにするのがよい。
前記原反フイルムを貼り合わせる方法は、種々公知の方
法が採用できる。方法としては、原反フイルムの片方に
ビニル系、アクリル系、ポリアミド系、エポキシ系、ゴ
ム系、ウレタン系等の接着剤を塗布した後、接着剤を乾
燥させて残る片方の原反フイルムとを加圧加熱接着する
ドライラミネート法、原反フイルムの片方をコロナ処理
および/又は有機チタン系、ポリエチレンイミン系、イ
ソシアナート系でアンカー処理した後、低密度ポリエチ
レン(高圧法および中低圧法を含む)、エチレン・酢酸
ビニル共重合体等を押出ラミネートをして残る片方の原
反フイルムと圧着積層する押出ラミネート法、あるいは
ホツトメルトラミネート法等が挙げられる。又、サーキ
ユラーダイと引張ロールとを相対的に回転させて斜配向
フイルムを得ることができる前記特公昭47-38621号、特
公昭53-38306号の斜配向フイルム成形装置を用いれば、
直接積層クロスフイルムとすることもできる。又、斜配
向フイルム間の接着強度あるいはラミネート強度は通常
は100g/15mm以上は必要である。縦および横方向のバラ
ンスのとれた引裂強度を有する斜配向延伸クロスフイル
ムを得るには、接着強度が好ましくは100g/15mmないし
600g/15mm、特に好ましくは200g/15mmないし400g/15
mmの範囲がよい。接着強度が400g/15mmを越えたもので
も問題はないが、縦方向の引裂強度がやや弱いものが得
られる。
斜配向クロスフイルムを構成するポリエチレンとしては
高密度ポリエチレンを主として使用し、場合によつては
他のポリエチレンを等量以下の割合でブレンドした組成
物が使用される。本考案においては、その用途から考え
て引張強度や引裂強度が優れると共に柔軟性にも優れた
ものが好ましく、このような性質を示す斜配向クロスフ
イルムを提供するフイルム原反のポリエチレンとしてメ
ルトフローレート0.5〜10min、密度0.910〜0.935g/cm3
の線状低密度ポリエチレン(A)が10〜50重量部およびメ
ルトフローレート0.01g/10min未満、Q値(重量平均分
子量/数平均分子量)15以上、好ましくは20〜30、密度
0.940〜0.965g/cm3の高密度ポリエチレン(B)が50〜90
重量部とからなるポリブレンド物(但しAとBの合計は
100重量部である)を使用することが好ましい。
また、斜配向クロスフイルムの耐衝撃性や低温ヒートシ
ール性をさらに改良するために、X線による結晶化度0
〜50%、とくに5%未満、エチレン含有量55〜95モル
%、とくに60〜93モル%、密度0.870〜0.900g/cm3、と
くに0.875〜0.895g/cm3のエチレン・α−オレフインラ
ンダム共重合体(C)を(A)と(B)とからなるポリブレンド
物中に配合してもよい。(C)の配合割合は(A)と(B)の合
計100重量部に対して5〜30重量部とくに10〜20重量部
の範囲である。エチレン・α−オレフインランダム共重
合体(C)を併用使用する場合には、メルトフローレート
(ASTM D 1238,Lによる)が0.01〜20g/10min、とくに0.0
5〜10g/10minの範囲のものを使用するのが好ましい。
エチレンと重合されるα−オレフインとしては炭素数3
〜20のα−オレフインが好ましい。
第1表には、従来使用されている各種のフアツソンテー
プの引張強度、引裂強度および引張見掛ヤング率を実験
例1〜6として記載し、また本考案の斜配向クロスフイ
ルムを使用したフアツソンテープの物性を実験例7〜11
として記載する。なお、本実験例における斜配向クロス
フイルムは、分子配向角度45度の原反フイルムを配向交
差角度が90度になるように配して低密度ポリエチレンを
用いてサンドイツチラミネートしたものであり、原反厚
み33μ×2枚と接着層である低密度ポリエチレン厚み10
μの合計76μの斜配向クロスフイルムとなつたものであ
る。さらに斜配向クロスフイルムの原料組成(重量部)
としてA〜Gの記号で示されているもののうち、A〜B
は下記に示す物性を有する線状低密度ポリエチレン、C
〜Fは下記に示す物性を有する高密度ポリエチレン、G
は結晶化度5%以下、エチレン含有率82モル%、密度0.
88g/10minのエチレン・プロピレンランダム共重合体で
ある。
A:MFR 2.1g/10min、密度0.920g/cm3 B:MFR 2.3g/10min、密度0.915g/cm3 C:MFR 0.4g/10min、密度0.945g/cm3、 Q=10.5 D:MFR 0.04g/10min、密度0.955g/cm3、 Q=20 E:MFR 0.036g/10min、密度0.945g/cm3、 Q=27.5 F:MFR 0.8g/10min、密度0.954g/cm3、 Q=15 また、厚みはダイヤルゲージによつて、引張強度はJIS
K 6871によつて、引張引裂強度は長さ方向にノツチを15
mm入れたテストテープをスパン間10mm、引張速度50mm/
分の条件でインストロン万能試験機で引張つて求め、引
裂感度官能テストはテープを指で引き裂いた時の強さを
触感で次のように評価した。
○△× 強い弱い 第1表を見ても判るとおり、従来のフアツソンテープは
柔軟性を有するが(すなわち引張見掛けヤング率が小さ
い)、引張強度や引裂き強度が小さく破れ易いことが判
る。一方、本考案のように斜配向クロスフイルムを使用
したフアツソンテープは引張強度や引裂強度が非常に大
きく破れ難いことが判る。また、前述したような線状低
密度ポリエチレンと高密度ポリエチレンのブレンド物を
使用したものは柔軟性も従来品と同等であつて、フアツ
ソンテープとしては非常にバランスのとれたものである
ことも判る(実験例8〜11)。
第2図は、本考案のフアツソンテープの別の態様を示す
図であつて、斜配向クロスフイルムにナイロンフイルム
やポリエステルフイルム5をウレタン系接着剤4でドラ
イラミネートしたものである。
さらに、斜配向クロスフイルム製造時にチタンホワイト
や硫化亜鉛のような着色剤を配合して着色したフアツソ
ンテープとしてもよい。
〔考案の効果〕 本考案によれば、引張りや引き裂きに強いフアツソンテ
ープを提供できるので紙おむつの使用途中で漏れ具合を
見るため何度もインターテープからはがしたりする際
に、余計な力でもつてフアツソンテープを引張つても破
れる心配がない。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の紙おむつ用フアツソンテ
ープの断面図、第3図は本考案のフアツソンテープを構
成するテープ基材である斜配向クロスフイルムの構成図
である。 1A、1B……斜配向フイルム 2……粘着剤、3,4……接着剤層

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定の斜方向に分子配向を有するポリエチ
    レンフイルムの2枚を互いに分子配向が交差するように
    積層した斜配向ポリエチレンクロスフイルムを少なくと
    もテープ基材の一部として用いることを特徴とする紙お
    むつ用フアツソンテープ。
  2. 【請求項2】斜配向ポリエチレンクロスフイルムの表面
    がコロナ処理されている実用新案登録請求の範囲第1項
    に記載の紙おむつ用フアツソンテープ。
JP1987007028U 1987-01-22 1987-01-22 紙おむつ用フアツソンテ−プ Expired - Lifetime JPH0616906Y2 (ja)

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JPS52130359A (en) * 1976-04-24 1977-11-01 Iseki Agricult Mach Tabulating apparatus for sorted article of sorting machine

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