JPH0616904Y2 - ゴム成形体 - Google Patents

ゴム成形体

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JPH0616904Y2
JPH0616904Y2 JP4648290U JP4648290U JPH0616904Y2 JP H0616904 Y2 JPH0616904 Y2 JP H0616904Y2 JP 4648290 U JP4648290 U JP 4648290U JP 4648290 U JP4648290 U JP 4648290U JP H0616904 Y2 JPH0616904 Y2 JP H0616904Y2
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JP
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rubber
flaky
small pieces
film
color
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JP4648290U
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JPH047635U (ja
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照男 岡本
和夫 田渕
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Inaba Rubber Co Ltd
Original Assignee
Inaba Rubber Co Ltd
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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、光の反射を利用して光彩色を示すゴム成形
体に関し、ブレスレットやペンダント、コースター、造
花などの用途で優れた装飾効果を発揮するゴム成形体に
関するものである。
〔従来の技術〕
ゴム材料としては、近年、様々なものが開発されてお
り、タイヤ,パッキン,ベルト等の機械分野のみなら
ず、電気材料,印刷用材料,医用材料等の分野でも利用
が拡大している。しかしながら、これらの材料の殆ど
は、ゴム弾性や絶縁性等の特性を利用するものであり、
装飾性といった面に目を向けたものはこれまでのところ
では殆ど見当たらない。その理由は、ゴム材料の外観性
状が従来よりそれ程変化に富んだものではなく、装飾性
を付与するといっても精々着色する程度であったからで
ある。
そこで、装飾品として利用し得るゴム材料として、着色
以外の外観上の変化を付与した材料が要請され、例えば
ゴム成形品に光沢を付与する目的でマイカを配合したも
のが開発されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかるに、顔料による着色やマイカの配合による光沢の
付与の場合、ゴム母相中における顔料やマイカの分散状
態が均質であり、どの角度から見ても同一色で同一光沢
に見えるので、外観の変化に乏しく未だ満足できるもの
ではない。即ち、成形品全体を見た場合に、例えば局部
的な外観的変化を有するようなゴム材料、ひいてはこの
ゴム材料からなるゴム成形体は、これまで提案されてい
なかった。
この考案は、こうした事情に着目してなされたものであ
って、光の反射により局部的に光彩を示し、装飾性に優
れたゴム成形体の提供を目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
しかして、上記目的を達成したこの考案のゴム成形体
は、透明若しくは半透明のゴム母相中に、多重積層フィ
ルムのフレーク状小片が分散するゴム材料からなる点に
要旨を有するものである。
〔作用〕
この考案において、ゴム母相を構成する原料ゴムとして
は、シリコーンゴム,EPDM,ウレタンゴム,イソプ
レンゴム等を利用することができ、その種類については
特に制限はないが、透明若しくは半透明であることが必
要とされる。
この考案のゴム成形体は、このような透明若しくは半透
明のゴム母相中に、多重積層フィルムのフレーク状小片
を分散させてなり、該フレーク状小片は、薄片状であっ
て積層面に比べて積層方向の端縁に位置する反射面の面
積が大きく、原料ゴムの粘性流体中に該小片を分散して
混合する中でフレーク状小片の上記反射面はランダムな
方向に配向する。その結果、多重積層フィルムのフレー
ク状小片を配合してなるゴム成形体中に入射した光は、
フレーク状小片の上記反射面に当たり全反射すれば輝い
て見え、上記反射面に対して浅い角度或いは直角に入射
すれば、反射光が弱いか殆ど反射せずに、フレーク状小
片自体の持つ色を呈する。この結果、ゴム成形体は、ラ
ンダムな方向に配向する反射面によってどの方向から見
ても光彩を有するものとなっている。
この考案のゴム成形体が、光彩色を効果的に放つ為に
は、前記フレーク状小片の大きさを適正に設計すること
が望ましく、その大きさがあまりに小さいと、薄片状と
はいえ、一つのフレーク状小片によって反射される反射
光の強さも小さくなり、さらに反射光の間隔がきめ細か
になるのでその反射方向がマクロ的に均質化して光彩効
果が減少する。上記理由から、フレーク状小片の大きさ
は120メッシュ以上、2mm角以内が望ましく、さらに反射
面の形状は角状或いは矩形状のものを使用することが望
まれるが、こうした形状については特に制限を設けるも
のではなく、菱形,三角形,円形,台形及びこれらの形
状の入り混ざったランダム形状等、自由に選択すること
ができる。
又、前記フレーク状小片は、多重積層フィルムからなる
ので、その反射面は平滑であり、乱反射を殆んど起こさ
ない。従って、反射部分からは、光の散乱のない彩やか
な反射光が得られる。又、前記フレーク状小片として多
重積層フィルムではなく、厚めのプラスチックス板を利
用することも可能であるが、この場合には、反射面より
厚さ方向が大きくなり、微細なフレーク状とし難い。
さらに、多重積層フィルムは、異種フィルムを重ね合わ
せたものが好ましく、このような異種フィルムの好適な
組合わせとしては、ポリエステル樹脂フィルムとアクリ
ル樹脂フィルムを積層したものを挙げることができる。
異種フィルムを重ね合わせることによって屈折率の差を
利用して光のプリズム効果を増大でき、光彩色を得易く
なる。
又、上記フレーク状小片には多重積層フィルムを利用し
ているので、積層フィルムとして着色フィルムを利用す
ることによって種々の色の多重積層フィルムを得ること
ができ、さらに、色の異なるフィルムを重ね合わせるこ
とによって極彩色の多重積層フィルムを得ることがで
き、このような多重積層フィルムを小片に切断すること
によって極めて色変化に富んだフレーク状小片を得るこ
とができる。そして、上記フレーク状小片の色彩を適宜
選択することによってゴム成形体の色彩も自由に調整す
ることができる。こうした色彩の自由度に加えて、全反
射部分が局部的に光彩を放つので装飾効果の優れたゴム
成形体を提供することができる。
〔実施例〕
実施例1 透明で無着色のシリコーンゴム原料(KE951U、信越化学
株式会社製)100部に、架橋剤(C8A、信越化学株式会社
製)0.5部を配合し、ゴム用ミキシングロールで混練し
た。この中へ、青色で反射面の寸法が0.3×0.4mmの長方
形状をしたフレーク状小片(レインボースカイブルーN
o.530、ポリエステル樹脂フィルムとアクリル樹脂フィ
ルムの多重積層フィルムの切断片、ダイヤ工業株式会社
製)を5部配合し、ゴム用ミキシングロールで混練・分
散して、厚さ2mmの未架橋ゴムシートを作製した。
次いで、上記未架橋ゴムシートを加熱プレスにより160
℃×20分間の架橋条件で架橋・成形して、第1図に示さ
れるような、シリコーンゴム(ゴム母相)1中にフレー
ク状小片2が分散したゴム材料3からなる、内径50mm、線
径5mmのドーナツ形状をしたファッションリング(ゴム
成形体)4を作製した。
このファッションリング4は、ベースが青味がかり、局
部的に光彩色の輝きを生じる装飾性の高いものであっ
た。
実施例2 半透明で無着色のEPDM(MN410、三井石油化学株式
会社製)100部に、架橋剤(三井ビスPO、三井石油化
学株式会社製)1.2部を配合し、ゴム用ミキシングロー
ルで混練した後、120メッシュの透明な角状フレーク
(レインボーフレーククリスタルNo.55、ポリエステル
樹脂フィルムとアクリル樹脂フィルムの多重積層フィル
ムの切断片、ダイヤ工業株式会社製)を3部配合し、ゴ
ム用ミキシングロールで混練・分散させて厚さ1.5mmの
未架橋ゴムシートを作製した。
次いで、この未架橋ゴムシートを加熱プレスを用いて15
5℃×30分の架橋条件により架橋・成形して厚さ1mmのゴ
ムシートに成形した。このゴムシートを直径70mmの円形
に打ち抜いて、第2図に示されるような、フレーク状小
片2によって光彩色を放つコースター(ゴム成形体)5を
作製した。
実施例3 架橋剤を配合した透明・無着色のシリコーンゴム(SH85
1U、東レ・ダウコーニングシリコーン株式会社製)に、
80メッシュの赤色角状フレーク(レインボーフレークレ
ッドNo.501、ポリエステル樹脂フィルムとアクリル樹脂
フィルムの多重積層フィルムの切断片、ダイヤ工業株式
会社製)5部を配合し、ゴム用ミキシングロールで混練
・分散させて厚さ2mmの未架橋ゴムシートを作製した。
この未架橋ゴムシートを、ゴム成形金型に仕込み、165
℃×15分の架橋条件で架橋・成形して、第3図に示され
るような、シリコーンゴム(ゴム母相)1中にフレーク
状小片2の分散するバラの花弁(ゴム成形体)6を作製し
た。これを、数枚束ねてバラの造花7とした。
〔考案の効果〕
この考案は、以上のように構成されており、透明若しく
は半透明のゴム母相中に、多重積層フィルムのフレーク
状小片を分散させたゴム材料で構成したので、フレーク
状小片に光が当たり全反射すると、彩やかな光彩を得る
ことができる。
又、分散するフレーク状小片は、多重積層フィルムから
なり、積層フィルムの色を選択することにより自由な色
のフレーク状小片、さらには、着色フィルムの組合わせ
によって極彩色のフレーク状小片を得ることができ、こ
れを、透明若しくは半透明のゴム母相中に分散させるこ
とによりフレーク状小片の色を反映させて様々な色彩の
ゴム成形体を得ることができる。
かくして、装飾性に優れた光彩を有するゴム成形体を提
供することができた。
【図面の簡単な説明】
第1乃至3図は、実施例に係るゴム成形体を示す説明図
であって、第1図はファッションリングの一部破断斜視
図、第2図はコースターの斜視説明図、第3図は造花の
説明図である。 1…シリコーンゴム(ゴム母相) 2…フレーク状小片 3…ゴム材料 4…ファッションリング(ゴム成形体) 5…コースター(ゴム成形体) 6…花弁(ゴム成形体)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明若しくは半透明のゴム母相中に、多重
    積層フィルムのフレーク状小片が分散するゴム材料から
    なることを特徴とする光彩色を呈するゴム成形体。
  2. 【請求項2】多重積層フィルムが、ポリエステル樹脂フ
    ィルムとアクリル樹脂フィルムの積層体からなる請求項
    (1)に記載の光彩色を呈するゴム成形体。
JP4648290U 1990-04-27 1990-04-27 ゴム成形体 Expired - Lifetime JPH0616904Y2 (ja)

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JP4648290U JPH0616904Y2 (ja) 1990-04-27 1990-04-27 ゴム成形体

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JPH047635U JPH047635U (ja) 1992-01-23
JPH0616904Y2 true JPH0616904Y2 (ja) 1994-05-02

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