JPH0616833Y2 - 熱収縮性材料からなるミラ−ホルダ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案はミラーの端面および裏面にわたって被着される
ミラーホルダーに関するもので、特にミラーの嵌め合せ
を容易にした熱収縮性材料からなるミラーホルダーに関
する。

［従来の技術］ 従来の車両用バックミラーや小形鏡ではミラーガラスを
ミラーホルダー内に無理ばめしたり、ミラーガラスを収
容したミラーホルダーの上縁にリングを重ねて熱溶着し
たりすることが行なわれている。

［考案が解決しようとする問題点］ 上記のごときミラー（鏡）は比較的薄形であるため、無
理ばめやリングの熱溶着によってミラーを固定すること
はできるが、エレクトロクロミック（EC）ミラーや、液
晶ミラーでは普通のミラーより厚くミラーホルダーのか
ぶり量も大きいため、無理ばめは困難である。またミラ
ー端面に電極が出ているので、その電極の保護（防水、
防錆等）を考えるとリング溶着式も適切でない。

本考案はＥＣミラー等のミラー（鏡）を簡単に固定でき
ると共に、ミラー端面の電極の保護も可能なミラーホル
ダーを提供することを目的としている。

［問題点を解決するための手段］ 上記目的を達成するため、本考案はミラーホルダーを熱
収縮性プラスチックなどの材料で作ったことを特徴とす
る。常温ではミラー（鏡）外形より大きくミラー端面に
位置合せを行ない、加熱することにより熱収縮し、ミラ
ー端面および裏面に被着される。ミラー端面に当接する
ミラーホルダー内側にはＥＣミラー等の電極端子保護の
ため、予め熱溶融性接着剤を塗布しておくか、または熱
溶融性接着テープ単品を配置しておき、これによりミラ
ー端面に取り付けた電極をカバーする。

［作用］ 熱収縮性材料のミラーホルダー内にミラー（鏡）を配置
し、加熱することによりミラーホルダーを熱収縮させて
ＥＣミラー等の電極端子を封止すると同時に鏡端面を保
護する。

［実施例］ 次に図面に基づいて本考案を具体的に説明する。

第１図は本考案ミラーホルダーの斜視図、第２図は熱収
縮前におけるミラーホルダーの断面図である。ミラーホ
ルダー１は、例えば電子線架橋PVCまたは電子線架橋ポ
リオレフィンのごとき熱収縮性材料製で、中央にミラー
（鏡）５の収容部２を有し、その周囲にミラー端面を保
持する縁部３を一体に形成している。図中符号４はＥＣ
または液晶素子を具えたミラー５の端子から導出したリ
ード線を通す穴である。

ミラーホルダー１は常温ではミラー外形より大きいた
め、第２図のようにミラー５を収容したとき、その周囲
にスマキを有している。この状態で加熱するこにより、
第３図のように熱収縮し、ミラー端面の電極端子６を封
止してミラーを固定する。

電極封止を完全にするため、図示例では縁部３の内側に
熱溶融性接着剤７を塗布しておく。この接着剤の代りに
熱溶融性テープ単品（図示省略）を配置して２重構造と
してもよい。

［考案の効果］ 本願の考案は、上述した構成により、熱収縮材料製ミラ
ーホルダーの熱収縮によりミラーホルダーの内周部にミ
ラーを容易に固定することができるとともに、ミラー端
面に取り付けた電極はホルダーそのものと、熱溶融性接
着剤または熱溶融性接着テープによって２重に覆われる
ことになるので、電極の保護に確実なものとなり、電極
の防錆効果並びに防水効果が著しく向上する。また本考
案によると、前記熱溶融性接着剤または熱溶融性接着テ
ープなどに対する加熱と、ミラーホルダーの加熱とを共
通の処理過程で行うことができるという効果をもたらす
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案熱収縮性材料からなるミラーホルダーの
斜視図、第２図は熱収縮前の断面図、第３図は熱収縮後
の断面図である。 １……ミラーホルダー、２……収容部、３……縁部、４
……穴、５……ミラー（鏡）、６……電極端子、７……
熱溶融性接着剤。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ミラーの端面および裏面にわたって被着さ
   れるミラーホルダーが熱収縮材料製であって、該ミラー
   ホルダー（１）の内周部に、熱溶融性接着剤または熱溶
   融性接着テープがミラー端面に取り付けた電極（６）を
   覆うように介挿されていることを特徴とする熱収縮性材
   料からなるミラーホルダー。