JPH06168003A - 制御装置 - Google Patents

制御装置

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JPH06168003A
JPH06168003A JP34111592A JP34111592A JPH06168003A JP H06168003 A JPH06168003 A JP H06168003A JP 34111592 A JP34111592 A JP 34111592A JP 34111592 A JP34111592 A JP 34111592A JP H06168003 A JPH06168003 A JP H06168003A
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典昭 小山
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義朗 杉原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 短時間で目標値を繰返し変更しても積分動作
による制御系への悪影響を抑え、併せてリセットワイン
ドアップ現象の防止を可能にする。 【構成】 減算部1は目標値SVnと入力信号PVnか
ら制御偏差Enを比例演算部3、微分演算部5、積分演
算部7および積分制御部11へ出力する。比例演算部
3、微分演算部5および積分演算部7からPn、Dn、
Inを加算部9へ出力する。加算部9はPIDn出力を
出力信号MVnとして出力する。積分制御部11は制御
偏差Enがある範囲を越えたとき積分演算部7の積分処
理を停止してIn値を固定する。積分処理停止部29は
目標値SVnの変更を検出し、変更検出時点から所定期
間だけ積分演算処理を停止させ、かつ変更検出時点の積
分値を保持させるよう積分制御部11を介して積分演算
部7を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は少なくとも積分演算を行
なう制御装置に係り、例えば温度、圧力、流量等のプロ
セス量を制御するプロセス制御ループ系、産業用ロボッ
ト等の機械装置を制御するメカニカル制御ループ系、そ
の他汎用の制御ループ系に用いて好適する制御装置の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の制御装置は目標値SVと制御対
象からの入力信号PVとの制御偏差を比例演算、積分演
算および微分演算してその制御対象への出力信号MVを
出力するPID制御が主流である。このPID制御で
は、積分演算が入力信号PVと目標値SVの定常的な制
御偏差を零にする機能を有する反面、図11に示すよう
に、目標値SVの変更による大きな制御偏差の発生に対
して常に積分演算を実行すると過積分となり、入力信号
PVが目標値SVを行過ぎてしまう、いわゆるリセット
ワインドアップ現象が発生する。
【0003】そこで、積分演算を含む制御装置ではリセ
ットワインドアップ現象を防ぐために、積分演算を抑制
する機能を付加するのが一般的である。図12は従来の
制御装置の一例を示すブロック図である。この図12で
は、目標値SVnから入力信号PVnを減算部1で減算
して得た制御偏差Enを比例演算部3、微分演算部5お
よび積分演算部7に加え、これら比例演算部3、微分演
算部5および積分演算部7からの演算出力Pn、Dn、
Inを加算部9で加算して出力信号MVnを得る一方、
積分制御部11を設けて制御偏差Enが一定範囲を越え
たときその積分演算部7の積分処理を停止して積分出力
Inをある値に固定し、リセットワインドアップ現象を
防ぐ構成となっている。
【0004】図13は従来の別の制御装置を示すもの
で、いわゆる速度形PID構成と呼ばれるものである。
この構成は、減算部1で目標値SVnから入力信号PV
nを減算して得た制御偏差Enを比例変化分演算部13
および積分変化分演算部15へ加えるとともに入力信号
PVnを微分変化分演算部17へ加え、これら比例変化
分演算部13、積分変化分演算部15および微分変化分
演算部17からの演算出力ΔPn、ΔIn、ΔDnを加
算部19で加減算して得たPID変化出力ΔPIDnを
速度/位置形変換部21へ加え、このPID変化出力Δ
PIDnとこれより一時点前(n−1時点)のPID出
力PIDn−1から速度/位置形変換部21でPID出
力PIDnを得て、出力リミッタ23を介して出力信号
MVnを出力するようになっている。
【0005】しかも、PID出力PIDnが出力リミッ
タ23の上限値MH又は下限値MLを越えたとき、変換
制御部25によってPID変化出力ΔPIDnのうち制
限値(ML又はMH)を越えた分を切捨てるように速度
/位置形変換部21を制御することにより、過積分を抑
制して入力信号PVの行過量を小さくしている。さら
に、図14は別の従来例を示すブロック図であり、図1
3と類似するいわゆる位置形PID構成と呼ばれるもの
である。
【0006】図14において、減算部1からの制御偏差
Enを比例演算部3および積分演算部7に加える一方、
入力信号PVnを微分演算部5へ加え、これら比例演算
部3、積分演算部7および微分演算部5からの演算出力
Pn、In、Dnを加算部19で加減算して得られたP
ID出力PIDnを出力リミッタ23を介して出力信号
MVnとして出力するとともに、n時点のPID出力P
IDnが出力リミッタ23の上限値MH又は下限値ML
を越えるとき、積分制御部27によって積分演算部7か
らの積分出力InをMH−(Pn−Dn)又はML−
(Pn−Dn)に修正制御し、これによって過積分を抑
制して入力信号PVの行過量を小さくできるようになっ
ている。
【0007】このように、図13および図14に示す従
来構成では、PID出力が出力リミッタ23でリミット
されると、制御偏差Eがあってもそれ以上PID出力を
リミット方向へ増加又は減少させないように積分値を修
正し、PID出力が出力リミッタ23の制限範囲内にあ
るときだけ制御偏差Eに対する積分処理を実行して過積
分を防止し、目標値SVに対する入力信号PVの行過量
を抑えている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た図12の制御装置では、目標値SVを変更する際の誤
操作等に起因して、入力信号PVの応答時間に比べて短
時間でその目標値SVの変更が繰返された場合、図15
のような不都合が生じる。例えば、図15中のの時点
で目標値SVを幅1/Kp(Kp:比例定数)以上減少
させると、積分制御部によって積分出力が停止されて入
力信号PVの下方向への行過量を抑えるために、積分値
が100%に固定されるが、入力信号PVがほとんど変
動していないのタイミングで目標値SVを元の値に戻
すと積分演算が100%から始り、実際には制御偏差E
がほとんどないにもかかわらず大きな出力信号MVが出
力され、入力信号PVが余分に乱れてしまう。
【0009】図13および図14の構成でも、同様に目
標値変更時の誤操作等に起因して入力信号PVの応答時
間に比べて短時間で目標値SVの変更を繰り返すと、図
16のような不具合が発生する。すなわち、図16の
の時点でPID出力PIDが出力リミッタ23の下限値
ML未満になるような目標値SVの変更を行なうと、P
ID出力PIDが下限値MLになるように積分出力が変
更され、その後短時間で元の目標値SVに戻されると
(の時点)、変更された値から積分演算が開始されて
出力信号MVが元の値よりも積分変更分だけ高くなって
しまい、同様に入力信号PVが余分に乱れてしまう。
【0010】なお、図13の変換制御部25又は図14
の積分制御部27がない場合のPID出力PIDの動き
を破線で示している。本発明はこのような従来の欠点を
解決するためになされたもので、誤操作等に起因して短
時間のうちに目標値SVを繰返し変更させても、リセッ
トワインドアップ現象の防止機能を確保しつつ積分処理
動作による制御系への悪影響を抑えることができる制御
装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、入力信号を目標値に一致させるよう
に少なくとも比例演算および積分演算を行って出力信号
を得る制御装置であり、その目標値の変更を検出し、か
つその目標値変更検出時点から所定期間だけその積分演
算処理を停止させるとともにその検出時点の積分値を保
持させる積分処理停止部を具備したものである。そし
て、本発明は、比例演算、積分演算および微分演算から
なるPID演算を行って上記出力信号を出力させるとと
もに、その積分処理停止部における積分演算処理の停止
期間をそのPID演算における積分時間又は微分時間の
定数倍とすると良い。
【0012】また、本発明は、目標値変更検出時点の入
力信号と目標値との制御偏差が所定範囲を越えていると
きに上記積分処理停止部が機能するよう構成可能であ
る。さらに、本発明は、目標値変更検出時点の出力信号
が所定範囲を越えているときに上記積分処理停止部が機
能するよう構成可能である。
【0013】
【作用】そのような手段を備えた本発明では、積分処理
停止部が目標値変更を検出して一定時間積分演算に係る
通常処理を停止するとともにその変更時点の積分値を保
持させるから、入力信号の応答時間に比べて短い時間で
目標値を繰返し変更しても積分値が変更されず、出力信
号が不適切な離れた値にならない。そして、積分処理停
止部における積分演算処理の停止期間をPID演算の積
分時間又は微分時間の定数倍に選定する構成では、それ
ら積分時間や微分時間が一般に制御対象のむだ時間を基
準に算出されることから、積分演算の通常処理を停止す
る時間が入力信号のあまり変化しない時間となって入力
信号PVの行過量にほとんど影響しない。また、その変
更検出時点の入力信号と目標値との制御偏差が所定範囲
を越えているときや、変更検出時点の出力信号が所定範
囲を越えているときに上記積分処理停止部が機能する構
成では、実害のない小さな目標値の変更では動作実行さ
れない。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。なお、従来例と共通する部分には同一の符号を付
す。図1は本発明に係る制御装置の一実施例を示すブロ
ック図である。図1において、目標値SVnから入力信
号PVnを減算して制御偏差Enを出力する減算部1は
比例演算部3、微分演算部5、積分演算部7および積分
制御部11に接続されており、これら比例演算部3、微
分演算部5および積分演算部7は演算出力Pn、Dn、
Inを出力するもので加算部9に接続され、PID演算
部として機能している。積分制御部11は積分演算部7
に接続されており、制御偏差Enが一定範囲を越えたと
き積分演算部7の積分処理を停止して積分出力Inをあ
る値に固定するものである。
【0015】これら減算部1、比例演算部3、微分演算
部5、積分演算部7、加算部9および積分制御部11の
動作は上述した図12と同様であり、本発明では積分制
御部11に積分処理停止部29を接続した点に特徴を有
する。この積分処理停止部29は、目標値SVnの変更
を検出し、その目標値変更検出時点から所定期間だけ積
分演算処理を停止させるとともに変更検出時点の積分値
を保持させるよう積分制御部11を介して積分演算部7
を制御するものである。しかも、積分処理停止部29
は、微分演算部5の微分時間又は積分演算部7の積分時
間の定数倍を積分演算処理の停止期間とするとともに、
目標値変更検出時点の制御偏差Enが所定範囲を越えて
いるとき機能するよう構成されており、例えば図2に示
すようになっている。
【0016】もっとも、後述するように積分処理停止部
は、目標値変更検出時点の出力信号MVnが所定範囲を
越えているときに機能するよう構成可能である(図7お
よび図9参照)。図2において、記憶部31はn時点の
目標値SVnを記憶するものであって比較部33に接続
されており、比較部33は目標値SVnと記憶部31に
保持された目標値すなわちn−1時点の目標値SVn−
1とを比較して目標値SVnが変化したとき(SVn≠
SVn−1のとき)、変化検出信号d1を「0」から
「1」に変化して出力するものであり、これら記憶部3
1および比較部33にて目標値変更検出部35が形成さ
れている。
【0017】比較部33は条件判断部37を形成する2
入力ANDゲート39の一方の入力端に接続されてお
り、他方の入力端には積分制御部11からの後述する条
件信号d2が入力されるようになっており、比較部33
からの変化検出信号d1とその条件信号d2のAND論
理信号が停止信号発生部41へ出力される。停止信号発
生部41はAND論理信号が「1」になると、一定時間
Txだけ積分処理停止信号d3を「0」から「1」へ変
化させて図1の積分制御部11へ出力する機能を有して
いる。積分処理停止信号d3は積分制御部11を介して
積分演算部7における(1)積分値の変更(初期化又は
リセット)の停止および(2)積分値の保持(通常積分
の停止)を行なわせるものである。
【0018】従って、目標値SVnが変化したとき積分
処理停止部29から積分処理停止信号d3が出力され、
これによって積分演算部7が例えばリセットワインドア
ップ現象防止用の積分値の変更を停止させるとともに積
分値を保持して保持積分値を出力する。ここで、上述し
た条件信号d2について説明する。条件信号d2は論理
信号であって、例えば制御偏差Enを条件とする場合
は、 ABS(En)>1/Kp ……(ここでABS(E
n)はEnの絶対値、Kpは比例演算部3の比例ゲイ
ン) の時に条件信号d2を「0」から「1」に変化させるよ
うにすればよく、上述した積分制御部11はそれに合せ
て形成される。
【0019】なお、後述する図7および図9の実施例の
ように出力信号MVnの範囲を条件とする場合は、PI
Dn>MH又はPIDn<MLの時に条件信号d2を
「0」から「1」に変化させればよい。もっとも、本発
明において条件信号d2は必ずしも必要ではないし、目
標値SVnをステップ的にしか変更できない小型の制御
装置では条件信号d2を省略できる。
【0020】しかし、上述したように条件信号d2との
AND論理信号によって動作させる構成では、小さな目
標値SVの変更等と言った制御に実害のない動作時に積
分停止処理部29を動作させないようにできるため、目
標値SVが時間関数的に変化する場合や、目標値SVの
単位時間当りの変化量を制限する変化率リミッタ(図示
せず)が制御装置に付加されている場合に有効である。
次に、上述した停止信号発生部41から出力される積分
処理停止信号d3の出力期間である一定時間Txについ
て説明する。
【0021】この一定時間Txは、制御装置の図示しな
い操作パネル等から設定入力されたPID演算部の積分
時間TIまたは微分時間TDに基づき停止信号発生部4
1である定数倍に自動的にセットされたものである。一
般に、PID制御においては、比例ゲインKp、積分時
間TIおよび微分時間TDの3つの定数を制御対象に応
じて調整する必要があり、この調整方法として最もポピ
ュラーなものにジーグラ・ニコルスの方法がある。
【0022】この方法によると、積分時間TIおよび微
分時間TDは次のように調整することが推奨されてい
る。 TI=2L TD=0.5L …(Lは制御対象の等価むだ時間) そこで、例えば Tx=TD又は(Tx=TI/4)=0.5L とすれば、積分処理停止部29によって通常の全ての積
分処理が停止している時間は、制御対象の等価むだ時間
の半分の時間であり、この時間内であれば通常の積分処
理内の過積分防止機能はほとんど影響を受けず、行過量
の抑制効果が損われない。
【0023】また、一般に微分演算は、図3に示すよう
に、不完全微分演算が行なわれているが、同図のように
微分演算の入力にステップ状の信号X(t)が加わった
時、微分演算出力Y(t)は微分時間TD後にはピーク
値(x/α)のexpの(−1/α)乗、通常1/αが
6程度に選ばれるから、ピーク値の約0.25%まで減
衰する。この図3において符号Sはラプラス演算子、符
号TDは微分時間、符号1/αは微分ゲイン、符号tは
時間である。
【0024】すなわち、停止信号発生部41の一定時間
Txを微分時間TDに等しくしても、目標値SVのステ
ップ的変更による制御偏差Eのステップ的な変化に対す
る微分出力Dがほとんど影響しなくなる。上述した従来
例に係る図13および図14の構成において、制御偏差
Eに対して微分演算を行なった場合、目標値SVのステ
ップ的な変更でPID演算結果が出力リミッタの上限値
MH又は下限値MLを超えた場合、この目標値SVのス
テップ的な変化による微分演算出力がかなり残っている
間に図13の変換制御部25又は図14の積分制御部2
7によって積分値を変更すると、その残っている微分演
算出力分だけ出力信号MVが制御偏差Eをなくす方向と
は逆方向に引戻される引戻し現象が発生する。
【0025】そのため、図13および図14は制御偏差
Eではなく、入力信号PVを微分するように構成されて
いる。この点、本発明のように一定時間を微分時間TD
に一致させる(Tx=TD)ことで目標値SVの変更時
において引戻し現象がほとんど発生しなくなる。従っ
て、本発明では図7および図9のように制御偏差Eに対
して微分する構成が可能となる。
【0026】実際には、Tx=βTI又はTx=γTD
とすることになる。ここでβ≒0.25、γ≒1であ
る。図4に積分処理停止部29の動作タイミングチャー
トを示す。これによれば、図4中の後半のように、積分
処理停止期間Tx中に再度積分処理停止条件が成立した
場合は、その都度その時点からTx期間だけ積分処理が
停止される。次に、上述した図1の制御装置の動作を簡
単に説明する。なお、減算部1、比例演算部3、微分演
算部5、積分演算部7および加算部9の動作は従来例と
同様であるから、これらによるPID演算の説明は省略
する。
【0027】まず、図1における積分処理停止部29が
ない構成では、積分演算部7の動作は次のようになる。 通常積分の場合(ABS(En)<1/Kpのとき、但
しABS(En)はEnの絶対値) In=I(n−1)+ΔIn=I(n−1)+KI・E
n、(KI=Kp・τ/TI ) 積分停止の場合(En>1/Kpのとき) In=0.0(0%) I(n−1)=In 積分停止の場合(En<−1/Kpのとき) In=1.0(1%) I(n−1)=In (ここで、符号τはサンプル周期、符号I(n−1)は
(n−1)時点の積分値、符号Inはn時点の積分値、
符号KIは積分ゲイン、符号Kpは比例定数および符号
TIは積分時間である。)のように積分制御部11によ
って制御偏差Enの大小に基づいて積分処理が行なわれ
る。
【0028】これに積分処理停止部29が付加された構
成では、積分処理停止部29の条件信号d2に積分停止
が行なわれる条件を合せれば良いから、積分制御部11
から条件信号d2を加える構成となる。従って、En>
1/Kp又はEn<−1/Kpのときに目標値SVの変
更が行なわれると、積分処理停止信号d3が一定時間T
xだけ「1」になり、積分制御部7の積分停止処理の代
りに積分値を保持してIn=I(n−1)となる。
【0029】上述した本発明の制御装置は、実際にはC
PUやこのCPUの動作プログラムを内蔵したROM等
を含むマイクロコンピュータによって実施されるのが一
般的である。そこで、上述した制御装置の動作を図6の
フローチャートを参照して説明する。これによって本発
明の制御装置が一層良く理解されるであろう。なお、以
下の処理はサンプリング周期(τ)毎に実行される。
【0030】図6において、積分処理が開始されるとス
テップ601で制御偏差Enの値が比較され、−1/K
pより小さい場合にはステップ602で目標値SVnが
SVn−1に等しいか否かすなわち目標値が変化したか
否か比較され、目標値SVnが変化しておらずYESの
場合にはステップ603に移って一定時間Txが経過し
たか否か比較される。一定時間Txが経過してカウント
が「0」となってステップ603がYESの場合には、
ステップ604で積分値Inを「1.0」にリセットし
てステップ608へ移り、ステップ608では「I(n
−1)」を「In」にして積分処理を終了する。
【0031】一定時間Txが経過しておらずカウントが
「0」となっていない場合にはステップ603がNOと
なり、ステップ606でカウント値から「1」を減算し
てステップ607で積分値Inを「In−1」に保持し
てステップ608を経て処理を終了する。目標値SVn
が変化していてステップ602がNOの場合には、ステ
ップ605でカウント値をβTI/τ又はγTD/τに
設定してステップ607へ移り、ステップ608を経て
処理を終了する。
【0032】また、制御偏差Enが1/Kpより大きい
場合にはステップ601からステップ609に移り、ス
テップ609で目標値SVnの変化が検出され、検出さ
れないでNOの場合にはステップ605、ステップ60
7およびステップ608を経て処理を終了する。目標値
SVnの変化が検出されてステップ609がYESの場
合には、ステップ610でカウントが「0」か否か比較
され一定時間Txを経過したか否か判別され、一定時間
Txが経過してYESであればステップ611で積分値
Inを「0.0」にリセットしてステップ608へ移
り、一定時間Txが経過しておらずにステップ610が
NOの場合にはステップ612でカウント値から「1」
を減算してステップ607からステップ608を経て処
理を終了する。
【0033】制御偏差Enが−1/Kpと1/Kpの間
にある場合、すなわち通常の積分処理の場合にはステッ
プ601からステップ613に移り、ステップ613で
カウントを「0」にしてステップ614で積分値「I
n」を「KI・En+I(n−1)」にしてステップ6
08へ移る。このように本発明の制御装置では、目標値
SVの変更を検出して一定時間積分演算処理を停止する
とともにその変更時点の積分値を保持させる積分処理停
止部29を設けたから、入力信号PVの応答時間に比べ
て短い時間で目標値SVの変更を繰返しても積分値が変
更されず、出力信号MVが離れた値にならず、入力信号
PVが余分に乱れない。
【0034】そして、積分処理停止部29における積分
演算停止期間をPID演算の積分時間又は微分時間の定
数倍に選定するから、その停止処理が入力信号PVの行
過量にほとんど影響しない。しかも、それらPID演算
の積分時間又は微分時間は一般に制御装置における操作
設定項目であるから、操作パネル等から設定するだけで
連動させて設定可能となる。また、その変更検出時点の
制御偏差Eが所定範囲を越えていないとき積分処理停止
部29を動作させないから、実害のないような小さな目
標値の変更では動作せず、目標値を時間的に変化させる
プログラム制御や、目標値の単位時間当りの変化量を規
制する目標値変化率リミッタが付加されていても、適切
な動作が行なえる。
【0035】本発明に係る制御装置による応答改善のよ
うすを図5に示す。図5において時点の目標値SVの
変更応答に関しては従来例と本発明による差異は見られ
ない。この例では積分処理停止時間Txが制御対象のむ
だ時間より少し短くセットされるため、目標値変更時点
からTx時間後に過積分停止処理を働かせても、従来例
のように目標値変更時点からずっと過積分防止処理を働
かせても、行過ぎ量抑制効果に差異はほとんどない。
【0036】次に、のタイミングで目標値SVを低下
させてから短い時間で目標値SVを元に戻したときに
は、同図破線の従来例では過積分防止処理で積分値が変
更されてしまうため、の時点で制御偏差Eがほとんど
ないにもかかわらず元の出力信号値に戻らずに大きな出
力信号MVが出てしまい、入力信号PVを必要以上に乱
して制御に悪影響を与える。一方、図5の実線の本発明
では、の時点で目標値SVが変更されると、その時点
からTx時間の間通常の積分に係る過積分防止処理が停
止されるとともにの時点の積分値を保持する。
【0037】しかも、このときTx時間は目標値変更に
係る微分出力パルスがほとんどなくなる時間であり、入
力信号PVもほとんど動かず、比例出力もほとんど出力
されないため、結局の時点で目標値SVが元の値に戻
されると、出力信号MVが元の値近くに戻り、入力信号
PVの乱れが最小限に抑えられている。次に本発明に係
る制御装置の他の実施例を説明する。図7の制御装置
は、図13の従来例に本発明を適用した例で速度型のP
ID構成を示すブロック図である。
【0038】この構成では、微分変化分演算部17への
入力が制御偏差Enに変更されている以外、減算部1、
比例変化分演算部13、積分変化分演算部15、微分変
化分演算部17、加算部19等のPID構成や、速度/
位置形変換部21、出力リミッタ23および変換制御部
25の構成は図13と同様であるから、その説明を省略
する。図7中の積分処理停止部43は、上述した図1お
よび図2の積分処理停止部29とほぼ同一であり、目標
値SVnの変更を検出し、その目標値変更検出時点から
所定期間Txだけ積分演算処理を停止させるとともに変
更検出時点の積分値を保持させるよう変換制御部25を
介して速度/位置形変換部21を制御するものである。
【0039】しかも、積分処理停止部43は、微分演算
部5の微分時間又は積分演算部7の積分時間の定数倍を
積分演算処理の停止期間とするとともに、変更検出時点
のPID出力PIDnが所定範囲、例えば制限値ML又
はMHを越えているときに機能するよう構成されてい
る。この図7に示す構成の動作を説明すると次のように
なる。まず、積分処理停止部43がない場合の速度形/
位置形変換の処理は以下のようになる。
【0040】通常変換 ML≦PIDn≦MHのとき PIDn=PIDn−1+ΔPIDn PID(n−1)=PIDn 制限変換 PIDn>MHのとき PIDn=MH PID(n−1)=MH PIDn<MLのとき PIDn=ML PID(n−1)=ML この様に、変換制御部25によってPID出力信号PI
Dnの大小に基づいた速度形から位置形への変換が行な
われる。
【0041】これに対して積分処理停止部43を付加し
た場合には以下のようになる。積分処理停止部43への
条件信号d2は、PID出力PIDnが制限値ML又は
MHを越えた場合、変換制御部25からそれを出力す
る。そして、PIDn>MH又はPIDn<MLのとき
に目標値変更が行なわれると、積分処理停止信号d3が
一定時間Txだけ「1」となり、変換制御部25の処理
すなわちPID出力PIDnを制限値ML又はMHで置
換える処理を停止させるとともに、PID出力PIDn
をPIDn−ΔInにする。ここでΔInはn時点の積
分変化分である。
【0042】これは位置形PID構成において積分値の
変更を停止し、積分値を一定時間Txだけ保持すること
に等価である。もっとも、速度形PID構成では、位置
形構成ように積分値InがPIDn演算式中に明確な項
目形式(陽の形)で存在せず、項目中に隠れた形(陰の
形)で含まれるため、PID出力PIDnを変更すると
いうことは等価的に位置形における積分値Inを変更し
ていることになるし、PID出力PIDnからΔInを
差引いているのは、積分値を前回値で保持していること
に等しくなる。この図7の構成における動作をソフトウ
エアで実現したときのフローチャートを図8に示す。
【0043】図8において、処理が開始されるとステッ
プ801で各演算出力ΔPn、ΔIn、ΔDnおよびP
ID変化出力ΔPIDnを演算し、ステップ802でP
ID変化出力ΔPIDnと一時点前のPID出力PID
n−1からPID出力PIDnを演算してステップ80
3へ移る。ステップ803でPIDnの値が比較され、
MLより小さい場合にはステップ804で出力信号MV
nを下限値MLに置き換えてステップ805へ移り、ス
テップ805で目標値SVnがSVn−1に等しいか否
かすなわち目標値が変化したか否か比較され、目標値S
Vnが変化しておらずYESの場合にはステップ806
に移って一定時間Txが経過したか否か比較される。
【0044】一定時間Txが経過してカウントが「0」
となってステップ806がYESの場合にはステップ8
07でPID出力PIDnを「ML」に制限変換してス
テップ811へ移り、ステップ811では一時点前のP
ID出力PIDn−1を「PIDn」にして処理を終了
する。一定時間Txが経過しておらずカウントが「0」
となっていない場合にはステップ806がNOとなり、
ステップ809でカウント値から「1」を減算してステ
ップ810でPID出力PIDnからΔInを減算して
PID出力PIDnを保持し、ステップ811を経て処
理を終了する。
【0045】目標値SVnが変化していてステップ80
5がNOの場合にはステップ808でカウント値をβT
I/τ又はγTD/τに設定してステップ810へ移
り、ステップ811を経て処理を終了する。また、PI
Dnの値がMHより大きい場合にはステップ803から
ステップ812に移り、ステップ812で出力信号MV
nを上限値MHに置き換えてステップ813へ移り、ス
テップ813で目標値SVnの変化が検出され、NOの
場合にはステップ808、ステップ810およびステッ
プ811を経て処理を終了する。
【0046】目標値SVnの変化が検出されてステップ
813がYESの場合にはステップ814でカウントが
「0」か否か比較されて一定時間Txを経過したか否か
判別され、一定時間Txが経過してYESであればステ
ップ816でPID出力を「MH」に制限変換してステ
ップ811へ移り、一定時間Txが経過しておらずにス
テップ814がNOの場合にはステップ815でカウン
ト値から「1」を減算してステップ810からステップ
811を経て処理を終了する。PIDnの値が制限値M
LとMHの間にある場合、すなわち通常の積分処理の場
合にはステップ803からステップ817に移り、ステ
ップ817でMVnを「PIDn」にしてステップ81
8でカウントを「0」にしてステップ811へ移る。
【0047】このように図7に係る本発明の制御装置で
も、図1の構成と同様な効果を得ることができるうえ、
PID出力PIDnがある範囲すなわち制限値ML又は
MHを越えていないとき積分処理停止部43を動作させ
ないから、実害のないような小さな目標値の変更では動
作せず、上述した構成と同様な適切な動作が行なえる。
図9の制御装置は、図14の従来例に本発明を適用した
例であり、図7の速度形PID構成に類似した位置型の
PID構成を示すブロック図である。
【0048】この構成では、微分演算部5への入力が制
御偏差Enに変更されている以外、減算部1、比例演算
部3、微分演算部5、積分演算部7、加算部19等のP
ID構成や、出力リミッタ23および積分制御部27の
構成は図14と同様であるから、その説明を省略する。
図9中の積分処理停止部45は、上述した図1や図2の
積分処理停止部29とほぼ同一であり、目標値SVnの
変更を検出し、その目標値変更検出時点から所定期間T
xだけ積分演算処理を停止させるとともに変更検出時点
の積分値を保持させるよう積分制御部27を介して積分
演算部7を制御するものである。
【0049】しかも、積分処理停止部45は、微分演算
部5の微分時間又は積分演算部7の積分時間の定数倍を
積分演算処理の停止期間とするとともに、変更検出時点
のPID出力PIDnが所定範囲例えば制限値ML又は
MHを越えているときに機能するよう構成されている。
この図9に示す構成の動作を説明すると次のようにな
る。
【0050】まず、積分処理停止部45がない場合の積
分処理は以下のようになる。 通常積分 ML≦PIDn≦MHのとき In=I(n−1)+ΔIn I(n−1)=In 積分値変更 PIDn>MHのとき In=MH−PDn(PDn=Pn+Dn) PIDn<MLのとき In=ML−PDn(PDn=Pn+Dn) このように積分制御部27によってPID出力PIDn
の大小に基づいた積分値の変更が行なわれる。
【0051】次に、積分処理停止部45を付加した場
合、次のようになる。積分処理停止部45の条件信号d
2はPID出力PIDnが制限値ML又はMHを越えた
場合とすれば良く、積分制御部27からそれを出力し、
PIDn>MH又はPIDn<MLの状態で目標値変更
が行なわれると、積分処理停止信号d3が一定時間Tx
だけ「1」になり、積分制御部27の積分値変更処理を
停止させるとともに積分値をIn=In−1に保持させ
る。この図9の構成における動作をソフトウエアで実現
したときのフローチャートを図10に示す。
【0052】図10において、処理が開始されるとステ
ップ1001で各演算出力Pn、DnおよびPDnが出
力され、ステップ1002でInがKI・EnにIn−
1を加算して出力され、続くステップ1003でPID
n出力がPDnにInを加算して出力される。続くステ
ップ1004ではPIDnの値が比較され、MLより小
さい場合にはステップ1005で出力信号MVnを下限
値MLに置き換えてステップ1006へ移り、ステップ
1006で目標値SVnが変化したか否か判別され、目
標値SVnが変化しておらずYESの場合にはステップ
1007に移って一定時間Txが経過したか否か比較さ
れる。
【0053】一定時間Txが経過してカウントが「0」
となってステップ1007がYESの場合にはステップ
1008で下限値MLからPDn出力を減算して積分値
Inを求める積分値変換処理を行なってステップ101
2へ移り、ステップ1012では一時点前の積分信号I
n−1をInにして処理を終了する。一定時間Txが経
過しておらずカウントが「0」となっていない場合には
ステップ1007がNOとなり、ステップ1010でカ
ウント値から「1」を減算してステップ1011で1時
点前の積分値In−1をInに代入して保持し、ステッ
プ1012を経て処理を終了する。
【0054】目標値SVnが変化していてステップ10
06がNOの場合にはステップ1009でカウント値を
βTI/τ又はγTD/τに設定してステップ1011
へ移り、ステップ1012を経て処理を終了する。ま
た、PIDnの値がMHより大きい場合にはステップ1
004からステップ1013に移り、ステップ1013
で出力信号MVnを上限値MHに置き換えてステップ1
014へ移り、ステップ1014で目標値SVnが変化
したか否か検出され、目標値SVnが変化していてNO
の場合にはステップ1009、ステップ1011および
ステップ1012を経て処理を終了する。
【0055】目標値SVnの変化が検出されずステップ
1014がYESの場合にはステップ1015でカウン
トが「0」か否か比較されて一定時間Txを経過したか
否か判別され、一定時間Txが経過してYESであれば
ステップ1017で上限値MHからPDn出力を減算し
て積分値Inを求める積分値変更処理を行なってステッ
プ1012へ移り、一定時間Txが経過しておらずにス
テップ1015がNOの場合にはステップ1016でカ
ウント値から「1」を減算してステップ1011からス
テップ1012を経て処理を終了する。
【0056】PIDnの値が制限値MLとMHの間にあ
って通常の積分処理をする場合にはステップ1004か
らステップ1018に移り、ステップ1018で出力信
号MVnを「PIDn」にしてステップ1019へ移
り、ステップ1019でカウント値を「0」にしてステ
ップ1012へ移って終了する。このように図9に係る
本発明の制御装置でも、上述した各実施例と同様な効果
を得ることができる。ところで、上述した従来例および
本発明は、n時点又は(n−1)時点と言った離散型
(デジタル型)の演算構成で説明したが、本発明では離
散型(デジタル型)の構成に限らず連続型(アナログ
型)の演算構成で実施可能である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、目標値の
変更を検出しその変更検出時点から所定期間だけその積
分演算処理を停止させるとともに変更検出時点の積分値
を保持させる積分処理停止部を設けたことにより、誤設
定等に起因して短時間で目標値の上げ下げが行なわれて
も過積分防止処理による制御への悪影響を回避すること
ができるうえ、通常の目標値変更時では過積分防止処理
を確保して行過量抑制効果を維持可能となる。そして、
積分処理停止部における積分演算処理の停止期間をPI
D演算の積分時間又は微分時間の定数倍に選定する構成
では、積分演算の通常処理を停止する時間が入力信号の
あまり変化しない時間となって入力信号の行過量にほと
んど影響せず、安定した制御を確保できる。さらに、そ
の変更検出時点の制御偏差や出力信号が所定範囲を越え
ているときに上記積分処理停止部が機能する構成では、
実害のないような小さな目標値の変更では動作しないの
で、プログラム制御においてもまた目標値変化率リミッ
タを付加した構成においても、適切な動作を行なえる利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る制御装置の一実施例を示すブロッ
ク図である。
【図2】図1の積分処理停止部を示すブロック図であ
る。
【図3】一般的な微分演算の動作を説明する図である。
【図4】図1の積分処理停止部の動作を説明するタイミ
ングチャートである。
【図5】図1の制御装置の応答波形を示す図である。
【図6】図1の制御装置の動作を説明するフローチャー
トである。
【図7】本発明に係る制御装置の他の実施例を示すブロ
ック図である。
【図8】図7の制御装置の動作を説明するフローチャー
トである。
【図9】本発明に係る制御装置の更に他の実施例を示す
ブロック図である。
【図10】図9の制御装置の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図11】一般の制御装置におけるリセットワインドア
ップ現象を説明する図である。
【図12】従来の制御装置を示すブロック図である。
【図13】従来の制御装置を示すブロック図である。
【図14】従来の制御装置を示すブロック図である。
【図15】図12の制御装置の動作を説明する図であ
る。
【図16】図13および図14の制御装置の動作を説明
する図である。
【符号の説明】
1 減算部 3 比例演算部 5 微分演算部 7 積分演算部 9、19 加算部 11 積分制御部 13 比例変化分演算部 15 積分変化分演算部 17 微分変化分演算部 21 速度/位置形変換部 23 出力リミッタ 25 変換制御部 29、43、45 積分処理停止部 31 記憶部 33 比較部 35 目標値変更検出部 37 条件判断部 39 ANDゲート 41 停止信号発生部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を目標値に一致させるように少
    なくとも比例演算および積分演算を行って出力信号を得
    る制御装置において、 前記目標値の変更を検出し、この目標値変更検出時点か
    ら所定期間だけ前記積分演算処理を停止させるととも
    に、前記目標値変更検出時点の積分値を保持させる積分
    処理停止部を具備することを特徴とする制御装置。
  2. 【請求項2】 前記出力信号は比例演算、積分演算およ
    び微分演算からなるPID演算を行って出力されるとと
    もに、 前記積分処理停止部における前記積分演算処理の停止期
    間を前記PID演算における積分時間又は微分時間の定
    数倍とした請求項1記載の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記積分処理停止部は、前記目標値変更
    検出時点の前記入力信号と目標値との制御偏差が所定範
    囲を越えているときに機能する請求項1又は2記載の制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記積分処理停止部は、前記目標値変更
    検出時点の前記出力信号が所定範囲を越えているときに
    機能する請求項1又は2の制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09282005A (ja) * 1996-04-18 1997-10-31 Unisia Jecs Corp 位置制御装置
JP2003122401A (ja) * 2001-10-11 2003-04-25 Omron Corp 調節器
JP2019007429A (ja) * 2017-06-26 2019-01-17 株式会社クボタ 作業機の冷却制御システム及び作業機

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JP2019007429A (ja) * 2017-06-26 2019-01-17 株式会社クボタ 作業機の冷却制御システム及び作業機

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