JPH06167886A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH06167886A
JPH06167886A JP4319060A JP31906092A JPH06167886A JP H06167886 A JPH06167886 A JP H06167886A JP 4319060 A JP4319060 A JP 4319060A JP 31906092 A JP31906092 A JP 31906092A JP H06167886 A JPH06167886 A JP H06167886A
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JP
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developer
fluidity
toner
image forming
sensor
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Application number
JP4319060A
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English (en)
Inventor
Kazunori Yamamoto
和典 山本
Katsuaki Komatsu
克明 小松
Shinichi Nishi
眞一 西
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】トナー現像を行う画像形成装置において、現像
剤の流動性を簡便に検出し、該検出結果に基づいて画質
悪化を回避し得る制御を行わせる。 【構成】現像器14に現像剤の流動性を検出する流動性セ
ンサ144 を設ける。前記流動性センサ144 は、横波超音
波を発する厚みずり振動子145 の振動方向と平行な面に
現像剤を接触させ、該厚みずり振動子145 の振動特性の
変化によって現像剤の流動性(粘性抵抗)を検出するも
のである。そして、前記流動性センサ144 で現像剤の流
動性劣化が検出されると、かかる検出結果を表示させる
ことで現像剤の交換,補給を促したり、感光体ドラムの
帯電電位やトナー濃度を増大させて流動性劣化による画
質悪化を補償したり、又は、現像剤の乾燥,攪拌,加振
を行って、現像剤の凝集状態を解消させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像形成装置に関し、詳
しくは、感光体上に形成された静電潜像をトナーで現像
する構成の画像形成装置において、現像剤の流動性低下
による画質の悪化を回避し得る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、露光光学系によって感光体ド
ラム上に静電潜像を形成し、該静電潜像を現像装置によ
ってトナーで現像した後、前記トナー像を記録紙に転写
して定着させる画像形成装置が知られている(特開昭5
7−38482号公報,特開昭62−157070号公
報等参照)。
【0003】上記現像装置で現像に使用される現像剤に
は、1成分現像剤と2成分現像剤とがある。前記2成分
現像剤は磁性のキャリア粒子と非磁性の合成樹脂製のト
ナー粒子とが適度な混合比で混合して形成されるもので
あり、キャリア粒子に混じった適正混合比のトナー粒子
が現像装置の現像スリーブによって運ばれ、感光体面上
の潜像部にジャンピングして付着し、トナー像を形成さ
せる。
【0004】そして、2成分現像剤を使う場合には、ト
ナーのみが消費され、キャリアは現像装置内で循環して
繰り返し使用されるので、現像装置内のトナー濃度を検
出するセンサを設け、該センサによる検出結果に基づい
てトナーをトナー補給装置から随時補給して、現像装置
内で適度に帯電させ均一な混合比になるように攪拌する
ようにしてある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記トナー
像の形成において、現像剤(トナー単体若しくはトナー
とキャリアとの混合物)の流動性が低下すると、現像剤
の粒子間における付着力が強くなって、実際のトナー濃
度が適正であるにも関わらず、現像されたトナー像にむ
らが出たり、かすれが生じ、出来上がりの画像が不良と
なることがあった。
【0006】しかしながら、従来の画像形成装置では、
現像剤の流動性を検出するセンサを備えたものはなく、
上記の流動性低下による画像不良の発生に対処すること
ができなかった。ここで、現像剤等の粉体の流動性を検
出する方法として安息角を測定する方法があるが、この
方法は流動性の測定に時間がかかり、また、現像剤を容
器に入れたままでは測定が困難であるため、画像形成装
置に前記検出方法を適用して、流動性低下に対応させる
ことは実際は不可能であった。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、現像剤の流動性を簡便かつ応答良く検出できるセ
ンサを画像形成装置に設けて、現像剤の流動性低下を検
出する一方、該流動性の検出結果に基づいて画質の低下
を回避し得る対策を施すことができる装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのため本発明では、感
光体上に形成された静電潜像をトナーで現像する構成の
画像形成装置において、横波超音波を発する厚みずり振
動子の振動方向と平行な面に前記トナー現像に用いる現
像剤を接触させ、該厚みずり振動子の振動特性変化によ
って、前記現像に用いる現像剤の流動性を検出する流動
性センサを備えるようにした。
【0009】ここで、前記流動性センサからの検出信号
に基づいて前記現像剤の流動性悪化を判定する流動性判
断手段と、該流動性判断手段で前記現像剤の流動性悪化
が判定されたときに該判定結果を表示する表示手段と、
を設けると良い。また、前記流動性センサからの検出信
号に基づいて前記感光体の帯電電位を制御する帯電電位
制御手段を設けると良い。
【0010】また、前記流動性センサからの検出信号に
基づいて前記現像におけるトナー濃度を制御するトナー
濃度制御手段を設けても良い。更に、前記現像剤を乾燥
させるための乾燥手段と、前記流動性センサからの検出
信号に基づいて前記乾燥手段を選択的に作動させる乾燥
制御手段と、を設けて構成させることもできる。
【0011】また、前記現像剤がトナーとキャリアとか
らなる2成分現像剤であり、前記トナーとキャリアとを
攪拌して混合させる攪拌手段を備える場合には、前記流
動性センサからの検出信号に基づいて前記攪拌手段の駆
動力を制御する攪拌制御手段を設けると良い。また、前
記現像剤の凝集を解消すべく現像剤を振動させる振動体
と、該振動体の振動動作を前記流動性センサからの検出
信号に基づいて制御する加振制御手段と、を設けても良
い。
【0012】更に、前記流動性センサは、トナーカート
リッジ,トナーホッパ,トナー搬送路,現像器の少なく
ともいずれかに設ければ良い。
【0013】
【作用】かかる構成の画像形成装置によると、横波超音
波を発する厚みずり振動子の振動方向と平行な面に現像
剤を接触させ、現像剤の流動性変化による負荷の変化に
よって厚みずり振動子の振動特性が変化することを捉え
ることで、現像剤の流動性を検出する流動性センサを備
えて構成され、該流動性センサにより現像剤の流動性を
容器内で簡便に検知できるようにしてある。
【0014】ここで、現像剤の流動性が悪化すると、画
質の低下を招くから、上記の厚みずり振動子を用いた流
動性センサにより現像剤の流動性悪化が検知されたとき
には、かかる検知結果を表示して、流動性の悪化による
画質低下が発生する惧れのある状態を警告できるように
した。また、現像剤の流動性が悪化した場合には、感光
体表面に対してトナーを良好に付着させることが困難に
なり、これが現像むらの原因となるから、流動性センサ
による検出結果に基づいて感光体の帯電電位を制御し
て、流動性悪化による付着性の悪化を補償できるように
した。
【0015】また、現像剤の流動性悪化によるトナー像
のかすれを防止するために、流動性センサで流動性悪化
が検出されたときにはトナー濃度を濃くできるようにし
た。更に、現像剤の流動性悪化は、例えば湿気によるも
のであると推定されるから、現像剤を乾燥させるための
手段を設けておいて、流動性センサで流動性悪化が検出
されたときに、前記乾燥手段によって現像剤を乾燥させ
て流動性を回復させることができるようにした。
【0016】また、現像剤がトナーとキャリアとからな
る2成分現像剤である場合には、トナーとキャリアとを
攪拌・混合させる攪拌手段を備えるのが一般的である
が、流動性センサで現像剤の流動性悪化が検出されたと
きには、前記攪拌手段の駆動力を増大させて、攪拌動作
によって現像剤の流動性を回復させることができる。ま
た、現像剤の凝集を解消すべく現像剤を振動させる振動
体を別途設け、流動性センサで流動性悪化が検出された
ときに、前記振動体で現像剤を加振して流動性の回復を
図ることもできる。
【0017】前記流動性センサは、トナーカートリッ
ジ,トナーホッパ,トナー搬送路,現像器などに設ける
ことができ、現像剤の流動性を画像形成装置における通
常の容器内で検出させることが可能である。
【0018】
【実施例】以下に本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施例とし
てレーザーカラープリンタの構成を示す。構成と作動の
概要を説明すると、OPC感光層を表面に塗布した感光
体ドラム10は一方向 (図では時計回り方向) に駆動回転
され、PCL (前帯電露光) 11による除電を行って前回
プリント時の帯電を除去された後、帯電器12により周面
に対し一様に帯電され、新たなプリントに備える。
【0019】かかる一様帯電の後、像露光手段13により
画像信号に基づいた像露光が行われる。像露光手段13は
図示しないレーザー光源から発光されるレーザー光をポ
リゴンミラー131 により回転走査され、fθレンズ132
等を経て反射ミラー133 により光路を曲げられ、予め前
記帯電がなされた感光体ドラム10の周面上に投射され感
光体ドラム10表面に潜像が形成される感光体ドラム10の
周縁にはイエロー (Y) 、マゼンタ (M) 、シアン
(C) 、黒色 (K) 等のトナー (塗料) とキャリア (磁
性体) との混合剤で構成される現像剤(2成分現像剤)
を夫々充填した現像器14が設けられている。各色の現像
器14A〜14Dには夫々マグネットを内蔵し現像剤を保持
しつつ回転する現像スリーブ141 と、これに同期して回
転する複数本の攪拌スクリュー142 (攪拌手段)とが備
えられ、これら現像スリーブ141 及び攪拌スクリュー14
2 は、各色のもの毎に切り換えられて回転駆動される。
【0020】かかる現像器14により、現像がまず1色目
(例えばイエローY) の現像スリーブ141 によって行わ
れる。現像剤は、層形成棒によって現像スリーブ141 上
に所定の厚さに規制されて現像域へと搬送される。感光
体ドラム10と現像スリーブ141 との間にはACバイアス
ACとDCバイアスVDCとが重畳して印加される。ここ
で、感光体ドラム10の露光された部分の電位 (接地電
位) をVL 、露光部分以外の帯電された感光層表面電位
をVH とし、DCバイアスの電位VDCをVH >V DC>V
L が成立するように設定することにより、ACバイアス
ACによってキャリアから離脱するきっかけを与えられ
たトナーはVDCより電位の高いVH の部分には付着せ
ず、VDCより電位の低い電位VL の露光部分に付着し、
静電潜像がトナー像として顕像化される。尚、各現像器
14A〜14Dには、各色の現像剤におけるトナー濃度を検
出する濃度センサ143 が設けられている。
【0021】このようにして1色目の現像が終わった
後、2色目 (例えばマゼンタM) の画像形成行程に入
り、再び感光体ドラム10が一様帯電され、2色目の画像
データによる潜像が像露光手段13によって形成される。
3色目 (シアンC) 、4色目 (黒色BK) についても同
様の画像形成行程が行われ、感光体ドラム10周面上には
計4色のトナー像が重ねて形成される。
【0022】一方、給紙カセット21により給紙機構22に
よって給送された記録紙Pは、転写ベルト31を張架した
転写ベルト装置30によって感光体ドラム10と転写ベルト
31との間に形成されるニップ部 (転写域) 35へと給送さ
れ、感光体ドラム10周面上の多色トナー像が一括して記
録紙Pに移される。ここで、転写ベルト31の上流側保持
ローラ32の軸32aに対して高電圧が印加され、この軸32
aに転写ベルト31を挟んで対向する位置に設置された導
電性ブラシ34は接地されており、給送されてきた記録紙
はブラシ34と転写ベルト31との間に進入し、ブラシ34よ
り記録紙Pに注入される電荷により転写ベルト31に吸引
されつつ転写域へ進入する。感光体ドラム10より分離し
た記録紙Pは、転写ベルト31を張架する下流側の保持ロ
ーラ32の軸32bを対向電極として除電されながら転写ベ
ルト31から分離する。転写ベルト31に付着したトナーは
クリーニングブレード37により除去する。
【0023】尚、転写ベルト31は多色像形成中は下流側
の保持ローラ33の軸33aを回動中心として感光体ドラム
10より離間されている。転写ベルト装置30から分離した
記録紙Pは、少なくとも一方のローラ内部にヒータを有
する2本の圧着ローラで構成される定着装置23へと搬送
され、該2本の圧着ローラ間で熱と圧力とを加えられる
ことにより付着トナーは溶融し、記録紙P上に定着され
た後、装置外へ搬出される。
【0024】転写後の感光体ドラム10周面上に残ったト
ナーは除電器15により除電を受けた後、クリーニング装
置16に至り、感光体ドラム10に当接したクリーニングブ
レード16aによってクリーニング装置16内に掻き落とさ
れ、スクリュー等により搬出後、回収ボックスへ貯留さ
れる。クリーニング装置16により残留トナーを除去され
た感光体ドラム10はPCL (前帯電露光) 11による露光
を受けた後、帯電器12によって一様帯電を受け、次の画
像形成サイクルに入る。
【0025】また、記録紙Pが転写ベルト31から分離さ
れず感光体ドラム10に巻きついて除電器15より上方に進
入すると、前記クリーニングブレード16や電極ワイヤを
破損させたりすることがあるため、該記録紙Pの巻きつ
きを検出するJAMセンサ36が前記除電器15の近傍に装
着されている。また、イエロー色,マゼンタ色,シアン
色,黒色の各トナーを各現像器14A〜14Dに補給するた
め、各色のトナーを充填するホッパー40〜43と、これら
各ホッパー40〜43内のトナーを内蔵の搬送スクリュー44
a〜47aの回転駆動により各現像器14A〜14Dに搬送す
る搬送パイプ44〜47が装着されている (図2参照) 。そ
して、通常のプリントモードで前記濃度センサ143 によ
り各現像器14A〜14D内のトナー濃度を検出し、現像器
内のトナー濃度が低下してくると対応する色のトナーを
充填したホッパーから搬送パイプ内の搬送スクリューを
駆動回転させることにより搬送パイプを介して現像器14
にトナーを補給し、現像に適したトナー濃度に制御する
ようになっている。
【0026】また、本実施例に特徴的な構成として、前
記各現像器14A〜14Dにはそれぞれ現像剤の流動性を検
出するための流動性センサ144 が設けられている。前記
流動性センサ144 は、図3に示すように、横波超音波を
発する厚みずり振動子145 を、その振動方向と平行な面
に現像剤が接触するように設け、現像剤の流動性の変化
に伴う振動に対する負荷の変化に基づいて、現像剤の流
動性を検出するものである。尚、図3において、146 ,
147 は電極である。
【0027】図4は、前記厚みずり振動を発生する振動
子145 の電気的なインピーダンスを等価的に示した図で
ある。厚みずり振動子145 は、厚さや素材の性質によっ
て決まる固有周波数に対して機械的な振動を発生し、そ
のときの素子の電気的なインピーダンスが図示のように
近似される。前記電気的なインピーダンスは、振動子表
面の媒質の影響を受ける。振動方向が縦(媒質との境界
面に直交する方向)の場合は、媒質の圧力によってイン
ピーダンスが変化するが、本実施例のように、振動方向
が媒質(現像剤)との境界面に対して平行な場合は、電
気的インピーダンスは振動方向と平行な境界面に接触す
る媒質(現像剤)の粘性によって変化し、前記電気的イ
ンピーダンスに基づいて現像剤の粘性、即ち、流動性を
検出できるものである。
【0028】具体的に前記電気的インピーダンス(厚み
ずり振動子145 の振動特性)の変化(現像剤の流動性)
を測定する方法としては、以下のような方法がある。 インピーダンスの絶対値そのものの変化を測定す
る。 共振周波数の変化を測定する。 共振時の尖鋭度Qの変化を測定する。
【0029】ここで、上記の3方法のうちの方法を用
いた装置の実施例を図5に示す。図において、ネットワ
ークアナライザー148 は、所定周波数の交流信号を前記
厚みずり振動子145 に出力し、厚みずり振動子145 を経
由した信号を入力するものであり、現像剤によるインピ
ーダンスの変化は前記ネットワークアナライザー148 に
おける入出力信号の振幅比 (=厚みずり振動子145 を経
由して入力される信号の振幅/厚みずり振動子145 に出
力する信号の振幅)の変化として現れるので、ネットワ
ークアナライザー148 は、厚みずり振動子145 に出力し
た交流信号の振幅と、厚みずり振動子145 を経由して入
力された信号の振幅の比を、出力する交流信号の周波数
を変化させて測定する。尚、図6に、粉体の流動性と共
振周波数における入出力振幅比の関係を例示する。
【0030】前記ネットワークアナライザー148 は、厚
みずり振動子145 に出力する交流信号の周波数を走査し
ていき、厚みずり振動子145 が共振して交流信号を吸収
する点を測定する。測定結果は、例えば図7に示すよう
になり、現像剤との接触がないとき(空気と接触してい
るとき)の吸収点 (共振点) における前記入出力振幅比
がb、現像剤が接触しているときの吸収点における前記
入出力振幅比がaとして求められる。ここで、現像剤が
接触している場合は、現像剤の粘性抵抗が空気の粘性抵
抗と比較して極めて大きいため、インピーダンスが大き
く吸収率が低下するため前記入出力振幅比aは、bに比
較して充分小さい値 (絶対値) となる。また、現像剤の
流動性が低下すると粘性抵抗が増大するため、前記入出
力振幅比aは更に減少する。
【0031】このことを利用して、現像剤との接触がな
い場合(若しくは基準流動性を有する現像剤と接触させ
た場合)の入出力振幅比bに対する検出対象の現像剤を
接触させた場合の入出力振幅比aの比 (=a/b) を検
出することによって現像剤の流動性を応答良く数量的に
求めることができる。同様に、前記,の方法におい
ても、予め流動性判断の基準値(共振周波数,尖鋭度
Q)を設定しておき、前記基準値に対する共振周波数の
変化(の方法)、又は、共振時の尖鋭度Qの変化を測
定することで、現像剤の流動性を検出し得る。
【0032】即ち、現像剤の粘性抵抗の増加(流動性の
低下)によるインピーダンスの増加に伴い共振周波数が
減少してくるため、該共振周波数の変化量を検出するこ
とによっても、現像剤の流動性を求められる。また、同
じく現像剤の粘性抵抗の増加(流動性の低下)による抵
抗R分の増加に伴い共振時の共振尖鋭度Qが減少してく
るため、該共振尖鋭度Qの変化量を検出することによっ
ても、現像剤の流動性が求められる。
【0033】尚、上記実施例では、厚みずり振動子145
を用いた流動性センサ144 を現像器14に設けたが、ホッ
パー40〜43又は搬送パイプ44〜47に設け、トナー単体状
態での流動性を検出させるようにしても良い。また、ト
ナーのみからなる1成分現像剤を用いるタイプの画像形
成装置で、前記トナーを使い捨てのカートリッジ式に装
填するものでは、前記トナーカートリッジに前記流動性
センサ144 を設けても良く、トナーの貯留部から現像ス
リーブまでの間で流動性を検出する構成であれば、流動
性センサ144 の配置は限定されるものではない。
【0034】また、上記の流動性検知を用いて、流動性
が現像剤との非接触に相当するレベルであるか否かに基
づいて現像剤の残量検出を行わせることも可能である。
ここで、現像剤の流動性が湿気などで低下すると、トナ
ー像にむらが出たり、かすれが生じて画質を低下させる
ことになるから、流動性センサ144 の検出結果を以下の
ようにして用いて、前記画質の低下を回避できるように
する。
【0035】図8において、流動性センサ144 の検出結
果が、本実施例のレーザーカラープリンタの動作をコン
トロールする制御用CPU150 に制御パラメータの1つ
として入力されるようになっている。図8に示す構成で
は、前記制御用CPU150 でコントロールされる表示装
置(液晶ディスプレィ,CRT,LED)151 がプリン
タに付設されており、流動性判断手段としての制御用C
PU150 で現像剤の流動性が所定以下に低下したことを
判定すると、制御用CPU150 は、前記流動性の劣化を
警告する表示を表示装置151 (表示手段)において行わ
せ、使用者に現像剤の交換時期や補充の必要性を知らせ
る。
【0036】かかる警告に応じて使用者が現像剤の交換
や補充を行えば、流動性の悪化状態を解消して、所期の
画質を確保することができる。また、図9では、流動性
センサ144 の検出結果に基づいて帯電器12による感光体
ドラム10の一様帯電の作用をコントロールさせる構成を
示している。現像剤の流動性が劣化すると、現像剤の粒
子間での付着力が強くなって、トナーと感光体ドラム10
との間の静電引力によってトナーを良好に転写させるこ
とができなくなる場合がある。そこで、流動性劣化が検
出されると、帯電電位制御手段としての制御用CPU15
0 は、前記静電引力を増加させるために、コロナ放電等
を利用する帯電器12に加える電力を増加させ、感光体ド
ラムの帯電電位を上昇させることにより、トナーを確実
に感光体ドラム10の表面に転写させることができるよう
にする。
【0037】また、図10に示す構成では、現像器14内に
設けられたトナー濃度センサ143 を用いたトナーの補給
制御において、流動性センサ144 による検出結果が影響
を及ぼすようにしたものである。即ち、本実施例では、
現像器14内のトナー濃度が低下してくると対応する色の
トナーを充填したホッパー40〜43から搬送パイプ44〜47
内の搬送スクリュー44a〜47a(トナー補給装置)を駆
動回転させることにより、前記搬送パイプ44〜47を介し
て現像器14にトナーを補給し、現像に適したトナー濃度
に制御するようになっているが、図10に示す構成では、
流動性センサ144 で検出された現像剤の流動性に応じて
制御用CPU150 は、トナー濃度判定の基準濃度を変化
させ、流動性が劣化しているときには、トナー濃度制御
における目標濃度を上昇させるようにしてある。
【0038】尚、図10に示す構成において、制御用CP
U150 がトナー濃度制御手段に相当する。このように、
現像剤の流動性が劣化したときに通常よりもトナー濃度
を上昇させれば、トナーの転写ミスを減少させ、画質の
劣化を防止することができる。更に、図11に示す構成で
は、現像剤を乾燥させるための乾燥装置152 (乾燥手
段)を設け、乾燥制御手段としての制御用CPU150 が
流動性センサ144 の検出結果に基づいて前記乾燥装置15
2 をコントロールするようになっている。
【0039】前記乾燥装置152 は、例えば図12に示すよ
うに、ホッパー40〜43に付設された電気ヒータであり、
制御用CPU150 は、流動性センサ144 で現像剤の流動
性劣化が検知されたときに、前記乾燥装置152 を作動さ
せて現像剤を加熱することで、流動性の回復を図る。即
ち、現像剤は、湿気によって水分を含むようになると粒
子間の結合力が増大するために流動性が悪化するから、
逆に流動性の劣化は前記水分によるものであると推定
し、前記水分を蒸発させるべく乾燥装置152 を作動させ
るものである。
【0040】尚、乾燥装置152 としては、前記電気ヒー
タの他、送風ファンや除湿装置などであっても良い。ま
た、図13に示す構成では、流動性センサ144 の検出結果
に基づいて攪拌スクリュー142 (攪拌装置)の駆動力を
攪拌制御手段としての制御用CPU150 でコントロール
させるようになっている。
【0041】即ち、図13に示す構成では、流動性センサ
144 で現像剤の流動性劣化が検出されると、攪拌スクリ
ュー142 の駆動力(回転数)を増大させることで、攪拌
作用を強め、水分などによって凝集している現像剤を粉
々にして流動性を回復させるものである。尚、2成分現
像剤を用いる装置では、2成分の混合用として攪拌スク
リュー142 を元々備えているから、かかる攪拌スクリュ
ー142 で現像剤の凝集を解消させることができるが、1
成分現像剤を用いる場合のように、混合用としての攪拌
スクリューを備えない場合には、流動性回復用として専
用の攪拌手段を設けるようにすれば良い。
【0042】更に、図14に示す構成では、現像剤の凝集
状態を解消すべく振動を与える振動装置(振動体)153
を、現像器14やホッパー40〜43や搬送パイプ44〜47(又
は使い捨てトナーカートリッジ)内に設け、該振動装置
153 の動作を流動性センサ144 の検出信号が入力される
加振制御手段としての制御用CPU150 で制御させるよ
うになっている。
【0043】そして、現像剤の流動性劣化が検出された
ときに前記振動装置153 を作動させて、現像剤の凝集を
解消せしめ、流動性を回復させるようにする。尚、上記
図8〜図11,図13,図14の構成を複数組み合わせて同時
に実行させる構成としても良く、また、流動性センサ14
4 を現像剤供給経路上に複数配置し、流動性劣化を検知
した場所に応じて異なる対処を実行させるようにしても
良い。
【0044】また、本実施例では、カラープリンタを例
としたが、この他、原稿の光画像を直接的に感光体ドラ
ム10に導く複写機や、モノクロのプリンタなどであって
も良い。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、ト
ナー現像を行う画像形成装置において、前記トナー現像
に用いる現像剤の流動性を、現像剤の容器内で応答良く
検出することができる一方、該検出結果に基づいて流動
性劣化の警告,帯電電位の増大,トナー濃度の増大,乾
燥処理,攪拌駆動力の増大,現像剤の加振などを行わせ
ることで、流動性の悪化による画質の低下を未然に防止
できるようになるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の画像形成装置の構成を示す図。
【図2】同上実施例の画像形成装置におけるトナー補給
機構を示す図。
【図3】実施例の流動性センサの装着状態を示す図。
【図4】同上流動性センサにおける厚みずり振動子の等
価回路を示す図。
【図5】同上流動性センサにおける検出回路を示す図。
【図6】同上流動性センサによる検出特性を示す図。
【図7】同上流動性センサによる流動性検知の様子を説
明するための図。
【図8】流動性の検知結果を表示させる実施例を示すブ
ロック図。
【図9】流動性に応じて帯電電位を変化させる実施例を
示すブロック図。
【図10】流動性に応じてトナー濃度を変化させる実施例
を示すブロック図。
【図11】流動性に応じて乾燥装置を作動させる実施例を
示すブロック図。
【図12】乾燥装置の具体例を示す図。
【図13】流動性に応じて攪拌動作を制御する実施例を示
すブロック図。
【図14】流動性に応じて振動装置を制御する実施例を示
すブロック図。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 12 帯電器 13 像露光手段 14 現像器 40〜43 ホッパー 44〜47 搬送パイプ 44a〜47a 搬送スクリュー 142 攪拌スクリュー 143 濃度センサ 144 流動性センサ 145 厚みずり振動子 150 制御用CPU 151 表示装置 152 乾燥装置 153 振動装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体上に形成された静電潜像をトナーで
    現像する構成の画像形成装置において、横波超音波を発
    する厚みずり振動子の振動方向と平行な面に前記トナー
    現像に用いる現像剤を接触させ、該厚みずり振動子の振
    動特性変化によって、前記現像に用いる現像剤の流動性
    を検出する流動性センサを備えたことを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】前記流動性センサからの検出信号に基づい
    て前記現像剤の流動性悪化を判定する流動性判断手段
    と、該流動性判断手段で前記現像剤の流動性悪化が判定
    されたときに該判定結果を表示する表示手段と、を設け
    たことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記流動性センサからの検出信号に基づい
    て前記感光体の帯電電位を制御する帯電電位制御手段を
    設けたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記流動性センサからの検出信号に基づい
    て前記現像におけるトナー濃度を制御するトナー濃度制
    御手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】前記現像剤を乾燥させるための乾燥手段
    と、前記流動性センサからの検出信号に基づいて前記乾
    燥手段を選択的に作動させる乾燥制御手段と、を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】前記現像剤がトナーとキャリアとからなる
    2成分現像剤であり、前記トナーとキャリアとを攪拌し
    て混合させる攪拌手段を備えると共に、前記流動性セン
    サからの検出信号に基づいて前記攪拌手段の駆動力を制
    御する攪拌制御手段を設けたことを特徴とする請求項1
    記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】前記現像剤の凝集を解消すべく現像剤を振
    動させる振動体と、該振動体の振動動作を前記流動性セ
    ンサからの検出信号に基づいて制御する加振制御手段
    と、を設けたことを特徴とする請求項1記載の画像形成
    装置。
  8. 【請求項8】前記流動性センサを、トナーカートリッ
    ジ,トナーホッパ,トナー搬送路,現像器の少なくとも
    いずれかに設けたことを特徴とする請求項1記載の画像
    形成装置。
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Cited By (6)

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