JPH0616787B2 - 結石破砕装置 - Google Patents
結石破砕装置Info
- Publication number
- JPH0616787B2 JPH0616787B2 JP61102462A JP10246286A JPH0616787B2 JP H0616787 B2 JPH0616787 B2 JP H0616787B2 JP 61102462 A JP61102462 A JP 61102462A JP 10246286 A JP10246286 A JP 10246286A JP H0616787 B2 JPH0616787 B2 JP H0616787B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- basket
- flexible sheath
- tip
- flexible
- calculus
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Surgical Instruments (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は体腔内に生じた結石を破砕するための結石破砕
装置に関する。
装置に関する。
胆道や膀胱等の臓器に発生した結石は患者に悪影響を及
ぼす。とくに肥大した結石は患者に与える苦痛が極めて
大きい。
ぼす。とくに肥大した結石は患者に与える苦痛が極めて
大きい。
そこで、この処置として結石破砕装置を用いて体腔内に
発生した結石を破砕して体外に排出させたり、あるいは
取出すなどのことが行なわれている。
発生した結石を破砕して体外に排出させたり、あるいは
取出すなどのことが行なわれている。
この種の結石破砕装置としては、たとえば特開昭60−
242848号公報で示すように複数の弾性ワイヤで構
成されたバスケットを操作ワイヤの先端部に設け、この
バスケットを操作ワイヤとともに先端に硬質部を備える
金属製密巻きコイルからなる可撓性シース内に挿入し、
操作ワイヤを後端から進退させるようにしたものがあ
る。そして、操作ワイヤの操作によって可撓性シースの
先端から突設するバスケットで結石を把持したならば、
上記バスケットを可撓性シース内に引き込んで縮小変化
させ、これによって上記結石を細かく破砕するようにし
ている。
242848号公報で示すように複数の弾性ワイヤで構
成されたバスケットを操作ワイヤの先端部に設け、この
バスケットを操作ワイヤとともに先端に硬質部を備える
金属製密巻きコイルからなる可撓性シース内に挿入し、
操作ワイヤを後端から進退させるようにしたものがあ
る。そして、操作ワイヤの操作によって可撓性シースの
先端から突設するバスケットで結石を把持したならば、
上記バスケットを可撓性シース内に引き込んで縮小変化
させ、これによって上記結石を細かく破砕するようにし
ている。
ところで、上記可撓性シースは金属線を密着に巻いたコ
イル体から構成したが、これはバスケットの弾性ワイヤ
間で結石を挾み込むとき、操作ワイヤによる牽引力を受
け支える必要上、軸方向には縮まないようにするためで
ある。
イル体から構成したが、これはバスケットの弾性ワイヤ
間で結石を挾み込むとき、操作ワイヤによる牽引力を受
け支える必要上、軸方向には縮まないようにするためで
ある。
しかし、このように金属製コイル体から構成するため、
それなりの可撓性はあるが、しなやかさは不足し、体腔
内や内視鏡の処置具挿通チャンネルを傷付けるおそれが
あった。しかも、十二指腸側から胆道の入口へ挿入する
ときに差込みにくいということもある。
それなりの可撓性はあるが、しなやかさは不足し、体腔
内や内視鏡の処置具挿通チャンネルを傷付けるおそれが
あった。しかも、十二指腸側から胆道の入口へ挿入する
ときに差込みにくいということもある。
本発明は上記問題点に着目してなされたもので、その目
的とするところは挿入するときに体腔内壁や内視鏡の処
置具挿通チャンネルの内壁等を傷付けることなく、しか
も、これらに対して挿入するときに円滑に誘導されて挿
入性を向上できる結石破砕装置を提供することにある。
的とするところは挿入するときに体腔内壁や内視鏡の処
置具挿通チャンネルの内壁等を傷付けることなく、しか
も、これらに対して挿入するときに円滑に誘導されて挿
入性を向上できる結石破砕装置を提供することにある。
本発明は可撓性のシースの先端においてそのシース内に
挿通された操作ワイヤにより膨縮されるバスケットを設
け、このバスケットを閉じたときそのバスケットの先端
部分またはバスケットの先端から延出させた部材により
上記シースの先端から突き出す挿通ガイド用の柔軟部を
設けた結石破砕装置である。
挿通された操作ワイヤにより膨縮されるバスケットを設
け、このバスケットを閉じたときそのバスケットの先端
部分またはバスケットの先端から延出させた部材により
上記シースの先端から突き出す挿通ガイド用の柔軟部を
設けた結石破砕装置である。
上記柔軟部を設けたことによりこれを先導用案内として
体腔や内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿入する。
体腔や内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿入する。
第1図ないし第9図は本発明の第1の実施例を示すもの
である。
である。
この結石破砕装置は金属製線材を密着して巻いたコイル
からなる可撓性シース1を備えている。この可撓性シー
ス1の先端には筒状の硬質部2が取付けられ、可撓性シ
ース1の基部には口金3が取付けられている。この口金
3は第3図に示すように送液口体4を有する第1の部材
5と、この第1の部材5に螺着された第2の部材6とか
らなり、これら部材5,6には軸方向に貫通した通孔7
が同軸に穿設されてなる。上記第1の部材5には上記可
撓性シース1に内挿された液密チューブ8が上記通孔7
に連通するように接続されている。したがって、上記送
液口体4に図示せぬシリンジを接続して上記液密チュー
ブ8に造影剤などの液体を流がすことができるようにな
っている。
からなる可撓性シース1を備えている。この可撓性シー
ス1の先端には筒状の硬質部2が取付けられ、可撓性シ
ース1の基部には口金3が取付けられている。この口金
3は第3図に示すように送液口体4を有する第1の部材
5と、この第1の部材5に螺着された第2の部材6とか
らなり、これら部材5,6には軸方向に貫通した通孔7
が同軸に穿設されてなる。上記第1の部材5には上記可
撓性シース1に内挿された液密チューブ8が上記通孔7
に連通するように接続されている。したがって、上記送
液口体4に図示せぬシリンジを接続して上記液密チュー
ブ8に造影剤などの液体を流がすことができるようにな
っている。
上記可撓性シース1には操作ワイヤ9が挿通されてい
る。この操作ワイヤ9の先端にはバスケット10が設け
られている。このバスケット10は複数の弾性ワイヤ1
1の前後端を各々まとめてチップ12,12で結合する
とともに、各弾性ワイヤ11…の中途部にはそれぞれ屈
曲部13を形成してなり、上記操作ワイヤ9の長手方向
に伸縮することによりその半径方向へ膨縮自在、つまり
開閉自在なかご形状に構成されている。上操作ワイヤ9
の基端は直杆状の結合部材14の先端に固着されてい
る。この結合部材14は上記口金3の通孔7にスライド
自在に挿通され、その基端部は第2の部材6から突出し
ている。なお、上記口金3の第1の部材5と第2の部材
6との接合部分にはOリング15が設けられ、このOリ
ング15に上記結合部材14が通されて上記通孔7が液
密に維持されるようになっている。
る。この操作ワイヤ9の先端にはバスケット10が設け
られている。このバスケット10は複数の弾性ワイヤ1
1の前後端を各々まとめてチップ12,12で結合する
とともに、各弾性ワイヤ11…の中途部にはそれぞれ屈
曲部13を形成してなり、上記操作ワイヤ9の長手方向
に伸縮することによりその半径方向へ膨縮自在、つまり
開閉自在なかご形状に構成されている。上操作ワイヤ9
の基端は直杆状の結合部材14の先端に固着されてい
る。この結合部材14は上記口金3の通孔7にスライド
自在に挿通され、その基端部は第2の部材6から突出し
ている。なお、上記口金3の第1の部材5と第2の部材
6との接合部分にはOリング15が設けられ、このOリ
ング15に上記結合部材14が通されて上記通孔7が液
密に維持されるようになっている。
一方、上記口金3は操作部16に着脱自在に連結され
る。この操作部16は第1図に示すように本体17を有
する。この本体17の先端には術者が把持するためのグ
リップ部18が一体形成されている。本体17とグリッ
プ部18とには挿入孔19が同軸に貫通して穿設され、
上記グリップ部18の先端には上記挿入孔19と同軸に
リング体20が設けられている。このリング体20には
径方向に進退する止めねじ21が螺着されている。そし
て、上記口金3の第2の部材6の端部を上記リング体2
0に嵌入し、上記止めねじ21をねじ込んで先端を上記
第2の部材6の外周面に形成された溝6aに係合させれ
ば、口金3を操作部16に連結することができる。
る。この操作部16は第1図に示すように本体17を有
する。この本体17の先端には術者が把持するためのグ
リップ部18が一体形成されている。本体17とグリッ
プ部18とには挿入孔19が同軸に貫通して穿設され、
上記グリップ部18の先端には上記挿入孔19と同軸に
リング体20が設けられている。このリング体20には
径方向に進退する止めねじ21が螺着されている。そし
て、上記口金3の第2の部材6の端部を上記リング体2
0に嵌入し、上記止めねじ21をねじ込んで先端を上記
第2の部材6の外周面に形成された溝6aに係合させれ
ば、口金3を操作部16に連結することができる。
上記操作部16の挿入孔19にはラック体22がスライ
ド自在に挿入されている。このラック体22は第4図と
第5図に示すように断面円形状をなしていて、その径方
向一端外面には軸方向ほぼ全長にわたってラック23が
形成されている。まだ、このラック23にはその軸方向
両端部を除く中途個所に位置して径方向他端に開放した
ガイド溝24が形成され、さらに軸方向両端部には上記
ガイド溝24に連通する通孔25が穿設されている。そ
して、操作部16に接続された上記口金3の第2の部材
6から突出した結合部材14の基端部は上記通孔25お
よびガイド溝24に挿通されていて、その末端はラック
体22の基端から突出している。なお、ラック体22
は、操作部16の本体17に螺着されてガイド溝24に
係合したガイドねじ26によって回転するのが阻止され
ている。
ド自在に挿入されている。このラック体22は第4図と
第5図に示すように断面円形状をなしていて、その径方
向一端外面には軸方向ほぼ全長にわたってラック23が
形成されている。まだ、このラック23にはその軸方向
両端部を除く中途個所に位置して径方向他端に開放した
ガイド溝24が形成され、さらに軸方向両端部には上記
ガイド溝24に連通する通孔25が穿設されている。そ
して、操作部16に接続された上記口金3の第2の部材
6から突出した結合部材14の基端部は上記通孔25お
よびガイド溝24に挿通されていて、その末端はラック
体22の基端から突出している。なお、ラック体22
は、操作部16の本体17に螺着されてガイド溝24に
係合したガイドねじ26によって回転するのが阻止され
ている。
上記ラック体22の基端には把持部27が連結されてい
る。この把持部27には操作部16に挿入された結合部
材14と同軸に取付孔28が形成されている。この取付
孔28には上記結合部材14の偏平部14aが形成され
た末端が挿入されている。また、把持部27には上記取
付孔28と交差する収納孔29が径方向に形成されてい
る。この収納孔30には、軸方向の中途部に径方向に貫
通した係合孔31を有し上端にボタン32が取付けられ
た固定棒33がばね34によって突出方向に付勢されて
設けられている。したがって、固定棒33をばね34を
抗して押し込み、その係合孔31を取付孔28に対向さ
せた状態でこの取付孔28に結合部材14の末端を挿入
してその偏平部14aを係合孔31の所に位置させ、つ
いで上記固定棒33の押圧を解除すれば、上記偏平部1
4aと固定棒33とが係合するから、把持部27に結合
部材14が固定される。したがって、把持部27により
結合部材14を介して上記操作ワイヤ9を進退させるこ
とができるようになっている。
る。この把持部27には操作部16に挿入された結合部
材14と同軸に取付孔28が形成されている。この取付
孔28には上記結合部材14の偏平部14aが形成され
た末端が挿入されている。また、把持部27には上記取
付孔28と交差する収納孔29が径方向に形成されてい
る。この収納孔30には、軸方向の中途部に径方向に貫
通した係合孔31を有し上端にボタン32が取付けられ
た固定棒33がばね34によって突出方向に付勢されて
設けられている。したがって、固定棒33をばね34を
抗して押し込み、その係合孔31を取付孔28に対向さ
せた状態でこの取付孔28に結合部材14の末端を挿入
してその偏平部14aを係合孔31の所に位置させ、つ
いで上記固定棒33の押圧を解除すれば、上記偏平部1
4aと固定棒33とが係合するから、把持部27に結合
部材14が固定される。したがって、把持部27により
結合部材14を介して上記操作ワイヤ9を進退させるこ
とができるようになっている。
上記操作部16の本体17には第4図に示すように上記
ラック体22と直交する方向に第1の支軸35が軸受3
6によって回転自在に支持されている。この第1の支軸
35の一端には第1の歯車37が設けられ、他端にはハ
ンドル38が設けられている。また、上記本体17には
第5図に示すように上記第1の支軸35と軸線を平行に
した第2の支軸39が軸受40によって回転自在に支持
されている。この第2の支軸39の一端には上記第1の
歯車37に歯合しかつ第1の歯車37よりも歯数が多い
第2の歯車41が設けられている。上記本体17の第2
の支軸39の中途部に対応する部分は上記ガイド溝24
に開放した収容部42に形成されている。この収容部4
2には上記第2の支軸39に嵌着された第3の歯車43
が設けられ、この第3の歯車43は上記ラック23に歯
合している。したがって、ハンドル38を回転させれ
ば、この回転が第1、第2の歯車37,41によって減
速されて第3の歯車43に伝達されるから、この第3の
歯車43によってラック体22を進退させ、これに結合
部材14を介して操作ワイヤ9を連動させることができ
るようになっている。
ラック体22と直交する方向に第1の支軸35が軸受3
6によって回転自在に支持されている。この第1の支軸
35の一端には第1の歯車37が設けられ、他端にはハ
ンドル38が設けられている。また、上記本体17には
第5図に示すように上記第1の支軸35と軸線を平行に
した第2の支軸39が軸受40によって回転自在に支持
されている。この第2の支軸39の一端には上記第1の
歯車37に歯合しかつ第1の歯車37よりも歯数が多い
第2の歯車41が設けられている。上記本体17の第2
の支軸39の中途部に対応する部分は上記ガイド溝24
に開放した収容部42に形成されている。この収容部4
2には上記第2の支軸39に嵌着された第3の歯車43
が設けられ、この第3の歯車43は上記ラック23に歯
合している。したがって、ハンドル38を回転させれ
ば、この回転が第1、第2の歯車37,41によって減
速されて第3の歯車43に伝達されるから、この第3の
歯車43によってラック体22を進退させ、これに結合
部材14を介して操作ワイヤ9を連動させることができ
るようになっている。
そして、このラック体22を前後に移動するとき、その
移動範囲はガイド溝24に係合したガイドねじ26によ
って規制される。すなわち、第1図で示すようにラック
体22を前進させてバスケット10を膨らませたときガ
イド溝24の後端がガイドねじ26に近接する。また、
これ以上にラック体22を前進させようとすると、その
ガイドねじ26がガイド溝24の後端に当りそれ以上の
前進を阻止するようになっている。また、ラック体22
を後退させると、ガイド溝24の前端がガイドねじ26
に当り、それ以上の後退を阻止するストッパ手段を構成
している。そして、このようにラック体22を完全に後
退させたとき、操作ワイヤ9を介してバスケット10の
弾性ワイヤ11…を可撓性シース1内に引き込み、これ
により第2図で示すようにバスケット10を閉じるが、
バスケット10の先端部分はその弾性ワイヤ11…を閉
じた状態で可撓性シース1の硬質部2先端から突き出し
ている。そして、このように突き出して露出する部分が
挿入ガイド用の柔軟部45を構成している。この柔軟部
45を細い弾性ワイヤ11…のみからなるため、上記密
巻きコイルからなる可撓性シース1に比べて柔軟であ
る。
移動範囲はガイド溝24に係合したガイドねじ26によ
って規制される。すなわち、第1図で示すようにラック
体22を前進させてバスケット10を膨らませたときガ
イド溝24の後端がガイドねじ26に近接する。また、
これ以上にラック体22を前進させようとすると、その
ガイドねじ26がガイド溝24の後端に当りそれ以上の
前進を阻止するようになっている。また、ラック体22
を後退させると、ガイド溝24の前端がガイドねじ26
に当り、それ以上の後退を阻止するストッパ手段を構成
している。そして、このようにラック体22を完全に後
退させたとき、操作ワイヤ9を介してバスケット10の
弾性ワイヤ11…を可撓性シース1内に引き込み、これ
により第2図で示すようにバスケット10を閉じるが、
バスケット10の先端部分はその弾性ワイヤ11…を閉
じた状態で可撓性シース1の硬質部2先端から突き出し
ている。そして、このように突き出して露出する部分が
挿入ガイド用の柔軟部45を構成している。この柔軟部
45を細い弾性ワイヤ11…のみからなるため、上記密
巻きコイルからなる可撓性シース1に比べて柔軟であ
る。
なお、上記可撓性シース1の基端部は第1図に示すよう
に口金3に取付けられたカバー46によって保護されて
いる。
に口金3に取付けられたカバー46によって保護されて
いる。
つぎに、上記構造の装置の使い方について説明する。ま
ず、第2図で示すようにバスケット10を閉じた状態で
可撓性シース1を内視鏡47の処置具挿通チャンネルを
通じて体腔内に導入し、この内視鏡47の先端から突出
させ、第9図で示すように十二指腸乳頭48から胆管4
9内へ挿入する。
ず、第2図で示すようにバスケット10を閉じた状態で
可撓性シース1を内視鏡47の処置具挿通チャンネルを
通じて体腔内に導入し、この内視鏡47の先端から突出
させ、第9図で示すように十二指腸乳頭48から胆管4
9内へ挿入する。
この各挿入時において可撓性シース1の先端から突き出
す柔軟部45がその挿通時の先導作用を行なう。まず、
内視鏡47の処置具挿通チャンネルを通すとき、その処
置具挿通チャンネルが途中で曲っている個所で内壁に柔
軟部45の先端が当ると容易にたわみ、その曲っている
方向へ向きを変えて先に進む。したがって、処置具挿通
チャンネルの内壁を傷付けることがないとともに、可撓
性シース1を誘導して先へ案内することができる。
す柔軟部45がその挿通時の先導作用を行なう。まず、
内視鏡47の処置具挿通チャンネルを通すとき、その処
置具挿通チャンネルが途中で曲っている個所で内壁に柔
軟部45の先端が当ると容易にたわみ、その曲っている
方向へ向きを変えて先に進む。したがって、処置具挿通
チャンネルの内壁を傷付けることがないとともに、可撓
性シース1を誘導して先へ案内することができる。
また、第9図で示すように胆管49のような狭い個所へ
挿入するときもその柔軟部45がその入口で容易にたわ
み、さらに、押し込むと胆管49内へ向き直って入り込
む。つまり、外れたりその部位を傷付けたりすることな
く可撓性シース1の先端を胆管49内へ誘導する。
挿入するときもその柔軟部45がその入口で容易にたわ
み、さらに、押し込むと胆管49内へ向き直って入り込
む。つまり、外れたりその部位を傷付けたりすることな
く可撓性シース1の先端を胆管49内へ誘導する。
つぎに、胆管49内結石Aを砕石する場合には、ラック
体22とともに操作ワイヤ9を前進させることによって
第1図および第3図で示すようにバスケット10を可撓
性シース1の先端から突出させて開かせる。このように
バスケット10を開かせたならば、第6図で示すように
その弾性ワイヤ11間の隙間から結石Aを内部に取り込
み、ついで、把持部27を後端させて第7図に示すよう
にバスケット10を縮小させる。ここまでの操作ワイヤ
9の進退操作は把持部27によって迅速に行なえるか
ら、結石Aがバスケット10から外れても再度の取り込
み操作が容易である。
体22とともに操作ワイヤ9を前進させることによって
第1図および第3図で示すようにバスケット10を可撓
性シース1の先端から突出させて開かせる。このように
バスケット10を開かせたならば、第6図で示すように
その弾性ワイヤ11間の隙間から結石Aを内部に取り込
み、ついで、把持部27を後端させて第7図に示すよう
にバスケット10を縮小させる。ここまでの操作ワイヤ
9の進退操作は把持部27によって迅速に行なえるか
ら、結石Aがバスケット10から外れても再度の取り込
み操作が容易である。
このようにしてバスケット10に保持された結石Aが胆
管49から取り出すことができない大きさである場合に
は、第8図に示すように操作部16のハンドル38をラ
ック体22が後退する方向、つまり、本体17から突出
する方向に回転する。すると、上記ラック体22の動き
に操作ワイヤ9が連動して上記バスケット10を可撓性
シース1内に引き込んで縮少させるから、結石Aはバス
ケット10の弾性ワイヤ11によって締め付けられて第
8図で示すように破砕される。このとき、ラック体22
の移動速度、つまり結石Aに加わる締付力はハンドル3
8の回転速度が第1、第2の歯車37,41を介して減
速されて上記ラック体22に伝達される。したがって、
結石Aはゆるやかな速度で破砕されるから、破砕された
ときに勢いよく解散して胆管内壁を傷付ける虞れがな
い。また、ハンドル38の回転は第1、第2の歯車3
7,41によって減速されるため、結石Aを破砕する力
に比べてハンドル38をわずかな力で回転操作すればよ
い。
管49から取り出すことができない大きさである場合に
は、第8図に示すように操作部16のハンドル38をラ
ック体22が後退する方向、つまり、本体17から突出
する方向に回転する。すると、上記ラック体22の動き
に操作ワイヤ9が連動して上記バスケット10を可撓性
シース1内に引き込んで縮少させるから、結石Aはバス
ケット10の弾性ワイヤ11によって締め付けられて第
8図で示すように破砕される。このとき、ラック体22
の移動速度、つまり結石Aに加わる締付力はハンドル3
8の回転速度が第1、第2の歯車37,41を介して減
速されて上記ラック体22に伝達される。したがって、
結石Aはゆるやかな速度で破砕されるから、破砕された
ときに勢いよく解散して胆管内壁を傷付ける虞れがな
い。また、ハンドル38の回転は第1、第2の歯車3
7,41によって減速されるため、結石Aを破砕する力
に比べてハンドル38をわずかな力で回転操作すればよ
い。
第10図および第11図は本発明の第2の実施例を示す
ものである。
ものである。
この実施例はバスケット10の弾性ワイヤ11…の先端
をストッパ50で結束し、このストッパ50先端にはこ
れより先方へ突き出すワイヤ52からなる柔軟部51を
設けたものである。この柔軟なワイヤ52は可撓性シー
ス1より柔軟である。また、このワイヤ52の先端には
チップ53が取着されている。そして、この実施例では
操作ワイヤ9を引き込んでバスケット10を閉じたとき
上記ストッパ50が可撓性シース1の先端にある硬質部
2に当り、それ以上の引き込みを阻止する。つまり、柔
軟部51まで引き込んでしまうことがない。
をストッパ50で結束し、このストッパ50先端にはこ
れより先方へ突き出すワイヤ52からなる柔軟部51を
設けたものである。この柔軟なワイヤ52は可撓性シー
ス1より柔軟である。また、このワイヤ52の先端には
チップ53が取着されている。そして、この実施例では
操作ワイヤ9を引き込んでバスケット10を閉じたとき
上記ストッパ50が可撓性シース1の先端にある硬質部
2に当り、それ以上の引き込みを阻止する。つまり、柔
軟部51まで引き込んでしまうことがない。
また、この実施例ではバスケット10の弾性ワイヤ11
…を可撓性シース1内へ完全に引き込めるので、小さな
結石Aまでも砕く能力を有する。
…を可撓性シース1内へ完全に引き込めるので、小さな
結石Aまでも砕く能力を有する。
さらに、柔軟部51は1本のワイヤ52によって形成さ
れるので、撓みやすくまた、安全である。
れるので、撓みやすくまた、安全である。
第12図は本発明の第3の実施例を示すものである。
この実施例は第1の実施例の構成において、第12図の
ように可撓性シース1の基端の口金3の内周と操作ワイ
ヤ9の基端の結合部材14の外周にそれぞれストッパ6
1,62を設け、両ストッパ61,62がぶっかってい
るときバスケット10の先端側の一部は可撓性シース1
の先端から露出するよう構成した。また、操作部16が
結合されているときには第1図で示すようにガイド溝2
4の先端壁はこのときわずかにガイドねじ26と離れて
いる。またはバスケット10を可撓性シース1に引き込
んでゆくときガイド溝24の先端壁とガイドねじ26の
方がストッパ61,62よりわずかに先に当るようにし
てもよい。この実施例によればこの装置を体腔内の必要
部位まで挿入してゆくまでの間、重い操作部16をはず
して(止めねじ21、固定棒33,の操作による)おく
使い方においても、体腔壁あるいは内視鏡の処置具挿通
チャンネルを傷つける恐れがない。
ように可撓性シース1の基端の口金3の内周と操作ワイ
ヤ9の基端の結合部材14の外周にそれぞれストッパ6
1,62を設け、両ストッパ61,62がぶっかってい
るときバスケット10の先端側の一部は可撓性シース1
の先端から露出するよう構成した。また、操作部16が
結合されているときには第1図で示すようにガイド溝2
4の先端壁はこのときわずかにガイドねじ26と離れて
いる。またはバスケット10を可撓性シース1に引き込
んでゆくときガイド溝24の先端壁とガイドねじ26の
方がストッパ61,62よりわずかに先に当るようにし
てもよい。この実施例によればこの装置を体腔内の必要
部位まで挿入してゆくまでの間、重い操作部16をはず
して(止めねじ21、固定棒33,の操作による)おく
使い方においても、体腔壁あるいは内視鏡の処置具挿通
チャンネルを傷つける恐れがない。
なお、本発明はバスケット10の形状やバスケット10
の可撓性シース1に対する進退手段(本願ではラックピ
ニオン機構)の方式によらず適用可能であり、進退手段
は例えばねじ式でもよい。
の可撓性シース1に対する進退手段(本願ではラックピ
ニオン機構)の方式によらず適用可能であり、進退手段
は例えばねじ式でもよい。
以上説明したように本発明によれば、ガイド用の柔軟部
を設けたことにより挿入する体腔内壁や内視鏡の処置具
挿通チャンネルの内壁等を傷付けにくいとともに、その
挿入が円滑になされ、挿入性を向上できる。
を設けたことにより挿入する体腔内壁や内視鏡の処置具
挿通チャンネルの内壁等を傷付けにくいとともに、その
挿入が円滑になされ、挿入性を向上できる。
第1図は本発明の一実施例を示すその要部を断面した全
体の構成図、第2図は同じくその先端部分を示す側面
図、第3図は同じく可撓性シースの断面図、第4図は第
1図IV−IV線に沿う断面図、第5図は第1図V−V線に
沿う断面図、第6図乃至第8図は同じくその結石を破砕
する手順を順次示した説明図、第9図は同じくその使用
状態の説明図、第10図および第11図は本発明の第2
の実施例の先端部の側面図、第12図は本発明の第3の
実施例の要部を示す側断面図である。 1……可撓性シース、2……硬質部、9……操作ワイ
ヤ、10……バスケット、11……弾性ワイヤ、14…
…結合部材、16……操作部、17……本体、22……
ラック体、27……把持部、33……固定棒(固定手
段)、37,41,43……歯車、38……ハンドル、
45,51……柔軟部。
体の構成図、第2図は同じくその先端部分を示す側面
図、第3図は同じく可撓性シースの断面図、第4図は第
1図IV−IV線に沿う断面図、第5図は第1図V−V線に
沿う断面図、第6図乃至第8図は同じくその結石を破砕
する手順を順次示した説明図、第9図は同じくその使用
状態の説明図、第10図および第11図は本発明の第2
の実施例の先端部の側面図、第12図は本発明の第3の
実施例の要部を示す側断面図である。 1……可撓性シース、2……硬質部、9……操作ワイ
ヤ、10……バスケット、11……弾性ワイヤ、14…
…結合部材、16……操作部、17……本体、22……
ラック体、27……把持部、33……固定棒(固定手
段)、37,41,43……歯車、38……ハンドル、
45,51……柔軟部。
Claims (1)
- 【請求項1】可撓性シースと、この可撓性シース内に前
後動自在に挿通された操作ワイヤと、この操作ワイヤの
先端に設けられ上記操作ワイヤの前後動により膨縮する
バスケットと、このバスケットを閉じたときそのバスケ
ットの先端部分またはバスケットの先端から延出させた
部材により上記可撓性シースの先端から突き出す挿通ガ
イド用の柔軟部とを具備したことを特徴とする結石破砕
装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61102462A JPH0616787B2 (ja) | 1986-05-02 | 1986-05-02 | 結石破砕装置 |
US07/042,476 US4768505A (en) | 1986-05-02 | 1987-04-24 | Calculus crushing apparatus |
DE19873714560 DE3714560A1 (de) | 1986-05-02 | 1987-04-30 | Vorrichtung zum zertruemmern von koerpersteinen |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61102462A JPH0616787B2 (ja) | 1986-05-02 | 1986-05-02 | 結石破砕装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62258650A JPS62258650A (ja) | 1987-11-11 |
JPH0616787B2 true JPH0616787B2 (ja) | 1994-03-09 |
Family
ID=14328125
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61102462A Expired - Fee Related JPH0616787B2 (ja) | 1986-05-02 | 1986-05-02 | 結石破砕装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0616787B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6743185B2 (en) * | 2000-09-26 | 2004-06-01 | Scimed Life Systems, Inc. | Handle assembly for surgical instrument and method of making the assembly |
JP2009541006A (ja) * | 2006-06-26 | 2009-11-26 | ウィルソン−クック・メディカル・インコーポレーテッド | 砕石術バスケット装置用の改良されたハンドル |
JP5996832B1 (ja) * | 2014-10-24 | 2016-09-21 | オリンパス株式会社 | 採石破砕装置 |
-
1986
- 1986-05-02 JP JP61102462A patent/JPH0616787B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62258650A (ja) | 1987-11-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0430302B2 (ja) | ||
EP0152032B1 (en) | Calculus crushing apparatus | |
US4768505A (en) | Calculus crushing apparatus | |
US5788710A (en) | Calculus removal | |
US20040133213A1 (en) | Articulating stone basket | |
JPS63117742A (ja) | 内視鏡用処置具 | |
JP2021531927A (ja) | 採石バスケット及び採石バスケットに用いられる二腔式エンドキャップ | |
JPH0616787B2 (ja) | 結石破砕装置 | |
JPH10118088A (ja) | 結石破砕装置 | |
JP2533616Y2 (ja) | 結石破砕装置 | |
JPS63197443A (ja) | 結石破砕装置 | |
JPH0460656B2 (ja) | ||
JPS6320140B2 (ja) | ||
JP4619181B2 (ja) | 内視鏡の自動進退装置 | |
WO2020003435A1 (ja) | 内視鏡用処置具 | |
JPS62102748A (ja) | 結石破砕装置 | |
JPS6219157A (ja) | 結石破砕装置 | |
JPH0458978B2 (ja) | ||
JPH0566814B2 (ja) | ||
JP3679661B2 (ja) | 結石破砕装置 | |
CN116849794B (zh) | 一种带保护部的操作手柄 | |
JPS59230545A (ja) | 結石用破砕装置 | |
JPH0745202Y2 (ja) | 異物回収装置 | |
JP2653686B2 (ja) | 内視鏡用把持具 | |
JPH0321183B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |