JPH0616732Y2 - 気泡シート - Google Patents

気泡シート

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JPH0616732Y2
JPH0616732Y2 JP583188U JP583188U JPH0616732Y2 JP H0616732 Y2 JPH0616732 Y2 JP H0616732Y2 JP 583188 U JP583188 U JP 583188U JP 583188 U JP583188 U JP 583188U JP H0616732 Y2 JPH0616732 Y2 JP H0616732Y2
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heat
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sheet
cap
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伯吉 安竹
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Kawakami Sangyo KK
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Kawakami Sangyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、緩衝性および保温性を有する気泡シートにお
いて、熱収縮性を付加し、引裂強度を改良し、かつ薬剤
を含有せしめることにより、さらに薬効機能性を付加し
た被包装物のシュリンク包装の用に供する気泡シートに
関する。
(従来の技術) 第6図ないし第8図に示す従来の気泡シートは、緩衝性
と保温性を利用して多くの用途に使用されている。
上記従来の気泡シートに延伸されたフラットヤーンを使
用して織られたクロスを貼着した包装用の複合材料は、
実公昭57−13232号公報記載の複合材料が知られ
ている。
一方、従来の気泡シートに防錆性その他の薬効機能を付
加せんとする試みは、実公昭61−16114号、実開
昭57−149265号、実開昭59−118760
号、実開昭61−181718号など多数が提案されて
きたが、これらには気泡シートへの熱収縮性付加もしく
は引裂強度改良に関しては記載されていない。
金属製品の包装用として、気化性防錆剤を含有せしめた
従来の気泡シートが使用されている。
(考案が解決しようとする問題点) 従来の気泡シートは重量の重い被包装物を包装するため
には引裂強度が不足し、又形状が複雑な被包装物を包装
するためには上記気泡シートは加熱による収縮包装がで
きないために美粧できず、上記の重量の重い、又は形状
が複雑な被包装物の包装材としては満足できるものでは
なかった。
実公昭57−13232号公報に開示の複合材料は重量
の重い被包装物を包装するための引裂強度を保持する
が、形状が複雑な被包装物を緊締保持するための収縮応
力は改良されていない。
防錆性など薬効機能を付加した諸提案は気泡シートに熱
収縮性がないため、被包装物に近接して有効に薬効機能
を与えることができなかった。特に気化性薬剤の場合、
余分な空気が併存するため薬剤の不要な蒸散が生じ、更
に薬効機能をそこなっていた。
金属製品を包装する用途は多くあるが、気化性防錆剤を
使用して防錆を保持しながら気泡シートによって包装す
る場合、運送によって該気泡シートが破損して気化性防
錆剤を蒸散せしめるため、防錆を保持しながら金属製品
を包装する包装材としては満足できるものではなかっ
た。
(問題点を解決するための手段) 以下、本考案を図面にもとづいて説明する。
第4図は熱収縮性クロスシート3aの部分断面図であ
る。第4図において熱収縮性合成樹脂フラットヤーンを
縦糸31もしくは横糸32のいずれか一方もしくは両方
に使用して平織りして形成される。熱収縮性合成樹脂ク
ロスシート3aを粘着剤4を介して第1図に示すキャッ
プフィルム1および/またはバックフィルム2に貼着し
て本考案の気泡シートが形成される。但し第8図に示す
三層構成の気泡シートに熱収縮性合成樹脂クロスシート
3aを貼着したものでもなんらさしつかえはない。該熱
収縮性合成樹脂フラットヤーンの太さは最小キャップ間
隔(たとえば第1図においてA)以上であることがのぞ
ましい。
第5図は第4図と同様熱収縮性と引裂強度に優れた別の
シートの部分断面図である。ここでは縦糸と横糸は熱融
着されている。縦糸と横糸が熱融着された熱収縮性合成
樹脂クロスシート3bを熱可塑性を有するポリオレフィ
ンフィルム5を介して第2図に示すキャップフィルム1
および/またはバックフィルム2に貼着して本考案の別
の気泡シートが形成される。ここで貼着とは、熱融着、
押し出しラミ、接着剤、粘着剤のいずれかによってシー
トもしくはフィルムを積層することを意味する。
第1図は、実用新案登録請求の範囲第1項の基本概念を
示す部分断面図である。第1図において、キャップフィ
ルム1にバックフィルム2を熱融着してなる気泡シート
のキャップフィルム1に、粘着剤4を介して第4図に示
す熱収縮性クロスシート3aを粘着して形成される。
第2図は実用新案登録請求の範囲第2項の基本概念を示
す部分断面図である。第2図において、キャップフィル
ム1にバックフィルム2を熱融着してなる気泡シートの
キャップフィルム1に、熱可塑性を有するポリオレフィ
ン層5を介して熱収縮性合成樹脂クロスシート3bを熱
融着して形成される。
第3図は実用新案登録請求の範囲第3項の基本概念を示
す部分断面図である。第3図において、第1図に示す熱
収縮性を有する気泡シートのバックフィルム2またはキ
ャップフィルム1に薬剤含有フィルム6を貼着して形成
される。
第1〜3図において、キャップフィルム1のキャップ直
径は5〜40mmの範囲にあるが、特に6〜20mmが好ま
しい。キャップフィルム1のキャップ直径とキャップ高
さの比は1.5:1〜3.5:1の範囲にある。キャッ
プフィルム1とバックフィルム2のフィルム厚さの比は
3:1〜1:1の範囲にあるが、特に1.5:1〜2.
5:1の範囲が好ましい。キャップフィルム1とバック
フィルム2の坪量は30〜300g/m2の範囲にある
が、特に50〜100g/m2が好ましい。第1図および
第3図において、粘着剤4の坪量は1〜100g/m2
範囲にあるが、特に5〜20g/m2が好ましい。第2図
において、ポリオレフィン層5の坪量は4〜40g/m2
の範囲にある。
ここでいう粘着剤とは、常温で粘着性を有し、付着後積
層体を手で剥離することができ、剥離後重ね合わせれ
ば、僅かの加圧で再び粘着が復元するものであって、熱
可塑性の高い粘着剤が好ましい。又熱収縮のための加圧
工程下において常温におけるよりも粘着力が低下し、熱
収縮力を下まわる特性をもった粘着剤が特に好ましい。
具体的には天然ゴムにタッキファィアーや、ポリブタジ
エン、ポリイソプレン等の合成ゴムを添加したり、天然
ゴムにビニール系モノマーをグラフト重合したゴム系粘
着剤や、各種アクリル酸エステル、メタアクリル酸エス
テルの共重合樹脂からなるアクリル系、メタアクリル系
粘着剤が代表的なものとして挙げられるが、耐候性、耐
熱性、耐老化性および高温下での粘着力低下性能などの
点からアクリル系粘着剤が特に好ましい。
実用新案登録請求の範囲第3項ないし第5項にいう薬剤
又は気化性薬剤とは、気化性防錆剤のほか、鮮度保持
剤、防腐剤、防カビ剤、殺菌剤、脱酸素剤、帯電防止
剤、乾燥剤、吸収剤、保温剤、香料、防臭剤などが挙げ
られ、気化とは、液体の蒸発と固体の昇華の両者を指
す。
防錆剤としては、ジシクロヘキシルアンモニウム亜硝酸
塩、シクロヘキシルアンモニウム安息香酸塩などがあ
る。
(作用) 緩衝性と保温性を有する従来の気泡シートに熱収縮性ク
ロスシート3aを貼着してなる第1図に示す気泡シート
は、形状が複雑な被包装物を包装し周辺部をシールして
加熱工程を通過すると該熱収縮性クロスシート3aが収
縮を開始し、これと接する粘着剤4は高温下にあるため
に粘着力が低下するため、熱収縮性クロスシート3aと
キャップフィルム1間にズレが生じあるいは一旦剥離
し、該気泡シートは機械的にたわんで全体として被包装
物を緊締保持する。上記熱収縮性クロスシート3は引裂
強度を向上せしめる構造を有するために、重量の重い被
包装物を包装するための引裂強度を有する。
第1図に示す気泡シートのバックフィルム2に薬剤含有
フィルム6を貼着してなる第3図に示す気泡シートは、
形状が複雑な被包装物を緊締保持し、重量の重い被包装
物を包装するための引裂強度を有し、さらに薬剤含有フ
ィルム6が被包装物に近接して包装できるために、十分
な薬効を被包装物に与えることができる。重量の重い被
包装物の例として金属製品が挙げられるが、該金属製品
を防錆するために薬剤含有フィルム6の薬剤として気化
性防錆剤を使用すれば、防錆と引裂強度向上の要求が一
挙に解決できる。
実施例1 キャップ直径=10mm、キャップ高さ=4mmのキャップ
フィルム1にバックフィルム2を貼着してなる気泡シー
トの坪量は50g/m2であった。1000デニールのポ
リオレフィン製フラットヤーンを10×10本/in
の密度に平織りしてなる熱収縮性クロスシート3a(坪
量=87g/m2)を坪量=10g/m2のポリオレフィン
フィルム4を介して上記キャップフィルム1に熱融着し
てなる本考案の気泡シート(坪量=147g/m2)を被
検サンプルとした。
キャップ直径=10mm、キャップ高さ=4mmのキャップ
フィルム1にバックフィルム2を貼着してなる気泡シー
トの坪量は100g/m2であった。50μmの熱収縮性
フィルムを上記キャップフィルム1に熱融着してなる気
泡シート(坪量=145g/m2)を対照サンプルとし
た。
10kgの直方体状鉄塊を上記サンプルを使用して四方シ
ール包装し、シュリンクトンネルにおいて加熱して緊締
保持し、やや大き目の段ボールに収納したものを上記被
検サンプルおよび対照サンプルによるものを5個づつ製
作し、路線便トラックで東京、大阪間を往復運送して破
損状況を調査した。対照サンプル5個はいずれも角部に
穴や裂け目を生じ、5個中2個は段ボールにまで破損が
及んでいた。被検サンプルはキャップフィルム1の凸状
突起に潰れが発生したが、穴や裂け目および段ボールの
損傷は5個のいずれにも認められなかった。
実施例2 キャップ直径=10mm、キャップ高さ=4mmのキャップ
フィルム1にバックフィルム2を熱融着し、熱収縮性ク
ロスシート3aを粘着剤4を介して上記キャップフィル
ム1に貼着し、さらに気化性防錆剤としてシクロヘキシ
ルアンモニウム安息香酸塩6重量%を添加したポリエチ
レンフィルムを薬剤含有フィルム6として使用して粘着
剤を介して上記バックフィルム2に貼着してなる本考案
気泡シートを被検サンプルとした。
キャップ直径=10mm、キャップ高さ=4mmのキャップ
フィルム1にバックフィルム2を熱融着し、気化性防錆
剤としてシクロヘキシルアンモニウム安息香酸塩6重量
%を添加したポリエチレンフィルムを薬剤含有フィルム
6として使用して上記バックフィルム2に熱融着してな
る気泡シートを対照サンプルとした。
鉄製製品を上記サンプルを使用して包装して、湿度98
%の環境下に放置して発錆を調査した。被検サンプルを
使用してシュリンク包装によって緊締保持した被包装物
は6か月間放置後も発錆は皆無であったが、対照サンプ
ルで包装した被包装物は2か月後に発錆した。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案の気泡シートは、熱収縮性
を有し引裂強度が改良されるので、重量の重い、又は形
状が複雑な被包装物が緊締保持される。熱収縮包装後
は、薬剤は被包装物に近接した状態で最大限に薬効を被
包装物に付与し、密封されているゆえに空気の存在が皆
無に近く、防錆、鮮度保持その他の効果が十分に発揮さ
れる。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は実用新案登録請求の範囲第1〜3項記載の
気泡シートの部分断面図、第4図は平織りされた熱収縮
性クロスシート3aの部分断面図、第5図は熱融着され
た熱収縮性クロスシート3bの部分断面図、第6〜第8
図は従来の気泡シート、第6図は従来の気泡シートの部
分断面図、第7図は従来の気泡シートの斜視図、第8図
は従来の別の気泡シートの部分断面図である。 図中、1はキャップフィルム、2はバックフィルム、3
aは平織りされた熱収縮性クロスシート、3bは熱融着
された熱収縮性クロスシート、31、33は縦糸、3
2、34は横糸、4は粘着剤、5はポリオレフィンフィ
ルム、6は薬剤含有フィルム、7はライナフィルムを示
す。

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空の凸状の突起を多数有するキャップフ
    ィルム1にバックフィルム2を熱融着してなる気泡シー
    トに、熱収縮性合成樹脂フラットヤーンを縦糸もしくは
    横糸のいずれか一方または両方に使用して平織りもしく
    は熱融着してなる熱収縮性クロスシート3を貼着するこ
    とを特徴とする気泡シート。
  2. 【請求項2】粘着剤で貼着することを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第1項に記載の気泡シート。
  3. 【請求項3】薬剤含有フィルム6を少なくともいずれか
    一方の面に貼着する実用新案登録請求の範囲第2項に記
    載の気泡シート。
  4. 【請求項4】薬剤含有フィルム6に含有せしめる薬剤が
    気化性薬剤である実用新案登録請求の範囲第3項に記載
    の気泡シート。
  5. 【請求項5】実用新案登録請求の範囲第4項に示す気化
    性薬剤が気化性防錆剤である実用新案登録請求の範囲第
    3項に記載の気泡シート。
JP583188U 1988-01-19 1988-01-19 気泡シート Expired - Lifetime JPH0616732Y2 (ja)

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