JPH0616705U - 建設機械のパイロット油圧回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パイロットバルブの２次圧ラインの圧油を暖
機する回路を提供し、応答遅れの問題を解消することを
課題とする。 【構成】 パイロットバルブ１の２次圧ラインにリリ−
フ弁３を設け、２次圧ラインとタンクを接続し、前記リ
リ−フ弁３のセット圧Ｐr は方向切換弁２のスプ−ルの
フルストロ−ク時の圧力Ｐc max より高く、かつパイロ
ットバルブ１の２次圧最大値Ｐs maxより低く設定し
た。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は建設機械におけるパイロット油圧回路に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

寒冷時、配管抵抗が増す。この為図２のようなパイロット回路でパイロットバ ルブ１を操作しても応答遅れが生じ、方向切換弁２のスプ−ルの移動のみの圧油 の量が往復するのみで、２次圧ライン５Ａ，５Ｂは容易に上昇しない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

パイロットバルブの２次圧ラインの圧油を暖機する回路を提供し、応答遅れの 問題を解消することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

パイロットバルブ１の２次圧ラインにリリ−フ弁３を設け、２次圧ラインとタ ンクを接続し、前記リリ−フ弁３のセット圧Ｐr は方向切換弁２のスプ−ルのフ ルストロ−ク時の圧力Ｐc max より高く、かつパイロットバルブ１の２次圧最大 値Ｐs maxより低く設定した。

【０００５】

【実施例】

図１に基いて説明する。図１で、１はパイロットバルブ、２は方向切換弁、３ はリリ−フ弁、４はタンクである。５Ａ，５Ｂは２次圧ラインで方向切換弁２と パイロットバルブ１を結んでいる。 さて、本考案は図２と対比してわかるように、２次圧ラインにセット圧Ｐr の リリ−フ弁３を設けたものである。 いま、 Ｐs max：パイロットバルブ１の２次圧設定最大値 Ｐr：リリ−フ弁３のセット Ｐc max ：方向切換弁２スプ−ルのフルストロ−ク設定圧力とし、これらの間 に Ｐs max＞Ｐc max（フルストロ−クの条件） Ｐs max＞Ｐr＞Ｐc max の関係をもたせた（図３）。 即ちパイロットバルブ１の２次圧最大値Ｐs max は方向切換弁２のスプ−ルの フルストロ−ク時圧力Ｐc max より高く設定されており、リリ−フ弁３のセット は両者の間とした。

【０００６】

【作用】

パイロットバルブ１をフル操作すると２次圧ライン５Ｂの圧力が上昇し、リリ −フ弁のセット圧Ｐr に達すると、リリ−フ弁３が作動する。圧油はリリ−フ弁 ３を介してタンク４へ流れ出る。フル操作している間は、このタンクへの流れが 生じ、２次圧ラインは暖機されることになる。 リリ−フ弁３のセット圧Ｐr は方向切換弁２のスプ−ルのフルストロ−ク時の 圧力Ｐc max より高いので、フルストロ−クすることはできる。又パイロットバ ルブ１の操作量が小さく、２次圧がリリ−フ弁３のセット圧Ｐr に達しないとき は従来と同様である。

【０００７】

【効果】

パイロットバルブ１の２次圧ラインにリリ−フ弁３を設け、２次圧ラインとタ ンクを接続し、前記リリ−フ弁３のセット圧Ｐr は方向切換弁２のスプ−ルのフ ルストロ−ク時の圧力Ｐc max より高く、かつ、パイロットバルブの２次圧最大 値Ｐs maxより低く設定した。 このようにしたので、パイロットバルブ１をフル操作して２次圧ラインの圧力 が上昇し、リリ−フ弁３のセット圧Ｐr に達すると、リリ−フ弁３が作動するの で、フル操作している間は、このタンクへの流れが生じ、２次圧ラインが暖機さ れることになるので、寒冷時のトラブルを解消できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のパイロット油圧回路図。

【図２】従来型のパイロット油圧回路図。

【図３】本考案における油圧設定値の関係を示す図。

【符号の説明】

１ パイロットバルブ ２ 方向切換弁 ３ リリ−フ弁 ４ タンク ５Ａ，５Ｂ ２次圧ライン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 パイロットバルブ(１)の２次圧ラインに
   リリ−フ弁(３)を設け、２次圧ラインとタンクを接続
   し、前記リリ−フ弁(３)のセット圧Ｐr は方向切換弁
   (２)のスプ−ルのフルストロ−ク時の圧力Ｐc max より
   高く、かつパイロットバルブ(１)の２次圧最大値Ｐs ma
   x より低く設定したことを特徴とする建設機械のパイロ
   ット油圧回路。