JPH06166940A - 繊維製遮音材 - Google Patents
繊維製遮音材Info
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- JPH06166940A JPH06166940A JP4339457A JP33945792A JPH06166940A JP H06166940 A JPH06166940 A JP H06166940A JP 4339457 A JP4339457 A JP 4339457A JP 33945792 A JP33945792 A JP 33945792A JP H06166940 A JPH06166940 A JP H06166940A
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- fibers
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Abstract
なく、全ての周波数領域において、要求される防音効果
を満足せしめる成形防音材を開発することを目的とす
る。 【構成】 繊維径の中心が20μの綿と繊維径の中心が
30μのレーヨンからなる混合繊維原料に熱可塑性樹脂
としてポリエチレン樹脂およびフェノール樹脂を混合し
てフリースとなし、その後加熱してセミキュア状態と
し、裁断して繊維製基材を製造した。該繊維製基材を1
80℃で1分間プレヒートした後、5℃に冷却した下金
型上に載置して上金型を降下せしめ、100kg/cm
2 にて1分間、冷却加圧成形し、面重量1000g/m
2 の繊維製遮音材の成形物となした。
Description
物用、家電製品等に使用する繊維製遮音材に関する。
ームと車室内を隔てるダッシュパネル、フロアー、トラ
ンクルーム等の鋼板部位、音楽教室やマンションの各戸
の床等の建築物、エアコン、コンプレッサー、掃除機等
の騒音を発生する家電製品等には、防音対策として、繊
維原料を嵩高性に加工したものを成形したり、フォーム
材の成形物等の吸音材と遮音性シートが一体化して使用
されたりしている。
物、家電製品等のより一層の騒音の低減化、静寂化の要
請から更に優れた防音効果を有する防音材の開発が待ち
望まれているのが現状であり、かかる目的を達成するた
めに吸音材の目付量を多くし、嵩高く形成する方法によ
れば、防音効果の向上にはなるが、防音効果の向上に比
例して防音材自体の著しい重量の増加になり、省エネル
ギー上、設計上、経済上、作業性の観点から好ましくな
い。
維製基材の目付量を全く増加せしめることなく、全ての
周波数領域において、要求される防音効果を満足せしめ
る繊維製遮音材を開発することを目的とする。
して、本発明者らは鋭意研究の結果、繊維製基材を構成
する繊維成分の繊維径を特定し、更に成形後の動的弾性
率を特定することにより、全周波数領域において優れた
防音効果を顕現し得ることを見出すに至ったものであ
り、しかして本発明の要旨は、以下に存する。
脂からなる繊維製基材の目付量が1kg/m2 のとき、1
0mm厚に成形後の動的弾性率を5×104 N/m2 以下
となる遮音材としてなることを特徴とする繊維製遮音
材。
脂からなる繊維製基材の目付量が1kg/m2 のとき、1
0mm厚に成形後の動的弾性率を5×104 N/m2 以下
となる遮音材としてなることを特徴とする繊維製遮音
材。
脂及び熱硬化性樹脂からなる繊維製基材の目付量が1kg
/m2 のとき、10mm厚に成形後の動的弾性率を5×1
04N/m2 以下となる遮音材としてなることを特徴と
する繊維製遮音材。
0μ以下の繊維であることを必須とし、繊維径が50μ
以下の繊維であれば、綿、麻、羊毛等の動植物性繊維、
ガラスウール、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レー
ヨン、アクリル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレ
ン繊維、カーボン繊維、カイノール等の有機系、無機系
の天然あるいは合成繊維、各種の金属繊維等の使用が可
能である。使用する繊維の繊維径が50μを超える場
合、全周波数領域において一定以上の優れた吸音性能を
満足するという本発明の特徴を顕現し得ない虞れがあり
好ましくない。
リエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を使用す
る場合、繊維成分1kgに対して、100g以上の配合が
特に好ましく、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を単独
で、もしくは熱可塑性樹脂と併せて使用することは推奨
できる。熱硬化性樹脂の配合は繊維製基材の成形性、形
状保持性に優れる反面、全量の5重量%以上配合する
と、動的弾性率が上がり、遮音性が低下するおそれがあ
る。製法の一例として、フリースを形成した後、加熱し
てセミキュア状態の繊維製基材となし、該繊維製基材を
適当な大きさに裁断し、任意の形状に成形するために成
形型の上に載置して、加圧成形もしくは加熱加圧成形す
ることにより製品化する。
付量が1kg/m2 のとき、10mm厚に成形後の動的弾性
率を5×104 N/m2 以下、特に好ましくは2×10
4 N/m2 以下としてなることが必要であり、かかる条
件を満たすことにより、全周波数領域において一定以上
の優れた吸音性能を満足し得るものである。即ち、目付
量が1kg/m2 のとき、10mm厚に成形後の動的弾性率
で本発明になる繊維製基材を特定するが、添付した図1
の通り、目付量が同じ1kg/m2 の繊維製基材であれば
厚みが厚くなれば動的弾性率は低下し、厚みが薄くなれ
ば動的弾性率は高い数値を示すのは当然のことである。
図1には同様の繊維製基材の目付量を1.2kg/m2とし
た場合及び0.8kg/m2とした場合についても表示する
ものであり、かかるグラフから目付量を1.2kg/m2と
した場合の動的弾性率は10mm厚で7×104 N/m2
以下、0.8kg/m2とした場合については3×104 N
/m2 以下であれば本発明の特徴を満たすものであるこ
とがわかる。
単独でもよく、または繊維製基材の成形時に、合成ゴ
ム、天然ゴム、再生ゴム等のゴムや、瀝青質物、合成樹
脂等のバインダーに必要に応じ体質顔料、添加剤等の充
填剤を配合し、混練、圧延、シート化した遮音性能に優
れた遮音材とともに、同時に成形する事も可能であり、
優れた遮音性能を有する防音材となし得る。
ることも、動的弾性率の低下のためには好ましいことで
ある。
記載する。いうまでもなく、本発明は以下の実施例に限
定されるものではない。
と繊維径の中心が30μのポリエステル20重量%から
なる混合繊維原料100重量部に熱可塑性樹脂としてポ
リエチレン樹脂を20重量部混合してフリースとなし、
その後加熱してセミキュア状態とし、裁断して繊維製基
材を製造した。該繊維製基材を180℃で1分間プレヒ
ートした後、5℃に冷却した下金型上に載置して上金型
を降下せしめ、100kg/cm2 にて1分間、冷却加
圧成形し、面重量1000g/m2 の繊維製遮音材の成
形物1を作成した。該繊維製基材を10mm厚に成形後の
動的弾性率は3.0×104 N/m2 であった。
維径の中心が30μのレーヨン40重量%からなる混合
繊維原料100重量部に熱可塑性樹脂としてポリエチレ
ン樹脂を15重量部、更にフェノール樹脂を5重量部混
合してフリースとなし、その後加熱してセミキュア状態
とし、裁断して繊維製基材を製造した。該繊維製基材を
180℃で1分間プレヒートした後、5℃に冷却した下
金型上に載置して上金型を降下せしめ、100kg/c
m2 にて1分間、冷却加圧成形し、面重量1000g/
m2 の繊維製遮音材の成形物2を作成した。該繊維製基
材を10mm厚に成形後の動的弾性率は2.0×104 N
/m2 であった。
維径の中心が30μのレーヨン50重量%からなる混合
繊維原料100重量部にフェノール樹脂を5重量部混合
してフリースとなし、その後加熱してセミキュア状態と
し、裁断して繊維製基材を製造した。該繊維製基材を2
00℃に加熱した下金型上に載置して上金型を降下せし
め、100kg/cm2 にて1分間、加熱加圧成形し、
面重量1000g/m2 の繊維製遮音材の成形物3を作
成した。該繊維製基材を10mm厚に成形後の動的弾性率
は5.0×104 N/m2 であった。
%と繊維径の中心が60μのポリエステル50重量%か
らなる混合繊維原料100重量部に熱可塑性樹脂として
ポリエチレン樹脂を20重量部混合してフリースとな
し、その後加熱してセミキュア状態とし、裁断して繊維
製基材を製造した。該繊維製基材を180℃で1分間プ
レヒートした後、5℃に冷却した下金型上に載置して上
金型を降下せしめ、100kg/cm2 にて1分間、冷
却加圧成形し、面重量1000g/m2 の繊維製遮音材
の成形物4を作成した。該繊維製基材を10mm厚に成形
後の動的弾性率は6.0×104 N/m2 であった。
のゴム系シートと一体化後の各周波数における防音効果
を測定した。
ある。数字が大きいほど防音効果が高い。
全ての周波数領域において要求されている防音効果を満
足するものであることが明らかになった。
したグラフである。 ●は、繊維製基材の目付量が1kg/m2 のときの動的弾
性率、■は、繊維製基材の目付量が1.2kg/m2のとき
の動的弾性率、▲は、繊維製基材の目付量が0.8kg/
m2のときの動的弾性率、である。
Claims (3)
- 【請求項1】 繊維径が50μ以下の繊維及び熱可塑性
樹脂からなる繊維製基材の目付量が1kg/m2 のとき、
10mm厚に成形後の動的弾性率を5×104N/m2 以
下となる遮音材としてなることを特徴とする繊維製遮音
材。 - 【請求項2】 繊維径が50μ以下の繊維及び熱硬化性
樹脂からなる繊維製基材の目付量が1kg/m2 のとき、
10mm厚に成形後の動的弾性率を5×104N/m2 以
下となる遮音材としてなることを特徴とする繊維製遮音
材。 - 【請求項3】 繊維径が50μ以下の繊維及び熱可塑性
樹脂及び熱硬化性樹脂からなる繊維製基材の目付量が1
kg/m2 のとき、10mm厚に成形後の動的弾性率を5×
104 N/m2 以下となる遮音材としてなることを特徴
とする繊維製遮音材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4339457A JP2589258B2 (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 繊維製遮音材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4339457A JP2589258B2 (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 繊維製遮音材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06166940A true JPH06166940A (ja) | 1994-06-14 |
JP2589258B2 JP2589258B2 (ja) | 1997-03-12 |
Family
ID=18327653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4339457A Expired - Lifetime JP2589258B2 (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 繊維製遮音材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2589258B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5430614A (en) * | 1977-08-09 | 1979-03-07 | Jujo Paper Co Ltd | Heattinsulating sounddabsorbing mat |
JPH01148860A (ja) * | 1987-12-01 | 1989-06-12 | Chisso Corp | 吸音材およびその製造方法 |
JPH0274652A (ja) * | 1988-09-07 | 1990-03-14 | Tamagawa Seni Kogyosho:Kk | 積層フエルト |
JPH04146250A (ja) * | 1990-10-03 | 1992-05-20 | Hayashi Telempu Co Ltd | フェルト |
-
1992
- 1992-11-27 JP JP4339457A patent/JP2589258B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5430614A (en) * | 1977-08-09 | 1979-03-07 | Jujo Paper Co Ltd | Heattinsulating sounddabsorbing mat |
JPH01148860A (ja) * | 1987-12-01 | 1989-06-12 | Chisso Corp | 吸音材およびその製造方法 |
JPH0274652A (ja) * | 1988-09-07 | 1990-03-14 | Tamagawa Seni Kogyosho:Kk | 積層フエルト |
JPH04146250A (ja) * | 1990-10-03 | 1992-05-20 | Hayashi Telempu Co Ltd | フェルト |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2589258B2 (ja) | 1997-03-12 |
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