JPH06166936A - 不織布の製造方法 - Google Patents

不織布の製造方法

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JPH06166936A
JPH06166936A JP31872092A JP31872092A JPH06166936A JP H06166936 A JPH06166936 A JP H06166936A JP 31872092 A JP31872092 A JP 31872092A JP 31872092 A JP31872092 A JP 31872092A JP H06166936 A JPH06166936 A JP H06166936A
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Satoru Nozaki
哲 野崎
Shigeo Imai
茂夫 今井
Katsuji Tomita
勝司 冨田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定した地合いの細デニール不織布を得る。 【構成】 1デニール以上の易分割性繊維2を30重量
%以上含み、かつ、1デニール以上の熱溶融性繊維を3
0重量%以上含む繊維ウェブを部分的に融着した後、易
分割性繊維2に対する分割処理をおこない、少なくとも
その一部を0.7デニール以下にして不織布1とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、フィルター(瀘材)
や衣類の保温材などに好適な比較的繊度の小さい嵩高な
不織布に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、1デニール以下の比較的細デニー
ルの繊維からなる不織布がフィルター(瀘材)や衣類の
保温材などとして利用されている。細デニールの繊維に
よって嵩高なフィルターをつくると、通気抵抗が小さ
く、しかも通気の接触面積が大きいすぐれたフィルター
を得ることができる。同様に細デニールで嵩高な保温材
は、一般にしなやかであって、しかも空気容量が大き
く、ドレープ性と保温性のよい衣類を得ることができ
る。
【0003】一方、本発明方法に用いる易分割性の複合
繊維を高圧柱状水流で処理することにより、1デニール
以下の繊維からなる不織布を製造する方法が特開昭62
−129054号により提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】細デニールの繊維から
なる不織布は、その繊維長にもよるが、一般にそれを製
造・使用する過程において地合いが安定せず、所要の形
態・厚みを維持することが難しい。例えば、嵩高につく
った不織布が徐々に詰まり、所要の密度よりも高密度の
ものへと変化してしまうことがある。その結果、この不
織布をフィルターとして使用した場合には、通気抵抗が
高くなり易いという問題や、保温材として使用した場合
には、空気容量が小さくなり保温性能が低下するという
問題を生ずる。また、1デニール以下の繊維は、カード
性が悪く、この繊維から嵩高な不織布を効率よく生産す
ることが難しいという問題もある。
【0005】そこで、この発明では、1デニール以上の
易分割性繊維を含む繊維ウェブを予め融着し、その後に
分割処理して地合いの安定した嵩高な不織布の製造を可
能にし、前記従来技術の問題を解決することを課題にし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明が前記課題を解
決するために要旨とするところは、繊維方向に連続する
複数の層に分離している繊度1デニール以上の易分割性
繊維を30重量%以上含み、かつ、1デニール以上の熱
溶融性繊維を30重量%以上含む繊維ウェブを、このウ
ェブに対する融着域の面積占有率が0.5〜30%とな
るように間欠的に融着した後、その融着したウェブを分
割処理することにより、前記易分割性繊維の少なくとも
一部を0.7デニール以下の繊度に分割することにあ
る。
【0007】この発明の好ましい実施態様においては、
前記分割処理が、融着したウェブを支持体上において背
圧30〜100kg/cm2の高圧柱状水流で噴射処理
する工程を含んでいる。
【0008】
【作用】この発明においては、易分割性繊維を使用す
る。この易分割性繊維とは、後記分割処理によって細デ
ニールの多数の繊維に分割可能な繊維をいう。かかる繊
維を含み、かつ、熱溶融性繊維を含む繊維ウェブは、こ
れをまず間欠的に融着することによって地合いが安定す
る。その後にウェブを分割処理して得られる細デニール
の繊維を含む不織布もまた地合いが安定しており、所要
の形態・厚みを維持することが容易となる。
【0009】
【実施例】この発明の実施態様を説明すると、以下のと
おりである。
【0010】図1は、この発明に係る方法によって得た
不織布1の斜視図であり、(A)と(B)とによって異
なる熱融着の状態を示す。不織布1は、0.7デニール
以下に分割されている易分割性の熱可塑性繊維2と、こ
の繊維2に混在する5デニールのレーヨン繊維3とから
なり、繊維2を熱溶融してなる融着域4が間欠的に設け
てある。融着域4が、(A)では点状に分布し、(B)
では複数条をなしている。
【0011】この発明において、不織布1を得るために
使用する易分割性繊維2の一例は、分割型複合繊維であ
って、この繊維は、互いに接着性の乏しい二種の熱可塑
性重合体成分、例えば、ポリエステル/ポリプロピレ
ン、ポリエステル/ナイロンなどを複合紡糸・延伸する
ことにより、各成分が繊維方向に連続する複数の層を形
成し、叩打、緊張、圧縮または熱収縮などの物理的力に
より比較的容易に分割し得るものである。分割型複合繊
維の単繊維5の横断面は、例えば図2の(A)、(B)
のように、重合体成分5a,5bからなっており、この
種の分割型複合繊維は、特公昭39−29636号、特
開昭50−5650号の各公報に開示の技術で製造する
ことができる。
【0012】図3は、不織布1の模式的製造工程図であ
る。この工程においては、まずランダムウェブ機10に
より、ポリエステル/ポリプロピレンからなる3デニー
ルの分割型複合繊維2Aを90重量%と5デニールのレ
ーヨン繊維7を10重量%混合してなる繊維ウェブ11
を熱エンボスロール12に供給する。エンボスロール1
2はポリプロピレンの溶融温度以上、ポリエステルの溶
融温度以下に加熱してポリプロピレンを溶融することに
よりウェブ11に対し直径2mmの融着域4をMD、C
D両方向に10mmピッチで付与し、融着ウェブ13と
する。融着ウェブ13は、水流処理装置15へ送り、支
持体16上において、ノズル手段17に設けた多数の微
小オリフィスから高速水流18を噴射し、分割型複合繊
維2Aを0.7デニール以下の繊維に分割して不織布1
を得る。効率よく分割するには、噴射距離や時間にもよ
るが、噴射背圧を30〜100kg /cm2にすること
が好ましい。水流処理装置15による処理については、
特開昭62−129054号の公開公報に開示の技術を
利用することができる。不織布1は、さらに、無端ベル
ト20に乗せて熱風乾燥機21で乾燥した後、ロール2
2に巻取る。
【0013】図3の工程において、易分割性繊維2に
は、分割型複合繊維2Aに代え、1デニール以下の複数
本の繊維をポバールなどの糊剤で集束させた、いわゆる
集束繊維を利用することもできる。易分割性繊維2は、
繊維ウェブ11に対し30重量%以上であることが好ま
しく、それによりフィルターや保温材に好適な嵩高な不
織布1を得ることが容易になる。また、ウェブ11にお
いて熱溶融性繊維が30重量%以上を占めることも必要
であり、それにより熱エンボスによる融着域を確実に形
成することができる。これらの易分割性繊維2や熱溶融
性繊維には、1デニール以上のものを使用し、ランダム
ウェブ機10による繊維ウェブ11の製造を容易にする
ことが好ましい。なお、熱溶融性繊維は、これを分割型
複合繊維2Aが兼ねていてもよいが、必要ならこの繊維
2Aとは異なる熱溶融特性を有する1デニール以上の別
の繊維にすることができる。熱エンボスの条件につい
て、繊維ウェブ11が分割型複合繊維2Aの如く、融点
の異なる2成分以上の重合体を含む場合には、融点の最
も低い成分だけを溶融させることが好ましい。熱エンボ
スは、繊維ウェブ11や不織布1の地合いを安定させる
ことが目的であって、図1(A)のように融着域4を点
在させるときには、一つの融着域4の面積が0.5〜1
00mm2で、全融着域4のウェブ11および不織布1
に対する面積占有率が0.5〜30%となるようにした
うえで、一様に分布させると、地合いを安定させる効果
が高くなる。図1(B)の複数条の融着域4において
も、面積占有率を0.5〜30%の範囲におさめる。占
有率が30%を越えると不織布1が硬くなり、実用に適
さなくなる。易分割性繊維2が集束繊維である場合に
は、繊維を解束して細デニールにする分割手段として、
水流処理装置15を利用する他に、糊材の性状に応じ、
繊維を浴槽に浸漬するなどの周知の糊抜き技術を利用す
ることができる。
【0014】不織布1が、強度を必要とする場合には、
相対的に太デニールの非分割性繊維を混在させることが
できる他に、レーヨン繊維などの非溶融性繊維を混在さ
せ、親水性その他の特性を付与することもできる。ただ
し、いずれの場合においても1デニール以上の繊維を使
用し、カード機などによる繊維ウェブの形成を容易にす
ることが好ましい。
【0015】
【発明の効果】このように構成した不織布の製造方法で
は、繊維ウェブが予め融着しているから地合いが安定
し、その後の繊維分割処理によって、例えば高圧柱状水
流を噴射しても、ウェブの形態・厚みが著しく変化する
ことがなく、より高圧の水流を作用させて、より細デニ
ールに分割することが容易になる。得られた不織布も地
合いが安定しているから、使用過程において所要の形態
・厚みを損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】不織布の斜視図、(A)と(B)とによって熱
融着の異なる態様を示す。
【図2】分割型複合繊維の断面図、(A)と(B)とに
よって、断面模様の異なる繊維を示す。
【図3】不織布の模式的製造工程図。
【符号の説明】
1 不織布 2 易分割性繊維 2A 易分割性繊維(分割型複合繊維) 15 分割手段(水流処理装置) 16 支持体 18 柱状水流

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維方向に連続する複数の層に分離してい
    る繊度1デニール以上の易分割性繊維を30重量%以上
    含み、かつ、繊度1デニール以上の熱溶融性繊維を30
    重量%以上含む繊維ウェブを、該ウェブに対する融着域
    の面積占有率が0.5〜30%となるように間欠的に融
    着した後、該ウェブを分割処理して前記易分割性繊維の
    少なくとも一部を0.7デニール以下の繊度に分割する
    ことを特徴とする不織布の製造方法。
  2. 【請求項2】前記分割処理が、前記融着したウェブを支
    持体上において背圧30〜100kg/cm2の高圧柱
    状水流で噴射処理する工程を含む請求項1記載の製造方
    法。
JP31872092A 1992-11-27 1992-11-27 不織布の製造方法 Expired - Lifetime JP2954798B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998023804A1 (en) * 1996-11-26 1998-06-04 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Entangled nonwoven fabrics and methods for forming the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1998023804A1 (en) * 1996-11-26 1998-06-04 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Entangled nonwoven fabrics and methods for forming the same

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