JPH06166762A - 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム - Google Patents
農業用塩化ビニル系樹脂フィルムInfo
- Publication number
- JPH06166762A JPH06166762A JP4320902A JP32090292A JPH06166762A JP H06166762 A JPH06166762 A JP H06166762A JP 4320902 A JP4320902 A JP 4320902A JP 32090292 A JP32090292 A JP 32090292A JP H06166762 A JPH06166762 A JP H06166762A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vinyl chloride
- fluorine
- fog
- based resin
- component
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/25—Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
Landscapes
- Greenhouses (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】初期防霧性及び防霧持続性の双方に優れた効果
を有する、新規な農業用塩化ビニルフィルムを提供す
る。 【構成】ＰＶＣ（ｐ＝1300）100 重量部、ＤＯＰ45重量
部、ＴＣＰ３重量部、Ｂａ−Ｚｎ系複合安定剤２重量
部、ソルビタンモノパルミラート1.5 重量部、含フッ素
ブロック共重合体又は含フッ素グラフト共重合体0.5 重
量部を添加してなる樹脂組成物を、通常の手段で混合し
た後、カレンダー加工により０．１ｍｍのフイルムを作
成した。
を有する、新規な農業用塩化ビニルフィルムを提供す
る。 【構成】ＰＶＣ（ｐ＝1300）100 重量部、ＤＯＰ45重量
部、ＴＣＰ３重量部、Ｂａ−Ｚｎ系複合安定剤２重量
部、ソルビタンモノパルミラート1.5 重量部、含フッ素
ブロック共重合体又は含フッ素グラフト共重合体0.5 重
量部を添加してなる樹脂組成物を、通常の手段で混合し
た後、カレンダー加工により０．１ｍｍのフイルムを作
成した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は農業用塩化ビニル系樹脂
フィルムに関し、さらに詳しくは、持続性に優れた防霧
効果を有する農業用塩化ビニル系樹脂フィルムに関す
る。
フィルムに関し、さらに詳しくは、持続性に優れた防霧
効果を有する農業用塩化ビニル系樹脂フィルムに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来から、農作物等の促成栽培を行うた
めのハウス形成用被覆資材として、塩化ビニル系樹脂フ
ィルム（所謂、農業用ビニルフィルム）が最も多く利用
されている。
めのハウス形成用被覆資材として、塩化ビニル系樹脂フ
ィルム（所謂、農業用ビニルフィルム）が最も多く利用
されている。
【０００３】この種ビニルフィルムにおいては、屋外で
の使用による気候条件の影響から、水滴の発生等により
霧が生じて不透明となり、このことが、作物減収の原因
となる事はよく知られている。かかる欠点を改良するた
め、従来においては、フッ素系界面活性剤等の防霧剤が
用いられていた。
の使用による気候条件の影響から、水滴の発生等により
霧が生じて不透明となり、このことが、作物減収の原因
となる事はよく知られている。かかる欠点を改良するた
め、従来においては、フッ素系界面活性剤等の防霧剤が
用いられていた。
【０００４】しかし乍ら、前記防霧剤を配合して成形し
た農業用ビニルフィルムの場合、展張初期における防霧
性（初期防霧性）には所定の効果を得れるものの、長期
の使用における防霧性（防霧持続性）に劣る欠点があっ
た。
た農業用ビニルフィルムの場合、展張初期における防霧
性（初期防霧性）には所定の効果を得れるものの、長期
の使用における防霧性（防霧持続性）に劣る欠点があっ
た。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来事情に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、初期防霧性及び防霧持続性の双方に優れた効果
を有する、新規な農業用塩化ビニルフィルムを提供する
ことにある。
来事情に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、初期防霧性及び防霧持続性の双方に優れた効果
を有する、新規な農業用塩化ビニルフィルムを提供する
ことにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の塩化ビニル系樹脂フィルムは、含フッ素ブ
ロック共重合体又は含フッ素グラフト共重合体を配合し
てなることを特徴とする。
めに本発明の塩化ビニル系樹脂フィルムは、含フッ素ブ
ロック共重合体又は含フッ素グラフト共重合体を配合し
てなることを特徴とする。
【０００７】本発明で用いる含フッ素ブロック共重合体
又は含フッ素グラフト共重合体とは、含フッ素重合体部
分とフッ素を含有しない高分子材料と混和性のある重合
体部分とからなる、ブロック又はグラフト共重合体であ
り、一般に公知の方法によって得られる。フッ素を含有
しない高分子材料と混和性のある重合体部分としては例
えば（メタ）アクリル系モノマー、脂肪酸ビニルエステ
ル、芳香族ビニル型単量体、アミド基含有ビニル型単量
体、水酸基含有ビニル型単量体等からなる単独重合体或
いは共重合体があげられるが、これらの中で塩化ビニル
系樹脂基材との相溶性に優れる（メタ）アクリル系モノ
マーの単独重合体或いは共重合体が特に好ましい。
又は含フッ素グラフト共重合体とは、含フッ素重合体部
分とフッ素を含有しない高分子材料と混和性のある重合
体部分とからなる、ブロック又はグラフト共重合体であ
り、一般に公知の方法によって得られる。フッ素を含有
しない高分子材料と混和性のある重合体部分としては例
えば（メタ）アクリル系モノマー、脂肪酸ビニルエステ
ル、芳香族ビニル型単量体、アミド基含有ビニル型単量
体、水酸基含有ビニル型単量体等からなる単独重合体或
いは共重合体があげられるが、これらの中で塩化ビニル
系樹脂基材との相溶性に優れる（メタ）アクリル系モノ
マーの単独重合体或いは共重合体が特に好ましい。
【０００８】このような含フッ素ブロック共重合体又は
含フッ素グラフト共重合体は、従来用いられていた低分
子フッ素系界面活性剤とは分子量や化学構造的に全く異
なる化合物であり、その化学構造上フィルム中でのアン
カー効果が高く、ブリードアウトしにくくなるため、低
分子フッ素系界面活性剤よりも、少量の配合で霧発生防
止効果を有すると共に、霧発生防止効果の持続性にも優
れるものである。
含フッ素グラフト共重合体は、従来用いられていた低分
子フッ素系界面活性剤とは分子量や化学構造的に全く異
なる化合物であり、その化学構造上フィルム中でのアン
カー効果が高く、ブリードアウトしにくくなるため、低
分子フッ素系界面活性剤よりも、少量の配合で霧発生防
止効果を有すると共に、霧発生防止効果の持続性にも優
れるものである。
【０００９】また、本発明で用いる塩化ビニル樹脂に
は、必要に応じて通常の各種の樹脂添加剤を、例えば，
可塑剤，滑剤，熱安定剤，帯電防止剤，紫外線吸収剤，
顔料等を通常の量で含む事ができる。
は、必要に応じて通常の各種の樹脂添加剤を、例えば，
可塑剤，滑剤，熱安定剤，帯電防止剤，紫外線吸収剤，
顔料等を通常の量で含む事ができる。
【００１０】可塑剤としては、例えばジ−ｎ−オクチル
フタレート，ジ−２−エチルヘキシルフタレート等のフ
タル酸誘導体、ジイソオクチルイソフタレート等のイソ
フタル酸誘導体、ジオクチルアジペート等のアジピン酸
誘導体、その他としては、トリクレジルフォスフェー
ト，エポキシ化樹脂等があげられる。
フタレート，ジ−２−エチルヘキシルフタレート等のフ
タル酸誘導体、ジイソオクチルイソフタレート等のイソ
フタル酸誘導体、ジオクチルアジペート等のアジピン酸
誘導体、その他としては、トリクレジルフォスフェー
ト，エポキシ化樹脂等があげられる。
【００１１】また、滑剤，安定剤とポリエチレンワック
ス，メチレンビスアミド，エチレンビスアミド，ステア
リン酸，ステアリン酸バリウム，ステアリン酸カリウ
ム，ステアリン酸亜鉛等があげられる。
ス，メチレンビスアミド，エチレンビスアミド，ステア
リン酸，ステアリン酸バリウム，ステアリン酸カリウ
ム，ステアリン酸亜鉛等があげられる。
【００１２】紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾー
ル系，ベンゾエート系，ベンゾフェノン系，シアノアク
リレート系等があげられる。
ル系，ベンゾエート系，ベンゾフェノン系，シアノアク
リレート系等があげられる。
【００１３】
【実施例】次に、実施例を示し、本発明を詳しく説明す
る。夫々の実施品（試料ＮＯ．１，２）、比較品（試料
ＮＯ．３，４）は、 ＰＶＣ（ｐ＝１３００）…………… １００重量部 ＤＯＰ（可 塑 剤）……………… ４５ 〃 ＴＣＰ（可 塑 剤）……………… ３ 〃 Ｂａ−Ｚｎ系複合安定剤…………… ２ 〃 ソルビタンモノパルミラート……… １．５ 〃 のベース配合に、表１に示した添加剤を添加し、通常の
手段で混合した後、カレンダー加工により０．１ｍｍの
フイルムを作成した。
る。夫々の実施品（試料ＮＯ．１，２）、比較品（試料
ＮＯ．３，４）は、 ＰＶＣ（ｐ＝１３００）…………… １００重量部 ＤＯＰ（可 塑 剤）……………… ４５ 〃 ＴＣＰ（可 塑 剤）……………… ３ 〃 Ｂａ−Ｚｎ系複合安定剤…………… ２ 〃 ソルビタンモノパルミラート……… １．５ 〃 のベース配合に、表１に示した添加剤を添加し、通常の
手段で混合した後、カレンダー加工により０．１ｍｍの
フイルムを作成した。
【００１４】このようにして得られた各フィルムについ
て、初期防霧性，防霧持続性を下記の方法にて試験・評
価した。結果を表１中に示す。
て、初期防霧性，防霧持続性を下記の方法にて試験・評
価した。結果を表１中に示す。
【００１５】（防霧性試験）図１に示す様な高さＨ（２
ｍ）・奥行きＤ（８ｍ）・幅Ｌ（２ｍ）程度のハウス形
のワク組を作り、それを地面に固定し、その上に各フィ
ルムのサンプルを展張して試験用ハウスを作製した。該
ハウスにおいて、平成３年１１月より平成４年３月まで
展張し、一月に一度午後５時頃に霧の発生状況を観察し
て、初期防霧性及び防霧持続性を評価した（展張場所／
静岡県棒原群吉田町）。
ｍ）・奥行きＤ（８ｍ）・幅Ｌ（２ｍ）程度のハウス形
のワク組を作り、それを地面に固定し、その上に各フィ
ルムのサンプルを展張して試験用ハウスを作製した。該
ハウスにおいて、平成３年１１月より平成４年３月まで
展張し、一月に一度午後５時頃に霧の発生状況を観察し
て、初期防霧性及び防霧持続性を評価した（展張場所／
静岡県棒原群吉田町）。
【００１６】尚、表中における評価基準は、○…霧の発
生が認められない、△…霧の発生が少々認められる、×
…霧が発生している、とする。
生が認められない、△…霧の発生が少々認められる、×
…霧が発生している、とする。
【００１７】 注）・（ａ）：モデパーF-500 （日本油脂社製の防霧
剤） ・（ｂ）：モデパーFT-1255 （日本油脂社製の防霧剤） ・（ｃ）：DS-401 （ダイキン社製の防霧剤）
剤） ・（ｂ）：モデパーFT-1255 （日本油脂社製の防霧剤） ・（ｃ）：DS-401 （ダイキン社製の防霧剤）
【００１８】以上の測定結果から、含フッ素ブロック共
重合体又は含フッ素グラフト共重合体を配合してなる本
発明実施品（試料ＮＯ．１，２）によれば、初期防霧
性、防霧持続性の双方について満足な改善効果を得られ
ることが確認できた。
重合体又は含フッ素グラフト共重合体を配合してなる本
発明実施品（試料ＮＯ．１，２）によれば、初期防霧
性、防霧持続性の双方について満足な改善効果を得られ
ることが確認できた。
【００１９】また、含フッ素ブロック共重合体又は含フ
ッ素グラフト共重合体に代えて、フッ素系界面活性剤を
添加した比較品（試料ＮＯ．３）では満足な防霧持続性
を得られず、それら三者の何も添加しない比較品（試料
ＮＯ．４）では、初期防霧性、防霧持続性の双方におい
て満足な効果が得られないことが確認できた。
ッ素グラフト共重合体に代えて、フッ素系界面活性剤を
添加した比較品（試料ＮＯ．３）では満足な防霧持続性
を得られず、それら三者の何も添加しない比較品（試料
ＮＯ．４）では、初期防霧性、防霧持続性の双方におい
て満足な効果が得られないことが確認できた。
【００２０】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、含フッ素
ブロック共重合体又は含フッ素グラフト共重合体を配合
した樹脂組成物を製膜したので、初期防霧性、防霧持続
性の双方について満足な改善効果を奏し、農作物等の促
成栽培に用いるに極めて有用な農業用塩化ビニル系樹脂
フィルムを得られた発明である。
ブロック共重合体又は含フッ素グラフト共重合体を配合
した樹脂組成物を製膜したので、初期防霧性、防霧持続
性の双方について満足な改善効果を奏し、農作物等の促
成栽培に用いるに極めて有用な農業用塩化ビニル系樹脂
フィルムを得られた発明である。
【図１】 ビニルフィルムのサンプル試験用ハウス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０８Ｌ 27/06 ＬＦＤ 9166−4Ｊ //(Ｃ０８Ｌ 27/06 27:12） 9166−4Ｊ (Ｃ０８Ｌ 27/06 53:00） (Ｃ０８Ｌ 27/06 51:00） Ｂ２９Ｋ 27:06 Ｂ２９Ｌ 7:00 4Ｆ
Claims (1)
- 【請求項１】 含フッ素ブロック共重合体又は含フッ素
グラフト共重合体を配合してなることを特徴とする農業
用塩化ビニル系樹脂フィルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4320902A JPH06166762A (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4320902A JPH06166762A (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06166762A true JPH06166762A (ja) | 1994-06-14 |
Family
ID=18126548
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4320902A Pending JPH06166762A (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 農業用塩化ビニル系樹脂フィルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06166762A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5244939A (en) * | 1989-10-06 | 1993-09-14 | Somar Corporation | Imidazole compound-containing hardening agent composition, method of preparing the same and thermosetting epoxy resin composition |
-
1992
- 1992-11-30 JP JP4320902A patent/JPH06166762A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5244939A (en) * | 1989-10-06 | 1993-09-14 | Somar Corporation | Imidazole compound-containing hardening agent composition, method of preparing the same and thermosetting epoxy resin composition |
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