JPH0616638A - ピリジン化合物およびその医薬用途 - Google Patents

ピリジン化合物およびその医薬用途

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JPH0616638A
JPH0616638A JP9222693A JP9222693A JPH0616638A JP H0616638 A JPH0616638 A JP H0616638A JP 9222693 A JP9222693 A JP 9222693A JP 9222693 A JP9222693 A JP 9222693A JP H0616638 A JPH0616638 A JP H0616638A
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JP
Japan
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pyridine
alkyl
substituent
compound
melting point
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Application number
JP9222693A
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English (en)
Inventor
Takanori Oe
孝範 大江
Yuji Ono
雄二 小野
Haruhito Kobayashi
治仁 小林
Kenichi Aihara
研一 相原
Yutaka Noguchi
豊 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Welfide Corp
Original Assignee
Welfide Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(I) 【化1】 〔式中、R1 ,R2 は水素、ハロゲン、アルキル、アル
コキシ、フェニルなどを、R3 は水素または水酸基を、
Arは置換基を有していてもよいアリール、ヘテロアリ
ールを、Xは酸素、硫黄またはN(R6 )(R6 は水
素、アルキル、アシルを示す)を、Aはカルボニル基を
有していてもよいアルキレンを、R4 ,R5は水素、ア
ルキルなどを示すか、結合して1−ピロリジニル、ピペ
リジノ、モルホリノを形成する。〕で表されるピリジン
化合物またはその酸付加塩。 【効果】 本化合物は、選択性の高いシナプトソームカ
ルシウム流入抑制作用を有し、脳梗塞、脳出血、交通事
故等による脳損傷およびてんかん等の治療に有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシナプトソームカルシウ
ム流入抑制作用を有し、脳梗塞、脳出血、交通事故など
による脳損傷、てんかん等の治療に有用なピリジン化合
物およびその医薬用途に関する。
【0002】
【従来の技術】脳虚血時には、主に神経細胞内へのCa
2+過剰流入を引き金として、細胞が死に至ると推定され
ている(植松ら、脳神経42:17−31)。このCa
2+流入経路には電位依存性Ca2+チャンネルがあり、そ
れを選択的に抑制する化合物は神経細胞壊死を防止する
と考えられる。神経の細胞死を抑制する薬物は、脳血管
障害の後遺症、てんかんなどの発症に対し有用であると
考えられる。従来これら脳血管障害の治療、後遺症の治
療、再発防止などを目的に、たとえばシンナリジン、フ
マル酸ベンシクラン、シクランデレート、マレイン酸シ
ネパジド等種々の薬剤が臨床に供せられている。
【0003】また、電位依存性の神経Ca2+チャンネル
を抑制する化合物としてニモジピンやフルナリジンがあ
る。これらの化合物は神経Ca2+チャンネルに対する選
択性に乏しく、ニモジピンのようなCa2+拮抗薬は、血
管、平滑筋および心筋のCa2+チャンネルに強力に作用
するために、神経Ca2+チャンネルに対する作用よりも
低用量で血圧低下等の全身作用が発現する。またフルナ
リジンのようなCa2+拮抗薬はドーパミンD2 レセプタ
ーに親和性を示し、錐体外路障害などの副作用を伴うた
めに投与量が制限され、十分な効果が得られない。一
方、従来よりピリジン化合物が医薬として有用であるこ
とは知られており、たとえば、抗潰瘍作用(特開昭61
−91172号)、抗不安作用(特開昭56−1007
65号)、プロリルエンドぺプチダーゼ阻害作用(特開
平2−275858号)などを有するピリジン化合物が
報告されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、より選択性
の高いシナプトソームカルシウム流入抑制作用を有する
化合物およびその医薬としての用途を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、シナプト
ソームカルシウム流入抑制剤の開発を目的とし、より有
用な化合物を見出すべく鋭意検討を行った。その結果、
ある種のピリジン化合物に強いシナプトソームカルシウ
ム流入抑制作用があり、ドーパミンD2 レセプターおよ
び血管のCa2+チャンネルに対する作用が低いことを見
出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は
一般式(I)
【0006】
【化3】
【0007】(式中、R1 ,R2 は同一または異なって
水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシまたは置換基を
有していてもよいフェニルを示すか、あるいはR1 ,R
2 は互いに結合してピリジン環とともにキノリンまたは
5,6,7,8−テトラヒドロキノリンを形成してもよ
く、R3 は水素または水酸基を、Arは置換基を有して
いてもよいアリールまたはヘテロアリールを、Xは−O
−,−S−または−N(R6 )−(R6 は水素、アルキ
ルまたはアシルを示す)を、Aはカルボニル基を有して
いてもよいアルキレンを、R4 ,R5 は同一または異な
って水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、アシル、置
換基を有していてもよいフェニル、置換基を有していて
もよいアラルキルを示すか、あるいはR4 ,R5 は結合
して隣接する窒素原子とともに1−ピロリジニル、ピペ
リジノまたはモルホリノを形成する基を示す。)により
表されるピリジン化合物またはその酸付加塩、および一
般式(I)のピリジン化合物またはその酸付加塩を含有
するシナプトソームカルシウム流入抑制剤に関する。
【0008】上記一般式(I)における各記号の定義
は、次の通りである。R1 ,R2 におけるハロゲンとは
塩素、臭素、フッ素、ヨウ素を、アルキルとは炭素数1
〜8個の直鎖または分枝鎖状のアルキルであって、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、第3級ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシ
ル、オクチルなどを示し、メチル、エチル、イソプロピ
ル、第3級ブチル、イソペンチルなどが好ましい。アル
コキシとは炭素数1〜8個の直鎖または分枝鎖状のアル
コキシであって、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イ
ソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、第3級ブトキ
シ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、オクチルオキシ
などを示し、メトキシ、エトキシなどが好ましい。置換
基を有していてもよいフェニルとは、フェニルまたは置
換基としてハロゲン(前記と同様)、アルキル(前記と
同様)、アルコキシ(前記と同様)、トリフルオロメチ
ル、アミノ、ニトロ、シアノの1〜3個を有するフェニ
ル(クロロフェニル、ジフルオロフェニル、メチルフェ
ニル、トリメトキシフェニル、トリフルオロメチルフェ
ニル、アミノフェニル、ニトロフェニル、シアノフェニ
ルなど)を示す。
【0009】Arにおける置換基を有していてもよいア
リールとはフェニル、ナフチルなど、または置換基とし
てハロゲン(前記と同様)、アルキル(前記と同様)、
アルコキシ(前記と同様)、水酸基、トリフルオロメチ
ル、アルキルチオ(炭素数1〜8個の直鎖または分枝鎖
状のアルキルチオであって、メチルチオ、エチルチオ、
プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、イソブ
チルチオ、第3級ブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキシル
チオ、オクチルチオなどである。)、アルキルスルフィ
ニル(炭素数1〜8個の直鎖または分枝鎖状のアルキル
スルフィニルであって、メチルスルフィニル、エチルス
ルフィニル、プロピルスルフィニル、イソプロピルスル
スフィニル、ブチルスルフィニル、イソブチルスルフィ
ニル、第3級ブチルスルフィニル、ペンチルスルスフィ
ニル、ヘキシルスルスフィニル、オクチルスルスフィニ
ルなどである。)、アルキルスルホニル(炭素数1〜8
個の直鎖または分枝鎖状のアルキルスルホニルであっ
て、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルス
ルホニル、イソプロピルスルホニル、ブチルスルホニ
ル、イソブチルスルホニル、第3級ブチルスルホニル、
ペンチルスルホニル、ヘキシルスルホニル、ヘプチルス
ルホニル、オクチルスルホニルなどである。)、アミ
ノ、ニトロ、シアノの1〜3個を有するフェニル、ナフ
チル(クロロフェニル、ジフルオロフェニル、メチルフ
ェニル、トリメトキシフェニル、トリフルオロメチルフ
ェニル、メチルチオフェニル、メチルスルフィニルフェ
ニル、アミノフェニル、ニトロフェニル、シアノフェニ
ル、メトキシナフチルなど)を示し、フェニル、4−ク
ロロフェニル、4−フルオロフェニル、4−メトキシフ
ェニルなどが好ましい。置換基を有していてもよいヘテ
ロアリールとはフリル、チエニル、ピロリル、イミダゾ
リル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、
イソチアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チア
ジアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピラジニル、イ
ンドリル、ベンズイミダゾリル、ベンズオキサゾリル、
ベンゾチアゾリルなど、または置換基としてハロゲン
(前記と同様)、アルキル(前記と同様)、アルコキシ
(前記と同様)、トリフルオロメチル、アルキルチオ
(前記と同様)、アルキルスルフィニル(前記と同
様)、アルキルスルホニル(前記と同様)、アミノ、ニ
トロ、シアノの1〜3個を有するフリル、チエニル、ピ
ロリル、イミダゾリル、オキサゾリル、、チアゾリル、
イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、オキ
サジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリダジニ
ル、ピラジニル、インドリル、ベンズイミダゾリル、ベ
ンズオキサゾリル、ベンゾチアゾリルなどを示し、好ま
しくはフリル、チエニルなどがあげられる。
【0010】Xが−N(R6 )−を示すとき、R6 にお
けるアルキルには前記と同様のものがあげられ、アシル
とは炭素数2〜5個の直鎖または分枝鎖状アルカノイル
であって、アセチル、プロピオニル、ブチリル、ピバロ
イル、バレリルなどがあげられる。
【0011】Aにおけるカルボニル基を有していてもよ
いアルキレンとは炭素数1〜8個の直鎖または分枝鎖状
のアルキレン、たとえばメチレン、エチレン、トリメチ
レン、プロピレン、テトラメチレン、1−メチルテトラ
メチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、ヘプタメ
チレン、オクタメチレンなどがあげられ、ヘキサメチレ
ン、オクタメチレンが好ましい。また、カルボニル基は
ピリジン環側に有していてもよく、−C(=O)−CH
2 −、−C(=O)−CH2 CH2 −、−C(=O)−
(CH2 3 −、−C(=O)−(CH2 5 −、−C
(=O)−(CH2 7 −などがあげられる。
【0012】R4 ,R5 におけるアルキル、アシル、置
換基を有していてもよいフェニルとしては、前記と同様
のものがあげられ、ヒドロキシアルキルとはアルキル部
が炭素数1〜8個の直鎖または分枝鎖状アルキルであっ
て、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒ
ドロキシプロピル、4−ヒドロキシブチル、5−ヒドロ
キシペンチル、6−ヒドロキシヘキシル、8−ヒドロキ
シオクチルなどがあげられる。置換基を有していてもよ
いアラルキルとは、置換基としてハロゲン(前記と同
様)、アルキル(前記と同様)、アルコキシ(前記と同
様)、水酸基、トリフルオロメチル、アミノ、ニトロ、
シアノを1〜3個有していてもよいベンジル、2−フェ
ニルエチル、1−フェニルエチル、2−ヒドロキシ−2
−フェニルエチル、3−フェニルプロピル、4−フェニ
ルブチル、6−フェニルヘキシル、8−フェニルオクチ
ルなどがあげられる。
【0013】−N(R4 )(R5 )としてはメチルアミ
ノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、1−ピロリジニ
ル、ピペリジノ、モルホリノなどが好ましい。
【0014】酸付加塩としては塩酸、臭化水素酸、硫
酸、硝酸、燐酸などの無機塩との塩またはp−トルエン
スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、
クエン酸、乳酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、シュ
ウ酸などの有機酸との塩があげられる。なお、医薬とし
ては、医薬上許容される酸付加塩を用いるのが好まし
い。また、水和物(たとえば、1水和物、1/2水和
物、1/4水和物、3/2水和物など)も包含される。
【0015】また、本発明の一般式(I)で表される化
合物には、不斉炭素に基づく光学異性体が存在する化合
物も含まれるが、本発明はこれらの個々の異性体および
これらの混合物(ラセミ体)のいずれをも包含する。ラ
セミ化合物を分割する必要がある場合には、分別再結
晶、種々のクロマトグラフィーなどの公知の手段が利用
できる。
【0016】本発明のピリジン化合物は、以下の方法に
より製造することができる。 方法1:一般式
【0017】
【化4】
【0018】(式中、Halは塩素、臭素などのハロゲ
ンを示し、他の各記号は前記と同義である。)により表
される化合物と一般式 H−X−A−N(R4 )(R5 ) (III) (式中、各記号は前記と同義である。)により表される
化合物とを反応させる方法。
【0019】この反応において、Xが酸素、硫黄、アシ
ルまたはアルコキシカルボニルにより置換された窒素で
ある場合には、水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、
ナトリウムメトキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム等により活性水素をアルカリ金属に置き換えて反応
させることが好ましい。また、Xが塩基性の窒素原子の
場合には脱酸剤として第3級アミン(トリエチルアミ
ン、メチルモルホリン、ジメチルアニリン、ピリジン
等)、無機塩基(炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム等)の存在下に行うことが好ましい。
反応は一般に溶媒中で行うことができるが、有益な溶媒
としてはジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、トルエン、キシレン、C1 〜C4 のアルカノール等
があり、反応温度も特に限定しないが0℃〜150℃で
十分反応を完結することができる。
【0020】一般式(II)の化合物は対応するケトン体
(特開平2−275858号公報記載のケトン体)を水
素化ホウ素ナトリウム、水素化アルミニウムリチウム、
水素化ホウ素ナトリウム/トリフルオロ酢酸、水素化ア
ルミニウムリチウム/塩化アンモニウムなどの水素化錯
金属化合物による還元法、ジフェニルシラン、トリアル
キルシラン/トリフルオロ酢酸、トリクロロシラン/ト
リアルキルアミンなどのシリル化合物による還元法、リ
チウム/アンモニアなどの金属による還元法、ウォルフ
・キシュナー還元法、クレメンゼン還元法、接触還元法
等の還元法に付すことにより得られる。
【0021】方法2:一般式
【0022】
【化5】
【0023】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物と一般式 Hal−A−N(R4 )(R5 ) (V) (式中、各記号は前記と同義である。)により表される
化合物とを反応させる方法。
【0024】この反応は、水素化ナトリウム、ナトリウ
ムアミド、ナトリウムメトキシド、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム等により活性水素をアルカリ金属に置き
換えて反応させることが好ましい。反応は一般に溶媒中
で行うことができるが、有益な溶媒としてはジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド、トルエン、キシレ
ン、C1 〜C4 のアルカノール等があり、反応温度も特
に限定しないが0℃〜150℃で十分反応を完結するこ
とができる。
【0025】一般式(IV)の化合物は対応するケトン体
(特開平2−275858号公報記載のケトン体)を水
素化ホウ素ナトリウム、水素化アルミニウムリチウム、
水素化ホウ素ナトリウム/トリフルオロ酢酸、水素化ア
ルミニウムリチウム/塩化アンモニウムなどの水素化錯
金属化合物による還元法、ジフェニルシラン、トリアル
キルシラン/トリフルオロ酢酸、トリクロロシラン/ト
リアルキルアミンなどのシリル化合物による還元法、リ
チウム/アンモニアなどの金属による還元法、ウォルフ
・キシュナー還元法、クレメンゼン還元法、接触還元法
等の還元法に付すことにより得られる。
【0026】方法3:一般式
【0027】
【化6】
【0028】(式中、各記号は前記と同義である。)に
より表される化合物を水素化ホウ素ナトリウム、水素化
アルミニウムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム/トリ
フルオロ酢酸、水素化アルミニウムリチウム/塩化アン
モニウムなどの水素化錯金属化合物による還元法、ジフ
ェニルシラン、トリアルキルシラン/トリフルオロ酢
酸、トリクロロシラン/トリアルキルアミンなどのシリ
ル化合物による還元法、リチウム/アンモニアなどの金
属による還元法、ウォルフ・キシュナー還元法、クレメ
ンゼン還元法、接触還元法等の還元法に付すことにより
得られる。一般式(VI)の化合物は、特開平2−2758
58号公報に記載の方法によって製造することができ
る。
【0029】このようにして製造される一般式(I)の
ピリジン化合物は、必要により無機酸および有機酸と処
理することによって上記した酸付加塩とすることができ
る。
【0030】
【作用】
薬理試験:シナプトソームカルシウム流入抑制作用の測
定を、ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・ファーマコロ
ジー(Eur.J.Pharmacol.)第162巻、59〜66頁、1
989年に記載のアダムソン(Adamson) らの方法に準じ
て行った。
【0031】雄性ウィスターラットを断頭し、大脳皮質
を取り出した。以下の操作は氷冷下で行った。テフロン
−ガラスホモナイザーで0.32Mショ糖、pH7.4
(湿重量g当たり9ml)中でホモジネートを作製す
る。ホモジネートを1000×gで10分間遠心分離
し、得られた上澄液を1800×gで20分間再度遠心
分離する。沈査(P2 )は、0.32Mショ糖、pH
7.4(湿重量g当たり14ml)でテフロン−ガラス
ホモナイザーを用いて再懸濁する。再懸濁液は3、1
0、15および23%不連続密度勾配層上に積層し、4
9260×gで5分間遠心分離する。15〜23%層を
分取し、クレブス・リンゲル液(132mM NaC
l、5mM KCl、2mM CaCl2 、24mMM
gCl2 、24mM NaH2 PO4 、10mM ブド
ウ糖および20mMHEPES緩衝液pH7.4)に湿
重量g当たり1.3mlに懸濁する。37℃で5分間加
温振盪後、Fura2−AMのジメチルスルホキシド溶
液(終濃度5μM)を加え、さらに40分間加温振盪す
る。未取り込みのものをFura2−AMをクレブス・
リンゲル液で洗浄除去する。湿重量g当たり4mlのク
レブス・リンゲル液に懸濁したシナプトソーム標品は、
氷水中に保存する。予め37℃に加温したクレブス・リ
ンゲル液1.89mlに、シナプトソーム標品0.1m
lを加え5分間37℃で加温後、3M KCl 20μ
lを加えた。このときのFura2の蛍光(励起光34
0および380nmそれぞれの500nmの蛍光)量の
変化を経時的に測定する。蛍光値の変化からKCl添加
によるシナプトソーム内に流入したカルシウム量を算出
する。
【0032】
【発明の効果】本発明の化合物は選択性の高いシナプト
ソームカルシウム流入抑制作用を有する。詳しくは、中
枢神経の電位依存性神経Ca2+チャンネルを抑制し、C
2+流入を阻害するが、ドーパミンD2 受容体、ベンゾ
ジアゼピン受容体など、中枢伝達物質系受容体には作用
せず、かつ血管のCa2+チャンネルに対する抑制作用は
低い。また、培養神経細胞のveratridine 誘発の細胞死
を抑制する。よって、本発明化合物は脳梗塞、脳出血、
交通事故などによる脳損傷およびてんかん等の治療に有
用である。
【0033】本発明の化合物(I)およびその酸付加塩
を前述の医薬として用いる場合、それ自体あるいは適宜
の薬理学的に許容される担体、賦形剤、希釈剤などと混
合し、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、注射剤などの
形態で、経口的または非経口的に投与することができ
る。投与量は対象疾患、症状、用いる化合物によっても
異なるが、経口投与の場合、通常成人1日当たり1〜2
00mg程度である。
【0034】
【実施例】以下、実施例および参考例により本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれこらにより限定される
ものではない。
【0035】参考例1 テトラヒドロフラン30mlに水素化アルミニウムリチ
ウム0.5gを懸濁させ、窒素雰囲気下、室温で2−ク
ロロ−3−ピリジル 2−チエニル ケトン6.6gの
テトラヒドロフラン40ml溶液を滴下する。60℃に
て4時間攪拌した後、氷冷下1mlの水、次いで10%
水酸化ナトリウム溶液0.8mlを滴下し、1時間室温
にて攪拌する。反応液をセライト濾過し、濾液を減圧下
にて濃縮する。得られた残査をカラムクロマトグラフィ
ーにより精製し、ヘキサン/ベンゼンにて再結晶する
と、α−(2−チエニル)−2−クロロ−3−ピリジン
メタノールが得られた。融点84〜85℃
【0036】参考例2 1,2−ジクロロエタン25mlに2−クロロ−3−ピ
リジル 2−チエニルケトン2.2gと水素化ホウ素ナ
トリウム4gを加え、氷冷下トリフルオロ酢酸を滴下
し、40℃で一晩攪拌する。反応液にクロロホルムを加
え、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水で有機層を洗い、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去する。残査
をカラムクロマトグラフィーにより精製すると、2−ク
ロロ−3−(2−テニル)ピリジンが得られた。1H-NMR
100MHz(CDCl3): 4.27(s,2H), 6.90(m,2H), 7.16(m,2
H), 7.30(dd,1H),8.26(dd,1H)
【0037】参考例3 ジエチレングリコール280mlに6−イソプロピル−
2−メルカプト−3−ピリジル 2−チエニル ケトン
55.1g、次いでヒドラジン32mlを加える。90
℃にて1時間攪拌した後、水酸化カリウム40gを加
え、150℃にて3時間攪拌する。室温まで冷却後、氷
水中に注ぎ、塩酸にて弱酸性にして濾取する。粗結晶を
エタノールで再結晶すると、6−イソプロピル−2−メ
ルカプト−3−(2−テニル)ピリジンが得られた。融
点155〜158℃
【0038】同様にして、次の化合物を得た。 参考例4 3−(4−クロロベンジル)−2−メルカプトピリジ
ン、融点217〜220℃ 参考例5 2−メルカプト−6−メチル−3−(2−テニル)ピリ
ジン、融点158〜160℃ 参考例6 2−メルカプト−3−(2−テニル)ピリジン、融点1
78〜181℃(分解) 参考例7 6−イソペンチル−2−メルカプト−3−(2−テニ
ル)ピリジン、融点128〜130℃(分解)
【0039】参考例8 2−メルカプト−6−メチル−3−(2−テニル)ピリ
ジン、融点157〜159℃ 参考例9 6−第3級ブチル−2−メルカプト−3−(2−テニ
ル)ピリジン、融点154〜157℃(分解) 参考例10 3−ベンジル−6−イソプロピル−2−メルカプトピリ
ジン、融点156〜159℃ 参考例11 3−(4−クロロベンジル)−6−イソプロピル−2−
メルカプトピリジン、融点131〜134℃
【0040】参考例12 3−(4−フルオロベンジル)−6−イソプロピル−2
−メルカプトピリジン 参考例13 6−イソプロピル−2−メルカプト−3−(4−メトキ
シベンジル)ピリジン、融点138〜140℃ 参考例14 2−メルカプト−3−(2−テニル)−5,6,7,8
−テトラヒドロキノリン1 H-NMR 100MHz(CDCl3): 1.82(m,4H), 2.61(m,2H), 2.84
(m,2H), 4.35(s,2H)6.91-7.51(5H) 参考例15 2−メルカプト−6−フェニル−3−(2−テニル)ピ
リジン1 H-NMR 100MHz(CDCl3): 4.40(s,2H), 6.95(m,2H), 7.24
(dd,1H), 7.53(m,5H),7.97(m,2H)
【0041】実施例1 ジメチルホルムアミド45ml中に2−メルカプト−3
−(2−テニル)ピリジン6.2gを加え、氷冷下、水
素化ナトリウム4.3gを加える。室温にて15分攪拌
後、2−ジメチルアミノエチルクロリド塩酸塩4.8g
を加え、40℃にて4.5時間攪拌する。反応液を氷水
中に注ぎ、トルエンで抽出する。飽和炭酸水素ナトリウ
ム溶液にてトルエン層を洗い、5%塩酸水溶液で抽出す
る。水溶液を炭酸水素ナトリウムにてアルカリ性にした
後、再びトルエンにて抽出し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、溶媒を留去し、得られる残査をアセトン中、シ
ュウ酸塩とし、エタノールより再結晶すると、2−(2
−ジメチルアミノエチルチオ)−3−(2−テニル)ピ
リジン・シュウ酸塩が得られた。融点131〜133℃
【0042】実施例2 エタノール20ml中に2−(8−ジメチルアミノオク
チルチオ)−6−イソプロピル−3−ピリジル 2−チ
エニル ケトン4.2gを加え、室温で水素化ホウ素ナ
トリウムを加える。室温にて3時間攪拌した後にエタノ
ールを留去し、残査に水を加え、クロロホルムで抽出す
る。水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留
去し得られる残査を酢酸エチル中、p−トルエンスルホ
ン酸塩としアセトンより再結晶すると、(±)−α−
(2−チエニル)−2−(8−ジメチルアミノオクチル
チオ)−6−イソプロピル−3−ピリジンメタノール・
p−トルエンスルホン酸塩が得られた。融点142〜1
43℃
【0043】上記実施例と同様にして以下の化合物が得
られる。 (3) 2−(6−ジメチルアミノヘキシルチオ)−3−
(2−テニル)ピリジン、シュウ酸塩の融点114〜1
16℃ (4) 2−(6−ジメチルアミノヘキシルチオ)−6−
イソプロピル−3−(2−テニル)ピリジン、シュウ酸
塩の融点124〜126℃ (5) 2−(8−ジメチルアミノオクチルチオ)−6−
イソプロピル−3−(2−テニル)ピリジン、p−トル
エンスルホン酸塩の融点97〜99℃ (6) 2−(6−ジメチルアミノヘキシルチオ)−6−
イソペンチル−3−(2−テニル)ピリジン、シュウ酸
塩の融点119〜121℃
【0044】(7) 3−ベンジル−2−(6−ジメチル
アミノヘキシルチオ)−6−イソプロピルピリジン、シ
ュウ酸塩の融点126〜128℃ (8) 6−第3級ブチル−2−(6−ジメチルアミノヘ
キシルチオ)−3−(2−テニル)ピリジン、シュウ酸
塩の融点144〜147℃ (9) 2−(6−ジメチルアミノヘキシルチオ)−6−
メチル−3−(2−テニル)ピリジン、シュウ酸塩の融
点119〜121℃ (10) 2−(6−ジメチルアミノヘキシルチオ)−6−
イソプロピル−3−(4−メトキシベンジル)ピリジ
ン、シュウ酸塩の融点123〜124℃
【0045】(11) 2−(6−ジメチルアミノヘキシル
チオ)−6−イソプロピル−3−(4−クロロベンジ
ル)ピリジン、シュウ酸塩の融点139〜140℃ (12) 2−(6−ジメチルアミノヘキシルチオ)−6−
フェニル−3−(2−テニル)ピリジン、シュウ酸塩の
融点155〜157℃ (13) 6−イソプロピル−2−(6−ピペリジノヘキシ
ルチオ)−3−(2−テニル)ピリジン、シュウ酸塩の
融点131〜132℃ (14) 6−イソプロピル−2−(6−モルホリノヘキシ
ルチオ)−3−(2−テニル)ピリジン、シュウ酸塩の
融点137〜138℃
【0046】(15) 2−(6−ジメチルアミノヘキシル
チオ)−3−(4−フルオロベンジル)−6−イソプロ
ピルピリジン、シュウ酸塩の融点133〜134℃ (16) 2−(2−ジメチルアミノエチルチオ)−6−イ
ソプロピル−3−(4−クロロベンジル)ピリジン、シ
ュウ酸塩の融点159〜160℃ (17) 2−(6−ジエチルアミノヘキシルチオ)−6−
イソプロピル−3−(2−テニル)ピリジン、シュウ酸
塩の融点83〜85℃ (18) 2−(6−ジメチルアミノヘキシルチオ)−3−
(2−テニル)−5,6,7,8−テトラヒドロキノリ
ン、シュウ酸塩の融点161〜163℃
【0047】(19) 2−(4−ジメチルアミノブチルチ
オ)−6−イソプロピル−3−(2−テニル)ピリジ
ン、シュウ酸塩の融点145〜146℃ (20) 6−イソプロピル−2−(6−メチルアミノヘキ
シルチオ)−3−(2−テニル)ピリジン、シュウ酸塩
の融点174〜176℃ (21) 4,6−ジメチル−2−(6−ジメチルアミノヘ
キシルチオ)−3−(2−テニル)ピリジン (22) 2−(6−ジメチルアミノヘキシルチオ)−3−
(2−テニル)キノリン
【0048】(23) 6−イソプロピル−2−(6−ジメ
チルアミノヘキシルオキシ)−3−(2−テニル)ピリ
ジン (24) 6−イソプロピル−2−(6−ジメチルアミノヘ
キシルアミノ)−3−(2−テニル)ピリジン (25) 2−(6−アミノヘキシルチオ)−6−イソプロ
ピル−3−(2−テニル)ピリジン (26) 2−(2−エチルアミノエトキシ)−3−(4−
(2−エチルアミノエトキシ)ベンジル)ピリジン
【0049】(27) 3−(4−クロロベンジル)−2−
(1−メチル−4−ジメチルアミノブチルアミノ)ピリ
ジン (28) 2−(6−ジメチルアミノヘキシルオキシ)−3
−(3−テニル)ピリジン (29) 3−(3−インドリルメチル)−2−(6−ジメ
チルアミノヘキシルオキシ)ピリジン (30) 2−(6−ジメチルアミノヘキシルオキシ)−6
−イソプロピル−3−(2−テニル)ピリジン、シュウ
酸塩の融点152〜154℃
【0050】(31) (±)−α−(2−チエニル)−2
−(6−ジメチルアミノヘキシルオキシ)−6−イソプ
ロピル−3−ピリジンメタノール、シュウ酸塩の融点1
22〜124℃ (32) 2−(6−アミノヘキシルチオ)−6−イソプロ
ピル−3−(2−テニル)ピリジン、シュウ酸塩の融点
119〜122℃ (33) 2−(6−ジメチルアミノヘキシルアミノ)−6
−イソプロピル−3−(2−テニル)ピリジン1 H-NMR 100MHz(CDCl3): 1.23(d,6H), 1.00-1.64(8H),
2.16(s,6H), 2.12(2H),2.83(m,1H), 3.37(m,2H), 3.81
(s,2H), 4.08(m,1H), 6.32(d,1H), 6.68-6.84(2H), 7.0
0-7.08(2H) (34) N−〔6−イソプロピル−3−(2−テニル)−
2−ピリジル〕−6−ジメチルアミノヘキサンアミド、
シュウ酸塩の融点151〜152℃
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】(15) 2−(6−ジメチルアミノヘキ
シルチオ)−3−(4−フルオロベンジル)−6−イソ
プロピルピリジン、シュウ酸塩の融点133〜134℃ (16) 2−(2−ジメチルアミノエチルチオ)−6
−イソプロピル−3−(2−テニル)ピリジン、シュウ
酸塩の融点159〜160℃ (17) 2−(6−ジエチルアミノヘキシルチオ)−
6−イソプロピル−3−(2−テニル)ピリジン、シュ
ウ酸塩の融点83〜85℃ (18) 2−(6−ジメチルアミノヘキシルチオ)−
3−(2−テニル)−5,6,7,8−テトラヒドロキ
ノリン、シュウ酸塩の融点161〜163℃
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】(23)2−(2−エチルアミノエトキ
シ)−3−(4−(2−エチルアミノエトキシ)ベンジ
ル)ピリジン
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】(24)3−(4−クロロベンジル)−2
−(1−メチル−4−ジメチルアミノブチルアミノ)ピ
リジン(25) 2−(6−ジメチルアミノヘキシルオキシ)−
3−(3−テニル)ピリジン(26) 3−(3−インドリルメチル)−2−(6−ジ
メチルアミノヘキシルオキシ)ピリジン(27) 2−(6−ジメチルアミノヘキシルオキシ)−
6−イソプロピル−3−(2−テニル)ピリジン、シュ
ウ酸塩の融点152〜154℃
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】(28)(±)−α−(2−チエニル)−
2−(6−ジメチルアミノヘキシルオキシ)−6−イソ
プロピル−3−ピリジンメタノール、シュウ酸塩の融点
122〜124℃(29) 2−(6−アミノヘキシルチオ)−6−イソプ
ロピル−3−(2−テニル)ピリジン、シュウ酸塩の融
点119〜122℃(30) 2−(6−ジメチルアミノヘキシルアミノ)−
6−イソプロピル−3−(2−テニル)ピリジン H−NMR 100MHz(CDCl):1.23
(d,6H),1.00−1.64(8H),2.16
(s,6H),2.12(2H),2.83(m,1
H),3.37(m,2H),3.81(s,2H),
4.08(m,1H),6.32(d,1H),6.6
8−6.84(2H),7.00−7.08(2H)(31) N−〔6−イソプロピル−3−(2−テニル)
−2−ピリジル〕−6−ジメチルアミノヘキサンアミ
ド、シュウ酸塩の融点151〜152℃
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 213/74 401/12 209 8829−4C 409/12 213 8829−4C (72)発明者 相原 研一 東京都文京区湯島1丁目6番7号 吉富製 薬株式会社内 (72)発明者 野口 豊 埼玉県入間市小谷田3丁目7番25号 吉富 製薬株式会社東京研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1 ,R2 は同一または異なって水素、ハロゲ
    ン、アルキル、アルコキシまたは置換基を有していても
    よいフェニルを示すか、あるいはR1 ,R2 は互いに結
    合してピリジン環とともにキノリンまたは5,6,7,
    8−テトラヒドロキノリンを形成してもよく、R3 は水
    素または水酸基を、Arは置換基を有していてもよいア
    リールまたはヘテロアリールを、Xは−O−,−S−ま
    たは−N(R6 )−(R6 は水素、アルキルまたはアシ
    ルを示す)を、Aはカルボニル基を有していてもよいア
    ルキレンを、R4 ,R5 は同一または異なって水素、ア
    ルキル、ヒドロキシアルキル、アシル、置換基を有して
    いてもよいフェニル、置換基を有していてもよいアラル
    キルを示すか、あるいはR4 ,R5 は結合して隣接する
    窒素原子とともに1−ピロリジニル、ピペリジノまたは
    モルホリノを形成する基を示す。)により表されるピリ
    ジン化合物またはその酸付加塩。
  2. 【請求項2】 一般式(I) 【化2】 (式中、R1 ,R2 は同一または異なって水素、ハロゲ
    ン、アルキル、アルコキシまたは置換基を有していても
    よいフェニルを示すか、あるいはR1 ,R2 は互いに結
    合してピリジン環とともにキノリンまたは5,6,7,
    8−テトラヒドロキノリンを形成してもよく、R3 は水
    素または水酸基を、Arは置換基を有していてもよいア
    リールまたはヘテロアリールを、Xは−O−,−S−ま
    たは−N(R6 )−(R6 は水素、アルキルまたはアシ
    ルを示す)を、Aはカルボニ基を有していてもよいアル
    キレンを、R4 ,R5 は同一または異なって水素、アル
    キル、ヒドロキシアルキル、アシル、置換基を有してい
    てもよいフェニル、置換基を有していてもよいアラルキ
    ルを示すか、あるいはR4 ,R5 は結合して隣接する窒
    素原子とともに1−ピロリジニル、ピペリジノまたはモ
    ルホリノを形成する基を示す。)により表されるピリジ
    ン化合物またはその酸付加塩を含有するシナプトソーム
    カルシウム流入抑制剤。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7271266B2 (en) 2002-03-28 2007-09-18 Merck & Co., Inc. Substituted 2,3-diphenyl pyridines
US8163729B2 (en) 2007-01-16 2012-04-24 Wyeth Modulators of α7 nicotinic acetylcholine receptors and therapeutic uses thereof
US10287282B2 (en) 2014-12-31 2019-05-14 Angion Biomedica Corp. Methods and agents for treating disease
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