JPH06166153A - 印刷層を有する合成樹脂積層板の製造方法 - Google Patents

印刷層を有する合成樹脂積層板の製造方法

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JPH06166153A
JPH06166153A JP8294893A JP8294893A JPH06166153A JP H06166153 A JPH06166153 A JP H06166153A JP 8294893 A JP8294893 A JP 8294893A JP 8294893 A JP8294893 A JP 8294893A JP H06166153 A JPH06166153 A JP H06166153A
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JP
Japan
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synthetic resin
layer
printing
printing layer
substrate
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JP8294893A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Umehara
清志 梅原
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Tsutsunaka Plastic Industry Co Ltd
Original Assignee
Tsutsunaka Plastic Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 透光性を有する熱可塑性樹脂基板1の表面側
に、ほぼ全面に亘って印刷層2を形成し、次いで、この
印刷層上に、前記基板1及び印刷層2の印刷インキより
相対的に軟化温度の低い透明なメチルメタアクリレ―ト
系合成樹脂からなる保護フィルム3を熱融着により接合
一体化する。 【効果】 基板と保護フィルムとの極めて強固な密着一
体化状態が得られ、過酷な屋外雰囲気に長期間曝されて
も、保護フィルムの不本意な剥離のおそれのない耐候
性、耐久性に優れた印刷積層板を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば看板その他
の表示板の面板、ディスプレイ用装飾板等に使用される
合成樹脂積層板であって、特に印刷により濃色で美麗な
背景色あるいは模様等をほぼ全面にあらわした印刷層を
有する積層板の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷層を有する合成樹脂積層板と
しては、予め透明な樹脂フィルムの片面に所要の印刷を
施し、該フィルムを印刷面側を内側にして合成樹脂基板
面に熱融着あるいは接着により貼り合わせたものが一般
的に良く知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、斯る従
来の印刷層を有する合成樹脂積層板は、概して基板と、
これに印刷層を介して貼り合わされた保護用の樹脂フィ
ルムとの間の一体性が悪く、過酷な屋外雰囲気に長期間
曝されると、保護フィルムが印刷層との間あるいは基板
との間から剥離し、充分な耐久性を保持し得ないという
本質的な問題があった。
【0004】殊に、印刷層の形成は、透明な保護用のフ
ィルムに対し、グラビア法、オフセット法、スクリ―ン
法等によって形成され得るが、濃色で迫力のある印刷層
の形成に適するスクリ―ン印刷法を採用するような場
合、その印刷インキ中に顔料成分が多くバインダ―とな
る樹脂成分が少ないこと、あるいは又印刷層が比較的厚
いものとなること、等に起因して、印刷面積が広くなる
ほど基板と印刷保護フィルムとの密着一体性が愈々悪い
ものとなるという問題点があった。加えて、フィルム側
に印刷を施してからこれを基板に貼るものであるため、
印刷層による表示が方向性を有するようなものである場
合、該フィルムを基板に加熱加圧により接合一体化する
に際して、両者の相対的な位置合わせ、方向合わせが難
かしいとか、あるいはスクリ―ン印刷等により厚い印刷
層を形成したフィルムの場合には、該フィルムに皺が入
り易いというような問題もあった。
【0005】この発明は上記のような問題点に鑑み、充
分に濃色で厚い印刷層を形成せしめながらも該印刷層を
介して積層される基板と保護フィルムの密着一体性を充
分に強固なものとなし得て、一段と耐久性に優れた濃色
で迫力のある美麗な印刷層付き合成樹脂積層板の製造方
法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的において、こ
の発明は、印刷層の形成を樹脂基板側への印刷により行
うものとすること、及びこれを被覆保護するフィルムと
して、印刷インキ及び基板に対し良好な一体性を実現し
うる特定の選択された樹脂フィルムを用い、かつこれを
熱融着の手段で基板側に接合一体化することを主な特徴
事項とするものである。
【0007】即ちこの発明は、透光性を有する熱可塑性
樹脂基板の表面側に、ほぼ全面に亘って印刷層を形成
し、次いで、この印刷層上に、前記基板及び印刷層の印
刷インキより相対的に軟化温度の低い透明なメチルメタ
アクリレ―ト系合成樹脂からなる保護フィルムを重ね、
かつ熱融着により接合一体化することを特徴とする印刷
層を有する合成樹脂積層板の製造方法を要旨とする。
【0008】
【実施例】この発明を更に図示実施例に基いて説明す
る。
【0009】図1に示す最も基本的なこの発明の実施例
において、(1)は透光性を有する熱可塑性合成樹脂か
らなる基板、(2)はこれの表面にほぼ全面に亘って形
成された印刷層、(3)は更にその表面側を被覆して貼
着一体化された透明なメチルメタアクリレ―ト系樹脂か
らなる保護フィルムである。
【0010】基板(1)は、透過光によって印刷層
(2)を外観可能なものとするため、それ自体も透光性
のものであること、及び保護フィルム(3)との融着一
体化を達成するために熱可塑性の合成樹脂からなるもの
であることを必要的事項とする。而して、基板(1)は
透明または半透明のものが用いられるが、好ましくは光
拡散性が良く、印刷層(2)の色調を一層彩やかに表出
せしめる点で、特に乳白色半透明板を用いるのが好適で
ある。また、その樹脂の種類は特に限定されるものでは
ないが、保護フィルム(3)の特定材質との関係上、こ
れとの相溶性に優れた同材質のメチルメタアクリレ―ト
系合成樹脂板、またはポリ塩化ビニル系合成樹脂板を用
いるのが、保護フィルム(3)との一層良好な密着性が
得られる点で好ましい。
【0011】印刷層(2)は、従来の印刷層を有する合
成樹脂積層体の製造方法による場合のように保護フィル
ム(3)に設けられるのではなく、上記樹脂基板(1)
側に設けられるものである。これによって、スクリ―ン
印刷法の適用で充分な層厚をもった濃色の印刷層を、安
定的に形成せしめることが容易にできる。この印刷層
(2)の形成に用いる印刷インキは、保護フィルム
(3)との相溶性に可及的優れたものであることが好ま
しい。従って、ビヒクルにアクリル系樹脂を用いたもの
を用いるのが好適である。また印刷層(2)の形成は、
特にスクリ―ン印刷法によって行うことにより、インキ
濃度の濃い迫力のある状態に仕上げることができる。
【0012】保護フィルム(3)は、基板(1)の表面
側に上記印刷層(2)が形成された後に、該印刷層
(2)上に、熱融着により接合一体化されるものであ
る。従って、従来の製造方法のように印刷層の施された
保護フィルムを基板に張り合わせるのと異なり、上記保
護フィルム(3)の張り合わせに際して、印刷層の表示
方向や位置合わせをする操作が不要である。また、この
保護フィルム(3)は、その材料として透明のものであ
ることのほか、特にメチルメタアクリレ―ト系樹脂から
なるものを用いることが必要である。この材質限定は、
もとより基板(1)に対する良好な密着一体化を達成せ
しめるための要素となるものであるが、更に加えて該フ
ィルムはその軟化温度が前記基板(1)及び印刷層
(2)を形成するインキの樹脂成分より相対的に低いも
のであることを要する。この条件は実験的に求められた
ものであるが、この条件を満足するメチルメタアクリレ
―ト系樹脂フィルムを用いることによって、保護フィル
ム(3)の充分に強固な密着一体化を達成しうる。ここ
に、メチルメタアクリレ―ト系樹脂のなかでも、メタク
リル酸アルキルエステルとアクリル酸アルキルエステル
との共重合体を用いることは、軟化温度の選択範囲が広
く、基板(1)及び印刷インキの軟化温度に対応して好
適な軟化温度のものを選択し易いこと、及びそれ自体機
械的強度、表面硬度、耐候性等の望まれる諸物性に優れ
ていること、等の理由から特に好適である。なお、保護
フィルム(3)の厚さは、10〜500μ程度の範囲も
のを使用しうるが、経済性及び印刷層保護効果等の点を
考慮すると50μ程度のものを用いるのが好ましい。
【0013】図2に示す変形例は、上記の如く形成した
積層板の保護フィルム(3)面側に、更に別途透明な熱
可塑性合成樹脂板(4)を熱融着により積層一体化した
ものである。
【0014】上記のようなこの発明に係る積層板は、例
えば内照式看板の面板として使用される。その際、保護
フィルム面側を外側にして用いられるものであり、印刷
層(2)によって表示面に表示文字等に対する背景色な
いしは地模様等を表出するものである。
【0015】
【発明の効果】この発明によれば、熱可塑性合成樹脂基
板の表面側に、印刷層を形成し、この印刷層上に、特に
メチルメタアクリレ―ト系樹脂からなり、かつ基板およ
び印刷層の印刷インキより相対的に軟化温度の低いもの
から選ばれた保護フィルムを、熱融着の手段によって貼
着一体化する。従って、これにより基板(1)と保護フ
ィルム(3)との極めて強固な密着一体化状態が得ら
れ、過酷な屋外雰囲気に長期間曝されても、保護フィル
ムの不本意な剥離のおそれのない耐候性、耐久性に優れ
た印刷積層板を得ることができる。このように保護フィ
ルムの良好な密着強度が得られるのは、保護フィルム
(3)を熱融着するさい、その軟化温度が基板(1)及
び印刷層(2)のインキの軟化温度より低いものとなさ
れていることにより、印刷層(2)及び基板(1)表面
部が未だ流動しない程度の溶融状態時の温度において、
既に保護フィルムの一部が溶融流動状態になり、その溶
融樹脂が印刷層中に浸入し、更にはこれを透過して基板
(1)面にも到達し、相互に溶け込んだ状態になって密
着一体化されることによるものと考えられる。
【0016】加えて、この発明は基板側に印刷を施し、
その上に透明な保護フィルムを被覆貼着一体化する。故
に従来品のように保護フィルム側に所謂バックプリント
を施す方法に較べ、保護フィルムの貼合わせに際してそ
の印刷層の表示方向や位置合わせをする操作が不要であ
り、熱融着による貼合わせ作業を容易化することができ
る。かつ基板側に充分な厚みの印刷層を形成せしめるこ
とが容易であり、例えばスクリ―ン印刷法の採用で厚み
のある濃色の印刷層を形成せしめることができるので、
前記のように厚い印刷層を介在しても基板と保護フィル
ムとの良好な密着一体化をはかりうることも相俟って、
全面に濃色の印刷層を有する彩やかで迫力に富んだ外観
色調をもつ積層板の製作提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す断面図である。
【図2】図1に示した実施例の変形例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1…熱可塑性合成樹脂基板 2…印刷層 3…保護フィルム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性を有する熱可塑性樹脂基板の表面
    側に、ほぼ全面に亘って印刷層を形成し、次いで、この
    印刷層上に、前記基板及び印刷層の印刷インキより相対
    的に軟化温度の低い透明なメチルメタアクリレ―ト系合
    成樹脂からなる保護フィルムを熱融着により接合一体化
    することを特徴とする印刷層を有する合成樹脂積層板の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 基板としてメチルメタアクリレ―ト系合
    成樹脂板を用いる請求項1に記載の印刷層を有する合成
    樹脂積層板の製造方法。
  3. 【請求項3】 基板として、ポリ塩化ビニル系合成樹脂
    板を用いる請求項1に記載の印刷層を有する合成樹脂積
    層板の製造方法。
  4. 【請求項4】 印刷層を、アクリル系樹脂をビヒクルと
    した印刷インキにより形成する請求項1ないし3のいず
    れか1に記載の印刷層を有する合成樹脂積層板の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 保護フィルムとして、メタクリル酸アル
    キルエステルとアクリル酸アルキルエステルの共重合体
    を用いる請求項1ないし4のいずれか1に記載の印刷層
    を有する合成樹脂積層板の製造方法。
JP8294893A 1993-04-09 1993-04-09 印刷層を有する合成樹脂積層板の製造方法 Pending JPH06166153A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030050670A (ko) * 2001-12-19 2003-06-25 송요석 합성수지제품의 표면 인쇄방법
US11299184B2 (en) 2017-05-01 2022-04-12 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Railcar bogie including protective film and protective film-equipped plate spring

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS578154A (en) * 1980-06-19 1982-01-16 Asahi Dow Ltd Plastic decorative board
JPS6147634B2 (ja) * 1978-02-08 1986-10-20 Shinko Electric Co Ltd

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