JPH06164458A - 位相調整装置 - Google Patents

位相調整装置

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JPH06164458A
JPH06164458A JP43A JP31828792A JPH06164458A JP H06164458 A JPH06164458 A JP H06164458A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 31828792 A JP31828792 A JP 31828792A JP H06164458 A JPH06164458 A JP H06164458A
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JP
Japan
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phase
signal
output
voltage
phase difference
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JP43A
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English (en)
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Hiroshi Murakami
宏 村上
Toru Kijima
徹 来島
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】第2信号が第1信号に対して逆相にロックされ
てしまうことを防止し、確実に第1信号と第2信号との
位相差を所定量に調整することを可能とする。 【構成】90°ハイブリッド13は、無限移相器3で移
相されたのちの第2信号と第1信号とを同相および逆相
のそれぞれで合成し、この90°ハイブリッド13の同
相合成出力および逆相合成出力を検波器14,15でそ
れぞれ検波する。さらに電圧比較器16は、検波器14
の出力電圧と検波器15の出力電圧とを比較し、検波器
15の出力電圧が検波器14の出力電圧よりも大きいと
き、すなわち第1信号と第2信号とが逆相であるときに
は移相器制御回路12に無限移相器3での移相量の制御
を強制的に行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば同相合成方式の
スペースダイバーシティシステム等に適用され、2つの
信号の位相を互いに一致させる位相調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波無線通信方式においては、主
アンテナと補助アンテナとを適当な間隔をおいて設置
し、当該2つのアンテナで受信される信号を合成するこ
とにより、それぞれのアンテナに受信される瞬時電力の
相関が小さいことを利用してフェージングによる回線の
瞬断や雑音の増加を軽減するスペースダイバーシティ方
式がある。このスペースダイバーシティを行う場合、主
アンテナおよび補助アンテナのそれぞれの出力信号の位
相を一致させる必要があり、位相調整を行っている。
【0003】図4は位相調整を行う位相調整装置の概略
構成を示すブロック図である。この図に示すように位相
調整装置は、第1および第2の2つの信号の位相差θを
位相差検出部31で検出する。そして制御部32が、位
相差検出部31で検出された位相差θに基づいて移相部
33を制御することにより、位相差θがなくなるように
第2信号を移相して第1および第2信号の位相を合わせ
る。
【0004】ここで位相差検出部31は、第1信号と第
2信号との位相差θに応じた電圧を図5(a)に示す関
係をもって発生する。そしてこの電圧値から第2信号の
位相が第1信号の位相に対して進んでいるのか、または
遅れているのかを判断し、それぞれに対する検出信号を
出力する。従って制御部32は、位相差検出部31から
進みに対する検出信号および遅れに対する検出信号のど
ちらも出力されなくなるように移相部33を制御する。
すなわち、位相差検出部31から進みに対する検出信号
が出力されていれば、制御部32は移相部33での移相
量を減じて第2信号の位相を遅らせ、また位相差検出部
31から遅れに対する検出信号が出力されていれば、制
御部32は移相部33での移相量を増加して第2信号の
位相を進ませる。
【0005】ところで、「位相差θ=0°」に対応する
電圧0Vを閾値として進みおよび遅れの判断を行うと、
位相差θが0°の近傍となったときに、位相差検出部3
1からは進みに対する検出信号と遅れに対する検出信号
とが繰り返し出力される。従って、移相器33の移相量
の増減が繰り返されてしまい、第2信号中に雑音成分が
混入してしまう。
【0006】そこで進みの判断を行うための閾値および
遅れの判断を行うための閾値を、図5(a)にV1,V
2で示すように別個に定め、このV1とV2との間にお
いては位相差検出部31からは検出信号を出力しないよ
うにしている。すなわち、当該部分は位相の進みおよび
遅れの検出を行わない不感帯となっている。図5(b)
は進みに対する検出信号、図5(c)は遅れに対する検
出信号をそれぞれ示す図であり、この図に示すように
「θ=0°」の近傍の範囲Aでは、いずれの検出信号も
出力されない。これにより、位相差θが0°の近傍とな
ったときには移相器33の移相量の制御が停止され、移
相器33の移相量の増減が繰り返されてしまうことが防
止される。
【0007】ところが位相差に対応する電圧が0Vとな
るのは「θ=0°」の場合だけではなく、「θ=180
°」の場合、すなわち第2信号が第1信号に対して逆相
である場合においても対応する電圧が0Vとなる。従っ
て、「θ=180°」の近傍の範囲Bも不感帯となって
おり、当該領域にて移相器33の移相量の制御が停止さ
れてしまうおそれがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の位
相調整装置では、位相差θが0°の近傍となったときに
移相量の増減が繰り返されてしまうことを防止するため
に、位相差に対応する電圧が0V近傍であるときに位相
の進みおよび遅れの検出を行わない不感帯を設定してい
るため、第2信号が第1信号に対して逆相となった場合
でも移相量の制御が停止され、第2信号が第1信号に対
して逆相にロックされてしまうという不具合があった。
【0009】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、第2信号が第
1信号に逆相にロックされてしまうことを防止し、確実
に第1信号と第2信号との位相差を所定量に調整するこ
とができる位相調整装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、第2信号を移相する例えば無限移相器など
の移相手段と、この移相手段により移相されたのちの前
記第2信号と第1信号との位相差を検出する例えば位相
比較器および2つの電圧比較器からなる位相差検出手段
と、この位相差検出手段により検出された位相差に基づ
き、当該位相差が所定量となるまで前記移相手段での移
相量を制御する例えば位相差制御回路などの第1制御手
段と、移相手段により移相されたのちの前記第2信号と
前記第1信号とを同相および逆相のそれぞれで合成する
例えば90°ハイブリッドなどの合成手段と、この合成
手段の同相合成出力を検波する例えば検波器などの第1
検波手段と、前記合成手段の逆相合成出力を検波する例
えば検波器などの第2検波手段と、前記第1検波手段の
出力電圧と前記第2検波手段の出力電圧とを比較し、前
記第2検波手段の出力電圧が前記第1検波手段の出力電
圧よりも大きいときには前記第1制御手段に前記移相手
段での移相量の制御を行わせる例えば電圧比較器などの
第2制御手段とを具備した。
【0011】
【作用】このような手段を講じたことにより、第2信号
を移相する移相手段により移相されたのちの前記第2信
号と第1信号との位相差が位相差検出手段により検出さ
れる。この検出された位相差に基づき、当該位相差が例
えば0°などの所定量となるまで前記移相手段での移相
量が第1制御手段により制御される。また、移相手段に
より移相されたのちの前記第2信号と前記第1信号とを
合成手段により同相および逆相のそれぞれで合成して得
た同相合成出力および逆相合成出力が第1検波手段およ
び第2検波手段によりそれぞれ検波される。これら第1
検波手段の出力電圧および前記第2検波手段の出力電圧
が比較され、前記第2検波手段の出力電圧が前記第1検
波手段の出力電圧よりも大きいときには、第2制御手段
が前記第1制御手段に前記移相手段での移相量の制御を
行わせる。
【0012】従って、前記第1制御手段により前記第1
信号と前記第2信号との位相差が逆相となるように第2
信号の位相がロックされてしまっても、前記第2検波手
段の出力電圧が前記第1検波手段の出力電圧よりも大き
ければ、すなわち前記第1信号と前記第2信号とが逆相
であれば、前記第2制御手段が前記第1制御手段に前記
移相手段での移相量の制御を強制的に行わせる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
き説明する。図1は本実施例に係る位相調整装置を適用
して構成されたスペースダイバーシティ装置の要部構成
を示すブロック図である。図中、1は電力合成器であ
り、分配器2を介して与えられる第1信号(図示しない
主受信系での受信信号)と、無限移相器3および分配器
4を介して与えられる第2信号(図示しない補助受信系
での受信信号)とを合成する。
【0014】分配器2は、第1信号を電力合成器1へ供
給するとともに、この第1信号を位相差が90°となる
ように分配してバンドパスフィルタ5へと供給する。バ
ンドパスフィルタ5は、分配器2から与えられた第1信
号の中心周波数付近の成分のみを抽出し、自動利得制御
回路(AGC)6に与える。AGC6は、バンドパスフ
ィルタ5の出力信号のレベルを一定に制御して位相比較
器7へと与える。
【0015】分配器4は、2つの出力信号の移相差が0
°となるように第2信号を分配し、一方を電力合成器1
へ、また他方をバンドパスフィルタ8へと供給する。バ
ンドパスフィルタ8は、分配器4から与えられた第2信
号の中心周波数付近の成分のみを抽出し、自動利得制御
回路(AGC)9に与える。AGC9は、バンドパスフ
ィルタ8の出力信号のレベルを一定に制御して位相比較
器7へと与える。
【0016】位相比較器7は、AGC6から与えられる
信号の位相とAGC9から与えられる信号の位相とを比
較し、その位相差に応じた電圧Voを出力する。10,
11は電圧比較器であり、位相比較器7が出力する電圧
Voがそれぞれ設定された所定電圧よりも高いか否かに
応じて信号の出力をON/OFFする。電圧比較器10
が出力する信号は進み検出信号として、また電圧比較器
11が出力する信号は遅れ検出信号として、それぞれ移
相器制御回路12に与えられる。
【0017】移相器制御回路12は、進み検出信号およ
び遅れ検出信号に基づいて、無限移相器3の移相量の増
減を制御する。無限移相器3は、移相器制御回路12に
より設定された移相量で第2信号を移相する。
【0018】13は90°ハイブリッドであり、位相比
較器7への入力信号、すなわちAGC6から出力される
信号およびAGC9から出力される信号を入力し、この
2つの信号を同相および逆相のそれぞれで合成する。そ
して90°ハイブリッド13は、同相合成出力を検波器
14へ、逆相合成出力を検波器15へそれぞれ出力す
る。検波器14,15は、90°ハイブリッド13の同
相合成出力または逆相合成出力の波形をそれぞれ検波す
る。
【0019】電圧比較器16は、検波器14,15のそ
れぞれの検波出力の電圧レベルVx,Vyを比較し、電
圧レベルVxのほうが電圧レベルVyよりも高い場合に
出力を「H」レベルとする。この電圧比較器16の出力
は、ORゲート17の一方の入力端(反転入力)に入力
される。ORゲート17の他方の入力端には電圧比較器
11の出力が入力されており、原則として電圧比較器1
1の出力を遅れ検出信号として移相器制御回路12に与
えている。ただし、電圧比較器16の出力が「L」レベ
ルであるときには、電圧比較器11の出力によらず
「H」レベルを遅れ検出信号として移相器制御回路12
に与える。
【0020】次に以上のように構成されたスペースダイ
バーシティ装置の動作を説明する。まず第1信号と第2
信号とは、第2信号が無限移相器3によって移相されて
互いに同相とされたのち、電力合成器1によって合成さ
れる。これにより、フェージング等の影響を低減した出
力信号が得られる。
【0021】以下、第2信号の位相を第1信号の位相に
合わせるための無限移相器3の制御動作につき詳しく説
明する。まず、第1信号と無限移相器3から出力される
第2信号との位相がずれている場合、第1信号を[ sin
ωt]とすると、無限移相器3から出力される第2信号
は[ sin(ωt+θ)]で表すことができ、θが位相差
である。
【0022】第1信号は、分配器2で分配されたのち、
バンドパスフィルタ5により中心周波数成分の抽出、す
なわち不要成分の除去が行われるとともに、AGC6に
よりレベルが所定レベルに調整され、位相比較器7へと
入力される。このとき、分配器2では90°分配される
ので、位相比較器7へと入力される第1信号は[ cosω
t]で表すことができる。
【0023】一方第2信号も第1信号と同様に、分配器
4で分配されたのち、バンドパスフィルタ8により中心
周波数成分の抽出、すなわち不要成分の除去が行われる
とともに、AGC9によりレベルが所定レベルに調整さ
れ、位相比較器7へと入力される。ただし第2信号は、
分配器4で0°分配されるので、位相比較器7へと入力
される第2信号は[ sin(ωt+θ)]のままである。
【0024】位相比較器7は、第1信号と第2信号との
掛算を行うことにより、[ sin(2ωt+θ)+ sin
θ]なる信号を得る。そして位相比較器7は、この信号
の sin(2ωt+θ)の成分をフィルタによって除去す
ることにより、 sinθに対応する出力電圧Voを得る。
このときの位相差θと位相比較器7の出力電圧Voとの
関係は、図2(a)に示す特性となる。
【0025】このようにして位相比較器7から出力され
た電圧Voは、電圧比較器10,11にてそれぞれ異な
る基準電圧V1,V2と比較され、電圧比較器10で
[Vo>V1]であるか否かが、また電圧比較器11で
[Vo<V2]であるか否かがそれぞれ判定される。な
お基準電圧V1は、[V1>0]なる条件を満たすよう
に、また基準電圧V2は、[V2<0]なる条件を満た
すようにそれぞれ設定されている。
【0026】すなわち、無限移相器3から出力される第
2信号が第1信号に対して進んでいるのか、または遅れ
ているのかが電圧比較器10,11で検出される。そし
て電圧比較器10は、無限移相器3から出力される第2
信号が第1信号に対して進んでいる場合に進み検出信号
を、また電圧比較器11は、無限移相器3から出力され
る第2信号が第1信号に対して遅れている場合に遅れ検
出信号を出力する。ただし、位相差θに対応する電圧レ
ベルが[V1>0>V2]なる範囲であれば、電圧比較
器10および電圧比較器11のいずれからも信号が出力
されない。
【0027】一方、位相比較器7に入力される第1信号
および第2信号は90°ハイブリッド13にも入力さ
れ、同相および逆相のそれぞれで合成される。そしてこ
の90°ハイブリッド13で得られた同相合成出力およ
び逆相合成出力が検波器14,15によって検波され
る。
【0028】図3は位相差θと検波器14,15のそれ
ぞれの検波出力の電圧レベルVx,Vyとの関係を示す
図である。この図に示すように、検波器14,15のそ
れぞれの検波出力の電圧レベルVx,Vyは位相差θに
応じたレベルを有し、電圧レベルVxは位相差θが0°
のとき最大で、180°のとき最小、また電圧レベルV
yは位相差θが180°のとき最大で、0°のとき最小
となる。この関係から、Vx>Vyのときには第1信号
と第2信号とが同相であり、Vx<Vyのときには第1
信号と第2信号とが逆相であることが分かる。
【0029】そこで電圧比較器16では、電圧レベルV
xと電圧レベルVyとを比較し、Vx>Vyのとき、す
なわち第1信号と第2信号とが同相であるときには出力
を「H」レベルに、またVx<Vyのとき、すなわち第
1信号と第2信号とが逆相であるときには出力を「L」
レベルにする。かくして電圧比較器16の出力は、第1
信号と第2信号とが同相および逆相のいずれであるかを
示す信号となっている。
【0030】さて、移相器制御回路12は進み検出信号
および遅れ検出信号に基づいて無限移相器3の移相量を
制御する。すなわち、進み検出信号が入力されていれ
ば、移相器制御回路12は無限移相器3から出力される
第2信号の位相が現状よりも遅れるように無限移相器3
の移相量を制御する。また遅れ検出信号が入力されてい
れば、移相器制御回路12は無限移相器3から出力され
る第2信号の位相が現状よりも進むように無限移相器3
の移相量を制御する。
【0031】かくして、無限移相器3から出力される第
2信号と第1信号との位相差θが減少して行き、やがて
0°近傍になる。位相差θが0°近傍となり、位相比較
器7の出力電圧Voが[V1>0>V2]なる範囲とな
れば、電圧比較器10,11のいずれからも信号が出力
されない。ここで位相差θが0°近傍であるときには、
第1信号と第2信号とが同相であるため電圧比較器16
の出力は「H」レベルとなっており、ORゲート17か
らは電圧比較器11の出力が現れる。従って上述のよう
に電圧比較器10,11のいずれからも信号が出力され
なければ、移相器制御回路12には進み検出信号および
遅れ検出信号のどちらも入力されず、移相器制御回路1
2は無限移相器3から出力される第2信号の位相を現状
のままに維持するよう無限移相器3の移相量を固定させ
る。
【0032】さて位相比較器7の出力電圧Voは、図3
(a)からも分かるように位相差θが180°であると
きにも0Vとなる。従って、位相差θが一旦180°近
傍になると、電圧比較器10,11の出力が停止する。
しかし、第1信号と第2信号とが逆相であるときには、
電圧比較器16の出力は「L」レベルとなっており、O
Rゲート17からは「H」レベルが出力されている。従
って、移相器制御回路12には遅れ検出信号が与えられ
ており、移相器制御回路12は位相差θを0°にするべ
く無限移相器3の移相量を制御する。
【0033】かくして移相器制御回路12は、図2
(b)および図2(c)に示すように、電圧比較器1
0,11により設定される不感帯A,Bのうち、不感帯
Bにおいては電圧比較器16の出力によって強制的に動
作させられる。従って、不感帯は位相差θが0°の近傍
であるときのAで示す領域のみとなる。
【0034】従って、位相差θが0°の近傍となったと
きに、移相器3の移相量の増減が繰り返されてしまうこ
とがなく、第2信号を安定的とすることができる。これ
により、出力信号に余分な雑音成分が混入することが防
止される。この上で、位相差θが180°近傍である状
態にロックされてしまうことがなく、第1信号と第2信
号との位相を確実に合わせることができる。
【0035】このように第1信号と第2信号との位相を
確実に合わせることができることから、両信号の合成を
正確に行うことができ、正確なスペースダイバーシティ
を行うことができる。
【0036】なお本発明は上記実施例に限定されるもの
ではない。例えば上記実施例では、本発明に係る位相調
整装置をスペースダイバーシティ装置に適用して説明し
ているが、2つの信号のそれぞれ位相の位相差を所定量
に調整する用途であれば、スペースダイバーシティ装置
以外の装置にも適用が可能である。また上記実施例で
は、第1信号と第2信号との位相差を同相に調整するも
の、すなわち0°に調整するものとして説明したが、任
意の角度であって良い。このほか、本発明の要旨を逸脱
しない範囲で種々の変形実施が可能である。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、第2信号を移相する例
えば無限移相器などの移相手段と、この移相手段により
移相されたのちの前記第2信号と第1信号との位相差を
検出する例えば位相比較器および2つの電圧比較器から
なる位相差検出手段と、この位相差検出手段により検出
された位相差に基づき、当該位相差が所定量となるまで
前記移相手段での移相量を制御する例えば位相差制御回
路などの第1制御手段と、移相手段により移相されたの
ちの前記第2信号と前記第1信号とを同相および逆相の
それぞれで合成する例えば90°ハイブリッドなどの合
成手段と、この合成手段の同相合成出力を検波する例え
ば検波器などの第1検波手段と、前記合成手段の逆相合
成出力を検波する例えば検波器などの第2検波手段と、
前記第1検波手段の出力電圧と前記第2検波手段の出力
電圧とを比較し、前記第2検波手段の出力電圧が前記第
1検波手段の出力電圧よりも大きいときには前記第1制
御手段に前記移相手段での移相量の制御を行わせる例え
ば電圧比較器などの第2制御手段とを具備したので、第
2信号が第1信号に対して逆相にロックされてしまうこ
とを防止し、確実に第1信号と第2信号との位相差を所
定量に調整することができる位相調整装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る位相調整装置を適用し
て構成されたスペースダイバーシティ装置の要部構成を
示すブロック図。
【図2】図1中の位相比較器7の出力特性および位相差
θと移相器制御回路12の動作状態との関係を示す図。
【図3】位相差θと検波器14,15のそれぞれの検波
出力の電圧レベルVx,Vyとの関係を示す図。
【図4】従来技術を説明する図。
【図5】従来技術を説明する図。
【符号の説明】
1…電力合成器、 2,4…分配
器、3…無限移相器、 5,8
…バンドパスフィルタ、6,9…自動利得制御回路(A
GC)、 7…位相比較器、10,11…電圧比較
器、 12…移相器制御回路、13…9
0°ハイブリッド、 14,15…検波
器、16…電圧比較器、 17…
ORゲート。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1信号の位相に第2信号の位相を合わ
    せる位相調整装置において、 前記第2信号を移相する移相手段と、 この移相手段により移相されたのちの前記第2信号と前
    記第1信号との位相差を検出する位相差検出手段と、 この位相差検出手段により検出された位相差に基づき、
    当該位相差が所定量となるまで前記移相手段での移相量
    を制御する第1制御手段と、 移相手段により移相されたのちの前記第2信号と前記第
    1信号とを同相および逆相のそれぞれで合成する合成手
    段と、 この合成手段の同相合成出力を検波する第1検波手段
    と、 前記合成手段の逆相合成出力を検波する第2検波手段
    と、 前記第1検波手段の出力電圧と前記第2検波手段の出力
    電圧とを比較し、前記第2検波手段の出力電圧が前記第
    1検波手段の出力電圧よりも大きいときには前記第1制
    御手段に前記移相手段での移相量の制御を行わせる第2
    制御手段とを具備したことを特徴とする移相調整装置。
JP43A 1992-11-27 1992-11-27 位相調整装置 Pending JPH06164458A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006041643A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Toshiba Corp 同相合成スペースダイバシティ回路装置
JP2007013346A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Japan Radio Co Ltd 現用予備切替装置及びそれを備えた現用予備切替型送信機

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