JPH0616428U - 縫製構造 - Google Patents
縫製構造Info
- Publication number
- JPH0616428U JPH0616428U JP5430092U JP5430092U JPH0616428U JP H0616428 U JPH0616428 U JP H0616428U JP 5430092 U JP5430092 U JP 5430092U JP 5430092 U JP5430092 U JP 5430092U JP H0616428 U JPH0616428 U JP H0616428U
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- Japan
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- sewn
- lock
- sewing
- seam
- seam allowance
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 手間がかからず、仕上がりが美しく、しかも
強度的にも問題のない、優れた縫製構造を提供する。 【構成】 生地1,2の端縁同士をロックミシン目5に
よって縫合し、この縫合部6を、裏返した生地1,2の
内側に縫い込んで袋縫いを形成した。
強度的にも問題のない、優れた縫製構造を提供する。 【構成】 生地1,2の端縁同士をロックミシン目5に
よって縫合し、この縫合部6を、裏返した生地1,2の
内側に縫い込んで袋縫いを形成した。
Description
【0001】
この考案は、衣料等の縫製に用いられる縫製構造に関するものである。
【0002】
洋服、袋物等を縫製する場合、生地の縁部同士を縫合したのち縫い代の裁ち目 をそのまま残しておくと、裁ち目が徐々にほつれてきて縫い代がなくなり、縫合 が外れやすい。このため、従来から、生地同士を本縫いによって縫合したのち、 縫い代の裁ち目部分20を、図4に示すように、オーバーロックミシンによって ロックミシン目21で覆い、ほつれ止めを行っている。
【0003】 しかしながら、このようなほつれ止めによっても、裁ち目部分20がロックミ シン目21の間から外に露出することに変わりなく、この間から少しずつほつれ た糸が飛び出して見栄えが悪いという欠点を有している。そこで、高級仕立ての ブラウス等では、縫合後の縫い代およびその裁ち目部分20を、袋縫いによって 完全に内側に縫い込んで外からは見えないようにすることが行われている。
【0004】 上記袋縫いは、図5(a)に示すように、まず、2枚の生地を、互いの裏面が 接するように重ね、両生地の縁部を揃えたのち1次本縫いによって縫合する(本 縫い目22)。ついで、縫い代23を一定幅に切り揃え、同図(b)に示すよう に、縫合された生地を裏返して中表にして、縫い代部分23を完全に内側に包み 込んで2次本縫いを行う(本縫い目24)ことによって得ることができる。
【0005】
しかしながら、上記袋縫い方法では、袋縫いの縫い幅Wを一定に仕上げるため に、縫い代23を一定幅に切り揃えることが不可欠であり、その手間が煩雑であ る。また、処理されていない裁ち目20のごく近傍を中表で本縫いするため、裁 ち目20からほつれた糸が飛び出して、図5(b)に鎖線25で示すように、本 縫い目24の間からこの糸25が表側に露出することがあり、いちいちこの糸2 5を抜き取らなければならないという手間も有する。さらに、上記のようにほつ れて表側に露出する糸25が意図的な抜糸や自然な脱落で抜け落ちた場合には、 図6に示すように、その部分の縫い代幅が狭くなってしまい縫合強度が低下する という問題がある。特に、このような袋縫い構造を、裏地の縫い代処理に適用す ると、裏地は表生地に引っ張られて荷重がかかりやすいので、縫い代幅の狭い部 分12から裏地が裂けてしまうおそれもある。また、中表にして2次本縫いを行 うとき、この縫い目を一直線に仕上げることがむずかしいため、袋縫いの縫い幅 Wが不揃いになって仕上がりが美しくないという問題もある。
【0006】 この考案は、このような事情に鑑みなされたもので、従来の縫製構造の欠点を 解消し、手間がかからず、仕上がりが美しく、しかも強度的にも問題のない、優 れた縫製構造の提供をその目的とする。
【0007】
上記の目的を達成するため、この考案の縫製構造は、生地の端縁同士がロック ミシン目によって縫合され、この縫合部が、裏返された生地の内側に縫い込まれ 袋縫いが形成されているという構成をとる。
【0008】
すなわち、この考案の縫製構造は、従来の袋縫いにおける1次本縫いに代えて 、ロックミシン目による縫合を行うようにしたものである。したがって、この考 案によれば、ロックミシン目の形成とともに、余分な縫い代部分が切断除去され るため、従来のように、1次本縫い後に縫い代を切り揃えるという手間を省くこ とができる。また、中表にして本縫いを行う際に、内側に縫い込む縫い代部分全 体が、ロックミシン目によって覆われているため、端縁の糸がほつれにくく、仕 上がり後、表側において、縫い目からほつれた糸が飛び出すということがない。 しかも、糸がほつれにくいことから、糸が抜けて縫い代が弱くなるということが なく、縫い目の強度が高い。そして、ロックミシン目は縫い目幅が揃っており、 この幅で縫い代も切断されるため、内側の縫い代端縁に沿って本縫いを形成する と、縫い目が一直線になって縫い幅が均一できれいな仕上がりとなる。
【0009】 つぎに、この考案を実施例にもとづいて詳細に説明する。
【0010】
図1はこの考案の一実施例を示している。この縫製構造は、生地1,2が、互 いに中表の状態で重なっており、端縁部が袋縫いによって縫合されている。ただ し、この袋縫い部3は、本縫い目4によって内側に縫い込まれている縫い代部分 が、ロックミシン目5で縫合されているという特長を有する。
【0011】 上記縫製構造は、つぎのようにして形成することができる。すなわち、まず、 図2(a)に示すように、2枚の生地1,2を、互いの裏面を突き合わせた状態 で重ねる。つぎに、同図(b)に示すように、両生地1,2の縫合すべき端縁を 揃えてオーバーロックミシンをかけ、ロックミシン目5を形成する。なお、ミシ ン目幅を超える縫い代部分は、ロックミシン目5の形成と同時に切断除去される ようになっている。したがって、ロックミシン目5による縫合部6は、幅が均一 に揃っており、またロックミシン目5によって縫い代部分全体が覆われているた め、裁ち目から糸がほつれるということがない。そこで、この縫合部6を内側に して、生地1,2を中表に裏返し、同図(c)に示すように、生地1,2で上記 縫合部6を挟み、内側の縫合部6の端縁6aに沿って本縫いを行う(本縫い目4 )。このとき、上記縫合部6の端縁6aは一直線に形成されているため、この端 縁6aに沿って縫い目をつくっていくだけで、簡単に縫い幅の揃った本縫い目4 を形成することができる。このようにして、図1の縫製構造が得られる。
【0012】 この縫製構造によれば、裁ち目がロックミシン目5で覆われた状態で袋縫いさ れているため、糸がほつれて表側に飛び出すことがなく、また袋縫いの縫い幅も 均一に揃っており、仕上がりの外観が非常に美麗である。そして、糸のほつれが なく、しかもロックミシン目4で補強されている分、縫い目強度が高く、長期に わたって縫い目が解けたり引っ張られて裂傷が入ったりすることがない。さらに 、ロックミシン目4がある程度、左右方向に伸縮性を有するため、袋縫い部分が 多少曲線にカーブしている場合にも、内側の縫合部6が無理なく追従するという 利点を有する。また、図3に示すように、この縫製部分に、ブランド名や洗濯表 示等を記したテープ片7を縫い込む場合があるが、従来のような一直線の縫い目 では縫い始め時にテープ片7がずれやすかったのに対し、この縫製構造では、テ ープ片7を、幅のあるロックミシン目5で縫い止めていくため、必ず生地1,2 の縁部に対し直角に縫合することができ、ずれることがないという利点を有する 。
【0013】 なお、上記実施例において、ロックミシン目1の縫い幅は約5mm幅であり、 中表にして行われる本縫いの縫い幅は約6mmである。ただし、この寸法は、縫 い合わせる生地1,2の種類や大きさ,デザイン等によって適宜に設定されるの であり、上記値に限定されるものではない。
【0014】 また、上記実施例では、洋服の縫製等を考慮して、袋縫い部分が生地1,2の 裏面側に突出するよう構成しているが、袋縫い部分を表側に突出させる場合にも 、もちろん適用することができる。ただし、この場合には、生地1,2の表裏を 上記実施例とは反対に設定しなければならない。
【0015】
以上のように、この考案の縫製構造は、袋縫いにおいて内側に縫い込む縫い代 部分が、ロックミシン目で縫合されている。したがって、この考案によれば、ロ ックミシン目の形成とともに、余分な縫い代部分が切断除去されるため、縫合後 に縫い代を切り揃えるという手間を省くことができる。また、中表にして本縫い を行う際に、内側に縫い込む縫い代部分全体が、ロックミシン目によって覆われ ているため、端縁の糸がほつれにくく、仕上がり後、表側において、縫い目から ほつれた糸が飛び出すということがない。しかも、糸がほつれにくいことから、 糸が抜けて縫い代が弱くなるということがなく縫合強度が高い。そして、ロック ミシン目は縫い目幅が揃っており、この幅で縫い代も切断されるため、内側の縫 い代端縁に沿って本縫いを行うと、本縫いの縫い目が一直線になって縫い幅が均 一できれいな仕上がりとなる。
【図1】この考案の一実施例の構造を示す説明図であ
る。
る。
【図2】(a),(b)および(c)は上記実施例のつ
くり方の説明図である。
くり方の説明図である。
【図3】上記実施例の変形例の説明図である。
【図4】従来の縫い代処理方法の説明図である。
【図5】(a)および(b)は従来の他の縫い代処理方
法の説明図である。
法の説明図である。
【図6】上記縫い代処理の欠点の説明図である。
1,2 生地 3 袋縫い部 4 本縫い目 5 ロックミシン目 6 縫合部
Claims (1)
- 【請求項1】 生地の端縁同士がロックミシン目によっ
て縫合され、この縫合部が、裏返された生地の内側に縫
い込まれて袋縫いが形成されていることを特徴とする縫
製構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5430092U JPH0616428U (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 縫製構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5430092U JPH0616428U (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 縫製構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0616428U true JPH0616428U (ja) | 1994-03-04 |
Family
ID=12966723
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5430092U Pending JPH0616428U (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 縫製構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0616428U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010059568A (ja) * | 2008-09-03 | 2010-03-18 | Yoshitaka Komura | 穴開きサポータ及びサポータの製造方法 |
KR20180060148A (ko) * | 2016-11-28 | 2018-06-07 | 주식회사플래시드웨이브코리아 | 바지 시접의 마감 구조 및 마감 방법 |
-
1992
- 1992-08-03 JP JP5430092U patent/JPH0616428U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010059568A (ja) * | 2008-09-03 | 2010-03-18 | Yoshitaka Komura | 穴開きサポータ及びサポータの製造方法 |
KR20180060148A (ko) * | 2016-11-28 | 2018-06-07 | 주식회사플래시드웨이브코리아 | 바지 시접의 마감 구조 및 마감 방법 |
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