JPH06163279A - 誘導電気機器 - Google Patents
誘導電気機器Info
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- JPH06163279A JPH06163279A JP31164492A JP31164492A JPH06163279A JP H06163279 A JPH06163279 A JP H06163279A JP 31164492 A JP31164492 A JP 31164492A JP 31164492 A JP31164492 A JP 31164492A JP H06163279 A JPH06163279 A JP H06163279A
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- insulating oil
- induction electric
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 絶縁性液体中の浮遊粒子を除去し、長時間使
用しても耐電圧が低下し難くする。 【構成】 タンク１内における絶縁油５で満たされる部
位に永久磁石１１を配置した。絶縁油５中の磁性体粒子
が永久磁石１１に磁気吸着されて除去される。したがっ
て、運転中に絶縁油５中の浮遊粒子が除去されるから、
絶縁油５の耐電圧を初期の高圧値に維持することができ
るようになる。このため、長期にわたって使用しても耐
電圧が低下し難くなり、絶縁信頼性が高くなる。
用しても耐電圧が低下し難くする。 【構成】 タンク１内における絶縁油５で満たされる部
位に永久磁石１１を配置した。絶縁油５中の磁性体粒子
が永久磁石１１に磁気吸着されて除去される。したがっ
て、運転中に絶縁油５中の浮遊粒子が除去されるから、
絶縁油５の耐電圧を初期の高圧値に維持することができ
るようになる。このため、長期にわたって使用しても耐
電圧が低下し難くなり、絶縁信頼性が高くなる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、冷却および絶縁媒体と
して絶縁油等の絶縁性液体を用いる例えば電力用変圧
器、リアクトル等の誘導電気機器に関するものである。
して絶縁油等の絶縁性液体を用いる例えば電力用変圧
器、リアクトル等の誘導電気機器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の絶縁性液体入り誘導電気
機器としては、例えば電気計算（１９８６年７月号Ｐ．
４６）に示された電力用変圧器がある。この変圧器は、
密閉タンク内に変圧器の機能構成部材である鉄心とコイ
ルが設置されると共に、冷却，電気絶縁性に優れた絶縁
油が充填されていた。この絶縁油は安価であり、しか
も、冷却性および電気絶縁性に優れている関係から、発
熱量が多い大容量高電圧変圧器では大量に使用されてい
る。従来のこの種の電力用変圧器を図６によって説明す
る。
機器としては、例えば電気計算（１９８６年７月号Ｐ．
４６）に示された電力用変圧器がある。この変圧器は、
密閉タンク内に変圧器の機能構成部材である鉄心とコイ
ルが設置されると共に、冷却，電気絶縁性に優れた絶縁
油が充填されていた。この絶縁油は安価であり、しか
も、冷却性および電気絶縁性に優れている関係から、発
熱量が多い大容量高電圧変圧器では大量に使用されてい
る。従来のこの種の電力用変圧器を図６によって説明す
る。
【０００３】図６は従来の電力用変圧器を示す概略構成
図である。同図において、１は変圧器本体を構成するタ
ンクで、このタンク１内に鉄心２，低圧コイル３および
高圧コイル４等が配置されている。また、このタンク１
内には変圧器用絶縁油５が充填されている。すなわち、
前記鉄心２，低圧コイル３および高圧コイル４はこの絶
縁油５によって各々絶縁されると共に、通電時にこれら
から生じる熱が絶縁油５に伝導されて冷却されることに
なる。
図である。同図において、１は変圧器本体を構成するタ
ンクで、このタンク１内に鉄心２，低圧コイル３および
高圧コイル４等が配置されている。また、このタンク１
内には変圧器用絶縁油５が充填されている。すなわち、
前記鉄心２，低圧コイル３および高圧コイル４はこの絶
縁油５によって各々絶縁されると共に、通電時にこれら
から生じる熱が絶縁油５に伝導されて冷却されることに
なる。
【０００４】６は前記低圧コイル３に接続された低圧ブ
ッシング、７は前記高圧コイル４に接続された高圧ブッ
シングである。８は前記タンク１の上部に設けられたコ
ンサベータ、９は前記絶縁油５を冷却するための冷却装
置である。この冷却装置９は連通路９ａ，９ｂを介して
タンク１内に連通されており、連通路９ａに設けられた
ポンプ１０によってタンク１内の絶縁油５が循環する構
造になっている。
ッシング、７は前記高圧コイル４に接続された高圧ブッ
シングである。８は前記タンク１の上部に設けられたコ
ンサベータ、９は前記絶縁油５を冷却するための冷却装
置である。この冷却装置９は連通路９ａ，９ｂを介して
タンク１内に連通されており、連通路９ａに設けられた
ポンプ１０によってタンク１内の絶縁油５が循環する構
造になっている。
【０００５】このように構成された従来の変圧器では、
鉄心２，低圧コイル３および高圧コイル４が鉄損および
銅損に基づいて発熱すると、この熱はタンク１内で絶縁
油５に伝わり、絶縁油５が冷却装置９に循環されること
によってこの冷却装置９から変圧器外に放散される。す
なわち、鉄心２，低圧コイル３および高圧コイル４は絶
縁油５によって冷却されることになる。
鉄心２，低圧コイル３および高圧コイル４が鉄損および
銅損に基づいて発熱すると、この熱はタンク１内で絶縁
油５に伝わり、絶縁油５が冷却装置９に循環されること
によってこの冷却装置９から変圧器外に放散される。す
なわち、鉄心２，低圧コイル３および高圧コイル４は絶
縁油５によって冷却されることになる。
【０００６】また、低圧コイル３と高圧コイル４との
間、高圧コイル４と鉄心２との間、および高圧コイル４
とタンク１との間には高電圧が印加されるが、これらの
部材の間の電気的絶縁は絶縁油５によって確保される。
この絶縁油５の耐電圧は油中浮遊粒子に依存し、浮遊粒
子の増加と共に低下することが知られている。
間、高圧コイル４と鉄心２との間、および高圧コイル４
とタンク１との間には高電圧が印加されるが、これらの
部材の間の電気的絶縁は絶縁油５によって確保される。
この絶縁油５の耐電圧は油中浮遊粒子に依存し、浮遊粒
子の増加と共に低下することが知られている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述したよ
うに構成された従来の変圧器では、長期にわたって使用
すると絶縁油５の絶縁性能が低下してしまうという問題
があった。これは、通電中にタンク１，鉄心２，コンサ
ベータ８，冷却装置９およびポンプ１０等の金属構成部
材から金属性粒子が発生したり、導体と絶縁紙および絶
縁油で構成されている高圧コイル４の内部から絶縁紙の
繊維屑が発生するからであった。
うに構成された従来の変圧器では、長期にわたって使用
すると絶縁油５の絶縁性能が低下してしまうという問題
があった。これは、通電中にタンク１，鉄心２，コンサ
ベータ８，冷却装置９およびポンプ１０等の金属構成部
材から金属性粒子が発生したり、導体と絶縁紙および絶
縁油で構成されている高圧コイル４の内部から絶縁紙の
繊維屑が発生するからであった。
【０００８】すなわち、前記金属性粒子や繊維屑等の微
小異物が絶縁油５中に混入して浮遊粒子となり、この浮
遊粒子が低圧コイル３と高圧コイル４との間や、高圧コ
イル４と鉄心２との間や、高圧コイル４とタンク１との
間などのような高電圧が印加される部位に流れ込んで耐
電圧が低下すると共に絶縁性能が著しく低下してしま
う。特に、金属性粒子は耐電圧を低下させる度合いが大
きいので、この金属性粒子が絶縁油５中に多く混入する
と絶縁破壊が起ることにもなりかねない。
小異物が絶縁油５中に混入して浮遊粒子となり、この浮
遊粒子が低圧コイル３と高圧コイル４との間や、高圧コ
イル４と鉄心２との間や、高圧コイル４とタンク１との
間などのような高電圧が印加される部位に流れ込んで耐
電圧が低下すると共に絶縁性能が著しく低下してしま
う。特に、金属性粒子は耐電圧を低下させる度合いが大
きいので、この金属性粒子が絶縁油５中に多く混入する
と絶縁破壊が起ることにもなりかねない。
【０００９】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、絶縁油中の浮遊粒子を除去し、長時
間の使用に耐えることができる誘導電気機器を得ること
を目的とする。
になされたもので、絶縁油中の浮遊粒子を除去し、長時
間の使用に耐えることができる誘導電気機器を得ること
を目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】第１の発明に係る誘導電
気機器は、絶縁性液体で満たされる部位に磁石を配置し
たものである。
気機器は、絶縁性液体で満たされる部位に磁石を配置し
たものである。
【００１１】第２の発明に係る誘導電気機器は、絶縁性
液体の流路となる部位にろ過材を有するフィルターを配
置したものである。
液体の流路となる部位にろ過材を有するフィルターを配
置したものである。
【００１２】第３の発明に係る誘導電気機器は、絶縁性
液体で満たされる部位に静電式集塵装置を連通させたも
のである。
液体で満たされる部位に静電式集塵装置を連通させたも
のである。
【００１３】
【作用】第１の発明では絶縁性液体中の磁性体粒子が永
久磁石に磁気吸着されて除去される。
久磁石に磁気吸着されて除去される。
【００１４】第２の発明では絶縁性液体中の浮遊粒子が
フィルターによって除去される。
フィルターによって除去される。
【００１５】第３の発明では絶縁性液体中の浮遊粒子が
静電式集塵装置によって除去される。
静電式集塵装置によって除去される。
【００１６】
実施例１．以下、第１の発明の一実施例を図１によって
詳細に説明する。図１は第１の発明に係る誘導電気機器
を示す概略構成図で、同図において前記図６で説明した
ものと同一もしくは同等部材については、同一符号を付
し詳細な説明は省略する。
詳細に説明する。図１は第１の発明に係る誘導電気機器
を示す概略構成図で、同図において前記図６で説明した
ものと同一もしくは同等部材については、同一符号を付
し詳細な説明は省略する。
【００１７】図１において、１１は永久磁石で、この永
久磁石１１は、タンク１の底部にその側面１１ａおよび
上面１１ｂをタンク１内に露出させた状態で固定されて
いる。固定位置としては、低圧コイル３および高圧コイ
ル４からなるコイル部分の丁度真下となる部位に位置づ
けられている。すなわち、このように永久磁石１１を装
着すると、その側面１１ａおよび上面１１ｂが絶縁油５
に全面にわたって触れるようになる。なお、この永久磁
石１１の幅寸法は、低圧コイル３，高圧コイル４からな
るコイルの全幅より大きくなるように設定されている。
久磁石１１は、タンク１の底部にその側面１１ａおよび
上面１１ｂをタンク１内に露出させた状態で固定されて
いる。固定位置としては、低圧コイル３および高圧コイ
ル４からなるコイル部分の丁度真下となる部位に位置づ
けられている。すなわち、このように永久磁石１１を装
着すると、その側面１１ａおよび上面１１ｂが絶縁油５
に全面にわたって触れるようになる。なお、この永久磁
石１１の幅寸法は、低圧コイル３，高圧コイル４からな
るコイルの全幅より大きくなるように設定されている。
【００１８】このように永久磁石１１をタンク１に装着
すると、運転時（通電時）に生じる浮遊粒子のうち鉄等
の磁性体粒子および微量に磁性を帯びた粒子（磁性体粒
子と凝集した粒子群等）は永久磁石１１に磁気吸着され
て捕獲されることになる。すなわち、高電圧が印加され
る低圧コイル３と高圧コイル４との間、高圧コイル４と
鉄心２との間、および高圧コイル４とタンク１との間の
耐電圧低下をもたらす金属性粒子を除去することができ
る。
すると、運転時（通電時）に生じる浮遊粒子のうち鉄等
の磁性体粒子および微量に磁性を帯びた粒子（磁性体粒
子と凝集した粒子群等）は永久磁石１１に磁気吸着され
て捕獲されることになる。すなわち、高電圧が印加され
る低圧コイル３と高圧コイル４との間、高圧コイル４と
鉄心２との間、および高圧コイル４とタンク１との間の
耐電圧低下をもたらす金属性粒子を除去することができ
る。
【００１９】したがって、永久磁石１１を設置すること
により絶縁油５中の磁性体粒子が除去されるから、絶縁
油５の耐電圧を初期の高圧値に維持することができる。
により絶縁油５中の磁性体粒子が除去されるから、絶縁
油５の耐電圧を初期の高圧値に維持することができる。
【００２０】実施例２．なお、前記実施例では永久磁石
１１をタンク１の底部に配置した例を示したが、図２に
示すように絶縁油用冷却装置側に配置することもでき
る。図２は第１の発明に係る誘導電気機器の他の実施例
を示す概略構成図で、同図において前記図１および図６
で説明したものと同一もしくは同等部材については、同
一符号を付し詳細な説明は省略する。
１１をタンク１の底部に配置した例を示したが、図２に
示すように絶縁油用冷却装置側に配置することもでき
る。図２は第１の発明に係る誘導電気機器の他の実施例
を示す概略構成図で、同図において前記図１および図６
で説明したものと同一もしくは同等部材については、同
一符号を付し詳細な説明は省略する。
【００２１】図２中に符号１１で示す永久磁石は、タン
ク１内と冷却装置９とを連通する連通路９ａに配置され
ている。そして、この永久磁石１１は、連通路９ａ（絶
縁油用配管）の内面に露出するように連通路９ａに取付
けられている。
ク１内と冷却装置９とを連通する連通路９ａに配置され
ている。そして、この永久磁石１１は、連通路９ａ（絶
縁油用配管）の内面に露出するように連通路９ａに取付
けられている。
【００２２】したがって、運転中にはタンク１内の絶縁
油５は連通路９ａ，９ｂを通って冷却装置９に循環され
るから、絶縁油５の略全量から磁性体粒子を除去できる
ようになる。このように絶縁油５の循環経路上に永久磁
石１１を配置することが磁性体粒子を除去するに当たり
最も効果的である。
油５は連通路９ａ，９ｂを通って冷却装置９に循環され
るから、絶縁油５の略全量から磁性体粒子を除去できる
ようになる。このように絶縁油５の循環経路上に永久磁
石１１を配置することが磁性体粒子を除去するに当たり
最も効果的である。
【００２３】なお、本実施例では２つある連通路９ａ，
９ｂのうち一方の連通路９ａに永久磁石１１を配置した
例を示したが、他方の連通路９ａにも永久磁石１１を配
置することもできる。このようにすると冷却装置９の入
口側と出口側との両方で磁性体粒子を捕獲できるから、
除去効率が高まる。
９ｂのうち一方の連通路９ａに永久磁石１１を配置した
例を示したが、他方の連通路９ａにも永久磁石１１を配
置することもできる。このようにすると冷却装置９の入
口側と出口側との両方で磁性体粒子を捕獲できるから、
除去効率が高まる。
【００２４】実施例３．上述したように永久磁石１１を
冷却装置９側に配置しても図１に示した実施例と同様の
効果が得られるが、永久磁石１１はコンサベータ８とタ
ンク１とを連通する連通路に配置することもできる。
冷却装置９側に配置しても図１に示した実施例と同様の
効果が得られるが、永久磁石１１はコンサベータ８とタ
ンク１とを連通する連通路に配置することもできる。
【００２５】コンサベータ８とタンク１とを連通する連
通路を図２において符号１２で示し、この連通路１２に
配置される永久磁石を二点鎖線Ａで示す。このように連
通路１２に永久磁石を配置しても前記実施例と同等の効
果が得られる。
通路を図２において符号１２で示し、この連通路１２に
配置される永久磁石を二点鎖線Ａで示す。このように連
通路１２に永久磁石を配置しても前記実施例と同等の効
果が得られる。
【００２６】実施例４．次に、第２の発明に係る誘導電
気機器を図３によって説明する。図３は第２の発明に係
る誘導電気機器を示す概略構成図で、同図において前記
図６で説明したものと同一もしくは同等部材について
は、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
気機器を図３によって説明する。図３は第２の発明に係
る誘導電気機器を示す概略構成図で、同図において前記
図６で説明したものと同一もしくは同等部材について
は、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【００２７】図３において、符号１３はフィルター装置
で、このフィルター装置１３は不図示のろ過材を内蔵
し、タンク１内と冷却装置９とを連通する連通路９ａに
介装されている。
で、このフィルター装置１３は不図示のろ過材を内蔵
し、タンク１内と冷却装置９とを連通する連通路９ａに
介装されている。
【００２８】このように構成すると、絶縁油５がタンク
１と冷却装置９との間を循環するときにフィルター装置
１３を通って濾されるようになる。すなわち、運転中に
タンク１内面，鉄心２，コンサベータ８内面，冷却装置
９およびポンプ１０等から生じる金属性粒子や、コイル
の絶縁紙から発塵する繊維屑まであらゆる粒子がフィル
ター装置１３によって捕獲されることになる。このた
め、高電圧が印加される低圧コイル３と高圧コイル４と
の間、高圧コイル４と鉄心２との間、および高圧コイル
４とタンク１との間に耐電圧低下をもたらすあらゆる粒
子を除去できる。
１と冷却装置９との間を循環するときにフィルター装置
１３を通って濾されるようになる。すなわち、運転中に
タンク１内面，鉄心２，コンサベータ８内面，冷却装置
９およびポンプ１０等から生じる金属性粒子や、コイル
の絶縁紙から発塵する繊維屑まであらゆる粒子がフィル
ター装置１３によって捕獲されることになる。このた
め、高電圧が印加される低圧コイル３と高圧コイル４と
の間、高圧コイル４と鉄心２との間、および高圧コイル
４とタンク１との間に耐電圧低下をもたらすあらゆる粒
子を除去できる。
【００２９】したがって、フィルター装置１３によって
絶縁油５中の浮遊粒子が除去されるから、絶縁油５の耐
電圧を初期の高圧値に維持することができる。
絶縁油５中の浮遊粒子が除去されるから、絶縁油５の耐
電圧を初期の高圧値に維持することができる。
【００３０】なお、本実施例では２つある連通路９ａ，
９ｂのうち一方の連通路９ａにフィルター装置１３を配
置した例を示したが、他方の連通路９ｂにもフィルター
装置１３を配置することもできる。このようにすると、
冷却装置９の入口側と出口側との両方で浮遊粒子を捕獲
できるので、除去効率が高くなる。
９ｂのうち一方の連通路９ａにフィルター装置１３を配
置した例を示したが、他方の連通路９ｂにもフィルター
装置１３を配置することもできる。このようにすると、
冷却装置９の入口側と出口側との両方で浮遊粒子を捕獲
できるので、除去効率が高くなる。
【００３１】実施例５．また、図３に示した実施例では
フィルター装置を冷却装置側に配置した例を示したが、
図４に示すようにコンサベータ側に配置することもでき
る。図４は第２の発明に係る誘導電気機器のコンサベー
タ側にフィルターを設けた他の実施例を示す概略構成図
である。同図において前記図３および図６で説明したも
のと同一もしくは同等部材については、同一符号を付し
詳細な説明は省略する。
フィルター装置を冷却装置側に配置した例を示したが、
図４に示すようにコンサベータ側に配置することもでき
る。図４は第２の発明に係る誘導電気機器のコンサベー
タ側にフィルターを設けた他の実施例を示す概略構成図
である。同図において前記図３および図６で説明したも
のと同一もしくは同等部材については、同一符号を付し
詳細な説明は省略する。
【００３２】図４に示したフィルター装置１３は、コン
サベータ８とタンク１とを連通する連通路１２に介在さ
れている。すなわち、絶縁油５がコンサベータ８に出入
りするときにフィルター装置１３を通ってそこで濾され
るから、運転中にタンク１内面，鉄心２，コンサベータ
８内面，冷却装置９およびポンプ１０等から生じる金属
性粒子や、コイルの絶縁紙から発塵する繊維屑まであら
ゆる粒子をフィルター装置１３によって効率よく捕獲で
きる。
サベータ８とタンク１とを連通する連通路１２に介在さ
れている。すなわち、絶縁油５がコンサベータ８に出入
りするときにフィルター装置１３を通ってそこで濾され
るから、運転中にタンク１内面，鉄心２，コンサベータ
８内面，冷却装置９およびポンプ１０等から生じる金属
性粒子や、コイルの絶縁紙から発塵する繊維屑まであら
ゆる粒子をフィルター装置１３によって効率よく捕獲で
きる。
【００３３】このため、高電圧が印加される低圧コイル
３と高圧コイル４との間、高圧コイル４と鉄心２との
間、および高圧コイル４とタンク１との間に耐電圧低下
をもたらすあらゆる粒子を除去できる。したがって、図
３に示した実施例と同様に絶縁油５の耐電圧を初期の高
圧値に維持することができる。
３と高圧コイル４との間、高圧コイル４と鉄心２との
間、および高圧コイル４とタンク１との間に耐電圧低下
をもたらすあらゆる粒子を除去できる。したがって、図
３に示した実施例と同様に絶縁油５の耐電圧を初期の高
圧値に維持することができる。
【００３４】実施例６．以下、第３の発明に係る誘導電
気機器を図５によって説明する。図５は第３の発明に係
る誘導電気機器の概略構成図で、同図において前記図６
で説明したものと同一もしくは同等部材については、同
一符号を付し詳細な説明は省略する。
気機器を図５によって説明する。図５は第３の発明に係
る誘導電気機器の概略構成図で、同図において前記図６
で説明したものと同一もしくは同等部材については、同
一符号を付し詳細な説明は省略する。
【００３５】図５において、１４は静電式集塵装置とし
ての静電浄油器である。この静電浄油器１４は、静電力
によって絶縁油５中の浮遊粒子を捕獲する構造とされ、
連通路１４ａ，１４ｂを介してタンク１の底部に連通さ
れている。
ての静電浄油器である。この静電浄油器１４は、静電力
によって絶縁油５中の浮遊粒子を捕獲する構造とされ、
連通路１４ａ，１４ｂを介してタンク１の底部に連通さ
れている。
【００３６】このように静電浄油器１４をタンク１に連
通させると、タンク１内の絶縁油５は静電浄油器１４に
出入りすることによって静電浄油器１４によって浮遊粒
子が捕獲される。すなわち、運転中にタンク１内面，鉄
心２，コンサベータ８内面，冷却装置９およびポンプ１
０等から生じる金属性粒子や、コイルの絶縁紙から発塵
する繊維屑まであらゆる粒子が静電浄油器１４によって
捕獲されることになる。このため、高電圧が印加される
低圧コイル３と高圧コイル４との間、高圧コイル４と鉄
心２との間、および高圧コイル４とタンク１との間に耐
電圧低下をもたらすあらゆる粒子を除去できる。
通させると、タンク１内の絶縁油５は静電浄油器１４に
出入りすることによって静電浄油器１４によって浮遊粒
子が捕獲される。すなわち、運転中にタンク１内面，鉄
心２，コンサベータ８内面，冷却装置９およびポンプ１
０等から生じる金属性粒子や、コイルの絶縁紙から発塵
する繊維屑まであらゆる粒子が静電浄油器１４によって
捕獲されることになる。このため、高電圧が印加される
低圧コイル３と高圧コイル４との間、高圧コイル４と鉄
心２との間、および高圧コイル４とタンク１との間に耐
電圧低下をもたらすあらゆる粒子を除去できる。
【００３７】したがって、静電浄油器１４によって絶縁
油５中の浮遊粒子が除去されるから、絶縁油５の耐電圧
を初期の高圧値に維持することができる。
油５中の浮遊粒子が除去されるから、絶縁油５の耐電圧
を初期の高圧値に維持することができる。
【００３８】実施例７．なお、上述した実施例１〜実施
例６では磁石，フィルターおよび静電式集塵装置等の粒
子除去手段をそれぞれ１種類ずつ備えた例を示したが、
同一変圧器に粒子除去手段を複数種類装着させることも
できる。全ての粒子除去手段を装着させると最も効率よ
く絶縁油５中の浮遊粒子を除去できるということはいう
までもない。
例６では磁石，フィルターおよび静電式集塵装置等の粒
子除去手段をそれぞれ１種類ずつ備えた例を示したが、
同一変圧器に粒子除去手段を複数種類装着させることも
できる。全ての粒子除去手段を装着させると最も効率よ
く絶縁油５中の浮遊粒子を除去できるということはいう
までもない。
【００３９】また、上述した各実施例では電力用変圧器
に本発明を適用した例を示したが、適用する装置は変圧
器に限定されるものではない。すなわち、リアクトルに
も本発明を適用することができる。
に本発明を適用した例を示したが、適用する装置は変圧
器に限定されるものではない。すなわち、リアクトルに
も本発明を適用することができる。
【００４０】
【発明の効果】以上説明したように第１の発明に係る誘
導電気機器は絶縁性液体で満たされる部位に磁石を配置
したため、絶縁性液体中の磁性体粒子が永久磁石に磁気
吸着されて除去される。第２の発明に係る誘導電気機器
は、絶縁性液体の流路となる部位にろ過材を有するフィ
ルターを配置したため、絶縁性液体中の浮遊粒子がフィ
ルターによって除去される。第３の発明に係る誘導電気
機器は、絶縁性液体で満たされる部位に静電式集塵装置
を連通させたため、絶縁性液体中の浮遊粒子が静電式集
塵装置によって除去される。
導電気機器は絶縁性液体で満たされる部位に磁石を配置
したため、絶縁性液体中の磁性体粒子が永久磁石に磁気
吸着されて除去される。第２の発明に係る誘導電気機器
は、絶縁性液体の流路となる部位にろ過材を有するフィ
ルターを配置したため、絶縁性液体中の浮遊粒子がフィ
ルターによって除去される。第３の発明に係る誘導電気
機器は、絶縁性液体で満たされる部位に静電式集塵装置
を連通させたため、絶縁性液体中の浮遊粒子が静電式集
塵装置によって除去される。
【００４１】したがって、運転中に絶縁性液体中の浮遊
粒子が除去されるから、絶縁性液体の耐電圧を初期の高
圧値に維持することができるようになり、長期にわたっ
て使用しても耐電圧が低下し難くなる。このため、絶縁
信頼性が著しく高くなる。
粒子が除去されるから、絶縁性液体の耐電圧を初期の高
圧値に維持することができるようになり、長期にわたっ
て使用しても耐電圧が低下し難くなる。このため、絶縁
信頼性が著しく高くなる。
【００４２】また、従来の誘導電気機器では長期にわた
って使用すると絶縁性液体中の浮遊粒子が増加する関係
から設計電界を低くせざるを得なかったが、本発明を適
用することにより浮遊粒子の増加が抑制されて高い絶縁
性能を維持できるから、設計電界を高く設定できると共
に、絶縁距離を短縮して誘導電気機器を小型化すること
ができる。
って使用すると絶縁性液体中の浮遊粒子が増加する関係
から設計電界を低くせざるを得なかったが、本発明を適
用することにより浮遊粒子の増加が抑制されて高い絶縁
性能を維持できるから、設計電界を高く設定できると共
に、絶縁距離を短縮して誘導電気機器を小型化すること
ができる。
【図１】第１の発明に係る誘導電気機器を示す概略構成
図である。
図である。
【図２】第１の発明に係る誘導電気機器の他の実施例を
示す概略構成図である。
示す概略構成図である。
【図３】第２の発明に係る誘導電気機器を示す概略構成
図である。
図である。
【図４】第２の発明に係る誘導電気機器のコンサベータ
側にフィルターを設けた他の実施例を示す概略構成図で
ある。
側にフィルターを設けた他の実施例を示す概略構成図で
ある。
【図５】第３の発明に係る誘導電気機器の概略構成図で
ある。
ある。
【図６】従来の電力用変圧器を示す概略構成図である。
１ タンク ２ 鉄心 ３ 低圧コイル ４ 高圧コイル ５ 絶縁油 ９ 冷却装置 １１ 永久磁石 １３ フィルター装置 １４ 静電浄油器
Claims (3)
- 【請求項１】 密閉タンク内にコイルおよび鉄心が配置
され、このタンク内が絶縁性液体で満たされると共に絶
縁性液体用冷却装置に連通された誘導電気機器におい
て、絶縁性液体で満たされる部位に磁石を配置したこと
を特徴とする誘導電気機器。 - 【請求項２】 密閉タンク内にコイルおよび鉄心が配置
され、このタンク内が絶縁性液体で満たされると共に絶
縁性液体用冷却装置に連通された誘導電気機器におい
て、絶縁性液体の流路となる部位にろ過材を有するフィ
ルターを配置したことを特徴とする誘導電気機器。 - 【請求項３】 密閉タンク内にコイルおよび鉄心が配置
され、このタンク内が絶縁性液体で満たされると共に絶
縁性液体用冷却装置に連通された誘導電気機器におい
て、絶縁性液体で満たされる部位に静電式集塵装置を連
通させたことを特徴とする誘導電気機器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31164492A JPH06163279A (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 誘導電気機器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31164492A JPH06163279A (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 誘導電気機器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06163279A true JPH06163279A (ja) | 1994-06-10 |
Family
ID=18019761
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31164492A Pending JPH06163279A (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | 誘導電気機器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06163279A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103545089A (zh) * | 2013-09-09 | 2014-01-29 | 国家电网公司 | 一种清除油浸式非晶合金变压器中非晶合金碎屑的装置 |
| CN108335861A (zh) * | 2018-04-02 | 2018-07-27 | 江苏恒屹变压器有限公司 | 一种油浸式变压器 |
-
1992
- 1992-11-20 JP JP31164492A patent/JPH06163279A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103545089A (zh) * | 2013-09-09 | 2014-01-29 | 国家电网公司 | 一种清除油浸式非晶合金变压器中非晶合金碎屑的装置 |
| CN108335861A (zh) * | 2018-04-02 | 2018-07-27 | 江苏恒屹变压器有限公司 | 一种油浸式变压器 |
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