JPH06162850A - 送電用避雷器 - Google Patents

送電用避雷器

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Publication number
JPH06162850A
JPH06162850A JP30421792A JP30421792A JPH06162850A JP H06162850 A JPH06162850 A JP H06162850A JP 30421792 A JP30421792 A JP 30421792A JP 30421792 A JP30421792 A JP 30421792A JP H06162850 A JPH06162850 A JP H06162850A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
conductive layer
flange
withstand voltage
gap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30421792A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukiya Sakuraba
幸哉 桜庭
Hideto Watanabe
秀人 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP30421792A priority Critical patent/JPH06162850A/ja
Publication of JPH06162850A publication Critical patent/JPH06162850A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 雷サージによる直列ギャップでの閃絡がより
確実になり雷サージによる異常電圧から送配電設備を確
実に保護することができるだけでなく、絶縁距離が容易
に確保できる避雷器を提供する。 【構成】 絶縁材料からなる筒状部材14の内部に、ア
ース電位の電極11と高圧電位の電極16との間に積層
した状態で、抵抗素子1を収納して構成される送電用避
雷器において、筒状部材14の内部に埋設して筒状の導
電層4を設け、当該導電層4をアース電位の上部のフラ
ンジ6と導通させる一方、軸芯方向での高圧電位の下部
のフランジ6との間には避雷器の作動電圧よりも大きい
電圧となる間隙を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は送電用避雷器にかかり、
雷サージによる異常電圧によって発生するトリップ事故
を防止するようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】雷サージによる異常電圧から送配電設備
を保護するために図2に示すように避雷器が用いられ
る。図中、30はアース電位の鉄塔、31は高圧の電
線、32は碍子連を構成する碍子、33は碍子ホーンギ
ャップを構成する一対の碍子ホーン、34は避雷器、3
5は直列ギャップである。この状態で雷撃が加わった場
合に直列ギャップ35に加わる電圧V2は、避雷器34
と直列ギャップ35との静電容量C1,C2の比によって
決まり、碍子ホーンギャップに加わる電圧をVHとする
と、 V2={C1/(C1+C2)}×VH となる。一方、避雷器34,直列ギャップ35の電圧を
1,V2とすると、 VH=V1+V2 である。
【0003】避雷器の静電容量C1を大きくすれば直列
ギャップ35に加わる電圧V2が大きくなって雷サージ
による直列ギャップ35での閃絡がより確実になって絶
縁協調特性が改善されることから、避雷器の静電容量C
1を大きくした避雷器が特開平4ー154068号公報
に開示されている。この避雷器は図3に示すように、導
電性材料からなる円筒形の耐圧容器21の内部に電圧電
流非直線性の抵抗素子22と上部電極板23と下部電極
板24とスプリング29と下部電極金具26とを収納
し、上部電極金具25を耐圧容器21に螺合して、耐圧
容器21の外周面を有機絶縁物27で被覆するとともに
耐圧容器21と抵抗素子22との間の空間にも有機絶縁
物27を充填したものである。
【0004】かかる避雷器は耐圧容器21として導電性
材料を用いていることから図2に示す避雷器34の静電
容量C1が増大し、雷サージによる直列ギャップ35で
の閃絡がより確実になる。このため、雷サージによる異
常電圧から送配電設備を確実に保護することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、避雷器が雷
サージによって動作した場合に下部電極金具26が高圧
であり、導電性材料からなる耐圧容器21がアース電位
であるため、有機絶縁物27における矢印(イ)で示す
部分が避雷器の制限電圧である全電圧を分担する。この
ため、矢印(イ)で示す部分が絶縁上の弱点となり、し
かもこの部分に絶縁性の劣る有機絶縁物を使用している
ため、より大きな弱点となる。一方、矢印(イ)で示す
部分の間隔を大きくすればよいが、導体性材料からなる
耐圧容器は容器であるという構造上の制約があるために
ある程度以上は大きくできない。
【0006】そこで本発明は、かかる課題を解決した送
電用避雷器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の構成は、絶縁材料からなる筒状部材の内部
に、アース電位の導体と高圧電位の導体との間に積層し
た状態で、素子を収納して構成される送電用避雷器にお
いて、筒状部材の内部に埋設又は内周面の近傍に配置し
て筒状の導電層を設け、当該導電層をアース電位の導体
と導通させる一方、軸芯方向での高圧電位の導体との間
には避雷器の作動電圧よりも大きい電圧となる間隙を設
けたことを特徴とする。
【0008】
【作用】導電層と素子との間における半径方向での耐圧
は、筒状部材と素子との間の気体絶縁部あるいはこれと
筒状部材とで確保され、導電層と高圧電位部材との軸心
に沿う方向での耐圧は、導電層と高圧電位の導体とのあ
いだに設けた間隙によって確保されている。つまり、雷
サージによる直列ギャップでの閃絡がより確実になり雷
サージによる異常電圧から送配電設備を確実に保護する
ことができるだけでなく、従来の避雷器に比べて絶縁距
離が容易に確保できることになる。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の構成を図1に示す実施例に
もとずいて詳細に説明する。
【0010】図に示すように、絶縁材料からなる耐圧容
器3と、耐圧容器3の外側に設けられるとともにひだを
有する筒状のポリマーひだ5と、ポリマーひだ5を挟む
ようにして耐圧容器3の両端に結合された金属製のフラ
ンジ6とで筒状部材14が構成されている。そして、耐
圧容器3とポリマーひだ5との間であってポリマーひだ
5の略上半分と対応する部分には筒状の導電層4が形成
されている。この導電層4は、耐圧容器3の外周面にア
ルミニウムや銅のハクを接着剤で接着したり無電界メッ
キを施したりして形成される。筒状部材14の両端は放
圧孔15aを有する支持板15によって塞がれており、
下方の支持板15上に載せた電極16と上部の電極11
との間に抵抗素子1が積層されるとともにバネ10によ
って下方へ付勢されている。上下の支持板15の上又は
下には放圧孔15aを塞ぐ薄い放圧板8が設けられると
共にリング状の押え板7によって固定されている。
【0011】上下のフランジ6には、事故で耐圧容器3
の内部の圧力が上昇した場合に放圧孔15aから放出さ
れる爆風の流れを妨げないようにして、筒状部材14を
支持する放出キャップ9が取り付けられ、上部の放出キ
ャップ9が鉄塔13に結合される一方、下部の放出キャ
ップ9には直列ギャップを構成するギャップ金具12が
取り付けられる。
【0012】次に、かかる避雷器の作用を説明する。導
電層4と抵抗素子1との間における半径方向での耐圧
は、耐圧容器3と抵抗素子1との間の気体絶縁部2と、
耐圧容器3自体とで確保され、導電層4と高圧電位部材
である下部のフランジ6との軸心に沿う方向での耐圧
は、耐圧容器3とポリマーひだ5との境界における導電
層4とフランジ6との間隙によって確保されている。従
来の避雷器に比べて絶縁距離が容易に確保される。つま
り、雷サージによる直列ギャップでの閃絡がより確実に
なり雷サージによる異常電圧から送配電設備を確実に保
護することができるだけでなく、従来の避雷器に比べて
絶縁距離が容易に確保できることになる。
【0013】本発明では、導電層4を軸芯方向での下方
へより多く延ばして静電容量を大きくさせれば直列ギャ
ップでの閃絡がより確実になる反面、導電層4と下部の
フランジ6との間で絶縁破壊を生じ易くなる。したがっ
て、静電容量の大きさと絶縁性とを考慮しながら導電層
4と下方のフランジ6との間隙を調整しなければならな
い。そして、格差絶縁を採用している系統の低絶縁側に
本発明にかかる避雷器を適用する場合は、碍子連のアー
クホーンが通常よりも短く碍子ホーンギャップが大き
い。そこに避雷器を適用する場合は絶縁協調の優れた避
雷器が必要になる。
【0014】なお、本実施例では筒状部材に埋設して導
電層を配置したが、筒状部材の内周面近傍に配置しても
同様の効果が得られる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による送電
用避雷器によれば、筒状部材の内部に埋設又は内周面の
近傍に配置して筒状の導電層を設け、当該導電層をアー
ス電位の導体と導通させる一方、軸芯方向での高圧電位
の導体との間には避雷器の作動電圧よりも大きい電圧と
なる間隙を設けたので、雷サージによる直列ギャップで
の閃絡がより確実になり雷サージによる異常電圧から送
配電設備を確実に保護することができるだけでなく、絶
縁距離が容易に確保できる。しかも、従来の避雷器に導
電層を設けるという少しの変更を加えるだけで容易にし
かも低コストで製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による送電用避雷器の実施例を示す断面
図。
【図2】送電用避雷器の取り付け状態を示す構成図。
【図3】従来の送電用避雷器の構成を示す断面図。
【符号の説明】
1…抵抗素子 4…導電層 5…ポリマーひだ 6…フランジ 14…筒状部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁材料からなる筒状部材の内部に、ア
    ース電位の導体と高圧電位の導体との間に積層した状態
    で、素子を収納して構成される送電用避雷器において、 筒状部材の内部に埋設又は内周面の近傍に配置して筒状
    の導電層を設け、当該導電層をアース電位の導体と導通
    させる一方、軸芯方向での高圧電位の導体との間には避
    雷器の作動電圧よりも大きい電圧となる間隙を設けたこ
    とを特徴とする送電用避雷器。
JP30421792A 1992-11-16 1992-11-16 送電用避雷器 Pending JPH06162850A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30421792A JPH06162850A (ja) 1992-11-16 1992-11-16 送電用避雷器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30421792A JPH06162850A (ja) 1992-11-16 1992-11-16 送電用避雷器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06162850A true JPH06162850A (ja) 1994-06-10

Family

ID=17930420

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30421792A Pending JPH06162850A (ja) 1992-11-16 1992-11-16 送電用避雷器

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JP (1) JPH06162850A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008090735A1 (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Swcc Showa Cable Systems Co., Ltd. アレスタ
CN104952564A (zh) * 2014-03-27 2015-09-30 国家电网公司 一种绝缘子

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008090735A1 (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Swcc Showa Cable Systems Co., Ltd. アレスタ
CN104952564A (zh) * 2014-03-27 2015-09-30 国家电网公司 一种绝缘子

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