JPH06162764A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH06162764A
JPH06162764A JP4307108A JP30710892A JPH06162764A JP H06162764 A JPH06162764 A JP H06162764A JP 4307108 A JP4307108 A JP 4307108A JP 30710892 A JP30710892 A JP 30710892A JP H06162764 A JPH06162764 A JP H06162764A
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JP
Japan
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gate
bit line
potential
vcc
transistor
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Application number
JP4307108A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Shiratake
慎一郎 白武
Takehiro Hasegawa
武裕 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビット線昇圧のための電源回路の負担を軽く
し、かつ分割ゲートの信頼性向上をはかり得る半導体記
憶装置を提供すること。 【構成】 メモリセルをマトリックス配置してなるセル
アレイ10と、メモリセルとの間でデータの授受を行う
センスアンプ20と、メモリセルにつながるビット線B
Lとセンスアンプ20との間に配置された第1のトラン
ジスタQ1 とを備え、待機状態においてビット線BLが
電源電圧Vccよりも低い電圧にプリチャージされる半導
体記憶装置において、ドレインが第1のトランジスタQ
1 のゲートに接続され、ゲートが電源電圧Vccに保持さ
れ、ソースに電源電圧Vccと接地電位Vssの間で振幅す
る制御信号θi が入力される第2のトランジスタQ2 を
設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体記憶装置に係わ
り、特にビット線分割ゲートやレジスタワード線の昇圧
動作の改良をはかった半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイナミック型半導体記憶装置(DRA
M)において、シェアドセンスアンプ方式などで、トラ
ンジスタを用いてビット線をセンスアンプ部とセルアレ
イ部に分割する場合、そのゲート電位にはしきい値落ち
を防ぐために、一般に昇圧電位Vppが用いられる。昇圧
電位Vppの条件としては、電源電圧をVcc、ビット線を
分割するトランジスタのしきい値をVthと表わすと、V
pp>Vcc+Vthが要求される。
【0003】図9はこのような従来の技術の例で、セン
スアンプ部2とメモリセルアレイ部1,1′のビット線
BLを分割するトランジスタTrのゲート信号φi は、
Vss(0V)からVpp(昇圧電位)までの電位振幅をす
る。この場合、制御信号φiに接続された全てのビット
線BLの分割トランジスタTrのゲートが充放電される
ので、昇圧電位Vppを発生する電源回路の負担は大きく
なる。
【0004】また、ビット線BLの電位に拘らず常にゲ
ートに昇圧電位Vppが印加されるので、ビット線BLを
分割するトランジスタTrのゲートとソース或いはドレ
インとの間に高電圧がかかり、トランジスタTrの信頼
性が劣化してしまう。
【0005】一方、複数のメモリセルのストレトージノ
ードを直列に接続したNAND構成のセルアレイを有す
るDRAMでは、データを一時的に記憶しておくための
レジスタが必要となる。図10はこのようなDRAMの
構成例である。この場合、レジスタセル6のワード線R
WLは、レジスタセル6に通常のセルと同様の電荷量を
確保するためには、ワード線WLと同様に電源電圧より
少なくともセルトランジスタのしきい値より高い電位ま
で昇圧する必要がある。従って、セルのアクセス毎に、
ワード線WLに加えてレジスタワード線RWLも昇圧電
源を用いて充放電しなければならず、昇圧電源系の負荷
が大きくなってしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、シェ
アドセンスアンプ方式等では、ビット線を分割するトラ
ンジスタのゲートのしきい値落ちを防ぐためにゲート電
位の昇圧が必要となり、このために特別な電源が必要
で、電源回路の負担が大きくなる問題があった。さら
に、ビット線を分割するトランジスタのゲートとソース
或いはドレインとの間に高電圧がかかり、分割トランジ
スタの信頼性が劣化する問題があった。また、NAND
構成のセルアレイを用いた場合も、レジスタセルのワー
ド線を昇圧する必要があり、上記と同様な問題があっ
た。
【0007】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、その目的とするところは、ビット線昇圧のための電
源回路の負担を軽くし、かつ分割ゲートの信頼性向上を
はかり得る半導体記憶装置を提供することにある。
【0008】また、本発明の他の目的は、レジスタセル
のワード線昇圧のための電源回路の負担を軽くし、かつ
セルトランジスタの信頼性向上をはかり得る半導体記憶
装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の骨子は、センス
アンプで増幅されて電位がVccとなるビット線の分割ゲ
ートのみを選択的に、かつ特別な電源を用いないで昇圧
し、その他の場合には分割ゲートの電位をほぼVccとす
ることにある。また、本発明のもう一つの骨子は、書込
み電位がVccとなるレジスタセルのセルトランジスタゲ
ートのみを選択的に、かつ特別な電源を用いないで昇圧
することにある。
【0010】即ち本発明(請求項1)は、メモリセルを
マトリックス配置してなるセルアレイと、メモリセルと
の間でデータの授受を行うセンスアンプと、メモリセル
につながるビット線とセンスアンプの間に配置された第
1のトランジスタとを備え、待機状態においてビット線
が電源電圧よりも低い電圧にプリチャージされる半導体
記憶装置において、ドレインが第1のトランジスタのゲ
ートに接続され、ゲートが電源電圧に保持され、ソース
に電源電圧と接地電位の間で振幅する制御信号が入力さ
れる第2のトランジスタを設けたものである。
【0011】また本発明(請求項2)は、1ビットのデ
ータを記憶するメモリセルを複数個配列してなるセルア
レイを備えた半導体記憶装置において、セルアレイの各
々のメモリセルは、ドレインがビット線に接続された第
1のトランジスタと、第1のトランジスタのソースに接
続されたキャパシタと、ドレインが第1のトランジスタ
のゲートに接続され、ゲートが電源に接続され、ソース
が列選択信号に接続された第2のトランジスタと、から
なることを特徴とする。
【0012】
【作用】前述した問題点に対して、個々のビット線に注
目すると、昇圧電位Vppが必要となるのはビット線の電
位がVccである場合のみで、ビット線の電位が0V(V
ss)の場合や、ビット線がVcc/2にプリチャージされ
ている場合などにはゲート電圧としてVppまで昇圧する
必要はなく、ゲート電位としては電源電圧Vccで十分で
ある。
【0013】そこで、請求項1の発明における半導体記
憶装置では、メモリセルから信号電位を読み出す際に、
予めビット線を電源電圧Vccよりも低い電位、例えばV
cc/2にプリチャージする。ビット線を分割する第1の
トランジスタのゲートに、第2のトランジスタのドレイ
ンを接続する。第1のトランジスタのゲートとソースは
ゲートと拡散層の重なりなどの形状で、或いは外部にコ
ンデンサを接続して容量結合する。第2のトランジスタ
のゲートはVccに固定し、ソースをゲートの選択信号線
に接続する。そして、ゲートの選択信号線は選択時にV
cc、非選択時にVssとする。
【0014】このように本発明によれば、ビット線のプ
リチャージ電位がVcc/2である場合、ビット線を分割
する第1のトランジスタのゲート電位は、選択信号が活
性(Vcc)の場合には、ビット線の電位がセンスアンプ
によって約Vcc/2からVccに上昇した場合に昇圧さ
れ、またその他の場合にはゲートの電位は約Vccとな
る。従って、第1のトランジスタのソースとドレインに
それぞれ接続されたビット線の電位を、昇圧電源回路を
用いることなくDRAMのサイクル内で常に等しくする
ことができる。選択信号が非活性(Vss)の場合には、
第1のトランジスタのゲートの電位は零に保たれるの
で、第1のトランジスタのソースとドレインにそれぞれ
接続されたビット線を互いに電気的に絶縁することがで
きる。
【0015】また、第1のトランジスタのゲートとソー
ス或いはドレインの間にかかる電圧は、ビット線の電位
がVccとなる場合のみゲート電圧が昇圧されることによ
り、常に昇圧電位を印加する従来の技術に比べて減少
し、トランジスタの信頼性が向上する。
【0016】一方、前述した問題点に対して、個々のレ
ジスタセルに注目すると、昇圧電位Vppが必要となるの
はレジスタセルに対する書込み電位がVccである場合の
みで、書込み電位が0Vの場合や、Vcc/2にプリチャ
ージされているビット線に電荷を放出する場合(読出し
時)にはレジスタワード線の電位としてVppまで昇圧す
る必要はなく、電源電圧Vccで十分である。
【0017】そこで、請求項2の発明における半導体記
憶装置では、メモリセルから信号電位を読出す際に、予
めビット線を電源電圧Vccよりも低い電位、例えばVcc
/2にプリチャージする。ビット線にデータ記憶用のキ
ャパシタを第1のトランジスタを介して接続し、第1の
トランジスタのゲートに第2のトランジスタのドレイン
を接続する。第1のトランジスタのゲートとソースはゲ
ートと拡散層の重なりなどの形状で、或いは外部にコン
デンサを接続して容量結合する。第2のトランジスタの
ゲートはVccに固定し、ソースをレジスタワード線に接
続する。そして、選択信号線は選択時にVcc、非選択時
にVssとする。
【0018】このように本発明によれば、ビット線のプ
リチャージ電位がVcc/2である場合、第1のトランジ
スタのゲート電位は、選択信号線が活性(Vcc)の場合
にはビット線の電位がセンスアンプによって約Vcc/2
からVccに上昇した場合に昇圧され、またその他の場合
にはゲートの電位はほぼVccとなる。従って、第1のト
ランジスタを介して接続されたビット線とレジスタセル
のストレージノードの電位を、昇圧電源回路を用いるこ
となくサイクル内で常に等しくすることができる。
【0019】さらに、選択信号線が非活性(Vss)の場
合には第1のトランジスタのゲートの電位は零に保たれ
るので、レジスタセルのストレージノードをビット線に
対して電気的に絶縁することができる。
【0020】
【実施例】まず、実施例を説明する前に、請求項1の発
明の基本原理について説明する。図1は、請求項1の発
明の基本原理を図示したものである。ビット線BLは第
1のトランジスタQ1 によってメモリセル側とセンスア
ンプ側に分割されており、Q1 のゲートに第2のトラン
ジスタQ2 のドレインが接続されている。Q2 のゲート
には電源電圧Vccが入力され、ソースには選択信号θが
入力されるが、θ=Vccの場合にはQ1 は導通し、θ=
Vssの場合には非導通となる。
【0021】Q1 のゲートと、ソース及びドレインのい
ずれか一方或いは両方とは、ゲートと拡散層の重なり容
量などの形状的な効果或いは意図的に接続された外部の
容量素子によって、容量結合している。
【0022】待機状態ではビット線BLはVcc/2にプ
リチャージされ、またQ2 の選択信号θはVccとなって
いる。この状態では、Q2 のゲートとドレインがVccで
あるから、Q1 のゲートと接続されたQ2 のドレインは
Vcc−Vth(2) という電位となる。ここで、Vth(2) と
はQ2 のしきい値である。従って、Q1 のしきい値Vth
(1) がVcc−Vth(2) >Vth(1) を満たすならば、Q1
は導通し、ビット線BLはメモリセル側とセンスアンプ
側で同電位に保たれる。選択信号θがVssとなると、Q
2 が導通しているのでQ1 のゲートの電位がVssとな
り、ビット線BLはQ1 によって常に電気的に遮断され
る。
【0023】選択信号θがVccである場合には、以下の
ようにDRAMのサイクルにおいて、Q1 のソースとド
レインにそれぞれ接続されるビット線BLは常に同電位
に保たれる。まず、ワード線が選択されてメモリセルの
電荷がビット線BLに放出されると、ビット線BLの電
位はメモリセルの容量Cs とビット線BLの容量CBに
応じて微小に変位するが、Q1 は待機状態と同様に導通
しているので、この微小電位変化はセンスアンプ側に伝
えられる。センスアンプ側のビット線BLにこの微小電
位が伝わった後、センスアンプの動作によってビット線
BLの電位はこの信号に応じてVcc或いはVssに増幅さ
れる。
【0024】ビット線BLの電位が約Vcc/2からVss
と下がる場合は、Q1 のゲートの電位はソースとの容量
結合により下がろうとする。しかし、この場合にはQ2
が導通してQ1 のゲートの電位はVcc−Vth(2) に保た
れる。従って、Q1 は導通し、セルアレイ側のビット線
BLの電位はセンスアンプ側の電位と等しいVssにな
る。
【0025】また、ビット線BLの電位がセンスアンプ
側でVccに上昇する場合には、Q1のドレインとゲート
の容量結合によってQ1 のゲートの電位が上昇する。こ
のとき、Q2 のソースとゲートの電位がVcc、ドレイン
の初期電位がVcc−Vth(2)であるから、Q1 のゲート
とQ2 のドレインからなるノードは電気的に浮遊状態と
なる。センスアンプの動作によるビット線の電位の上昇
に伴って、容量結合によりQ1 のゲートの電位がVboot
上昇する場合、Vcc−Vth(2) +Vboot>Vcc+Vth
(1) であれば、Q1 は完全に導通してドレインの電位V
ccがしきい値落ちすることなくソースに伝えられる。
【0026】以上のようにビット線BLを分割するトラ
ンジスタQ1 は、選択信号が活性の場合はメモリセルか
らデータの読み出してセンスアンプ側に電位変化を伝え
る場合、及びセンスアンプで増幅された電位をメモリセ
ル側に伝える場合のいずれの場合においてもビット線の
電位を等しく保つことができ、また選択信号が非活性の
場合にはビット線を電気的に遮断することができる。以
下、請求項1の発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
【0027】図2は、第1の実施例に係わるDRAMの
要部を示す回路構成図である。この実施例では、1つの
センスアンプ20の両側に、それぞれ折り返し型ビット
線方式のセルアレイ10を配置している。セルアレイ部
10とセンスアンプ部20の境界部分の各ビット線BL
(BLi,/BLi,BLj,/BLj )に、図1に示したような2つ
のトランジスタQ1,Q2 (Q11〜Q14,Q21〜Q24)を
それぞれ接続し、ゲートの選択信号を全てのビット線B
Lについて並列に入力している。選択信号θ(θi,θj
)は電源電圧振幅であり、ビット線BLを接続する場
合はVccを、切断する場合には0V(Vss)を入力す
る。
【0028】このような構成であれば、選択信号θがV
ccの場合には、ビット線BLの電位がセンスアンプ20
によってVcc/2からVccに上昇した場合にQ1 のゲー
ト電位は昇圧され、その他の場合にはゲート電位は約V
ccとなる。従って、セルアレイ10側及びセンスアンプ
20側のビット線BLの電位を、昇圧電源回路を用いる
ことなくDRAMのサイクル内で常に等しくすることが
できる。選択信号がVssの場合には、Q1 のゲートの電
位は零に保たれるので、Q1 のセルアレイ10側及びセ
ンスアンプ側のビット線BLを互いに電気的に絶縁する
ことができる。このため、ビット線昇圧のための電源回
路の負担を軽減することができる。
【0029】また、Q1 のゲートとソース或いはドレイ
ンの間にかかる電圧は、ビット線BLの電位がVccとな
る場合のみゲート電圧が昇圧されることにより、常に昇
圧電位を印加する従来の技術に比べて減少し、Q1 の信
頼性が向上する。
【0030】図3は、第2の実施例に係わるDRAMの
要部を示す回路構成図である。この実施例は、複数のビ
ット線対で1つのセンスアンプを共有する解放型ビット
線方式のダイナミック型半導体記憶装置である。この例
では、2組のビット線対BL(BLi,BLj )によって
1つのセンスアンプ20が共有されている。1本のワー
ド線WLが選択されると、1つのセンスアンプ20に対
して2つのメモリセル11,12が選択されるが、ビッ
ト線BLを1本ずつセンスアンプ20に接続してデータ
を読出し、また逆に1本ずつメモリセル11,12にリ
ストアする。図4は、この実施例における各信号のタイ
ミングを示す図である。
【0031】このような構成であっても、セルアレイ1
0側及びセンスアンプ20側のビット線BLの電位を、
昇圧電源回路を用いることなくDRAMのサイクル内で
常に等しくすることができ、第1の実施例と同様の効果
が得られる。次に、請求項2の発明の基本原理について
説明する。
【0032】図5は、請求項2の発明の基本構成を示し
たものである。データ一時記憶用のキャパシタCが第1
のトランジスタP1 を介してビット線BLに接続されて
おり、P1 のゲートに第2のトランジスタP2 のドレイ
ンが接続されている。P2 のゲートには電源電圧Vccが
入力され、ソースにはワード線WL又はレジスタワード
線RWLが接続されて選択信号φが入力される。そし
て、φ=Vccの場合にはP1 は導通し、φ=Vssの場合
には非導通となる。
【0033】P1 のゲートと、ソース及びドレインのい
ずれか一方或いは両方とは、ゲートと拡散層の重なり容
量などの形状的な効果或いは意図的に接続された外部の
容量素子によって、容量結合している。
【0034】選択信号φがVssの場合、P2 が導通して
いるのでP1 のゲートの電位がVssとなり、P1 によっ
てレジスタセルのストレージノードSNはビット線BL
に対して常に電気的に遮断される。選択信号φがVccの
場合には、以下で説明するようにサイクル中のいかなる
場合においてもビット線BLの電位VBLとストレージノ
ードSNの電位VSNは等しくなる。
【0035】まず、レジスタセルからデータを読出す場
合、ビット線BLは予めVcc/2にプリチャージされて
いる。この状態では、P2 のゲートとドレインがVccで
あるから、P1 のゲートと接続されたP2 のドレインは
Vcc−Vth(2) という電位となる。ここで、Vth(2) と
はP2 のしきい値である。従って、P1 のしきい値Vth
(1) がVcc−Vth(2) >Vth(1) +Vcc/2を満たすな
らばP1 は導通し、VSNとVBLは等しくなる。次に、レ
ジスタセルに対して“0”、即ちVssを書込む場合に
は、P1のゲート電圧がVcc−Vth(2) であるからこれ
が導通し、VSN=VBL=Vssとなる。
【0036】また、レジスタセルに“1”を書込む場合
には、ビット線BLの電位がセンスアンプ20の動作に
よって約Vcc/2からVccに上昇する。このとき、P1
のドレインとゲートの容量結合によってP1 のゲートの
電位も上昇し、P2 のソースとゲートの電位がVcc、ド
レインの初期電位がVcc−Vth(2) であるから、P1の
ゲートとP2 のドレインからなるノードは電気的に浮遊
状態となる。センスアンプ20の動作によるビット線B
Lの電位の上昇に伴って容量結合によりP1 のゲートの
電位がVbootだけ上昇する場合、Vcc−Vth(2) +Vbo
ot>Vcc+Vth(1) であれば、P1 は完全に導通してビ
ット線の電位VBL=Vccがしきい値落ちすることなくス
トレージノードに伝えられる。
【0037】以上のようにP1 は、選択信号φが活性の
場合はレジスタセルからデータの読出し及び書込みのい
ずれかの場合においてもビット線BLの電位とストレー
ジノードSNの電位を等しく保つことができ、また選択
信号が非活性の場合にはビット線BLを電気的に遮断す
ることができる。以下、請求項2の発明の実施例につい
て説明する。
【0038】図6は、第3の実施例に係わるDRAMの
要部を示す回路構成図である。この実施例では、メモリ
セルとして2つのセルのストレージノードを直列に接続
したNANDセル10(11,12)を用いた。この場
合、少なくとも1つのデータ一時記憶用のレジスタセル
が必要であるが、この実施例においては2つのレジスタ
セル30(31,32)を配置した。
【0039】まず、第1のデータを一時保存するために
レジスタセル31の選択信号φ1 をVccとする。第1の
ワード線WL1 を選択すると、予めVcc/2にプリチャ
ージされていたビット線BLにメモリセル11から放出
されたデータがセンスアンプ20によって増幅される。
このとき、ビット線BLの電位VBLはVcc或いはVssと
なるが、レジスタセル30のストレージノードの電位V
SNもビット線電位VBLと同じくVcc或いはVssである。
ここで、選択信号φ1 をVssにすると、レジスタセル3
1の選択ゲートが閉じてデータはメモリセル11に保存
される。
【0040】次いで、第2のレジスタセル32の選択信
号φ2 をVccとし、第2のワード線WL2 を選択して同
様に、メモリセル12のデータをレジスタセル32に保
存する。
【0041】この状態で、メモリセル11,12のデー
タはそれぞれレジスタセル31,32に保存されている
ので、次にこれを再びメモリセル11,12に書き戻す
必要がある。
【0042】まず、予めビット線BLをVcc/2にプリ
チャージしておき、レジスタセル32の選択信号φ2 を
Vccにするとレジスタセル32のデータがビット線BL
に放出される。ここで、センスアンプ20を動作させて
データを増幅し、ワード線WL2 をVssとすると、デー
タはメモリセル12のストレージノードに閉じ込められ
る。
【0043】次いで、同様にしてφ1 をVccとしてレジ
スタセル31に保存されていたデータを増幅してから、
WL1 をVssとすることによりデータをメモリセル11
に再び保存することができる。図7は、この実施例にお
ける各信号の動作タイミングを示した図である。
【0044】このように本実施例によれば、選択信号線
φがVccの場合には、ビット線BLの電位がセンスアン
プによって約Vcc/2からVccに上昇した場合にP1 の
ゲート電位は昇圧され、その他の場合にはゲートの電位
はほぼVccとなる。従って、P1 を介して接続されたビ
ット線BLとレジスタセル30のストレージノードSN
の電位を、昇圧電源回路を用いることなくサイクル内で
常に等しくすることができる。選択信号線φがVssの場
合にはP1 のゲートの電位は零に保たれるので、レジス
タセル30のストレージノードSNをビット線BLに対
して電気的に絶縁することができる。このため、レジス
タセル30のワード線昇圧のための電源回路の負担を軽
減することができる。
【0045】また、P1 のゲートとソース或いはドレイ
ンの間にかかる電圧は、ビット線BLの電位がVccとな
る場合のみゲート電圧が昇圧されることにより、常に昇
圧電位を印加する従来の技術に比べて減少し、P1 の信
頼性が向上する。
【0046】図8は、第4の実施例に係わるDRAMの
要部を示す回路構成図である。この実施例では、複数の
ビット線対で1つのセンスアンプ20を共有し、また複
数のメモリセルが直列に接続されたNAND構成のセル
アレイ10を持つもので、4本のビット線(BL0 〜B
L3 )で1つのセンスアンプ20を共有し、また4つの
メモリセルが直列に接続されている例である。
【0047】1つのセンスアンプ20を共有する複数の
ビット線BLは選択ゲート40によってセルアレイ10
側と共有されるセンスアンプ20側とに分割されてい
る。データの一時保存用のレジスタセル30は1つのセ
ンスアンプ20に対して少なくとも15個必要である
が、読出しサイクルと再書き込みサイクルを明確にして
信号タイミングを単純にするために16個のレジスタセ
ルを接続した。
【0048】このような構成であっても、P1 を介して
接続されたビット線BLとレジスタセル30のストレー
ジノードSNの電位を、昇圧電源回路を用いることなく
サイクル内で常に等しくすることができ、第3の実施例
と同様の効果が得られる。また、ビット線選択ゲート4
0に第1,第2の実施例と同様の回路を用いることもで
きる。なお、本発明は上述した各実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形し
て実施することができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、センスアンプで増幅されて電位がVccとなるビッ
ト線の分割ゲートのみを選択的に、かつ特別な電源を用
いないで昇圧し、その他の場合には分割ゲートの電位を
ほぼVccとすることにより、ビット線昇圧のための電源
回路の負担を軽くし、かつ分割ゲートの信頼性向上をは
かり得る半導体記憶装置を実現することが可能となる。
【0050】また、請求項2の発明によれば、書込み電
位がVccとなるレジスタセルのセルトランジスタゲート
のみを選択的に、かつ特別な電源を用いないで昇圧する
ことにより、レジスタセルのワード線昇圧のための電源
回路の負担を軽くし、かつセルトランジスタの信頼性向
上をはかり得る半導体記憶装置を実現することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の基本原理を説明するための
図。
【図2】第1の実施例に係わるDRAMの要部を示す回
路構成図。
【図3】第2の実施例に係わるDRAMの要部を示す回
路構成図。
【図4】第2の実施例の動作タイミングを示す図。
【図5】請求項2の発明の基本原理を説明するための
図。
【図6】第3の実施例に係わるDRAMの要部を示す回
路構成図。
【図7】第3の実施例の動作タイミングを示す図。
【図8】第4の実施例に係わるDRAMの要部を示す回
路構成図。
【図9】従来のDRAMの要部を示す回路構成図。
【図10】従来のDRAMの要部を示す回路構成図。
【符号の説明】
10…メモリセル、 20…センスアンプ、 30…レジスタセル、 40…選択ゲート、 Q1 ,P1 …第1のトランジスタ、 Q2 ,P2 …第2のトランジスタ、 C…キャパシタ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メモリセルをマトリックス配置してなるセ
    ルアレイと、 前記メモリセルとの間でデータの授受を行うセンスアン
    プと、 前記メモリセルにつながるビット線と前記センスアンプ
    との間に配置された第1のトランジスタと、 ドレインが第1のトランジスタのゲートに接続され、ゲ
    ートが電源電圧に保持され、ソースに電源電圧と接地電
    位の間で振幅する制御信号が入力される第2のトランジ
    スタと、を具備してなることを特徴とする半導体記憶装
    置。
  2. 【請求項2】1ビットのデータを記憶するメモリセルを
    複数個配列してなるセルアレイを備えた半導体記憶装置
    において、 前記セルアレイの各々のメモリセルは、ドレインがビッ
    ト線に接続された第1のトランジスタと、第1のトラン
    ジスタのソースに接続されたキャパシタと、ドレインが
    第1のトランジスタのゲートに接続され、ゲートが電源
    に接続され、ソースが列選択信号に接続された第2のト
    ランジスタと、からなることを特徴とする半導体記憶装
    置。
  3. 【請求項3】第1のトランジスタのソース及びドレイン
    の少なくとも一方と、第1のトランジスタのゲートとの
    間に、容量素子を設けたことを特徴とする請求項1又は
    2に記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】前記メモリセルは、NAND構成のセルア
    レイのデータを一時記憶するためのレジスタセルである
    ことを特徴とする請求項2記載の半導体記憶装置。
JP4307108A 1992-11-17 1992-11-17 半導体記憶装置 Pending JPH06162764A (ja)

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