JPH06162464A - ヘッドチップ接着装置 - Google Patents

ヘッドチップ接着装置

Info

Publication number
JPH06162464A
JPH06162464A JP32988692A JP32988692A JPH06162464A JP H06162464 A JPH06162464 A JP H06162464A JP 32988692 A JP32988692 A JP 32988692A JP 32988692 A JP32988692 A JP 32988692A JP H06162464 A JPH06162464 A JP H06162464A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chip
suction nozzle
tray
suction
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32988692A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Hirai
真二 平井
Toshihito Oka
豪人 岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP32988692A priority Critical patent/JPH06162464A/ja
Publication of JPH06162464A publication Critical patent/JPH06162464A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 チップの欠損を発生させることなく、安定し
た搬送が可能なチップ搬送手段を備えたヘッドチップ接
着装置を提供する。 【構成】 チップトレー13上の凹部13a内に収納さ
れているヘッドチップ30を吸着ノズル15Aで吸着保
持してチップ保持台7,8,9上の所定位置へ搬送する
チップ搬送手段を備えたものであって、前記チップ搬送
手段に、前記吸着ノズル15Aの前記チップ吸着時に前
記チップ30の位置ズレを修正するための一方向位置決
め機構を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばVTR(ビデオ
テープレコーダ)のヘッドベースに磁気ヘッドチップ等
を接着するのに適したヘッドチップ接着装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、VTRのヘッドチップをヘッドベ
ースに接着して組み立てるヘッドチップ接着装置は、例
えば特開昭61−187115号公報等で知られてい
る。
【0003】この特開昭61−187115号公報に開
示されているヘッドチップ接着装置において、ベース固
定ユニット上に位置決めされているヘッドベースにヘッ
ドチップを装着する場合は、次のようにして行われてい
る。まず、チップがストックされているチップチップト
レーの真上に吸着ピンを移動させて配置し、続いて下降
させ、吸着ピンの下端面をチップ上に当接させ、さらに
チップを真空吸着し、このまま吸着ピンを上昇させる。
また、上昇後は、吸着ピンをチップと共に、ベース固定
ユニット上のヘッドベースの真上に移動させ、続いてヘ
ッドベース上にチップが当接するまで吸着ピンを下降さ
せ、その吸着を解いて装着させる構造がとられている。
【0004】したがって、このヘッドチップ接着装置で
は、チップをチップトレーより取り出すとき、及びヘッ
ドベース上に装着するとき、吸着ピンはチップを介して
チップトレーまたはヘッドベースに直接当接されること
になる。また、この装置では、吸着ピンに一方向位置決
め機構も設けていない。
【0005】さらに、この種のヘツドチップの材質は一
般にフェライト材が使用がされており、この材質は堅脆
な性質を持つ。また、厚みも0.2mm程度である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、上述した
従来のヘッドチップ接着装置に見られるように、ヘッド
チップ搬送手段を、チップをチップトレーより取り出す
とき、及びヘッドベース上に装着するときに、吸着ピン
がチップを介してチップトレーまたはヘッドベースに直
接当接されるようにした構造では、吸着ピンのストロー
クの寸法管理が十分でないと吸着ピンがチップに強く当
接し、チップに対して慣性質量が大きく働いて欠損し易
い等の問題点があった。
【0007】また、この欠損を防止するのに、例えばバ
ネを介して当接させ、その当接力をバネで吸収して重量
バランスを取る構造等も考えられるが、こうした場合で
は、案内部の摩擦力が影響して動作の均一性が損なわれ
たりする問題点があった。
【0008】さらに、欠損を防止するのに、吸着ピンの
下降速度を遅くしてチップに加わる衝撃力を緩和させる
方法もあるが、この方法ではタクトタイムが増加し、生
産性の面で不利になる問題点があった。
【0009】また、上述した従来のヘッドチップ接着装
置では、吸着ピンに一方向位置決め機構を設けていない
ので、チップの吸着すべき面は、捲線用の穴、両側の捲
線用溝、及びチップ加工工程におけるガラス融着溝等の
影響で吸着時に予期しない方向にズレが発生したりする
場合が多い。このため、精密位置決めの際の、目標位置
への移動量が大きくなり、結果として位置決めに要する
時間が延びたり、ばらつく等の問題点があった。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的はチップの欠損を発生させることな
く、安定した搬送が可能なチップ搬送手段を備えたヘッ
ドチップ接着装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、チップトレー上の凹部内に収納されているヘ
ッドチップを吸着ノズルで吸着保持してチップ保持台上
の所定位置へ搬送するチップ搬送手段を備えたヘッドチ
ップ接着装置において、前記吸着ノズルの前記チップ吸
着時に前記チップの位置ズレを修正するための一方向位
置決め機構を前記チップ搬送手段に設けたものである。
また、前記吸着ノズルのチップ吸着面の形状を前記チッ
プトレーの前記凹部輪郭寸法よりも大きく形成するとと
もに、前記凹部の深さが前記チップの厚み寸法に対して
僅かに深い形状で形成してなる前記チップトレーを使用
することもできる。さらに、前記チップの寸法に対して
僅かに大きな平行面を有する前記吸着ノズルと、前記吸
着ノズルの平行面に対して線または面接触可能な位置決
めチャックを有するチップ一方向位置決め機構とを設け
ることもできる。
【0012】
【作用】この構成によれば、チップ搬送手段に一方向位
置決め機構を設けているので、チップトレー上でのチッ
プにおける姿勢のバラツキが搬送途上で矯正される。こ
れにより、精密位置決め工程におけるチップ位置決め部
での移動量が軽減され、タクトタイムが減少する。
【0013】また、前記吸着ノズルのチップ吸着面の形
状を前記チップトレーの前記凹部輪郭寸法よりも大きく
形成するとともに、前記凹部の深さが前記チップの厚み
寸法に対して僅かに深い形状とした前記チップトレーを
使用した場合では、チップを吸着、離脱する際に、吸着
ノズルはチップと直接当接せずに、吸着ノズルの吸着面
の一部がチップトレーの凹部の、しかもチップを収納し
ている正にその場所の周囲の段付部表面と当接すること
になる。これにより、吸着ノズルとチップの表面とのク
リアランスのバラツキは凹部の深さのバラツキとほぼ一
致し、吸着ノズルとチップの表面のクリアランスを常に
一定に保つことができ、チップの欠損を発生させること
なく、安定した吸着が可能になる。
【0014】さらに、前記チップの寸法に対して僅かに
大きな平行面を有する前記吸着ノズルと、前記吸着ノズ
ルの平行面に対して線または面接触可能な位置決めチャ
ックを設けたチップ一方向位置決め機構とを設けた場合
では、チップを吸着する際に位置ズレが発生したとして
も、位置決めチャックによりチップの姿勢を修正するこ
とができる。また、一方向位置決めの一連の動作は、吸
着ノズルがチップを吸着し、上昇した後、チップ保持台
へ搬送する時間を利用して行うことができるため、時間
的なロスはなく、タクトタイムの短縮が図れる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。図1は本発明に係るヘッドチップ接着
装置の一実施例を示す斜視図で、図2はその上面図であ
る。
【0016】図1及び図2において、ヘッドチップ接着
装置1は、基台2上に回転テーブル3が回転自在に設け
られている。
【0017】また、回転テーブル3上には、チップ接着
位置のベース基準面を規制するとともに、このベース基
準面を定位置に位置決め保持するための3つのベース保
持具(以下、これをベース保持台と呼ぶ)4,5,6
と、このベース保持台4,5,6の中間にそれぞれ位置
されてチップ30(図11及び図12参照)の厚み方向
を各々支持する3つのチップ保持台7,8,9とが設け
られている。
【0018】なお、上記チップ30は、例えば図11に
示す外形をしたものや、図12に示す外形をしたもの等
が使用されるが、その形状並びに構造自体は、図11及
び図12に示したチップ30と大きく異なるものでなけ
れば、どのような形状及び構造のものであっても差し支
えないものである。
【0019】さらに、上記3つのベース保持台4,5,
6、及び上記3つのチップ保持台7,8,9は、それぞ
れ交互に配設されている。また、ベース保持台4,5,
6、及びチップ保持台7,8,9は、回転テーブル3上
で互いに同一円周上に配置された状態にして設けられて
いるとともに、各ベース保持台4,5,6の距離は少な
くとも工程の異なるユニットが同時に作業した際に互い
に支障を来すことのない範囲分だけ離して設けられてい
る。
【0020】加えて、基台2上には、正面顕微鏡10A
とCCDカメラ10Bでなる高倍率処理部10と、低倍
率カメラ11Aを有するチップ位置決め部11、及びベ
ース基準面上に装着されたチップ30の硬化を確認する
ための硬化確認部12が、それぞれ回転テーブル3を囲
む位置に設けられているとともに、一側にはチップ搬送
手段が配設されている。
【0021】上記チップ搬送手段は、チップ30を搭載
した樹脂製のチップトレー13と、このチップトレー1
3を保持したトレーテーブル14と、チップトレー13
上のチップ30を回転テーブル3のチップ保持台7,
8,9上に搬送するチップ搬送部15等によって構成さ
れている。
【0022】また、基台2には、チップ搬送手段と交差
する一側に沿って、ベース16を供排するストッカ17
A,17Bが設けられており、このストッカ17A,1
7B上のマガジン18A,18Bの単位でベース16
が、図示せぬベース供排部によって供給される構造にな
っている。
【0023】さらに説明すると、上記チップ搬送手段
は、チップトレー13上にストックされたチップ30
を、回転テーブル3に配置されたチップ保持台7,8,
9上に1つづつ搬送するためのもので、チップトレー1
3に対して一方向(図1中に示すY軸方向)に対して任
意の位置に位置決めする機能と、チップトレー13より
チップ30を吸着し、チップ保持台7,8,9の所定位
置まで移動する機能を合わせ持つようにして構成されて
いる。また、このチップ搬送手段は、図3に詳細に示す
ように、案内部19と、ボールネジ20、及びサーボモ
ータまたはステッピングモータ等のモータ21とを備え
て成る一方向位置決め機構を有している。
【0024】一方、チップトレー13上には、チップ3
0をストックするための凹部13aが、1つのチップト
レー13に対して縦「10」,横「10」の合計100
個、マトリックス状に配列されて形成されている。ま
た、このチップトレー13は、第1チップトレー部13
A,第2チップトレー部13B,第3チップトレー部1
3C,第4チップトレー部13D,第5チップトレー部
13Eに分かれている。
【0025】各凹部13aは、図5にチップ30との関
係を平面的に示すように、チップ30の縦方向の寸法を
a、横方向の寸法をbとすると、チップ30の外形寸法
に対して縦寸法A,横寸法B共、0.3〜0.5mm程
の余裕を持たせて若干大きめに形成されており、この凹
部13a内の平面上でチップ30の姿勢が逆転しない程
度にチップ30の位置及び姿勢が緩やかに規制された状
態で、トレーテーブル14がチップトレー13上にスト
ックされる。
【0026】さらに、上記チップトレー13は、工程間
のストック手段として使用されることもあり、この場合
はチップトレー13をチップ収納状態で積み重ねて保管
される。したがって、チップ収納状態でチップトレー1
3が積み重ねて配置された際に、チップ30上に上側の
チップトレー13が直接載せられて外力がかからないよ
うにするのに、図6に示すように、凹部13aの深さD
はチップ30の1枚分の厚みdに対して例えば0.1m
mの余裕を取った深さに設定している。
【0027】チップ搬送部15は、一方向(図1中に示
すX軸方向)に対して任意の位置に位置決め可能なトレ
ーテーブル14上に、チップ30を離脱自在にして保持
する吸着ノズル15Aが設けられている。
【0028】吸着ノズル15Aは、図3に示すように、
上記一方向位置決め機構における移動部22上に設けら
れており、移動部22に固定された直動ガイド23を案
内として上下方向、すなわち図1中のZ軸方向に往復動
作可能で、トレーテーブル14またはチップ搬送部15
が移動中はロータリーアクチュエータ27により上方に
退避された状態に保持される。さらに、吸着ノズル15
Aの先端には吸着ノズル15Aの内部を通って図示せぬ
真空発生装置へ通じている吸引孔15a(図7参照)が
設けられている。また、吸着ノズル15Aの先端面にお
ける横方向の寸法Wは、図5に示したチップ30の縦幅
寸法b及び凹部13aの上面開口縦幅寸法Bよりも大き
く形成されている(図7及び図8参照)。
【0029】そして、チップ30を取り上げて再び置く
場合には、図7に示すように、吸着ノズル15Aがチッ
プ30に対応してチップトレー13上に移動された後、
この吸着ノズル15Aが下降され、下降端で吸着ノズル
15Aの先端面がチップトレー13の表面(凹部13a
以外の枠部、すなわち凹部輪郭部分)13bと当接して
静止する。図6及び図8はこの当接状態を示している。
【0030】続いて、この状態で図示せぬ真空発生装置
によつて吸着ノズル15Aの先端に吸引力を発生させる
と、チップ30が凹部13aの深さ方向の余裕分(D−
d)だけ上方に吸引されて吸着ノズル15Aに吸着保持
される。また、これとは逆に、チップ30を吸着保持し
ている状態で吸引力をカットするとチップ30の離脱を
行わせることができる。
【0031】次に、図3に示すように、直動ガイド23
と吸着ノズル15Aを連結している連結板24の一端に
は、支持軸を介してカムフロア25が回転自在に取り付
けられている。このカムフロア25は、吸着ノズル15
Aを含む上下可動部分の質量により回動カム26に当接
している。
【0032】また、吸着ノズル15Aは、トレーテーブ
ル14とチップ搬送部15の図1中に示すX−Y軸方向
への位置決め機能によって、トレーテーブル14上のチ
ップトレー13上の凹部13aのすべての位置に対して
位置決め可能であるとともに、チップ搬送部15のX軸
方向への移動によつて、回転テーブル3上のチップ保持
台7,8,9上へのチップ搬送、あるいはチップ保持台
7,8,9からトレーテーブル6上へのチップ搬送を行
うことも可能に構成されている。
【0033】回動カム26は、定角度揺動するロータリ
ーアクチュエータ27の回転軸に対して軸受ハウジング
28を介して回転方向のみ自由度を持たせて支持され
る。そして、吸着ノズル15Aは回動カム26の偏心量
に応じて上下方向に一定量のストロークで駆動される。
【0034】図4は、一方向位置決め機構を詳細に示し
た図である。そこで、この一方向位置決め機構の構造
を、図4を用いてさらに説明する。この一方向位置決め
機構は、一対の位置決めチャック31A,31Bを備え
ている。各位置決めチャック31A,31Bは、チップ
30の側面に平行な面を有する先端形状を成し、吸着ノ
ズル15Aの一方向位置決め用の移動部22に固定され
た直動ガイド32A,32Bを案内としてチップ30の
横方向に移動可能に設けられている。また、直動ガイド
32A,32Bと位置決めチャック31A,31Bを連
結してる連結板33A,33Bの一端にはカムフォロア
36A,36Bの支軸が固定され、これらカムフォロア
36A,36Bが互いに対向した状態で位置決めチャッ
ク開閉用の回動カム35に図示せぬバネの力で圧接され
て取り付けられている。
【0035】一方、回動カム35は、定角度揺動するロ
ータリーアクチュエータ39の回転軸に対して、軸受ハ
ウジング37を介して回転自在に取り付けられている。
また、位置決めチャック31A,31Bは、回動カム3
5の偏心量に応じて、それぞれが反対方向に一定のスト
ロークで駆動される。
【0036】そして、チップ吸着動作の際、位置決めチ
ャック31A,31Bは、吸着ノズル15Aの上下動に
機械的な干渉がない位置まで開き方向に回避させる。ま
た、チップ30を一方向に位置決めする際は、回動カム
35の回動により閉じ方向に駆動される。
【0037】この場合、位置決めチャック31A,31
Bは、閉じた際に吸着15Aの側面を停止端として、線
あるいは面接触した状態で静止するように、閉じ側のス
トロークには余裕を持たせてある。
【0038】さらに、位置決めチャック31A,31B
の上下方向の厚みは、チップ30の厚みに対して十分大
きく取り、吸着ノズル15Aがチップ30を吸着した状
態で、例えば上半分は位置決めチャック31Bに当接
し、下半分はチップ30の一方向規制の役割を成すよう
にして、位置決めチャック31A,31Bの厚み方向の
中心線が吸着ノズル15Aのチップ吸着面と一致するよ
うな位置関係に設定される(図9及び図10参照)。
【0039】これにより、吸着されたチップ30は、チ
ップトレー13からの搬送中に空中で外力を加えること
なく一方向に規制される。また、搬送しようとするチッ
プ30の外形寸法が異なる場合は、吸着ノズル15Aの
先端部を着脱構造としておき、交換することで位置決め
チャック31Aとチップ30の位置決め方向、すなわち
チップ30の横幅に対する余裕代は、常に一定に保たれ
る。
【0040】一方、チップ30の離脱動作時には、吸着
ノズル15Aの下降端は上下案内部に設けたストッパー
38によって規制される。回転テーブル3上のチップ保
持台7,8,9は、予め同一高さに調整した後、固定さ
れており、チップ30を吸着した状態で吸着ノズル15
Aが下降端位置まで下降し静止すると、チップ保持台
7,8,9とチップ30の下面とのクリアランスが一定
(例えば20μm)の状態でチップ保持台7,8,9の
吸引孔によりチップ30の吸着を開始し、吸着ノズル1
5Aの吸着力を切ることでチップ30を離脱させ、チッ
プ保持台7,8,9上への置き換えが完了する。
【0041】したがって、本実施例のヘツドチップ接着
装置によれば、 チップ搬送手段に一方向位置決め機構
を設けているので、チップトレー13上でのチップ30
における姿勢のバラツキが搬送途上で矯正される。これ
により、精密位置決め工程におけるチップ位置決め部で
の移動量が軽減され、タクトタイムを減少させて生産性
を向上させることができる。
【0042】また、チップ30を吸着、離脱する際に、
吸着ノズル15Aはチップ30と直接当接せずに、吸着
ノズル15Aの吸着面の一部がチップトレー13の凹部
13aの、しかもチップ30を収納している正にその場
所の周囲の段付部表面13bと当接する。これにより、
吸着ノズル15Aとチップ30の表面とのクリアランス
のバラツキは凹部13aの深さのバラツキとほぼ一致
し、また凹部13aの深さの個々のバラツキは成形品で
あっても微小レベルである。よって、吸着ノズル15A
とチップ30の表面のクリアランスは常に一定に保つこ
とができ、チップ30の欠損を発生させることなく、安
定した吸着が可能になる。
【0043】さらに、吸着ノズル15Aに一方向位置決
め機構を持たせているので、チップ30を吸着する際に
位置ズレが発生したとしても、位置決めチャック31
A,31Bによりチップ30の姿勢を修正することがで
きる。また、位置決めチャック31A,31Bは、吸着
ノズル15Aの側面をストッパーとし、かつ吸着ノズル
15Aの規制方向の幅寸法Wはチップ30の縦幅寸法b
及び凹部13aの縦幅寸法Bに対して僅かに大きくして
あるので、吸着チップ15Aはチップ30に直接には当
接位置決めされない。よって、チップ30にかかる外力
は吸着ノズル15Aの吸着面の摩擦係数と吸引力により
生ずる摩擦力のみとなる。また、慣性力もチップ単体質
量だけであり、欠損に至る程影響はない。さらに、一方
向位置決めの一連の動作は、吸着ノズル15Aがチップ
30を吸着し、上昇した後、チップ保持台7,8,9,
へ搬送する時間を利用して行うことができるため、時間
的なロスはなく、タクトタイムの短縮が図れ、生産性を
向上させることができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係るヘツ
ドチップ接着装置によれば、チップ搬送手段に一方向位
置決め機構を設けているので、チップトレー上でのチッ
プにおける姿勢のバラツキが搬送途上で矯正される。こ
れにより、精密位置決め工程におけるチップ位置決め部
での移動量が軽減され、タクトタイムが減少し、生産性
が向上する。
【0045】また、前記吸着ノズルのチップ吸着面の形
状を前記チップトレーの前記凹部輪郭寸法よりも大きく
形成するとともに、前記凹部の深さが前記チップの厚み
寸法に対して僅かに深い形状とした前記チップトレーを
使用した場合では、チップを吸着、離脱する際に、吸着
ノズルはチップと直接当接せずに、吸着ノズルの吸着面
の一部がチップトレーの凹部の、しかもチップを収納し
ている正にその場所の周囲の段付部表面と当接すること
になる。これにより、吸着ノズルとチップの表面とのク
リアランスのバラツキは凹部の深さのバラツキとほぼ一
致し、吸着ノズルとチップの表面のクリアランスを常に
一定に保つことができ、チップの欠損を発生させること
なく、安定した吸着が可能になる。
【0046】さらに、前記チップの寸法に対して僅かに
大きな平行面を有する前記吸着ノズルと、前記吸着ノズ
ルの平行面に対して線または面接触可能な位置決めチャ
ックを設けたチップ一方向位置決め機構とを設けた場合
では、チップを吸着する際に位置ズレが発生したとして
も、位置決めチャックによりチップの姿勢を修正するこ
とができる。また、一方向位置決めの一連の動作は、吸
着ノズルがチップを吸着し、上昇した後、チップ保持台
へ搬送する時間を利用して行うことができるため、時間
的なロスはなく、タクトタイムの短縮が図れ、生産性が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヘッドチップ接着装置の一実施例
を示す斜視図である。
【図2】本実施例装置の上面図である。
【図3】本実施例装置におけるチップ搬送手段の要部構
成図である。
【図4】本実施例装置における一方向位置決め機構の要
部構成図である。
【図5】本実施例装置におけるチップトレーの凹部とチ
ップとの関係を示す図である。
【図6】本実施例装置におけるチップトレーの凹部とチ
ップ及び吸着ノズルとの関係を示す図である。
【図7】本実施例装置におけるチップトレーの凹部と吸
着ノズルとの関係を示す図である。
【図8】本実施例装置におけるチップトレーの凹部と吸
着ノズルとの関係を示す図である。
【図9】本実施例装置における一方向位置決め機構の動
作説明図である。
【図10】本実施例装置における一方向位置決め機構の
動作説明図である。
【図11】ヘッドチップの一例を示す図である。
【図12】ヘッドチップの他の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ヘッドチップ装着装置 2 基台 3 回転テーブル 7 チップ保持台 8 チップ保持台 9 チップ保持台 13 チップトレー 15 チップ搬送部 15A 吸着ノズル 30 チップ 31A 位置決めチャック 31B 位置決めチャック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップトレー上の凹部内に収納されてい
    るヘッドチップを吸着ノズルで吸着保持してチップ保持
    台上の所定位置へ搬送するチップ搬送手段を備えたヘッ
    ドチップ接着装置において、 前記吸着ノズルの前記チップ吸着時に前記チップの位置
    ズレを修正するための一方向位置決め機構を、前記チッ
    プ搬送手段に設けたことを特徴とするヘッドチップ接着
    装置。
  2. 【請求項2】 前記吸着ノズルのチップ吸着面の形状を
    前記チップトレーの前記凹部輪郭寸法よりも大きく形成
    するとともに、前記凹部の深さが前記チップの厚み寸法
    に対して僅かに深い形状で形成してなる前記チップトレ
    ーを使用した請求項1に記載のヘッドチップ接着装置。
  3. 【請求項3】 前記チップの寸法に対して僅かに大きな
    平行面を有する吸着ノズルと、この吸着ノズルの平行面
    に対して線または面接触可能な位置決めチャックを有す
    るチップ一方向位置決め機構とを設けた請求項1に記載
    のヘッドチップ接着装置。
JP32988692A 1992-11-17 1992-11-17 ヘッドチップ接着装置 Pending JPH06162464A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32988692A JPH06162464A (ja) 1992-11-17 1992-11-17 ヘッドチップ接着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32988692A JPH06162464A (ja) 1992-11-17 1992-11-17 ヘッドチップ接着装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06162464A true JPH06162464A (ja) 1994-06-10

Family

ID=18226356

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32988692A Pending JPH06162464A (ja) 1992-11-17 1992-11-17 ヘッドチップ接着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06162464A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114929005A (zh) * 2022-05-27 2022-08-19 宁波复洋光电有限公司 一种便于安装四色贴片的辅助装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114929005A (zh) * 2022-05-27 2022-08-19 宁波复洋光电有限公司 一种便于安装四色贴片的辅助装置
CN114929005B (zh) * 2022-05-27 2023-08-11 宁波复洋光电有限公司 一种便于安装四色贴片的辅助装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7727800B2 (en) High precision die bonding apparatus
JP3132353B2 (ja) チップの搭載装置および搭載方法
GB2034613A (en) Method and apparatus for mounting electronic components
US8074867B2 (en) Conductive ball mounting apparatus
KR102465718B1 (ko) 칩 수용 트레이로부터 개개로 분할된 칩을 픽업하는 방법
KR20120109561A (ko) 기판홀더쌍, 디바이스의 제조방법, 분리장치, 기판의 분리방법, 기판홀더 및 기판 위치맞춤 장치
JP3610161B2 (ja) 装着ヘッド装置
KR20170042955A (ko) 다이 본딩 장치
JP2001196442A (ja) ピックアップ装置及びワークのピックアップ方法並びにそのプログラムを格納した記憶媒体
JP6074436B2 (ja) 部品供給装置
JP6040255B2 (ja) 部品供給装置
KR20220034694A (ko) 다이 본딩 장치 및 반도체 장치의 제조 방법
JPH11288980A (ja) ダイボンダ
JP6840866B2 (ja) ワーク作業装置
JPH06162464A (ja) ヘッドチップ接着装置
JP3097511B2 (ja) チップの搭載装置
WO2014068639A1 (ja) 部品供給装置
JP2001320195A (ja) 複合実装機
JP3273352B2 (ja) 移動転写部を有するボンディング装置
JP2008277612A (ja) チップ移送装置
JP7170980B1 (ja) 電子部品処理装置
JPH03129844A (ja) インナーリードボンデイング装置
JP2004247768A (ja) 電子部品装着装置
TWI823447B (zh) 壓電震動裝置製造設備及壓電震動裝置的製造方法
JPH08139096A (ja) 電子部品及び電子部品の実装方法並びに電子部品の実装装置