JPH0616160U - エアバッグカバー - Google Patents

エアバッグカバー

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Publication number
JPH0616160U
JPH0616160U JP059950U JP5995092U JPH0616160U JP H0616160 U JPH0616160 U JP H0616160U JP 059950 U JP059950 U JP 059950U JP 5995092 U JP5995092 U JP 5995092U JP H0616160 U JPH0616160 U JP H0616160U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
airbag
airbag cover
surface portion
cover
reinforcing material
Prior art date
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Pending
Application number
JP059950U
Other languages
English (en)
Inventor
克也 本島
康昌 澤近
浩一 種
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Achilles Corp filed Critical Achilles Corp
Priority to JP059950U priority Critical patent/JPH0616160U/ja
Publication of JPH0616160U publication Critical patent/JPH0616160U/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 エアバッグかバーの変形をなくし、容易に効
率よく製造ができ、またエアバック装置の膨張展開作動
時に、エアバッグカバーの破断線に沿って正確に開口展
開して本体から脱落したり飛散したりする虞れがないエ
アバッグカバーを提供することを目的とする。 【構成】 ポリウレタンインテグラルスキンフォームを
素材とし、蓋面部2に設けられている破断線部分8の厚
みが1.5〜3.5mmであり、且つインサート補強材を周
囲側面部にのみ設けてエアバッグカバー1を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はエアバッグ装置の膨張展開作動時に破断線に沿って正確に開口展開し 容易に効率よく製造することのできるエアバッグカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
平時はエアバッグを収納し被覆しているポリウレタンインテグラルスキンフォ ーム素材のエアバッグカバーは、自動車の衝突時に開口展開し易いように蓋面部 に設けられている破断線部分を0.7〜1.3mmと肉薄にしている。
【0003】 破断線が肉薄であると、エアバッグを折り畳んだ時の膨らみをそのまま受けて 破断線部分を中心にエアバッグカバーの表面が膨らみやすく、外観を損ね、また エアバッグカバーの強度が不足しているために、破断線部分以外の箇所が破断し てエアバッグが正確に膨らまず、人体を負傷する虞れがある等の欠点があるため 、開口展開の際の正確な破断、及び飛散防止等の安全性を考慮して、破断線を除 くほぼ全面にネット状の補強材を埋め込んだ形式にしたものが用いられている。
【0004】 しかしながら、破断線を除くほぼ全面に、可撓性のある補強材を正確に位置決 めをして精度よく埋め込むことは非常に困難であり、成形時に多く手間がかかり 作業能率の低下を生じ、また、補強材が高価であるという問題があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上記従来技術の欠点を解消するためになされたもので、エアバッグカ バーの変形を無くし、容易に効率よく製造ができ、また、エアバッグ装置の膨張 展開作動時に、エアバッグカバーの破断線に沿って正確に開口展開して、エアバ ッグ装置本体から脱落したり飛散したりする虞れがないエアバッグカバーを提供 することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案のエアバッグカバーは、自動車の衝突時にエアバッグを膨張展開させ、 瞬時に人体を保護するエアバッグ装置における蓋面部と側面部からなるポリウレ タンインテグラルスキンフォーム素材のエアバッグカバーにおいて、蓋面部に設 けられている破断線部分の厚みが1.5〜3.5mmであり、インサート補強材を周 囲側面部のみに設けたことを特徴とする。
【0007】 本考案におけるエアバッグカバーの素材はポリウレタンインテグラルスキンフ ォームとするのが好ましく、このポリウレタンインテグラルスキンフォームとは フォーム原液から一回の注入発泡により発泡層からなるフォーム芯部とスキン層 からなるソリッド部が表面に形成されるウレタンフォームである。
【0008】 ポリウレタンインテグラルスキンフォームによりエアバッグカバーを製造する 場合の成形方法は、イソシアネート、ポリオール、架橋剤、触媒、発泡剤、整泡 剤からなる原液をよく攪拌して所定のバッグ形状に形成したモールド内に注入し て発泡成形することができる。発泡成形方法は、従来公知のこの種のフォームの 成形方法を用いることができ、オープンモールド方法、反応射出成形方法(RI M)等の何れの方法を用いてもよい。
【0009】 本考案に使用するエアバックカバーの原料は例えばイソシアネート成分として 粗製ジフェニルメタンジイソシアネート(粗製MDI)、変成MDI、トリレン ジイソシアネート(TDI)等が挙げられ、ポリオール成分としてはポリプロピ レングリコール、トリメチロールプロパンまたはグリセリン等を出発原料として 、プロピレンオキサイドやエチレンオキサイドを付加して得られる分子量200 0〜8000程度のジオールまたはトリオール等が挙げられる。
【0010】 また、架橋剤(鎖延長剤)としてエチレングリコール、1,4-ブタンジオール、 トリエタノールアミン、トリメチロールプロパン等の多官能低分子量化合物が用 いられ、触媒としてテトラメチルヘキサメチレンジアミンのような第3級アミン やジブチル錫ジウラレート等の有機錫化合物が用いられ、発泡剤としてフロン類 等が通常使用される。
【0011】 また、上記原液には添加剤として顔料(着色剤)、紫外線吸収剤(光安定剤) 充填剤、整泡剤、内部離型剤等が必要に応じ添加される。
【0012】 通常エアバッグカバーには破断線が設けられており、この破断線とは、エアバ ッグ装置の作動展開時に、エアバッグカバーが飛散することなく、きれいに所定 の場所が破れるように設けられた肉薄部分のことで、この破断線部分はエアバッ グカバーの蓋面部に、例えば第1図に示すようにH字状に設けられている。
【0013】 インサート補強材とは、エアバッグカバーの内部に補強材として挿入されるも のであり、ナイロン、ポリエステル、ビニロン等の合成繊維や天然繊維のネット 、織物、編物、不織布構造、或いは合成樹脂の板状品、成形品等があり、引張強 度は縦横ともに、少なくとも30kg/cm以上のものが好ましい。
【0014】 本考案のエアバッグカバーは、上記破断線部分の厚みを1.5〜3.5mmとし、 インサート補強材を蓋面部には設けずに、周囲側面部にのみ設けた構造のもので ある。
【0015】 破断線部分の厚みが1.5mm以下であると、エアバッグカバー自体の強度が弱 くなり、また、破断線部分の厚みが3.5mm以上であると、エアバッグ装置の作 動時にエアバッグカバーが破断せずエアバッグが膨らまない虞れがあるため、破 断線部分の厚みは1.5〜3.5mmとする。
【0016】
【作用】
本考案におけるエアバッグカバーの破断線部分を従来の0.7〜1.3mmより肉 厚の1.5〜3.5mmとすることによっても、従来品と同様にエアバッグの膨張展 開時には破断線に沿って正確に開口する。
【0017】 また、破断線部分の厚みを増し、剛性を付与することにより、エアバッグの保 形保持中に、蓋面部が膨らんだり変形したりすることがなく、インサート補強材 を蓋面部には設けずに、周囲側面部のみに設けることが可能となる。
【0018】
【実施例】
本考案を図面に基づき詳細に説明する。
【0019】 第1図はエアバッグカバーの背面図の一例である。エアバッグカバー1は、蓋 面部2と側面部3からなり、蓋面部2には破断線部分8がH字状に設けられ、エ アバッグ5が膨張する圧力によって、破断線部分8に沿って扇状に展開するよう に形成されている。その破断展開した時の状態を第2図に示す。カバー1は破断 線部分8に沿って破断し、矢印10の方向へ展開する。尚、破断線部分8の性状 はH字状だけに限定されず、カバー1内に収納されているエアバッグ5が外部に 膨張することが可能な形状に展開でき、且つ、カバー1自体がベースプレート7 にボルト・ネジ接合部分9でしっかりと固定されて、ガス発生器6が作動しエア バッグ5が膨張展開した際に脱落したり飛散したりすることのない形状であれば よい。
【0020】 本考案におけるエアバッグカバー1は、第3図に示すように破断線部分8以外 の全体の厚みを5〜10mm程度、また破断線部分8の厚みを1.5〜3.5mm程 度と、従来品よりも肉厚とし剛性を持たせることにより、エアバッグカバー1の 変形、飛散防止等のためのインサート補強材4は、蓋面部2には設けずに、周囲 側面部3のみに設ければよい。
【0021】 第4図は従来のエアバッグ装置の縦断面図であり、そのエアバッグカバー1は 破断線部分8以外の部分(例えば第4図の補強材4を入れた部分)の厚みは作動 時のエアバッグ5の膨張する圧力に耐えることが可能な3〜10mmで、破断線 部分8の厚みは通常の外部からの力では破断せずエアバッグ5の膨張展開作動時 に正確に破断する程度の厚みでよく、0.7〜1.3mmと肉薄であり、変形、飛散 防止等のために破断線を除くほぼ全面にネット状の補強材が設けられている。
【0022】 上記本考案のエアバッグカバー1を膨張展開させたところ、従来品の破断線部 分8を除くほぼ全面に補強材4を埋め込んだエアバッグカバー1(例えば第3図 )と同様に、開口展開基準30ms以内に、ちぎれ、飛散がなく、破断線8の通 りに切断し、きれいに展開することが確認された。
【0023】
【考案の効果】
以上説明したように本考案のエアバッグカバーは、カバー蓋面部の破断線部分 を肉厚にしたことにより、インサート補強材を蓋面部には設けずに周囲側面部の みに設ければよく、破断線を中心にカバーの表面が膨張することがなくなり外観 を損ねず、また内圧を受けて破れたり、飛散したりすることのないエアバッグカ バーが得られる。
【0024】 また、本考案のエアバッグカバーは、補強材を周囲側面部のみに設ければよく 、破断線部分を除くほぼ全面に補強材を入れる必要がないので、補強材を破断線 部分を避けて正確に入れるといった煩わしい作業が省け、エアバッグカバー製造 の際の作業性が格段に向上する。
【0025】 更に本考案のエアバッグカバーは、補強材を載置する位置がずれて破断線部分 にまで補強材が入り込み、使用時に正確に破断しにくい不良品が発生する虞れが なくなり、安定した品質のエアバッグカバーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【第1図】本考案のエアバッグカバーの背面図である。
【第2図】第1図に示すエアバッグカバーが開口展開す
る場合の状態を示す説明図である。
【第3図】本考案のエアバッグカバーであって、第1図
におけるA−A線縦断面図である。
【第4図】従来のエアバッグカバーの縦断面図である。
【符号の説明】
1 エアバッグカバー 2 エアバッグカバーの蓋面部 3 エアバッグカバーの側面部 4 補強材 5 エアバッグ 6 ガス発生器 7 ベースプレート 8 破断線部分 9 ボルト、ネジ接合部分

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の衝突時にエアバッグを膨張展開
    させ、瞬時に人体を保護するエアバッグ装置における蓋
    面部と側面部とからなるインテグラルスキンフォーム素
    材のエアバッグカバーにおいて、蓋面部に設けられてい
    る破断線部分の厚みが1.5〜3.5mmであり、インサー
    ト補強材を周囲側面部のみに設けたことを特徴とするエ
    アバッグカバー。
JP059950U 1992-08-03 1992-08-03 エアバッグカバー Pending JPH0616160U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP059950U JPH0616160U (ja) 1992-08-03 1992-08-03 エアバッグカバー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP059950U JPH0616160U (ja) 1992-08-03 1992-08-03 エアバッグカバー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0616160U true JPH0616160U (ja) 1994-03-01

Family

ID=13127940

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP059950U Pending JPH0616160U (ja) 1992-08-03 1992-08-03 エアバッグカバー

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JP (1) JPH0616160U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004045921A1 (ja) * 2002-11-18 2004-06-03 Nakata Coating Co., Ltd. エアバッグドア部を有する車両用内装部材、その製造方法、および製造装置
US8316521B2 (en) 2002-11-18 2012-11-27 Nakata Coating Co., Ltd. Device for producing break-scheduled line for vehicle upholstery member

Cited By (3)

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US7452001B2 (en) 2002-11-18 2008-11-18 Nakata Coating Co. Ltd. Vehicle upholstery member having air bag door, and method and device for producing the same
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