JP3041401U - 高性能インフレータ用のエアバッグカバーのヒンジ組立体 - Google Patents

高性能インフレータ用のエアバッグカバーのヒンジ組立体

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JP3041401U JP1997001253U JP125397U JP3041401U JP 3041401 U JP3041401 U JP 3041401U JP 1997001253 U JP1997001253 U JP 1997001253U JP 125397 U JP125397 U JP 125397U JP 3041401 U JP3041401 U JP 3041401U
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アラール アレン
イー.アラード ジョン
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モートン インターナショナル,インコーポレイティド
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    • B60R21/20Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
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    • E05DHINGES OR SUSPENSION DEVICES FOR DOORS, WINDOWS OR WINGS
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    • E05D1/02Pinless hinges; Substitutes for hinges made of one piece
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
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    • E05YINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES E05D AND E05F, RELATING TO CONSTRUCTION ELEMENTS, ELECTRIC CONTROL, POWER SUPPLY, POWER SIGNAL OR TRANSMISSION, USER INTERFACES, MOUNTING OR COUPLING, DETAILS, ACCESSORIES, AUXILIARY OPERATIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, APPLICATION THEREOF
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新奇且つ改善されたヒンジ構造を採用した高
性能エアバッグ用のヒンジ組立体を提供する。 【解決手段】 外方に回動自在に開かれるように構成さ
れるエアバッグ用容器のカバーのヒンジを構成する高強
度の細長の可撓性繊維で形成されるスクリムのストリッ
プは対向縁部が外方に回動するカバー部分と容器の固定
側の壁とにそれぞれ取付けられ、該ストリップは対向縁
部の内縁の間に、外方に展開可能な一体的なヒンジ部分
を含み、該ヒンジ部分は、カバーが閉鎖位置にある場合
に曲げ線に沿う対向縁部の少なくとも一方に重なり合う
関係を有する折り畳んだストリップ部分を含み、該スト
リップ部分は、外方に展開した位置まで曲げ線に沿って
展開するように回動自在であり、カバーはヒンジが固定
側の壁やカバーから取れずに曲げ線を略中心としてヒン
ジ式に外方に相当広い角度まで開くことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、高性能タイプのエアバッグ又はインフレータのドライバーのサイド モジュール用の新奇且つ改善された化粧的な容器又は囲繞体に関する。更に詳細 には、本考案は、高性能インフレータに使用されるように特に設計される新奇な ヒンジ構造を有する新奇且つ改善されたエアバッグ容器に対して向けられている 。高温及び低温の環境状態は、続き且つエアバッグ膨張の圧力下でカバー又はパ ネルが開くのを許容するのだが、ヒンジは、エアバッグの展開中及びその後に囲 繞体のパネル又はカバーを効果的に保持する。開くパネル又はカバーは、エアバ ッグが展開される車両の占有者を傷つける又はエアバッグを損傷させるのを阻止 するように、囲繞体サイドウォール(側壁)から分離した状態で保持される。
【0002】
【従来の技術】
米国特許第3,199,913号は、日よけの垂直及び水平の所望の動きを可 能ならしめる、内部に一体的なヒンジを具えるモールド成形プラスチック材料で 品物が概ね全体的に形成されるような、車両の日よけ又は面を開示する。米国特 許第3,551,940号は、破損や歪みを伴うことなく相対的に広範囲の回動 運動及び可とう性を許容するプラスチックシート材料で一体的に形成されるヒン ジを採用する荷造りの囲繞体及び容器のために使用される箱型ヒンジを開示する 。
【0003】 米国特許第3,767,229号は、相対的に薄い材料の一片の要素が、詰め られたダッシュ組立体として設けられ、該要素が、該要素の背部のチャンバの膨 張時に占有者を保護するための支持的なクッションを提供するように設計されて いるような、衝突時に車両占有者を保護するための膨張自在のダッシュパネル構 造等を開示する。
【0004】 米国特許第4,183,550号は、ガス発生器を囲む領域に改善されたせん 断抵抗を有するエアバッグ保持容器に対して向けられている。 米国特許第4,414,705号は、トップ又はキャップを完全に閉じた又は 完全に開いた状態のいずれかに保持するように適合される、容器キャップ又はト ップに役立つ一体的な熱可塑性の付勢ヒンジを開示する。
【0005】 米国特許第4,968,057号は、第1及び第2の分離ドア部材を含むエア バッグユニット用のカバー組立体を開示し、その各々は、ポリ塩化ビニルの外側 シェルと、ウレタンフォームパッドと、可縮性の金属バックプレート、とを有す る。 米国特許第5,044,663号は、膨張中に補助的なサポートを提供するた めの内部組織補強を有するブロー成形されたエアバッグを開示する。
【0006】 米国特許第5,069,477号は、合成繊維から成る挿入部材の前後の側壁 を少なくとも1つに埋設される強化金属部材を含むエアバッグ装置用パッドを開 示する。 高性能インフレータを保持するのに用いられるエアバッグ容器に関する問題は 、カバー部材の部分又は片が、特に金属で形成されている場合に、膨張工程中に 緩んで不注意的にエアバッグを破断・開放させるか、及び/又は、損害を起こす ように車両占有者を打つような傾向を有する。これらのタイプの問題は、多数の エアバッグ囲繞体の全体的な安全性を制限する傾向を有する。
【0007】 従来技術のエアバッグ囲繞体が遭遇する別の問題は、時々エアバッグ囲繞体の カバー部分が、エアバッグ展開のためにステアリングホイールに保持される囲繞 体のメインボディから破砕又は分離される、という事実であり、もしその後に破 砕部分が迅速膨張エアバッグから分離され始めるならば、それは、可能的に占有 者に傷害をもたらすか、又は車両の内部を損傷させるように、様々の非制御的な 方向に推進又は離散され得る。
【0008】 更に別の従来技術のエアバッグ囲繞体の問題は、設計や外観を充足するドライ バーのサイドモジュールのための高性能カバーを提供することが困難である、と いうことであり、カバーパネルは、破損することなく通常的な運転弊害に耐え得 るように偏平且つ強靱であり、バッグ展開中にエアバッグを破裂又は切開しない 。高性能なタイプのエアバッグインフレータにおいては、金属補強プレートより もプラスチック射出モールド成形される補強要素を用いる試みが、それ程困難で ない温度状態で作動する限度において成功的であったが、多くの場合において、 これらのエアバッグ囲繞体は、相対的に著しい又は苛酷な高温又は低温状態にお いて展開する際に、ドア又はパネルのヒンジ金具の領域で囲繞体の停止位置まで 落下する。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
従って、本考案の目的は、新奇且つ改善されたエアバッグ容器又は囲繞体を提 供することであり、更に詳細には、高性能エアバッグインフレータのための新奇 且つ改善されたヒンジシステムを提供することである。該ヒンジシステムは、非 使用時にエアバッグが相対的に強靱なカバーパネル構造の背部にしっかり保持さ れる、ということを保証し、該カバーパネルは、エアバッグ自体若しくは車両内 部を損傷するか及び/又は車両占有者に傷害を及ぼすことなく、ヒンジ的に開く パネル部分が囲繞体の固定部分に積極的に保持されるような形式で、エアバッグ の迅速な展開を可能ならしめる。
【0010】 本考案の更に別の目的は、高性能インフレータエアバッグ用に容器の開放自在 カバーを用いる新奇且つ改善されたヒンジシステムを提供することであり、該ヒ ンジシステムは、膨張中のエアバッグの迅速展開と殆ど又は全く干渉せずに、開 くパネルの広範囲の回動運動を可能ならしめるし、同時に、開いたドア又はパネ ルの積極的な保持のために囲繞体の固定壁部分を提供する。
【0011】 本考案の他の目的は、エアバッグを包含する囲繞体のカバーパネル又はフロン ト面に設けられる強化又は補強の要素と連係して有益的である新奇且つ改善され たヒンジ構造を提供することにある。 本考案の更に他の目的は、目に好ましく、特に作動の信頼性及び安全上好まし く、モータ車両等に用いられる高効率の安全装置を提供するために経済的基礎の 下に構築且つ装置され得るような、前記タイプの新奇且つ改善されたエアバッグ 容器を提供することにある。
【0012】 本考案の更に別の目的は、新奇且つ改善されたエアバッグ容器及びヒンジ構造 を提供することにあり、それは、迅速展開のために所定の破砕線に沿ってドア又 はパネルが破砕又は破壊し得るのに効果的であり、エアバッグ展開時に開いたド ア又はパネルがばらばらの発射物となるのを阻止し得ると共に、伴う加速力及び 質量に耐えるに充分な程に強靱である。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本考案の以下の及び他の目的及び利点は、固定壁部分及び囲繞体の外周前縁部 の周りで相互に交差する一体的カバー部分を含む高性能の膨張自在なエアバッグ のための容器又は囲繞体を含む図示実施例において遂行される。新奇且つ改善さ れたヒンジシステムは、一対の離設されたヒンジを含む。各ヒンジは、固定壁部 分の内部に取着され、また、エアバッグの迅速展開中に外側に回動するためにカ バーが固定壁部分から破砕又は分離される際に2つの間の取り付けを保持するた めのカバーのパネル又はドア部分に取着される。各ヒンジは、カバーに取着され る第1部分及びエアバッグ囲繞体の固定壁に取着される第2部分を有し、強靱な 編組される可とう性の繊維を含む、一片のスクリム材料で形成される。中間ヒン ジ部分は、第1及び第2部分と一体的であり、一体的なヒンジ部分は、囲繞体又 は容器の縁に沿って延びる曲げ線に沿って一体的に結合され、前記部分の1つに 重なる部分を含む。エアバッグ展開時にカバーは、中央に隣接する溝に沿って破 砕し、これにより、一対の分離パネル又はドアが形成され、それは、膨張するエ アバッグを解放するために相互に関して回動する。各ヒンジの可撓性スクリム材 料は、曲げ線に沿って展開するのを許容するが、スクリム材料は、ドア又はパネ ルが固定壁構造から完全に分離するのを阻止するように積極的に取着されたまま にされる。回動するドア又はパネルが囲繞体の固定壁部分から完全に脱離されな いし、エアバッグを切断又は損傷しないので、車両の人間への傷害又は車両の隣 接する内面への損傷は、防止される。
【0014】 一対の揺動的に開くドア又はパネルへのカバーの破砕は、意図的な破砕の線に 沿って壁厚を減少させるカバーの内部の溝によって容易化される。 好ましくは、各ヒンジは、その中間ヒンジ部分に複数のオーバーラップするウ エブ部分を含み、これらのウエブ部分は、不透性シート材料の層又はテープのス トリップにより相互に離設され、これにより、スクリム材料がモールド成形工程 中に樹脂質のプラスチック材料に包含されるので、繊維は、繊維固化時にオーバ ーラップするウエブ部分を相互結合しない。加えて、各ヒンジにおいて、隣接す る囲繞体の壁に取着されるヒンジの隣接する第1又は第2の部分とヒンジ部分の ウエブ部分との間には、テープのストリップが配設され、これにより、固化した 繊維は、エアバッグ膨張時にパネル又はドアが開くような回動運動を阻止しない 。新奇且つ斬新なタイプのプラスチック強化要素は、エアバッグ囲繞体の壁構造 を補強するために設けられ、強化要素は、それがプラスチック繊維で形成される ように、壁構造内で一体モールド成形される。
【0015】 本考案の良好な理解のために、図面に関係して以下の詳細な説明が言及される べきである。
【0016】
【考案の実施の形態】
特に図面を参照すると、図2に示したような展開前の折り畳んだ状態の高性能 膨張自在エアバッグ14を包含するように設計され且つ車両のステアリングホイ ール12に取り付けられるように構成された新奇な改善されたエアバッグ囲繞体 又は容器10が図示されている。容器10は、事故の場合にステアリングホイー ル12の後ろの人又は占有者16に関する損害を防止するためにエアバッグが効 果的である、図3に示したような拡張状態へのエアバッグ14の迅速膨張時に開 くように適合される。エアバッグ14は、気密性を有する強靱な軽量の薄い可撓 性プラスチックシート材料で形成され、そのサイドウォールの周りにリング状に 離設された複数個のウォールポートを有する金属製の(インフレータ)インレッ ト部品18を介して排出されるガスで迅速膨張せしめられるように適合される。 インレット部品18は、一般的に円筒形状を有し、エアバッグ容器10の内部の バックプレート22に設けた中央開口に取り付けられる。バックプレート22は 、前方から見て一般的に矩形又は正方形であり、側方から見てパイ状の外観を有 する。インレット部品18の円筒形状のサイドウォールの周りに延びる中間フラ ンジは、エアバッグ14をインレット部品の周りの所定位置に気密連結的にシー ルするために、複数個の適当なファスナ26によってリング状要素24及びバッ クプレート22に取着される。
【0017】 エアバッグ容器10は、ステアリングホイール12が取着されるステアリング コラム構造で支持され且つ強靱で軽量な射出成形プラスチック樹脂材料で好まし くは形成されるアウターバックカバー部材28を含む。図2及び3に良好に示さ れたように、アウターバックカバー28は、ガス又は泡体が充填された高密度ポ リウレタン樹脂又はポリエステル樹脂のような強靱で軽量の射出成形プラスチッ ク樹脂材料で好ましくは形成される、アウターフロントカバー32と相互嵌合及 び連結するように構成された一般的な矩形状の、前方に延びる外周縁部フランジ 又はサイドウォール30を含む。
【0018】 フロントカバー部材32は、後述するように内部補強される、一般的に矩形状 の相当強靱なフロントウォール34を含む。フロントウォール34は、アッパー ウォール38とロワーウォール40と一対の対向するサイドウォール2とを含む 連続的な外周のフランジ状のサイドウォール36に対して外周縁部の周りで一体 的に結合されている(図4)。図2及び3に良好に示されるように、フロントカ バー部材32の外周のサイドウォール36の後方に面する端部は、通常の作動状 態下でエアバッグ14を包含するための強靱な気密性の包体(図2)を形成する ために、アウターバックウォール構造28の外周ウォール30の前方に面する端 部に結合するように適合される。
【0019】 本考案に従い、エアバッグ容器10を強化するために、強化又は補強の要素4 6が、フロントカバー部材32の所定位置に一体的にモールド成形される。補強 要素46は、フロントカバー部材32と形状が一般的に類似し、フロントカバー 部材32の外面を形成するためのモールド処理においてプラスチック樹脂がそれ を貫通し得るようにするために全外面に実質的に分配された複数個の四角及びダ イアモンド状の開口が形成されたフロントウォール48を含む。多数の小さい穿 孔に加えて、図5,6、及び7に良好に示されているように、フロントウォール は、一般的に中間レベルすなわちセンターラインで縁部から縁部に延びる一連の 整列されたスロット50が形成されている。更に、フロントウォール48は、対 向縁部に沿って垂直に延び且つスロット50のセンターラインの対向端部を連結 するスロット52のラインを含む。上端部において、側部縁部スロット52は、 フロントウォール48の上縁部に沿って位置決めされる一対の短く内方に対向配 置されたスロット54のラインで連結される。スロット54のラインの内側端部 スロットは、図5及び6に良好に示されているように、丸く拡大された開口55 を具え、同様に、補強要素46のフロントウォール48の下縁部に沿い、スロッ ト52の側部縁部ラインの下端部を連結する一対の短く内方に対向配置されたス ロット56のラインが設けられる。スロット56のラインの内側端部スロットは 、丸く拡大された開口57が形成される。
【0020】 拡大開口55の間のフロントウォール48の上縁部分に沿って、容器10の上 部ヒンジ軸線に対応する相当幅広のスロット58のラインが設けられる。同様に 、フロントウォール48の下縁部に沿う拡大開口57の間には、容器10の下部 ヒンジ軸線に対応する相当幅広の下縁部スロット60のラインが設けられる。ス ロット50のセンターラインと、スロット58の上部ラインと、スロット60の 下部ラインとは、一般的に相互に平行であり、膨張によるエアバッグ14の迅速 展開時に、エアバッグ容器10のフロントカバー32のフロントウォール34の 破砕線を示す。これらの意図した破砕のラインは、図1において破線形式で示さ れており、カバー部材32を、上部パネル又はドア62と、下部パネル又はドア 64、とに分割し、両者は、一般的に矩形形状を有する。スロット58の上部ラ イン及びスロット60の下部ラインは、エアバッグ14の展開中にセンターライ ン50に沿ってパネルが相互にばらばらに破砕される時に、上部及び下部パネル 又はドア62及び64を支持及び保持するために、一般的にヒンジの延長軸線を 画成する。更に、フロントウォール34の外面の対向縁部スロット52の垂直線 に沿って破砕が起きる。
【0021】 本考案に従い、エアバッグ容器10は、『ナイロン』という商標で販売されて いるもののような、樹脂質のプラスチック繊維で形成された強く強靱で可撓性、 弾力性の編物スクリム材料の帯で構成された一対の新奇で斬新なヒンジ66を含 む。スクリム材料は、図5に示したように、目の荒い(open weave) ように織り込まれるが、図8に示したようにエアバッグ14の展開中及びその後 に、上部及び下部パネル又はドア62及び64をフロントカバー部材32の固定 外周縁部ウォール72に積極的に保持するために特に適合される。図5に示した ように、ヒンジ66のスクリム材料は、上部ヒンジライン58に沿う拡大開口5 5の間及び下部ヒンジライン60に沿う拡大開口57の間を長手方向に延びる。
【0022】 各ヒンジ66は、フロントカバー部材32のフロントウォール34の下部パネ ル64又は上部パネル62のいずれかに取着されるように適合される相当大型の 第1ヒンジ部分66aを含む。図5及び7に示したように、第1ヒンジ部分66 aは、補強要素46のフロントウォール48の背面に対して支持するように適合 され、補強要素及びヒンジ材料は共に、開放されたスペースの大きな領域を有し 、フロントカバー部材32を形成するための射出成形処理に用いられるプラスチ ック樹脂は、フロントカバー部材32のフロントウォール34を形成する樹脂質 のプラスチック材料の外層が所定位置にモールド成形されるので、貫流すると共 にフロントウォール48と各ヒンジ66の第1部分66aとを接合する。また、 ヒンジ66は、図5及び7に良好に示されているように、補強要素46の内側外 周ウォール72の周りに取着された目の荒い補強テープ70の層に対して所定位 置にステープル等により初期的に取着された第2部分66bを含む。ヒンジ部分 66b及びテープ70は共に、目の荒い材料で形成されるので、射出成形プラス チック樹脂は、ヒンジ部分66bをフロントカバー部材32の上部ウォール38 及び下部ウォール40の各々に所定位置モールド成形状態で積極的に取着するた めに、これらの要素の中及び周りに流れる。
【0023】 また、各ヒンジ66は、一対の一体的な折り畳んだウエブ又はヒンジ部分66 c及び66dを具備し、ウエブ部分は、モールド成形されるプラスチック材料の 射出が起きる前に、第1部分66a(図5及び7)の上に相互に積み重ね関係で 配置される。 積み重ねられるウエブ部分66c及び66dは、上部パネル62(概ね270 °、図8)及び下部パネル64(概ね180°、図8)の開時に、相当に広範囲 の角度的作動を許容するために可撓性及び強度を提供する。従って、両ヒンジ6 6は、エアバッグ14の展開中及びその後にフロントカバー部材32の固定サイ ドウォール構造36にドア又はパネル62及び64を確実に取着する。フロント ウォール34の独立パネル62及び64への破砕が起き且つパネルがエアバッグ 14の展開中に曲げ又はヒンジ線58及び68に沿って迅速に回動されるのだが 、パネルは、外周固定サイドウォール36に永続的に取着される。この構造は、 エアバッグ14自体が展開中にパンク又は破断せず且つカバードア又はパネル6 2及び64がエアバッグの迅速展開中に制御不能な軌道を具えた危険な発射物に なったり又は飛び回ったりせず、また永続的に分離しない、ということを保証す る。
【0024】 図7及び8を参照すると、長手方向に延びる曲げ線(実質的に破砕線58及び 60と同じ)の周りの自由な回動運動及びウエブ部分66c及び66dの間の曲 げ部における内側の平行な曲げ線58′及び60′の周りの自由な回動運動を許 容するために、不透性テープ又はプラスチック材料74は、各ヒンジ66の折り 曲げて重なるウエブ部分66c及び66dの間、並びに、各パネル又はドア62 及び64に隣接する各ヒンジ77の第1部分66a及び重なるヒンジ部分66d の間、に配置される。テープ74の不透性ストリップは、ヒンジ66の目の荒い 布材料の重なるウエブの間に樹脂を充填するのを阻止し、これにより、曲げ線5 8,58′及び60,60′に沿った自由回動運動は、凝固樹脂のために起きる 妨害作用を伴わずに、達成される。
【0025】 射出モールド成形処理が起きた後のフロントカバー部材32の後面を示す図4 を以下参照すると、カバー部材の後面は、細長のギザギザ又は溝50′,52′ ,54′,55′,56′、及び57′を具備し、その溝は、意図された破砕の 線に沿いモールド成形されたプラスチックのフロントカバー部材32の全体の壁 厚を減少させる、ということが理解されよう。内側の溝は、プラスチック強化要 素46に設けられるスロット50,52,54,55,56、及び57のライン に対応する反対位置に位置される。従って、合成的な射出モールド成形された樹 脂質のプラスチック構造は、堅く且つ強靱であり、車両のステアリングホイール 12に取着されたエアバッグ容器10のための良好な外観をフロントウォール又 は面34に提供し、それと同時に、エアバッグ14の迅速展開が最小干渉で起き 得るのを保証するために破砕線を所望に配置するための応力の同心線を提供する 。
【0026】 図9は、その展開中にエアバッグ14の圧力を示し、最初圧力は極めて高い、 ということが留意されるべきである。ヒンジ66は、問題なしにその高い応力に 耐え得るように強く、弾性及び可撓性を有する。ヒンジの部分66a及び66b は所定位置にモールド成形されるので、例外的な保持力が提供される。更に、金 属強化要素又はヒンジの必要性は、本考案の容器10において無視される。
【0027】 明らかなことには、上記教示に鑑みると、本考案の様々な変更や変化が可能で ある。従って、添付された請求の範囲の範囲内において、特別に上述されたと異 なるように、本考案が実施され得る、ということが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両のステアリングホイールの所定位置に取着
されたように示された、本考案の特徴に従って構築され
た新奇の改善されたエアバッグ容器の前面図である。
【図2】図1のII−II線に概ね沿う横断面図である。
【図3】車両占有者を保護するためのエアバッグの膨張
及び展開時にパネルが開いた後のエアバッグ容器を示
す、図2と同様の図である。
【図4】エアバッグ容器のフロントカバーの後面図であ
る。
【図5】囲繞体のカバー及び壁用に用いられる樹脂質の
プラスチック材料の射出処理によってそこに結合される
前に、強化要素の上に取着される本考案の特徴に従って
構築される新奇且つ斬新なヒンジを示す、所定位置にモ
ールド成形されるように適合されるフロントカバーのた
めの強化要素を示す後面図である。
【図6】図5の強化要素を示す前面図である。
【図7】囲繞体を形成するのに用いられる樹脂質のプラ
スチック材料の導入前の所定位置のヒンジを示す図5の
VII −VII 線に概ね沿う横断面図である。
【図8】エアバッグの展開が起きた後のヒンジ又は各カ
バードア又はパネルを示す、図3のような拡大破断垂直
断面図である。
【図9】エアバッグ展開の開始後の、エアバッグ内の圧
力対時間を示すグラフ図である。
【符号の説明】
10…容器 12…ステアリングホイール 14…エアバッグ 22…バックプレート 28…アウターバックカバー 30…サイドウォール 32…フロントカバー部材 34,48…フロントウォール 36…サイドウォール 52,58,60…スロット 62…上部パネル 64…下部パネル 66…ヒンジ

Claims (23)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の中に包含されるエアバッグを膨張
    させることにより外方に回動自在に開かれるように構成
    される容器のカバー用のヒンジ組立体において、 ヒンジを構成する高強度の細長の可撓性繊維で形成され
    るスクリムのストリップは、該ストリップの対向縁部
    が、外方に回動するカバー部分と容器の固定側の壁とに
    それぞれ取付けられ、 該ストリップは、対向縁部の内縁の間に、外方に展開可
    能な一体的なヒンジ部分を含み、 該一体的なヒンジ部分は、カバーが閉鎖位置にあってエ
    アバッグが非膨張状態にある場合に、非固定的に相互に
    重なり合うと共に曲げ線に沿う対向縁部の少なくとも一
    方に重なり合う関係を有する折り畳んだストリップ部分
    を含み、 該折り畳んだストリップ部分は、前記重なり合う関係か
    ら外方に展開した位置まで、曲げ線に沿って展開するよ
    うに回動自在であり、 カバーは、エアバッグの膨張時に、ヒンジが固定側の壁
    やカバーから取れずに、曲げ線を略中心としてヒンジ式
    に外方に相当広い角度まで開くことができることを特徴
    とするヒンジ組立体。
  2. 【請求項2】 前記ストリップは、前記可撓性繊維の目
    の荒いメッシュを含み、前記カバー及び前記固定側の壁
    の少なくとも一方は、前記目の荒いメッシュにモールド
    成形される繊維質のプラスチック材料で形成されること
    を特徴とする請求項1記載のヒンジ組立体。
  3. 【請求項3】 前記スクリムのストリップは、前記メッ
    シュを形成する前記繊維の間の複数個の開口を含み、前
    記繊維質のプラスチック材料は、前記カバー及び前記固
    定側の壁の一方と前記ストリップとの間の高強度の結合
    を形成するために前記開口を貫通することを特徴とする
    請求項2記載のヒンジ組立体。
  4. 【請求項4】 前記カバー及び前記固定側の壁の少なく
    とも一方は、前記モールド成形される繊維質のプラスチ
    ック材料に埋設される強化部材を含むことを特徴とする
    請求項3記載のヒンジ組立体。
  5. 【請求項5】 前記強化部材は、複数個の開口を含み、
    前記繊維質のプラスチック材料は、前記カバー及び前記
    固定側の壁の少なくとも一方と前記強化部材との間の高
    強度の結合を形成するために該開口を貫通することを特
    徴とする請求項4記載のヒンジ組立体。
  6. 【請求項6】 前記スクリムのストリップの前記一体的
    ヒンジ部分の面と前記対向縁部の一方との間には、不透
    性シート手段が配置され、縁部領域とそれに重なり合う
    関係のヒンジ部分との間のカバー及び固定側の壁を形成
    する前記繊維質のプラスチック材料の通過が阻止され、
    前記曲げ線に沿う展開は、前記エアバッグの膨張時に阻
    止されないことを特徴とする請求項3記載のヒンジ組立
    体。
  7. 【請求項7】 前記ヒンジ部分の反対側の面に不透性シ
    ート手段を含むことを特徴とする請求項6記載のヒンジ
    組立体。
  8. 【請求項8】 前記スクリムのストリップの前記一体的
    ヒンジ部分は、前記曲げ線に平行であり且つ相互に平行
    である複数の内側曲げ線を略中心として、非固定的に相
    互に重なり合う関係を有する複数個の折り畳んだストリ
    ップ部分を含むことを特徴とする請求項7記載のヒンジ
    組立体。
  9. 【請求項9】 前記不透性シート手段は、隣接する一対
    のヒンジ要素の間に、該要素間の付着を阻止するため
    に、配置され、前記曲げ線に沿う相対的な回動展開運動
    は、エアバッグ膨張時に起き得ることを特徴とする請求
    項8記載のヒンジ組立体。
  10. 【請求項10】 前記カバー及び前記固定側の壁の前記
    繊維質のプラスチック材料は、前記カバー及び前記固定
    側の壁の前記スクリムのストリップの露出面まで一体的
    にモールド成形されることを特徴とする請求項9記載の
    ヒンジ組立体。
  11. 【請求項11】 容器の縁部に沿って交差する外方に回
    動自在なカバーと固定側の壁と、 エアバッグの迅速膨張中に前記カバー及び前記固定側の
    壁の間の取付けのために、前記カバー及び前記固定側の
    壁の内面に取付けられるヒンジ手段、とを含む膨張可能
    なエアバッグ用のヒンジ組立体であって、 高強度の可撓性繊維で形成される一片のスクリムを含む
    ヒンジ手段は、カバーに取着される第1部分と、前記固
    定側の壁に取着される第2部分と、第1部分及び第2部
    分の間の中間ヒンジ部分を重なり合う関係で具える非固
    定的に折り畳んだストリップ部分を含む外方に展開自在
    なヒンジ部分とを含み、 前記中間ヒンジ部分は、容器の縁部に沿って延びる曲げ
    線に沿って第1部分及び第2部分の少なくとも一方と結
    合されており、重なり合う関係から外方に展開した位置
    まで、前記第1部分及び第2部分の少なくとも一方に対
    し、曲げ線に沿って展開自在であり、 カバーは、エアバッグの膨張時に、ヒンジが前記カバー
    及び前記固定側の壁から取れずに、曲げ線を略中心とし
    てヒンジ式に外方に相当広い角度まで開くことができる
    ことを特徴とするヒンジ組立体。
  12. 【請求項12】 前記カバーは、前記ヒンジ手段から離
    設された少なくとも1つの縁部を有するドアパネルを含
    み、 該縁部は、エアバッグ膨張時にヒンジ手段の曲げ線に沿
    うパネルの回動開き運動を許容するように縁部に沿って
    カバーからパネルを分離するのを容易にするため、内部
    に薄い壁部分を設けるためにカバーに形成した内側溝に
    隣接して配設されることを特徴とする請求項11記載の
    ヒンジ組立体。
  13. 【請求項13】 前記容器の前記固定側の壁は、前記容
    器の対向縁部に前記カバーを結合する複数個の離設した
    側壁を含み、前記カバーの複数個のパネルは、前記内側
    溝の反対側に沿う対面する縁部を有し、複数個の前記ヒ
    ンジ手段は、前記容器の対向縁部に沿う各ヒンジ手段の
    曲げ線に沿いヒンジ手段を展開させると同時にパネルが
    回動自在に開くのを許容するように内側溝に沿うパネル
    間のカバーの破砕時に開かせるために側壁の各々にパネ
    ルを取着することを特徴とする請求項11記載のヒンジ
    組立体。
  14. 【請求項14】 前記カバーの前記内側溝は、前記パネ
    ルの少なくとも1つと関係する前記ヒンジ手段の反対端
    部に隣接する点まで、該パネルの外周縁部の周りを延び
    ることを特徴とする請求項13記載のヒンジ組立体。
  15. 【請求項15】 前記固定側の壁は、エアバッグ膨張時
    に前記パネルの回動運動を制限するように前記パネルの
    外面に係合し得る外面を含むことを特徴とする請求項1
    2記載のヒンジ組立体。
  16. 【請求項16】 前記ヒンジ手段の前記中間ヒンジ部分
    は、前記曲げ線から離れた別の平行な内側曲げ線に沿っ
    て非固定的に重ね合わせ関係で結合されたスクリムの少
    なくとも2つの層を含むことを特徴とする請求項11記
    載のヒンジ組立体。
  17. 【請求項17】 ストリップ手段は、エアバッグ膨張中
    に前記内側曲げ線に沿う展開回動運動を容易化するため
    に間の付着を阻止するように重ね合わせ関係で前記スク
    リムの層の間に配置されることを特徴とする請求項16
    記載のヒンジ組立体。
  18. 【請求項18】 ストリップ手段は、エアバッグ膨張中
    に前記曲げ線に沿う展開回動運動を容易化するように間
    の付着を阻止するために重ね合わせ関係の前記ヒンジ手
    段の前記第1及び第2部分の一方と前記ヒンジ部分との
    間に配置されるストリップ手段を含むことを特徴とする
    請求項11記載のヒンジ組立体。
  19. 【請求項19】 エアバッグ膨張中に先に記載の曲げ線
    に沿う展開回動運動を容易化するべく、くっつき阻止の
    ために重ね合わせ関係の前記ヒンジ手段の前記第1及び
    第2部分の前記一方及び前記ヒンジ部分の間に配置され
    るストリップ手段を含むことを特徴とする請求項11記
    載のヒンジ組立体。
  20. 【請求項20】 前記スクリムは、前記可撓性繊維の目
    の荒いメッシュのストリップを含み、 前記カバー及び前記固定側の壁の少なくとも一方は、前
    記目の荒いメッシュにモールド成形される樹脂質のプラ
    スチック材料で形成されることを特徴とする請求項11
    記載のヒンジ組立体。
  21. 【請求項21】 前記スクリムのストリップは、前記メ
    ッシュを形成する前記繊維の間に複数個の開口を含み、
    前記樹脂質のプラスチック材料は、前記固定側の壁及び
    前記カバーの一方と前記ストリップとの間の高強度結合
    体を形成するために前記開口を貫通することを特徴とす
    る請求項20記載のヒンジ組立体。
  22. 【請求項22】 前記カバー及び前記固定側の壁は、前
    記容器を強化するために前記モールド成形される樹脂質
    のプラスチック材料に埋設される強化部材を含むことを
    特徴とする請求項21記載のヒンジ組立体。
  23. 【請求項23】 前記強化部材は、複数個の開口を含
    み、前記樹脂質のプラスチック材料は、前記固定側の壁
    及び前記カバーと前記強化部材との間の高強度結合体を
    形成するために前記開口を貫通することを特徴とする請
    求項22記載のヒンジ組立体。
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