JPH06161389A - 液晶駆動装置及び多階調駆動方法 - Google Patents

液晶駆動装置及び多階調駆動方法

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JPH06161389A
JPH06161389A JP31710492A JP31710492A JPH06161389A JP H06161389 A JPH06161389 A JP H06161389A JP 31710492 A JP31710492 A JP 31710492A JP 31710492 A JP31710492 A JP 31710492A JP H06161389 A JPH06161389 A JP H06161389A
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JP
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voltage
liquid crystal
drive
potential
output
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JP31710492A
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English (en)
Inventor
Tadahisa Yamaguchi
忠久 山口
Munehiro Haraguchi
宗広 原口
Masami Oda
雅美 小田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は液晶駆動装置の改善に関し、デジタ
ルドライバを用い、その階調表示能力以上の階調数を表
示すること、及び、特定フレームの階調を間引き、均一
なガンマ補正をすることを目的とする。 【構成】 n個の液晶駆動電圧Vn〔n=0,1,2…
n〕やコモン電圧Vcを発生する駆動電圧発生手段11
と、n個の液晶駆動電圧Vnやコモン電圧Vcと映像信
号SINとに基づいて液晶表示手段14を駆動する駆動出
力手段12と、駆動電圧発生手段11及び駆動出力手段
12の入出力を制御する制御手段13とを具備し、駆動
電圧発生手段11が高電位VH,中間電位Vm及び低電
位VLを発生する基準電圧発生手段11Aと、高電位VH
又は低電位VLを交互に出力するスイッチング手段11B
と、高電位VH又は低電位VLと中間電位Vmとに基づ
いてn個の液晶駆動電圧Vnを出力する電圧出力手段11
Cから成り、交流化信号SAに基づいて液晶駆動電圧V
nを発生することを含み構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔目次〕 産業上の利用分野 従来の技術(図12) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1,2) 作用 実施例 (1)第1の実施例の説明(図3〜9) (2)第2の実施例の説明(図10,11) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶駆動装置及び多階
調駆動方法に関するものであり、更に詳しく言えば、ア
クティブマトリクス型の液晶表示装置の多階調駆動をす
る装置及びその方法の改善に関するものである。
【0003】近年、ノート型パソコンやワークステーシ
ョン等の情報端末用ディスプレイとして、薄型,軽量及
び低消費電力を特長とするアクティブマトリクス型の液
晶表示パネルが使用されている。
【0004】例えば、液晶表示パネルはアナログドライ
バにより主要部が構成された多階調液晶駆動装置により
フルカラー表示が行われる。しかし、その内部がオペア
ンプの集合体から構成されることから、64階調/26
万色を必要とする情報端末用ディスプレイでは表示可能
階調数が不足をしたり、また、アナログドライバのチッ
プサイズが大型化し、当該装置の低廉化の妨げとなって
いる。
【0005】また、階段状駆動電圧を出力するデジタル
ドライバにより主要部が構成された多階調液晶駆動装置
では、その出力にバラツキがなく、低廉化を図ることが
きる。しかし、表示可能階調数につき、8〜16階調程
度が限界であり、該ドライバの階調表示能力以上の階調
表示することができない。
【0006】なお、ユーザの使用態様により表示容量
(表示画素数)はもとより表示階調数、表示色の向上が
要求される。例えば、表示階調数、表示色としては通常
パソコンでは16階調/4096色、マルチメディアパソコ
ン等では64階調/26万色、さらに、ハイビジョン等
では256 階調/1677万色が要求される。
【0007】そこで、デジタルドライバを用い、その階
調表示能力以上の階調数を表示すること、及び、特定フ
レームの階調を間引き、均一なガンマ補正をすることが
できる装置及び方法が望まれている。
【0008】
【従来の技術】図12は、従来例に係る多階調液晶駆動装
置の説明図である。また、図12(a)はそのアナログド
ライバに係る構成図であり、図12(b)はデジタルドラ
イバに係る構成図を示している。
【0009】例えば、3〜5インチ程度のポケットテレ
ビに見られるアクティブマトリクス型の液晶パネル3を
駆動する多階調液晶駆動装置(以下第1のデータドライ
バという)は、図12(a)において、基準電圧発生部
1,アナログドライバ2から成る。なお、アナログドラ
イバ2はアナログ電圧を増幅出力する複数のオペアンプ
2Aから成る。
【0010】当該ドライバの機能は、基準電圧発生部1
により発生された基準電圧や外部から供給される同期信
号SHや映像信号Sinに基づいてアナログドライバ2に
よりアナログ駆動電圧x,yが生成され、その駆動電圧
x,yが液晶パネル3に出力される。これにより、ポケ
ットテレビの映像表示に適したフルカラー表示を実現し
ている。
【0011】また、8〜16階調程度を必要とする液晶
パネル6を駆動する液晶駆動装置(以下第2のデータド
ライバという)は、図12(b)において、駆動電圧発生
部4,デジタルドライバ5から成る。なお、駆動電圧発
生部4では、8〜16通りの基準電圧を発生する。
【0012】当該ドライバの機能は、外部から供給され
る同期信号SHや映像信号Sinに基づいて駆動電圧発生
部4により発生された駆動電圧V0〜V7をデジタルド
ライバ5により選択合成されて階段状駆動電圧X,Yが
生成され、その駆動電圧X,Yが液晶パネル6に出力さ
れる。これにより、8〜16階調程度のカラー表示を実
現している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来例に係
る第1のデータドライバによれば、アナログ駆動電圧
x,yを出力するアナログドライバ2が多階調液晶駆動
装置の主要部を構成している。
【0014】このため、フルカラー表示を行うことがで
きるが、アナログドライバ2の内部がオペアンプ2Aの
集合体から構成されることから、その出力にバラツキを
発生させる要因(オフセット電圧等)を含んでいる。例
えば、液晶のダイナミックレンジを3〔V〕、アナログ
ドライバ2の出力バラツキを±50〔mV〕と仮定する
と、32階調以上の表示処理が困難となる。これは、ア
ナログドライバ2を構成するオペアンプ2Aの同一性質
の出力ピン間又はチップ間でオペアンプ2Aの増幅特性
がバラつくために、厳密にその出力を規定することが困
難となるためである。
【0015】これにより、64階調/26万色を必要と
する情報端末用ディスプレイでは表示可能階調数が不足
をしたり、また、オペアンプ2Aが半導体チップ面積を
多く占有することから、アナログドライバ2のチップサ
イズが大型化し、当該装置の低廉化の妨げとなるという
問題がある。
【0016】また、従来例に係る第2のデータドライバ
によれば、駆動電圧V0〜V7の選択合成に基づく階段
状駆動電圧X,Yを出力するデジタルドライバ5が多階
調液晶駆動装置の主要部を構成している。
【0017】このため、階段状駆動電圧X,Yの出力に
バラツキがなく、当該装置の低廉化を図ることがきる
が、表示可能階調数につき、8〜16階調程度が限界と
なり、該ドライバ5の階調表示能力以上の階調表示する
ことができない。このことは、多階調を実現するため、
例えば、32階調を実現するためには、16〜32個の
駆動電圧を必要とし、その大型化が余儀無くされる。
【0018】また、本発明者らが先に特許出願(特願平
4−201287号)した「液晶表示装置では、8個の液晶駆
動電圧以上の組み合わせ以上の43通りの平均電圧Va
を得ることができ、少ない電圧数で多階調を実現するこ
とができる。
【0019】しかし、43階調の平均電圧Vaについ
て、白表示側から単純に32階調を選択したり、その透
過率対階調特性おいて、黒表示側でガンマ補正をしてい
る。このため、低輝度部の黒つぶれを改善することがで
きるが、白表示側におけるガンマ補正が不十分となり、
均等な透過率対階調特性が得られず、表示品質の向上の
妨げとなるという問題がある。
【0020】本発明は、かかる従来例の問題点に鑑み創
作されたものであり、デジタルドライバを用い、その階
調表示能力以上の階調数を表示すること、及び、特定フ
レームの階調を間引き、均一なガンマ補正をすることが
可能となる液晶駆動装置及び多階調駆動方法の提供を目
的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】図1(a),(b)は、
本発明に係る液晶駆動装置の原理図(その1)であり、
図2は、本発明に係る液晶駆動装置の原理図(その2)
をそれぞれ示している。
【0022】本発明の第1の液晶駆動装置は、図1
(a)に示すように、n個の液晶駆動電圧Vn〔n=
0,1,2…n〕やコモン電圧Vcを発生する駆動電圧
発生手段11と、前記n個の液晶駆動電圧Vnやコモン
電圧Vcと映像信号SINとに基づいて液晶表示手段14
を駆動する駆動出力手段12と、前記駆動電圧発生手段
11及び駆動出力手段12の入出力を制御する制御手段
13とを具備し、前記駆動電圧発生手段11が交流化信
号SAに基づいて液晶駆動電圧Vnを発生することを特
徴とする。
【0023】なお、本発明の第1の液晶駆動装置におい
て、前記駆動電圧発生手段11が、図1(b)に示すよ
うに、高電位VH,中間電位Vm及び低電位VLを発生
する基準電圧発生手段11Aと、前記高電位VH又は低電
位VLを交互に出力するスイッチング手段11Bと、前記
高電位VH又は低電位VLと中間電位Vmとに基づいて
n個の液晶駆動電圧Vnを出力する電圧出力手段11Cか
ら成ることを特徴とする。
【0024】また、本発明の第2の液晶駆動装置は第1
の液晶駆動装置において、前記駆動電圧発生手段11
が、図2に示すように、第1,第2の高電位VcH,VH
<VcH及び第1,第2の低電位VL,VcL<VLを発生
する基準電圧発生手段11Dと、前記第1の高電位VcH又
は第2の低電位VcLを交互に出力する第1のスイッチン
グ手段11Fと、前記第2の高電位VH又は第1の低電位
VLを交互に出力する第2のスイッチング手段11Fと、
前記第1の低電位VL又は第2の高電位VHを交互に出
力する第3のスイッチング手段11Gと、前記第2,第3
のスイッチング手段11F,11Gにより反転出力される第
2の高電位VH及び第1の低電位VLに基づいてn個の
液晶駆動電圧Vnを出力する電圧出力手段11Hから成る
ことを特徴とする。
【0025】さらに、本発明の多階調駆動方法は、基準
電位VCC,VSSや交流化信号SAに基づいてn個の液晶
駆動電圧Vn〔n=0,1,2…n〕やコモン電圧Vc
の発生処理をし、前記液晶駆動電圧Vnの1個又は2個
以上の組合わせに係る平均電圧Vaに応じた透過率によ
り液晶表示処理をする場合に、白表示側から黒表示側に
至るほど、前記液晶駆動電圧Vn間の電圧差を大きく、
又は該液晶駆動電圧Vn間の電圧差を均等に設定をする
ことを特徴とする。
【0026】なお、本発明の多階調駆動方法において、
前記液晶表示処理をする場合に、液晶駆動電圧Vnの組
み合わせとフレーム間の平均電圧Vaとにより実現され
る多階調から白表示側を基準にして第3フレームによる
電圧変調に係る階調を適当数間引くことを特徴とし、上
記目的を達成する。
【0027】
【作用】本発明の第1の液晶駆動装置によれば、図1
(a)に示すように、駆動電圧発生手段11,駆動出力
手段12及び制御手段13が具備され、該駆動電圧発生
手段11が交流化信号SAに基づいて液晶駆動電圧Vn
を発生する。
【0028】例えば、制御手段13から駆動電圧発生手
段11にスイッチング手段11Bを出力制御する交流化信
号SAが出力されると、駆動電圧発生手段11では、n
個の液晶駆動電圧Vn〔n=0,1,2…n〕やコモン
電圧Vcが発生する。ここで、図1(b)に示すよう
に、基準電位VCCやVSSに接続された基準電圧発生手段
11Aにより、高電位VH,中間電位Vm及び低電位VL
が発生されると、例えば、交流化信号SAに基づいてス
イッチング手段11Bが出力制御されることにより、該高
電位VH又は低電位VLが電圧出力手段11Cに交互に出
力される。
【0029】また、中間電位Vmが固定供給された電圧
出力手段11Cでは、高電位VH又は低電位VLと該中間
電位Vmとに基づいて発生したn個の液晶駆動電圧Vn
が駆動出力手段12に出力される。これにより、n個の
液晶駆動電圧Vnやコモン電圧Vcと映像信号SINとに
基づいて駆動出力手段12により液晶表示手段14がコ
モン固定駆動される。
【0030】このため、本発明者らが先に特許出願(特
願平4−201287号)した「液晶表示装置」のように、駆
動電圧発生手段11で発生される液晶駆動電圧Vn以上
の種類の平均電圧Vaを得ることができ、少ない電圧数
で多階調を実現することができる。
【0031】これにより、液晶駆動電圧Vnの出力がア
ナログドライバに比較して安定したデジタルドライバに
より駆動出力手段12の主要部を構成することができ
る。また、その階調表示能力以上の階調表示を行うこと
が可能となる。さらに、アナログドライバに比べてオペ
アンプの設置数が減少することから、当該装置の低廉化
を図りつつ集積化を図ることが可能となる。
【0032】また、本発明の第2の液晶駆動装置によれ
ば、駆動電圧発生手段11が図2に示すように、基準電
圧発生手段11D,第1〜第3のスイッチング手段11E〜
11G及び電圧出力手段11Hから成る。
【0033】例えば、制御手段13から駆動電圧発生手
段11に交流化信号SAが出力されると、第1の液晶駆
動装置と異なり、駆動電圧発生手段11では、n個の液
晶駆動電圧Vn〔n=0,1,2…n〕や「H」(ハ
イ)レベルや「L」(ロー)レベルが交番するコモン電
圧VcL,VcHが発生する。ここで、図2に示すように、
基準電圧発生手段11Dにより、第1,第2の高電位Vc
H,VH及び第1,第2の低電位VL,VcLが発生され
ると、例えば、交流化信号SAに基づいて第1〜第3の
スイッチング手段11Bが出力制御されることにより、液
晶表示手段14には第1の高電位VcHや第2の低電位V
cLによるコモン電圧Vcが交互に出力され、電圧出力手
段11Hには、第2の高電位VH及び第1の低電位VLが
交互に出力される。
【0034】また、電圧出力手段11Hでは、交互に出力
される第2の高電位VH及び第1の低電位VLに基づい
て発生したn個の液晶駆動電圧Vnが駆動出力手段12
に出力される。これにより、n個の液晶駆動電圧Vnや
第1,第2のコモン電圧VcL,VcHと映像信号SINとに
基づいて駆動出力手段12により液晶表示手段14がコ
モン反転駆動される。
【0035】このため、第1の液晶駆動装置と同様に、
駆動電圧発生手段11で発生される液晶駆動電圧以上の
種類の平均電圧を得ることができ、少ない電圧数で多階
調を実現することができる。
【0036】これにより、第1の液晶駆動装置と同様
に、デジタルドライバにより駆動出力手段12の主要部
を構成することができる。また、その階調表示能力以上
の階調表示を行うことが可能となる。さらに、オペアン
プの設置数が減少することから、当該装置の集積化を図
ることが可能となる。
【0037】さらに、本発明の多階調駆動方法によれ
ば、液晶駆動電圧Vnの1個又は2個以上の組合わせに
係る平均電圧Vaに応じた透過率により液晶表示処理を
する場合に、白表示側から黒表示側に至るほど、液晶駆
動電圧Vn間の電圧差が大きく、又は該液晶駆動電圧V
n間の電圧差が均等に設定される。
【0038】このため、本発明者らが先に特許出願をし
た「液晶表示装置」に比べて、均一なガンマ補正をする
ことが可能となる。例えば、液晶駆動電圧Vnの組み合
わせとフレーム間の平均電圧Vaとにより実現される多
階調から白表示側を基準にして第3フレームによる電圧
変調に係る階調が適当数間引かれる。このことで、従来
例のように白表示側から単純に32階調を選択したり、
当該装置の透過率対階調特性おいて、黒表示側のみで偏
ったガンマ補正をすることが無くなる。
【0039】これにより、当該装置の透過率対階調特性
曲線の直線化を図ることができ、低輝度部の黒つぶれを
改善すること、及び、白表示側におけるガンマ補正を行
うことで、均等な透過率対階調特性を得ることができ、
表示品質の向上を図ることが可能となる。
【0040】
【実施例】次に、図を参照しながら本発明の実施例につ
いて説明をする。図3〜11は、本発明の実施例に係る液
晶駆動装置及び多階調駆動方法を説明する図である。
【0041】(1)第1の実施例の説明 図3は、本発明の各実施例に係る多階調液晶駆動装置の
構成図であり、図4は本発明の第1の実施例に係る液晶
駆動/コモン電圧発生部の内部構成図であり、図5はそ
の動作(コモン固定方式)説明図をそれぞれ示してい
る。
【0042】例えば、液晶パネル24のコモン固定駆動
やコモン反転駆動をする多階調液晶駆動装置は図3にお
いて、液晶駆動/コモン電圧発生部21,データ変換部
22A,22B,論理回路22C,スキャンドライバ22D,デ
ータドライバ22E,22F及びタイミング発生部23から
成る。
【0043】すなわち、液晶駆動/コモン電圧発生部2
1は駆動電圧発生手段11の一実施例であり、例えば、
交流化信号SAに基づいて8個の液晶駆動電圧V0〜V
7やコモン電圧Vcを発生するものである。なお、液晶
駆動/コモン電圧発生部(以下単に駆動電圧発部とい
う)21については、図4や図10において詳述する。
【0044】データ変換部22A,22B,論理回路22C,
スキャンドライバ22D,データドライバ22E及び22Fは
駆動出力手段12の一実施例を構成するものであり、液
晶駆動電圧V0〜V7やコモン電圧Vcと映像信号SIN
とに基づいて液晶表示手段14の一例となるTFT(T
hin Film Transistor )型の液晶パネル24を駆動す
る。データ変換部22Aは制御信号S2に基づいて,例え
ば、パソコン(パーソナルコンピュータ)25から出力
される5ビット×3色(R,GB)の映像信号SINを3
フレームで電圧変調を行う階調のデータに変換する。
【0045】データ変換部22Bは制御信号S1に基づい
て,同様に、5ビット×3色(R,GB)の映像信号S
INを1,2,4フレームで電圧変調を行う階調のデータ
に変換する。論理回路22Cはデータ変換部22A,22Bか
ら出力される各フレームで電圧変調をする表示データD
INを混合するものである。スキャンドライバ22Dはスキ
ャンドライバ制御信号SCに基づいて液晶パネル24の
ゲート制御をする。データドライバ22Eはデータドライ
バ制御信号SDや表示データDINに基づいて液晶パネル
24にデータを書き込む。また、データドライバ22Fも
同様に、データドライバ制御信号SDや表示データDIN
に基づいて液晶パネル24にデータを書き込む。
【0046】なお、タイミング発生部23は制御手段1
3の一実施例であり、駆動電圧発生部21,データ変換
部22A,22B,スキャンドライバ22D,データドライバ
22E及び22Fデータドライバ22E,22Fの入出力を制御
するものである。タイミング発生部23は、例えば、パ
ソコン25から出力される同期信号SHに基づいて交流
化信号SA,制御信号S1,S2,キャンドライバ制御
信号SC,データドライバ制御信号SDを発生し、各信
号を駆動電圧発部21,データ変換部22A,22B,スキ
ャンドライバ22D,データドライバ22E及び22Fに出力
する。
【0047】また、図5に示す内部構成図において、駆
動電圧発部(液晶駆動/コモン電圧発生部)21は、基
準電圧発生部21A,アナログスイッチ21B,電圧出力部
21C及びオペアンプOP9から成る。
【0048】すなわち、基準電圧発生部21Aは基準電圧
発生手段11Aの一例であり、高電位VH,中間電位Vm
及び低電位VLを発生(VH<Vm<VL)するもので
ある。例えば、基準電圧発生部21Aは抵抗r1〜r4か
ら成り、それらが直列に接続されて、該直列回路が電源
線(基準電位)VCCと接地線(基準電位)VSSとの間に
接続される。また、抵抗r1,r2の接続点から高電位
VHが引き出されてアナログスイッチ21Bの一方の接点
aに供給され、抵抗r2,r3の接続点から中間電位V
mが引き出されてオペアンプOP9と電圧出力部21Cとに
供給される。さらに、抵抗r3,r4の接続点から低電
位VLが引き出されてアナログスイッチ21Bの他方の接
点bに供給される。なお、オペアンプOP9は中間電位V
mを増幅してそれをコモン電圧Vcとして液晶パネル2
4の表示電極に印加するものである。
【0049】アナログスイッチ21Bはスイッチング手段
11Bの一例であり、交流化信号SAに基づいて高電位V
H又は低電位VLを交互に電圧出力部21Cに出力するも
のである。例えば、アナログスイッチSW1には1組の電
界効果トランジスタ等が使用され、交流化信号SAに基
づいて該トランジスタ回路を2回路1選択スイッチとし
て機能させる。
【0050】電圧出力部21Cは電圧出力手段11Cの一例
であり、高電位VH又は低電位VLと中間電位Vmとに
基づいて液晶駆動電圧V0〜V7を出力するものであ
る。例えば、電圧出力部21Cは抵抗R1〜R8及びオペ
アンプOP1〜OP8から成る。抵抗R1〜R8は直列に接
続されて、該直列回路がアナログスイッチ21Bの中性点
cとコモン電位Vmの供給点との間に接続される。
【0051】また、抵抗R1の一端にオペアンプOP1が
接続され、抵抗R1の他端と抵抗R2の接続点にオペア
ンプOP2が接続される。同様に、抵抗R2,R3の接続
点にオペアンプOP3が接続され、抵抗R3,R4の接続
点にオペアンプOP4が接続される。抵抗R4,R5の接
続点にオペアンプOP5が接続され、抵抗R5,R6の接
続点にオペアンプOP6が接続される。抵抗R6,R7の
接続点にオペアンプOP7が接続され、抵抗R7,R8の
接続点にオペアンプOP8が接続される。なお、各オペア
ンプOP1〜OP8から電圧レベルV7〜V0が出力され
る。
【0052】例えば、各抵抗R1〜R8の抵抗値につ
き、R1=R2=R,R3=R4=R5=4R/3,R
6=R7=5R/3及びR8=20R/3を設定し、コモ
ン電圧Vcと電圧レベルV0との間に電圧=2Vが与え
られる状態では、電圧レベルV0とV1、V1とV2と
の間の電圧差が0.3 V、電圧レベルV2とV3、V3と
V4、V4とV5との間の電圧差が0.4 V、電圧レベル
V5とV6、V6とV7との間の電圧差が0.5 Vとな
り、図5のような電圧レベル図が得られる。
【0053】このようにして、本発明の第1の実施例に
係る多階調液晶駆動装置によれば、図3に示すように、
駆動電圧発生部21,データ変換部22A,22B,論理回
路22C,スキャンドライバ22D,データドライバ22E,
22F及びタイミング発生部23が具備され、該駆動電圧
発生部21が基準電圧発生部21A,アナログスイッチ21
B,電圧出力部21C及びオペアンプOP9から成り、交流
化信号SAに基づいて液晶駆動電圧V0〜V7を発生す
る。
【0054】例えば、タイミング発生部23から駆動電
圧発生部21に交流化信号SAが出力されると、駆動電
圧発生部21では、液晶駆動電圧V0〜V7やコモン電
圧Vcが発生する。ここで、図4に示すように、電源線
VCCや接地線VSS間に接続された抵抗r1〜r4によ
り、高電位VH,中間電位Vm及び低電位VLが発生さ
れると、例えば、交流化信号SAに基づいてアナログス
イッチ21Bが出力制御されることにより、該高電位VH
又は低電位VLが抵抗R1〜R8に交互に出力される。
【0055】また、中間電位Vmが固定供給された抵抗
R1〜R8では、高電位VH又は低電位VLと該中間電
位Vmとに基づいて発生した8個の液晶駆動電圧V0〜
V7がデータドライバ22E,22Fに出力される。これに
より、液晶駆動電圧V0〜V7やコモン電圧Vcと映像
信号SINとに基づいてデータドライバ22E,22Fにより
液晶パネル24がコモン固定駆動される。
【0056】このため、本発明者らが先に特許出願(特
願平4−201287号)した「液晶表示装置のように、例え
ば、駆動電圧発生部21で発生される電圧レベルV0〜
V7の2個の電圧レベルの組み合わせと最大4フレーム
の電圧レベルの平均化により43通りの平均電圧Vaを
得ることができ、8個の電圧レベルV0〜V7で32階
調を実現することができる。
【0057】これにより、液晶駆動電圧V0〜V7の出
力がアナログドライバに比較して安定したデジタルドラ
イバによりデータドライバ22E,22Fの主要部を構成す
ることができる。また、その階調表示能力以上の階調表
示を行うことが可能となる。このことから、64階調/
26万色を必要とする情報端末用ディスプレイにおい
て、表示可能階調数の要求に十分対処すること、また、
アナログドライバに比べてオペアンプの半導体チップ面
積を占有する割合が減少し、チップサイズの小型化が図
られ、当該装置の低廉化を図りつつ集積化を図ることが
可能となる。
【0058】次に、本発明の実施例に係る多階調駆動方
法について当該装置の動作を補足しながら説明をする。
図6は、本発明の第1の実施例に係る多階調駆動方法の
説明図であり、図7(a)〜(d)はその電圧変調の説
明図(その1)である。また、図8(a)〜(c)はそ
の電圧変調の説明図(その2)であり、図9はその透過
率対階調特性図をそれぞれ示している。
【0059】ここで、まず、多階調化の原理について説
明をする。図6は液晶のT−V特性(光の透過率と印加
電圧との関係)であり、8階調ドライバを用いた場合
に、該特性に電圧レベル〜を設定した例を示してい
る。図6において、縦軸は透過率であり、横軸は液晶セ
ルに印加される電圧の絶対値を示している。また、か
らがデータドライバ22E,22Fに与える8つの電圧レ
ベルを示し、例えば、平均電圧Va(黒丸印)を実現す
る場合に、あるフレームではの電圧を印加をし、連続
する次のフレームではの電圧を印加する。すると、液
晶にはVa=(+)/2が印加されたものと同等に
なり、8つの電圧から得られる透過率以外の透過率が得
られる。以下このような方法を電圧変調という。
【0060】このとき、フレーム毎に印加する電圧差ε
は小さいほうが良い(ε<0.5 V)。けだし、電圧差ε
が大きいとフリッカが目立ち、表示品質が劣る。このた
め、2フレームでの全ての電圧を組み合わせ8×8=6
4階調による多階調化は不可能である。そこで、電圧変
調をするフレーム数を3,4,5…というように増加さ
せ、各フレーム数で電圧変調して得られる平均電圧の全
てを利用する。
【0061】すなわち、本発明の第1の実施例では、基
準電位VCC,VSSや交流化信号SAに基づいて8個の電
圧レベルV0〜V7やコモン電圧Vcの発生処理をし、
その液晶表示処理をする際に、例えば、8個の電圧レベ
ルV0〜V7の1個又は2個以上の組合わせに係る平均
電圧Vaを実現する場合であって、白表示側から黒表示
側に至るほど、電圧変調をするフレームの電圧レベル間
の電圧差εを大きく、又は該電圧レベル間の電圧差εを
均等に設定をする。これにより、低輝度部の黒つぶれを
改善するガンマ補正を行うことが可能となる。
【0062】なお、表1は本発明の第1の実施例に係る
多階調駆動を実現する電圧組み合わせ例を示している。
【0063】
【表1】
【0064】上記表1は8階調ドライバの例である。8
個の電圧(V0〜V7)で、1フレームによる電圧変調
と、2フレームによる電圧変調と、3フレーム電圧変調
と、4フレーム電圧変調とによる多階調化の一例を示し
ている。
【0065】例えば、〜の電圧レベルの中でと
の電圧レベルを用い、7個の平均電圧Va(階調)を実
現するものとすれば、まず、図7(a)に1フレームに
よる電圧変調が示される。図7(a)において、該電圧
変調ではフレーム毎にの電圧レベルが印加され、平均
電圧Vaはである。同様に、図7(b)は4フレーム
による電圧変調を示し、3フレームはの電圧レベルが
印加され、残りの1フレームはの電圧レベルが印加さ
れる。平均電圧Vaは(+++)/4である。
【0066】図7(c)は3フレームによる電圧変調を
示し、2フレームはの電圧レベルが印加され、残りの
1フレームはの電圧レベルが印加される。平均電圧V
aは(++)/3である。図7(d)は2フレー
ムによる電圧変調を示し、の電圧レベルとの電圧レ
ベルが交互に印加され、平均電圧Vaは(+)/2
である。
【0067】また、図8(a)は3フレームによる電圧
変調を示し、1フレームはの電圧レベルが印加され、
残りの2フレームはの電圧レベルが印加される。平均
電圧Vaは(++)/3である。図8(b)は4
フレームによる電圧変調を示し、1フレームはの電圧
レベルが印加され、残りの3フレームはの電圧レベル
が印加される。平均電圧Vaは(+++)/4
である。図8(c)は1フレームによる電圧変調を示
し、フレーム毎にの電圧レベルが印加され、平均電圧
Vaはである。以上のように、2個の電圧レベルと最
大4フレームの電圧変調で異なる7個の平均電圧Vaを
実現することができる。なお、8個の電圧レベルでは4
3個の平均電圧Vaを実現することができる。
【0068】ここで、表1に戻って具体的には1フレー
ム〜4フレームまで、電圧出力部21CのオペアンプOP1
〜OP8からV0=2.0 〔V〕,V1=2.3 〔V〕,V2
=2.6 〔V〕,V3=3.0 〔V〕,V4=3.4 〔V〕,
V5=3.8 〔V〕,V6=4.3 〔V〕,V7=4.8
〔V〕の8個の電圧レベルが出力される。
【0069】また、電圧レベルV0とV1との間の電圧
差εは0.3 V、電圧レベルV1とV2との間の電圧差ε
は0.3 V、電圧レベルV2とV3との間の電圧差εは0.
4 V、電圧レベルV3とV4との間の電圧差εは0.4
V、電圧レベルV4とV5との間の電圧差εは0.4 V、
電圧レベルV5とV6との間の電圧差εは0.5 V、電圧
レベルV6とV7との間の電圧差εは0.5 Vであり、白
表示側から黒表示側になるほど、電圧レベル間の電圧差
εを大きく設定している。なお、各電圧レベル間の電圧
差εを均等に設定しても良い。
【0070】これにより、例えば、No1の階調を実現
する場合には、フレーム毎に2.0 〔V〕の電圧レベルを
印加する。平均電圧Vaは2.0 〔V〕である。また、N
o2の階調を実現する場合には、4フレームによる電圧
変調で、3フレームは2.0 〔V〕の電圧レベルを印加
し、残り1フレームは2.3 〔V〕を印加する。平均電圧
Vaは2.08〔V〕となる。
【0071】さらに、No3の階調を実現する場合に
は、3フレームによる電圧変調で、2フレームは2.0
〔V〕の電圧レベルを印加し、残り1フレームは2.3
〔V〕を印加する。平均電圧Vaは2.1 〔V〕となる。
No4の階調を実現する場合に、2フレームによる電圧
変調で、2.0 〔V〕と2.3 〔V〕との電圧レベルを交互
に印加する。平均電圧Vaは2.15〔V〕となる。このよ
うに電圧レベルの組み合わせパターンは4通りであり、
この例では計43個の平均電圧Vaを実現することが可
能となる。このうち、任意の32個の平均電圧Vaを選
択することにより32階調を実現することが可能とな
る。
【0072】このようにして、本発明の第1の実施例に
係る多階調駆動方法によれば、電圧レベルV0〜V7の
中の1個又は2個の組合わせに係る平均電圧Vaに応じ
た透過率により液晶表示処理をする場合に、白表示側か
ら黒表示側に至るほど、電圧レベル間の電圧差εが大き
く、又は電圧レベル間の電圧差εが均等に設定される。
【0073】このため、本発明者らが先に特許出願(特
願平4−201287号)した「液晶表示装置に比べて、均一
なガンマ補正をすることが可能となる。例えば、表2に
おいて、白表示側を基準にして第3フレームによる電圧
変調に係る階調が適当数間引かれる。
【0074】
【表2】
【0075】上記表2は8階調ドライバで32階調表示
をする電圧設定例を示している。原理的には1フレーム
による電圧変調の階調は8値、2フレームにより電圧変
調の階調は7値、3フレーム電圧変調の階調は14値、
4フレーム電圧変調の階調は14値の合計43階調を実
現することができ、この中ら白表示側から第3フレーム
による電圧変調に係る階調につき、11値を間引く。す
なわち、階調No3,5,9,11,15,17,2
1,23,27,29,33を間引く。これにより、白
表示側の階調のにより実現される平均電圧Vaのステッ
プを等間隔にすることが可能となる。このことで、従来
例のように白表示側から単純に32階調を選択したり、
当該装置の透過率対階調特性おいて、黒表示側のみで偏
ったガンマ補正をすることが無くなる。
【0076】これにより、図9に示すような液晶のT−
V特性において、当該透過率対階調特性曲線の直線化を
図ることができ、低輝度部の黒つぶれを改善すること、
及び、白表示側におけるガンマ補正を行うことで、均等
なT−V特性を得ることができ、表示品質の向上を図る
ことが可能となる。
【0077】(2)第2の実施例の説明 図10は、本発明の第2の実施例に係る多階調液晶駆動装
置の液晶駆動/コモン電圧発生部の内部構成図であり、
図11はその動作( コモン反転方式)説明図をそれぞれ示
している。
【0078】図10において、第1の実施例と異なるのは
第2の実施例では、駆動電圧発生部21が基準電圧発生
部21D,アナログスイッチSW1〜SW3,電圧出力部21E
及びオペアンプOP9から成り、液晶パネル24の表示電
極をコモン反転駆動するものである。
【0079】すなわち、基準電圧発生部21Dは基準電圧
発生手段11Dの一例であり、第1,第2の高電位VcH
(VH<VcH)及び第1,第2の低電位VL(VcL<V
L)を発生するものである。例えば、基準電圧発生部21
Dは抵抗r1〜r5から成り、それらが直列に接続され
て、該直列回路が電源線(基準電位)VCCと接地線(基
準電位)VSSとの間に接続される。また、抵抗r1,r
2の接続点から高電位VcHが引き出されてアナログスイ
ッチSW1の一方の接点aに供給され、抵抗r2,r3の
接続点から高電位VHが引き出されてアナログスイッチ
SW2の一方の接点aとアナログスイッチSW3の他方の接
点bに供給される。
【0080】さらに、抵抗r3,r4の接続点から低電
位VLが引き出されてアナログスイッチSW2の他方の接
点bとアナログスイッチSW3の一方の接点aに供給さ
れ、抵抗r4,r5の接続点から低電位VcLが引き出さ
れてアナログスイッチSW1の他方の接点bに供給され
る。なお、アナログスイッチSW1の中性点cはオペアン
プOP9に接続され、アナログスイッチSW2の各中性点c
が電圧出力部21Eに接続される。
【0081】アナログスイッチSW1は第1のスイッチン
グ手段11Eの一例であり、交流化信号SAに基づいて高
電位VcH又は低電位VcLを交互にオペアンプOP9に出力
するものである。アナログスイッチSW2は第2のスイッ
チング手段11Fの一例であり、交流化信号SAに基づい
て高電位VH又は低電位VLを交互に電圧出力部21Eに
出力するものである。アナログスイッチSW3は第3のス
イッチング手段11Gの一例であり、交流化信号SAに基
づいて低電位VL又は高電位VHを交互に電圧出力部21
Eに出力するものである。例えば、アナログスイッチS
W1〜SW3には1組の電界効果トランジスタ等が使用さ
れ、交流化信号SAに基づいて該トランジスタ回路を2
回路1選択スイッチとして機能される。なお、オペアン
プOP9は反転供給される高電位VcH又は低電位VcLを増
幅してそれをコモン電圧Vcとして液晶パネル24の表
示電極に印加するものである。
【0082】電圧出力部21Eは電圧出力手段11Hの一例
であり、アナログスイッチSW2,SW3により反転出力さ
れる高電位VH及び低電位VLに基づいて8個の電圧レ
ベルV0〜V7を出力するものである。例えば、電圧出
力部21Eは抵抗R1〜R7及びオペアンプOP1〜OP8か
ら成る。抵抗R1〜R7は直列に接続されて、該直列回
路がアナログスイッチSW2の中性点cとアナログスイッ
チSW3の中性点cとの間に接続される。
【0083】また、抵抗R1の一端にオペアンプOP1が
接続され、抵抗R1の他端と抵抗R2の接続点にオペア
ンプOP2が接続される。同様に、抵抗R2,R3の接続
点にオペアンプOP3が接続され、抵抗R3,R4の接続
点にオペアンプOP4が接続される。抵抗R4,R5の接
続点にオペアンプOP5が接続され、抵抗R5,R6の接
続点にオペアンプOP6が接続される。抵抗R6,R7の
接続点にオペアンプOP7が接続され、抵抗R7の他端に
オペアンプOP8が接続される。なお、各オペアンプOP1
〜OP8から電圧レベルV7〜V0が出力される。
【0084】ここで、高電位VHと低電位VL間の電圧
レベルは抵抗R1〜R7の抵抗によって分圧され、該抵
抗R1〜R7の比率を変えることにより、電圧レベル間
の電圧差εを変えることができる。
【0085】例えば、各抵抗R1〜R7の抵抗値につ
き、R1=R2=R,R3=R4=R5=4R/3及び
R6=R7=5R/3を設定し、抵抗r2,r4により
生ずるコモン電圧VcL,VcHと電圧レベルV0との間に
電圧=2Vが与えられる状態では、電圧レベルV0とV
1、V1とV2との間の電圧差εが0.3 V、電圧レベル
V2とV3、V3とV4、V4とV5との間の電圧差ε
が0.4 V、電圧レベルV5とV6、V6とV7との間の
電圧差εが0.5 Vとなり、図11のような電圧レベル図が
得られる。
【0086】このようにして、本発明の第2の実施例に
係る多階調液晶駆動装置によれば、駆動電圧発生部21
が図10に示すように、基準電圧発生部21D,アナログス
イッチSW1〜SW3及び電圧出力部21Eから成る。
【0087】例えば、タイミング発生部23から駆動電
圧発生部21に交流化信号SAが出力されると、第1の
液晶駆動装置と異なり、駆動電圧発生部21では、8個
の電圧レベルV0 〜V7や「H」(ハイ)レベルや
「L」(ロー)レベルが交番するコモン電圧VcL,VcH
が発生する。ここで、図10に示すように、基準電圧発生
部21Dにより、高電位VcH,VH及び低電位VL,VcL
が発生されると、例えば、交流化信号SAに基づいてア
ナログスイッチSW1〜SW3が出力制御されることによ
り、液晶パネル24には高電位VcHや低電位VcLによる
コモン電圧Vcが交互に出力され、電圧出力部21Eに
は、高電位VH及び低電位VLが交互に出力される。
【0088】また、電圧出力部21Eでは、交互に出力さ
れる高電位VH及び低電位VLに基づいて発生した8個
の電圧レベルV0〜V7がデータドライバ22E,22Fに
出力される。これにより、8個の電圧レベルV0〜V7
やコモン電圧Vcと映像信号SINとに基づいてデータド
ライバ22E,22Fにより液晶パネル24がコモン反転駆動
される。
【0089】このため、第1の実施例と同様に、液晶駆
動電圧V0〜V7の組み合わせと、1〜4フレーム間の
平均電圧Vaとにより実現される43階調から白表示側
を基準にして第3フレームによる電圧変調に係る階調を
適当数間引くことにより、8個の電圧レベルV0〜V7
で32階調を実現することができる。
【0090】これにより、第1の実施例と同様に、デジ
タルドライバによりデータドライバ22E,22Fの主要部
を構成することができる。また、その階調表示能力以上
の階調表示を行うことが可能となる。さらに、オペアン
プの設置数が減少することから、当該装置の集積化を図
ることが可能となる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の液
晶駆動装置によれば駆動電圧発生手段,駆動出力手段及
び制御手段が具備され、該駆動電圧発生手段が交流化信
号に基づいて液晶駆動電圧を発生する。
【0092】このため、交流化信号により発生されたn
個の液晶駆動電圧に基づいて駆動出力手段により液晶表
示手段がコモン固定駆動され、本発明者らが先に特許出
願(特願平4−201287号)した「液晶表示装置」のよう
に、駆動電圧発生手段で発生される液晶駆動電圧以上の
種類の平均電圧を得ることができ、少ない電圧数で多階
調を実現することができる。このことで、液晶駆動電圧
の出力がアナログドライバに比較して安定したデジタル
ドライバにより駆動出力手段の主要部を構成することが
できる。
【0093】また、本発明の第2の液晶駆動装置によれ
ば、駆動電圧発生手段が基準電圧発生手段,第1〜第3
のスイッチング手段及び電圧出力手段から成る。このた
め、交流化信号により発生されたn個の液晶駆動電圧に
基づいて駆動出力手段により液晶表示手段がコモン反転
駆動され、第1の液晶駆動装置と同様に、駆動電圧発生
手段で発生される液晶駆動電圧以上の種類の平均電圧を
得ることができ、その階調表示能力以上の階調表示を行
うこと、及び、オペアンプの設置数が減少することか
ら、当該装置の集積化を図ることが可能となる。
【0094】さらに、本発明の多階調駆動方法によれ
ば、液晶駆動電圧の1個又は2個以上の組合わせに係る
平均電圧に応じた透過率により液晶表示処理をする場合
に、白表示側から黒表示側に至るほど、液晶駆動電圧間
の電圧差が大きく、又は該液晶駆動電圧間の電圧差が均
等に設定される。
【0095】このため、本発明者らが先に特許出願をし
た「液晶表示装置」に比べて、低輝度部の黒つぶれを改
善すること、及び、白表示側におけるガンマ補正を行う
ことで、均等な透過率対階調特性を得ることができ、表
示品質の向上を図ることが可能となる。
【0096】これにより、多階調/数十万色を必要とす
る情報端末用ディスプレイを駆動するデジタル液晶駆動
装置の提供に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶駆動装置の原理図(その1)
である。
【図2】本発明に係る液晶駆動装置の原理図(その2)
である。
【図3】本発明の各実施例に係る多階調液晶駆動装置の
構成図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係る液晶駆動/コモン
電圧発生部の内部構成図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係る動作(コモン固定
方式)説明図である。
【図6】本発明の第1の実施例に係る多階調駆動方法の
説明図である。
【図7】本発明の第1の実施例に係る電圧変調の説明図
(その1)である。
【図8】本発明の第1の実施例に係る電圧変調の説明図
(その2)である。
【図9】本発明の第1の実施例に係る透過率対階調特性
図である。
【図10】本発明の第2の実施例に係る液晶駆動/コモン
電圧発生部の内部構成図である。
【図11】本発明の第2の実施例に係る動作(コモン反転
方式)説明図である。
【図12】従来例に係る多階調液晶駆動装置の説明図であ
る。
【符号の説明】
11…駆動電圧発生手段、 12…駆動出力手段、 13…制御手段、 11A,11D…基準電圧発生手段、 11B,11E〜11G…スイッチング手段、 11C,11H…電圧出力手段、 SIN…映像信号、 SH…同期信号、 Vc…コモン電圧、 Vn〔n=0〜n〕…液晶駆動電圧、 SA…交流化信号、 VcH,VH…第1,第2の高電位(高電位) VL,VcL…第1,第2の低電位(低電位) Vm…中間電位。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n個の液晶駆動電圧(Vn〔n=0,
    1,2…n〕)やコモン電圧(Vc)を発生する駆動電
    圧発生手段(11)と、前記n個の液晶駆動電圧(V
    n)やコモン電圧(Vc)と映像信号(SIN)とに基づ
    いて液晶表示手段(14)を駆動する駆動出力手段(1
    2)と、前記駆動電圧発生手段(11)及び駆動出力手
    段(12)の入出力を制御する制御手段(13)とを具
    備し、前記駆動電圧発生手段(11)が交流化信号(S
    A)に基づいて液晶駆動電圧(Vn)を発生することを
    特徴とする液晶駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の液晶駆動装置において、
    前記駆動電圧発生手段(11)が、高電位(VH),中
    間電位(Vm)及び低電位(VL)を発生する基準電圧
    発生手段(11A)と、前記高電位(VH)又は低電位
    (VL)を交互に出力するスイッチング手段(11B)
    と、前記高電位(VH)又は低電位(VL)と中間電位
    (Vm)とに基づいてn個の液晶駆動電圧(Vn)を出
    力する電圧出力手段(11C)から成ることを特徴とする
    液晶駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の液晶駆動装置において、
    前記駆動電圧発生手段(11)が、第1,第2の高電位
    (VcH,VH<VcH)及び第1,第2の低電位(VL,
    VcL<VL)を発生する基準電圧発生手段(11D)と、
    前記第1の高電位(VcH)又は第2の低電位(VcL)を
    交互に出力する第1のスイッチング手段(11F)と、前
    記第2の高電位(VH)又は第1の低電位(VL)を交
    互に出力する第2のスイッチング手段(11F)と、前記
    第1の低電位(VL)又は第2の高電位(VH)を交互
    に出力する第3のスイッチング手段(11G)と、前記第
    2,第3のスイッチング手段(11F,11G)により反転
    出力される第2の高電位(VH)及び第1の低電位(V
    L)に基づいてn個の液晶駆動電圧(Vn)を出力する
    電圧出力手段(11H)から成ることを特徴とする液晶駆
    動装置。
  4. 【請求項4】 基準電位(VCC,VSS)や交流化信号
    (SA)に基づいてn個の液晶駆動電圧(Vn〔n=
    0,1,2…n〕)やコモン電圧(Vc)の発生処理を
    し、前記液晶駆動電圧(Vn)の1個又は2個以上の組
    合わせに係る平均電圧(Va)に応じた透過率により液
    晶表示処理をする場合に、白表示側から黒表示側に至る
    ほど、前記液晶駆動電圧(Vn)間の電圧差を大きく、
    又は該液晶駆動電圧(Vn)間の電圧差を均等に設定す
    ることを特徴とする多階調駆動方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の液晶駆動装置において、
    前記液晶表示処理をする際に、液晶駆動電圧(Vn)の
    組み合わせとフレーム間の平均電圧(Va)とにより実
    現される多階調から白表示側を基準にして第3フレーム
    による電圧変調に係る階調を適当数間引くことを特徴と
    する多階調駆動方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6356252B2 (en) 1997-07-28 2002-03-12 Lg Electronics Inc. Apparatus for supplying gray level compensating voltage
KR100508038B1 (ko) * 1998-03-12 2005-11-03 삼성전자주식회사 계조 전압을 조절하는 액정 표시 장치용 구동회로
US6963325B2 (en) 2001-09-14 2005-11-08 Sharp Kabushiki Kaisha Display driving apparatus with compensating current and liquid crystal display apparatus using the same

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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