JPH06159231A

JPH06159231A - 液圧式軸流ピストンポンプ

Info

Publication number: JPH06159231A
Application number: JP5218970A
Authority: JP
Inventors: Eckhard Skirde; スキルデエックハルド
Original assignee: Sauer Inc
Current assignee: Danfoss Power Solutions Inc
Priority date: 1992-08-14
Filing date: 1993-08-11
Publication date: 1994-06-07
Anticipated expiration: 2012-06-25
Also published as: US5501578A; DE4227037B4; JP2623062B2; DE4227037A1

Abstract

(57)【要約】【目的】長さを短縮した液圧式軸流ピストンポンプを提
供すること。【構成】主軸（１）と装入用ポンプ軸（１２）のための
３点軸受構成により相当に短縮された全長を有する液圧
式軸流ピストンポンプ。３点軸受手段は、主軸（１）
の、装入用ポンプ軸（１２）と連結されている一端とは
反対側の他端に近接した位置に配置された第１の軸受
（６）と、装入用ポンプ軸の、主軸と連結されている一
端とは反対側の他端に近接した位置に配置された第２の
軸受（１４）と、主軸と装入用ポンプ軸とに共通のもの
であり、両者の連結部に配置された第３の軸受（２３）
とから成る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、軸流ピストン回転組立
体と装入用ポンプから成る、閉流体回路内で作動する液
圧式軸流ピストンポンプに関する。

【０００２】

【従来の技術】液圧機器の全長は、その幅や高さに比し
て、自動車に適用する場合のより重要な基準になってき
ている。例えば、小型又は中型の車輪付ローダーにおい
ては、内燃エンジンと、駆動系列内で内燃エンジンに連
結された液圧ポンプは、自動車（車輪付ローダー）の長
手軸線に対して垂直に即ち横方向に設置されている。こ
の配置によれば、保守サービスのために内燃エンジン及
び液圧ポンプにアクセスするのに便利である。そのよう
な横方向に設置されたエンジン組立体は、多くの場合、
後部車軸の後に配置されているので、自動車の他の部品
と重量的に釣り合わせるのに有利である。しかしなが
ら、エンジンに付設された液圧ポンプ等の液圧機器の長
さが長いと、自動車の幅を過度に増大させることにな
る。従って、液圧機器の長さを最少限にすることは、非
常に重要な要素である。

【０００３】又、２台又は３台のポンプを直列に連結す
るような構成の場合にも、各ポンプの全長ができるだけ
短いことが望ましい。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の主要
な目的は、全長を短縮した軸流ピストンポンプを提供す
ることである。本発明の他の目的は、特に、所要部品数
を少なくすることによってポンプの組立体を簡略化する
ことである。本発明の更に他の目的は、製造コストの安
い軸流ピストンポンプ及びそれを組入れた駆動系列を提
供することである。本発明の更に他の目的は、作動上の
信頼性の高い軸流ピストンポンプ及びそれを組入れた駆
動系列を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、ポンプハウジ
ング内に軸流ピストン回転組立体を有する閉流体回路の
液圧式変速機に使用するための、長さを短縮された軸流
ピストンポンプを提供する。軸流ピストン回転組立体
は、その中心を貫通して延長し、軸流ピストンポンプの
端部キャップに突入し、更に装入用ポンプ内に延長して
装入用ポンプ軸に連結された主軸を有している。主軸と
装入用ポンプ軸は、僅か３つの軸受によって３点におい
て半径方向に支持される。ポンプハウジング内に支持さ
れた第１の軸受は、前記主軸をその前端に近いところで
支承する。第２の軸受は、装入用ポンプ軸をその主軸と
連結されている一端とは反対側の後端に近接した位置で
支承する。第３の軸受は、主軸と装入用ポンプ軸との連
結部に配置されており、該連結部を支承する。従って、
第３の軸受は、主軸の後端と装入用ポンプ軸の前端の両
方を支承する。

【０００６】この３軸受構成は、装入用ポンプ軸が、主
軸の外周面に嵌合されていると、中空主軸内に挿入され
いるとに拘らず、可能である。主軸と、装入用ポンプ軸
とは、トルクを伝達するようにスプライン等のいろいろ
な手段によって連結することができる。

【０００７】

【実施例】図１及び２は、第２ポンプ又はその他の機器
を取付けるための補助パッドを有する閉流体回路のため
の従来の軸流ピストンポンプを示す。図１において、主
軸１は、エンジン（図示せず）から回転パワーを受取
り、軸流ピストン回転組立体５０を駆動する。軸流ピス
トン回転組立体５０は、主軸（単に「軸」とも称する）
１に加えて、シリンダブロック２と、複数のピストン３
と、滑り金４と、滑り金保持部材５とから成る。軸１
は、その一端にポンプハウジング５２の前部に位置する
ボール軸受又はころ軸受６を備えている。軸受６は、保
持リング５４と、軸１に形成された肩部５６によって軸
１に対して軸方向に移動しないように固定されている。

【０００８】シリンダブロック２の、軸受６のある側と
は反対側に端部キャップ８内に装着された別の可動軸受
７が、軸１の他端を支承している。通常、この可動軸受
７は、ポリテトラフルオロエチレン（ＰＴＦＥ）を被覆
された滑り軸受、いわゆるＰＴＦＥＤＵブッシュであ
るが、稀に、ニードル軸受が用いられることがある。端
部キャップ８は、シリンダブロック２の複数の高圧ポー
ト９を系の複数の高圧ポートに接続している。主軸１の
端部キャップ８側の端部は、ここでは、中実であるとし
て示されているが、中空であってもよい。

【０００９】閉流体回路にとって不可欠の装入圧力ポン
プ１０と、装入用逆止弁と、圧力逃し弁が端部キャップ
８に組込まれている。装入用圧力ポンプ（単に「装入用
ポンプ」とも称する）１０は、通常、ジェロータ型又は
歯車型ポンプであり、その主要な役割は、系の流体回路
の低圧側に補給流体を供給することと、サーボ制御装置
１１のための流体を供給することである。装入用ポンプ
１０は、該ポンプのジェロータ又は歯車を心合し駆動す
るのに必要とされる軸１２を有している。装入用ポンプ
１０の軸１２は、中空軸であり、内径と外径を有する。
軸１２は、半径方向には２つの滑り軸受１３，１４によ
って支承されており、軸方向には主軸１に形成された肩
部１５と、装入用ポンプカバー１６の肩部によって移動
しないように拘束されている。

【００１０】主軸１と装入用ポンプ軸１２との間のトル
クは、互いに噛合させた主軸１のスプライン２２と装入
用ポンプ軸１２のスプライン１７によって伝達される。

【００１１】この軸流ピストンポンプ即ち第１ポンプに
第２ポンプ（図示せず）を取付けるための手段として、
別個の取付パッド１８が端部キャップ８に付設されてい
る。第１ポンプの軸と第２ポンプの軸とは、回転パワー
を伝達することができるように連結軸１９によって連結
される。

【００１２】図２は、全長を短くした従来の軸流ピスト
ンポンプを示す。長さの短縮は、図１の軸流ピストンポ
ンプに設けられている連結軸１９を省除し、第２ポンプ
（図示せず）を図１の装入用ポンプの軸１２とは異なる
装入用ポンプ軸２０によって直接駆動するように構成し
たことによって達成される。図１の軸流ピストンポンプ
においても、図２の軸流ピストンポンプにおいても、そ
の主軸は４つの軸受６，７，１３，１４によって支承さ
れている。

【００１３】図３は、全長を相当に短縮することを可能
にした本発明の軸流ピストンポンプを示す。本発明は、
本発明においては、主軸１の滑り軸受（図１及び２の従
来の軸流ピストンポンプの滑り軸受７に相当するもの）
が省除されている。主軸１の半径方向の支承は、主軸１
を中空の装入用ポンプ軸１２内に符号２１で示されるよ
うに遊び嵌めさせることによって達成される。主軸１と
装入用ポンプ軸１２との間のトルクは、やはり、互いに
噛合させた主軸１のスプライン２２と装入用ポンプ軸１
２のスプライン１７によって伝達される。主軸１と装入
用ポンプ軸１２は、該２つの軸が連結されている部位に
おいて単一の共通の滑り軸受２３によって半径方向に支
持されている。

【００１４】

【発明の効果】４つの軸受６，７，１３，１４を必要と
する図１及び２に示されたような従来の軸流ピストンポ
ンプの構造とは異なり、本発明の構造によれば、３つの
軸受６，１４，２３が必要とされるだけである。従っ
て、本発明は、第４の軸受自体のの製造コストを節約す
ることができるばかりでなく、そのような軸受を受容す
るのに必要とされる精密な内孔を形成するための費用の
かかる工程をも排除する。又、本発明の構成によれば、
従来の軸流ピストンポンプにおけるように装入用ポンプ
軸１２を支承するために２つの滑り軸受１３，１４を軸
方向に並置する必要がないので、それだけ装入用ポンプ
１０をシリンダブロック２に近づけて配置することがで
きる。その結果、軸流ピストンポンプの全長、従って、
その軸流ピストンポンプを用いる駆動系列の長さを相当
に短縮することができる。

【００１５】複数の軸流ピストンポンプを連結して駆動
系列を構成するために、連結のためのＳＡＥ ''Ｂ''、
ＳＡＥ ''Ｃ''又はＳＡＥ ''Ｄ''アダプターを備えた
各軸流ピストンポンプの長さを短くすることができる。
なぜなら、主軸１のスプライン２２及び装入用ポンプ軸
１２のスプライン１７が、従来の軸流ピストンポンプに
おけるよりシリンダブロック組立体５０に近い位置に配
置されているので、装入用ポンプの軸１２を主ポンプハ
ウジング５２内により深く突入させることができるから
である。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、従来技術の軸流ピストンポンプの断面
図である。

【図２】図２は、従来技術の別のタイプの軸流ピストン
ポンプの断面図である。

【図３】図３は、本発明の軸流ピストンポンプの断面図
である。

【符号の説明】

１：主軸２：シリンダブロック６：軸受８：端部キャップ１０：装入用ポンプ１２：装入用ポンプ軸１４：軸受１７，２２：スプライン２３：軸受５０：軸流ピストン回転組立体（シリンダブロック組立
体）５２：ポンプハウジング

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【手続補正書】

【提出日】平成５年１０月１９日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００８

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００８】シリンダブロック２の、軸受６のある側と
は反対側に端部キャップ８内に装着された別の可動軸受
７が、軸１の他端を支承している。通常、この可動軸受
７は、ポリテトラフルオロエチレン（ＰＴＦＥ）を被覆
された滑り軸受、いわゆるＰＴＦＥＤＵブッシュであ
るが、所望ならば、ニードル軸受を用いてもよい。端部
キャップ８は、シリンダブロック２の複数の高圧ポート
９を系の複数の高圧ポートに接続している。主軸１の端
部キャップ８側の端部は、ここでは、中実であるとして
示されているが、中空であってもよい。

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１５

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１５】複数の軸流ピストンポンブを連結して駆動
系列を構成するために、連結のためのＳＡＥ ’’
Ｂ’’、ＳＡＥ ’’Ｃ’’又はＳＡＥ ’’Ｄ’’ア
ダプターを備えた各軸流ピストンポンプの長さを短くす
ることができる。なぜなら、主軸１のスプライン２２及
び装入用ポンプ軸１２のスプライン１７が、従来の軸流
ピストンポンプにおけるよりシリンダブロック組立体５
０に近い位置に配置されているので、装入用ポンプの軸
１２を端部キャップ５２内により深く突入させることが
できるからである。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】閉流体回路の液圧式変速機のための軸流
ピストンポンプであって、軸流ピストン回転組立体と、該軸流ピストン回転組立体を貫通して延長し該組立体に
係合しており、該組立体によって回転されるようになさ
れた主軸と、該主軸とともに回転するように該主軸の一端に一端を連
結された装入用ポンプ軸を備えた装入用圧力ポンプと、前記主軸と装入用ポンプ軸を回転自在に支持するための
軸受手段とから成り、該軸受手段の第１の軸受は、前記主軸の、前記装入用ポ
ンプ軸と連結されている一端とは反対側の他端に近接し
た位置に配置されており、第２の軸受は、該装入用ポン
プ軸の、該主軸と連結されている一端とは反対側の他端
に近接した位置に配置されており、第３の軸受は、主軸
と装入用ポンプ軸とに共通のものであり、両者の連結部
に配置されており、該軸受手段以外に該主軸及び装入用
ポンプ軸のための別個の半径方向支持手段が設けられて
おらず、該軸流ピストンポンプの全長が短縮されている
ことを特徴とする軸流ピストンポンプ。
【請求項２】閉流体回路の変速機のための軸流ピスト
ンポンプであって、主軸を備えた軸流ピストン回転組立体と、該主軸に連結された装入用ポンプ軸を備えた装入用圧力
ポンプとから成り、前記連結された主軸と装入用ポンプ軸を同時に支持する
ためにそれぞれ別個の位置に配置された３つの軸受から
成る軸受組立体を備えていることを特徴とする軸流ピス
トンポンプ。