JPH06158074A - 切削加工油剤 - Google Patents

切削加工油剤

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JPH06158074A
JPH06158074A JP29093292A JP29093292A JPH06158074A JP H06158074 A JPH06158074 A JP H06158074A JP 29093292 A JP29093292 A JP 29093292A JP 29093292 A JP29093292 A JP 29093292A JP H06158074 A JPH06158074 A JP H06158074A
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利明 若林
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秀雄 横田
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稔 岡嶋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塩素系添加剤を含有せず、かつ、金属の切削
加工において良好な効果を有する非塩素系切削加工油を
提供する。 【構成】 潤滑油基油に対し、(A)以下の一般式
(1)で表されるジハイドロカルビルポリサルファイ
ド、R1 −Sx −R2 … (1)(上式中、R1 およ
びR2 は同一でも異なっていてもよく、それぞれ炭素数
3〜20のアルキル基、または炭素数6〜20のアリー
ル基、アルキルアリール基あるいはアリールアルキル基
を示し、一方、xは2〜6の数を示す)および(B)カ
ルシウムスルフォネートを必須の成分として配合してな
る非塩素系切削加工油剤により上記目的を達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非塩素系切削加工油に関
し、詳しくは塩素系添加剤を含有せず、かつ、金属の切
削加工において良好な効果を有する油剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より金属の切削加工の分野において
は、塩素化パラフィンなどの塩素系極圧添加剤や硫化油
脂、サルファイド、チオカーボネトーなどの硫黄系極圧
剤が多用されてきた。しかし極圧効果の点では一般に硫
黄系極圧剤より塩素系極圧剤のほうが優れるため、切削
加工、特にサーメット工具などを用いる重切削加工なら
びに高速切削加工においては塩素化パラフィンなどの塩
素系極圧剤の使用が不可欠であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
環境保護の問題から塩素系添加剤の使用に対する懸念が
増大しており、実際に、現在ドイツにおいては廃油中の
塩素含有量の規制が行われている。また人体に対する安
全性の問題として、塩素化パラフィンの発ガン性に関す
る疑惑が米国で報告されたりもしている。したがって、
環境や安全性の面から、塩素系の極圧剤を含有しない新
規な切削加工油剤の開発が急速に求められつつあった。
本発明の目的は、塩素系極圧剤を全く含まず、かつ極圧
効果に優れた新規な切削加工油剤を提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく研究を重ねた結果、塩素系極圧剤より極圧効
果に劣るジハイドロカルビルポリサルファイドに対して
カルシウムスルフォネートを併用することにより、相乗
効果によって塩素系極圧剤と同等もしくはそれ以上の極
圧効果が得られることを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0005】本発明は、潤滑油基油に対し、 (A)以下の一般式(1)で表されるジハイドロカルビ
ルポリサルファイド、 R1 −Sx −R2 … (1) (上式中、R1 およびR2 は同一でも異なっていてもよ
く、それぞれ炭素数3〜20のアルキル基、または炭素
数6〜20のアリール基、アルキルアリール基あるいは
アリールアルキル基を示し、一方、xは2〜6の数を示
す)および (B)カルシウムスルフォネート を必須の成分として配合してなることを特徴とする非塩
素系切削加工油剤を提供するものである。以下、本発明
の内容をより詳細に説明する。
【0006】本発明における潤滑油基油としては、特に
限定されるものではなく、通常潤滑油の基油として使用
されているものであれば鉱油系、合成系を問わず使用す
ることができる。鉱油系潤滑油基油としては、例えば、
原油を常圧蒸留および減圧蒸留して得られた潤滑油留分
を、溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱ろう、
接触脱ろう、水素化精製、硫酸洗浄、白土処理等の精製
処理を適宜組み合わせて精製したパラフィン系、ナフテ
ン系などの油が使用できる。また、合成系潤滑油基油と
しては、例えば、ポリα−オレフィン(ポリブテン、1
−オクテンオリゴマー、1−デセンオリゴマーなど)、
アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、ジエステル
(ジトリデシルグルタレート、ジ2−エチルヘキシルア
ジペート、ジイソデシルアジペート、ジトリデシルアジ
ペート、ジ2−エチルヘキシルセパケートなど)、ポリ
オールエステル(トリメチロールプロパンカプリレー
ト、トリメチロールプロパンペラルゴネート、ペンタエ
リスリトール2−エチルヘキサノエート、ペンタエリス
リトールペラルゴネートなど)、ポリオキシアルキレン
グリコール、ポリフェニルエーテル、シリコーン油、パ
ーフルオロアルキルエーテルなどが使用できる。これら
の基油は単独でも、2種以上組み合わせて使用してもよ
い。
【0007】また本発明において使用する潤滑油基油の
粘度は任意であるが、加工点近傍への油剤の浸透性の点
から、通常、40℃における粘度が5〜100cstの
ものが好ましく用いられ、5〜40cstのものがより
好ましく用いられる。
【0008】一方、本発明の切削加工油剤において必須
の添加剤である(A)ジハイドロカルビルポリサルファ
イドとは、具体的には以下の一般式(1)で表される化
合物を意味する。 R1 −Sx −R2 … (1) 上式中、R1 およびR2 は同一でも異なっていてもよ
く、それぞれ炭素数3〜20のアルキル基、または炭素
数6〜20のアリール基、アルキルアリール基あるいは
アリールアルキル基を示し、一方、xは2〜6、好まし
く2〜5の数を示している。またここでいうアルキル
基、アルキルアリール基およびアリールアルキル基のア
ルキル基は直鎖状でも分岐状でもよい。
【0009】R1 およびR2 としては、例えばプロピル
基(全ての異性体を含む)、ブチル基(全ての異性体を
含む)、ペンチル基(全ての異性体を含む)、ヘキシル
基(全ての異性体を含む)、ヘプチル基(全ての異性体
を含む)、オクチル基(全ての異性体を含む)、ノニル
基(全ての異性体を含む)、デシル基(全ての異性体を
含む)、ウンデシル基(全ての異性体を含む)、ドデシ
ル基(全ての異性体を含む)、トリデシル基(全ての異
性体を含む)、テトラデシル基(全ての異性体を含
む)、ペンタデシル基(全ての異性体を含む)、ヘキサ
デシル基(全ての異性体を含む)、ヘプタデシル基(全
ての異性体を含む)、オクタデシル基(全ての異性体を
含む)、ノナデシル基(全ての異性体を含む)、エイコ
シル基(全ての異性体を含む)などのアルキル基;フェ
ニル基、ナフチル基(全ての異性体を含む)などのアリ
ール基;トリル基(全ての異性体を含む)、エチルフェ
ニル基(全ての異性体を含む)、プロピルフェニル基
(全ての異性体を含む)、ブチルフェニル基(全ての異
性体を含む)、ペンチルフェニル基(全ての異性体を含
む)、ヘキシルフェニル基(全ての異性体を含む)、ヘ
プチルフェニル基(全ての異性体を含む)、オクチルフ
ェニル基(全ての異性体を含む)、ノニルフェニル基
(全ての異性体を含む)、デシルフェニル基(全ての異
性体を含む)、ウンデシルフェニル基(全ての異性体を
含む)、ドデシルフェニル基(全ての異性体を含む)、
キシリル基(全ての異性体を含む)、エチルメチルフェ
ニル基(全ての異性体を含む)、ジエチルフェニル基
(全ての異性体を含む)、ジプロピルフェニル基(全て
の異性体を含む)、ジブチルフェニル基(全ての異性体
を含む)、メチルナフチル基(全ての異性体を含む)、
エチルナフチル基(全ての異性体を含む)、プロピルナ
フチル基(全ての異性体を含む)、ブチルナフチル基
(全ての異性体を含む)、ジメチルナフチル基(全ての
異性体を含む)、エチルメチルナフチル基(全ての異性
体を含む)、ジエチルナフチル基(全ての異性体を含
む)、ジプロピルナフチル基(全ての異性体を含む)、
ジブチルナフチル基(全ての異性体を含む)などのアル
キルアリール基;およびベンジル基、フェニルエチル基
(全ての異性体を含む)、フェニルプロピル基(全ての
異性体を含む)などのアリールアルキル基を挙げること
ができる。
【0010】(1)式中のR1 およびR2 としては、プ
ロピレンまたはイソブチレンから誘導された炭素数3〜
18のアルキル基、または炭素数6〜8のアリール基、
アルキルアリール基あるいはアリールアルキル基である
ことが好ましく、これらの基としては例えば、イソプロ
ピル基、プロピレン2量体から誘導される分枝状ヘキシ
ル基(全ての分枝状異性体を含む)、プロピレン3量体
から誘導される分枝状ノニル基(全ての分枝状異性体を
含む)、プロピレン4量体から誘導される分枝状ドデシ
ル基(全ての分枝状異性体を含む)、プロピレン5量体
から誘導される分枝状ペンタデシル(全ての分枝状異性
体を含む)、プロピレン6量体から誘導される分枝状オ
クシタデシル基(全ての分枝状異性体を含む)、ter
t−ブチル基、イソブチレン2量体から誘導される分枝
状オクチル基(全ての分枝状異性体を含む)、イソブチ
レン3量体から誘導される分枝状ドデシル基(全ての分
枝状異性体を含む)、イソブチレン4量体から誘導され
る分枝状ヘキサデシル基(全ての分枝状異性体を含む)
などのアルキル基;フェニル量、トリル基(全ての異性
体を含む)、エチルフェニル基(全ての異性体を含
む)、キシリル基(全ての異性体を含む)などのアルキ
ルアリール基;およびベンジル基、フェニルエチル基
(全ての異性体を含む)などのアリールアルキル基が挙
げられる。
【0011】さらに(1)式中のR1 およびR2 として
は、その極圧効果の点からなお、プロピレンまたはイソ
ブチレンから誘導された炭素数6〜15の分岐状アルキ
ル基であることが特に好ましい。
【0012】本発明において使用する(A)成分のジハ
イドロカルビルポリサルファイドとしては、極圧効果の
点から活性の高いものが好ましいため、その硫黄含有量
が好ましくは20重量%以上、より好ましくは30重量
%以上のものを使用するのが望ましい。本発明の切削加
工油剤において、(A)成分のジハイドロカルビルポリ
サルファイドの配合量は任意であるが、通常、油剤全量
基準での含有量が好ましくは0.1〜50重量%、より
好ましくは1〜30重量%となるように配合するのが望
ましい。
【0013】また、本発明においてもう一つの必須の添
加剤である(B)カルシウムスルフォネートとは、分子
量約100〜1500、好ましくは200〜700のア
ルキル芳香族化合物をスルフォン化することによって得
られるアルキル芳香族スルフォン酸のカルシウム塩のこ
とであり、アルキル芳香族スルフォン酸としては、具体
的にはいわゆる石油スルフォン酸や合成スルフォン酸な
どが挙げられる。
【0014】ここでいう石油スルフォン酸としては、一
般に鉱油の潤滑油留分のアルキル芳香族化合物をスルフ
ォン化したものやホワイトオイル製造時に副生する、い
わゆるマホガニー酸などが用いられる。また合成スルフ
ォン酸としては、例えば洗剤の原料となるアルキルベン
ゼン製造プラントから副生したり、ポリオレフィンをベ
ンゼンにアルキル化することにより得られる、直鎖状や
分枝状のアルキル基を有するアルキルベンゼンをスルフ
ォン化したもの、あるいはジノニルナフタレンなどのア
ルキルナフタレンをスルフォン化したものなどが用いら
れる。またこれらアルキル芳香族化合物をスルフォン化
する際のスルフォン化剤としては特に制限はないが、通
常、発煙硫酸や無水硫酸が用いられる。
【0015】また本発明の(B)成分であるカルシウム
スルフォネートとしては、上記のアルキル芳香族スルフ
ォン酸を直接カルシウム塩基(カルシウムの酸化物や水
酸化物など)と反応させたり、または一度ナトリウム塩
としてからカルシウム塩と置換させることにより得られ
る中性(正塩)スルフォネートだけでなく、中性スルフ
ォネートと過剰のカルシウム塩を水の存在下で加熱する
ことにより得られる塩基性スルフォネートや、炭酸ガス
の存在下で中性スルフォネートをカルシウム塩基と反応
させることにより得られる過塩基性(超塩基性)スルフ
ォネートも含まれる。本発明においては、(A)のジハ
イドロカルビルポリサルファイドとの極圧性能に対する
相乗効果に優れる点から、過塩基性(超塩基性)スルフ
ォネート、特に全塩基価(TBN、HCl法)が好まし
くは200〜500mgKOH/g、より好ましくは2
50〜450mgKOH/gの過塩基性(超塩基性)ス
ルフォネートを使用するのが望ましい。
【0016】本発明の切削加工油剤において、(B)成
分のカルシウムスルフォネートの配合量は任意である
が、通常、油剤全量基準での含有量が好ましくは0.1
〜30重量%、より好ましく1〜20重量%となるよう
に配合するのが望ましい。
【0017】本発明においては上述のように、潤滑油基
油に対して(A)ジハイドロカルビルポリサルファイド
および(B)カルシウムスルフォネートを配合するだけ
で特に極圧性能に優れた切削加工油剤を得ることができ
るが、その各種性能をさらに高める目的で公知の潤滑油
添加剤を単独で、または数種類組み合わせた形で使用す
ることができる。これらの添加剤としては例えば、ベン
ゾトリアゾール、チアジアゾールなどの金属不活性化
剤、メチルシリコーン、フルオロシリコーン、ポリアク
リレートなどの消泡剤などが挙げられる。これら公知の
添加剤の添加量は任意であるが、切削加工油剤全量基準
で金属不活性化剤の含有量は通常0.005〜1重量
%、および消泡剤の含有量は通常0.0001〜0.5
重量%である。
【0018】本発明の切削加工用油剤は、通常の切削加
工だけでなく、特にサーメット工具などを用いる重切削
加工用ならびに高速切削加工用の油剤として好ましく用
いられるものである。また本発明の油剤は、本発明の切
削加工用として以外の用途、例えば、圧延油、しごき加
工油、プレス油(絞り加工油、引き抜き加工油、打ち抜
き加工油)などの金属加工油として使用しても、実用に
値するものである。
【0019】
【実施例】以下、本発明の内容を実施例および比較例に
よりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの内容
に何等限定されるものではない。 (実施例1〜2)表1に示す組成により、本発明に係る
切削加工油剤を調製した。この油剤に対して以下の極圧
性試験(四球試験)を行い、その結果も表1に示した。 (比較例1〜3)また比較のため、ジハイドロカルビル
ポリサルファイドを単独で使用した場合(比較例1〜
2)ならびにカルシウムスルフォネートを単独で使用し
た場合(比較例3)についても同様の極圧性試験を行
い、その結果も表1に併記した。
【0020】極圧性試験(四球試験) JIS K 2519「潤滑油耐荷重能試験方法」の
4.1「曾田式四球法」に準じ、回転数200rpm、
荷重5kgf、油温=室温の条件で5分間試験を行い、
試験後の試験用鋼球の摩耗痕径を測定した。摩耗痕径が
小さい程極圧性能に優れることを示す。
【0021】
【表1】
【0022】(実施例3)表2に示す組成により、本発
明に係る切削加工油剤を調製した(実施例3)。この油
剤に対して以下の切削性試験(旋削試験)を行い、その
結果も表2に示した。 (比較例4〜7)また比較のため、ジハイドロカルビル
ポリサルファイドを単独で使用した場合(比較例4およ
び5)、カルシウムスルフォネートを単独で使用した場
合(比較例6)ならびに塩素系極圧剤を単独で用いた場
合(比較例7)についても同様の切削性試験を行い、そ
の結果も表2に併記した。
【0023】切削性試験(旋削試験) 以下の切削条件で被削材の切削を行い、切削中の工具す
くい面摩擦係数を求めた。なお、工具すくい面摩擦係数
とは工具刃先形状から垂直すくい角=6°、傾斜角=6
°の傾斜切削とした場合の工具すくい面上の摩擦係数
を、主分力、送り分力および背分力の測定値から算出し
た値であり、この値が小さい程切削性能に優れることを
示す(現代工学社「理論切削工学」第2版、昭和59年
3月15日発行、第75〜79頁を参照)。 [切削条件] 切削速度:75m/min 切込み:0.5mm 被削材:JIS S45C鋼(Hv390) 切削工具:形式…TNGA160408 材種…サーメット(東芝タンガロイ N302) 刃先形状…横切れ刃角=0° 横すくい角=6° 切れ刃傾き角=6°
【0024】
【表2】
【0025】実施例の結果から明らかなとおり、本発明
に係る切削加工油剤(実施例1〜3)は塩素系添加剤を
全く含んでいないにもかかわらず、極圧効果に優れ、ま
た切削性能においても塩素系極圧剤含有油(比較例7)
と同等もしくはそれ以上の性能を示している。それに対
して本発明の(A)成分であるジハイドロカルビルポリ
サルファイドを単独で使用した場合(比較例1、2、4
および5)ならびに(B)成分であるカルシウムスルフ
ォネートを単独で使用した場合(比較例3および6)に
は、本発明のような優れた極圧効果および切削性能を得
ることはできない。特に比較例2および5のように、た
とえ多量のジハイドロカルビルポリサルファイドを使用
しても(B)成分を併用しない場合には、本発明の切削
加工油剤よりその性能は劣るものであり、本発明におけ
る(A)成分と(B)成分併用による相乗効果が明確に
表れている。
【0026】
【発明の効果】本発明の非塩素系切削加工油剤は、塩素
系極圧剤より極圧効果に劣るジハイドロカルビルポリサ
ルファイド(A)にカルシウムスルフォネート(B)を
併用することにより、相乗効果によって塩素系極圧剤と
同等もしくはそれ以上の極圧効果が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 10:04 30:06 40:22

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潤滑油基油に対し、 (A)以下の一般式(1)で表されるジハイドロカルビ
    ルポリサルファイド、 R1 −Sx −R2 … (1) (上式中、R1 およびR2 は同一でも異なっていてもよ
    く、それぞれ炭素数3〜20のアルキル基、または炭素
    数6〜20のアリール基、アルキルアリール基あるいは
    アリールアルキル基を示し、一方、xは2〜6の数を示
    す)および (B)カルシウムスルフォネート を必須の成分として配合してなることを特徴とする非塩
    素系切削加工油剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100448643B1 (ko) * 1995-11-29 2004-11-20 이데미쓰 고산 가부시키가이샤 금속가공유조성물
US8058217B2 (en) 2003-12-25 2011-11-15 Nippon Oil Corporation Metal working fluid
JP2015074694A (ja) * 2013-10-08 2015-04-20 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 金属加工用潤滑油組成物

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