JPH06157655A - α−オレフィンの低重合方法 - Google Patents
α−オレフィンの低重合方法Info
- Publication number
- JPH06157655A JPH06157655A JP4315247A JP31524792A JPH06157655A JP H06157655 A JPH06157655 A JP H06157655A JP 4315247 A JP4315247 A JP 4315247A JP 31524792 A JP31524792 A JP 31524792A JP H06157655 A JPH06157655 A JP H06157655A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chromium
- compound
- olefin
- containing compound
- reaction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
Abstract
化水素溶媒中で反応させて得られるクロム含有化合物と
アルキルアルミニウム化合物からなる触媒を用いること
を特徴とするα−オレフィンの低重合方法。 【効果】 本発明のクロム含有化合物を触媒として用い
ることで、α−オレフィン、特にエチレンを低重合させ
た場合に、純度の高い1−ヘキセンを選択的に得ること
ができる。さらに、低重合反応において水素を共存させ
た場合、従来法によれば1−ヘキセンの純度が低下して
しまうが、本発明の触媒を用いることで、活性、三量体
選択性の向上はもとより、1−ヘキセンの純度の低下が
ほとんどおこらない製品を提供することができる。
Description
いたα−オレフィンの低重合方法に関する。更に詳しく
は、クロム塩とピロールを含む化合物を炭化水素溶媒中
で反応させることによりクロム含有化合物を製造し、該
クロム含有化合物とアルキルアルミニウム化合物からな
る触媒を用いて、α−オレフィン、特にエチレンを低重
合させ、選択的に三量体を主体とした生成物を高収率で
得る方法に関する。
電子供与性元素である酸素原子を含むテトラヒドロフラ
ンやジメトキシエタン中で反応させることにより、クロ
ム−ピロリル結合を持つクロム含有化合物を製造する方
法は公知である(例えば、V.W.Seidel an
d W.Reichardt,Z.Anorg.All
g.Chem.,404,225(1974)、特開平
3−128904)。
製法により調製した該クロム含有化合物と金属アルキル
又はルイス酸との組み合わせにより得られた触媒を用い
て、α−オレフィンを三量化する方法が記載されてい
る。先に本発明者らは、特開平3−128904に対し
て、クロム化合物、α−オレフィン、およびアルキルア
ルミニウムの接触方法ならびに/またはクロム化合物に
対するアルキルアルミニウムの使用量を規定することに
より、α−オレフィン、特にエチレンを低重合させ、選
択的に1−ヘキセンを高収率で得る方法について提案し
た(特願平4−247811)。
ロム含有化合物の製法のうち、特開平3−128904
号記載の方法は、該化合物の単離操作が煩雑な上、選択
的に単一の生成物を得ることが極めて困難である。ま
た、該クロム含有化合物を触媒として用いたα−オレフ
ィンの低重合反応については、触媒活性が低い上、得ら
れたヘキセン類に対する1−ヘキセンの純度が低く、高
い純度を得ようとするとさらに触媒活性が低下するとい
う欠点を有している。
用いなくても、高収率でクロム含有化合物を製造するこ
とができ、なおかつ該クロム含有化合物を用いてα−オ
レフィン、特にエチレンを低重合させた場合、選択的に
純度の高い1−ヘキセンを得ることのできる方法を提供
するものである。
素を含む化合物が、クロム元素のような遷移金属元素に
配位して錯体を形成することは公知である。上記のクロ
ム含有化合物の製法では、電子供与性元素を含む化合物
を溶媒として用いてクロム塩と金属ピロリドとを反応さ
せているため、電子供与性元素を含む化合物が、金属ピ
ロリドと競争的にクロム塩に配位しようとする結果、ク
ロム元素に対して電子供与性化合物配位子とピロリル基
が様々な割合で配位した錯体生成物の混合物となる。
−ヘキセンの純度が全般に低く、また、アルキルアルミ
ニウムの添加量によって1−ヘキセンの純度が変化する
のはクロム含有化合物中に配位した電子供与性化合物が
含まれるためと考えられる。本発明者らは以上の問題点
を解決すべく鋭意検討を進めた結果、クロム塩とピロー
ルを含む化合物を炭化水素溶媒中で反応させることによ
り、この様な配位した電子供与性化合物を含まないクロ
ム含有化合物を簡便に得る方法を見いだした。
化合物とアルキルアルミニウム化合物からなる触媒を用
い、α−オレフィン、特にエチレンの三量化を主体とす
る低重合反応を行った場合、生成する1−ヘキセンの純
度が高く、またアルキルアルミニウムの添加量を減少さ
せても得られる1−ヘキセンの純度は高いまま保持され
ることを見いだし、本発明を完成した。
量化させてヘキセン類を製造するのに好適であるが、さ
らに生成するヘキセン類の中で1−ヘキセンの純度が極
めて高いという特徴を有している。本発明において製造
されるクロム含有化合物とは、クロム原子およびピロリ
ル基が含まれていればよく、他のいかなる有機基あるい
は無機基を有していてもよく、さらに、他の金属を含ん
でいてもよい。すなわち、以下に述べるクロム含有化合
物を製造する方法により、IA族、IIA族、III B族、
あるいはIVB族の金属の混合物としてクロム化合物が得
られる場合があるが、本発明においてはこのような混合
物も含めてクロム含有化合物と総称するものとする。
炭化水素溶媒中でクロム塩とピロールを含む化合物を反
応させることを必須の条件とする。ここで、クロム塩
は、一般式CrXn (式中、Xは同一、又は、相互に異
なる任意の有機又は無機の基であり、nは1ないし6の
整数である。)で表される。nの数としては2,3が好
ましい。有機基としては、炭化水素基、カルボニル基、
アルコキシ基、カルボキシル基、β−ジケトナート基、
β−ケトカルボキシル基およびアミド基等が挙げられ
る。有機基の炭素数は通常1〜30であり、炭化水素基
としてはアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、
アルキルアリール基、アラルキル基等が挙げられる。無
機基としては、ハロゲン原子、硝酸基、硫酸基、または
酸素等が挙げられる。また該クロム塩としては、炭化水
素溶媒に可溶な化合物が好ましく、クロムのβ−ジケト
ナート塩、カルボン酸塩、β−ケトカルボン酸塩、アミ
ド錯体、カルボニル錯体、各種シクロペンタジエニル錯
体、アルキル錯体、フェニル錯体等が挙げられ、特に、
β−ジケトナート塩、カルボン酸塩、β−ケトカルボン
酸塩等が好ましい。更に詳しくは、クロム(III )アセ
チルアセトナート、クロム(III )2−エチルヘキサノ
エート、クロム(III )メチルアセトアセテート、クロ
ム(II)ビス(トリメチルシリル)アミド、Cr(C
O)6 、CpCrCl2 (Cp=シクロペンタジエニル
基)、(Cp* CrClCH3 )2 (Cp*=ペンタメ
チルシクロペンタジエニル基)、(CH3 )2 CrCl
等が挙げられる。
ル、ピロールの誘導体および金属ピロリド等が用いら
れ、ピロール誘導体としては、2,5−ジメチルピロー
ル、3,4−ジクロロピロール、2,3,4,5−テト
ラクロロピロール、2−ホルミルピロール、2−アセチ
ルピロール、2−アシルピロール等が挙げられる。金属
ピロリドは、ピロールおよびピロールの誘導体から誘導
されるものを指し、金属としては、IA族、IIA族、II
I B族、およびIVB族から選択され、好ましい金属ピロ
リドとしては、リチウムピロリド、ナトリウムピロリ
ド、カリウムピロリド、セシウムピロリド等が挙げられ
る。
媒としては、炭化水素化合物およびハロゲン化炭化水素
化合物等が代表例として挙げられる。更に具体的には、
n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−ヘプタン、n−オ
クタン等の脂肪族および脂環式飽和炭化水素化合物、1
−ヘキセン、シクロヘキセン、シクロオクテン等の脂肪
族および脂環式不飽和炭化水素化合物、トルエン、ベン
ゼン、キシレン等の芳香族炭化水素化合物、四塩化炭
素、クロロホルム、塩化メチレン、クロロベンゼン、ジ
クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素化合物等が例示
されるが、この中でも脂肪族、脂環式および芳香族炭化
水素化合物が好ましい。
素溶媒の中で反応させる方法としては、所望の比率でク
ロム塩とピロールを含む化合物を混合し、好ましくは酸
素分子の不存在下、通常は常圧で反応させる。反応温度
は任意の温度でよいが、好ましくは炭化水素溶媒の沸点
以下であり、その温度で加熱しながら行う。所望により
別途、超音波を照射しながら反応を行ってもよい。反応
時間は、通常は30分から48時間の間である。
成物をそのままα−オレフィンの低重合反応に供するこ
とができる。クロム含有化合物を単離する場合には、反
応終了後、反応混合物からそのまま溶媒である炭化水素
溶媒を除去することによりクロム含有化合物を得ること
ができる。あるいは、反応終了後、生成物を静置しろ過
後または上澄み液を除去した後、残渣を好ましくはn−
ヘキサン等の沸点の低い炭化水素化合物にて洗浄し、洗
浄液を除去することによりクロム含有化合物を得る方法
等が挙げられる。反応溶媒または洗浄液を除去する方法
としては、高温または常温下、減圧または不活性ガスの
流通により留去する方法等がある。
機酸化物等の担体に担持して用いることができるが、好
ましくはそのような操作をせずに、単にアルキルアルミ
ニウム化合物と組み合わせるだけで用いるのがよい。本
発明におけるα−オレフィンの低重合は、通常、炭化水
素溶媒中で行われ、クロム化合物の濃度は、溶媒1リッ
トルあたり0.1mg〜5g、好ましくは1mg〜2g
である。
たクロム含有化合物をアルキルアルミニウム化合物と組
み合わせることによりα−オレフィンの低重合反応を行
う。アルキルアルミニウム化合物としては、下記一般式 R1 m Al(OR2 )n Hp Xq …(1) (式中、R1 およびR2 は互いに同一であっても異なっ
ていてもよく、炭素数が通常1〜15、好ましくは1〜
8の炭化水素基を表し、Xはハロゲン原子を表し、0<
m≦3、0≦n<3、0≦p<3、0≦q<3、m+n
+p+q=3である。)で示されるアルキルアルミニウ
ム化合物が好ましく、例えば下記一般式(2)〜(7)
で示されるアルキルアルミニウム化合物が挙げられる。
ルミニウム化合物、 R1 m AlX3-m …(3) (式中、R1 およびXは前記と同じ。1.5≦m<3で
ある。)で示されるハロゲン化アルキルアルミニウム化
合物、 R1 m Al(OR2 )3-m …(4) (式中、R1 及びR2 は前記と同じ。0<m<3、好ま
しくは1.5≦m<3である。)で示されるアルコキシ
アルミニウム化合物、 R1 m AlH3-m …(5) (式中、R1 は前記と同じ。0<m<3、好ましくは
1.5≦m<3である。)で示される水素化アルキルア
ルミニウム化合物、 R1 2 Al(OAl)m OAlR1 2 …(6) または
mは0〜30の整数であり特に10以上が好ましい。)
で示されるアルミノキサン、具体的にはトリメチルアル
ミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルア
ルミニウム、ジエチルアルミニウムモノクロリド、ジエ
チルアルミニウムエトキシド、ジエチルアルミニウムヒ
ドリド、メチルアルミノキサン、イソブチルアルミノキ
サン等が挙げられ、中でもトリエチルアルミニウムが最
も好ましい。
物1gに対する使用量は、0.1mmol以上である
が、5mmolより大きくするのが活性および三量体の
選択性が向上するという点で好ましい。本発明において
は、電子供与性溶媒中で製造したCr含有化合物を用い
る場合に比べて、アルキルアルミニウム化合物の使用量
が少くても、得られる1−ヘキセンの純度が低下するこ
とはないという特徴を持つ。
重合反応が実施され、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘ
プタン、オクタン、シクロヘキサン等の直鎖状または脂
環式の飽和炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、
エチルベンゼン、テトラリン等の芳香族炭化水素、クロ
ロホルム、塩化メチレン、ジクロロエタン、トリクロロ
エタン、テトラクロロエタン等の鎖状塩素化炭化水素、
及びクロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の塩素化芳香
族炭化水素等が溶媒として使用される。これらの溶媒の
うち、直鎖状または脂環式の飽和炭化水素が好ましい。
また、反応原料のα−オレフィンそのもの、あるいは反
応の主原料以外のα−オレフィンを溶媒として用いるこ
ともできる。これらのα−オレフィンとしては、4から
30の炭素数を有するものが使用されるが、常温で液状
のものが特に好ましい。
フィンは、置換または非置換の2〜30の炭素原子を有
するものである。具体例としては、エチレン、プロピレ
ン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、3−メ
チル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン等が挙げ
られる。特に本発明はエチレンの低重合に好適であり、
選択的に純度の高い1−ヘキセンを高収率で得ることが
できる。
が、好ましくは0〜150℃であり、圧力は常圧ないし
250kg/cm2 で行うが、100kg/cm2 以下
で十分である。反応は回分式、連続式いずれでも実施で
きる。滞留時間は、1分から20時間の範囲であるが、
好ましくは0.5〜6時間である。本発明のα−オレフ
ィンの低重合においては、反応時に水素を共存させるこ
とにより、活性および三量体選択性の向上が認められ
る。また、比較例で詳細に説明するように、電子供与性
溶媒中で製造したクロム含有化合物とアルキルアルミニ
ウムからなる触媒を用いα−オレフィン、特にエチレン
の低重合反応を行った場合には、水素の共存により、活
性および三量体選択性の向上が認められるが、その反
面、1−ヘキセンの純度は低下してしまう。本発明の特
徴は、炭化水素溶媒中で得られるクロム含有化合物とア
ルキルアルミニウムからなる触媒を用いて低重合反応を
行った場合、水素の共存による活性、三量体選択性の向
上はもとより、1−ヘキセンの純度の低下はほとんど見
受けられない点にある。
をα−オレフィンおよびアルキルアルミニウム化合物の
いずれとも前もって接触させることなく、α−オレフィ
ンをクロム化合物およびアルキルアルミニウム化合物と
接触させるか、及び/または、クロム化合物1gに対し
てアルキルアルミニウム化合物の使用量を20mmol
以上とする方法を用いると活性、および三量体の選択性
がさらに向上する。
更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を越えない
限り以下の実施例に限定されるものではない。 クロム含有化合物製造例1 クロム(III )アセチルアセトナート(2.55g、
7.3mmol)のトルエン(15ml)溶液に、窒素
雰囲気下、別途調製した粉末状のリウチムピロリド
(1.60g、21.9mmol)のトルエン(5m
l)懸濁液を室温にて加えた。反応混合物をゆっくりと
100℃に加温し、その温度を保持したまま25時間撹
拌を続けた。反応混合物を室温まで冷却した後、反応混
合物から溶媒を減圧下に留去した結果、赤茶色の粉末を
4.15g得た。エチレンの低重合反応には、この粉末
をそのまま用いた。この粉末の元素分析の結果は以下の
ごとくであった。Crの分析値及び収量から計算したC
r当たりの収率は100%であった。図−1にこの粉末
のIRスペクトルを示す。測定はパーキンエルマー製1
650型フーリエ変換赤外分光装置を用いヌジェール法
により行った。 Cr:9.1%; C:57.0%; H:5.9%;
N:7.4%
g、2.36mmol)のトルエン(15ml)溶液
に、窒素雰囲気下、別途調製した粉末状のソジウムピロ
リド(0.65g、7.26mmol)のトルエン(5
ml)懸濁液を室温にて加えた。反応混合物に超音波を
17時間照射した。この間、超音波洗浄器の水温は40
℃程度に上昇した。反応終了後、上澄み液を抜き取り、
未反応のクロム(III)(2−エチルヘキサノエート)を
除いた後、残渣をヘプタンで洗浄し、先と同様に上澄み
液を除去した。残った固体を常温下、真空乾燥させた結
果深緑色粉末を1.37g得た。この粉末の元素分析の
結果は以下のごとくであった。Crの分析値及び収量か
ら計算したCr当たりの収率は83.7%であった。 Cr:7.5%; C:58.1%; H:7.4%;
N:7.2%
(15ml)を加え、THF(5ml)に溶解したピロ
ール(1.4ml)を滴下した。室温で1時間撹拌した
後、この溶液をTHF(20ml)に懸濁したCrCl
2 (1.23g、10mmol)に滴下した。滴下後更
にTHF(5ml)を加え、反応混合物を20時間加熱
還流した。沈澱を濾別した後、濾液にペンタン(100
ml)を加え、5℃で静置した。生成した沈澱を濾別乾
燥した結果、暗緑色の粉末を0.506g得た。この粉
末の各元素含有量は以下の通りであった。Crの分析値
及び収量から計算したCr当たりの収率は18.6%で
あった。 Cr:19.1%; C:52.3%; H:5.45
%; N:11.6%
l、30mmol)にTHF(20ml)に溶解したピ
ロール(2.1ml、30mmol)を滴下し、その温
度で15分間撹拌した。その後室温に戻し、室温で2時
間撹拌を続けた。この溶液にCrCl3 (1.58g、
10mmol)を粉末で加えた。その後、5時間加熱還
流を行った。放冷後生成した沈澱を濾別した後、濾液を
ドライアップして3.63gの粉末を得た。この粉末中
の各元素含有量は以下の通りであった。Crの分析値及
び収量から計算したCrの収率は46%であった。 Cr:6.6%; C:69.2%; H:7.3%;
N:15.1%
レーブを熱時に組み立て、真空窒素置換した。このオー
トクレーブには破裂板を備えた触媒フィード管を取り付
けておく。ヘプタン(50ml)およびトリエチルアル
ミニウム(0.4mmol)をオートクレーブ胴側に仕
込み、一方、触媒フィード管にヘプタン(1ml)にス
ラリー化した、クロム含有化合物製造例1で得られたク
ロム含有化合物(10mg)を仕込んだ。オートクレー
ブを100℃に加熱し、100℃でエチレンを触媒フィ
ード管より導入した。エチレン圧により破裂板が破裂
し、エチレン、クロム含有化合物、及びトリエチルアル
ミニウムが同時に接触しエチレンの低重合が開始した。
エチレンを全圧が35kg/cm2 まで導入し、以後、
全圧を35kg/cm2 に、反応温度を100℃に維持
した。1時間後、エタノール圧入により反応を停止し、
生成物をガスクロマトグラフで定量した。結果を表−2
に示す。
にクロム含有化合物製造例1で得られたクロム含有化合
物(7mg)、トリエチルアルミニウム(0.28mm
ol)を仕込んだ。水素を3.5kg/cm2 導入し、
オートクレーブを100℃に加熱した。次いで、100
℃でエチレンを触媒フィード管より導入した。エチレン
圧により破裂板が破裂し、エチレン、クロム含有化合
物、及びトリエチルアルミニウムが同時に接触しエチレ
ンの低重合が開始した。エチレンを全圧が40kg/c
m2 まで導入し、以後、全圧を40kg/cm2 に、反
応温度を100℃に維持した。1時間後、エタノール圧
入により反応を停止し、生成物をガスクロマトグラフで
定量した。結果を表−2に示す。
例1と同様にして反応を行った。結果を表−2に示す。 実施例4 実施例1において、ヘプタンの使用量を150mlとし
たこと以外は実施例1と同様に反応を行った。結果を表
−2に示す。
られた化合物を用い、反応時間を0.5時間にしたこと
以外は実施例1と同様に反応を行った。結果を表−2に
示す。 比較例2 クロム含有化合物をクロム含有化合物製造比較例1で得
られた化合物(10mg)を用い、反応時間を0.5時
間としたこと以外は実施例2と同様に反応を行った。結
果を表−2に示す。
られた化合物(10mg)を用い、反応条件を表−1に
記載したように変更したこと以外は、実施例1と同様に
反応を行った。結果を表−2に示す。 比較例4 クロム含有化合物をクロム含有化合物製造比較例2で得
られた化合物を用いたこと以外は実施例1と同様に反応
を行った。結果を表−2に示す。
用いることで、α−オレフィン、特にエチレンを低重合
させた場合に、純度の高い1−ヘキセンを選択的に得る
ことができる。さらに、低重合反応において水素を共存
させた場合、従来法によれば1−ヘキセンの純度が低下
してしまうが、本発明の触媒を用いることで、活性、三
量体選択性の向上はもとより、1−ヘキセンの純度の低
下がほとんどおこらない製品を提供することができる。
クトルを示す。
Claims (4)
- 【請求項1】 クロム塩およびピロールを含む化合物
を、炭化水素溶媒中で反応させて得られるクロム含有化
合物とアルキルアルミニウム化合物からなる触媒を用い
ることを特徴とするα−オレフィンの低重合方法。 - 【請求項2】 クロム塩がクロムのβ−ジケトナート
塩、β−ケトカルボン酸塩、またはカルボン酸塩である
請求項1に記載のα−オレフィンの低重合方法。 - 【請求項3】 α−オレフィンがエチレンであり、主生
成物が1−ヘキセンである請求項1または請求項2に記
載のα−オレフィンの低重合方法。 - 【請求項4】 低重合反応を水素の存在下で行うことを
特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の
α−オレフィンの低重合方法。
Priority Applications (9)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31524792A JP3324163B2 (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | α−オレフィンの低重合方法 |
GB9606307A GB2298864B (en) | 1992-09-17 | 1993-09-13 | Method for oligomerizing an alpha-olefin |
SG9703690A SG99843A1 (en) | 1992-09-17 | 1993-09-13 | Method for oligomerizing an alpha-olefin |
SG200303891A SG112883A1 (en) | 1992-09-17 | 1993-09-13 | Method for oligomerizing an alpha-olefin |
GB9318915A GB2271116B (en) | 1992-09-17 | 1993-09-13 | Method for oligomerizing and an a-olefin |
SG200303856A SG112881A1 (en) | 1992-09-17 | 1993-09-13 | Method for oligomerizing an alpha-olefin |
NL9301583A NL9301583A (nl) | 1992-09-17 | 1993-09-14 | Werkwijze voor het oligomeriseren van een alfa-olefine. |
US08/121,864 US5491272A (en) | 1992-09-17 | 1993-09-17 | Method for oligomerizing an alpha-olefin |
US08/509,140 US5557026A (en) | 1992-09-17 | 1995-07-31 | Method for oligomerizing an α-olefin |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31524792A JP3324163B2 (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | α−オレフィンの低重合方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06157655A true JPH06157655A (ja) | 1994-06-07 |
JP3324163B2 JP3324163B2 (ja) | 2002-09-17 |
Family
ID=18063142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31524792A Expired - Fee Related JP3324163B2 (ja) | 1992-09-17 | 1992-11-25 | α−オレフィンの低重合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3324163B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0699648A1 (en) | 1994-09-05 | 1996-03-06 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Process for producing 1-hexene |
JP2006225348A (ja) * | 2005-02-18 | 2006-08-31 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 不飽和炭化水素化合物の製造方法 |
JP2018501267A (ja) * | 2014-12-23 | 2018-01-18 | パブリック・ジョイント・ストック・カンパニー・“シブール・ホールディング” | オレフィンのオリゴマーを調製する方法 |
-
1992
- 1992-11-25 JP JP31524792A patent/JP3324163B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0699648A1 (en) | 1994-09-05 | 1996-03-06 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Process for producing 1-hexene |
US6521806B1 (en) | 1994-09-05 | 2003-02-18 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Process for producing 1-hexene |
JP2006225348A (ja) * | 2005-02-18 | 2006-08-31 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 不飽和炭化水素化合物の製造方法 |
JP2018501267A (ja) * | 2014-12-23 | 2018-01-18 | パブリック・ジョイント・ストック・カンパニー・“シブール・ホールディング” | オレフィンのオリゴマーを調製する方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3324163B2 (ja) | 2002-09-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5557026A (en) | Method for oligomerizing an α-olefin | |
JPH06239920A (ja) | 触媒系の製造法及びオレフィンを三量体化、オリゴマー化及び/又は重合する方法 | |
JP2004536154A (ja) | 線状アルファオレフィンへのエチレンオリゴマー化のための配位子およびその触媒系 | |
EP1542797A2 (en) | Catalyst systems for ethylene oligomerisation to linear alpha olefins | |
US6228794B1 (en) | Cationic group 13 complexes incorporating bidentate ligands as polymerization catalysts | |
WO1994015940A1 (en) | Process for producing olefin oligomer | |
Shi et al. | Nickel complexes bearing 2-(1H-benzimidazol-2-yl)-phenoxy ligands: Synthesis, characterization and ethylene oligomerization | |
JP3324163B2 (ja) | α−オレフィンの低重合方法 | |
US7297805B2 (en) | Chromium complexes and their use in olefin polymerization | |
US20080306226A1 (en) | Polymerization Catalyst System Based on Monooxime Ligands | |
RU2104088C1 (ru) | Способ получения каталитической системы для тримеризации, олигомеризации или полимеризации олефинов (варианты) и способ тримеризации, олигомеризации или полимеризации олефинов с использованием полученной каталитической системы | |
GB2298864A (en) | Method for oligomerizing an alpha-olefin | |
JP3376615B2 (ja) | α−オレフィンの低重合方法 | |
JP3627324B2 (ja) | α−オレフィン低重合体の製造方法 | |
JP3505211B2 (ja) | α−オレフイン低重合体の製造方法 | |
JP3373639B2 (ja) | α−オレフイン低重合体の製造方法 | |
JP3654269B2 (ja) | α−オレフィンの低重合方法 | |
JP3882836B2 (ja) | α−オレフィン低重合体の製造方法 | |
JP3627990B2 (ja) | α−オレフイン低重合体の製造方法 | |
JP3858294B2 (ja) | α−オレフィン低重合体の製造方法 | |
JP3482756B2 (ja) | α−オレフィン低重合体の製造方法 | |
JP6453458B2 (ja) | リガンド化合物、オレフィンオリゴマー化用触媒系、およびこれを用いたオレフィンオリゴマー化方法 | |
JPH09301895A (ja) | α−オレフィン低重合体の製造方法 | |
CN117983300A (zh) | 一种含n-三蝶烯配体的乙烯选择性四聚用催化剂及其制备方法和应用 | |
CN117983304A (zh) | 一种含四膦配体的乙烯选择性四聚用催化剂及其制备方法和应用 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080705 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080705 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090705 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090705 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100705 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100705 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110705 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120705 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |