JPH0615744U - 室内空気清浄機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 室内の必要な位置に美観を損うことなく気軽
に設置でき、高いところからも能率的に空気を吸収でき
る空気清浄機を提供する。 【構成】 清浄機本体を筐体（鉢）に内蔵し、筐体上に
幹管とそれから延びる複数の枝管、葉体からなる人工の
植物体を設置し、枝管や葉体に空気吸引口やフィルター
を設け幹管を通じて清浄機本体に結合させる。 【効果】 上にのびる枝管や葉体の部分が排気フードの
役目をし、高いところの汚れた空気を吸い込み、フィル
ターで汚れ物を除去して下部より吹き出す。みたところ
観葉植物であり、室の美観を保つことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は室内に置き観賞用人工植物として兼用しうる空気清浄機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、工場、店舗、事務室あるいは家庭内に設置する空気清浄機は、天井 埋込型、床置き型あるいは卓上型などがある。この他に鉢状物に清浄機を内蔵さ せたインテリア風の人工観葉型空気清浄機もある。

【０００３】 このうち、天井埋込型は取付ける費用が多大となり、他の設備との配置を考慮 して効果的な位置をバランスよく取ることが困難な場合が少なくなかった。また 、天井の一部を開口するために天井の余分な補強を必要とし建築面でも費用が増 大した。

【０００４】 床置き型はそれ自体大きなスペースを必要とし、他の設備との配置バランスが つねに問題となった。また、卓上型は小容量であり、卓上での設置位置に問題が 生じる。そして何よりもこれら設備のため美観を損うことが少なくなく、とくに 店舗や事務室で問題になった。これらの従来の空気清浄機は同じ室内であっても 汚れ空気の発生源から離れた位置、たとえば部室の隅に設置されることが多く、 空気の清浄化が効率よく行われるとはかぎらなかった。なお、インテリア風の空 気清浄機の欠点は空気の吸込部が下部（鉢部）にあるために室内上部に流れるタ バコの煙等は吸収しにくく、また、小容量であって効率がわるかった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

解決しようとする問題点は、室内の最も必要とする位置に気軽にしかも美観を 全く損うことなく設置でき、高いところからも能率的に空気吸引できる空気清浄 機を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は清浄機の本体を鉢状の筐体に内蔵し、筐体上に幹管とそれから延びる 複数の枝管、葉体等からなる人工の植物体を植設し、枝管や葉体に吸引口、フィ ルタを設け、幹管を通じて清浄機本体に結合し、筐体下部より清浄化された空気 を吐出する集塵装置を構成したものである。

【０００７】 このような構造であるから、上にのびる枝管や葉体の部分は排気フードの役目 をすることになり、汚れた空気を吸いこみ、幹管を通って特殊フィルター（プレ フィルタで１次炉化された空気を電気集塵する）により汚れ物を除去し、鉢の下 部より清浄な空気として吹き出す。

【０００８】

【実施例】

図１は本考案の室内空気清浄機の全体外観である。１は鉢状の筐体で、その内 部に図２に示すように、プレフィルタ２、電気集塵フィルタ３、ファン４が内蔵 されている。筐体上部には幹管５が植設されている。幹管は上部でいくつかに枝 分れして複数の枝管６が延び、各枝管には葉体７が連設される。枝管６および葉 体７には微細な吸引孔８が設けてあり、枝管６および葉体７がそれ自体がフード の役目をする。（この部分はフィルターをかねることもできる）筐体１の下部に は空気吐出口９があけてある。

【０００９】 筐体１は鉄製または合成樹脂成形体などによる適当なデザイン装飾を選ぶこと ができる。フィルタ活生炭フィルター、グラスファイバーフィルター、空気集塵 フィルターがある。電気集塵フィルタは静電作用を利用したものである。幹管、 枝管等は木製、鉄管や合成樹脂を成形加工して観葉植物、花を有する観賞植物を 模した好みの形状に枝を張った疑似植物（図３）を形成したものである。枝管や 葉体の一部には目立たぬように吸引孔を設け、一部にはフィルタ材を使用する。 なお、本発明の空気清浄機はこれ以外に、ついたて、スクリーン、置物等の形に 形成することができる。この場合、スクリーン等の正面の小孔から空気を吸い込 むようになる。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は以上に説明した構成を有しており、以下に述べるような効果を奏する 。室内空気清浄機であっても、一見して鉢に観葉植物等を植設したものであるか ら、卓上を含み、狭い室内でも有効とする場所に任意に自由に設置することがで きる。しかも室内の美観を全く損うこともなく、むしろ美的環境を改善すること ができ、店舗、事務所はもとより、家庭の人の多く集まる食堂、会議室や応接室 等の趣味的な室内装飾物として使用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の室内空気清浄機の一実施例を示す全体
正面図である。

【図２】本考案の室内空気清浄機の内部構造を示す一部
断面図である。

【図３】本考案の室内空気清浄機の他の実施例の全体正
面図である。

【符号の説明】

１ 鉢状筐体 ２ プレフィルタ ３ 電気集塵フィルタ ４ ファン ５ 幹管 ６ 枝管 ７ 葉体 ８ 吸引孔 ９ 空気吐出口

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 プレフィルタ、電気集塵フィルタおよび
   フアン等からなる空気清浄機の本体を鉢状の筐体に内蔵
   し、筐体上には幹管を植設し、幹管より複数の枝管およ
   び葉体ないし花体を連設して疑似植物体を形成し、上記
   枝管、葉体ないし花体に小吸引口を設け幹管を通じて電
   気集塵フィルタに結合するとともに、筐体下部に清浄化
   された空気の吐出口を設けたことを特徴とする室内空気
   清浄機。
2. 【請求項２】 請求項１の室内空気清浄機において、幹
   管、枝管および葉体の一部または全部をフィルタを兼ね
   た材質により形成する。
3. 【請求項３】 請求項１の室内空気清浄機において、幹
   管、枝管の一部に多数の孔をあけて吸引口ないしフィル
   タとする。