JPH06154939A - 鋳物砂用バインダーおよび鋳型の製造方法 - Google Patents

鋳物砂用バインダーおよび鋳型の製造方法

Info

Publication number
JPH06154939A
JPH06154939A JP34129392A JP34129392A JPH06154939A JP H06154939 A JPH06154939 A JP H06154939A JP 34129392 A JP34129392 A JP 34129392A JP 34129392 A JP34129392 A JP 34129392A JP H06154939 A JPH06154939 A JP H06154939A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
binder
molding sand
salt
carboxylic acid
sand
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34129392A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruhisa Toyoda
輝久 豊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NAGAKAWAHARA KINZOKU KK
Original Assignee
NAGAKAWAHARA KINZOKU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NAGAKAWAHARA KINZOKU KK filed Critical NAGAKAWAHARA KINZOKU KK
Priority to JP34129392A priority Critical patent/JPH06154939A/ja
Publication of JPH06154939A publication Critical patent/JPH06154939A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋳物砂の再生が容易に行える。 【構成】 鋳物砂に、レゾール型フェノールレジンと、
硬化剤としてのエステルまたはラクトンと、ハロゲン化
合物またはカルボン酸もしくはその塩とを添加し、混合
し、成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鋳物砂用バインダーおよ
び鋳型の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋳物砂のバインダーには、水ガラス等を
用いる無機系のもの、フラン、フェノール、アルカリフ
ェノール等を用いる有機系のものがある。鋳物砂用バイ
ンダーは鋳物砂の結着力の他に、鋳物砂を再生して用い
るため、鋳物砂からの分離性が良好であることが要求さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】鋳物砂の再生には、先
ず鋳型をクラッシャーにかけて粉砕し、この粉砕した鋳
物砂を回転式の再生機にかけて、砂層間の摩擦により砂
の回りに付着しているバインダーを剥離するようにして
いる。有機系バインダーを用いた場合の一般的な再生率
を表1に示す。
【0004】
【表1】
【0005】表1において、再生段数というのは、再生
機にかける回数をいう。再生段数の少ないほど再生が容
易に行えることを示す。表1から明らかなように、フラ
ン、フェノール系のものは比較的に再生が容易に行え
る。したがって一般的にはフラン、フェノール系のバイ
ンダーが多用されている。しかしながら、フラン、フェ
ノール系は強酸触媒を触媒とするので、取扱いが厄介で
あり、熱分解時に二酸化硫黄の刺激性の臭気が発生する
などの不具合がある。これに対してアルカリフェノール
系のもの(例えば特公昭61-43132、特公昭61-37022号な
ど)は、取扱いが安全であるので、次第に使用が増加す
る傾向にある。このアルカリフェノール系のバインダー
の課題は再生性である。表1から明らかなように、3〜
5段の再生段数を要し、再生が効率的に行えない。特に
アルミニウムの鋳造に用いた鋳型の場合、アルミニウム
の鋳造温度が低いことから、鋳造段階でのバインダーの
飛散が少なく、したがってバインダーを除去する再生処
理に時間を要するという問題点がある。
【0006】そこで、本発明は上記問題点を解決すべく
なされたものであり、その目的とするところは、再生が
容易に行える鋳物砂用バインダーおよび鋳型の製造方法
を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、鋳物砂用バイン
ダーは、レゾール型フェノールレジンと、硬化剤として
のエステルまたはラクトンと、ハロゲン化合物またはカ
ルボン酸もしくはその塩とから成ることを特徴としてい
る。また、鋳型の製造方法は、鋳物砂に、レゾール型フ
ェノールレジンと、硬化剤としてのエステルまたはラク
トンと、ハロゲン化合物またはカルボン酸もしくはその
塩とを添加し、混合し、成形することを特徴としてい
る。
【0008】
【作用】ハロゲン化合物、カルボン酸またはその塩を添
加することにより、理由は定かでないが、砂の表面に形
成される皮膜の硬度が増し、また脆くなる。このように
硬度が増すことにより、鋳型とした場合の鋳物砂の結着
性が向上した。一方脆いので、再生機にかけて摩擦によ
って剥離する際容易に剥離し、再生段数はアルミニウム
鋳造に用いた場合であっても1段程度、すなわち再生機
に1回程度かけるだけで樹脂膜の剥離が行えた。また鋳
物砂の回収率も90〜95%程度が達成できた。
【0009】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を詳細に説明す
る。本発明は、特公昭61-43132号に示されるバインダー
の改良に係る。該公報に示されているバインダーに対し
て、ハロゲン化合物またはカルボン酸もしくはその塩を
さらに添加し、混合するのである。バインダーのみで硬
化させてみると、本実施例品の方が改良前のものに比し
て硬度が高く、かつ比較的脆い性質を有することが判明
した。レゾール型フェノールレジンは、カリウムアルカ
リ性フェノールホルムアルデヒド樹脂の水溶液を用い
る。この水溶液の固状物含量は50〜75%とし、樹脂の重
量平均分子量は700 〜2000、ホルムアルデヒド:フェノ
ールのモル比は、1.2 :1〜2.6:1 、KOH:フェノール
のモル比は0.5:1 〜1.2:1 とする。カリウムアルカリ性
フェノールホルムアルデヒド樹脂の化学式を化1に示
す。
【0010】
【化1】
【0011】また上記の水溶液に対して、0.05〜3 wt%
のシランを添加すると好適で、強度の大なる硬化物が得
られる。硬化剤としてのラクトンまたはエステルは、C
1-10のアルキル一価または多価アルコールとC1-10カル
ボン酸との低分子量ラクトンまたはエステルとする。こ
の硬化剤の添加量は上記水溶液に対して20〜110 wt%と
する。上記のレゾール型フェノールレジン、シラン、ラ
クトンまたはエステルの組み合わせは公知であるが、本
発明では、さらにハロゲン化合物またはカルボン酸もし
くはその塩をさらに添加し、混合するのである。ハロゲ
ン化合物は次亜塩素酸ソーダ、塩酸等の塩素化合物が好
適である。カルボン酸またはその塩はコハク酸、リンゴ
酸等が好適である。これらハロゲン化合物、またはカル
ボン酸もしくはその塩の添加量は上記水溶液に対して0.
5 〜2wt %の少量で十分である。
【0012】鋳型の製造は次の方法による。まず鋳物砂
と上記水溶液とを混合する。混合比は鋳物砂に対して水
溶液を2wt%程度とする。エステルまたはラクトン
に、ハロゲン化合物またはカルボン酸もしくはその塩を
前記割合で混合した液をあらかじめ調整する。この混合
液を前記鋳物砂と水溶液との混合物に添加して、全体を
攪拌し、よく分散させる。均一に混合すると鋳物砂の回
りに液がコーティングされ、3分程で硬化が始まり、皮
膜が形成されると共に全体が結着する。したがってその
間に公知の手段にて鋳型に成形するようにするのであ
る。なおカルボン酸またはその塩を直接上記水溶液に添
加すると硬化が始まってしまうので、エステルまたはラ
クトンとカルボン酸またはその塩とをあらかじめ混合し
た混合液にて使用するのがよいが、ハロゲン化合物は上
記水溶液とよく混合するので、該水溶液にあらかじめ添
加しておくのでもよい。鋳物砂の種類は特に限定され
ず、けい砂、水晶、クロム鉄鉱砂、ジルコンまたはかん
らん石等が一般的に使用できる。
【0013】ハロゲン化合物、カルボン酸またはその塩
を添加することにより、理由は定かでないが、前記した
ように硬度が増し、また脆くなる。このように硬度が増
すことにより、鋳型とした場合の鋳物砂の結着性が向上
した。一方脆いので、再生機にかけて摩擦によって剥離
する際容易に剥離し、再生段数はアルミニウム鋳造に用
いた場合であっても1段程度、すなわち再生機に1回程
度かけるだけで樹脂膜の剥離が行えた。鋳物砂の回収率
も90〜95%程度の良好な回収率が得られた。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、上述したように、皮膜
の硬度が増し、また脆くなり、このように硬度が増すこ
とにより、鋳型とした場合の鋳物砂の結着性が向上し、
一方脆いので、再生機にかけて摩擦によって剥離する際
容易に剥離し、再生段数はアルミニウム鋳造に用いた場
合であっても1段程度でよく、処理効率が大幅に向上す
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レゾール型フェノールレジンと、硬化剤
    としてのエステルまたはラクトンと、ハロゲン化合物ま
    たはカルボン酸もしくはその塩とから成ることを特徴と
    する鋳物砂用バインダー。
  2. 【請求項2】 鋳物砂に、レゾール型フェノールレジン
    と、硬化剤としてのエステルまたはラクトンと、ハロゲ
    ン化合物またはカルボン酸もしくはその塩とを添加し、
    混合し、成形することを特徴とする鋳型の製造方法。
JP34129392A 1992-11-27 1992-11-27 鋳物砂用バインダーおよび鋳型の製造方法 Pending JPH06154939A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34129392A JPH06154939A (ja) 1992-11-27 1992-11-27 鋳物砂用バインダーおよび鋳型の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34129392A JPH06154939A (ja) 1992-11-27 1992-11-27 鋳物砂用バインダーおよび鋳型の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06154939A true JPH06154939A (ja) 1994-06-03

Family

ID=18344936

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34129392A Pending JPH06154939A (ja) 1992-11-27 1992-11-27 鋳物砂用バインダーおよび鋳型の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06154939A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3348287B2 (ja) フェノール−ホルムアルデヒド樹脂組成物
JP2628539B2 (ja) ジアルデヒド変性フェノール樹脂系鋳物用砂中子結合剤樹脂、該結合剤樹脂の製造方法、および該結合剤樹脂を用いる鋳物用中子および鋳型の製造方法
EP0005371B1 (en) Process for preparing olivine foundry sand and mould compositions containing olivine foundry sand
JPH0686510B2 (ja) 鋳物用中子及び鋳型を製造するための、変性フェノールレゾール樹脂を含む自由流動性粒状材料
WO1995009892A1 (en) Ester cured no-bake foundry binder system
KR970010622B1 (ko) 개질된 벤질에테르 레졸 수지 및 그의 제조방법과 상기 수지를 함유하는 주물용 성형 조성물 및 주물용 코어 및 주형의 제조방법
JPH01262042A (ja) 樹脂結合砂の成形体の製造方法
WO2017086379A1 (ja) 鋳型造型用粘結剤組成物
US4766949A (en) Hot box process for preparing foundry shapes
JPH06154939A (ja) 鋳物砂用バインダーおよび鋳型の製造方法
JP2004352950A (ja) 硬化性組成物及びこれを用いて得られる鋳物砂組成物並びに鋳型
JPH08215788A (ja) 鋳型用粘結剤組成物、鋳型組成物および鋳型の製造方法
JP2954402B2 (ja) 鋳物砂用樹脂組成物
JP3453485B2 (ja) 鋳物砂の処理方法及び鋳型の製造方法
JP2898799B2 (ja) 鋳物砂の処理方法及び鋳物用砂型の製造方法
JP2000015389A (ja) 炭酸ガス硬化用粘結剤組成物
JPH0523785A (ja) 鋳型用樹脂組成物及び鋳型の製造方法
JP3281150B2 (ja) 鋳造用鋳型の製造方法
JP3092983B2 (ja) 鋳物砂型の製造方法
JP2954395B2 (ja) 硬化性鋳型製造用樹脂組成物及び鋳型製造方法
JP3092984B2 (ja) 鋳型用樹脂組成物及び鋳型の製造方法
JP2954397B2 (ja) 硬化性鋳型製造用樹脂組成物及び鋳型製造方法
JPH067884A (ja) 鋳造用鋳型の製造方法
JPH09201648A (ja) シェルモールド用レジンコーテッドサンド組成物
WO1992001016A1 (en) Three component foundry binder system