JPH06154648A - 静電気式集塵装置 - Google Patents

静電気式集塵装置

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Publication number
JPH06154648A
JPH06154648A JP31475192A JP31475192A JPH06154648A JP H06154648 A JPH06154648 A JP H06154648A JP 31475192 A JP31475192 A JP 31475192A JP 31475192 A JP31475192 A JP 31475192A JP H06154648 A JPH06154648 A JP H06154648A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dust collecting
odor
collecting electrode
dust
electrode
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Pending
Application number
JP31475192A
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English (en)
Inventor
Tsuyoshi Nishijima
剛志 西嶋
Hirosuke Sumita
弘祐 住田
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 静電気式集塵装置において、集塵電極に吸引
した粒子の臭気拡散を防止しつつ、装置本体内の通風抵
抗の減少化および装置本体のコンパクト化を図る。 【構成】 集塵電極11の表面に導電性の高い脱臭層30を
コーティングする。コーティングされた脱臭層30はユニ
ットダクト21内の空気の流れを妨げないので、通風抵抗
の低減化が図れ、また設置スペースも必要としないので
コンパクト化を図ることも可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電気式集塵装置に関
し、特に、吸引した粒子からの臭気の拡散を防止するよ
うに構成した静電気式集塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】静電気式集塵装置は、放電(コロナ放
電、グロー放電)を起こす放電電極と、この放電電極の
近くに配置された集塵電極とを備え、放電電極の起こす
放電により空気中の粒子をイオン化し、このイオン化し
た粒子を集塵電極が吸引して集めるものであり、従来お
もに煙害対策としてセメント工場、鉱山、ゴミ焼却場な
どに用いられていたが、近年では住居や自動車などの室
内における主に煙草の煙や埃の除去を目的とした室内空
気清浄用としても利用されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】静電気式集塵装置を室
内空気清浄用として使用する場合、集塵電極に吸引した
粒子を放置しておくと、粒子の臭気が室内に拡散して室
内に居る人間に違和感や不快感を与えることがあるの
で、吸引した粒子の臭気が室内に拡散しないような臭気
対策を講じる必要がある。静電気式集塵装置を自動車の
室内空気清浄用として用いた例を開示した特開平3-9242
3 号公報には、装置本体内の集塵電極近傍に、活性炭を
組み込んだフィルタを配置して、集塵電極に吸引された
粒子の放出する臭気をこのフィルタにより吸着すること
により、臭気の室内への拡散を防止するようにした臭気
対策が示されている。このような脱臭要素を組み込んだ
フィルタを装置本体内に配置することは、臭気対策とし
て従来一般的に行われる方法である。
【0004】しかし、このような脱臭用のフィルタを装
置本体内に設けることは、フィルタが装置本体内の空気
の流れを妨げることになるので、装置本体内の通風抵抗
を増大させるという欠点を有している。また、装置本体
内にフィルタ設置のためのスペースを確保しなければな
らないので、装置本体の容積の増大化を招くという欠点
も有している。
【0005】本発明が解決しようする課題は、集塵電極
に吸引した粒子の臭気拡散を防止しつつ、装置本体内の
通風抵抗の減少化および装置本体のコンパクト化を実現
することの可能な静電気式集塵装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明による静電気式集塵装置では、上
述した構成の静電気式集塵装置において、集塵電極の表
面に導電性の高い脱臭層をコーティングした。
【0007】上記「脱臭層」とは、臭気に対する強い吸
着機能を有する層をいう。
【0008】また、上記「導電性の高い」とは、集塵電
極の表面に脱臭層をコーティングしても、静電気式集塵
装置が通常の集塵機能を発揮し得る程度に、その脱臭層
の電気抵抗が小さいことをいう。
【0009】集塵電極表面に導電性の高い脱臭層をコー
ティングする具体的な方法としては、導電性の高い脱臭
剤(例えば活性炭、銅等)を集塵電極表面に層状に固着
させる方法や、導電性の高い脱臭剤を同じく導電性の高
い樹脂等のバインダ内に混合したものを、集塵電極表面
に層状に塗布する方法等を挙げることができる。
【0010】
【作用および発明の効果】上記構成を有する本発明によ
る静電気式集塵装置においては、表面に脱臭層がコーテ
ィングされた集塵電極に、煙草の煙、埃等の粒子が吸引
され、この吸引された粒子の放出する臭気は脱臭層によ
り吸着され、装置本体外への臭気の漏出が防止される。
【0011】集塵電極の表面にコーティングされた脱臭
層は、高い導電性を有するので、集塵装置としての集塵
性能を損なうことはない。また、集塵電極の表面に脱臭
層をコーティングすることは、従来の脱臭用のフィルタ
を設置する場合のように設置スペースを必要とすること
がなく、しかも装置本体内の空気の流れを妨げることも
ないので、装置本体の容積の増大化を招いたり、装置本
体内の通風抵抗を増大させることがなく、装置本体のコ
ンパクト化および装置本体内の通風抵抗の減少化を図る
ことが可能となる。
【0012】上述のように本発明による静電気式集塵装
置によれば、集塵電極に吸引した粒子の臭気拡散を防止
しつつ、装置本体内の通風抵抗の減少化および装置本体
のコンパクト化を実現することが可能となる。
【0013】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明による静電
気式集塵装置の実施例を説明する。
【0014】図1は本発明の一実施例による静電気式集
塵装置の概略構成図、図2は図1に示す装置の集塵電極
表面の構造を概略的に示す断面図、および図3は図1に
示す装置の自動車への取付状態を示す図である。
【0015】図3に示すように本実施例による静電気式
集塵装置は、自動車の室内空気清浄用として構成された
ものであり、その主要部をなす集塵部10は、空調ユニッ
ト20内に組み込まれている。図1に示すように空調ユ
ニット20は、ケーシングとしてのユニットダクト21内
に、ブロアファン22、エバポレータ23、ヒータコア24等
を備えてなる。ブロアファン22の吸込部付近のユニット
ダクト21の上流端側には内気導入口25と外気導入口26と
が設けられ、ユニットダクト21の下流端側には車室内に
開口された吹出口(図示略)に通じる複数個の送風口27
が設けられている。
【0016】集塵部10は、互いに略平行に配置された複
数個の板状の集塵電極11と、各集塵電極11の間に配置さ
れた放電電極12とを備えている。放電電極12と集塵電極
11との間には数万ボルト程度の電圧が印加され、その際
放電電極はコロナ放電を起こすように構成されている。
ブロアファン22の吸引力により内外気導入口25,26から
ユニットダクト21内に導入された空気は、その中に含ま
れる煙草の煙、埃等の粒子が、放電電極12の起こす放電
により陽電荷されて集塵電極11に吸引されることによっ
て清浄化された後、送風口27を通って車室内へと送風さ
れる。
【0017】本発明の特徴は、集塵電極11の表面に導電
性の高い脱臭層30をコーティングしたことにあり、以下
この点について詳述する。
【0018】図2に示すように集塵電極11の表面には、
主要な脱臭剤としての活性炭31と補助脱臭剤32とがバイ
ンダー樹脂33内に混合されてなる脱臭層30が、コーティ
ングされている。補助脱臭剤32およびバインダー樹脂33
は、共に集塵装置としての集塵性能を損なわない程度に
導電性の高い物質で構成されている。補助脱臭剤32とし
て用いる物質としては、種々のものが考えられるが、活
性炭31の脱臭剤としての特性、すなわち、活性炭は高温
時には臭気の吸着能が低下し、また中性臭気に対する吸
着能は優れているが、酸、アルカリ性臭気に対する吸着
能は劣っているなどの欠点を補えるような物質が好適で
ある。なお、主要な脱臭剤として活性炭31以外の他の物
質を用いてもよく、また必ずしも複数種類の脱臭剤を用
いる必要はない。
【0019】上述のように構成された本実施例による静
電気式集塵装置によれば、集塵電極11に吸引された粒子
の放出する臭気を集塵電極にコーティングされた脱臭層
30が吸着するので、臭気が車室内に漏出することを防止
できる。また、脱臭層30を集塵電極11の表面にコーティ
ングしたことにより、脱臭用のフィルタを設けたものに
比較してユニットダクト21内の通風抵抗を低減させるこ
とができると共に、集塵部10のコンパクト化が図れ空調
ユニット20内へ容易に組み込むことが可能となる。
【0020】なお、本実施例による静電気式集塵装置の
臭気拡散防止性能を確かめるための実験を行っているの
で、以下その実験結果について説明する。
【0021】実験は、本実施例による静電気式集塵装置
により所定時間集塵を行った後、集塵電極を取り出し、
それを密閉容器内に入れて容器内の臭気が時間経過と共
にどのように変化するかについて行った。比較のため、
集塵電極表面に何の処理も施していない集塵装置につい
て、本実施例と同条件下で集塵した後、同じく集塵電極
を密閉容器に入れて容器内の臭気の変化を調べた。その
結果を図4に示す。なお臭気量は臭気センサによる測定
値(Hz)によった。
【0022】図4に示すように、比較例によれば密閉容
器内の臭気量が時間経過と共に増大していることから、
集塵電極に吸引された粒子からの臭気放出が進んでいる
ことが確認されたのに対し、本実施例によれば集塵電極
に吸引された粒子からの臭気放出が効果的に防止される
ことが確められた。
【0023】以上、本発明による静電気式集塵装置を、
実施例を示しつつ詳細に説明したが、本発明による静電
気式集塵装置は、かかる実施例の態様に限定されるもの
ではなく、種々の変更を行えることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による静電気式集塵装置の概
略構成図
【図2】図1に示す装置の集塵電極表面の構造を概略的
に示す断面図
【図3】図1に示す装置の自動車への取付状態を示す図
【図4】図1に示す装置による臭気拡散防止性能を確認
するための実験結果を示す図
【符号の説明】
10 集塵部 11 集塵電極 12 放電電極 20 空調ユニット 30 脱臭層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電を起こす放電電極と、該放電電極の
    放電によりイオン化された粒子を吸引する集塵電極とを
    備えてなる静電気式集塵装置において、 前記集塵電極の表面に導電性の高い脱臭層がコーティン
    グされていることを特徴とする静電気式集塵装置。
JP31475192A 1992-11-25 1992-11-25 静電気式集塵装置 Pending JPH06154648A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31475192A JPH06154648A (ja) 1992-11-25 1992-11-25 静電気式集塵装置

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JP31475192A JPH06154648A (ja) 1992-11-25 1992-11-25 静電気式集塵装置

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JPH06154648A true JPH06154648A (ja) 1994-06-03

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JP31475192A Pending JPH06154648A (ja) 1992-11-25 1992-11-25 静電気式集塵装置

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