JPH0615460B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JPH0615460B2
JPH0615460B2 JP29617686A JP29617686A JPH0615460B2 JP H0615460 B2 JPH0615460 B2 JP H0615460B2 JP 29617686 A JP29617686 A JP 29617686A JP 29617686 A JP29617686 A JP 29617686A JP H0615460 B2 JPH0615460 B2 JP H0615460B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は毛髪化粧料、更に詳しくは、両性高分子、水溶
性無機塩及びキサンタンガムを含有し、毛髪に適用後水
ですすぐことにより、毛髪の感触を損うことなく、優れ
たセット性を示すと共に、経日的に極めて安定な毛髪化
粧料を提供するものである。
〔従来の技術およびその問題点〕
毛髪のスタイルは美容上最も重量なポイントの一つであ
り、各種美容処理がおこなわれている。例えば一時的な
処理法としては、毛髪をカーラーに巻いて乾燥させた
り、ドライヤーとブラシを用いて毛髪のスタイルを作る
ことが行なわれており、またこの時にヘアスタイルを作
りやすくしたり、出来上がったヘアスタイルを維持する
目的でセットローション、ブロー剤、ヘアスプレー等の
毛髪化粧料が使われている。そして、斯かる目的で使用
される毛髪化粧料にはポリビニルピロリドン、ビニルピ
ロリドン、/酢酸ビニル共重合物、ビニルピロリドン、
/酢酸ビニル/アルキルアミノアクリレート、メチルビ
ニルエーテル/無水マレイン酸共重合物、酢酸ビニル/
クロトン酸共重合物、アクリル酸又はメタクリル酸とア
クリル酸エステル又はメタクリル酸エステルの共重合物
等の水溶性又はアルコール等の有機溶剤可溶性の高分子
物質が添加されており、これを毛髪上に塗布又はエアゾ
ルとして付着させることによりヘアスタイルの形成/維
持がなされてきた。
しかしながら、従来の毛髪化粧料は、ヘアスタイルを維
持するためには大量の高分子物質を毛髪上に付着させる
必要があり、また毛髪上に付着した高分子物質はその表
面張力が毛髪の臨界表面張力より高いため毛髪上に小塊
となって島状に付着するため、毛髪の感触を非常にゴワ
ゴワさせ、良好な櫛通り性が得られないという欠点があ
った。
かかる現状において、本発明者らは鋭意研究を行った結
果、特定の両性高分子と水溶性塩類を含む毛髪化粧料を
毛髪に適用後、洗い流すことにより優れたスタイル保持
/形成性が得られ、しかも毛髪の感触を損わないことを
見出し、先に特許出願した(特願昭60−217514号)。
しかしながら、上記のような水溶性塩を多量に含む系に
おいては、両性高分子の溶解度が低下し、経日的に析出
して外観を損ねるという問題点があった。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、本発明者らは、斯かる問題点を解決すべく、更
に研究を行った結果、従来増粘剤として使用されている
キサンタンガムを配合すると、両性高分子と水溶性塩類
を含む系を安定化できると、しかもこの配合によって使
用感が向上されることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、次の成分(A)、(B)および(C) (A)20℃で0.1重量%濃度としたとき、 10重量%食塩水溶液に可溶で、水に不溶な両性高分子
0.1〜20重量% (B)水溶性無機塩類 0.1〜30重量% (C)キサンタンガム 0.1〜5重量% を含有することを特徴とする毛髪化粧料を提供するもの
である。
本発明に用いる(A)成分の両性高分子は酸性ビニル単量
体と塩基性ビニル単量体とを共重合させることにより、
また両性単量体を重合させることにより、あるいは合成
または天然の高分子にその性質に応じて酸性基、塩基性
基、酸性基と塩基性基の両者あるいは両性基を導入する
ことにより製造することができる。いずれの場合も正味
の電荷がほぼ0に等しく、分子量が500〜500万、
より好適には5,000〜50万の範囲であるのが好まし
い。
本発明に用いる両性高分子の代表例を示せば以下のとお
りである。
(1)酸性ビニル単量体と塩基性ビニル単量体との共重合
物 典型的なものとしては、酸性ビニル単量体又はその塩4
5〜55モル%、塩基性ビニル単量体又はその塩45〜
55モル%からなる単量体混合物を、公知のラジカル重
合開始剤の存在下で、また公知の促進剤の存在下あるい
は不在下150℃で共重合することにより得られる両性
共重合体を挙げることができる。ここにいうモル比はそ
れぞれのビニル単量体が1分子中に1つの酸性基または
塩基性基を有する場合をいい、1分子中に複数個の酸性
基または塩基性基を有する単量体の場合は、正味の電荷
がほぼ0となるよう適宜モル比を調整する。
酸性ビニル単量体とは、1分子中にカルボキシル基、ス
ルホン酸基、リン酸基などの酸性基と、重合可能なビニ
ル基を有する化合物であって、例えば、アクリル酸、メ
タクリル酸、クロトン酸、ビニル安息香酸、2−アクリ
ルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、スチレンス
ルホン酸、ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、メタ
リルスルホン酸、3−メタクリルプロパンスルホン酸、
等の不飽和一塩基酸及びイタコン酸、マレイン酸、フマ
ール酸の如き不飽和二塩基酸、及びこれらのモノエステ
ル等を挙げることが出来る。また、それらの塩として
は、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等が挙
げられる。
塩基性ビニル単量体とは、1分子中に1級アミノ基、2
級アミノ基、3級アミノ基等の塩基性基と、重合可能な
ビニル基とを有する化合物であって、例えば、ジメチル
アミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメ
タクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジ
エチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノプロ
ピルアクリレート、ジメチルアメノプロピルメタクリル
アミド、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、2−
ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、ジメチルアリル
アミン、ジアリルメチルアミン等およその4級化物を挙
げることが出来る。4級化物とは、水素化物、メチル化
物、エチル化物等であって、対アニオンが塩素イオン、
臭素イオン等のハロゲンイオン、水酸基イオン、メチル
硫酸基等である化合物が挙げられる。
共重合反応は従来公知の方法、例えば、塊状重合、水溶
液重合、逆相懸濁重合、沈澱重合などの方法により遂行
することができ、反応温度は通常ラジカル重合が行なわ
れる公知の範囲で良いが、一般に20〜150℃でラジ
カル重合開始剤の存在下において円滑に行なわれる。
ラジカル重合開始剤としては、公知のものを使用すれば
良く過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモ
ニウム、2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)
二塩酸塩、過酸化ベンゾイル、過酸化水素、過酢酸ナト
リウム、ヒドロ過酸クメン、アゾビスイソブチルニトリ
ルなどが使用される。また、これらの重合開始剤ととも
に促進剤として、たとえば亜硫酸水素ナトリウム、チオ
硫酸ナトリウム、硫酸第一鉄アンモニウムなどを併用し
ても良い。ラジカル重合開始剤の使用量はその種類によ
り差はあるが、一般に全単量体に対し0.01〜5重量%程
度が好適である。
この重合にあって、酸性ビニル単量体及び塩基性ビニル
単量体以外に、酸性ビニル単量体及び塩基性ビニル単量
体と共重合可能な他のビニル単量体を任意の第3成分と
して共重合することもできるが、全単量体に対し60モ
ル%以下に抑えることが必要である。これらビニル単量
体はラジカル重合開始剤により重合可能なモノビニル化
合物であって、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸
エチル等のアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル等のメタクリル酸エステル類、
スチレン、α−メチルスチレン等のスチレン化合物、ア
クリルアミド、メタクリルアミド、ビニルーテル、酢酸
ビニルなどが挙げられる。
(2)両性単量体の重合物 典型的なものとして一般式(I)で表わされる両性単量体
を、ラジカル重合開始剤の存在下で20〜120℃の温
度範囲で重合して得られる両性重合体が挙げられる。
(式(I)中、R1、R4、R5は水素原子又はメチル基、R2、R
3はメチル基又はエチル基であり、Aは−O−又は-NH
-、Xは-CO2、-SO3又は-PHO3であり、m、nは1〜3の
整数である。) 一般式(I)で表わされる両性単量体は、適当なアクリル
酸もしくはメタクリル酸のアミノアルキルエステルある
いはアミノアルキルアミドとラクトン、サルトンまたは
環状ホスフアイドとの反応によつて合成することができ
る。
これらの化合物としては、例えば3−ジメチル(メタク
ロイルオキシエチル)アンモニウム・プロパンスルホネ
ート、3−ジメチル(メタクロイルアミドプロピル)ア
ンモニウム・プロパンスルホネートなどを挙げることが
できる。
重合反応は従来公知の方法、例えば、塊状重合、水溶液
重合、逆相懸濁重合、沈澱重合などの方法により遂行す
ることができ、反応温度20〜150℃でラジカル重合
開始剤の存在下において円滑に行なわれる。
ラジカル重合開始剤としては、過硫酸ナトリウム、過硫
酸カリウム、過硫酸アンモニウム、2,2′−アゾビス
(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、過酸化ベンゾイ
ル、過酸化水素、過酢酸ナトリウム、ヒドロ過酸クメ
ン、アゾビスイソブチルニトリルなどが使用される。ラ
ジカル重合開始剤の使用量はその種類により差はある
が、一般に全単量体に対し0.01〜5重量%程度が好適で
ある。
本発明において使用する(B)成分の水溶性無機塩として
は塩酸、硫酸、硝酸等の無機酸のアルカリ金属、アルカ
リ土類金属若しくはアルミニウム塩が挙げられる。これ
らの無機塩のうち好ましいものとして硫酸カリウム、硫
酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、
硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸マグネシウム、硝
酸カルシウム、硝酸アルミニウム、塩化カリウム、塩化
ナトリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、塩化
アルミニウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸ア
ルミニウムが挙げられ就中、特に硫酸ナトリウム、硝酸
カリウム、硝酸ナトリウム、塩化カリウム、塩化ナトリ
ウムが挙げられる。
また、(C)成分のキサンタンガムは、炭水化物をキサン
トモナス属菌を用いて発酵させて得られる高分子の多糖
類であり、一般に、その1%水溶液は750〜5,000cpsの
粘度を示す。
本発明において系を安定にするためにはキサンタンガム
が特異的であり、他の公知の増粘物質、すなわちカラゲ
ナート、アラビアゴム、ガーガム、ローストビーンガ
ム、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
カルボキシエチルセルロース、メチルセルロース、ヒド
ロキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、及び安定化剤として一般に使用されているポリビニ
ルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウムについてその
安定化作用を試験したが、何れのものも充分な効果は得
られなかった。
本発明において、両性高分子の量は全組成物中0.1〜2
0重量%、より好ましくは0.5〜5重量%である。0.1重
量%以下では十分な効果が得られず、また20重量%以
上では均一な組成物を得るのが困難となる。水溶性無機
塩の量は0.1〜30重量%、より好ましくは1〜10重
量%である。0.1重量%以下では両性高分子が溶解しに
くく、また30重量%以上ではすすぎ時に塩が残留し、
感触を損なう。キサンタンガムの量は0.1〜5重量%、
より好ましくは0.3〜1重量%である。0.1重量%以下で
は十分な効果が得られず、また5重量%以上では塗布時
にヌメリ感が現れ、感触を損なう。
本発明の媒体は本質的に水、あるいは少量の低級アルコ
ールを含む水性アルコール溶液である。pHは必要に応じ
て酸、アルカリあるいは緩衝剤を用いて3〜11、より
好ましくは5〜9に調整される。この際、毛髪化粧料原
液において両性高分子が完全に溶解し、希釈したとき不
溶となって析出するようpHを調整することが肝要であ
る。すなわち、例えばpH7のとき正味の電荷がほぼ0の
両性高分子を著しく酸性あるいはアルカリ性の媒体に溶
解すると、それぞれ実質的にカチオン性あるいはアニオ
ン性高分子となるため、希釈しても高分子は析出せず、
セット効果は得られない。
剤型としては透明液状、ローション状、乳液状、泡状エ
アゾール(ムース)などが可能であり、特に制限はな
い。ムースとする場合、噴射剤としてはフルオロカーボ
ン、液化石油ガス、ジメチルエーテル等を単独あるいは
混合物として1〜20重量%の割合で、すなわち内圧が
2.0〜6.0kg/cm2Gとなるよう用いるのが好ましい。
本発明の組成物中には、上記成分の他に、本発明の効果
を妨げない限度内(0.1〜10重量%)で、ヒマシ油、
カカオ油、ミンク油、アボガド油、オリーブ油の如きグ
リセライド類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウ
バロウの如きロウ類;セチルアルコール、オレイルアル
コール、ヘキサデシルアルコール、ラウリルアルコー
ル、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコー
ル、2−オクチルドデカノール、ポリプロピレングリコ
ール、の如きアルコール類;ミリスチン酸イソプロピ
ル、ラウリン酸ヘキシル、乳酸セチル、モノステアリン
酸プロピレングリコール、オレイン酸オレイル、2−エ
チルヘキサン酸ヘキサデシル、ミリスチン酸オクチルド
デシル等のエステル類;ジメチルポリシロキサン、メチ
ルフエニルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコー
ンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、アミノ変性
シリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル等の
シリコーン誘導体等の化粧用油脂類を添加することがで
きる。更にこれらの油脂類を乳化安定化するために乳化
剤を添加することができる。乳化剤としてはアニオン
性、両性、カチオン性、非イオン性のいずれの界面活性
剤も使用することができる。
特に下記一般式(II)で示されるカチオン界面活性剤を0.
1〜10重量%、より好適には0.2〜5重量%の割合で用
いると良好なコンデイシヨニング性が得られるので好ま
しい。
(式中、R6,R7,R8及びR9の1〜2個は炭素数8〜22
の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基又はヒドロキシアル
キル基を示し、残余は炭素数1〜3のアルキル基、ヒド
ロキシアルキル基、ベンジル基又は合計付加モル数10
以下のポリオキシエチレン基を示し、Xはハロゲン原子
又炭素数1〜2のアルキル硫酸基を示す) さらには、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等の非
イオン性界面活性でHLB10〜20のものを0.1〜5%用
いると乳化が安定化し好ましい。
また商品価値を高めるために香料、あるいは色素を添加
しても良い。さらに組成物の経日的変質防止のため防腐
剤あるいは酸化防止剤、さらにグリセリン、プロピレン
グリコール等の調湿剤を添加することができる。
〔作用及び発明の効果〕
本発明の両性高分子は、いわゆる塩入効果を示し、製品
状態では溶解しているが、毛髪に適用後水ですすぐと塩
濃度が低下するため、不溶性となって毛髪に沈着し、セ
ット性を示すものと思われる。
本発明の毛髪化粧料はヘアスタイルの形成と維持に優
れ、しかもベタツキ等の不快な感触がないため、男女、
年令層を問わず巾広い使用が期待できる。更にキサンタ
ンガムの効果により、使用感、外観、品質の経時安定性
が向上し、化粧料としての商品価値が極めて向上され
る。
〔実施例〕
次に両性高分子の合成例と本発明の実施例を挙げて説明
する。
合成例1 撹拌機、温度計、還流冷却器及び滴下ロートをつけた3
00mlセパラブルフラスコに、20℃以下で水143.6g、
ジメチルアミノエチルメタクリレート34.4g、メタクリ
ル酸18.9gを仕込み、過硫酸アンモニウム0.063g、亜硫
酸水素ナトリウム0.026gを加えて、昇温し、35℃で5
時間重合したのち、さらに65℃で30分熟成する。次
いでこれを多量のアセトン中に投入し両性高分子を得
た。
合成例2 撹拌後、温度計、還流冷却器及び滴下ロートを付けた1
lセパラブルフラスコに3.0W/V%のソルビタンモノ
ステアレートを含む460mlのヘキサンを入れ、60℃で
加熱溶解する。次いで、水60g、2−アクリルアミド
−2−メチルプロパンスルホン酸50.0g、ジメチルアミ
ノエチルメタクリレート37.9g、さらに2,2′−アゾ
ビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩0.09gを仕込
む。温度を62℃に上げ、8時間重合を行う。冷却後、
デカンテーションにてヘキサンを除去し、減圧乾燥して
両性高分子を得た。
合成例3 撹拌機、温度計、還流冷却器及び滴下ロートを付けた5
00mlセパラブルフラスコに水150g、メタクロイル
オキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド45.4
g、p−スチレンスルホン酸ソーダ39.9g、過硫酸アン
モニウム0.063g、亜硫酸水素ナトリウム0.026gを加えて
昇温し、35℃で5時間重合したのち、さらに65℃で
30分熟成する。次いでこれを多量のアセトン中に投入
し、両性高分子を得た。
合成例4 撹拌機、温度計、還流冷却器及び滴下ロートを付けた5
00mlセパラブルフラスコに、水100g、メタクリル
アミドプロピルトリメチルアンモニウムクロライド50.0
g、3−メタクリルプロパンスルホン酸カリウム48.5
g、過硫酸カリウム1.0gを仕込み、温度を65℃で9.5
時間重合を行なう。冷却後、多量のアセトンに投入して
両性高分子を得た。
合成例5 撹拌機、温度計、還流冷却器及滴下ロートを付けた50
mlセパラブルフラスコに3−ジメチル(メタクロイルオ
キシエチル)アンモニウム・プロパンスルホネート5
g、水20g、過硫酸カリウム0.025gを仕込み、65℃
で10時間重合を行なった。これをメタノールに投入し
両性高分子を得た。
合成例6 3−ジメチル(メタクロイルアミドプロピル)アンモニ
ウム・プロパンスルホネート5g、水20g、過硫酸カ
リウム0.025gを用い、合成例5と同様に反応させて両性
高分子を得た。
以下の実施例1〜3において、毛髪化粧料の性能評価は
次の方法によって行った。なお、用いた合成例1〜6の
両性高分子はいずれも20℃で0.1重量%濃度としたと
き、10重量%食塩水溶液に可溶で、水に不溶であっ
た。
(1)外観/経日安定性 試料は70℃でプロペラ撹拌により約300rpmで調製
し、調製直後と、40℃で30日間保存後の試料の状態
を肉眼で判定した。
(2)使用感 水でぬらした長さ18cm、重さ15gの毛束に、(1)と
同じ方法で調製した試料を3g塗布し、温水で20秒間
すすいだ時の感触及乾燥後の感触を評価した。
実施例1 第1表に示す組成の毛髪化粧料を調製し、その外観、使
用感及び経日安定性を調べた。その結果は第1表に示す
とおりであり、キサンタンガムを含む本発明品は外観、
経日安定性において優れており、しかも使用感及びセッ
ト性も良好であった。
実施例2 下記組成の毛髪化粧料を調製し、評価した結果、外観,
安定性,使用感,セット性ともに良好であった。
(組成) 両性高分子(合成例1のもの) 1.0(重量%) 食 塩 8.0 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.3 キサンタンガム 0.5 香 料 0.1 ポリオキシエチレンラウリルエ-テル (20E.O.) 0.4 プロピレングリコール 3.0 水 バランス pH6.2 実施例3 下記組成のエアゾールフォームタイプの毛髪化粧料を調
製し、評価した結果、安定性,使用感,セット性ともに
良好であった。
(組成) 両性高分子(合成例2のも) 2.0(重量%) 食 塩 10.0 塩化セチルトリメチルアンモニウム 0.5 塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 0.3 キサンタンガム 0.1 POEオクチルドデシルエ-テル (20E.O.) 0.5 ヘキサ デシルアルコ-ル 0.3 エタノール 5.0 香 料 0.1 水 バランス ジクロロジフルオロメタン 7.0 液化石油ガス(3.5kg/cm2) 3.0 原液pH6.3 実施例4 下記組成の毛髪化粧料を調製した。この組成物は安定
で、良好な使用感とセット性を示し、さらにこれに毛髪
トレス1gを浸漬し、15分間放置した後流水中ですす
いで風乾した結果、毛髪が濃く、ムラなく染まった。な
お、下記組成から両性高分子を除いた組成物を用いて同
様に毛髪を処理したが、染まりがうすく、ムラが生じ
た。
(組成) 両性高分子(合成例2のもの) 1.5(重量%) 食 塩 5.0 キサンタンガム 0.5 ベ-シツクブラウン16(C.I.12250) 0.1 0.1N塩酸 pH6.5に調整 水 バランス 実施例5 下記組成の毛髪化粧料を調製した。この組成物は安定で
良好な使用感とセット性を示し、さらにこれを白髪混り
の毛髪トレス1gに塗布し、2分間放置したのち、流水
中ですすいで風乾した結果、白髪は全く認められなくな
った。なお、下記組成から両性高分子を除いた組成物を
用いて同様に毛髪を処理したが、全く染まらなかった。
(組成) 両性高分子(合成例2のもの) 1.5(重量%) 食 塩 5.0 ソフタノ -ル90 (日本触媒製2級アルコールエトキシレート) 1.0 キサンタンガム 1.0 カーボンブラック 1.0 香 料 0.1 プロピレングリコール 3.0 0.1N塩酸 pH6.5に調整 水 バランス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の成分(A)、(B)および(C) (A)20℃で0.1重量%濃度としたとき、10重量%食塩
    水溶液に可溶で、水に不溶な両性高分子 0.1
    〜20重量% (B)水溶性無機塩類 0.1〜30重量% (C)キサンタンガム 0.1〜5重量% を含有することを特徴とする毛髪化粧料。
  2. 【請求項2】両性高分子が、酸性ビニル単量体と塩基性
    ビニル単量体の共重合物である特許請求の範囲第1項記
    載の毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】両性高分子が、両性ビニル単量体の重合物
    である特許請求の範囲第1項記載の毛髪化粧料。
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