JPH0615204Y2 - 電子レンジ用調理器 - Google Patents

電子レンジ用調理器

Info

Publication number
JPH0615204Y2
JPH0615204Y2 JP1987193298U JP19329887U JPH0615204Y2 JP H0615204 Y2 JPH0615204 Y2 JP H0615204Y2 JP 1987193298 U JP1987193298 U JP 1987193298U JP 19329887 U JP19329887 U JP 19329887U JP H0615204 Y2 JPH0615204 Y2 JP H0615204Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microwave oven
cooker
base member
heating element
recess
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1987193298U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0197107U (ja
Inventor
慶二 村岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Acecook Co Ltd
Original Assignee
Acecook Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Acecook Co Ltd filed Critical Acecook Co Ltd
Priority to JP1987193298U priority Critical patent/JPH0615204Y2/ja
Publication of JPH0197107U publication Critical patent/JPH0197107U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0615204Y2 publication Critical patent/JPH0615204Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Ovens (AREA)
  • Baking, Grill, Roasting (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は電子レンジ用調理器、特にたこ焼き、たい焼
き、今川焼き、お好み焼き等のように表面に焦げ目を付
けることが好まれる食品を調理するときに好適に利用で
きる電子レンジ用調理器に関する。
〔従来の技術〕
従来、たこ焼きを調理するときは、多数の半球状の凹所
を有する厚手の鉄板をガス等の火炎であぶって加熱し、
その凹所に流動性の材料を入れ表面を固まらせて多少の
焦げ目を付けた後、材料を上記凹所の中で反転させて残
りの半分を固まらせて多少の焦げ目を付けていた。この
ようにたこ焼きでは表面に多少の焦げ目のついている方
が歯応えがよく美味であるとされている。その他の同種
の食品、例えばたい焼き、今川焼き、お好み焼き等につ
いても同様に表面に多少の焦げ目が付いているものが好
んで食される。
他方、多くの家庭に普及している電子レンジはマイクロ
波を利用して食品材料をその内部で誘電加熱するもので
あり、調理スピードの速いことが特徴の一つになってい
る。このような電子レンジのうち、オーブン機能の付い
た電子レンジは別として、オーブン機能を持たない単機
能の電子レンジを用いた場合の加熱原理は食品材料やそ
れに含まれる水がマイクロ波を吸収して発熱し、食品材
料の内部と表面が同時に加熱されるものであって、外部
から食品材料が加熱されるものではない。そのため、従
来より単機能の電子レンジは食品をただ単に温めるだけ
のために利用されることがほとんどで、食品に焦げ目を
付けたいような場合には余り利用されていなかった。そ
のため、上述したたこ焼きやそれと同種の食品を電子レ
ンジで焦げ目を付けて調理することが困難であった。
〔考案が解決しようとする問題点〕
このように従来は、たこ焼きやそれと同種の食品を電子
レンジで焦げ目を付けて調理することが困難であり、そ
れらの食品はガスレンジ等の外部加熱式の調理器具でし
か調理できないという問題があった。
この考案はこのような問題に鑑みてなされたもので、食
品材料を入れる調理器に工夫を講じることによって、単
機能の電子レンジで焦げ目のついたたこ焼きやそれと同
種の食品を調理することを可能にし、同時にその調理器
を使い捨てることや食品を売るときの包装容器として使
用することが可能であって安価な電子レンジ用調理器を
提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案の電子レンジ用調理器は、紙でなるベース部材
に食品材料を入れる凹所が設けられ、この凹所の内面が
アルミニウムを蒸着することにより形成された導電層で
なる発熱体で覆われているものである。
〔作用〕
電子レンジの調理室に照射されるマイクロ波は誘電体で
ある紙を透過する。また、上記マイクロ波は一般に金属
等の導電体に当たると反射してしまうが、非常に薄い導
電体の場合には透過し、その透過時の抵抗で導電体自体
が発熱する。これは導電体に当たったマイクロ波により
導電体に渦電流が生じ、ジュール熱が発生するからであ
る。従って、上記構成の電子レンジ用調理器によると、
紙でなるベース部材の凹所に入れられた食品材料が内部
から誘電加熱されると同時に、アルミニウム蒸着層で形
成された導電層でなる発熱体によって外部からも加熱さ
れ、その表面に焦げ目が付く。
〔実施例〕
第1図はこの考案の実施例である電子レンジ用調理器A
を例示した斜視図である。この調理器Aはたこ焼き器で
あり、台板となるベース部材1と蓋体となるベース部材
2とをヒンジ3により開閉可能に連結し、それぞれのベ
ース部材1,2に把手4,5を設けたものである。台板
となるベース部材1の複数個所には半球状の凹所6が設
けられ、また、蓋板となるベース部材2の複数個所にも
半球状の凹所7が設けられており、調理器Aを閉じるこ
とによってそれぞれのベース部材1,2の凹所6…,7
…同士が個別に重なりあって球状の調理空間が形成され
るようになっている。
第2図は台板となるベース部材1をその凹所6の中心を
通る個所で切断した断面図である。ベース部材1は誘電
体により構成されている。ベース部材1には調理温度に
耐える耐熱性が要求されることは勿論で、そのような誘
電体として紙、例えばボール紙が用いられている。
凹所6の内面は発熱体9で覆われている。この発熱体9
は電子レンジの調理室に照射されるマイクロ波を受けて
発熱するものであることが必要で、そのような発熱体自
体は公知であり、その発熱原理は導電体に当たったマイ
クロ波により導電体に渦電流が生じ、ジュール熱が発生
することによる。凹所6の内面にアルミニウム等の金属
を蒸着して第3図のように非常に薄い導電層10を形成
しておけば、その導電層10が発熱体9としての役目を
果たす。そして、薄膜状に形成することの容易性やコス
ト面や発熱体としての性能面から評価すると現在のとこ
ろアルミニウムが最適である。また、導電層10を形成
する方法としては上述した蒸着による方法のほかに、印
刷や塗布による方法がある。第3図では導電層10の表
面をプラスチックフィルムやプラスチックラミネート層
等の絶縁性の被覆層11で覆った発熱体9を例示してあ
るが、被覆層11を省略し、導電層10だけにしてもよ
い。
蓋板となるベース部材2についてもその構造は台板とな
るベース部材1と同様である。即ち、ベース部材2は紙
でなり、凹所7の内面は上述したもとの同様の発熱体で
覆われている。
このような調理器Aにおいて、電子レンジの調理室に照
射されるマイク波は台板となるベース部材1や蓋板とな
るベース部材2を透過する。また、発熱体9は上記マイ
ク波を受けて発熱する。そのため、台板となるベース部
材1の凹所6や蓋板となるベース部材2の凹所7に材料
を入れた調理器Aを電子レンジの調理室に入れてマイク
波を照射すると、ベース部材1,2と発熱体9を透過し
たマイク波によって材料が内部で誘電加熱され、同時に
発熱体9の発熱によって材料の表面が外部加熱されてそ
の表面に焦げ目が付く。
以上説明した実施例では台板及び蓋板のそれぞれのベー
ス部材1,2の凹所6,7の内面をいずれも発熱体9で
覆ってあるので、調理時に調理器Aを閉じたときには凹
所6,7により形成される球状の調理空間が下半部及び
上半部ともに第4図のように発熱体9,9により覆われ
る。そのため、調理されたたこ焼きは全表面に焦げ目が
付き、従来のガス等の火炎を用いて調理したものと同様
の歯応えが得られる。なお、第5図のように台板となる
ベース部材1の凹所6のみに発熱体9を設け、蓋板とな
るベース部材2の凹所7には発熱体を設けていないもの
もこの考案の範囲に含まれる。
また、この実施例では二つのベース部材1,2をヒンジ
3により連結したものを説明したが、これらのベース部
材1,2は連結せずに別々に用意してもよく、あるいは
一つだけのベース部材を用いて調理することも可能であ
る。ベース部材を一つだけ用いて調理する場合には、た
とえば、凹所に入れた材料をまず電子レンジで調理し、
その後、調理器を一旦電子レンジから引き出して材料を
反転させ、再び電子レンジにいれて調理する。
この考案の調理器はたこ焼き器としてのみならず、たこ
焼きと同種の食品、たとえばたい焼き、今川焼き、お好
み焼き等の調理器としても適用できる。例えば凹所の形
状を魚類である鯛を形どったものにするとたい焼き器に
なり、太鼓を形どったものにすると今川焼き器になり、
偏平状にしておくとお好み焼き用の調理器にもなる。そ
して、その調理器は、紙でなるベース部材1,2に食品
材料を入れる凹所6,7が設けられ、この凹所6,7の
内面がアルミニウムを蒸着することにより形成された導
電層10でなる発熱体9で覆われているものであるの
で、調理後にはれを捨てて焼却処分することが可能であ
り、その際には発熱体10を形成しているアルミニウム
を回収して再利用に供することも可能である。
〔考案の効果〕
この考案の電子レンジ用調理器によると、たこ焼き、た
い焼き、今川焼き、お好み焼き等のように表面に焦げ目
を付けることが好まれる食品を単機能の電子レンジを用
いて調理することが可能になる。そのため、それらの食
品を従来に比べて非常に速く調理することができる利点
があり、また、従来は食品を温める用途に利用されてい
たに過ぎなかった電子レンジの利用範囲が拡がる利点も
ある。特に、本考案では、ベース部材に紙を用い、発熱
体にアルミニウムを蒸着することにより形成された導電
層を用いているので、安価でありしかも使い捨てが可能
であるという利便があるほか、調理器自体の食品材料を
売ったり持ちかえったりするときの包装容器として使用
できるという利点があり、さらに使い捨てに際しては蒸
着されているアルミニウムを回収して再利用に供するこ
とが可能であるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例による電子レンジ用調理器の
斜視図、第2図はその要部を示す拡大断面図、第3図は
発熱体を例示する断面図、第4図及び第5図は異なる実
施例による調理器を閉じた状態の断面図である。 1,2…ベース部材、6,7…凹所、9…発熱体、10
…導電層、A…調理器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙でなるベース部材に食品材料を入れる凹
    所が設けられ、この凹所の内面がアルミニウムを蒸着す
    ることにより形成された導電層でなる発熱体で覆われて
    いることを特徴とする電子レンジ用調理器。
JP1987193298U 1987-12-18 1987-12-18 電子レンジ用調理器 Expired - Lifetime JPH0615204Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987193298U JPH0615204Y2 (ja) 1987-12-18 1987-12-18 電子レンジ用調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987193298U JPH0615204Y2 (ja) 1987-12-18 1987-12-18 電子レンジ用調理器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0197107U JPH0197107U (ja) 1989-06-28
JPH0615204Y2 true JPH0615204Y2 (ja) 1994-04-20

Family

ID=31484096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987193298U Expired - Lifetime JPH0615204Y2 (ja) 1987-12-18 1987-12-18 電子レンジ用調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0615204Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE440791T1 (de) * 2006-03-31 2009-09-15 Graphic Packaging Int Inc Behälter, um runde lebensmittel in einem mikrowellenofen zu erwärmen, knusprig werden zu lassen und zu bräunen

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5852917A (ja) * 1981-09-25 1983-03-29 Kyocera Corp 電子レンジ用調理器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0197107U (ja) 1989-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4948932A (en) Apertured microwave reactive package
JP2602720B2 (ja) マイクロ波相互作用加熱エレメント、マイクロ波相互作用ヒータ、およびマイクロ波加熱食品表面パターン生成方法
US4267420A (en) Packaged food item and method for achieving microwave browning thereof
US4230924A (en) Method and material for prepackaging food to achieve microwave browning
US4713510A (en) Package for microwave cooking with controlled thermal effects
AU600882B2 (en) Method and appliance for cooking a frozen pot pie with microwave energy
USRE34683E (en) Control of microwave interactive heating by patterned deactivation
JPH0522129B2 (ja)
JPH01148211A (ja) マイクロ波加熱
US5144106A (en) Microwave cooking utensil employing two different microwave susceptors
WO1988005249A1 (en) Microwave heating
JPH0615204Y2 (ja) 電子レンジ用調理器
EP0365247A2 (en) Container and blank for, and method of, microwave heating
CA1304046C (en) Microwave interactive package containing stainless steel and method ofmaking same
JP2001031149A (ja) 電子レンジ用飲食品調理用素材
EP0344839A1 (en) A bi-functionally active packaging material for microwave food products
Bohrer et al. Packaging techniques for microwaveable foods
JPH02271808A (ja) 電子レンジ用調理容器
KR101611867B1 (ko) 전자렌지용 발열 식품포장용기
JPH0337541Y2 (ja)
JPH03921Y2 (ja)
JPH0413990Y2 (ja)
JPH01262747A (ja) 製造食品のマイクロ波加熱用包装体及びその加熱方法
US20040035858A1 (en) Device for reheating by microwaves
JPH0448716Y2 (ja)