JPH06151696A - 混成集積回路装置 - Google Patents

混成集積回路装置

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JPH06151696A
JPH06151696A JP32477192A JP32477192A JPH06151696A JP H06151696 A JPH06151696 A JP H06151696A JP 32477192 A JP32477192 A JP 32477192A JP 32477192 A JP32477192 A JP 32477192A JP H06151696 A JPH06151696 A JP H06151696A
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JP
Japan
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transistor
diode
integrated circuit
hybrid integrated
circuit device
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Application number
JP32477192A
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English (en)
Inventor
Kazuhide Deguchi
和秀 出口
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 混成集積回路のダイオードバイアスのダイオ
ードとトランジスタの熱結合の改善を図り、温度特性の
良いバイアス回路を持った高周波電力増幅用リニア混成
集積回路を得る。 【構成】 被温度補償用トランジスタ3bのダイボンデ
ィング導体面(銅プレート)4に誘電体片20を介して
温度補償用のダイオード2をダイボンディングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は無線機送信段の高周波
電力増幅部に使用する高周波電力増幅用の混成集積回路
に関し、特にそのバイアス回路を構成するダイオードチ
ップのレイアウトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、無線機送信段の高周波電力増幅
用として製造されている高周波高出力混成集積回路(以
下、MHHと記す)の内部構造の一例を示す平面図であ
り、図6は上記MHHの等価回路である。
【0003】図5において、1はMHHを構成するため
のアルミナ(Al2 O3 )等の誘電体により作られた回
路基板であり、該基板1の裏面に形成された裏面メタラ
イズ(図示せず)が半田によって図示しないフィンに取
り付けられている。2はこの回路基板1にボンディング
されたダイオード(チップ)、3aは回路基板1上に形
成されたメタライズ層6aに直接ボンディングされたト
ランジスタ(チップ)、4は回路基板1上に形成された
メタライズ層6aに、熱容量を大きくするためにボンデ
ィングされた銅プレート、3bはこの銅プレート4上に
ボンディングされたトランジスタ(チップ)、3cは動
作電力が大きいため特別のパッケージに入れられ、上記
図示しないフィンに半田付けされたトランジスタであ
る。
【0004】また5aは上記回路基板1に印刷によって
形成された印刷抵抗、6bはMHHの整合回路(高周波
回路)を構成するストリップラインやインダクタとする
ために上記回路基板1にAgPt等により形成されたメ
タライズ層(導体層)、7は上記回路基板1の上面メタ
ライズ層6aに半田付けされ、整合回路(高周波回路)
のキャパシタとなるチップコンデンサ、8aは上面アー
スメタライズ層(図示せず)と裏面メタライズ層(図示
せず)とを電気的に接続するためのスルーホールであ
る。
【0005】図6の等価回路図において、9はこのMH
Hに増幅したい高周波電力(高周波信号)を入力するた
めの入力端子(図5では入力リード)、10は1段目と
2段目のトランジスタ3aとそのバイアス回路に直流電
力を供給するための直流電源端子(図5では直流電源リ
ード)、11は3段目のトランジスタ3bとそのバイア
ス回路に直流電力を供給するための直流電源端子(図5
では直流電源リード)、12は4段目のトランジスタ3
bと5段目(終段)のトランジスタ3cとに直流電力を
供給するための直流電源端子(図5では直流電源リー
ド)、13は前記入力端子9より入力された高周波電力
に従い、各段トランジスタ(3a,3a,3b,3b,
3c)により各直流電源端子(10,11,12)より
供給された直流電力を高周波電力に変換・増幅された高
周波電力を出力するための出力端子(図5では出力リー
ド)、14はMHHのアース(フィン)である。
【0006】以上、無線機の送信段に使用される高周波
電力増幅用混成集積回路(MHN)の構造の概要につい
て述べた。
【0007】次に本発明のポイントとなる部分について
さらに詳しく説明する。図3は、図5の3段目トランジ
スタ3bの周辺を拡大した部分立体図である。図におい
て、5bはダイオード2を流れるバイアス用ブリーダ電
流を設定するための抵抗、5cは高周波的安定度を向上
させるためのダンピング抵抗(2.2〜4.7Ω)、1
5はトランジスタチップ3bのエミッタ電極と、スルー
ホール8bによって図示しない裏面メタライズ(アー
ス)に接続された上面アースメタライズ6a及びこの上
面アースメタライズ6aに半田付けされたブリッジ16
とを接続するためのエミッタボンディングワイヤ、17
はトランジスタチップ3bのベース電極と上面メタライ
ズ層6bとをに接続するためのベースボンディングワイ
ヤ、18はトランジスタ3bのベースに、ダイオード2
と抵抗5bにより分圧された電圧を印加するための4分
の1波長のストリップラインである。19はダイオード
2のアノード電極をバイアス回路に接続するためのボン
ディングワイヤである。
【0008】以上のように、トランジスタ3bのエミッ
タ電極を複数のワイヤ21を用いて接地することによ
り、エミッタインダクタを低減して高周波的なゲインを
高めることができる。
【0009】図4は上記図3の部分の等価回路を示し、
一般的にこのようにダイオードを介して回路にバイアス
電位を印加するタイプのバイアス方式を、ダイオードバ
イアスと言う。
【0010】次に本混成集積回路の高周波電力増幅にお
ける動作の概要と、本発明において問題点としているダ
イオードバイアス回路の作用について説明する。混成集
積回路として、800MHz帯の出力7Wの車載用で、
5段混成集積回路を考えた場合、この混成集積回路の特
性は、初段電源電圧(直流電源端子10の電圧)Vcc1
=8V,2段目電源電圧(直流電源端子11の電圧)V
cc2 =8V,終段電源電圧(直流電源端子12の電圧)
Vcc3 =12.5Vとし、周波数帯域f=890〜91
5MHz,入力電力(入力端子9の高周波電力レベル)
Pin=1mW(0dBm)で、出力電力(出力端子1
3から出る高周波電力)P0 ≧7W、および総合効率
((高周波出力/総供給直流電力)×100)ηT ≧3
5%である。
【0011】また回路の各段トランジスタの動作は、1
段目から3段目までは、無信号時(入力電力Pin=0
の時)にアイドル電流(直流電流)の流れるAB級のバ
イアス回路となっており、また4段目、5段目のトラン
ジスタの動作は無信号時にはトランジスタが動作しない
C級バイアス回路となっている。
【0012】以下、今回の発明はバイアス回路のダイオ
ードの取付け構造に関するものであるので、ダイオード
バイアスのみに説明を限定して行う。本混成集積回路に
ダイオードバイアス回路を採用する理由は2つある。ま
ず1つはダイオードの順方向温度特性の負性特性を利用
することにより被バイアストランジスタのアイドル電流
の温度特性の安定化をはかり、アイドル電流の熱暴走を
防止する。
【0013】すなわち、図4の等価回路において、無信
号時(トランジスタ3bが直流動作のみで高周波動作し
ていない場合)、直流電源端子11に直流電圧Vcc2 を
印加した時、抵抗5bの値をR5b(Ω)とした場合のダ
イオード2に流れるダイオード電流(バイアス回路のブ
リーダ電流)ID (A)は、通常、Vcc2 =8V,およ
びダイオードの順方向電圧はVD =0.6〜0.8V位
であるので、ID ≒Vcc2 /R5b(A)と簡略化して表
記できる。ダイオード順方向電流ID と順方向電圧VD
の関係は、
【0014】
【数1】 である。
【0015】また抵抗5の抵抗が無視できる程度に小さ
い(普通2.2Ω)とした場合、トランジスタ3bのア
イドル電流ICQ(A)は、このトランジスタの増幅率
(HFE)が高く、ベース電流の影響を無視できる場合、
【数2】 と表現され、数1式より、
【数3】 そして数3式より数2式は、
【数4】 となる。
【0016】上記数4式において、トランジスタの絶対
温度TT 〔°K〕とダイオードの絶対温度TD 〔°K〕
が同じか、もしくはTD /TT が一定であれば、トラン
ジスタのアイドル電流は温度に関係無く一定となる。以
上のようにして、アイドル電流の熱暴走を防止すること
ができる。
【0017】また、ダイオードバイアス回路を採用する
もう1つの理由は、ダイオードの順方向電流ID と順方
向電圧VD が数1式に示したように、指数関数的な関係
になっており、シリコンの場合、0.6V〜0.7Vで
電流が流れ出し、あとは電流が大きくなっても0.8〜
0.9V位までしか増加しない。従って図4の回路のダ
イオード2を抵抗に置き換えた抵抗バイアスのように、
直流電源端子11の電圧を8Vより16Vに増加しても
ダイオード2のアノード電圧、すなわちトランジスタ3
bのベース電流は2倍までは増加しない。このため電源
電圧の増加に対するトランジスタのアイドル電流の安定
化を図ることができる。
【0018】以上のような働きを十分にダイオードに行
なわせるためには、図3のダイオード2と被バイアスト
ランジスタ3cとの熱結合、すなわちダイオード2とト
ランジスタ2との温度変化の連動性をよくする必要があ
る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従来の高周波高出力混
成集積回路(MHH)装置のバイアス回路は以上のよう
に構成されており、温度補償用ダイオード2と被温度補
償用トランジスタ3bとの熱結合をよくするためにダイ
オード2とトランジスタ3bとを極力近づけて組立てる
ことが必要であるが、図3に示すようにブリッジ16を
上面アースメタライス層に半田付けし、この状態で該ブ
リッジ16を介してトランジスタ3bのエミッタ電極を
ワイヤボンディングするとともに、ダイオードのアノー
ドをワイヤボンディングするため、ダイオードをあまり
トランジスタに近づけすぎると、ブリッジ16にワイヤ
ボンディング装置のヘッドが接触する等してワイヤボン
ディングができなくなるという問題点があった。
【0020】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、温度補償用ダイオードを被温度
補償用トランジスタの至近距離に配置しても支承なくワ
イヤボンディングすることができる混成集積回路装置を
得ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明に係る混成集積
回路装置は、ダイオードバイアス回路の温度補償用ダイ
オードを誘電体片を介して、被温度補償用トランジスタ
がダイボンディングされている導体上に隣接して取りつ
けたものである。
【0022】
【作用】この発明においては、温度補償用ダイオードが
被温度補償トランジスタと電気的に分離されるとともに
熱的に結合されているため温度補償特性を高めることが
でき、かつボンディング時にボンディング装置のヘッド
とブリッジとが干渉することがない。
【0023】
【実施例】
実施例1 以下、この発明の実施例を図について説明する。図1は
本発明の一実施例による高周波高出力混成集積回路装置
のバイアス回路付近の構成図であり、図2と同一符号は
同一または相当部分を示し、図において、20は銅プレ
ート4の表面に半田付けされた、両面にメタライズ層を
有する誘電体片であり、これによってトランジスタ3b
のチップ表面とダイオード2のチップ表面間の高さの差
が低減されている。21はダイオード2のカソード電極
をアースするために、誘電体片20上のメタライズ層と
ブリッジ16とを接続するためのボンディングワイヤ、
6cはバイアス回路を構成するための上面メタライズ
層、21はダイオード2のカソード電極をブリッジ16
を介して上面メタライズ6aと接続するためのボンディ
ングワイヤであり、23はダイオード2のアノード電極
と上面メタライズ層6aとを接続するためのボンディン
グワイヤである。
【0024】図2は上記トランジスタ3b,ダイオード
2を搭載した銅プレート4近傍の断面図であり、図に示
すように、上記誘電体片20はアルミナ(Al2 O3 )
やベリリア(Beの化合物)等の熱伝導性に優れた誘電
体層201をメタライズ層200,202で挟んだ構造
となっており、ダイオード2のカソード電極とメタライ
ズ層200とが電気的に接続されている。
【0025】このように本実施例によれば、銅プレート
4上に、両面メタライズされた誘電体片20を介してダ
イオード2を、トランジスタ3bと極めて近接して取り
付けたので、ワイヤボンディング時にボンディング装置
のボンディングヘッドがブリッジ16に干渉することな
くダイオード2とトランジスタ3bとの熱結合を極めて
向上することができ、組立方法によってはダイオード2
とトランジスタ3bの2次元的間隔を1mm以内にするこ
とも可能である。
【0026】なお上記実施例では、銅プレート4上にト
ランジスタチップをダイボンディングされた構造につい
て述べたが、直接回路基板上のメタライズ層にトランジ
スタがダイボンディングされ、エミッタインダクタを低
減するためにエミッタ電極を橋桁状の導電層を用いて接
地された場合においても、バイアス回路を構成する温度
補償用ダイオードを誘電体片を介して上記トランジスタ
に隣接して配置することにより、同等の効果を期待する
ことができる。
【0027】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る混成集積
回路装置によれば、ダイオードバイアス回路を構成する
温度補償用ダイオードを、被温度補償用トランジスタの
近傍に誘電体片を介して半田付けすることにより、温度
特性の優れたAB級の高周波電力用リニアアンプ用の混
成集積回路を得ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による混成集積回路の一部
を拡大した構成図。
【図2】上記混成集積回路装置の部分断面図。
【図3】従来の混成集積回路の一部を拡大した構成図。
【図4】混成集積回路装置のバイアス回路の回路図。
【図5】従来の混成集積回路装置の内部構造を示す平面
図。
【図6】従来の混成集積回路装置の回路図。
【符号の説明】
1 回路基板 2 ダイオード(チップ) 3a メタライズ層に直接ボンディングされたトランジ
スタ(チップ) 3b 銅プレート上にボンディングされたトランジスタ
(チップ) 4 銅プレート 5a,5b,5c 回路基板上に印刷された印刷抵抗 6a 回路基板のメタライズ層 6b ストリップラインやインダクタとなるメタライズ
層 6c バイアス回路を構成するメタライズ層 7 整合回路のキャパシタ 8a,8b スルーホール 9 入力端子 10,11,12 直流電源端子 13 出力端子 14 混成集積回路のフィン 15 エミッタボンディングワイヤ 16 ブリッジ 17 ベースボンディングワイヤ 18 1/4波長ストリップライン 19 アノードボンディングワイヤ 20 誘電体片 21 カソードボンディングワイヤ 23 アノードとメタライズ層6cとを接続するボンデ
ィングワイヤ 200,203 メタライズ層 201 誘電体層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路基板上の導体パターンに接続された
    トランジスタチップと、該トランジスタチップの温度特
    性を補償するための温度補償用ダイオードチップと、上
    記トランジスタチップと隣接して配置され、該トランジ
    スタチップを接地するための橋桁状の導体層とを有し、
    ワイヤを用いて上記トランジスタチップを上記回路基板
    上の接地導体パターンに接続するとともに、ワイヤを用
    いて上記橋桁状の導体層と接続して接地してなる混成集
    積回路装置において、 上記温度補償用ダイオードを熱伝導性の高い誘電体層を
    介して上記トランジスタチップに近接して配置したこと
    を特徴とする混成集積回路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の混成集積回路装置におい
    て、 上記トランジスタチップは該チップの放熱性を高めるた
    めの放熱プレート上に搭載されており、 上記温度補償用ダイオードは、上記トランジスタチップ
    を搭載する放熱プレート上に熱伝導性の高い誘電体層を
    介して上記トランジスタチップに近接して配置されてい
    ることを特徴とする混成集積回路装置。
JP32477192A 1992-11-09 1992-11-09 混成集積回路装置 Pending JPH06151696A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140126730A (ko) * 2012-03-02 2014-10-31 메타워터 가부시키가이샤 오니 농축기

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140126730A (ko) * 2012-03-02 2014-10-31 메타워터 가부시키가이샤 오니 농축기

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