JPH06151201A - 油入電器 - Google Patents

油入電器

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Publication number
JPH06151201A
JPH06151201A JP4302036A JP30203692A JPH06151201A JP H06151201 A JPH06151201 A JP H06151201A JP 4302036 A JP4302036 A JP 4302036A JP 30203692 A JP30203692 A JP 30203692A JP H06151201 A JPH06151201 A JP H06151201A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
tank
dust
pipe
insulating
Prior art date
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Pending
Application number
JP4302036A
Other languages
English (en)
Inventor
Iwao Umene
梅根  巖
Etsunori Mori
悦紀 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Publication of JPH06151201A publication Critical patent/JPH06151201A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絶縁油の絶縁性能の向上を可能とする。 【構成】 巻線1、鉄心2、絶縁油3が封入されている
タンク4に取付けられ、かつ絶縁油中の塵埃を除去する
除塵配管5は、タンク内の上部と下部に夫々開口した
上、下部開口部6、7と、これら上、下部開口部間を連
通する連結管8と、この連結管8の所定位置に設けられ
たポンプ9と、このポンプ9と下部開口部7との間の連
結管8に設けられた油清浄装置10とを有している油入
電器において、絶縁油3を除塵配管5の下部開口部7か
ら吸い込み上部開口部6を通って流れるように循環させ
て、油中の塵埃を除去するようにしたことを特徴とす
る。 【効果】 タンク底部によどんで沈んでいる塵埃が除去
されるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油入電器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】変圧器やリアクトル等の油入電器のタン
ク内には、絶縁と冷却のために鉱油等の絶縁性液体(絶
縁油)を満たしている。この絶縁油の中には、その精製
時あるいはタンク内に収納される鉄心、巻線等に付着し
ていた塵埃が混入している。これらの塵埃は絶縁油の絶
縁特性を低下させ、絶縁破壊を生じさせる恐れがある。
このため工場組立時など課電前に、冷却配管等を利用し
てタンク内の絶縁油をフィルター等の除塵装置を通して
循環させて除塵処理を行っている。
【0003】また、大容量の油入電器では冷却効率を高
めるために、絶縁油を配管でタンク上部から冷却器へ導
き、冷却器で冷却した絶縁油をポンプでタンク底部から
巻線下部へ送りこみ、巻線内を強制的に下から上に流し
巻線上部でタンク内に放流する、いわゆる強制循環冷却
方式を採用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術で冷却配
管等を利用し、フィルター等の除塵装置で除塵処理した
ものは装置の除塵能力には限界があり、粒子状の微小塵
埃は絶縁油中に残存し、運転中にその一部は自重により
徐徐に下降してタンク底部によどんで沈む。
【0005】また強制循環冷却方式の場合、絶縁油の循
環経路、特に巻線中の絶縁物間あるいは表面に残存して
いた塵埃が、運転中の振動、地震による衝撃等により絶
縁油中に混入し、巻線上部でタンク内に放出される。こ
れらの塵埃は、工場処理で除去できなかった微小塵埃と
共に、自重で徐徐に下降してタンク底部によどんで沈
む。
【0006】なお、タンク内の絶縁油をポンプで循環さ
せる方式としては、上述のように冷却器を経由させるも
のの他に、冷却器なしで単に巻線内の流速を大きくして
冷却効率を高めるものもあるが、いずれの方式も、絶縁
油はタンク上部から吸出され、タンク底部に戻されるよ
うに流されている。
【0007】このようにしてタンク底部に溜った塵埃
は、冷却器の起動、停止や、地震衝撃等による運転中の
タンク内油流の変動で再び上部に舞い上がり、タンク内
を浮遊して、絶縁油の絶縁特性を低下させる恐れがあっ
た。
【0008】本発明は以上の点に鑑みなされたものであ
り、絶縁油の絶縁性能の向上を可能とした油入電器を提
供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、絶縁油を除
塵配管の下部開口部から吸い込み上部開口部を通って流
れるように循環させて、油中の塵埃を除去することによ
り、達成される。
【0010】
【作用】上記手段を設けたので、タンク底部によどんで
沈んでいる塵埃が吸出し除去されるようになる。
【0011】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0012】〔実施例 1〕図1には本発明の一実施例
が示されている。同図に示されているように巻線1と鉄
心2を収納し、かつ絶縁油3が充満されているタンク4
と、このタンク4に取付けられ、かつ絶縁油3中の塵埃
を除去する除塵配管5とを備え、除塵配管5はタンク4
内の上部と下部の所定位置に夫々開口した上、下部開口
部6、7と、これら上、下部開口部6、7間を連通する
連結管8と、この連結管8の所定位置に設けられたポン
プ9と、このポンプ9と下部開口部7との間の連結管8
に設けられた油清浄装置10とを有している油入電器に
おいて、本実施例では絶縁油3を除塵配管5の下部開口
部7から吸い込み上部開口部6を通って流れるように循
環させて、油中の塵埃を除去するようにした。このよう
にすることによりタンク底部によどんで沈んでいる塵埃
が吸出し除去されるようになって、絶縁油3中の塵埃が
減少するようになり、絶縁油の絶縁性能の向上を可能と
した油入電器を得ることができる。
【0013】すなわち除塵配管5はタンク4の両側に各
1セット、合計2セット設けられている。11、12は
仕切弁、13はフローメータ、14はタンク底部に設け
た検油弁である。
【0014】ポンプ9を起動すると絶縁油3は図中矢印
の方向に流れ、タンク底部によどんで沈んでいる塵埃は
タンク底部を下部開口部7の方へ移動し、下部開口部7
から絶縁油3と共に連続的に連結管8内に吸い込まれ
る。連結管8内に流入した絶縁油中の塵埃の大半は油清
浄装置10により除去され、ポンプ9を経て上部開口部
6からタンク4内に戻される絶縁油3は清浄な絶縁油3
となる。
【0015】ポンプ9を運転する時期は、油入電器の運
転中あるいは停止中のいずれでもよい。本実施例では検
油弁14によりタンク底部の絶縁油3を採取し、油中粒
子を測定して粒子数が規定値より多い場合にポンプ9を
起動するようにしたが、油中粒子測定装置を常時監視装
置としてタンク底部に接続し、連続あるいは断続的に油
中粒子を監視し、ポンプ9の起動、停止を制御するオン
ライン方式を採ってもよい。
【0016】本実施例による絶縁油のAC破壊電界、油
中粒子数を従来例の絶縁油のそれと比較測定した結果が
図2に示されている。同図に示されているように本実施
例の運転中の絶縁油100ミリリットル中の平均粒子数
は、従来例の約10000個から約500個(NAS1
級)に減少し、絶縁油のAC破壊電界は従来例より約4
0%上昇する。
【0017】このように本実施例によれば、タンクの底
部によどんで沈んでいる絶縁油中の塵埃を効率よく除去
することができ、絶縁油の絶縁性能を向上させることが
できる。このように除塵配管を運転中の絶縁劣化防止と
して使用する他に、工場での品質管理用、現地据付時の
品質管理用として使用することができる。
【0018】なお本実施例では、油清浄装置として静電
除塵装置を使用しているがこれに限るものではなく、他
のフィルタ装置を使用してもよく、その場合の絶縁油の
絶縁性能向上効果は前述の場合と同様である。
【0019】また本実施例では上、下部開口部、連結
管、ポンプ、油清浄装置を有する除塵配管が2セット設
けてある場合について説明したが、これに限るものでな
く、タンクの片側に1セットのみ、あるいはタンクの周
囲に3セット以上設けてある場合でもよい。また、油清
浄装置からタンク底部の下部開口部に至る連結管を2個
以上に分岐させて、1台の油清浄装置に2個以上の下部
開口部からの絶縁油を導くようにしてもよい。
【0020】
【発明の効果】上述のように本発明は、絶縁油を除塵配
管の下部開口部から吸い込み上部開口部を通って流れる
ように循環させて、油中の塵埃を除去したので、タンク
底部によどんで沈んでいる塵埃が吸出し除去されるよう
になって、絶縁油中の塵埃が減少するようになり、絶縁
油の絶縁性能の向上を可能とした油入電器を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油入電器の一実施例の縦断側面図であ
る。
【図2】本実施例と従来例とのAC破壊電界と油中粒子
数との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1…巻線、2…鉄心、3…絶縁油、4…タンク、5…除
塵配管、6…上部開口部、7…下部開口部、8…連結
管、9…ポンプ、10…油清浄装置、14…検油弁。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線と鉄心を収納し、かつ絶縁油が充満
    されているタンクと、このタンクに取付けられ、かつ前
    記絶縁油中の塵埃を除去する除塵配管とを備え、前記除
    塵配管は前記タンク内の上部と下部の所定位置に夫々開
    口した上、下部開口部と、これら上、下部開口部間を連
    通する連結管と、この連結管の所定位置に設けられたポ
    ンプと、このポンプと前記下部開口部との間の連結管に
    設けられた油清浄装置とを有している油入電器におい
    て、前記絶縁油を前記除塵配管の下部開口部から吸い込
    み上部開口部を通って流れるように循環させて、前記油
    中の塵埃を除去するようにしたことを特徴とする油入電
    器。
  2. 【請求項2】 前記除塵配管が、前記絶縁油を冷却する
    冷却配管を利用したものである請求項1記載の油入電
    器。
  3. 【請求項3】 前記ポンプが、前記タンク内の油中塵埃
    である油中粒子数が規定値より多い場合に稼働されるも
    のである請求項1記載の油入電器。
  4. 【請求項4】 前記油中粒子数が、前記タンク底部に取
    付けた検油弁でタンク底部から採取した絶縁油から測定
    されるものである請求項3記載の油入電器。
JP4302036A 1992-11-12 1992-11-12 油入電器 Pending JPH06151201A (ja)

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JP4302036A JPH06151201A (ja) 1992-11-12 1992-11-12 油入電器

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JP4302036A JPH06151201A (ja) 1992-11-12 1992-11-12 油入電器

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ID=17904136

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JP4302036A Pending JPH06151201A (ja) 1992-11-12 1992-11-12 油入電器

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106967503A (zh) * 2017-05-10 2017-07-21 国网河南省电力公司电力科学研究院 一种通过萃取‑碱炼工艺制备低酸值天然酯绝缘油的装置
CN110280503A (zh) * 2019-06-13 2019-09-27 湖南城市学院 一种变压器防尘装置

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CN106967503A (zh) * 2017-05-10 2017-07-21 国网河南省电力公司电力科学研究院 一种通过萃取‑碱炼工艺制备低酸值天然酯绝缘油的装置
CN106967503B (zh) * 2017-05-10 2023-04-11 国网河南省电力公司电力科学研究院 一种通过萃取-碱炼工艺制备低酸值天然酯绝缘油的装置
CN110280503A (zh) * 2019-06-13 2019-09-27 湖南城市学院 一种变压器防尘装置
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