JPH06150001A - 音符記号の分離抽出方法 - Google Patents

音符記号の分離抽出方法

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JPH06150001A
JPH06150001A JP4297476A JP29747692A JPH06150001A JP H06150001 A JPH06150001 A JP H06150001A JP 4297476 A JP4297476 A JP 4297476A JP 29747692 A JP29747692 A JP 29747692A JP H06150001 A JPH06150001 A JP H06150001A
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JP
Japan
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contour vector
vector
contour
staff
separating
Prior art date
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Pending
Application number
JP4297476A
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English (en)
Inventor
Soichiro Kawada
壮一郎 川田
Hironori Nakajima
廣則 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06150001A publication Critical patent/JPH06150001A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 楽譜を画像処理する場合において、五線と音
符記号との要素分離を高速且つ確実に行い、しかも使用
メモリ容量の節減を可能とする。 【構成】 楽譜を白黒の二値画像データとして取り込み
(S10)、画素の境界線に輪郭ベクトルを発生させる
(S11)。次いで、輪郭ベクトルの構造解析により五
線を表す輪郭ベクトルパターンを検索し(S12)、見
つかったときはこれを分離する(S13)。この分離に
よって中断された音符記号の輪郭ベクトルセグメントの
端部同士を仮想ベクトルで連結し、輪郭ベクトルループ
を生成する(S14)。この輪郭ベクトルループを画像
認識手段(図示省略)に導き、輪郭ベクトルデータ辞書
より対応する音符記号画像を抽出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像処理装置等におい
て使用される楽譜の認識方法に係り、特に、五線上から
音符等の要素記号(以下、音符記号と称する)を分離抽
出する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】楽譜を画像処理装置等により自動認識し
て五線上の音符記号を分離抽出する技術として、例えば
特開昭59−57386号公報に開示された「楽譜の認
識方式」等が知られている。この技術は、要するに、楽
譜の濃度データを光学的に読み取って、その濃度データ
のヒストグラム(濃度分布曲線)を作成し、次いで、そ
のヒストグラムの中から五線特有のデータパターンを統
計的マッチング等により検索し、五線の濃度データ分の
みを除去するというものである。
【0003】上記技術に代表されるように、従来、五線
と音符記号との分離は、光学的に読み取った楽譜データ
を画像処理して要素同士を画一的に分離するという方法
が採られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では、楽譜を画像データとして扱って要素分離処理
を行っているため、データサイズ(画素データ)が膨大
となり、処理速度が低下すると共に、大容量のメモリを
必要とする欠点があった。
【0005】また、ヒストグラムを用いたパターンマッ
チングでは、五線のみの濃度データを除去したくとも微
細な黒画素をも除去してしまう場合があった。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みて創案された
もので、その目的とするところは、要素分離の確実化と
高速化が図れ、且つ使用メモリ容量の節減を可能とする
音符記号の分離抽出方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の方法は、楽譜上の五線と音符記号とを二値画像デー
タとして取り込んで前記音符記号の画像を分離抽出する
方法において、前記五線及び音符記号の二値画像データ
を輪郭ベクトル化するステップと、この輪郭ベクトルの
構造解析により五線を表す輪郭ベクトルパターンを検索
して分離するステップと、この分離によって中断された
音符記号の輪郭ベクトルセグメントの端部同士を仮想ベ
クトルで連結して輪郭ベクトルループを生成するステッ
プとを含むことを特徴とする。
【0008】なお、前記輪郭ベクトルの構造解析は、楽
譜の五線の構造を表す少なくとも一つの輪郭ベクトルパ
ターンを準備すると共に、この輪郭ベクトルパターンと
前記二値画像データの輪郭ベクトルとの照合処理を含
み、前記仮想ベクトルは、一方の輪郭ベクトルセグメン
トの先端と該セグメント先端方向の延長線を含む一定範
囲方向に存する他方の輪郭ベクトルセグメントの後端と
を連結する。
【0009】
【作用】本発明の音符記号の分離方法にあっては、ま
ず、五線及び音符記号の二値画像データを輪郭ベクトル
化し、次いで、該輪郭ベクトルのデータから五線に対応
するものを検索して分離する。この分離により音符記号
に相当する部分は、五線との交点部分が中断した輪郭ベ
クトルセグメントの集合となるが、仮想ベクトルによっ
てセグメントの端部同士を連結することで、音符記号を
表す輪郭ベクトルループを生成することができる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0011】図1は本発明の音符記号の分離方法を実施
するためのフローチャート、図2〜図9は要素分離の説
明図である。以下、これら図面を参照して本発明の一実
施例を説明する。
【0012】図1を参照すると、まず、楽譜をイメージ
スキャナを用いて白黒の二値画像データとして取り込み
(ステップ(以下、S)10)、取り込んだ二値画像デ
ータの白と黒との画素の境界線に輪郭ベクトルを発生さ
せる(S11)。この輪郭ベクトルは、例えば、ラスタ
スキャン順に並んだ画素データから互いに隣接した4つ
(2×2)のデータを4ビット単位で抽出するととも
に、これら4つの画素単位についての連結性から輪郭画
素を得、この輪郭画素をベクトル処理することにより生
成する。なお、この輪郭ベクトルの生成方法については
本出願人による特願昭62−60744号明細書に詳細
に記載されている。
【0013】次いで、輪郭ベクトルの構造解析により五
線を表す輪郭ベクトルパターンを検索し(S12)、見
つかったときはこれを分離する(S13)。この構造解
析は、楽譜の五線の構造を表す少なくとも一つの輪郭ベ
クトルパターンを準備すると共に、この準備された輪郭
ベクトルパターンと前記S11にて生成された二値画像
データの輪郭ベクトルとの照合を行うステップを含んで
おり、照合の結果、同一パターンのものがあるときにこ
れを分離している。この分離によって中断された音符記
号の輪郭ベクトルセグメントの端部同士は、仮想ベクト
ルで連結され、輪郭ベクトルループが生成される(S1
4)。
【0014】次に、具体例をもって説明する。まず図2
に示すような楽譜があったとする。この楽譜上におい
て、五線の左端は図3(a)のように五本の横線分だけ
であり、これら横線分をベクトル処理することで、図3
(b)のような輪郭ベクトル1a,1b〜5a,5bが
生成される。また、五線の右端は図4(a)のように横
線分と縦線分とが接続されており、これをベクトル処理
すると、図4(b)に示すような輪郭ベクトル1c,1
d〜5c,5dが生成される。
【0015】次にこのような輪郭ベクトルの構造解析を
行い、図3(b)及び図4(b)のような特徴を持つ形
状の輪郭ベクトルパターンを検索する。対象輪郭ベクト
ルパターンが見つかると、次は1a−1b−1c−1d
のループで形成される四角形に含まれる輪郭ベクトルを
全て取り除く。これにより最上段の横線分が除かれる。
二段目以下の輪郭ベクトル2a,b〜5a,bについて
も同様の処理を行い、これによって五線要素を取り除
く。
【0016】上記処理によって図2に示す楽譜から五線
を取り除いた後の輪郭ベクトルの一部を図5に示す。残
った輪郭ベクトルは、五線と交差していた部分にて途切
れている。この途切れた輪郭ベクトルのうち、音符記号
を表すものの端部を全てマーキングしておく。
【0017】輪郭ベクトルはベクトル進行方向の右手方
向に常に黒画素が存在するというルールで生成されてい
る。例えば、図6(a)のような画像については、同
(b)のような方向性の輪郭ベクトルが生成される。こ
のルールに従って途切れた音符記号の輪郭ベクトルセグ
メントの端にあるマーキング点と、そのマーキング点の
ベクトル方向にある他のマーキング点とを仮想ベクトル
にて連結し、輪郭ベクトルループを生成する。
【0018】この様子を図7を参照して説明すると、五
線要素を除いた後の音符記号要素は図7(a)に示すよ
うな輪郭ベクトルセグメントの集合となっている。図
中、ベクトル上の矢印は輪郭ベクトルの方向を表してい
る。図7(b)、(c)は、図7(a)に示したベクト
ルセグメントの上部、下部を夫々拡大した図で、同
(b)のようにマーキングした点20でのベクトル方向
延長線上に他のマーキング点21が存在するか否かを検
索する。図示の例ではマーキング点21が存在するので
これらマーキング点20,21同士を連結する。また、
同(c)のようにマーキング点22のベクトル延長線の
真上に次のマーキング点が存在しなくとも、検索範囲を
図示の一点鎖線のように広げることで連結すべきマーキ
ング点23を容易に見つけ出すことができる。このよう
にして音符記号の要素一つずつの輪郭ベクトルループを
生成する。図8は図7に示した音符記号の輪郭ベクトル
ループを表している。
【0019】上記方法により、五線と音符記号との要素
分離をデータ処理のみにて行うことができる。なお、楽
譜の両端形状が図3及び図4のようになっていなくと
も、楽譜の各端の形状パターンとその輪郭ベクトルパタ
ーンとを予め複数用意しておくことで、五線の検索とそ
の分離を容易に実行することができる。
【0020】生成された音符記号の輪郭ベクトルループ
は、画像認識処理手段に入力され、予め輪郭ベクトルパ
ターンあるいはその組み合わせ毎に特定の画像を登録し
てなる輪郭ベクトルデータ辞書とのマッチングを行うこ
とで、その輪郭ベクトルがどの画像に対応しているかを
認識することができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、五線
と他の要素との分離処理を輪郭ベクトルデータを用いて
行うようにしたので、画像データにて要素分離処理を行
う場合に比べて処理時間が大幅に短縮され、使用するメ
モリ容量の節減も図れる。
【0022】また、本発明では、五線を除いた後に仮想
ベクトルを用いて輪郭ベクトルループを生成するので、
従来のヒストグラムを用いたパターンマッチングの場合
のように画像情報の欠落が殆ど起こらず、しかも、輪郭
ベクトルにてパターンマッチングを行うために、処理後
に行う音符記号画像の認識処理が容易になる。これによ
り、要素分離の確実化と高速化が図れ、且つ使用メモリ
容量の節減を可能とする音符記号の分離抽出方法を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音符記号の分離抽出方法の一実施
例を示すフローチャート。
【図2】本実施例で用いる楽譜の説明図。
【図3】(a)五線の左端部の形状説明図、(b)はそ
の輪郭ベクトル説明図。
【図4】(a)は五線の右端部の形状説明図、(b)は
その輪郭ベクトル説明図。
【図5】五線分離後の輪郭ベクトル説明図。
【図6】(a)は五線上の音符記号の一例、(b)はこ
の例における輪郭ベクトルの方向性説明図。
【図7】(a)は五線分離後の音符記号の輪郭ベクトル
状態図、(b)はその上部拡大図、(c)はその下部拡
大図。
【図8】音符記号の輪郭ベクトルループ説明図。
【符号の説明】
1a,b〜5a,b…輪郭ベクトル 20〜23…マーキング点(輪郭ベクトルセグメントの
端部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽譜上の五線と音符記号とを二値画像デ
    ータとして取り込んで前記音符記号の画像を分離抽出す
    る方法において、前記五線及び音符記号の二値画像デー
    タを輪郭ベクトル化するステップと、この輪郭ベクトル
    の構造解析により五線を表す輪郭ベクトルパターンを検
    索して分離するステップと、この分離によって中断され
    た音符記号の輪郭ベクトルセグメントの端部同士を仮想
    ベクトルで連結して輪郭ベクトルループを生成するステ
    ップとを含むことを特徴とする音符記号の分離抽出方
    法。
  2. 【請求項2】 前記輪郭ベクトルの構造解析は、楽譜の
    五線の構造を表す少なくとも一つの輪郭ベクトルパター
    ンを準備するとともに、この輪郭ベクトルパターンと前
    記二値画像データの輪郭ベクトルとの照合処理を含むこ
    とを特徴とする請求項1記載の音符記号の分離抽出方
    法。
  3. 【請求項3】 前記仮想ベクトルは、一方の輪郭ベクト
    ルセグメントの先端と、該セグメント先端方向の延長線
    を含む一定範囲方向に存する他方の輪郭ベクトルセグメ
    ントの後端とを連結するものであることを特徴とする請
    求項1又は2記載の音符記号の分離抽出方法。
JP4297476A 1992-11-09 1992-11-09 音符記号の分離抽出方法 Pending JPH06150001A (ja)

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JPH06150001A true JPH06150001A (ja) 1994-05-31

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999003090A1 (fr) * 1997-07-09 1999-01-21 Kabushiki Kaisha Kawai Gakki Seisakusho Procede servant a reconnaitre une partition musicale et support d'enregistrement lisible par ordinateur memorise avec un programme de reconnaissance de partition musicale
US6046394A (en) * 1998-06-24 2000-04-04 Kabushiki Kaisha Kawai Gakki Seisakusho Music score recognizing method and computer-readable recording medium storing music score recognizing program

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WO1999003090A1 (fr) * 1997-07-09 1999-01-21 Kabushiki Kaisha Kawai Gakki Seisakusho Procede servant a reconnaitre une partition musicale et support d'enregistrement lisible par ordinateur memorise avec un programme de reconnaissance de partition musicale
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