JPH06149782A - クロスワード解法用電子装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 データの量に関わらず携帯に便利でかつ目的
とする単語を簡単に検索することのできるクロスワード
解法用電子装置を提供する。 【構成】 単語データと該単語データを構成する文字の
全部または一部を空白としたインデックスデータとを格
納した単語ファイル１と、インデックスデータの入力を
行うための入力部２と、入力部より入力したインデック
スデータに基づき、単語ファイルに格納した単語データ
であって、当該インデックスデータの空白部分に任意の
文字を挿入して得られる全ての単語データを検索する検
索部３と、検索部によって検索された単語データの表示
を行う表示部４とを備えた。 【効果】 従来の書面を媒体としたクロスワード解法用
のデータベースに比べ、目的の単語を極めて迅速に見つ
けだすことができるという効果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、クロスワードパズルを
解く際及び作成する際に、単語の字数と既に判明してい
る文字をキーワードにして解答となる単語を検索するク
ロスワード解法用電子装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】クロスワードパズルを解く際には、縦横
に並ぶます目のうち解答しようとするます目の列を選
び、そのます目の数と既に判明している文字と与えられ
たヒントとを手がかりとして、当該ます目の列に適合す
る単語を見つけてます目に文字を埋める。ここでます目
に埋めた文字は、次に他のます目の列を解答する際の手
がかりとする。このように、ます目の数、すなわち解答
する単語の字数と既に判明している文字及びヒントを参
考にして、ます目の列に適合する単語を見つける訳であ
るが、適合する単語がなかなか思いつかない場合があ
る。従来、このような場合に、適合する単語を見つけ易
くするために辞典型の書籍が提供されている。この種の
書籍では、不明な文字部分を空白とした所定文字数の見
出しごとに、その不明な文字部分に特定の文字を当ては
めた場合に得られる単語を多数列挙した構成となってい
る。利用者は、既に判明している文字と不明部分の組み
合わせと形が一致する見出しを探し、その見出しに列挙
されている単語群から、ヒント等を参考にして正解の単
語を見つけ出すものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、上記
従来のクロスワード解法用の書籍では、不明な文字部分
を空白とした所定文字数の見出しごとに、その不明な文
字部分に特定の文字を当てはめた場合に得られる単語を
格納するため、見出しの数が多くなればなるほどその単
語の極めて膨大となり、多くのページ数を必要とする。
このため、かさ張るのみならず、単語の検索が非常に面
倒であるという欠点があった。また、書籍として性質
上、見出しと単語の収容数が制限されるため、目的とす
る単語を探し出せない場合もあった。さらに、クロスワ
ードを解くにあたっては、解答となる単語の分野属性な
どの条件は多いほど単語を特定しやすいが、従来の書籍
では、ページ数等の関係で単語の分野属性等の条件を付
加することは事実上不可能であった。本発明は、上述し
た従来の欠点を解決し、データの量に関わらず携帯に便
利でかつ目的とする単語を簡単に検索することのできる
クロスワード解法用電子装置を提供することを目的とす
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明のクロスワード解法用電子装置は、単語データと該
単語データを構成する文字の全部または一部を空白とし
たインデックスデータとを格納した単語ファイルと、イ
ンデックスデータの入力を行うための入力部と、前記入
力部より入力したインデックスデータに基づき、前記単
語ファイルに格納した単語データであって、当該インデ
ックスデータの空白部分に任意の文字を挿入して得られ
る全ての単語データを検索する検索部と、前記検索部に
よって検索された単語データの表示を行う表示部とを備
えた構成としている。請求項２によるクロスワード解法
用電子装置は、前記単語ファイル、入力部、検索部、表
示部を小型に一体化して構成した。請求項３によるクロ
スワード解法用電子装置は、前記インデックスデータ入
力の指示及び操作方法の説明を前記表示部に表示させる
操作処理部とを備えた。請求項４によるクロスワード解
法用電子装置は、前記単語ファイルを光ディスクにより
構成した。請求項５によるクロスワード解法用電子装置
は、前記単語ファイルに格納する単語データが有する分
野属性に応じて、各単語データごとに当該分野属性を示
す属性データを付加してなり、前記検索部は、前記入力
部より入力された前記インデックスデータと属性データ
に基づいて単語データを検索する構成としている。

【０００５】

【作用】本発明では、クロスワードパズルを解く際に、
見つけようとする単語の既に分かっている文字と不明な
文字部分の組み合わせをインデックスデータとして入力
部から入力すると、そのインデックスデータの不明な文
字部分に特定の文字を当てはめた場合に得られる単語を
検索部が単語ファイルから検索し、検索された単語デー
タを表示部に表示する。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図１は本発明の一実施例に係るクロスワー
ド解法用電子装置の構成を示すブロック図である。本実
施例のクロスワード解法用電子装置は、図示のように、
所定のデータを格納した単語ファイル１と、所定のデー
タを入力するための入力部２と、入力部２からの入力に
基づいて単語ファイル１のデータを検索する検索部３
と、検索部３の検索結果などの所定の表示を行う表示部
４と、これらの各部の動作を制御し、データの受け渡し
などを行う操作処理部５とを備えてなる。なお、本実施
例は容易に携帯できるような小型の装置としてある。

【０００７】上記単語ファイル１は、単語データと該単
語データに対応するインデックスデータとが格納されて
いる。インデックスデータとは、単語データが示す単語
を構成する文字の全てまたは一部を空白としたものであ
る。例えば、「いんさつ」という単語データに対応する
インデックスデータとしては、「いんさ＊」，「い＊さ
＊」，「い＊＊＊」，「＊＊さつ」などが全て該当する
（＊は空白部分を示す）。インデックスデータの空白部
分は、クロスワードパズルを解く際に不明な文字部分を
示している。１つの単語データに対応するインデックス
データは、単語データが示す単語を構成する文字の数に
応じて次式で表される数だけ存在する。 ２^N−１＝_NＣ₁＋_NＣ₂＋_NＣ₃＋・・・＋_NＣ_N-1＋_NＣ_N 上式で、Ｎは単語の文字数を示す。したがって、上記の
「いんさつ」なる単語データを例にとって上式に基づい
てインデックスデータの数を計算すると、 ２⁴−１＝₄Ｃ₁＋₄Ｃ₂＋₄Ｃ₃＋₄Ｃ₄＝１５ となり、１５個のインデックスデータが存在することと
なる。どのインデックスデータからでも単語データを検
索できるよう、単語ファイル１には１つの単語につき上
述した式で求められる数のインデックスデータが単語デ
ータと共に格納される。

【０００８】下記の表に、本実施例において格納されて
いる２文字から１１文字の単語についての、単語数と、
単語データとインデックスデータとの組合わせ数と、単
語ファイル１に格納される単語データとインデックスデ
ータの総数と、単語ファイル１に格納される総文字数と
を示す。

【０００９】

【表１】

【００１０】上記表１の場合、１文字について２バイト
を消費するとすれば、単語ファイル１には約４６メガバ
イトの記憶容量が必要となる。ここで、単語ファイル１
を例えば、ＣＤ−ＲＯＭ（光ディスク）等の記録媒体に
よって作成すれば、表１に示した全ての単語データ及び
インデックスデータを１枚のＣＤ−ＲＯＭに格納するこ
とができる。なお、上記表１における単語数は、あくま
でも一例であり、任意に変更可能である。入力部２は、
解答となる単語データを検索するためのインデックスデ
ータを入力するためのものであり、一般にはキーボード
などが用いられる。入力部２よりインデックスデータを
入力する際は、文字が空白となっている部分を「Ｘ」等
の予め設定された記号に置き換えて入力する。検索部３
は、入力部２より入力されたインデックスデータに基づ
いて、該インデックスデータの文字数と入力されている
文字（当該インデックスデータにおいて既に判明してい
る文字）を条件に単語ファイル１を検索する。そして、
該入力されたインデックスデータの空白部分に適当な文
字を挿入して得られる全ての単語データを検索する。

【００１１】表示部４は、検索部３により検索された単
語データを、所定のメモリ（例えば、ＲＯＭ）に格納さ
れた表示用データを読み出すことにより表示する。一般
には、一つのインデックスデータから検索される単語デ
ータが複数となることから、表示部４に表示される単語
も複数となる。この表示された複数の単語データからク
ロスワードのます目に適合する単語データを見つける。
なお、表示用データを格納しているメモリは、インデッ
クスデータ及び単語データを格納している単語ファイル
１と同じであってもよく、別途設けられたメモリでもよ
い。操作処理部５は、上記各部の動作を制御したり、各
部間でのデータの受け渡しを制御する。また操作処理部
５は、所定のメモリに格納された動作プログラムに基づ
き、本実施例の基本的機能の説明や操作方法のガイド説
明を表示部４に表示させる。なお、この動作プログラム
や基本的機能の説明及び操作説明に関する所定のデータ
は、インデックスデータ及び単語データを格納している
単語ファイル１であってもよく、別途設けられたメモリ
でもよい。以上の本実施例の構成においては、例えば各
構成部分を一体化して小型の単体装置とすれば、携帯可
能な電子装置として実現することができる。また、例え
ばパーソナルコンピュータによって実現することも可能
である。ここで、単語ファイル１を構成する記憶媒体と
しては、ＣＤ−ＲＯＭ、ＩＣカード、光カードなどを用
いることができる。特にＩＣカードなどのような小型の
記憶媒体を用いることによって、本装置の携帯性を向上
することができる。

【００１２】次に、本実施例の動作について図２のフロ
ーチャート及び図３と図４に従って説明する。まず、本
実施例に電源を投入した初期状態では（ステップＳ
１）、表示部４には、図３（ａ）に示す画面が表示され
る。この画面では、クロスワードパズルを解くためのイ
ンデックスデータの入力を行うか、あるいは操作ガイド
を表示するかの選択を操作者が選択する。そして、操作
内容の選択待ちの状態となる（ステップＳ２）。入力部
２からの入力により操作ガイドが選択されると、図４
（ａ）に示すような操作ガイドが表示される（ステップ
Ｓ３、Ｓ４）。そして、その後の入力に従って、図４
（ｂ）（ｃ）に示すような説明画面を表示する。一方、
初期状態において入力部２からの入力によりクロスワー
ド辞典（解法）が選択されると、インデックスデータ
（図３（ｂ）においては、「単語」と表示されてい
る。）の入力待ちの状態となり、表示部４は、図３
（ｂ）に示す画面を表示する。入力部２からの入力によ
りインデックスデータが入力されると（ステップＳ
５）、検索部３が入力されたインデックスデータに対応
する単語データを検索し（ステップＳ６）、表示部４に
検索された単語データに適合する単語を表示する（ステ
ップＳ７）。図３（ｃ）は表示部４によって単語が表示
された時の画面状態を示す。この後、操作を終了するか
否かの入力待ちの状態となり、終了しない時はステップ
Ｓ５のインデックスデータの入力待ちの状態となり、終
了する時はステップ１の初期状態に戻って操作内容の選
択待ちの状態となる。

【００１３】なお、本実施例では上述の様にインデック
スデータの文字数と入力された（既に判明している）文
字とから単語データを検索したが、さらに他の条件を単
語データの検索のためキーとして設定することもでき
る。例えば、単語ファイル１の単語データには、単語が
有する分野属性に応じて、各単語データ１ａごとに、図
５に示すように、単語が持つ分野等の属性を示す属性デ
ータ１ｂを付加することもできる。このように構成した
場合、見つける単語の分野属性が分かっているときに
は、入力部２からインデックスデータと共に所定の属性
データを入力する。検索部３では、入力部２より入力さ
れた属性データとインデックスデータに基づいて単語デ
ータを検索するようにしてもよい。このようにすれば、
クロスワードパズルに課されている条件や解答する単語
に対するヒント等によって、検索する単語を特定分野の
単語に限定することができる場合（例えば医学関係の単
語や特定の技術分野に属する単語など）に、検索対象が
減少して検索効率の向上を図ることができる。この結
果、検索により表示部４に表示される単語の数を減らす
ことができる。

【００１４】次に、検索部３では、次のような検索処理
を行うこともできる。図６のように、縦６文字の単語と
横５文字の単語がクロスしている場合で、縦の単語につ
いては、先頭の文字の「サ」と最後の「ン」が判明して
おり、横の単語については、第２文字めの「ン」と最後
の「ア」が判明している場合を想定する。図６におい
て、破線で囲んでいる文字は、不明な文字であることを
示している。図６のようなクロスワードを解く場合、縦
の単語に対応するインデックスデータとして「サ×××
×ン」を、横の単語に対応するインデックスデータとし
て「×ン××ア」を入力部２から入力して単語データの
検索を行う。そして、検索の結果、上記２つのインデッ
クスデータに対応する単語を表示部４に表示させる。さ
らに、検索された２種類の単語のうち、縦の単語の３文
字目と横の単語の４文字目が共通しているものという条
件を入力することにより、検索された単語をさらに絞り
をかけて検索して、その結果を表示する。また、上記イ
ンデックスデータの入力と同時に、共通文字に関する条
件を入力して検索結果を表示させるようにしてもよい。
このような２つの単語の共通文字による検索が可能とな
れば、クロスワードパズルを解くだけでなく、パズルを
設計する上で非常に容易となる。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のクロスワ
ード解法用電子装置は、入力部より入力したインデック
スデータに基づいて、単語ファイルに格納してある単語
データであって、当該インデックスデータの空白部分に
任意な文字を挿入して得られる全ての単語データを検索
して表示する構成としたため、従来の書面を媒体とした
クロスワード解法用のデータベースに比べ、目的の単語
を極めて迅速に見つけだすことができるという効果が得
られる。請求項２の発明によれば、携帯して持ち運ぶこ
とができることにより、クロスワードパズルを解く際
に、時と所を選ばず利用することができて極めて便利で
ある。請求項３の発明によれば、検索のための操作性を
向上させることができる。請求項５の発明によれば、単
語ファイルが、格納した単語データに対応して各々の単
語データの分野等を示す属性データを格納し、入力した
インデックスデータと属性データに基づいて単語データ
を検索することとしたため、検索効率の向上を図ること
ができるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係るクロスワード解法用携
帯型電子装置の構成を示すブロック図である。

【図２】本実施例のクロスワード解法用携帯型電子装置
の動作を示すフローチャートである

【図３】本実施例のクロスワード解法用携帯型電子装置
の表示画面を示すチャートである。

【図４】本実施例のクロスワード解法用携帯型電子装置
の表示画面を示すチャートである。

【図５】単語ファイルの単語データに属性データを付加
した構成を示す図である。

【図６】単語の他の検索方法を適用したクロスワードパ
ズルの一例を示す図である。

【符号の説明】

１…単語ファイル １ａ…単語データ １ｂ…属性データ ２…入力部 ３…検索部 ４…表示部 ５…操作処理部

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 単語データと該単語データを構成する文
   字の全部または一部を空白としたインデックスデータと
   を格納した単語ファイルと、 インデックスデータの入力を行うための入力部と、 前記入力部より入力したインデックスデータに基づき、
   前記単語ファイルに格納した単語データであって、当該
   インデックスデータの空白部分に任意の文字を挿入して
   得られる全ての単語データを検索する検索部と、 前記検索部によって検索された単語データの表示を行う
   表示部とを備えたことを特徴とするクロスワード解法用
   電子装置。
2. 【請求項２】 前記単語ファイル、入力部、検索部、表
   示部を小型に一体化して構成したことを特徴とする請求
   項１に記載のクロスワード解法用電子装置。
3. 【請求項３】 前記インデックスデータ入力の指示及び
   操作方法の説明を前記表示部に表示させる操作処理部と
   を備えたことを特徴とする請求項１または２に記載のク
   ロスワード解法用電子装置。
4. 【請求項４】 前記単語ファイルを光ディスクにより構
   成したことを特徴とする請求項１または２に記載のクロ
   スワード解法用電子装置。
5. 【請求項５】 前記単語ファイルに格納する単語データ
   が有する分野属性に応じて、各単語データごとに当該分
   野属性を示す属性データを付加してなり、前記検索部
   は、前記入力部より入力された前記インデックスデータ
   と属性データに基づいて単語データを検索することを特
   徴とする請求項１に記載のクロスワード解法用電子装
   置。