JPH0614971Y2 - ノンコアドリル - Google Patents
ノンコアドリルInfo
- Publication number
- JPH0614971Y2 JPH0614971Y2 JP1988158637U JP15863788U JPH0614971Y2 JP H0614971 Y2 JPH0614971 Y2 JP H0614971Y2 JP 1988158637 U JP1988158637 U JP 1988158637U JP 15863788 U JP15863788 U JP 15863788U JP H0614971 Y2 JPH0614971 Y2 JP H0614971Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nozzle
- communication hole
- narrow
- core drill
- tip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)
- Drilling Tools (AREA)
- Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、石材、コンクリート、磁器タイル、ガラス、
セラミック等の硬質非金属材料を穿孔するためのノンコ
アドリルに関する。
セラミック等の硬質非金属材料を穿孔するためのノンコ
アドリルに関する。
この種のノンコアドリルは、先端に例えばダイヤモンド
粒が焼結されて成る切削部材を有する回転ドリルのシャ
ンク軸が工具の駆動本体に取り付けられて駆動本体の回
転によって先端の切削部材でコンクリート等に穿孔する
ものである。
粒が焼結されて成る切削部材を有する回転ドリルのシャ
ンク軸が工具の駆動本体に取り付けられて駆動本体の回
転によって先端の切削部材でコンクリート等に穿孔する
ものである。
しかしながら、上記したコンクリートを穿孔する際に、
切削によって生ずる摩擦熱で、ダイヤモンド粒の損耗が
甚だしく、早期に磨耗して損傷するものであった。
切削によって生ずる摩擦熱で、ダイヤモンド粒の損耗が
甚だしく、早期に磨耗して損傷するものであった。
この問題を解決するために本出願人は、切削部材の冷却
を目的として、ノンコアドリルのチャック部側から先端
の切削部材まで連通孔を設けた提案を、実開昭６３−３
９５０７号及び同３９５０８号にて開示している。
を目的として、ノンコアドリルのチャック部側から先端
の切削部材まで連通孔を設けた提案を、実開昭６３−３
９５０７号及び同３９５０８号にて開示している。
然しながら、上記提案によれば、空気によって切粉が粉
塵となって飛散するので、作業災害の一因となるもので
あった。
塵となって飛散するので、作業災害の一因となるもので
あった。
これに対置する従来水冷方式では、粉塵防止ができるも
のの、排水によって床面や壁面を汚染する致命的欠点が
避けられなかった。
のの、排水によって床面や壁面を汚染する致命的欠点が
避けられなかった。
上記課題を解決するために本出願人は、実願昭６３−４
４８３０号にて水を霧化したミスト（ｍｉｓｔ）による
切削部材の冷却技術を既に提案済みである。このミスト
冷却を回転穿孔工具に適用した場合には、回転穿孔工具
が回転を始めて先端の切削部材からミストが噴き出すの
に約７秒程度から１０数秒遅れる事実を知見した。
４８３０号にて水を霧化したミスト（ｍｉｓｔ）による
切削部材の冷却技術を既に提案済みである。このミスト
冷却を回転穿孔工具に適用した場合には、回転穿孔工具
が回転を始めて先端の切削部材からミストが噴き出すの
に約７秒程度から１０数秒遅れる事実を知見した。
また、穿孔を終了し回転工具の回転が停止したあとであ
っても、やはり約７秒程度から１０数秒ミストが回転刃
から噴出し続けるというタイムラグがあることを知見し
た。このようなタイムラグは当然、作業能率を低下させ
るばりか、商品化の妨げとなるものであった。
っても、やはり約７秒程度から１０数秒ミストが回転刃
から噴出し続けるというタイムラグがあることを知見し
た。このようなタイムラグは当然、作業能率を低下させ
るばりか、商品化の妨げとなるものであった。
叙述のタイムラグを生ずる原因を追求したところ、この
タイムラグはノンコアドリルの連通孔にミストが充満す
るために要するタイムラグであることが判明した。特
に、実開昭６３−３９５０７号及び３９５０８号のよう
に、チャック部側が拡径されて連通孔がスエージング加
工される場合には、チャック部側の内部容積が拡大する
ために、 一層タイムラグが大きいものであった。
タイムラグはノンコアドリルの連通孔にミストが充満す
るために要するタイムラグであることが判明した。特
に、実開昭６３−３９５０７号及び３９５０８号のよう
に、チャック部側が拡径されて連通孔がスエージング加
工される場合には、チャック部側の内部容積が拡大する
ために、 一層タイムラグが大きいものであった。
しかして、本考案は、上記のタイムラグが発生しないよ
うにしたノンコアドリルを提供することを、その主な目
的とするものである。
うにしたノンコアドリルを提供することを、その主な目
的とするものである。
上記目的を達成するための本考案に係るノンコアドリル
は、シャンク軸の基端部から先端の切削部材へミストを
供給するための連通孔が形成されているノンコアドリル
であって、前記連通孔には、連通孔の内径よりも小径の
ノズル管とノズル管の先端部に向かって漸次縮径された
ノズル部とから中空パイプ状に成形された細口ノズルが
細口ノズルの基端側に嵌装され先端にガイド部が形成さ
れた合成樹脂製スリーブによって押し込み固定されてさ
れて構成される。
は、シャンク軸の基端部から先端の切削部材へミストを
供給するための連通孔が形成されているノンコアドリル
であって、前記連通孔には、連通孔の内径よりも小径の
ノズル管とノズル管の先端部に向かって漸次縮径された
ノズル部とから中空パイプ状に成形された細口ノズルが
細口ノズルの基端側に嵌装され先端にガイド部が形成さ
れた合成樹脂製スリーブによって押し込み固定されてさ
れて構成される。
工具の駆動本体にノンコアドリルを装着して回転切削す
る。
る。
駆動本体のケーシング外部からはミストがノンコアドリ
ルの連通孔に供給される。
ルの連通孔に供給される。
ノンコアドリルの連通孔には細口ノズルが装着されてい
るので、ミストは細口ノズル内に供給される。ミストは
径の小さなされた細口ノズル内に直ちに充満するため、
切削部材へ直ちに到達して噴出されるに至る。
るので、ミストは細口ノズル内に供給される。ミストは
径の小さなされた細口ノズル内に直ちに充満するため、
切削部材へ直ちに到達して噴出されるに至る。
細口ノズルは先端に向かって漸次縮径するノズル部で、
ミスト流速が増して切削部材先端より噴出される。
ミスト流速が増して切削部材先端より噴出される。
図面は本考案に係るノンコアドリルを装着した回転穿孔
工具の一実施例を示すもので、第１図は同要部断面図、
第２図は細口ノズルの断面斜視図である。
工具の一実施例を示すもので、第１図は同要部断面図、
第２図は細口ノズルの断面斜視図である。
回転穿孔工具１は、駆動本体を内蔵したケーシング２の
内部に中空回転軸３が回転駆動され、中空回転軸３には
ノンコアドリルとしての回転ドリル４が装着される構造
である。上記中空回転軸３としては、ケーシング２の内
部で継手部５と軸受部６とで回転支持する構造にでき、
上記回転ドリル４がチャック部７に装着されて回転可能
となっている。上記回転ドリル４は、チャックされる基
端部１１からシャンク軸１２を通して先端側の切削部材
１３へと連通孔１４が形成され、連通孔１４には基端側
から細口ノズル８が装着されている。
内部に中空回転軸３が回転駆動され、中空回転軸３には
ノンコアドリルとしての回転ドリル４が装着される構造
である。上記中空回転軸３としては、ケーシング２の内
部で継手部５と軸受部６とで回転支持する構造にでき、
上記回転ドリル４がチャック部７に装着されて回転可能
となっている。上記回転ドリル４は、チャックされる基
端部１１からシャンク軸１２を通して先端側の切削部材
１３へと連通孔１４が形成され、連通孔１４には基端側
から細口ノズル８が装着されている。
図中９はケーシング２の外部からミストを供給するミス
ト供給管である。
ト供給管である。
次に、細口ノズル８は、連通孔１４の内径よりも小径の
ノズル管２０と、このノズル管２０の先端部に向かって
漸次縮径されたノズル部２１とから中空パイプ状に成形
されている。上記ノズル管２０の内部はミスト導入容積
を縮小できると同時に良好に給送できる程度、例えば数
mmの狭小内部２２に形成され、その基端側には合成樹脂
製、 好ましくは硬質合成樹脂製のスリーブ２３が嵌装されて
いる。依って、このスリーブ２３のガイド部２４を案内
として基端側から連通孔１４に押し込みされることによ
って、細口ノズル８が連通孔１４に固定されることとな
る。
ノズル管２０と、このノズル管２０の先端部に向かって
漸次縮径されたノズル部２１とから中空パイプ状に成形
されている。上記ノズル管２０の内部はミスト導入容積
を縮小できると同時に良好に給送できる程度、例えば数
mmの狭小内部２２に形成され、その基端側には合成樹脂
製、 好ましくは硬質合成樹脂製のスリーブ２３が嵌装されて
いる。依って、このスリーブ２３のガイド部２４を案内
として基端側から連通孔１４に押し込みされることによ
って、細口ノズル８が連通孔１４に固定されることとな
る。
前記中空回転軸３は、ケーシング２の内部において図示
しない駆動モータによって回転される回転軸伝達軸３１
を介して回転駆動される構造である。この場合に、前記
継手部５は、固定側の雄嵌合子３２とこれに中空回転軸
４の一端を穴３６に組付した雌嵌合子３３とから構成さ
れる。即ち、雄嵌合子３２から突出される環状鍔部３４
が雌嵌合子３３の環状受溝３５に嵌合して水密回転状態
とされ、嵌合部位にはＯリング材３７が内装されている
ことが望ましい。図示しないが、Ｏリング材３７に代え
て、或いはこれに連ねてボールベアリングを内装して回
転効果をあげる構造も可能である。上記雄嵌合子３２に
は前記ミスト供給管９の先端が接続されているので、こ
れが回転自在な中空回転軸４へ連通されて構成される。
図中３８は歯車伝達機構、３９は軸受メタルである。
しない駆動モータによって回転される回転軸伝達軸３１
を介して回転駆動される構造である。この場合に、前記
継手部５は、固定側の雄嵌合子３２とこれに中空回転軸
４の一端を穴３６に組付した雌嵌合子３３とから構成さ
れる。即ち、雄嵌合子３２から突出される環状鍔部３４
が雌嵌合子３３の環状受溝３５に嵌合して水密回転状態
とされ、嵌合部位にはＯリング材３７が内装されている
ことが望ましい。図示しないが、Ｏリング材３７に代え
て、或いはこれに連ねてボールベアリングを内装して回
転効果をあげる構造も可能である。上記雄嵌合子３２に
は前記ミスト供給管９の先端が接続されているので、こ
れが回転自在な中空回転軸４へ連通されて構成される。
図中３８は歯車伝達機構、３９は軸受メタルである。
次に、前記軸受部６としては、ボールベアリングの如き
ベアリング４１で中空回転軸３の他端を支持できる。中
間部位にも軸受４２を配置して振れ防止構造にすること
もできる。また、図中４３は粉塵が侵入しないためのシ
ール、４４は水密状態に押圧するばねである。
ベアリング４１で中空回転軸３の他端を支持できる。中
間部位にも軸受４２を配置して振れ防止構造にすること
もできる。また、図中４３は粉塵が侵入しないためのシ
ール、４４は水密状態に押圧するばねである。
さらに、チャック部７としては、例えばくさび面４５と
これに続く雌ねじ穴２６とを有する場合には、回転ドリ
ル４の基端側でのテーパ部１５と雄ねじ部１６とでチャ
ッキングする構造にすることができる。
これに続く雌ねじ穴２６とを有する場合には、回転ドリ
ル４の基端側でのテーパ部１５と雄ねじ部１６とでチャ
ッキングする構造にすることができる。
上記構成によれば、中空回転軸３の回転によって回転ド
リル４が回転されるが、これに伴って継手部５の雌嵌合
子１３が水密状態で回転される。ミスト供給管９から供
給されるミストは、継手部５から中空回転軸３の細口中
空４０に供給され、これから回転ドリル３の細口ノズル
８へと供給されるので、直ちに切削部材４３を霧によっ
て冷却すると同時に、切粉をウエットな状態とする。
リル４が回転されるが、これに伴って継手部５の雌嵌合
子１３が水密状態で回転される。ミスト供給管９から供
給されるミストは、継手部５から中空回転軸３の細口中
空４０に供給され、これから回転ドリル３の細口ノズル
８へと供給されるので、直ちに切削部材４３を霧によっ
て冷却すると同時に、切粉をウエットな状態とする。
勿論、細口ノズル８は中空回転軸３と同時に回転されて
いる。
いる。
細口ノズル８にノズル部２１が形成されているので、狭
小内部２２でのミスト流速を増すことができ、一層の噴
射効果を上げることができる。
小内部２２でのミスト流速を増すことができ、一層の噴
射効果を上げることができる。
図示しないが、前記中空回転軸３の細口中空４０が太い
場合には、この空間にも細口ノズルを装着しておくこと
ができる。
場合には、この空間にも細口ノズルを装着しておくこと
ができる。
以上説明したように本考案のノンコアドリルは、連通孔
内に細口ノズルが装着されているから、ミストの導入容
積が縮小されることによってミスト噴出のタイムラグを
１秒以内に抑えることができ、従って作業能率が向上で
き商品化が可能となる。
内に細口ノズルが装着されているから、ミストの導入容
積が縮小されることによってミスト噴出のタイムラグを
１秒以内に抑えることができ、従って作業能率が向上で
き商品化が可能となる。
また、細口ノズルの縮径されたノズル部によりミストの
流速が増して切削部材から噴射されるため切削部材の冷
却効果を高めることができる。
流速が増して切削部材から噴射されるため切削部材の冷
却効果を高めることができる。
また、細口ノズルはその基端側に嵌装され先端にガイド
部が形成された合成樹脂製スリーブにより、ノンコアド
リルの連通孔内に押し込むだけで固定される構造であ
り、シャンク軸の連通孔自体を何等加工しないで細口ノ
ズルが装着できるため製造・組立が容易である。
部が形成された合成樹脂製スリーブにより、ノンコアド
リルの連通孔内に押し込むだけで固定される構造であ
り、シャンク軸の連通孔自体を何等加工しないで細口ノ
ズルが装着できるため製造・組立が容易である。
図面はいづれも本考案に係る回転穿孔工具の一実施例を
示し、第１図は同要部断面図、第２図は細口ノズルの切
欠斜視図である。 １……回転穿孔工具、２……ケーシング ３……中空回転軸、４……回転ドリル ５……継手部、６……軸受部 ７……チャック部、８……細口ノズル ９……ミスト供給管、１１……基端部 １２……シャンク軸、１３……切削部材 １４……連通孔、２０……ノズル管 ２２……狭小内部、２３……スリーブ ２４……ガイド部
示し、第１図は同要部断面図、第２図は細口ノズルの切
欠斜視図である。 １……回転穿孔工具、２……ケーシング ３……中空回転軸、４……回転ドリル ５……継手部、６……軸受部 ７……チャック部、８……細口ノズル ９……ミスト供給管、１１……基端部 １２……シャンク軸、１３……切削部材 １４……連通孔、２０……ノズル管 ２２……狭小内部、２３……スリーブ ２４……ガイド部
Claims (1)
- 【請求項１】シャンク軸の基端側から先端の切削部材へ
ミストを供給するための連通孔が形成されているノンコ
アドリルであって、 前記連通孔には、連通孔の内径よりも小径のノズル管と
ノズル管の先端部に向かって漸次縮径されたノズル部と
から中空パイプ状に成形された細口ノズルが細口ノズル
の基端側に嵌装され先端にガイド部が形成された合成樹
脂製スリーブによって押し込み固定されてなることを特
徴とするノンコアドリル。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988158637U JPH0614971Y2 (ja) | 1988-12-06 | 1988-12-06 | ノンコアドリル |
| DE8989301979T DE68902852T2 (de) | 1988-03-03 | 1989-02-28 | Kuehlmittelspruehsystem fuer bohrvorrichtungen. |
| EP89301979A EP0332328B1 (en) | 1988-03-03 | 1989-02-28 | Mist-spouting type drilling device |
| US07/492,306 US5004382A (en) | 1988-03-03 | 1990-03-07 | Mist-spouting type drilling device |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988158637U JPH0614971Y2 (ja) | 1988-12-06 | 1988-12-06 | ノンコアドリル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0278312U JPH0278312U (ja) | 1990-06-15 |
| JPH0614971Y2 true JPH0614971Y2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=31439140
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988158637U Expired - Lifetime JPH0614971Y2 (ja) | 1988-03-03 | 1988-12-06 | ノンコアドリル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0614971Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003001546A (ja) * | 2001-06-26 | 2003-01-08 | Ebara Corp | オイルミスト噴射装置及び噴射方法 |
| US8747033B2 (en) * | 2009-09-02 | 2014-06-10 | Lockheed Martin Corporation | Through tool coolant adapter for drilling motor |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS64265Y2 (ja) * | 1980-06-06 | 1989-01-06 |
-
1988
- 1988-12-06 JP JP1988158637U patent/JPH0614971Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0278312U (ja) | 1990-06-15 |
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