JPH0614924U - 体積測定装置 - Google Patents

体積測定装置

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JPH0614924U
JPH0614924U JP5198492U JP5198492U JPH0614924U JP H0614924 U JPH0614924 U JP H0614924U JP 5198492 U JP5198492 U JP 5198492U JP 5198492 U JP5198492 U JP 5198492U JP H0614924 U JPH0614924 U JP H0614924U
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tank
correction
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correction tank
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JP5198492U
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Inventor
田中晴人
Original Assignee
株式会社カンセイ
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Abstract

(57)【要約】 補正タンクの底面に細孔(オリフィス)を穿設して、補
正タンク内で結露した液体を補正タンク外部へ排出し
て、補正タンク内における空間容積を常に一定に維持せ
しめて、メインタンク内の体積測定の精度、信頼性を高
めることができる体積測定装置を提供することにある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、タンク内に入れられた液体の体積(容量)を、メインタンクと補正 タンクとに夫々設けた第1のマイクロホン及び第2のマイクロホンと、メインタ ンクと補正タンクとの体積を変化せしめる体積変化手段を用いて測定する体積測 定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の体積測定装置として、例えば特願平1−27808号(特開平2−2 06723号公報)による出願を済ませている。この考案の理解を容易ならしめ るため、上記出願の体積測定装置の基本構造を図1に基いて説明する。
【0003】 1はスピーカ(体積変化手段)であり、この体積変化手段には増幅器2を介し て発振器3が接続されている。この体積変化手段によりメインタンク4と補正タ ンク5が仕切られるように構成されている。さらにそのメインタンク4側にはコ ンデンサマイク(第1のマイクロホン)6が設けられ、また補正タンク5側には 上記第1のマイクロホンより感度が低いダイナミックマイクロホン(第2のマイ クロホン)7が設けられている。(なお第2のマイクロホンは、コンデンサマイ クロホンの受信面の全面に、例えば微細孔を有するテープ等を貼着して、ダイナ ミックマイクロホンと同等の感度を持たせて構成してもよい。)また前記スピー カ1は、所定の角周波数ω0 で駆動する。
【0004】 ここで補正タンク5の容積をV2 、メインタンク4内の気体の体積をV1 、メ インタンク4内の液体の体積をVL 、メインタンク4内の気体の体積V1 とメイ ンタンク4内の液体の体積VL の和をVT (メインタンク4の全容積)とする。
【0005】 補正タンク5の圧力変化ΔP2 (t)は、
【0006】
【数1】
【0007】 となる。
【0008】 またメインタンクの圧力変化ΔP1 (t)は、
【0009】
【数2】
【0010】 となる。
【0011】 ここで、補正タンク5の圧力変化の振幅値をA2 、メインタンク4の圧力変化の 振幅値をA1 とすると、これらの振幅値の比は式(3a),(3b)より
【0012】
【数3】
【0013】 となる。
【0014】 これより
【0015】
【数4】
【0016】 となり、メインタンク4内に収納された液体の体積VL
【0017】
【数5】
【0018】 となる。
【0019】 なお、ΔVは予め実験により求めておくものとする。
【0020】 次に上記原理に基づいて本発明による具体的実施例の説明をする。
【0021】 補正タンク5とメインタンク4との間にスピーカ(体積変化手段)1を置いた もので、また、メインタンク4と補正タンク5の静圧を等しくするため、両タン ク5,4間がオリフィス13を有する細いパイプ14で接続され、メインタンク 4と補正タンク5とが大気圧の影響を受けないように、略完全に閉じられた系と なっているため、スピーカ1の駆動角周波数ω0 がゆっくりした大気圧の変化に 比べて非常に大きく、また通気孔15における流体抵抗が非常に大きいことによ り、スピーカ1の駆動中は通気孔15が塞がれているように作用するので、タン ク4,5内の気圧はタンク4,5内外の気圧差による影響を全く受けない。ここ でこのパイプ14の圧力伝達の時定数は、スピーカ1による補正タンク5の圧力 変化の時定数よりも十分大きく、またタンク4,5外の大気圧、すなわち絶対圧 力の圧力変化の時定数より十分小さいものとする前提のもので、スピーカ1を角 周波数ω0 で駆動すると、補正タンク5の圧力変化ΔP2 (t)は、
【0022】
【数6】
【0023】 となる。メインタンク(4)が剛体のとき圧力変化ΔP1 (t)は次のようにな る。
【0024】
【数7】
【0025】 となる。
【0026】 すなわち、スピーカ1によって、メインタンク4と補正タンク5の夫々の体積 がv0 sinω0 tだけ角周波数ω0 で規則的に変動させられると、メインタン ク4内と補正タンク5内の夫々の圧力変動は夫々のタンク4,5に取付けられた コンデンサマイクロホン6、ダイナミックマイクロホン7によって検出され、メ インタンク4の圧力変動を検出したコンデンサマイクロホン6の出力は、ゲイン 1、中心角周波数ω0 のバンドパスフィルタ8によって角周波数ω0 の信号成分 が抽出され、その後、第2の振幅検出器9に供給され、
【0027】
【数8】
【0028】 が検出され出力される。また補正タンク5の圧力変動を検出したダイナミックマ イクロホン7の出力は、ゲインV1 倍、中心角周波数ω0 のバンドパスフィルタ 10によって角周波数ω0 の信号成分のみがV1 倍されて抽出され、その後第1 の振幅検出器11に供給され、γP00 が検出され出力される。その後、第1 の振幅検出器11からの出力γP00 は、第2の振幅検出器9からの出力
【0029】
【数9】
【0030】 で割算器12によって除算され、メインタンク4の気体の体積V1 が算出され、 その演算結果は、引算器24に供給され、設定されたメインタンク4の全容積V T から引算され、その結果メインタンク4内に収納された液体等の体積VL が算 出される。
【0031】
【考案が解決しようとする課題】
ところが上記構成の体積測定装置に設けられているスピーカ1にあっては、そ のスピーカ1の振動板1−1が、水平方向となるように配置されているために、 例えば、この体積測定装置を自動車用燃料タンクの燃料量計測装置として用いた 場合に、例えばエンジンの加熱あるいは気温の加熱等によるタンク内燃料の加熱 とその後の冷却が繰返しなされると、加熱時に補正タンク5内で気化されている 燃料が冷却時に液化される。すなわち、エンジンの始動後、燃料タンク内の燃料 は燃料ポンプによりエンジン燃料噴射装置に向けて送出されるが、燃料噴射装置 で消費されなかった燃料の余りはエンジン付近の熱により加熱されて燃料タンク に戻って来る。この結果、燃料タンク内の燃料は加熱され、温度が上昇する。
【0032】 一方で、蒸発した燃料蒸気はメインタンクと補正タンクの圧力を調整するため のオリフィスを通って補正タンク内に浸入するが、エンジン停止後の自然冷却に より液化する。この液化燃料(結露)がスピーカの振動板1−1上に溜り、そし てこの振動板1−1上に溜まる液化燃料が多くなると、その液化燃料の重量でス ピーカ1の体積変化動作に支障を起して、体積測定精度が低下し、またスピーカ 1のボイスコイルと振動板を結合している接着剤の接着強度を劣化せしめるとい う不具合があった。
【0033】 そこでこの不具合を解消するために補正タンク内に設備するスピーカの振動板 が垂直方向に位置されるように配置してスピーカ振動板上に結露液が溜まらない ように構成した体積測定装置を提案しているが、この場合、補正タンクの底壁が 閉塞状態にあるため、補正タンクの内部で生じた結露液が補正タンク内に蓄積さ れてきて、該補正タンク内の空間容積が次第に変化されることになる。そしてこ の補正タンク内空間容積の変化によって体積測定値の誤差が生じ、信頼性と精度 に欠ける体積測定装置となる問題点がある。
【0034】
【課題を解決するための手段】
本考案は、かかる問題点に着目してなされたもので、補正タンクの底面に細孔 (オリフィス)を穿設して、補正タンク内で結露した液体を補正タンク外部へ排 出して、補正タンク内における空間容積を常に一定に維持せしめて、メインタン ク内の体積測定の精度、信頼性を高めることができる体積測定装置を提供するこ とにある。
【0035】
【実施例】
以下に本考案を図面に示す実施例に基いて詳細に説明するが、本実施例の構造 と従来例で説明した構造との同一部分は、従来例で使用した符号を付して、その 同一構造部分の説明は省略する。
【0036】 実施例I 図2において30はスピーカであって、このスピーカ30には、環状のヨーク 31と、このヨーク31とプレート32によって、ヨーク31の周縁部に環状の マグネット33が固定されている。さらにこのマグネット33を挾持するヨーク 31及びプレート32は、環状のフレーム34により一体に固定保持されている 。35は環状フレーム34の周縁に固定リング36で挾持されている振動板であ って、この振動板35の中央部には、ボイスコイル37を巻回保持するボビン3 8が固定されており、このボビン38はヨーク31に設けられている環状透孔3 9を遊嵌して、マグネット33の内周面とヨーク31の軸部との間に形成される 空間部40内に臨むように位置されている。41は上記ヨーク31に設けられて いて、前記空間部40内に通じさせており、その空間部40内に生じた凝結液( 結露)をヨーク外へ排出せしめるための排出口である。42はメインタンク4の 内部に補正タンク5を形成するための補正タンク壁であって、この補正タンク壁 42の垂直壁面には開口部43が形成されており、この開口部43を、前記スピ ーカ30の振動板35で閉塞するようにして、補正タンク5内にスピーカ30が 固定されており、また補正タンク壁42の外側面及び内側面には、第1のマイク ロホン6及び第2のマイクロホン7が取付けられている。
【0037】 さらに上記補正タンク壁42の底壁面45は、片側の側壁より対応する側壁に 向って下方へ傾斜する傾斜面に形成されていて、この傾斜面の最下位置に、補正 タンク5内で結露した液体をメインタンク4内へ排出せしめるための細孔(オリ フィス)44が穿設されているものである。
【0038】 上記スピーカ30、第1及び第2のマイクロホンを取付けている補正タンク5 はユニット化されており、メインタンク4に形成されている開口部に、ゴムシー ル46を介して取付キャップ47により気密に固定されているものである。
【0039】 このように本実施例にあっては、補正タンクの底壁面が傾斜されており、その 傾斜底壁面の最下位置に細孔44が穿設されていることから補正タンク内で生じ た結露液を補正タンク外部へ有効に排出せしめることができる。
【0040】 実施例II 図3において、本実施例は、補正タンクを形成する壁面の底壁面45を、その 両側壁面側より底壁面の中央に向って下方向に傾斜する傾斜面となし、その傾斜 面の最下位置に、補正タンク5内で結露した液体をメインタンク4内へ排出せし めるための細孔(オリフィス)44を穿設したものである。
【0041】 従ってこの実施例においても、補正タンク内で生じた結露液をその傾斜面に沿 わせて補正タンクの外部へ有効に排出せしめることができる。
【0042】 実施例III 図4において、本実施例は、補正タンクを形成する壁面の底壁面45を、その 両側壁面側より底壁面の中央に向って下方向に傾斜する傾斜曲面となし、その傾 斜曲面の最下位置に、補正タンク5内で結露した液体をメインタンク4内へ排出 せしめるための細孔(オリフィス)44を穿設したものである。
【0043】 従ってこの実施例においても、補正タンク内で生じた結露液をその傾斜曲面に 沿わせて補正タンクの外部へ有効に排出せしめることができる。
【0044】
【考案の効果】
以上のように本考案は、メインタンク4と該メインタンクの容積よりも小さい 容積の補正タンク5との間に介装されかつメインタンク及び補正タンクの夫々の 体積を所定の周波数で変動せしめる体積変化手段1と、前記メインタンク内の圧 力変動を検出する第1のマイクロホン6と、前記補正タンク内の圧力変動を検出 する第2のマイクロホン7と、前記第1のマイクロホンの検出信号の振幅値を検 出する第1の振幅検出回路9と、前記第2のマイクロホンの検出信号の振幅値を 検出する第2の振幅検出回路11と、該第2の振幅検出回路の出力を前記第1の 振幅検出回路の出力で除算する割算器12とを備え、該割算器の出力に基づいて 前記メインタンクに収納された被測定体の体積を測定する体積測定装置において 、補正タンクの一部もしくは全体がメインタンクを占有する構造を有し、補正タ ンクの底部45は傾斜した構造を有し、かつ補正タンク底部の最低部にメインタ ンクと補正タンクを連結するオリフィス44を有せしめた体積測定装置であるか ら、これによれば、補正タンク内で生じた結露が、該補正タンク内に溜って補正 タンク内の空間容積を変化せしめるという不具合が解消できるので、体積測定値 の精度と信頼性が向上されるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の体積測定装置の全体構造説明図。
【図2】本考案第1実施例の体積測定装置の要部構造説
明図。
【図3】本考案第2実施例の体積測定装置の要部構造説
明図。
【図4】本考案第3実施例の体積測定装置の要部構造説
明図。
【符号の説明】
30…スピーカ 31…ヨーク 32…プレート 33…マグネット 34…フレーム 35…振動板 36…固定リング 37…ボイスコイル 38…ボビン 39…環状透孔 40…空間部 41…排出口 42…補正タンク壁 43…開口部 44…細孔 45…底壁面 46…ゴムシール 47…取付キャップ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メインタンク(4)と該メインタンクの
    容積よりも小さい容積の補正タンク(5)との間に介装
    されかつメインタンク及び補正タンクの夫々の体積を所
    定の周波数で変動せしめる体積変化手段(1)と、前記
    メインタンク内の圧力変動を検出する第1のマイクロホ
    ン(6)と、前記補正タンク内の圧力変動を検出する第
    2のマイクロホン(7)と、前記第1のマイクロホンの
    検出信号の振幅値を検出する第1の振幅検出回路(9)
    と、前記第2のマイクロホンの検出信号の振幅値を検出
    する第2の振幅検出回路(11)と、該第2の振幅検出
    回路の出力を前記第1の振幅検出回路の出力で除算する
    割算器(12)とを備え、該割算器の出力に基づいて前
    記メインタンクに収納された被測定体の体積を測定する
    体積測定装置において、補正タンクの一部もしくは全体
    がメインタンクを占有する構造を有し、補正タンクの底
    部(45)は傾斜した構造を有し、かつ補正タンク底部
    の最低部にメインタンクと補正タンクを連結するオリフ
    ィス(44)を有せしめたことを特徴とした体積測定装
    置。
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