JP2000018997A - ホ―ル素子を用いた水位センサ - Google Patents

ホ―ル素子を用いた水位センサ

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JP2000018997A JP11017495A JP1749599A JP2000018997A JP 2000018997 A JP2000018997 A JP 2000018997A JP 11017495 A JP11017495 A JP 11017495A JP 1749599 A JP1749599 A JP 1749599A JP 2000018997 A JP2000018997 A JP 2000018997A
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正男 二見
Akira Sakurai
明 櫻井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水中にエアが吸収されても正確な水位を検出
することができ、長期間使用してもセンサ特性が変化せ
ず、且つ、水位変化に対して正確な出力を得ることがで
きる水位センサを提供する。 【解決手段】 流入口4と流出口6とダイヤフラム11
とにより流路を形成する継手本体2、該継手本体上にダ
イヤフラムの周縁を挟持して固定する基板支持体13、
該基板支持体内に摺動自在に設けられダイヤフラムの上
面に固定した受圧板22、該受圧板の摺動面に設けた永
久磁石25、該永久磁石対向位置に固定したホール素子
27、前記受圧板をダイヤフラム側に押圧する主バネ2
9とからなり、前記ダイヤフラムに主バネに抗するバネ
力を付与してなるホール素子を用いた水位センサを構成
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気ポット等にお
いて、水位を圧力に変換し、圧力に応動するダイヤフラ
ムの変位をホール素子により検出するようにした、ホー
ル素子を用いた水位センサに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、電気ポットにおいては、内部の
水を100℃に沸騰させ、このまま3乃至5分程度経過
させて塩素やカルキを抜き、次いでヒータによって常時
95℃程度に維持するように制御を行っている。この電
気ポットにおいては、内部に存在する水の量を外部から
容易に見ることができるようにするため、また、水位が
一定以下に下がったときには警報表示し、あるいはヒー
タの作動を調節することが必要であり、そのためには、
電気ポット内の水の量を検出して出力するセンサが必要
となる。
【0003】このようなところに用いられるセンサとし
ては、例えば図12に示すようなホール素子を用いた圧
力センサが用いられている。即ち、底面30中央に継手
部31を備えた継手本体32の外周筒部33には、基板
支持体34の下端面の外周係止部35がダイヤフラム3
6の外周縁を挟持して固定されており、基板支持体34
の外周の一部には平板状の基板支持部37が形成され、
この基板支持部37には端子38を備えた基板40が固
定されている。
【0004】基板支持体34のガイド室41内には、略
円筒状の受圧板42が摺動自在に配置されており、受圧
板42の下端はダイヤフラム36の中心上部に固定さ
れ、その外周の一部には平坦部43が形成され、平坦部
43には永久磁石44が内装固定されている。基板支持
体34のガイド室41の内壁の一部は、上記受圧板42
の平坦部43と同様の平坦部45が形成され、両者の嵌
合によって、基板支持体34内のガイド室41で受圧板
42は回転せずに上下動可能となっている。
【0005】基板支持部37に固定された基板40に
は、基板支持体34の平坦部45を形成する平坦壁46
に対向してホール素子47を固定しており、ガイド室4
1内を摺動する受圧板42に固定した永久磁石44が、
ホール素子47に近接する程度に応じて変化する磁力に
より信号を出力するようにされている。受圧板42の上
端面は、基板支持体34の上部に螺合した調整ねじ48
に支持された主バネ49により押圧され、その下端面
は、ダイヤフラム36を介して継手本体32の底面30
に支持された対向バネ49Aにより押圧されている。
【0006】上記のような構造の圧力センサを、図13
に示すように、電気ポットの水位センサ9として用いる
際には、電気ポット本体の貯水室50の底面部51に連
結する水位検出管52の上端部を継手本体32の継手部
31に連結する。このとき、貯水室50内に水が存在す
ると、その水は水位検出管52の中に入ってくるが、そ
の際に、最初、水位検出管52内にエア溜53が存在す
るので、このエア溜53内のエアを貯水室50内の水の
水頭圧力によって圧縮する。このため、水位センサ9に
おいては、この圧力がダイヤフラム36に作用してこれ
を前記図12において上方に押し上げる力を生じるの
で、受圧板42には、主バネ49と、自重が下方に作用
し、対向バネ49Aとダイヤフラム36に作用するエア
の圧力が上方に作用して互いにバランスし停止してい
る。
【0007】したがって、貯水室50内の水が、吐出管
54から消費されると、貯水室50内の水位が下がり、
水位検出管52に作用する水頭圧が低下するので、ダイ
ヤフラム36に作用する圧力が低下し、受圧板42はそ
の分降下する。このような作動によって、貯水室50内
に充分水が存在するときには受圧板42が上方に位置
し、永久磁石44がホール素子42に近接しているの
で、その時の水位信号が出力される。その後、貯水室5
0内の水の使用により、水位が低下すると、上記のよう
に受圧板42はそれに伴って降下し、最終的にホール素
子42が永久磁石44の磁力を検出しなくなると、ホー
ル素子の出力が小さくなり、貯水室50内の水が所定水
位下になったことを検出し、外部への警報表示、あるい
はヒーターの制御等を行うよになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなホール素
子を用いた水位センサにおいては、水位センサに作用す
る圧力をより厳密に見ると、図13(イ)において、貯
水室50内の水位と水位検出管52内の空気と水の境界
面55との水頭差Aによる水頭圧と、水位検出管52内
において圧縮されているエアの圧力とがバランスしてお
り、貯水室50内の水位が低下すると水位検出管52内
のエアを圧縮する力が減少するので、水位検出管52内
のエアが膨張し、水位検出管52における空気と水の境
界面53の位置はわずかずつ降下し、降下した境界面5
5と貯水室50内の水位との水頭圧が水位検出管52の
エア圧とバランスして、このエア圧を水位センサで検出
することとなる。
【0009】このような電気ポットにおいては、電気ポ
ットの使用中に、水位検出管52内のエアは、次第に水
の中に吸収されてしまう。したがって、何ら内部の水を
消費しないにも関わらず、図13(イ)に示す水位検出
管52の空気と水の境界面53の位置から、図13
(ロ)に示す境界面55’の位置に上昇する。このとき
のセンサが検出しているエアの圧力は、貯水室50内の
水位と水位検出管52内の空気と水の境界面53との水
頭差Aによる水頭圧とのバランス圧力であるため、図1
3(イ)に図示されている、エアが水に吸収されていな
い状態における貯水室50内の水位から更に水が使用さ
れて低下した水位と同じ圧力となり、電気ポットに吸収
されるエアの状態に応じて、検出される水位は異なると
いう欠点があった。
【0010】上記のような水位センサの欠点を解消する
ためには、水位センサを水位検出管内のエアの圧縮状態
を検出することなく、水位センサのダイヤフラムに直接
貯水室内の水の圧力を作用させることも考えられる。そ
の際には、例えば図14に示すように、吐出管54の途
中に水位センサ9を配置し、前記水位センサ9の継手本
体32の底面30中央に設けた継手部31を水の流入口
とし、継手本体32の周壁に吐出口に連通する流出口を
設け、貯水室内の水はダイヤフラムの下側室を通って吐
出することとなる。
【0011】このような構成の水位センサとしたときに
は、ダイヤフラムの下側室内には流路を遮るように対向
バネ49Aとしてのコイルスプリングが存在するので、
使用する水は常にこのコイルスプリングと接触するた
め、長期間この電気ポットを使用していると、表面積の
きわめて大きなコイルスプリング表面に、水に含まれて
いるカルシウム分等各種の成分が付着し、スプリング特
性を変化させるので、センサの正確な作動が妨げられ、
最後には使用不能となってしまう。
【0012】上記欠点を更に解消するため、上記対向バ
ネ49Aとしてのコイルスプリングを取り除き、受圧板
の上方への押圧力は水の圧力のみとすることも考えられ
る。その際の水位センサの出力電圧の状態を検討する
と、図15(イ)に示す対向バネのある場合と図15
(ロ)に示す対向バネの無い場合とのグラフの比較から
明らかなように、対向バネのある場合は、圧力変化が生
じると圧力に比例した出力が得られるのに対して、対向
バネのない場合は、下から受圧板を押し上げる力がない
ため、主バネと調整ネジとの間に隙間が生じる。これに
より、加圧初期にはダイヤフラムのみの弱いロードスケ
ールで動き、主バネと調整ネジが密着した段階で主バネ
のロードスケールが加わるため、図15(ロ)のような
特性となり、水位検出器としての作動が不適切なものと
なる。
【0013】したがって、本発明は、水中にエアが吸収
されても正確な水位を検出することができ、長期間使用
してもセンサ特性が変化せず、且つ、水位変化に対して
正確な出力を得ることができる水位センサを提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記欠点を解
消するため、流入口と流出口とダイヤフラムとにより流
路を形成する継手本体、該継手本体上にダイヤフラムの
周縁を挟持して固定する基板支持体、該基板支持体内に
摺動自在に設けられダイヤフラムの上面に固定した受圧
板、該受圧板の摺動面に設けた永久磁石、該永久磁石対
向位置に固定したホール素子、前記受圧板をダイヤフラ
ム側に押圧する主バネとからなり、前記ダイヤフラムに
主バネに抗するバネ力を付与してなるホール素子を用い
た水位センサを構成したものである。
【0015】本発明は、上記のように構成したので、貯
水室内に水が存在しないときには、受圧板はダイヤフラ
ムのバネ力によって、主バネ及び受圧板の自重に抗して
所定位置を維持している。貯水室内に水が存在すると、
水位に応じた水圧が継手本体の流入口を介してダイヤフ
ラムの下側に作用し、受圧板を上昇させ、受圧板に設け
た永久磁石の変位をホール素子により検出し、貯水室内
の水位を検出する。水の流路内にはコイルバネ等が存在
しないので水によって変質することなく長期間安定した
作動を行う。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面に沿って説
明する。
【0017】(1)第1の実施例 図1は、本発明によるホール素子を用いた水位センサ1
であり、継手本体2とダイヤフラム11以外は前記図1
2に示した従来例と同様の構成をなす。この水位センサ
1は、前記図14に示すように、吐出管54の下端に設
置されるものであり、継手本体2の底面3中心部には貯
水室50に連通する流入口4を備え、側壁5には吐出口
54に連通する流出口6を備えている。また、側壁5に
おける流出口6以外の部分は流入口4に向けて傾斜する
テーパ面7を形成している。
【0018】継手本体2の上面8には段部10が形成さ
れ、その内側には後に詳述するダイヤフラム11の外周
のフランジ部12が載置される。継手本体2の上面8の
段部10には、基板支持体13の下端フランジ部14の
下面の突出部15が嵌合して、両者の間でダイヤフラム
11のフランジ部12を挟持し固定している。
【0019】ダイヤフラム11はシリコンゴム製で、図
2に示す構造をなし、中心部は受圧板支持部16、その
周囲にドーナツ状のバネ力付与部17、その外周にフラ
ンジ部12が形成されている。また、このシリコンゴム
材質の硬度は、従来のダイヤフラムの硬度の50から6
0程度とし、硬度を上げている。また、バネ力付与部1
6の厚さは従来の0.2mmから0.3mm程度に厚く
している。更に、ダイヤフラムの下面に水圧が作用して
いない状態におけるバランス位置は、図3に示すように
従来の(イ)に示す位置よりも1mm程度下げている。
なお、ゴムの材質は、食品衛生法上から、従来のEPD
Mの材質から上記のようにシリコンゴムとすることが好
ましい。
【0020】基板支持体13の外周の一部には平板状の
基板支持部18が形成され、この基板支持部18には端
子19を備えた基板20が固定されている。基板支持体
13のガイド室21内には略円筒状の受圧板22が摺動
自在に配置されており、受圧板22の下端はダイヤフラ
ム11の受圧板支持部16上に固定され、受圧板22の
平坦部24には永久磁石25が内装固定されている。基
板支持体13のガイド室21の内壁の一部は、上記受圧
板22の平坦部24と同様の平坦部26が形成され、両
者の嵌合によって、基板支持体13内のガイド室21で
受圧板22は回転せずに上下動可能となっている。
【0021】基板支持体13に固定された基板20に
は、基板支持体13の平坦部24を形成する平坦壁に対
向してホール素子27を固定しており、ガイド室21内
を摺動する受圧板22に固定した永久磁石25がホール
素子27に近接する程度に応じて変化する磁力により信
号を出力するようにしている。受圧板22の上端面は、
基板支持本体13の上部に螺合した調整ネジ28に支持
された主バネ29により押圧されている。
【0022】上記の構成をなす水位センサ1の作動に際
しては、貯水室内に水が存在しないときには、受圧板2
2はダイヤフラム11の大きなバネ力によって、主バネ
29及び受圧板22の自重に抗して所定位置を維持して
いる。貯水室内に水が存在すると、水位に応じた水圧が
継手本体2の流入口4を介してダイヤフラム11の下側
に作用し、受圧板22を上昇させ、受圧板22に設けた
永久磁石25の変位をホール素子27により検出し、貯
水室内の水位を検出する。
【0023】このように、水の流路内にはコイルバネ等
が存在しないので、水によって変質することなく長期間
安定した作動を行うほか、ダイヤフラム自身にバネ特性
をもたせたので図15(ハ)に示すように、圧力の初期
状態から直ちに圧力に比例した出力電圧を得ることがで
きる。また、側壁5には流入口4に向けて傾斜するテー
パ面7を形成しているので、容器内の水が空の状態で
は、センサ内に水が残らないようにし、水分中のカルシ
ウムが沈殿しないようにすることができる。また、従来
の対向バネを用いることがないので部品点数が減少し、
組立工数も減少し、安価なセンサとすることもできる。
【0024】(2)第2の実施例 本実施例は、前記図1における基板20の取付部分への
湯水の浸入防止および内部の空気膨張による基板20の
損傷防止および永久磁石25とホール素子間の感度向上
を目的としたものである。
【0025】なお、以下の各実施例の図面に描いた圧力
センサは、主として前記図13に示した水位検出管52
の先端部に取り付けるタイプの圧力センサであるが、前
記図14に示した吐出管54の途中に取り付けるタイプ
の圧力センサ(即ち、図1に示した第1の実施例のタイ
プ)に対しても、本実施例を適用できるのは勿論であ
る。また、以下の各実施例に示した圧力センサと、前記
図12に示した圧力センサとは、各構成部材の寸法,形
状が多少異なるが、機能,作用は同一であるので、以下
の各実施例では、例えば基板40(図12の場合)に対
して、単に基板40B(図4の場合)と添字Bを付して
記し、重複説明を省略する。
【0026】図4に示すように、従来の圧力センサ10
0では、基板支持体34Bの上部側に長方形箱状の基板
収納部101を設け、該収納部101にホール素子や演
算用のIC102を搭載した基板40Bを収納してい
た。そして、基板40Bの周囲に充填剤としてウレタン
樹脂103を流し込み、脱泡後、オーブンに入れて加熱
して固める方式により基板収納部101を防水構造とし
ていた。
【0027】しかしながら、前記従来方式は、ウレタン
樹脂注入用のディスペンサ,脱泡装置,オーブン等の高
価な設備を必要とし、作業工数がアップするという問題
点があった。また、性能面では温度上昇に伴いウレタン
樹脂103が膨張し、基板40Bを圧迫するため、基板
からの出力特性が変動するおそれがあった。そこで、図
5,図6に示す対策を採った。
【0028】図5、図6に示すように、基板収納部10
1への湯水浸入の防止手段として合成ゴム等からなるゴ
ムキャップ110を使用する。また、ゴムキャップ11
0の取付時に湯水の漏れを起こさないように、基板収納
部101の四隅にR形状を設ける〔図6(イ)参照〕。
ゴムキャップ110は、基板収納部101の形状に嵌め
込むために全体形状は略長方形をなしている。ゴムキャ
ップ110の内、基板収納部101へ嵌め込む外周壁部
110dには、図6(ロ)に示すように、断面形状が斜
面をなす斜面部110aを形成し、該斜面部の上部に外
側に向けて突起部110bを形成する。また、基板収納
部101の端面101aに当接するように、外周部に当
接突起110cを形成する。
【0029】このようにすれば、図6(ロ)に示すよう
に、ゴムキャップ110を基板収納部101に押し込ん
だ際に、外周壁部101dは矢印Cに示す如く内側に倒
れ込み、矢印Dに示す如く、外側方向に力が働く状態で
固定される。従って、シール性があり、且つ外れ難い。
【0030】また、図5(イ)に示すように、基板支持
体34Bの一部に空気穴112を形成する。このように
すれば、温度上昇時であっても内部の空気が膨張し、ゴ
ムキャップ110が外れてしまうことがない。
【0031】以上に説明した如く湯水浸入対策としてゴ
ムキャップ方式を採用すれば、従来方式で必要としてい
た大がかりな設備が不要となり、また作業工数が減少す
るので、コストダウンに寄与し、介在物としてのウレタ
ン樹脂を除去したので温度変化に伴う特性変動が低減で
き、温度検出の精度アップに寄与する。
【0032】(3)第3の実施例 本実施例は、図7(ロ)に示す如く、永久磁石44Bと
ホール素子47Bとの間隔を小さくすることにより、ホ
ール素子が受ける磁力を強くする場合である。このよう
にすれば、磁力増加により基板40Bに実装したICに
よる増幅率を下げることができ、その結果としてセンサ
の精度を向上させることができる。
【0033】即ち、従来の構造は、図5(ロ)に符号E
で示すように、基板支持体34Bの側壁を挟んで永久磁
石44Bとホール素子47Bとが対向配置されていた。
この側壁の存在により、永久磁石44Bとホール素子4
7Bとの間隔は約1.5mmと大きくなっていた〔図8
(イ)参照〕。従って、ホール素子47Bが受ける磁力
は間隔の二乗に反比例して減少するので、基板40B上
で約100倍に増幅して検出信号とする必要があった。
【0034】しかし、増幅率をもっと低くすることがで
きれば、圧力検出の精度を向上させることができる。そ
こで、以下の手段を採り、永久磁石とホール素子との間
隔を狭くし、圧力検出の精度を向上させる。
【0035】即ち、図7(イ),(ロ)に示すように、
合成樹脂製の基板支持体34Bに窓穴121を形成し、
永久磁石とホール素子との配置間隔を約0.5mmと狭
くし〔図9(イ)参照〕、ホール素子が受ける磁力の強
さを強める。するとホール素子の出力電圧は増加するの
で、基板40B上での増幅率を約50倍と減少させるこ
とができ、その結果、センサの精度を向上させることが
できる。
【0036】この実測結果を図8,図9に基づいて説明
する。先ず、図8(イ)に、従来仕様(図1,図4,図
12に示した全ての場合)における永久磁石25(44
B,44)と基板支持体13(34B,34)とホール
素子27(47B,47)との配置関係および永久磁石
とホール素子との間隔(約1.5mm)を示す。この従
来仕様では、ホール素子単品での変位−電圧特性は、図
8(ロ)に示すように、センサ出力の直線性を考慮する
とリフト量(永久磁石の移動量)は最大でも約0.5m
m程度より確保できない。この場合は、増幅率を100
倍にすると、図8(ハ)に示す出力電圧を得ることがで
きる。
【0037】図9は、基板支持体34Bに窓穴121を
設けて永久磁石とホール素子を近づけた場合(約0.5
mm)であって、その他の部分は前記図8の場合と同一
である。この場合は、図9(ロ)に示すように、センサ
出力の直線性を考慮するとリフト量は最大でも約0.5
mm程度しか確保できないが、増幅率は50倍にするだ
けで図9(ハ)に示す出力電圧を得ることができる。即
ち、図9(ハ)と前記図8(ハ)を比較すると明らかな
ように、永久磁石とホール素子との間隔を狭くすると、
低い増幅率で同等の出力電圧を得ることができる。その
結果、センサの精度を向上させることができる。
【0038】(4)第4の実施例 本実施例は前記第3の実施例で採用した基板支持体34
Bに設けた窓穴121(図7参照)に加えて、永久磁石
の取付角度を工夫することにより永久磁石のリフト量
(永久磁石の移動距離)を増加させ、圧力センサの精度
を向上させたものである。
【0039】先ず、図10(イ)に示すように、永久磁
石25(44B,44)の下端右角部は従来通り(図
9)とし、上端部側を内側に約20°傾けて配置する。
この時には、図10(ロ)に示すように、センサ出力の
直線性を考慮するとリフト量は最大で約1.0mm程度
の確保ができ、増幅率は100倍にすると、図10
(ハ)に示す出力電圧を得ることができる。しかし、こ
の場合は、リフト量は約1.0mmと大きくなるもの
の、増幅率を100倍にしなければならない
【0040】そこで、図11(イ)に示すように、永久
磁石25(44B,44)を約20度傾け、更に永久磁
石の下端右角部をホール素子側に約1.2mm接近させ
て配置する。この時には、図11(ロ)に示すように、
センサ出力の直線性を考慮するとリフト量は最大で約
1.0mm程度の確保ができ、増幅率を50倍にする
と、図11(ハ)に示す出力電圧を得ることができる。
このようにすれば、リフト量が増えることになり、結果
として圧力センサの精度を向上させることができる。
【0041】
【発明の効果】本発明は、上記のように水中にエアが吸
収されても正確な水位を検出することができ、長期間使
用してもセンサ特性の変化せず、且つ、水位変化に対し
て正確な出力を得ることができ、水の流路内にはコイル
バネ等が存在しないので水によって変質することなく長
期間安定した作動を行う。また、従来の対向バネを用い
ることがないので部品点数が減少し、組立工数も減少
し、安価なセンサとすることもできる。更に、側壁には
流入口に向けて傾斜するテーパ面を形成したものにおい
ては、容器内の水が空の状態では、センサ内に水が残ら
ないようにし、水分中のカルシウムが沈殿しないように
することができる。
【0042】更にまた、ホール素子等を搭載した基板に
対する防水手段を従来の合成樹脂による封止から、ゴム
キャップによる封止にしたので、前記基板に応力が加わ
らず基板から安定した出力特性を得ることができる。ま
た、永久磁石とホール素子との間隔を近づける手段を採
ったので、ホール素子は強力な磁力を受けることがで
き、精度の高い信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示し、(イ)は断面
図、(ロ)は(イ)のA−A線断面である。
【図2】本発明のセンサに用いるダイヤフラムの断面図
である。
【図3】本発明と従来のセンサの構造の比較を示し
(イ)は従来のセンサ、(ロ)は本発明のセンサであ
る。
【図4】本発明の第2の実施例と比較する従来例を示
し、(イ)は(ロ)のA−A線断面、(ロ)は断面図、
(ハ)は側面図である。
【図5】本発明の第2の実施例を示し、(イ)は(ロ)
のA−A線断面、(ロ)は断面図、(ハ)は側面図であ
る。
【図6】同第2の実施例の細部を示し、(イ)は樹脂本
体(基板支持体)の基板収納部の四隅にRを設けた図、
(ロ)はゴムキャップの外周面の細部を説明する断面図
である。
【図7】本発明の第3の実施例を示し、(イ)は(ロ)
のA−A線断面、(ロ)は断面図である。
【図8】同第3の実施例と比較する従来例を示し、
(イ)は断面図、(ロ)はホール素子単品の特性図、
(ハ)は基板回路における増幅後の出力特性図である。
【図9】同第3の実施例の実測結果を示し、(イ)は断
面図、(ロ)はホール素子単品の特性図、(ハ)は基板
回路における増幅後の出力特性図である。
【図10】本発明の第4の実施例を示し、(イ)は断面
図、(ロ)はホール素子単品の特性図、(ハ)は基板回
路における増幅後の出力特性図である。
【図11】同第4の実施例の変形例を示し、(イ)は断
面図、(ロ)はホール素子単品の特性図、(ハ)は基板
回路における増幅後の出力特性図である。
【図12】従来例を示し、(イ)は断面図、(ロ)は
(イ)のA−A線断面図である。
【図13】従来のセンサの設置例と作動状態を示し、
(イ)は初期状態を示し(ロ)はエアが吸収された状態
を示す。
【図14】本発明を適用する電気ポットの概略構成図で
ある。
【図15】水位セ9サの圧力−出力電圧特性を示し、
(イ)は水位センサに対向バネも設けた場合、(ロ)は
対向バネを単に取り除いた場合、(ハ)は対向バネを取
り除いたものにおいてダイヤフラムにバネ特性を持たせ
た本発明の場合を示す。
【符号の説明】
1 水位センサ 2 継手本体 3 底面 4 流入口 5 側壁 6 流出口 7 テーパ面 8 上面 11 ダイヤフラム 12 フランジ部 13 基板支持体 15 突出部 16 バネ力付与部 17 基板支持部 18 端子 20 基板 21 ガイド室 22 受圧板 24 平坦部 25 永久磁石 26 平坦部 27 ホール素子 28 調整ネジ 29 主バネ 34B 基板支持体 40B 基板 44B 永久磁石 47B ホール素子 101 基板収納部 102 演算用のIC 103 ウレタン樹脂 110 ゴムキャップ 110d 外周壁部 112 空気穴

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入口と流出口とダイヤフラムとにより
    流路を形成する継手本体、該継手本体上にダイヤフラム
    の周縁を挟持して固定する基板支持体、該基板支持体内
    に摺動自在に設けられダイヤフラムの上面に固定した受
    圧板、該受圧板の摺動面に設けた永久磁石、該永久磁石
    対向位置に固定したホール素子、前記受圧板をダイヤフ
    ラム側に押圧する主バネとからなり、前記ダイヤフラム
    に主バネに抗するバネ力を付与してなることを特徴とす
    るホール素子を用いた水位センサ。
  2. 【請求項2】 継手本体の側壁に流出口に向けてテーパ
    面を形成してなる請求項1記載のホール素子を用いた水
    位センサ。
  3. 【請求項3】 前記ダイヤフラムは、シリコンゴム製で
    ある請求項1又は請求項2記載のホール素子を用いた水
    位センサ。
  4. 【請求項4】 前記ダイヤフラムのゴム硬度は60度で
    ある請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のホール素
    子を用いた水位センサ。
  5. 【請求項5】 前記ダイヤフラムの厚さは0.3mmで
    ある請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のホール素
    子を用いた水位センサ。
  6. 【請求項6】 前記ダイヤフラムのバネ力付与部の位置
    は流出口の上面より1mm下方に設定してなる請求項1
    乃至請求項5のいずれかに記載のホール素子を用いた水
    位センサ。
  7. 【請求項7】 前記水位センサは電気ポット用である請
    求項1乃至請求項6のいずれかに記載のホール素子を用
    いた水位センサ。
  8. 【請求項8】 前記基板支持体はホール素子を搭載した
    基板を収納する基板収納部を備えてなり、該基板収納部
    をゴムキャップで封止してなる請求項1乃至請求項7の
    いずれかに記載のホール素子を用いた水位センサ。
  9. 【請求項9】 前記基板収納部に空気穴を設けたことを
    特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のホ
    ール素子を用いた水位センサ。
  10. 【請求項10】 前記永久磁石とホール素子との間に介
    在する基板支持体の側壁に窓穴を形成し、前記永久磁石
    とホール素子とを近接した配置してなる請求項1乃至請
    求項9のいずれかに記載のホール素子を用いた水位セン
    サ。
  11. 【請求項11】 前記ホール素子に対して永久磁石を斜
    めに配置してなる請求項1乃至請求項10のいずれかに
    記載のホール素子を用いた水位センサ。
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