JPH06148440A - 中空導波路及びその製造方法 - Google Patents

中空導波路及びその製造方法

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JPH06148440A
JPH06148440A JP4297319A JP29731992A JPH06148440A JP H06148440 A JPH06148440 A JP H06148440A JP 4297319 A JP4297319 A JP 4297319A JP 29731992 A JP29731992 A JP 29731992A JP H06148440 A JPH06148440 A JP H06148440A
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waveguide
hollow
amorphous fluororesin
pipe
metal
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JP4297319A
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Mitsunobu Miyagi
光信 宮城
Akishi Hongo
晃史 本郷
Mitsunori Saito
光徳 斉藤
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Hitachi Cable Ltd
Miyagi Mitsunobu
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Miyagi Mitsunobu
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の石英系光ファイバが使用できない光の
波長帯において低損失で量産性に優れ、しかも長期的信
頼性の優れた中空導波路及びその製造方法を提供する。 【構成】 中空の金属導波路1の内側に、伝送する光の
波長帯で透明な非晶質フッ素樹脂層2を形成した。ま
た、中空の金属導波路1の中に溶媒で溶解したフッ素樹
脂溶液を充填し、これを排出した後乾燥させて内周に非
晶質フッ素樹脂層2を形成すると共に、充填、排出、乾
燥を繰り返して所望の厚さの非晶質フッ素樹脂層2を形
成することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石英系光ファイバに使
用できない赤外波長帯及び紫外波長帯における光の伝送
に好適な可撓性を有する中空導波路及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】波長2μm以上の赤外光は、工業加工、
医療、計測、分析、化学等様々な分野で利用されてい
る。特に、3μm帯のEr−YAGレーザ、5μm帯の
COレーザ、10.6μm帯のCO2 レーザは、発振効
率が高く高出力で、水に対して大きな吸収率を有するた
め、工業加工用や医療用のレーザメスなどの光源として
極めて重要である。
【0003】ところで、従来の通信用に使用されている
石英系光ファイバは、波長2μm以上では分子振動によ
る赤外吸収が大きくなり極めて高損失となる。このため
これらのレーザ光を伝送する導波路として石英系の光フ
ァイバを使用することができない。
【0004】そこで、応用範囲の広い赤外波長帯で用い
る新しいタイプの光導波路の開発が活発となっている。
【0005】現在、研究開発がなされている波長2μm
以上の赤外光用の導波路は、充実タイプの赤外ファイバ
と中空導波路とに大別できる。
【0006】赤外ファイバの材料を分類すると、重金属
酸化物ガラス(GeO2 、GeO2 −Sb2 3 等)、
カルコゲナイトガラス(As−S、As−Se等)、そ
してハロゲン化物に分けられる。ハロゲン化物は、さら
にハライドガラス(ZnCl2 、CdF3 −BaF2
ZrF4 等)、結晶性金属ハロゲン化物(KRS−5,
AgCl、AgBr、KCl等)に分けられる。
【0007】中空導波路も構造、材料、形状の観点から
種々の導波路が提案、試作されている。特に誘電体内装
金属中空導波路は、大電力伝送のレーザ加工に適用する
ことを目的として提案されたものであり、ゲルマニウム
の薄膜をニッケル等の金属パイプの内周に形成(内装)
した導波路が開発された。この導波路の製造方法は、ま
ずエッチング可能なアルミニウム等からなる母材として
のパイプの外周にゲルマニウム薄膜をスパッタリング法
により形成し、さらにその外周に電気めっき法によっ
て、厚肉のニッケル層を形成し、最後に母材を化学的に
エッチング除去するものである。ゲルマニウム薄膜と機
械的強度を保つ厚肉のニッケル層との間には、銀薄膜を
介在させて、さらに低損失の導波路を得ることもでき
る。これまでに伝送損失0.05dB/m、伝送容量3
KWを達成し、金属板の切断及び溶接に十分なエネルギ
ーを伝送できることが確認された。このような中空導波
路は、充実タイプの赤外ファイバと比較して、入出力端
での反射損失が少なく、冷却効率が高いので、特に大電
力伝送に有利である。
【0008】一方、紫外波長領域においても、エキシマ
レーザ等レーザ化学の分野で重要な光源が存在するが、
従来このような紫外領域における導波路の研究開発は、
ほとんど行われていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、赤外波長帯
で用いる充実タイプの光ファイバは一般に屈折率が高
く、反射損が大きいため大電力伝送には不利である。特
に上述した従来のガラス質の光ファイバは、融点や軟化
点が低いため、わずかな損失でも光ファイバ端面に損傷
が生じやすい。また透過域もほとんどが波長6〜7μm
以下でCO2 レーザ光を伝送することは困難である。
【0010】結晶性の赤外ファイバは、透過域がCO2
レーザの波長帯10.6μmまで達するものもあるが、
繰り返し曲げにより塑性変形が生じたり、また潮解性が
大きいなど長期信頼性に問題がある。
【0011】中空導波路は、製作工程が複雑で量産化に
は限界があり、細径化や長尺化が困難である。上述した
ゲルマニウム内装金属中空導波路では、内装するゲルマ
ニウム薄膜は、スパッタリング法により形成されるの
で、その導波路の長さは製造装置に依存し、実際に製作
される導波路の長さは高々数mである。また導波路の内
径は、最終工程でエッチングされる母材パイプの外径に
なる。母材パイプは完全に除去されなければならず、そ
のため導波路の径を極めて小さくすることができない。
現状の導波路径の最小は1mm程度である。導波路径が
大きいほど機械的に曲げにくく、また曲げ損失が増大す
る。さらに多くの高次モードのレーザ光が伝搬するの
で、集光特性が劣化するという問題がある。
【0012】一方、紫外波長領域においては短波長ほど
レイリー散乱による損失が増加し、通常の光ファイバは
極めて高損失になる。このため導波路の開発はほとんど
行われていないのが現状であるが、レイリー散乱が無視
しうる中空構造の導波路が有望と考えられる。
【0013】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、従来の石英系光ファイバが使用できない光の波長帯
において低損失で量産性に優れ、しかも長期的信頼性の
優れた中空導波路及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、中空の金属導波路の内側に、伝送する光の
波長帯で透明な非晶質フッ素樹脂層を形成したものであ
る。
【0015】また、本発明は、中空の金属導波路の中に
溶媒で溶解したフッ素樹脂溶液を充填し、これを排出し
た後乾燥させて内周に非晶質フッ素樹脂層を形成すると
共に、充填、排出、乾燥を繰り返して所望の厚さの非晶
質フッ素樹脂層を形成したものである。
【0016】
【作用】上記構成によれば、導波路内に伝送される光の
ほとんどが中空領域を伝搬し、光が導波路内を伝搬する
際に非晶質フッ素樹脂層で吸収される光の量はわずかで
あるため、低損失で光伝送を行うことができ、しかも、
導波路は中空のため可撓性を有する。
【0017】また、中空の金属導波路の中に溶媒で溶解
したフッ素樹脂溶液を充填し、これを排出した後乾燥さ
せることで金属導波路の内壁に付着したフッ素樹脂溶液
の溶媒が蒸発して非晶質フッ素樹脂層が形成され、この
非晶質フッ素樹脂層の厚さは、充填、排出及び乾燥工程
を繰り返すことで制御することができるので量産が容易
となる。しかも形成される導波路の長さは製造装置に依
存せず長尺化が容易となる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0019】図1は本発明の中空導波路の一実施例を示
す断面図である。
【0020】同図に示すように、中空の金属導波路(中
空導波路)としてのニッケルパイプ1と、このニッケル
パイプ1の内側に設けられた(内装された)非晶質フッ
素樹脂層2と、非晶質フッ素樹脂層2の内壁によって形
成される中空領域3とで誘電体内装金属中空導波路4が
形成されている。
【0021】導波路4内に入射される光(レーザ光)
は、中空領域3と非晶質フッ素樹脂層2との境界及び非
晶質フッ素樹脂層2とニッケルパイプ1との境界で反射
を繰り返して伝搬する。
【0022】一般に、導波路内を伝搬するレーザ光に対
してニッケル等の金属は、光の吸収が大きく、レーザエ
ネルギーは金属層内に深く入り込むことはない。したが
って光学的にはフッ素樹脂層に接する金属層の厚さはス
キンデプス以上あれば十分である。
【0023】ニッケルパイプ1は光学的に伝送特性に関
与するだけでなく、導波路4の機械的強度を保つ働きも
している。非晶質フッ素樹脂層2に接する金属は、例え
ば銀や金等のように複素屈折率の絶対値が大きい程低損
失になる。ニッケルパイプ1のかわりに銀や金のパイプ
を用い直接内壁に非晶質フッ素樹脂層を内装すれば、さ
らに低損失な導波路を得ることができるが、経済的、機
械的特性を考慮すると実用的ではない。非晶質フッ素樹
脂層2に接する金属層は、その膜厚がスキンデプス以上
あれば十分であり、ニッケルパイプ1と非晶質フッ素樹
脂層2との間に、銀や金等ニッケルより複素屈折率の絶
対値が大きい金属薄膜を介在させた構造がより実用的で
ある。本願の中空導波路はこのような複数の金属層から
なる金属パイプに対しても有効である。
【0024】ここで、非晶質フッ素樹脂層2には、低屈
折率で紫外領域から赤外領域までの広い波長領域で透明
なものが存在する。このようなフッ素樹脂は、波長2.
5μm以上で有機物固有の吸収ピークを有するが、これ
は波長に対して離散的に存在し、例えばEr−YAGレ
ーザ、COレーザ、CO2 レーザ等の実用上重要なレー
ザの発振波長を避けることができる。
【0025】赤外領域において、材料固有の吸収ピーク
を有する波長以外の光でも非晶質フッ素樹脂の吸収係数
はゲルマニウム等の無機物と比較すれば大きい。しか
し、充実タイプの光ファイバと異なり、中空導波路は伝
送されるレーザエネルギーのほとんどが、損失を無視し
うる中空領域3に集中し、わずかに非晶質フッ素樹脂層
2で吸収されるだけなので、伝送損失はほとんどない。
【0026】また、誘電体内装金属中空導波路では、内
装される誘電体薄膜の屈折率が√2に近いほど伝送損失
は小さくなることが理論的に開示されている (A.Hongo,
K.Morosawa,T.Shiota,Y.Matuura,M.Miyagi,IEEE J.Quan
tum Electron.,vol.26,1510,1990) 。従来用いられてい
たゲルマニウムの屈折率は4であるのに対し、非晶質フ
ッ素樹脂の屈折率は1.3〜1.4であり、より低損失
な導波路が実現できる。
【0027】さらに、非晶質フッ素樹脂は、ある種の溶
媒に溶解することが可能であり、パイプ1内に注入して
直接成膜することができ、この膜はフッ素樹脂特有の耐
熱性、耐薬品性等の特長を有している。
【0028】図2は図1に示した中空導波路の製造方法
を説明するための説明図である。
【0029】同図(a)に示すように、N2 ガス流入管
10と、溶液流出管11とが設けられた容器内12に、
パーフルオロ溶媒に非晶質フッ素樹脂(一例として旭硝
子社製、サイトップ)が溶解されている溶液13が収容
されている。N2 ガス流入管10は、その下端が溶液1
3の液面より上方になるように配置され、溶液流出管1
1は、その下端が溶液13中になるように配置されてい
る。溶液流出管11の上端は三方弁14に接続されてい
る。N2 ガス流入管10にはN2 ガスが供給されるよう
になっている。
【0030】三方弁14には、コイル状のパイプ15が
着脱可能に接続されていると共に、他のN2 ガス流入管
16が接続されている。このN2 ガス流入管16にもN
2 ガスが供給されるようになっている。パイプ15は、
金属製あるいは金属薄膜が既に内装されているガラス製
の細径パイプである。
【0031】このような装置において、まず、三方弁1
4のハンドル17を回して流路を矢印A側になるように
切り替えておくと共に、N2 ガス流入管10にN2 ガス
を供給する。N2 ガスがN2 ガス流入管10に供給され
ると、N2 ガスの圧力で容器12内の溶液12が押し出
され、溶液流出管11、三方弁14を介してパイプ15
内に溶液が充填される。パイプ15内に溶液13が充填
された後、N2 ガス流入管10へのN2 ガスの供給を停
止すると共に、三方弁14のハンドル17を回して流路
を矢印B側に切り替える。N2 ガス流入管16にN2
スを供給すると、N2 ガスは三方弁14を介してパイプ
15内に入り、パイプ15内の溶液13がN2 ガスと共
に排出される。
【0032】溶液13の排出が完了されたパイプ15を
三方弁14から外し、同図(b)に示す乾燥機18内に
配置し、100℃前後の高温状態で約1時間乾燥する。
これによりパイプ15の内壁に付着した溶液13の溶媒
が乾燥して、非晶質フッ素樹脂層2が形成される(図
1)。
【0033】非晶質フッ素樹脂層2が所望の厚さになる
まで上述の工程を繰り返し、最後に200℃程度の雰囲
気中で約2時間乾燥させることによりパイプ15内に薄
膜を有する中空導波路が形成される。尚、この方法は前
述した従来のスパッタリング等の方法と比較して膜厚制
御はやや劣るものの、非晶質フッ素樹脂は屈折率が低い
ため内装誘電体膜厚の許容範囲が広く、膜厚制御の欠点
を十分補うことができる。
【0034】次に実施例の作用を述べる。
【0035】導波路内に伝送される光のほとんどが中空
領域を伝搬し、光が導波路内を伝搬する際に非晶質フッ
素樹脂層で吸収される光の量はわずかであるため、低損
失で光伝送を行うことができ、しかも、導波路は中空の
ため可撓性を有する。
【0036】また、中空の金属導波路の中に溶媒で溶解
したフッ素樹脂溶液を充填し、これを排出した後乾燥さ
せることで金属導波路の内壁に付着したフッ素樹脂溶液
の溶媒が蒸発して非晶質フッ素樹脂層が形成され、この
非晶質フッ素樹脂層の厚さは、充填、排出及び乾燥工程
を繰り返すことで制御することができるので量産が容易
となる。しかも形成される導波路の長さは製造装置に依
存せず長尺化が容易となる。
【0037】ここで、図3は中空導波路の内装誘電体の
膜厚と光の伝送損失との関係を示す図であり、横軸は内
装誘電体の膜厚、縦軸は薄膜の膜厚に対するHE11モー
ドの伝送損失をそれぞれ表わしている。但し、ここで伝
送する光は波長10.6μmのCO2 レーザ光とし、導
波路径は約800μmとする。ゲルマニウムの屈折率が
4であるのに対し、上述の非晶質フッ素樹脂の屈折率は
1.34と低い。このため図3に示すように、非晶質フ
ッ素樹脂内装銀中空導波路の場合は、従来のゲルマニウ
ム内装銀中空導波路と比較して、内装する薄膜の膜厚に
対する最低損失が約1/3に低減される。さらに伝送損
失は、内装する薄膜の膜厚に対して周期的に変化する
が、非晶質フッ素樹脂を内装した場合には伝送損失の変
化が緩やかとなり、薄膜の膜厚許容範囲を広くとること
ができる。同図より伝送損失は、誘電体膜の膜厚が約
1.8μmのとき最小値をとるので、図1に示した中空
導波路の非晶質フッ素樹脂層2の膜厚は約1.8μmに
設定されている。
【0038】図4は図1に示した中空導波路内を伝搬す
る光の波長と伝送損失との関係を示す図であり、横軸は
波長を示し、縦軸は伝送損失を示す。
【0039】同図に示すように、特性曲線は5個のピー
クを有しており、2.2μm、3.3μm、6.5μm
のピークは中空導波路に内装された薄膜の膜厚に依存す
るものであり、このピークの位置は薄膜の膜厚を変える
ことによって移動することができる。また、7.8μm
及び11.5μm付近に存在するピークは、非晶質フッ
素樹脂固有の吸収ピークである。この吸収ピークは材料
固有のものであり、その位置を移動させることは困難で
あるが、Er−YAGレーザ、COレーザ及びCO2
ーザの発振波長である3μm、5μm及び10.6μm
には吸収ピークは見られない。したがってこれらのレー
ザ光は低損失で伝送することができる。
【0040】図5は中空導波路の他の実施例の断面図で
ある。
【0041】図1に示した中空導波路との相違点は、ガ
ラスパイプ20の内周に金属薄膜層21を形成し、さら
にその内周に非晶質フッ素樹脂層22を形成した点であ
る。
【0042】この中空導波路23は、ガラスパイプ20
を用いているので、導波路の内壁の表面粗さが極めて小
さくなり、伝送損失が低減される。
【0043】この中空導波路の金属薄膜層21は、ガラ
スパイプ20内にニッケルの無電解メッキ液を流入して
排出することにより形成されたニッケル層と、ニッケル
層の上に銀の無電解メッキ液を流入して排出することに
より形成された銀層とからなる(図示せず)。光学的に
は銀層1層で十分であるが、銀層の付着力を高めるため
ガラスパイプ20と銀層との間にニッケル層を介在させ
ている。本実施例ではこの金属薄膜層21の厚さを約1
0μmとした。
【0044】以上において、本実施例によれば、中空の
金属導波路の内側に、伝送する光の波長帯で透明な非晶
質フッ素樹脂層を形成したので、従来の石英系光ファイ
バが使用できない光の波長帯において低損失で量産性に
優れ、しかも長期的信頼性の優れた中空導波路を実現す
ることができる。
【0045】尚、本実施例では、中空導波路内に伝送さ
せるレーザ光をCO2 レーザ等の赤外レーザ光の場合で
説明したが、これに限定されず紫外レーザ光に適用して
もよい。ただしその紫外レーザ光の波長に合わせて非晶
質フッ素樹脂層の膜厚を設定することはいうまでもな
い。
【0046】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0047】(1) 従来の石英系光ファイバが使用できな
い波長帯において低損失で耐環境性に優れている。
【0048】(2) 細径化や長尺化が容易である。
【0049】(3) 量産化が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中空導波路の一実施例を示す断面図で
ある。
【図2】図1に示した中空導波路の製造方法を説明する
ための説明図である。
【図3】図1に示した中空導波路の内装誘電体の膜厚と
光の伝送損失との関係を示す図である。
【図4】図1に示した中空導波路内を伝搬する光の波長
と伝送損失との関係を示す図である。
【図5】中空導波路の他の実施例の断面図である。
【符号の説明】
1 ニッケルパイプ 2 非晶質フッ素樹脂層 3 中空領域 4 誘電体内装金属中空導波路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の金属導波路の内側に、伝送する光
    の波長帯で透明な非晶質フッ素樹脂層を形成したことを
    特徴とする中空導波路。
  2. 【請求項2】 中空の金属導波路が金属パイプで形成さ
    れ、又はガラスパイプの内周に少なくとも一種類の金属
    薄膜を設けて形成されることを特徴とする請求項1に記
    載の中空導波路。
  3. 【請求項3】 中空の金属導波路の中に溶媒で溶解した
    フッ素樹脂溶液を充填し、これを排出した後乾燥させて
    内周に非晶質フッ素樹脂層を形成すると共に、充填、排
    出、乾燥を繰り返して所望の厚さの非晶質フッ素樹脂層
    を形成することを特徴とする中空導波路の製造方法。
JP4297319A 1992-11-06 1992-11-06 中空導波路及びその製造方法 Pending JPH06148440A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9335502B1 (en) 2014-12-19 2016-05-10 Baker Hughes Incorporated Fiber optic cable arrangement
US9488794B2 (en) 2012-11-30 2016-11-08 Baker Hughes Incorporated Fiber optic strain locking arrangement and method of strain locking a cable assembly to tubing
CN111929761A (zh) * 2020-08-06 2020-11-13 北京君德医疗设备有限公司 一种用于传导紫外线的管状结构

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