JP3395120B2 - 中空導波路とその製造方法 - Google Patents

中空導波路とその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石英系光ファイバを用
いて伝送することができない赤外波長帯における光の伝
送媒体に関するものである。その中でも特に、適度な可
撓性を有し、また耐熱性の特徴も有する中空導波路及び
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】波長2μm以上の赤外光は、工業加工、
医療、計測、分析、化学等非常に多くの分野で利用され
ている。特に3μm帯のEr:YAGレーザ、5μm帯
のCOレーザ、10μm帯のCOレーザは、発振効率
が高く高出力が得られるため、その大電力光エネルギー
の利用が工業加工を始め盛んに行われている。特にこれ
らの波長帯の光は水に対して大きく吸収されるため、歯
科治療やレーザメス等の医療分野における光源として極
めて重要である。
【0003】ところで、従来通信用として広く使用され
ている石英系光ファイバは、波長2μm以上の波長域に
おいては分子振動に起因する赤外吸収の増大のため極め
て伝送損失が大きくなる。この理由により、これらのレ
ーザ光の伝送媒体として石英系光ファイバの適用は困難
となる。
【0004】そこで、波長2umから12μmの中赤外
波長帯の光を伝送するために、石英系光ファイバに代わ
る新しいタイプの光伝送路の研究開発が活発となってい
る。
【0005】波長2μm以上の赤外光に対して、現在研
究開発が進められている伝送路は、伝送路の中心部が吸
収の小さな誘電体で充実された赤外用光ファイバと中空
状態の中空導波路に大別できる。
【0006】充実タイプの赤外用光ファイバを材料から
分類すると、重金属酸化物ガラス(GeO、GeO
−Sb等)、カルコゲナイドガラス(As−S、
As−Se等)そしてハロゲン化物が挙げられる。ハロ
ゲン化物は、更にハライドガラス(ZnCl、CdF
−BaF−ZrF等)、結晶性金属ハロゲン化物
(KRS−5、AgCl、AgBr、KCl等)に分類
できる。
【0007】中空導波路構造、材料、形状等の観点か
ら種々の導波路が提案、試作が行われている。その中で
特に、金属チューブ内部に高反射コーティングを施した
誘電体内装金属中空導波路は、大電力伝送のレーザ加工
に適用することを目的として提案されたものであり、ゲ
ルマニウムや硫化亜鉛の薄膜をニッケル等の金属パイプ
の内壁に形成(内装)した導波路が開発された。この導
波路の製造方法は、まずエッチング除去可能なアルミニ
ウム等からなる母材としてのパイプの外周にゲルマニウ
ムや硫化亜鉛等の無機材料の薄膜をスパッタリング法に
より形成し、更にその外周に電気めっき法によって、厚
肉のニッケル層を形成し、最後に母材を化学的にエッチ
ング除去するものである。ゲルマニウム又は硫化亜鉛薄
膜と機械的強度を保つ厚肉のニッケル層との間には銀薄
膜を介在させて、更なる低損失化も可能である。このよ
うな中空導波路は充実タイプの赤外光ファイバに比べ、
入出射端面での反射損失が極めて小さく、また中空タイ
入出射端面での反射損失が極めて小さく、また中空タイ
プのため導波路の外部だけではなく内部からの冷却が可
能であるため、特に大電力伝送に有利である。
【0008】更に、中空導波路の量産化、細径化及び長
尺化のため非晶質フッ素樹脂のコーティング法について
も検討が行われている。これは、フッ素樹脂を溶解した
溶液を、金属パイプもしくは金属薄膜を壁にコーティン
グしたガラスパイプにガスの圧力により充填と排出を行
い、最後に乾燥する簡便な方法である。そして、これら
一連の工程を繰り返すことにより、伝送光波長に対して
最適になるように膜厚制御できる。このことにより、中
空導波路の利点を生かしつつ量産、細径及び長尺であり
また長期信頼性の高い伝送路の実現が可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、赤外波長帯
で用いる充実タイプの光ファイバは通常屈折率が高い材
料により構成されており、入出射端面での反射損失が大
きくなり大電力伝送には不利な状況にある。また、前述
のガラス質の赤外光ファイバは、融点や軟化点が低いた
め、ファイバ端面での反射時における損傷が大きな問題
となる。またほとんどのファイバの透過領域は波長6μ
〜7μmまでであり、COレーザ光に対しては伝送
が不可能である。更に結晶質のファイバは、その透過領
域はCOレーザの波長帯を含むものもあるが、ファイ
頼性に欠ける。
【0010】 一方、無機材料を内装した中空導波路は、
製造工程が複雑で量産化には限界があり、また細径化や
長尺化が困難である。前述した誘電体内装金属中空導波
路では内装する薄膜は、スパッタリング法により形成さ
れるので、その導波路の長さは製造装置に依存し、実際
に製作される導波路の長さは高々数mである。また導波
路の内径は、最終工程でエッチング除去される母材パイ
プの外径になる。母材パイプは完全に除去されなければ
ならず、そのため導波路の内径を極めて小さくすること
ができない。現状の導波路内径の最小は0.8mm程度
である。導波路径が大きいほど、機械的に曲げにくく、
また曲げ損失の増大の割合も導波路径が大きいほど顕著
であり、更に多くの高次モードの励振を招きやすくな
り、集光特性の劣化が起こるという、実用上の問題点が
残される。
【0011】 またフッ素樹脂を内装した中空導波路にも
問題点が残されている。一つは、使用するフッ素樹脂自
体の問題である。フッ素樹脂は熱変形が260℃程度か
ら起こるため、入射レーザ光に対する導波路の伝送可能
光電力が小さくなる。更に、400℃以上では熱分解の
可能性があり人体に対して極めて有毒なフッ酸の発生の
危険性が挙げられる。また、フッ素樹脂は溌水性及び溌
油性を有するため、一度成膜された樹脂に対して溶液は
濡れにくくなり成膜速度が非常に小さくなる。
【0012】 フッ素樹脂以外の樹脂系材料については、
特開平4−223406号公報および特開平4−328
503号により可視から近赤外波長域において透明なポ
リイミド樹脂が開示されているが、本発明の利用用途と
して重要な2μmから12μmの中赤外波長領域におけ
るその透明性は何ら議論がなされていない。そのため、
中赤外領域における中空導波路の内装誘電体膜としての
適用可能性については全く明らかとなっていない。
【0013】更に、製造方法においての従来の問題点
は、特開昭61−28479号公報等に開示されている
樹脂材料等をガスの圧力による溶液の充填及び排出によ
る方法ではコーティングする管の内径や使用する溶液の
粘性度により成膜に問題を生じる場合がある。具体的に
は、内径1mm以下の導波路製作の場合、及び粘性度の
比較的高いポリイミド溶液の場合、毛細管現象等や溶液
の粘性度の作業環境温度依存性等によりその溶液の流速
は大きな影響を受け、成膜の再現性や均一性が非常に悪
化する可能性がある。
【0014】そこで、本発明の目的は上記課題を解決
し、2μmから12μmの中赤外波長帯において低損失
で量産性に優れ、しかも耐熱性に優れた中空導波路及び
その中空導波路を安定に製造する方法を提供することに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の中空導波
路を示す断面図である。
【0016】上記目的を達成するため、同図に示すよう
に、中空の金属導波路、あるいは金属薄膜をコートした
ガラスもしくは更に樹脂を外部にコートしたガラスパイ
プ1と、このパイプ1の内側に設けられた(内装され
た)ポリイミド樹脂層2と、ポリイミド樹脂層2の内壁
によって形成される中空領域3とで誘電体内装金属中空
導波路4が形成されている。
【0017】また、その安定な製造を可能とするため、
中空の金属導波路の中に溶媒を用いてポリイミド樹脂
を溶解した溶液を定量送液ポンプにより充填し、これ
を排出した後乾燥させて内壁にポリイミド樹脂層を均一
に形成すると共に、これら一連の成膜工程を繰り返すこ
とにより所望の膜厚のポリイミド樹脂層を形成できるよ
うにした。
【0018】
【作用】上記構成によれば、導波路内に伝送される光の
ほとんどが中空領域を伝搬し、光が導波路内を伝搬する
際にポリイミド樹脂層で吸収される光の量はわずかであ
るため、低損失な伝送が可能であり、しかも耐熱性を有
するため大きい伝送光電力にも耐えうる。
【0019】また上記製造法によれば、樹脂の充填、排
出、乾燥、加熱の一連の成膜工程の繰り返し回数により
ポリイミド樹脂層の形成の制御が可能となる。しかも定
量送液ポンプを用いることにより、安定した流量が得ら
れるため内壁に塗布される樹脂量が均一になり、均一な
膜厚で再現性の高い成膜が可能となる。更にこの技術は
エッチング工程を用いないため導波路の細径化が容易と
なり、また導波路の長さも製造装置には依存しないため
に長尺化も容易となる。
【0020】ここで、図2は中空導波路と内装誘電体の
膜厚と光の伝送損失との関係を示す図であり、横軸は内
装誘電体の膜厚、縦軸は薄膜の膜厚に対するHE11
ードの伝送損失をそれぞれ表している。ただし、ここで
伝送する光は波長10.6μmのCOレーザとし、導
波路径は0.8mmとする。ゲルマニウムの屈折率が4
であるのに対し、前述のポリイミド樹脂は一般に屈折率
は低く、1.55程度である。このため図2に示すよう
に、ポリイミド内装銀中空導波路の場合は、従来のゲル
マニウム内装銀中空導波路と比較して、内装する薄膜の
膜厚に対する最低損失が約1/3程度まで低減すること
ができる。更に伝送損失は、内装する薄膜に対して周期
的に変化するが、ポリイミド樹脂を内装した場合には伝
送損失の変化は緩やかとなり、薄膜の膜厚許容範囲を広
くとることができる。なお、以上のことは樹脂の吸収波
長帯を除く任意の波長でも同様であり、任意の使用波長
に対して低損失な導波路の実現が可能であることを示し
ている。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0022】図1に示すように、中空の金属導波路、あ
るいは金属薄膜をコートしたガラスもしくは更に樹脂を
外部にコートしたガラスパイプ1と、このパイプ1に内
装されたポリイミド樹脂層2と、ポリイミド樹脂層2の
内壁によって形成される中空領域3とで誘電体内装金属
中空導波路4が形成されている。導波路4内に入射され
る光(レーザ光)は中空領域3とポリイミド樹脂層2と
の境界及びポリイミド樹脂層2と銀薄膜との境界で反射
を繰り返して伝搬する。
【0023】一般に、導波路内を伝搬するレーザ光に対
して金属層は、光の吸収が大きく、レーザ光は金属層内
部に深く侵入しない。そのため、光学的には耐熱性高分
子層に接する金属層の厚さはスキンデプス以上あれば十
分である。
【0024】更に、導波路の機械的強度を保つために補
強層を上記の層の外部に形成する必要がある。そのた
め、金属やガラス等がその補強層として採用されてい
る。特に、製造技術や導波路の特性の観点から非常に
有用である内面が極めて整っているガラスパイプを、そ
のままでは脆いためガラスの外側に対して樹脂を塗布し
て強度を高めたパイプが補強層として最適である。
【0025】一般に有機材料特有の吸収波長帯が存在す
る。しかしながら、これは波長に対して離散的に存在
し、成膜する材料を適当に選択することにより、使用波
長帯で低損失な導波路が実現できる。ポリイミド樹脂
は、波長6μmから9μmで吸収を示すため赤外で重要
なEr:YAG、CO、COレーザの発振波長を避け
ることができる。
【0026】また、材料固有の吸収帯を除いた波長域で
も一般に有機材料の吸収係数はゲルマニウムや硫化亜鉛
等の無機物と比較すれば大きく、特にこのことは赤外領
域で顕著である。しかし、充実タイプの光ファイバとは
異なり、中空導波路は伝送されるレーザ光のほとんど
が、損失のない中空領域3に集中し、わずかにポリイミ
ド樹脂層2に吸収されるだけであるため、伝送損失は小
さい。
【0027】また、誘電体内装金属中空導波路では、内
装される誘電体薄膜の屈折率が1.41に近いほど伝送
損失は小さくなることが理論的に開示されている。ポリ
イミドの屈折率は1.5から1.6程度であり、一般の
有機材料と同様に低屈折率であるポリイミド樹脂は内装
する誘電体としてはほぼ理想的な材料である。
【0028】ポリイミド樹脂を用いることの最大の利点
としては、その耐熱性にある。前述したように有機材料
層を伝送する光エネルギーはわずかであり、その伝送損
失には影響が殆どないが、伝送電力の増加によりそのわ
ずかな光エネルギーも増加するため、誘電体層が高温に
なる。そのため、一般の有機材料ではそのわずかなエネ
ルギーに対しても耐えられない可能性があり、熱変形や
熱分解による有害物質発生の懸念がある。それに対し
て、軟化点が700℃と非常に高いポリイミド樹脂を誘
電体薄膜として用いることにより、有機材料の特徴をそ
のままに生かしながら伝送電力を飛躍的に向上すること
が可能となり、レーザ光の大電力エネルギーを利用する
応用に対して適用が可能となる。
【0029】図3は図1に示した中空導波路の製造方法
を説明するための説明図である。
【0030】同図に示すように、容器10内に溶媒にポ
リイミド樹脂材料(一例として東レ社性、ポリイミド樹
脂トレニース)が溶解されている溶液11が収容されて
いる。その上方に設置されている溶液流出管12は電磁
石13に固定されている。溶液流出管12の終端にはパ
イプ14(図1のパイプ1に相当)が着脱可能に接続さ
れて、更にパイプ14の終端には溶液流出管15が着脱
可能に接続され、ポンプ16に接続されている。パイプ
14は、金属製あるいは金属薄膜が既に内装されている
ガラス製、もしくは樹脂により外部をコートされたガラ
ス製の細径パイプである。また、温度調節器17により
常時温度制御されている乾燥機18はパイプ14の横方
向に設置されており、接続されたリニアモータ19によ
り乾燥機18はパイプ14を覆うことができるように移
動することが可能となっている。
【0031】このような装置において、まず電磁石13
に電源を投入することにより溶液流出管12の下端を溶
液11の液面の下方に移動すると同時にポンプ16を動
作させる。これにより溶液11の溶液流出管12を介し
てパイプ14内への充填が開始される。パイプ14内に
溶液11が充填された後、電磁石13の電源を切り溶液
流出管12の下端を溶液11の液面の上方に移動し、パ
イプ14内の溶液11の排出を溶液流出管15を介して
ポンプ16により行う。そして、排出終了後ポンプ16
を止める。
【0032】溶液11の排出が完了した後、温度調節器
17により60℃程度に調節されている乾燥機18をリ
ニアモータ19でパイプ14を覆うような位置に移動
し、約10分乾燥を行う。これによりパイプ14の内壁
に付着した溶液11の溶媒が乾燥して、ポリイミド樹脂
層2が形成される(図1)。そして乾燥終了後は、乾燥
機18はリニアモータ19により元の位置まで戻す。
【0033】ポリイミド樹脂層2が所望の厚さになるま
で前述の工程を繰り返し、最後に120℃程度に再設定
された乾燥機18により約1時間、加熱、乾燥させるこ
とにより、パイプ14内に薄膜を有する中空導波路が形
成される。以上の製造工程はプログラマブルコントロー
ラを用いた制御により完全自動化されている。また、こ
の方法は導波路の細径化に適するのと同時に、大きな可
撓性を有する金属薄膜を内装し更に樹脂でその外部が覆
われたガラスパイプをパイプ14として用いた場合に乾
燥機18の縦方向の長さの範囲内で何重にも巻くことに
より、長尺化も容易である。尚、この方法は前述したガ
スを用いた製造技術に比べ、溶液11の安定した流量が
得られるため膜厚の制御性の優れた特色を有する。
【0034】本製造技術は、導波路の細径化にとって非
常に有利なものである。尚、比較的大きな径の導波路の
製作には、前述のスパッタリングで用いた手法で、誘電
体薄膜の成膜の時だけ、樹脂材料の成膜法として一般的
であるディップコートによりポリイミド樹脂層2を成膜
する工法やパイプ1の内部にポリイミド樹脂層2を直接
ディップコートにより成膜する工法がとれる。
【0035】次に実施例の作用を述べる。
【0036】図4は耐熱性高分子材料としてポリイミド
樹脂を用い、実際に製造された中空導波路内を伝搬する
光の波長と伝送損失との関係の測定例を示している。横
軸は波長を示し、縦軸は伝送損失を示す。なお、比較の
ため、ポリイミド樹脂層を内装していない銀導波路の特
性も併せて示している。特性曲線は6μmから9μmの
範囲で数個のポリイミド特有の吸収ピークが見られる
が、その他の波長域において低損失となり、特に赤外領
域で重要なレーザとされるEr:YAG、CO、CO
レーザの発振波長である3μm、5μm及び10.6μ
mには吸収ピークは見られない。したがってこれらのレ
ーザ光を低損失に伝送することができる。
【0037】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0038】(1) 従来の石英系光ファイバが使用で
きない中赤外波長域において低損失で大きな光電力の伝
送が可能であり、かつ耐環境性に優れている。
【0039】(2) 安定した量産化が可能である
【0040】(3) 細径化や長尺化が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中空導波路を示す断面図である。
【図2】図1に示した中空導波路の内装誘電体の膜厚と
光の伝送損失との関係を示す図である。
【図3】図1に示した中空導波路の製造方法を説明する
ための説明図である。
【図4】図1に示した中空導波路内を伝搬する光の波長
と伝送損失との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 金属パイプ、あるいは金属薄膜をコートしたガラ
スもしくは更に樹脂をその外部にコートしたガラスパイ
プ 2 ポリイミド樹脂層 3 中空領域 4 誘電体内装金属中空導波路 10 容器 11 溶媒にポリイミド樹脂が溶解されている溶液 12 溶液流出管 13 電磁石 14 金属パイプ、あるいは金属薄膜をコートしたガラ
スもしくは更に樹脂をその外部にコートしたガラスパイ
プ 15 溶液流出管 16 ポンプ 17 温度調節器 18 乾燥機 19 リニアモータ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−71805(JP,A) 特開 平4−223406(JP,A) 特開 平4−328503(JP,A) 特開 昭61−28479(JP,A) IEEE JOURNAL OF Q UANTUM ELECTRONIC S,VOL.26(9)(1 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/00 - 6/02 G02B 6/10 G02B 6/16 - 6/22 G02B 6/44

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の金属導波路の内壁に、波長2μ
    mから12μmの中赤外波長帯において透明な波長域を
    有するポリイミド樹脂層を内装したことを特徴とする中
    空導波路。
  2. 【請求項2】 中空の金属導波路の中に溶媒を用いて
    ポリイミド樹脂材料を溶解した溶液を定量送液ポンプに
    より充填し、これを排出した後、乾燥、加熱させて内壁
    にポリイミド樹脂層を均一に形成すると共に、これら一
    連の成膜工程を繰り返すことにより所望の膜厚のポリイ
    ミド樹脂層を内装することを特徴とする請求項1の中空
    導波路の製造方法。
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