JPH06148022A - ガラス壜の不良検査装置 - Google Patents

ガラス壜の不良検査装置

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JPH06148022A
JPH06148022A JP4321388A JP32138892A JPH06148022A JP H06148022 A JPH06148022 A JP H06148022A JP 4321388 A JP4321388 A JP 4321388A JP 32138892 A JP32138892 A JP 32138892A JP H06148022 A JPH06148022 A JP H06148022A
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Eiichi Hirai
叡一 平井
Shiyuuzou Kadonosono
修三 門之園
Takeshi Yamauchi
毅 山内
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラス壜の内部に所定圧力のパルス状の空気
を印加し、その内部圧力の変化を検出する場合に、ガラ
ス壜の容量が異なっても、その不良を確実に検出するこ
とができるようにする。 【構成】 空気印加手段は、密閉されたガラス壜に所定
圧力の空気を印加する。圧力検知手段は、ガラス壜内の
圧力を検知し、それを圧力信号として出力する。良否判
定手段は、空気印加手段によるガラス壜への空気印加に
応じて生じる圧力信号の減衰振動における最大値振幅値
以降の山と谷の振幅値に基づきガラス壜の良否を判定す
る。すなわち、良否判定手段は、空気印加手段によるガ
ラス壜への空気印加に応じて生じる圧力信号の減衰振動
における最大振幅値と、この最大振幅値の次に現れる谷
の振幅値とを検出し、谷の振幅値を最大振幅値で除した
値が基準値よりも大きい場合は良の判定を、小さい場合
は否の判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス壜に蓋をし、そ
の内部に所定圧力のパルス状の空気を印加し、その内部
圧力の変化を検出することによってガラス壜の口天平滑
不良や口流れ等の不良を検出するガラス壜の不良検査装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス製品を大量に生産するガラス成形
機としては、所望形状のガラス製品をプレス加工によっ
て成形するもの(食器成形機や灰皿成形機等)や、プレ
スブロー方式又はブローブロー方式の成形セクションを
複数個有する独立セクション型(IS型)のガラス壜成
形機や、プレスブロー方式にてコップを成形するもの
や、又はブロー方式にて薄肉コップを成形するものなど
がある。
【0003】これらのガラス成形機は、ガラス製品の形
状や大きさなどに応じた重量のゴブを直接プレス成形す
ることによって所望形状のガラス製品に仕上げたり、プ
レス成形又はブロー成形によって得られたパリソンと呼
ばれる半製品をブロー成形することによって所望形状の
ガラス製品に仕上げたりして、最終的なガラス製品を生
産している。
【0004】IS型のガラス壜成形機は、プランジャー
メカニズムのプレス加工によってゴブをパリソンと呼ば
れる半製品に成形するパリソン成形手段と、このパリソ
ンをブロー加工によって所望形状のガラス壜に成形する
仕上型成形手段とから構成される成形セクションを複数
個有する。各成形セクションで成形されたガラス壜は、
順番に徐冷炉を通過し、最終的なガラス壜となる。この
時、徐冷炉の出口ではガラス壜に何らかの不良が発生し
ていないかどうかの種々の検査が行われ、不良のあるガ
ラス壜は事前に排出処理される。
【0005】一般に、ガラス壜の製造時に発生する不良
は、パリソン成形時に各成形セクションに供給されるゴ
ブ重量の変動に起因するものがほとんどである。また、
ゴブ重量変動の他に、パリソン成形時のプランジャーメ
カニズムのプレスのタイミングやプランジャーと粗型の
センター位置のずれ等によって生じる不良もある。
【0006】このような製造時に発生する不良には、ガ
ラス壜自体の肉厚や形状等がそれぞれのセクション毎で
異なったりするものや、また同じセクション内であって
も時間の経過に伴ってそれらが変化したりするものがあ
る。そして、生成されたガラス壜の口天面形状が平坦で
なくなり、出来上がった壜に蓋をしても液体や気体の漏
れが発生するというような不良がある。
【0007】そこで、従来は、徐冷炉から順次出てくる
ガラス壜に平面状の蓋をし、その内部に所定圧力のパル
ス状の空気を印加し、その内部圧力の変化を検出するこ
とによって漏れ不良がガラス壜に発生していないかどう
かの検査を行っていた。図7は、従来行われていた検査
方法を説明するためのガラス壜の内部圧力の変化の様子
を示す図である。図において、横軸は時間を、縦軸は圧
力信号を示す。
【0008】従来の検査方法は、所定圧力のパルス状の
空気をガラス壜内部に印加し、その印加時点から所定時
間tr経過後の内部圧力を測定し、それが基準圧力値P
r以上の場合には合格とし、基準圧力値Prよりも小さ
い場合には不合格と判定していた。すなわち、所定圧力
のパルス状の空気がガラス壜内部に印加されると、その
内部圧力は図7の(a)のように最大値に達した後に谷
と山とを交互に繰り返しながら減衰していく減衰振動を
示す。図7の(a)では所定時間tr経過後の内部圧力
はPaであり、基準圧力値Pr1よりも十分に大きい。
従って、図7の(a)のような圧力変化を示すガラス壜
は合格と判定されていた。
【0009】図7の(b)のような圧力変化を示すガラ
ス壜の場合は、図7の(a)の圧力変化に比べて減衰量
が大きいが、所定時間tr経過後の内部圧力はPbであ
り、Paよりも小さいが、基準圧力値Pr1よりは少し
だけ大きい。従って、図7の(b)のような圧力変化を
示すガラス壜は合格と判定されていた。次に、図7の
(c)のような圧力変化を示すガラス壜の場合は、図7
の(a)の圧力変化に比べて減衰量が非常に大きく、所
定時間tr経過後の内部圧力もPcであり、Paよりも
十分小さく、さらに基準圧力値Pr1よりも小さい。従
って、図7の(c)のような圧力変化を示すガラス壜は
不合格と判定されていた。このように従来は、所定時間
tr経過後の内部圧力の大きさだけに基づいて、ガラス
壜の良(合格)、否(不合格)を判定していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7の
(a)〜(c)のように所定時間tr経過後の内部圧力
を基準圧力値Pr1と比較判定できるのは、ガラス壜の
容量が同じ場合だけであり、かつ、ガラス壜内部に印加
されるパルス状の空気の容量が同じ場合に限られる。す
なわち、ガラス壜の容量や印加される空気の容量が異な
ると、その圧力波形の変化の仕方も図7の(d)や
(e)に示されるように異なったものとなる。
【0011】従って、図7の(d)や(e)のような圧
力変化を示すガラス壜に対しては、その基準圧力値の大
きさを変更してやらなければならない。すなわち、図7
の(d)や(e)の場合には、基準圧力値を図7の
(a)〜(c)の場合よりも大きな基準圧力値Pr2に
設定してやる必要がある。図7の(d)や(e)では、
所定時間tr経過後の内部圧力はPd及びPeであり、
基準圧力値Pr2よりも大きい。従って、図7の(d)
及び(e)のような圧力変化を示すガラス壜は合格と判
定される。
【0012】ところが、図7の(b)のような圧力変化
を示すガラス壜を図7の(d)や(e)の基準圧力値P
r2の下で測定すると、所定時間tr経過後の内部圧力
はPbであり、基準圧力値Pr2よりも小さいので、不
合格と判定される。また、図7の(e)の場合には、所
定時間tr経過後の内部圧力の値が振動波形の山の部分
に対応しているので、合格と判定されたが、これが谷の
部分に対応していると、不合格と判定される可能性が高
い。このように、従来の検査方法では、ガラス壜の容量
及びガラス壜内部に印加されるパルス状の空気の容量に
基づいて、その基準圧力値Pr及び所定時間trを適当
な値に設定してやらなければならなかったため、ガラス
壜の種類(容量等)が変化すると、その度に、基準圧力
値Prや所定時間tr等を適宜変更しなければならなか
った。
【0013】また、従来の検査方法では、ガラス壜内部
にパルス状の空気を印加してから所定時間が経過するま
での間は合否判定をすることができないため、検査時間
を短縮化することができないという問題があった。
【0014】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
あり、ガラス壜の内部に所定圧力のパルス状の空気を印
加し、その内部圧力の変化を検出する場合に、ガラス壜
の容量が異なっても、その不良を確実に検出することの
できるガラス壜の不良検査装置を提供することを第1の
目的とする。また、本発明は、ガラス壜の内部に所定圧
力のパルス状の空気を印加してからその合否判定を短時
間に行うことのできるガラス壜の不良検査装置を提供す
ることを第2の目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のガラス壜の不良
検査装置は、密閉されたガラス壜に所定圧力の空気を印
加する空気印加手段と、前記ガラス壜内の圧力を検知
し、それを圧力信号として出力する圧力検知手段と、前
記空気印加手段による前記ガラス壜への空気印加に応じ
て生じる前記圧力信号の減衰振動における最大振幅値以
降の山と谷の振幅値に基づき前記ガラス壜の良否を判定
する良否判定手段とから構成されるものである。
【0016】
【作用】密閉されたガラス壜に所定圧力の空気を印加す
ると、圧力検出手段からは最大値を第1の山として、交
互に谷と山の繰り返しからなる減衰振動を示す圧力信号
が出力される。良否判定手段は、圧力信号の減衰振動に
おける最大値以降の山と谷の振幅値に基づきガラス壜の
良否を判定する。すなわち、最大振幅値と、これ以降の
谷及び山の振幅値を検出することによって、その圧力信
号の減衰率を求めることができる。従って、ガラス壜の
口天面に欠陥が発生すると、その減衰率は大きく、結果
として従来のようにエアパルスを印加してから所定時間
が経過した時点における圧力信号の値も小さい。逆に、
正常なガラス壜の場合は、圧力信号の減衰率も小さく、
所定時間経過時点における圧力信号の値も大きい。この
ように、圧力信号の減衰率はガラス壜に固有の値であ
り、これを検出することによってガラス壜の不良を事前
に検査することができる。
【0017】なお、この発明の推奨される実施の態様と
しては、圧力信号の最大振幅値と、この最大振幅値の次
に現れる谷の振幅値とを検出し、谷の振幅値を最大振幅
値で除した値が基準値よりも大きい場合は良の判定を、
小さい場合は否の判定を行うようにすればよい。すなわ
ち、ガラス壜内の圧力は所定圧力の空気の印加に伴って
周期的な振動波形を示しながら減衰していくので、谷の
振幅値を最大振幅値で除した値が大きいほど、その圧力
信号の減衰率は小さく、除した値が小さければ減衰率は
大きいことを意味する。従って、ガラス壜の口天面にの
欠陥が存在し漏れが発生すると、谷の振幅値を最大振幅
値で除した値は小さくなり、従来の検査方法の場合と同
様に所定時間経過後の圧力値も小さくなり、不合格と判
定される。一方、正常なガラス壜の場合には谷の振幅値
を最大振幅値で除した値は大きな値を示し、結果とし
て、従来の検査方法の場合と同様に所定時間経過後の圧
力値も大きく、合格と判定される。また、この推奨され
る実施の態様によれば、谷の振幅値を検出した時点で、
良否判定を行うことができるので、良否判定を短時間に
行えるという効果がある。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。図1は本発明のガラス壜の不良検査装置の
全体構成の概略を示す図である。図において、制御装置
10は不良検査装置全体の動作を制御するものであり、
外部からのレディ信号RDを入力することによってエア
パルス発生器11にスタート信号STを出力する。レデ
ィ信号RDは、製造ライン上を移動してきた被検査用の
ガラス壜12が所定の検査位置に停止した時点で上位コ
ントローラから出力される信号である。
【0019】エアパルス発生器11は制御装置10から
のスタート信号STの入力に同期して所定圧力のパルス
状の空気(エアパルス)を発生する。エアパルス発生器
11で発生したエアパルスは送り管13を介してガラス
壜12内に印加される。蓋14は検査時にガラス壜12
を密閉するものである。戻り管15は送り管13の内部
を貫通してガラス壜12内に挿入されており、ガラス壜
12内の圧力を外部の圧力センサ16に伝える。
【0020】圧力センサ16は戻り管15を介して伝わ
ってくるガラス壜12内の空気圧の変化を圧力信号PS
に変換して、圧力測定器17に出力する。圧力測定器1
7は圧力センサ16からの圧力信号PSに基づいて、圧
力波形における最大値(第1の山の部分の圧力信号)P
1と次に現れる第1の谷の部分の圧力信号P2とを測定
して良否判定回路18に出力する。良否判定回路18は
圧力測定器17からの圧力信号P1及びP2を入力し、
P2をP1で除した値PD(=P2/P1)を算出し、
その除算値PDと、制御装置10からの基準信号RSと
を比較し、除算値PDが基準値RSよりも小さい場合に
は不良(不合格)の判定信号GSを、除算値PDが基準
値RS以上の場合には良(合格)の判定信号BSを外部
の上位コントローラに出力する。
【0021】本発明が従来のものと異なる点は、この圧
力測定器17と良否判定回路18の構成にある。すなわ
ち、本発明では、ガラス壜12内の圧力がエアパルスの
印加に伴って周期的な振動波形を示しながら減衰してい
くことに着目し、第1の山の部分の圧力信号P1に対す
る第1の谷の部分の圧力信号P2の値、すなわちP2を
P1で除した値PDが大きいほど、減衰率は小さく、除
算値PDが小さければ減衰率は大きいことを意味する。
【0022】従って、ガラス壜12の口天面に欠陥が存
在し、漏れが発生すると、除算値PDは小さくなり、従
来の検査方法の場合と同様に所定時間経過後の圧力値も
小さくなり、不合格と判定される。一方、正常なガラス
壜12の場合には除算値PDは大きな値を示し、結果と
して、従来の検査方法の場合と同様に所定時間経過後の
圧力値も大きく、合格と判定される。また、本発明の不
良検査においては、ガラス壜の容量が変化したとしてと
も、除算値PDの値はガラス壜固有の値を示し、印加さ
れるエアパルスの容量等には依存しなくなるので、異な
る容量のガラス壜を問題なくランダムに検査することが
できる。
【0023】図2は、図1のエアパルス発生器11の概
略構成を示す断面図である。エアパルス発生器11は基
本的に、ダイヤフラム21と、このダイヤフラム21と
の間で気密を保持する上部ケース22と、このダイヤフ
ラム21のセンターディスク27a,27bを瞬時に移
動させる手段(第1ソレノイド23、第2ソレノイド2
4及びロッド25b)とから構成される。
【0024】ダイヤフラム21は、布入りゴムのダイヤ
フラムであり、円板の片側表面上に半円形状の環状溝を
有する。ダイヤフラム21の外周部分にはビードと呼ば
れる厚肉縁が設けられ、ダイヤフラム21の中央部分に
は締付けボルト用の開口が設けられている。ダイヤフラ
ム21の環状溝に囲まれた部分には、センターディスク
27bが設けられ、ダイヤフラム21を挟んで反対側中
央部分にはセンターディスク27aが設けられている。
このセンターディスク27a,27bは締付けボルト2
8によってロッド25aに固定される。ダイヤフラム2
1の中央部分はこのセンターディスク27a,27bに
よって密着固定され、締付けボルト用開口から空気が漏
洩しないように構成されている。
【0025】ダイヤフラム用ケース26は、その外周部
にダイヤフラム21のビードを収納するための環状のビ
ード溝を有し、さらにその中央部分にロッド25aを貫
通させるための開口を有する。上部ケース22は、この
ダイヤフラム用ケース26の上側にはめ込まれ、ボルト
(図示せず)によって気密封止される。上部ケース22
の上側には、図1の送り管13が設けられており、圧縮
された空気はエアパルスとなってこの送り管13を介し
てガラス壜12に印加される。
【0026】ダイヤフラム21と上部ケース22とによ
って囲まれた空間は、完全に密封された状態である。従
って、ロッド25aが上下方向に移動すると、センター
ディスク27a,27bもこれに伴って移動し、ダイヤ
フラム21の形状が変化する。このダイヤフラム21の
形状変化に伴ってダイヤフラム21と上部ケース22と
によって囲まれた空間の容量も変化し、送り管13から
はパルス状の空気圧が伝達されるようになる。
【0027】ロッド25aを移動させる手段は、第1ソ
レノイド23と第2ソレノイド24とロッド25bとか
ら構成される。第1ソレノイド23と第2ソレノイド2
4は、下部ケース29内に設けられている。ロッド25
bは、磁性体で構成され、第1及び第2ソレノイド23
及び24の中心部を直線移動するようになっている。
【0028】ロッド25bの一端部には一体に構成され
たロッド25aを有し、他端部にも同様に一体に構成さ
れたロッド25cを有する。ロッド25a及び25c
は、共に非磁性体である。ロッド25bの軸方向の長さ
は第1及び第2ソレノイド23及び24の長さよりも短
くなっている。また、下部ケース29の下側中央部分に
はロッド25cを貫通させるための開口を有する。従っ
て、ロッド25a,25b,25cからなるロッドはダ
イヤフラム用ケース26の開口部分と下部ケース29の
開口部分との間を滑り直線移動を行う。
【0029】第1ソレノイド23には、ロッド25bか
らロッド25aに向かう方向に磁界を発生させるような
電流が流され、第2ソレノイド24にはロッド25bか
らロッド25cに向かう方向に磁界を発生させるような
電流が流される。制御装置10は第1及び第2ソレノイ
ド23及び24のどららか一方だけにしか電流を流さな
いように制御している。従って、第1ソレノイド23に
電流が流れると、ロッド25b(25a,25c)は上
方向に移動し、ダイヤフラム21の形状を変形させる。
逆に、第2ソレノイド24に電流が流れると、ロッド2
5b(25a,25c)は下方向に移動し、ダイヤフラ
ム21を元の形状に復元させる。
【0030】従来、この種のエアパルス発生器は、1個
のソレノイドで構成され、この1個のソレノイドに流す
電流の方向を反転させることによって、ロッドの移動を
制御していた。しかしながら、1個のソレノイドに流す
電流を反転すると、その際に生じる誘導電流の反作用に
よって応答性が劣化し、好ましくなかったので、この実
施例では、2個のソレノイドを用い、交互に電流を流し
てロッドの移動を制御するようにした。これによって、
エアパルス発生器は、ロッドの移動応答特性を格段に向
上することが可能となり、立上り特性の良いエアパルス
を発生することができるようになった。
【0031】次に、図1のガラス壜の不良検査装置の動
作を図3のタイミングチャートを用いて説明する。図に
おいて、レディ信号RDは上位コントローラから図1の
制御装置10に対して与えられる信号であり、製造ライ
ン上を移動してきたガラス壜12が所定の検査位置に停
止する毎に発生するものである。スタート信号STはレ
ディ信号RDの立ち下がりに同期して制御手段10がエ
アパルス発生器11に対して出力する信号である。パル
ス発生器11はこのスタート信号STのハイレベル
“1”のときに第1ソレノイド23に電流を流し、ロー
レベル“0”のときに第2ソレノイド24に電流を流
す。ロッド位置信号RPSは、第1ソレノイド23に流
れる電流によってロッド25b(25a,25c)の移
動量を示す信号である。圧力信号PSは、圧力測定器1
7によって変換されたガラス壜12内の空気圧の変化を
示す信号である。判定信号GS又はBSは、良否判定回
路18から出力される良否判定の結果を示す信号であ
り、判定結果が良(合格)の場合に正レベル“+1”の
GSとなり、否(不合格)の場合に負レベル−1のBS
となる。
【0032】まず、ガラス壜12が所定の検査位置に停
止すると、上位コントローラから制御装置10に対して
レディ信号RDが出力される。このレディ信号RDの出
力と同時に、上位コントローラは蓋14をガラス壜12
の口に密着してガラス壜12内を密閉状態にする。制御
装置10はレディ信号RDの立ち下がりに同期してスタ
ート信号STをハイレベル“1”にする。すると、パル
ス発生器11はその時点で、第1ソレノイド23に電流
を流し、今まで流れていた第2ソレノイド24の電流を
切断する。これによって、第1ソレノイド23はオン状
態となり、第2ソレノイド24はオフ状態となる。第1
ソレノイド23がオン状態になると、ロッド25b(2
5a,25c)は上方向に移動し、上部ケース22とセ
ンターディスク27aの接触により停止する。
【0033】ロッド25bの移動に伴って、上部ケース
22とダイヤフラム21との間の容積が減少し、エアパ
ルス発生器11からエアパルスが発生する。このエアパ
ルスは送り管13内を伝達し、ガラス壜12内に伝わ
る。エアパルスの印加によってガラス壜12内の圧力は
変化する。この圧力変化に応じた圧力信号PSが圧力セ
ンサ16から圧力測定器17に出力される。
【0034】圧力測定器17は圧力信号PSに基づい
て、その圧力波形における最大値(第1の山の部分の圧
力信号)P1と、その次に現れる第1の谷の部分の圧力
信号P2とを検出して、良否判定回路18に出力する。
良否判定回路18は圧力信号P2を圧力信号P1で除し
た値PDと、制御装置10からの基準信号RSとを比較
し、判定信号GS又はBSを外部の上位コントローラに
出力する。判定信号は正レベル“+1”のときに良(合
格)の判定信号GSを示し、負レベル“−1”のときに
否(不合格)の判定信号BSを示す。従って、図のよう
な第1の山の部分の圧力信号がP1aで、第1の谷の部
分の圧力信号がP2aの場合には、合格と判定され、ス
タート信号STの立下りに同期して正レベル“+1”の
判定信号GSが出力される。一方、第1の山の部分の圧
力信号がP1bで、第1の谷の部分の圧力信号がP2b
の場合には、不合格と判定され、スタート信号STの立
下りに同期して負レベル“−1”の判定信号BSが出力
される。
【0035】図4は、図7の(a)〜(e)と同じガラ
ス壜の内部圧力の変化の様子を示す波形図である。図4
のような圧力信号が本発明の不良検査装置によってどの
ように判定されるかを説明する。図4の(a)のような
圧力変化を示すガラス壜を本発明の不良検査装置で検査
すると、良否判定回路18は圧力信号P2aを圧力信号
P1aで除した値PDaと、制御装置10からの基準信
号RSとを比較し、その結果として良(合格)の判定信
号GSを外部の上位コントローラに出力する。
【0036】同様に図4の(b)〜(e)のような圧力
変化を示すガラス壜を本発明の不良検査装置で検査する
と、良否判定回路18は圧力信号P2b〜P2eを圧力
信号P1b〜P1eで除した値PDb〜PDeと、制御
装置10からの基準信号RSとを比較し、その結果とし
て良(合格)又は否(不合格)の判定信号GS又はBS
を外部の上位コントローラに出力する。従って、図4の
(b)の場合は、従来の検査方法では合格と判定された
が、この実施例では不合格と判定される。図4の(c)
の場合は、従来の場合もこの実施例の場合も不合格と判
定される。図4の(d)の場合は、従来の場合もこの実
施例の場合も合格と判定される。図4の(e)の場合
は、従来は合格と判定されたが、この実施例では不合格
と判定される。
【0037】なお、上述の実施例では、圧力波形におけ
る最大値(第1の山の部分の圧力信号)P1と、その次
に現れる第1の谷の部分の圧力信号P2とを検出し、そ
れに基づいて良否判定を行っていたが、これに限らず、
第2の山の圧力信号P3、第2の谷の圧力信号P4等を
検出し、これらの信号を適宜演算処理して良否判定を行
ってもよい。
【0038】また、上述の実施例では、圧力波形におけ
る最大値(第1の山の部分の圧力値)P1と、その次に
現れる第1の谷の部分の圧力信号P2とを検出し、それ
に基づいて良否判定を行う場合について説明したが、図
5の(a)及び(b)のように圧力波形の所定時間ti
における積分値In1a,In1bを求め、この積分値
In1a,In1bと基準値とを比較判定するようにし
てもよい。例えば、図5の(a)においては積分値In
1aは基準値よりも大きいので良(合格)と判定され、
図5の(b)においては積分値In1bは基準値よりも
小さいので否(不合格)と判定される。さらに、図6の
(a)及び(b)のように圧力波形における最大値(第
1の山の部分の圧力値)P1a,P1bを基準として、
所定時間tiまでにおける圧力波形の積分値In2a,
In2bを求め、この積分値In2a,In2bと基準
値とを比較判定するようにしてもよい。例えば、図6の
(a)においては積分値In2aは基準値よりも小さい
ので良(合格)と判定され、図6の(b)においては積
分値In2bは基準値よりも大きいので否(不合格)と
判定される。このように、所定時間tiまでにおける圧
力波形の積分値に基づいて良否判定を行うことによっ
て、検査時間の大幅な短縮化を図ることができる。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明のガラス壜の不良検
査装置によれば、ガラス壜の種類(容量等)が変化した
場合でも、基準値等を変更することなくガラス壜の不良
を確実に検出することができると共に、ガラス壜の合否
判定を短時間で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るガラス壜の不良検査装置の全体
構成の概略を示す図である。
【図2】 図1のエアパルス発生器の概略構成を示す断
面図である。
【図3】 図1のガラス壜の不良検査装置の動作を説明
するためのタイミングチャートを示す図である。
【図4】 本発明の不良検査装置によって圧力信号がど
のように判定されるかを説明するためのガラス壜の内部
圧力の変化の様子を示す波形図である。
【図5】 本発明の不良検査装置の他の実施例による判
定の様子を示す波形図である。
【図6】 本発明の不良検査装置のさらに他の実施例に
よる判定の様子を示す波形図である。
【図7】 従来行われていた検査方法を説明するための
ガラス壜の内部圧力の変化の様子を示す図である。
【符号の説明】
10…制御装置、11…エアパルス発生器、12…ガラ
ス壜、13…送り管、14…蓋、15…戻り管、16…
圧力センサ、17…圧力測定器、18…良否判定回路
フロントページの続き (72)発明者 門之園 修三 東京都小金井市中町3−22−29 プラザハ イツ小金井203号 (72)発明者 山内 毅 愛知県名古屋市西区坂井戸町77番地

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉されたガラス壜に所定圧力の空気を
    印加する空気印加手段と、 前記ガラス壜内の圧力を検知し、それを圧力信号として
    出力する圧力検知手段と、 前記空気印加手段による前記ガラス壜への空気印加に応
    じて生じる前記圧力信号の減衰振動における最大振幅値
    以降の山と谷の振幅値に基づき前記ガラス壜の良否を判
    定する良否判定手段とから構成されることを特徴とする
    ガラス壜の不良検査装置。
  2. 【請求項2】 前記良否判定手段は、前記空気印加手段
    による前記ガラス壜への空気印加に応じて生じる前記圧
    力信号の減衰振動における最大振幅値と、この最大振幅
    値の次に現れる谷の振幅値とを検出し、前記谷の振幅値
    を前記最大振幅値で除した値が基準値よりも大きい場合
    は良の判定を、小さい場合は否の判定を行うことを特徴
    とする請求項1に記載のガラス壜の不良検査装置。
  3. 【請求項3】 密閉されたガラス壜に所定圧力の空気を
    印加する空気印加手段と、 前記ガラス壜内の圧力を検知し、それを圧力信号として
    出力する圧力検知手段と、 前記空気印加手段による前記ガラス壜への空気印加に応
    じて生じる前記圧力信号の減衰振動における減衰率に基
    づき前記ガラス壜の良否を判定する良否判定手段とから
    構成されることを特徴とするガラス壜の不良検査装置。
  4. 【請求項4】 密閉されたガラス壜に所定圧力の空気を
    印加する空気印加手段と、 前記ガラス壜内の圧力を検知し、それを圧力信号として
    出力する圧力検知手段と、 前記空気印加手段による前記ガラス壜への空気印加に応
    じて生じる前記圧力信号の減衰振動波形の所定時間にお
    ける積分値を求め、この積分値に基づき前記ガラス壜の
    良否を判定する良否判定手段とから構成されることを特
    徴とするガラス壜の不良検査装置。
  5. 【請求項5】 密閉されたガラス壜に所定圧力の空気を
    印加する空気印加手段と、 前記ガラス壜内の圧力を検知し、それを圧力信号として
    出力する圧力検知手段と、 前記空気印加手段による前記ガラス壜への空気印加に応
    じて生じる前記圧力信号の減衰振動波形における最大振
    幅値を基準として、これ以降の所定時間における前記減
    衰振動の積分値を求め、この積分値に基づき前記ガラス
    壜の良否を判定する良否判定手段とから構成されること
    を特徴とするガラス壜の不良検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5546819A (en) * 1992-01-15 1996-08-20 Zodrow; Rudolf Bottle inspection machine
US11518664B2 (en) * 2018-12-20 2022-12-06 Khs Gmbh Filling apparatus

Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5032835A (ja) * 1973-07-25 1975-03-29
JPS61110010A (ja) * 1984-11-02 1986-05-28 Kanebo Ltd 容器検査装置

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