JPH0614706Y2 - コ−ヒ−等の抽出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、コーヒー粉等の被抽出物を封入したカプセル
に熱湯を加圧注入することにより、その抽出液を得るよ
うにしたコーヒー等の抽出装置に関するものである。

従来の技術 従来のこの種のコーヒー等の抽出装置は、たとえば特開
昭６１−１１９２１５号公報に示されているような構成
になっていた。

すなわち第４図に示すように、コーヒー粉等を封入した
カプセル１を収納保持するハウジング２の孔２ａに、噴
出部材３を圧入固定して設けていた。そして、ハウジン
グ２の開口部４からカプセル１を入れ、噴出部材３でカ
プセル１を突き、噴出部材３の噴出孔３ａから熱湯をカ
プセル１内部に噴出して、抽出液を得ていた。

考案が解決しようとする問題点 しかしながら、このようなコーヒー粉等の被抽出物を封
入したカプセル１内に湯を噴出する噴出部材３や噴出孔
３ａは、機器の小型化やカプセル１の大きさに合わせて
小さく形成する必要があり、また、コーヒー粉等が容易
に噴出孔３ａに侵入してこないようにするために0.5mm
程度の非常に小さな径の孔を形成しなければならない。
その結果、ごみ等の異物がこの噴出孔３ａを塞いで目詰
まりを起こしやすく、この目詰まりを起こした場合に
は、噴出部材３をハウジング２に圧入固定しているため
に、ハウジング２から噴出部材３を取り外しにくく、さ
らに、噴出孔３ａがハウジング２の開口部４よりも奥ま
った場所に位置しているため、噴出孔３ａを掃除しにく
いという問題点があった。

本考案はこのような問題を解決するもので、熱湯をカプ
セル内に噴出する噴出部材の噴出孔が目詰まりした場合
にも、噴出孔の掃除をしやすいコーヒー等の抽出装置を
提供することを目的とするものである。

問題点を解決するための手段 上記従来の問題点を解決するために、本考案のコーヒー
等の抽出装置は、噴出孔を有した噴出部材をハウジング
に対して着脱自在に設け、かつ噴出部材をハウジングと
ハウジング取付部とで挾んで固定したものである。

作用 上記構成により、ごみ等の異物が噴出口を塞ぎ、目詰ま
りを起こした場合にも、ハウジングから噴出部材を容易
に取り外すことができるため、噴出口の掃除を容易に行
なうことができるのである。

実施例 以下、本考案の一実施例を第１図〜第３図にもとづいて
説明する。

第１図〜第３図において、１１は湯沸かしユニットで、
ヒータ１２を熱良導的に内装する水管13を備えている。
この水管１３には外周面に一端から他端に連続した螺旋
状の溝１４を形成しており、この両端は○リング１５を
配設して湯沸かしユニット本体１６内に気密的に挿入し
て螺旋状の熱交換を行なう流路を形成している。

そして、湯沸かしユニット本体１６下方に、ハウジング
取付台１７を設けており、前記湯沸かしユニット１１の
流路の出口１８に○リング１９を介して気密的に連通さ
せている。このハウジング取付台１７の取付によって湯
沸かしユニット１１の下面に略円筒状のホルダー取付台
２０を固定しており、その下部内周部にバヨネット継手
２１を形成している。

前記ハウジング取付台１７にハウジング２２を、○リン
グ２３を介して気密的に螺着しており、側外周の一部
は、前記ホルダー取付台２０のバヨネット継手２１より
も下方に突出した位置まで正六角状に形成してある。前
記ハウジング２２の中心部に先端鋭角テーパ状の噴出部
材２４をハウジング２２に対して着脱自在に配設してお
り、この噴出部材２４には、一対の噴出孔２５を形成し
ている。この噴出部材２４は、外周の一部を突出させて
ツバ部２６を形成し、このツバ部２６の下面と上面を○
リング２７を介したハウジング２２とハウジング取付台
１７とで挾持することにより所定の位置に固定させてい
る。

この噴出部材２４の上部に弁２８をバネ２９を介して上
方に付勢させ、湯沸かしユニット１１側から噴出部材２
４側へ湯が流れる時だけに開路するようにしている。

そして、前記ハウジング２２内にカプセル３０を収納保
持しており、このカプセル３０には、コーヒー粉３１を
封入し、さらに略円錐状にアルミニウム等の薄膜で形成
したカプセル本体３２と、ドーム状で中央部にほゞ円形
状の弱線部３３を有したアルミニウム等の薄膜で形成し
た底板３４と、この底板３４との間に隙間３５を形成し
て前記カプセル本体３２内に充填したコーヒー粉３１を
瀘すのに適切な開口を有するフィルター３６とをカプセ
ル本体３２の下端開口部を外周に伸張して曲げしめてリ
ム３７を形成している。

前記カプセル３０をハウジング２２内に気密的にホルダ
ー３８で保持しており、上端開口部外周に形成したバヨ
ネット継手３９をホルダー取付台２０のバヨネット継手
２１に係合することにより、カプセル３０下方のリム３
７をハウジング２２と挾持して気密的に保持するように
している。

このホルダー３８の中央下端には吐出口４０を形成して
おり、ホルダー３８上端開口部に正六角孔４１を形成
し、ハウジング２２を着脱するための着脱治具４２をは
め込むようにしている。

そして、長期間使用している内に、湯沸かしユニット１
１内の熱交換を行なう螺旋状の流路内で生成する水あ
か、あるいは、コーヒー粉が噴出部材２４の中に入り込
んで噴出孔２５を目詰まりさせた場合は、噴出部材２４
を取り出して噴出口２５を掃除する必要が生じハウジン
グ２２を取り外して、噴部部材２４を取り出すことにな
る。

その場合、まずホルダー３８の上端開口部の正六角孔４
１に、これと嵌合する正六角形の外径４１ａを有する着
脱治具４２をはめ込み、そしてハウジング２２の下方か
らハウジング２２の正六角状部分４３に着脱治具４２の
正六角孔４４を嵌合させる。そして、この状態でホルダ
ー３８の把手４５をハウジング２２がゆるむ方向へ水平
に回動させていくと、ハウジング２２は、やがてホルダ
ー３８内に抜け落ち、噴出部材２４が取り出せることと
なる。この時、噴出部材２４は○リング２７によりハウ
ジング２２との気密性を確保しているためハウジング２
２から容易に取り外すことが可能となっており、噴出部
材２４および噴出口２５を容易に掃除することができる
のである。

また、噴出部材２４の装着は、上述した操作をすること
により装着することができる。

考案の効果 以上の実施例の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、噴出口を有した噴出部材をハウジングに対して着脱
自在に設け、かつ噴出部材をハウジングとハウジング取
付部とで挾んで固定したことにより、水あかやコーヒー
粉等で噴出孔が目詰まりした場合に、噴出部材をハウジ
ングから容易に取り外すことができ、噴出孔の掃除を簡
単に行なうことができるのである。また、従来のもの
は、噴出部材をハウジングに圧入固定していたため、噴
出部材とハウジングとの圧入部分の寸法を厳しく決める
必要があったが、本考案では、噴出部材の寸法を厳しく
決める必要がなく、さらに、噴出部材をハウジングに圧
入する工程も省けるため、生産性を向上させることがで
きるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すコーヒー等の抽出装置
の要部断面図、第２図は同要部拡大断面図、第３図は同
要部の分解斜視図、第４図は従来のコーヒー等の抽出装
置を示す要部断面図である。 １１……湯沸かしユニット、１２……ヒータ、１７……
ハウジング取付台、２２……ハウジング、２４……噴出
部材、２５……噴出孔、３０……カプセル、３１……コ
ーヒー粉、３８……ホルダー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】発熱体を有する湯沸かしユニットを経て導
   かれた熱湯を、コーヒー粉等の被抽出物を封入したカプ
   セル内に噴出する噴出孔を有した噴出部材と、前記カプ
   セルを収納するハウジングと、このハウジング内に収納
   したカプセルを保持するホルダーと、前記ハウジングを
   本体に対して着脱自在に固定するハウジング取付部とを
   備え、前記噴出部材をハウジングに対して着脱自在に設
   け、かつ前記噴出部材をハウジングとハウジング取付部
   とで挾んで固定したコーヒー等の抽出装置。