JPH06146843A - 自動車マフラ用排ガス消音体 - Google Patents

自動車マフラ用排ガス消音体

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JPH06146843A
JPH06146843A JP33005392A JP33005392A JPH06146843A JP H06146843 A JPH06146843 A JP H06146843A JP 33005392 A JP33005392 A JP 33005392A JP 33005392 A JP33005392 A JP 33005392A JP H06146843 A JPH06146843 A JP H06146843A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
exhaust gas
cylindrical body
ceramic
outside
Prior art date
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Pending
Application number
JP33005392A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Ono
英夫 大野
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Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hino Motors Ltd filed Critical Hino Motors Ltd
Priority to JP33005392A priority Critical patent/JPH06146843A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性、耐熱衝撃性及び機械的強度に優れ、
排ガスの圧力損失が小さく吸音率が高く、全周波数領域
にわたって従来の消音体より消音特性が良い。 【構成】 多数の連続気孔12を有し、三次元網状のセ
ル構造をなし、気孔率が10〜24%で、気孔径が2〜
10mmの多孔質のセラミック円筒体10であって、円
筒体10の筒内から筒外に又は筒外から筒内に排ガスを
通過するように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の排気音を消音
する自動車マフラ用排ガス消音体に関する。更に詳しく
は多孔質のセラミック円筒体により構成された自動車マ
フラ用排ガス消音体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、排ガス消音体として、網目が2〜
20mmで厚さが0.5〜2mmの金網の内面及び外面
にアルミナを主成分とするセラミックを付着させ、細目
の孔を残すように加工した円筒状の排ガス消音体が提案
されている(実開昭63−61520)。この排ガス消
音体は400Hz以上の高周波成分を主として含む騒音
に対しては消音効果に優れる。しかし、エンジンの爆発
に起因した400Hz未満の低周波成分を主として含む
騒音に対しては、排ガスを円筒体の一端から内部を通っ
て他端に流出させる構造であるため、その消音効果は未
だに不十分であった。またこの排ガス消音体は金属とセ
ラミックの複合体からなるため、マフラの温度がエンジ
ン運転時の700℃程度の高温から寒冷期のエンジン停
止時の極低温まで繰返し変化すると、金属とセラミック
の各熱膨張係数の違いにより消音体にクラックを生じや
すい欠点があった。この耐熱性、耐熱衝撃性を向上した
排ガス消音体として、熱膨張係数が1〜8×10-6/℃
で、粒子径が0.5〜4mmのセラミック粒子を熱膨張
係数が上記セラミック粒子と同等もしくはそれより小さ
い耐熱性結合材で多数の連続気孔を設けて結合した自動
車マフラ用セラミック消音体が開示されている(特開昭
52−143347)。この消音体は、0.5〜4mm
のセラミック粒子をアルミナとシリカを含むガラスから
なる結合材とともに混練して円筒体を成形し、この成形
体を焼成することにより作られ、気孔率が25〜60%
で、最大気孔径が0.3〜1.5mmであって、上記連
続気孔が排ガス通路となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭52−
143347号公報に示される排ガス消音体は、上記製
法に起因して、機械的強度を低下させないように気孔径
を高々数mm程度にしか大きくすることができない。こ
のため連続気孔を排ガス通路とするときに排ガスの圧力
損失を十分に低下できない。また気孔径を小さくして
も、気孔率が25〜60%と比較的大きいため吸音率が
低く、なお改善すべき余地があった。
【0004】本発明の目的は、耐熱性、耐熱衝撃性及び
機械的強度に優れ、排ガスの圧力損失が小さく、吸音率
が高く、全周波数領域にわたって従来の消音体より消音
特性が良好な自動車マフラ用排ガス消音体を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成を実施例に対応する図1及び図3に基づ
いて説明する。本発明の自動車マフラ用排ガス消音体
は、多数の連続気孔12を有し、三次元網状のセル構造
をなし、気孔率が10〜24%で、気孔径が2〜10m
mの多孔質のセラミック円筒体10であって、円筒体1
0の筒内から筒外に又は筒外から筒内に排ガスを通過す
るように構成されたものである。なお、本発明の自動車
マフラ用排ガス消音体は、図2に示すように、小径の上
記第1セラミック円筒体10と、この円筒体10と同一
の長さを有し円筒体10を収容可能な大径の上記円筒体
と同一構成の第2セラミック円筒体20と、円筒体1
0,20を断面ほぼ同心円状に配置した状態で円筒体1
0,20の両端面の間隙を閉塞する閉塞壁30とを備え
ることが好ましい。
【0006】
【作用】図示しないエンジンのシリンダから排出された
ガスは、セラミック円筒体10の筒内から筒外へ、又は
筒外から筒内へ抜ける。このとき排ガスは多孔質のセラ
ミック円筒体10の連続気孔12の絞り効果により、保
有する脈動圧エネルギが熱に変換され、消音される。
【0007】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1及び図3に示すように、10は自動車マ
フラ用排ガス消音体を構成する多孔質のセラミック円筒
体であって、この例では外径が150mm、内径が80
mm、長さ150mmの寸法を有する。この円筒体10
は多数の連続気孔12を有し、三次元網状のセル構造を
なし、気孔率が10〜24%で、気孔径が2〜10mm
の範囲にある。円筒体10の両端には緻密質の補強用セ
ラミック10aが一体的に形成される。図3において、
13はセラミック格子である。
【0008】この排ガス消音体は次の方法により製造さ
れる。先ず円筒状の軟質ポリウレタンフォーム(例え
ば、ブリヂストン(株)製、商品名スコットフォーム)を
用意し、この軟質ポリウレタンフォームのセル膜を除去
する。一方、シリカ、アルミナを主体とした粒径が40
μm以下のセラミック粉末を分散剤とともに水に分散さ
せてスラリーを調製する。次いでこのスラリーにセル膜
を除去した骨格構造のみからなる軟質ポリウレタンフォ
ームを浸漬した後、余剰のスラリーを除去する。このポ
リウレタンフォーム円筒体の両端部全周には、上記補強
用セラミック10aを形成するために、結合材を含む粘
度の高いスラリーを付着する。このようなスラリーの付
いたポリウレタンフォーム円筒体を室温〜100℃の温
度で乾燥した後、1300℃程度の温度で1時間焼成す
る。この焼成により骨格構造をなしていた軟質ポリウレ
タンフォームが炭化して除去され、図1に示される三次
元網状のセル構造をなすセラミック多孔体の排ガス消音
体が得られる。
【0009】このような構成の排ガス消音体では、図示
しないエンジンのシリンダから排出されたガスがセラミ
ック円筒体10の筒内から筒外へ、又は筒外から筒内へ
抜ける。このとき排ガスは多孔質のセラミック円筒体1
0の連続気孔12の絞り効果により、保有する脈動圧エ
ネルギが熱に変換され、消音される。特に、排ガス消音
体は上記製法により作られるため、気孔径が2〜10m
mであっても、機械的強度は高く、連続気孔12を排ガ
ス通路とするときに排ガスの圧力損失は小さい。また気
孔径が大きい割に、気孔率を10〜24%と比較的小さ
くしているため吸音率が高い。
【0010】図2は本発明の別の実施例排ガス消音体を
示す。この例の特徴ある点は、排ガス消音体が前記実施
例と同様に作られた小径の多孔質の第1セラミック円筒
体10と、この円筒体10と同一の長さを有しこの円筒
体10を収容可能な大径の多孔質の第2セラミック円筒
体20とを備えたことにある。両セラミック円筒体10
及び20はそれぞれの横断面をほぼ同心円状に配置した
状態で円筒体10,20の両端面の間隙を閉塞壁30に
より閉塞される。閉塞壁30は前記実施例の補強用セラ
ミック10aと同様の緻密質のセラミックからなる。こ
の例では第1セラミック円筒体10は外径が150m
m、内径が80mm、長さ150mmの円筒体であり、
第2セラミック多孔体20は外径が170mm、内径が
100mm、長さ150mmの円筒体である。2層構造
にした排ガス消音体は、前記実施例のものと比べて連続
気孔による絞り効果がより増大し、消音性能がより向上
する。
【0011】なお、図示しないが、長さが同一で径の異
なる3個以上のセラミック円筒体を大径の円筒体内にす
べて収容して、3層以上の排ガス消音体にしてもよい。
【0012】
【発明の効果】以上述べたように、従来の消音体が排ガ
スを円筒体の一端から内部を通って他端に流出させる構
造であるため、エンジンの爆発に起因した400Hz未
満の低周波成分を主として含む騒音に対して消音効果が
不十分であったものが、本発明によれば円筒体の筒内か
ら筒外に又は筒外から筒内に排ガスを通過するように構
成したので、400Hz以上の高周波成分はもちろん、
それ以下の低周波成分の騒音に対しても効率よく消音す
ることができる。また、本発明の消音体は、耐熱性のあ
るセラミックのみで構成されるため、高温時に耐久性が
あるばかりでなく、熱的衝撃に対しても耐久性がある。
更に、特開昭52−143347号公報に示される消音
体と比べて、本発明の消音体は、気孔径が2〜10mm
であっても、機械的強度は高く、連続気孔を排ガス通路
とするときに排ガスの圧力損失は小さい。また気孔径が
大きい割に、気孔率を10〜24%と比較的小さくして
いるため吸音率が高い。特に本発明の消音体を多層構造
にすれば、より消音効果が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の自動車マフラ用排ガス消音体の
断面図。
【図2】本発明の別の実施例の自動車マフラ用排ガス消
音体の断面図。
【図3】その多孔質部分を拡大して示す図。
【符号の説明】
10,20 多孔質のセラミック円筒体 10a 補強用セラミック 12 連続気孔 13 セラミック格子 30 閉塞壁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の連続気孔(12)を有し、三次元網状
    のセル構造をなし、気孔率が10〜24%で、気孔径が
    2〜10mmの多孔質のセラミック円筒体(10)であっ
    て、前記円筒体の筒内から筒外に又は筒外から筒内に排
    ガスを通過するように構成された自動車マフラ用排ガス
    消音体。
  2. 【請求項2】 小径の請求項1記載の第1セラミック円
    筒体(10)と、 前記第1セラミック円筒体(10)と同一の長さを有し前記
    円筒体(10)を収容可能な大径の請求項1記載の第2セラ
    ミック円筒体(20)と、 前記第1及び第2セラミック円筒体(10,20)を断面ほぼ
    同心円状に配置した状態で前記第1及び第2セラミック
    円筒体(10,20)の両端面の間隙を閉塞する閉塞壁(30)と
    を備えた自動車マフラ用排ガス消音体。
JP33005392A 1992-11-16 1992-11-16 自動車マフラ用排ガス消音体 Pending JPH06146843A (ja)

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JPH06146843A true JPH06146843A (ja) 1994-05-27

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ID=18228256

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JP33005392A Pending JPH06146843A (ja) 1992-11-16 1992-11-16 自動車マフラ用排ガス消音体

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JP (1) JPH06146843A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1577514A3 (de) * 2004-03-17 2006-05-31 Arvin Technologies, Inc. Schalldämpfer

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1577514A3 (de) * 2004-03-17 2006-05-31 Arvin Technologies, Inc. Schalldämpfer

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