JPH0614660Y2 - 化粧品ケース - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、携帯用又は試供品用の簡便な化粧品ケースに
関するものである。

［従来の技術］ 従来、化粧品ケースとして、特に少量の化粧品を収納す
るケースとして小さな円盤状の金属製容器が使用されて
いた。

このような容器は数種類の化粧品を所有するときは、一
回毎に補充するのが繁雑であり、またハンドバッグ等に
入れた場合にバッグの中にバラバラになりバッグの中の
整理が付かず目的物を探すのに時間がかかる欠点があ
る。

また、化粧品の宣伝に試供品として配布する場合瓶類又
は箱類を使用するとかさ張り多数の人に配布するのに不
便であり、化粧品そのものの一人当たりの配布量が多く
なり勝ちであるという問題点があった。

［考案が解決しようとする問題点］ 本考案は、使い捨て式の携帯及び配布に便利な化粧品ケ
ースを提供することを目的とするものである。

［問題点を解決するための手段］ 本考案者は前記目的を達成するため、他の分野で好まれ
ている薄いカード式形状を携帯用化粧品容器に摘要すれ
ば、整理、収納しやすい点に着目し、カード的形状の容
器により前記目的を達成できることを見出し本考案をな
すに至った。

少なわち、本考案は、プラチスック製外部シート１を半
折りにして、該シートの底部内面１ａに、孔を有する厚
手の内部シート２を重合固着し、該孔と該底部内面１ａ
とで形成される凹部に化粧品を収納し、該内部シート２
の表面若しくは該外部シートの蓋部内面１ｂの少なくと
もいずれか一方に接着剤層５を設け、中央折り曲げ線上
に切り目を入れる若しくは中央折り曲げ線で折り曲げた
状態で折り曲げ部にかける熱プレスにより融着固定する
ことによりヒンジ部４を設けたことを特徴とする化粧品
ケースを提供するものである。

本考案を実施例の図面により説明する。

第１図平面図及び第２図断面図の化粧品ケースはプラス
チックシートからなる外部シート１の中央線に折り癖が
付けられていて、その片方の半分の底部内面１ａに厚手
の内部シート２が貼着されている。そして該内部シート
２には収納孔３を５個穿ってある。

本考案の化粧品ケースは該孔３と外部シート１の底部内
面１ａで形成される凹面部に化粧品を収納して外部シー
ト１を１８０度折り曲げの他の半分の蓋部内面１ｂをこ
れにかぶせて化粧品収納部の蓋とするものであります。

即ち、この蓋部内面１ｂの蓋は、外部シート１の中央線
をヒンジ部４として開閉することができる。

外部シート１の中央のヒンジ部４には、折り曲げの癖つ
けのために第２図のように裏面側に切り目が設けてあ
る。この癖つけにより、外部シート１は自然に折れ曲が
って化粧品収納部の蓋になる。

本考案の化粧品ケースは、蓋を閉じたときの厚さが１０
mm以下、より好ましくは５mm以下にすることができる点
に特徴がある。

この外部シートの内面には金属板の貼着又は蒸着メッキ
により鏡面６にすることができる。

本実施例における癖付けは、どのような方法で実施して
もよいが、通常は、折り曲げた状態で折り曲げ部に熱プ
レスをかけて行うこともできる。

本考案のヒンジ部４は、他の実施例である第３図化粧品
ケースの断面図のように、折り曲げ線に沿って外部シー
トの底部内面１ａと外部シート蓋部内面１ｂを一定の幅
で融着固定することにより形成することもできる。この
場合は第１図化粧品ケースのように癖つけ工程をする必
要はない。

本考案の外部シート１はプラスチック製であるので化粧
品が外に滲出することがない。

外部プラスチックシートとして、合成紙、発泡シート、
無機充填剤配合シートなど及びこれらに薄手のプラスチ
ックフイルム又は金属箔を積層したもの又は金属を蒸着
したものも用いることができる。

内部シート２は、ある程度以上の厚さが必要であり、通
常０．５〜７mm、好ましくは、１〜３mmの厚さのものを
使用することができる。

内部シート２としては、プラスチックス、紙、金属又は
これらの積層体などを使用することができる。

この内部シートは折り曲げる必要がなく、単に収納部を
形成する孔を打ち抜くことのできるシートであればどの
ようなものでも使用することができる。

内部シート２として、プラスチック製のシートを用いる
のが、本考案の化粧品ケースの製造の容易性の点で最も
望ましい。

本考案の化粧品ケースの製作には種々の方法が使用でき
るが、外部シート１の内部に内部シート２を接着剤によ
り貼付して製造することができる。

本実施例の化粧品ケースには、外部シート１の内面１ｂ
と内部シート２との間に、接着剤層５を設けている。

この接着剤層５は感圧接着剤又はホットメルト型接着剤
であり接着は脱着は可逆的で、手で剥がすと外部シート
の蓋部が開き内部の化粧品が露出し、蓋を押し付けると
接着剤層で蓋シートの内面を固定することができる。こ
の接着剤層５は、第１図のように化粧品ケースの開口部
の蓋の先端縁近くに設けることができ、また、第４図の
ように左右両側縁部に設けることもできる。第４図で
は、さらに舌片７が設けてあり、これは蓋を開きやすく
するものである。また場合によってはこれを折り曲げて
内部シート２と外部シートの接着面１ａとの間に差し込
んで蓋を止めることもできる。

このような蓋部を閉鎖状態に系止する方法はほかに輪ゴ
ムで止めたり、数枚を束にしてをカセットケースの中に
入れて保存する方法を使用することができる。

このような系止方法により外部シート１の内面１ｂの蓋
部を固定するときは、前記の癖付けは省略することがで
きる。

本考案の内部シート２に穿つ孔は所望により種々の形状
及び１〜数個のものを使用することができる。

［考案の効果］ 本考案の化粧品ケースは、カード形状で少量の化粧品を
収納することができるので、ハンドバッグ等に入れて持
ち歩くのに適している。

また、化粧品は試供品として配布することも多いが、多
種類の化粧品を一枚のカードにして、配ることができ、
配りやすくまた、受け取り側も扱いやすい利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の平面図であり、第２図はその
Ａ−Ａ線の断面図であり、第３図は他の実施例態様の閉
鎖した場合の断面図であり、第４図は他の態様の実施例
の平面図である。 図中の符号は、１；外部シート、１ａ；底部内面、１
ｂ；蓋部内面、２；内部シート、３；収納孔、４；ヒン
ジ部、５；接着剤層、６；鏡面、７；舌片部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】プラスチック製外部シート１を半折りにし
   て、該シートの底部内面１ａに、孔を有する厚手の内部
   シート２を重合固着し、該孔と該底部内面１ａとで形成
   される凹部に化粧品を収納し、該内部シート２の表面若
   しくは該外部シートの蓋部内面１ｂの少なくともいずれ
   か一方に接着剤層５を設け、中央折り曲げ線上に切り目
   を入れる若しくは中央折り曲げ線で折り曲げた状態で折
   り曲げ部にかける熱プレスにより融着固定することによ
   りヒンジ部４を設けたことを特徴とする化粧品ケース。