JPH0614519B2 - プラズマ処理の制御方法 - Google Patents

プラズマ処理の制御方法

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JPH0614519B2
JPH0614519B2 JP4907384A JP4907384A JPH0614519B2 JP H0614519 B2 JPH0614519 B2 JP H0614519B2 JP 4907384 A JP4907384 A JP 4907384A JP 4907384 A JP4907384 A JP 4907384A JP H0614519 B2 JPH0614519 B2 JP H0614519B2
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    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
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    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、プラズマ処理の制御方法に係り、特にエツチ
ング終点の決定とエツチング条件の最適化に好適なエツ
チング特性の決定方法とこれを用いたプロセスの制御方
法に関する。
〔発明の背景〕
従来のドライエツチング特性の制御方法は、エツチング
の終点をプラズマ発光スペクトルの測定などにより検出
し、エツチング速度の均一性やエツチング後の形状や選
択比(材料間のエツチング速度比)についてはあらかじ
め行なつた同種の実験結果をもとに推察していたので、
個々の素材についてプロセスの最適化に極めて長い期間
と実験が必要となる欠点があつた。
〔発明の目的〕
本発明の目的はガス圧力や入力電力、ガスの種類などと
いつたプラズマ処理のパラメータによるエツチング速度
や形状,選択比等の変化を、実際の実験を行なわずに算
出する方法を提供し、かつこの決定方法を用いてエツチ
ング処理を制御する方法を提供することにある。
〔発明の概要〕
プラズマによるエツチングは、イオンによるもの、ラジ
カルとよばれる電気的には中性の粒子によるもの、およ
びイオンとラジカルの相乗効果によるものの3つに分類
できる。この内、前2者のエツチング速度の計算法は、
単純に入射する数とそれぞれの粒子の反応確率の乗算に
より与えられることがわかつていたが、エツチ速度の主
因となるイオンとラジカルの相乗効果によるエツチング
の速度を求める方法が全くわからなかつた。本発明はイ
オンとラジカルの相乗効果を求める方法を見出しこれに
もとづいてプラズマによる反応を制御するものである。
〔発明の実施例〕
ドライエツチングのエツチング特性は、エツチング速度
や選択比や形状により判断されるが、これらは、深さ方
向のエツチング速度と試料面に平行な横方向エツチング
速度の二つにより表わされる。ここで反応性イオンエツ
チングについては、深さ方向のエツチングを縦方向エツ
チングとすると、縦方向エツチングを行なうプラズマ中
の粒子は、正電荷をもつイオンとガス分子およびガス分
解から生じた原子,分子である。一方、横方向エツチン
グは、陽イオンの寄与はなく、電気的に中性な原子,分
子により行なわれる。したがつて、縦方向エツチング速
度は、第一次近似として、固体に垂直に入射するイオン
と熱運動する中性粒子(原子,分子)のそれぞれによる
エツチングの速さとこれらの相乗効果によるエツチング
速度の和となり、横方向は、中性粒子によるエツチング
速度だけで表わされることになる。
縦方向エツチング速度(ER縦)は、イオン種
(a )の入射粒子束(Γa 〔個/cm2・sec〕),
被エツチング材Aとイオン種a のイオン入射エネル
ギEでの反応確率(Yai ),中性粒子(a
粒子束(Γa〔個/cm2−sec〕)とaとエツチング
材Aとの反応確率(Yai)を用いると ER縦=α×Γa ×Yai +αΓa×Yai +(相乗効果) (1) となる。αは材料Aの定数である。ここで、第1項はイ
オンだけ、また第2項は、中性粒子だけによるエツチン
グの速度を示す。これら2つの項のエツチング速度は、
実際の反応性イオンエツチングでのエツチング速度の1
/10以下の値しか示さないことがわかつた。すなわ
ち、縦方向エツチングの主因は、第3項の相乗効果によ
るものであり、本発明では、この項が、中性粒子a
粒子束とaのイオン化粒子aがプラズマから固定表
面へ入射する時のエネルギー(E)でのa と固定
Aとの反応確率(Yai+/)の積であらわされること
を実験によつて見出したことにもとづいている。すなわ
ち、 ER縦=αΓai×Yai+/ (2) となる。この新しい知見を実験のプラズマを用いたエツ
チングに適用する方法についてのべる。
実際のプラズマ中では、分子状ガス(A)がプラ
ズマ化し、ガス分子は様々な形に分解する。したがつ
て、式(2)に示すaはその分解生成した全ての原子や
分子を表わし、エツチング速度は、その和で与えられ
る。したがつて、生成粒子を固定することで、本発見を
プラズマを用いたエツチングの縦方向エツチング速度が
わかることになる。
横方向については、中性の原子,分子だけのエツチング
となることから、エツチング速度は、原子や分子の粒子
束(Γa)とaと固体Aとの反応確率(Yai
により、 ER縦=α×Γa×Yai (3) となる。
すなわち、ΓaiとYai ,Yaiを求めることに
より、(2),(3)式より被エツチング材Aの縦および横
方向のエツチング速度を求めることができることにな
る。
本発明によれば、以上の考察をもとに、材料毎の縦およ
び横方向エツチング速度を求め、その値をもとに計算機
により、エツチング条件の最適化を導出することがで
き、計算機をもちいたエツチングの制御が可能になる。
本発明の一実施例を、第1図と表1により説明する。本
実施例は平行平板型高周波放電プラズマエツチング装置
を用い、CFガスプラズマによりSiをエツチングす
る時のエツチング制御手法について述べたものである。
表1は、、CFガスプラズマ中で生成される原子,分
子の組成比率と、真空度が10Paである時の各中性粒
子の入射粒子束、および、各粒子のイオンであるF
CF ,CF ,CF,CとSiとのイオンエ
ネルギーが200eVにおける反応確率あらわしてい
る。表1に示す粒子組成比率は、真空度10Pa,入力
電力100W(周波数:13.56MHz)での値であ
る。入射粒子束は、CFガスが原子,分子に分解する
割合を放電前後の真空度の変化から求めたもので、この
場合には全体の1%が分解している。入力電力を100
Wから150Wに増加すると、分解する割合は1.5%
と3/2倍になり、入力電力と線形な関係のあることが
わかつた。
各イオンF,CF ,CF とSiとの反応確率
は、イオンエネルギーにより第1図のように変化する。
また、エツチング装置内でSi表面に到達するイオンエ
ネルギーは真空度と入力電力により変化する。
イオンエネルギーは、Si表面もしくは試料台の電位と
アース電位との差とほぼ等しい。したがつて電位測定に
より、イオンエネルギーを決め、第1図により、そのイ
オンとSiとの反応確率を求めることにより、真空度お
よび入力電力により変化する反応確率がわかる。
表1に示す反応確率は、10Pa,100Wの条件での
イオンエネルギー200eVにおける値であり、入射粒
子束との積により、本発明ではこの条件におけるCF
ガスを用いたSiエツチング速度を求めることが可能で
あつた。
ここで、計算上特に留意すべき点は、CFガスの分解
により生ずるC原子やCF分子、さらにCF,CF
分子に含まれるCが、第2図に示すようにSi表面に堆
積することである。したがつて、堆積物を表面から除く
ため、F原子が使われることになる。第1図に示したF
イオンとC膜の反応確率では、イオンエネルギーに対
し変化なく、0.33個/イオンであつた。
ここで、第2図で、Cはほとんど全て表面に堆積する
ことがわかる。したがつて、CF分子では、分子中に
含まれるCが堆積し、そのエツチングに、分子中の3個
のF原子が全て使用されることになる。CFの場合、
F原子が1個不足し、このためプラズマ中に生成される
F原子が使われる。CF分子では、2個のF原子、さら
にC原子の場合には3個のF原子が必要である。
以上の堆積物の除去に要するF原子を求め、全F原子か
ら差し引くことにより、Siエツチングに使われるF原
子粒子束が算出できる。
計算の結果、本実施例の条件では全体の70%のF粒子
束が、Cの除去に使用され、Siのエツチングには30
%のFが使われることがあきらかとなり、そのときの縦
方向のエツチング速度が1700Å/min であることがわか
つた。また横方向については100Å/min となつた。
本実施例では、以上の計算をプログラム化し、計算機を
利用し、エツチング速度を導出した。本方法では、必要
な基本的データである反応確率とイオンエネルギーを与
えることにより、極めて容易に、エツチング条件とエツ
チング結果の関連性を求めることができ、エツチング条
件の設定とエツチング終点の決定に極めて有効であつ
た。
本発明は、AlやW,Mo等の金属および少なくともこ
れらの材料の一つを含む化合物、すなわちAl−Cu
や、Al−Cu−Si,Al−Ni,W−Si,Mo−
Siでもエツチング条件の設定やエツチング終点の判定
をプログラムにもとづく計算機の制御、およびこの計算
機の出力によるエツチング装置の条件決定にも適用可能
であつた。
さらに、無機レジスト材,有機レジスト材のマスク材や
SiO,Siなどの絶縁物にも適用可能であ
り、これらを第3図に示すように計算機プログラム化す
ることにより、積層構造を有する半導体素子の製造プロ
セスの条件設定とエツチングの終点決定が極めて容易で
あつた。また、選択比(エツチング速度比)も同時に明
らかにできた。
エツチング用ガスとしては、CF,SF,NF
の弗素化含物ガス,CCl,SiCl,BCl
塩化物ガス,CBrF,CClF,CCl
等の2種類以上のハロゲンを含むガス、さらにCHF
やCH等のハロゲンと水素を含む化合物ガスが
適用できた。また、OやN,Hガスを添加しても
可能であり、また、2種以上のガスの混合においてもエ
ツチング条件の設定は極めて容易となつた。
〔発明の効果〕
本発明では、プラズマによるエツチング装置だけではな
く、イオンとガスの混合体を使用する半導体表面処理装
置であるイオンビームエツチング装置のエツチング制御
にも効果的であつた。
さらに、マイクロ波を用いたプラズマエツチング装置に
も適用可能であり、エツチング特性の制御が極めて容易
であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は各イオンとSiの反応確率とイオンエネルギー
の関係を示す図、第2図は堆積とエツチング,イオンエ
ネルギーおよびスパツタ率の関係を示す図、第3図は計
算機によるフローの一例を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラズマもしくは少なくともガスと荷電粒
    子の混合体およびイオンビームを用いた半導体素子のエ
    ツチング処理工程において、該プラズマによる素子エツ
    チング速度を、該プラズマ中に発生した中性粒子(A)の
    粒子束(単位時間あたり、単位面積に入射する電気的に
    中性な粒子の数)Γと、中性粒子Aのイオン化粒子A
    の該素子表面への入射エネルギーでの該素子(B)とイ
    オンAとの化学反応確率 との乗算 により決定し、その算出したエツチング速度により該素
    子のエッチング処理工程を制御することを特徴としたプ
    ラズマ処理の制御方法。
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J.Appl.Phys.,55(1)(1984)(米)P.242−252

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