JPH06145197A - ヒトTGF−βの精製法 - Google Patents
ヒトTGF−βの精製法Info
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- JPH06145197A JPH06145197A JP4322471A JP32247192A JPH06145197A JP H06145197 A JPH06145197 A JP H06145197A JP 4322471 A JP4322471 A JP 4322471A JP 32247192 A JP32247192 A JP 32247192A JP H06145197 A JPH06145197 A JP H06145197A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 種々の生物学的流体から高純度のヒトTGF
−βを再現性よく、高収率で精製する方法を提供する。 【構成】 生物学的流体、すなわちTGF−βを高濃度
に含有する細胞及び組織抽出物を、pH1〜3に調製し
てTGF−βを活性型へ変換させ、好ましくはゲル濾過
クロマトグラフィーにより分別した後、クロマトグラフ
ィー用担体に、SO3 -基を導入したアクリルアミドオリ
ゴマーを結合させたカチオン交換クロマトグラフィー、
好ましくは「Fractogel EMD-SO3 --650」(商品名、ME
RCK社製)に負荷して回収し、更に必要に応じて逆相
クロマトグラフィーにより分別して、精製されたTGF
−βを得る。
−βを再現性よく、高収率で精製する方法を提供する。 【構成】 生物学的流体、すなわちTGF−βを高濃度
に含有する細胞及び組織抽出物を、pH1〜3に調製し
てTGF−βを活性型へ変換させ、好ましくはゲル濾過
クロマトグラフィーにより分別した後、クロマトグラフ
ィー用担体に、SO3 -基を導入したアクリルアミドオリ
ゴマーを結合させたカチオン交換クロマトグラフィー、
好ましくは「Fractogel EMD-SO3 --650」(商品名、ME
RCK社製)に負荷して回収し、更に必要に応じて逆相
クロマトグラフィーにより分別して、精製されたTGF
−βを得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、種々の生物学的流体か
ら高純度のヒトTGF−βを再現性よく、高収率で精製
する方法に関する。
ら高純度のヒトTGF−βを再現性よく、高収率で精製
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】TGF−β(Transforming growth fact
or−βの略)は、本来は、軟寒天中で増殖しないマウス
由来の繊維芽細胞である3T3細胞を癌細胞が増殖する
のと同様に軟寒天中で増殖させる因子として単離され
た、分子量25kDaの2量体構造をもつ蛋白質である
が、その後、上記の活性よりも各種細胞の増殖阻害因子
として、また、骨形成や分化の制御に重要な役割を果た
していると考えられるようになってきている。TGF−
βは、生体中ではLAP(Latency-associated peputid
e) とLTBP(Latent TGF-β binding protein) に結
合した潜在型として産生され、活性型として初めて作用
を発揮する。
or−βの略)は、本来は、軟寒天中で増殖しないマウス
由来の繊維芽細胞である3T3細胞を癌細胞が増殖する
のと同様に軟寒天中で増殖させる因子として単離され
た、分子量25kDaの2量体構造をもつ蛋白質である
が、その後、上記の活性よりも各種細胞の増殖阻害因子
として、また、骨形成や分化の制御に重要な役割を果た
していると考えられるようになってきている。TGF−
βは、生体中ではLAP(Latency-associated peputid
e) とLTBP(Latent TGF-β binding protein) に結
合した潜在型として産生され、活性型として初めて作用
を発揮する。
【0003】TGF−βの主な作用としては、細胞の増
殖促進活性、増殖抑制活性、分化の調節や細胞外基質の
蓄積、免疫能の抑制、単球の遊走促進等が挙げられ(Pic
her.R., Lawrence.D.A. & Jullien.P. :Cancer Res., 4
4: 5538-5543, 1984, Roberts.A.B., Sporn.M.B. :Hand
book of Experimental Pharmacology, 95: Part I, pp.
419-472, Springer-Verlag, Heidelbberg, 1990 参照)
、各種の医薬品、試験薬などへの利用が期待されてい
る。
殖促進活性、増殖抑制活性、分化の調節や細胞外基質の
蓄積、免疫能の抑制、単球の遊走促進等が挙げられ(Pic
her.R., Lawrence.D.A. & Jullien.P. :Cancer Res., 4
4: 5538-5543, 1984, Roberts.A.B., Sporn.M.B. :Hand
book of Experimental Pharmacology, 95: Part I, pp.
419-472, Springer-Verlag, Heidelbberg, 1990 参照)
、各種の医薬品、試験薬などへの利用が期待されてい
る。
【0004】TGF−βの精製法については、これまで
にも多くの報告がなされている(Richard.K.A., Akira.
K., Chester.A.M., Dorothea.M.M. & Michael.B.S. :J
Biol.Chem., 258: 7155-7160, 1983, James.L.C. et a
l, Anal. Biochem. 168, 71-74, 1988 等参照)。この
うち、Richard K.A.らの方法によれば、TGF−βを高
濃度に含有する血小板抽出液を酸性エタノール処理し、
その上清に更にエーテルを加えてTGF−βを沈殿さ
せ、この沈殿からTGF−βを酢酸で溶出し、これを酢
酸酸性でバイオゲルP−60を用いたゲル濾過に供して
部分精製した後、更に8M尿素を含んだpH2の酸性条
件下でゲル濾過を繰り返すことにより精製していた。あ
るいは、最初のゲル濾過の後、逆相クロマトグラフィー
に供してTGF−βを精製していた。
にも多くの報告がなされている(Richard.K.A., Akira.
K., Chester.A.M., Dorothea.M.M. & Michael.B.S. :J
Biol.Chem., 258: 7155-7160, 1983, James.L.C. et a
l, Anal. Biochem. 168, 71-74, 1988 等参照)。この
うち、Richard K.A.らの方法によれば、TGF−βを高
濃度に含有する血小板抽出液を酸性エタノール処理し、
その上清に更にエーテルを加えてTGF−βを沈殿さ
せ、この沈殿からTGF−βを酢酸で溶出し、これを酢
酸酸性でバイオゲルP−60を用いたゲル濾過に供して
部分精製した後、更に8M尿素を含んだpH2の酸性条
件下でゲル濾過を繰り返すことにより精製していた。あ
るいは、最初のゲル濾過の後、逆相クロマトグラフィー
に供してTGF−βを精製していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記Ri
chard K.A.らの方法では、各精製段階で精製度合いの進
んだ画分だけを集めて精製を進めなければ高度に精製さ
れたTGF−βが得られず、再現性、収率共に改善され
るべき点があった。また、James.L.C.らの方法において
も、その中のTSK-SP-5PWを用いた工程の再現性が無く、
同様の精製ができないという欠点があった。
chard K.A.らの方法では、各精製段階で精製度合いの進
んだ画分だけを集めて精製を進めなければ高度に精製さ
れたTGF−βが得られず、再現性、収率共に改善され
るべき点があった。また、James.L.C.らの方法において
も、その中のTSK-SP-5PWを用いた工程の再現性が無く、
同様の精製ができないという欠点があった。
【0006】したがって、本発明の目的は、種々の生物
学的流体から高純度のヒトTGF−βを再現性よく、高
収率で精製する方法を提供することにある。
学的流体から高純度のヒトTGF−βを再現性よく、高
収率で精製する方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による生物学的流体からのヒトTGF−βの
精製法は、TGF−βを活性型へ変換させるために前記
生物学的流体をpH1〜3に調整する工程と、活性化さ
れたTGF−βを、クロマトグラフィー用担体にSO3 -
基を導入したアクリルアミドオリゴマーを結合させたカ
チオン交換樹脂に負荷して回収する工程とを含むことを
特徴とする。
め、本発明による生物学的流体からのヒトTGF−βの
精製法は、TGF−βを活性型へ変換させるために前記
生物学的流体をpH1〜3に調整する工程と、活性化さ
れたTGF−βを、クロマトグラフィー用担体にSO3 -
基を導入したアクリルアミドオリゴマーを結合させたカ
チオン交換樹脂に負荷して回収する工程とを含むことを
特徴とする。
【0008】以下、本発明の好ましい態様を挙げて更に
詳細に説明する。本発明において、生物学的流体とは、
TGF−βを高濃度に含有する細胞及び組織抽出物を意
味し、例えば血液、及び血小板等の血液画分や、脾臓、
肝臓、腎臓、胎盤、骨等の細胞の溶解物又は抽出物が挙
げられる。このような細胞及び組織抽出物は、人体の組
織から公知の種々の方法によって調製することができる
とともに、TGF−βを生産するために形質転換された
酵母細胞、動物細胞等の培養上清からも調製することが
できる。なお、上記細胞としては、クローン化されたD
NA配列を発現することができるいずれのタイプの細胞
でも使用できる。
詳細に説明する。本発明において、生物学的流体とは、
TGF−βを高濃度に含有する細胞及び組織抽出物を意
味し、例えば血液、及び血小板等の血液画分や、脾臓、
肝臓、腎臓、胎盤、骨等の細胞の溶解物又は抽出物が挙
げられる。このような細胞及び組織抽出物は、人体の組
織から公知の種々の方法によって調製することができる
とともに、TGF−βを生産するために形質転換された
酵母細胞、動物細胞等の培養上清からも調製することが
できる。なお、上記細胞としては、クローン化されたD
NA配列を発現することができるいずれのタイプの細胞
でも使用できる。
【0009】本発明の方法では、まず、上記のような生
物学的流体を、酢酸や塩酸等の酸を用いてpH1〜3に
調製し、数時間以上、好ましくは1晩処理することによ
り、TGF−βを活性型へ変換させる。
物学的流体を、酢酸や塩酸等の酸を用いてpH1〜3に
調製し、数時間以上、好ましくは1晩処理することによ
り、TGF−βを活性型へ変換させる。
【0010】酸処理を施した生物学的流体は、高分子量
と低分子量の夾雑物、特に低分子量の夾雑物を除くた
め、酸性条件下で、好ましくは0.1M酢酸条件下で、
ゲル濾過クロマトグラフィーに供することが好ましい。
このクロマトグラフィー担体としては、例えば架橋され
たデキストラン、アガロース、ポリアクリルアミド及び
親水性コーティング又は結合された相を有する特殊シリ
カなどが好ましい。特に好ましいのは、「Sephadex G-5
0 」(商品名、Pharmacia 社製)である。
と低分子量の夾雑物、特に低分子量の夾雑物を除くた
め、酸性条件下で、好ましくは0.1M酢酸条件下で、
ゲル濾過クロマトグラフィーに供することが好ましい。
このクロマトグラフィー担体としては、例えば架橋され
たデキストラン、アガロース、ポリアクリルアミド及び
親水性コーティング又は結合された相を有する特殊シリ
カなどが好ましい。特に好ましいのは、「Sephadex G-5
0 」(商品名、Pharmacia 社製)である。
【0011】上記ゲル濾過クロマトグラフィーにより分
取されたTGF−β含有画分は、酸性条件下で、好まし
くは0.1M酢酸条件下で、クロマトグラフィー用担体
に、SO3 -基を導入したアクリルアミドオリゴマーを結
合させたカチオン交換樹脂に供する。溶出は、弱アルカ
リ性のpH条件下で塩濃度の上昇により行う。好ましく
は、50mMアンモニア存在下における0〜500mM
の塩化ナトリウムの塩濃度勾配により行う。
取されたTGF−β含有画分は、酸性条件下で、好まし
くは0.1M酢酸条件下で、クロマトグラフィー用担体
に、SO3 -基を導入したアクリルアミドオリゴマーを結
合させたカチオン交換樹脂に供する。溶出は、弱アルカ
リ性のpH条件下で塩濃度の上昇により行う。好ましく
は、50mMアンモニア存在下における0〜500mM
の塩化ナトリウムの塩濃度勾配により行う。
【0012】上記カチオン交換樹脂としては、「Fracto
gel EMD-SO3 --650」(商品名、MERCK社製)が好ま
しく使用される。このカチオン交換樹脂は、他のカチオ
ン交換樹脂、すなわち、架橋されたデキストラン、アガ
ロース、セルロース、合成樹脂及び親水性コーティング
又は結合された相を有する特殊シリカ等をベースとし、
カルボキシメチル(Carboxymethyl) 、硫化プロピル(Sul
phopropyl)、メチル硫酸(Methylsulphonate)で修飾され
たものなどに比べて、非常にTGF−βの吸着量が大き
く、かつ強力である。このカチオン交換樹脂は、他のカ
チオン交換クロマトグラフィーではとても保持できない
量のTGF−βを含有する生物学的流体を負荷しても、
十分に保持することができ、また、酸性条件下では塩濃
度を上げても溶出されない。この特徴を利用してTGF
−βを精製することが本発明の最大の特徴である。
gel EMD-SO3 --650」(商品名、MERCK社製)が好ま
しく使用される。このカチオン交換樹脂は、他のカチオ
ン交換樹脂、すなわち、架橋されたデキストラン、アガ
ロース、セルロース、合成樹脂及び親水性コーティング
又は結合された相を有する特殊シリカ等をベースとし、
カルボキシメチル(Carboxymethyl) 、硫化プロピル(Sul
phopropyl)、メチル硫酸(Methylsulphonate)で修飾され
たものなどに比べて、非常にTGF−βの吸着量が大き
く、かつ強力である。このカチオン交換樹脂は、他のカ
チオン交換クロマトグラフィーではとても保持できない
量のTGF−βを含有する生物学的流体を負荷しても、
十分に保持することができ、また、酸性条件下では塩濃
度を上げても溶出されない。この特徴を利用してTGF
−βを精製することが本発明の最大の特徴である。
【0013】しかし、上記カチオン交換樹脂による分画
だけでは、TGF−βを純粋にすることは困難なので、
更に酸性条件下で、好ましくは0.1〜0.2%トリフ
ルオロ酢酸の条件下で、逆相クロマトグラフィーに供す
ることが好ましい。この場合の溶出は、0.1%トリフ
ルオロ酢酸条件下でアセトニトリルの濃度を0〜60%
に変化させることで行うことが好ましい。また、適切な
クロマトグラフィー担体としては、親水性コーティング
又は結合された相を有する特殊シリカ又は親水性ポリマ
ーゲルにオクタデシルシリル基、フェニル基等を導入し
たものが挙げられる。特に好ましいのは、「Vydac C
-18」(商品名、セパレーショングループ社製)であ
る。
だけでは、TGF−βを純粋にすることは困難なので、
更に酸性条件下で、好ましくは0.1〜0.2%トリフ
ルオロ酢酸の条件下で、逆相クロマトグラフィーに供す
ることが好ましい。この場合の溶出は、0.1%トリフ
ルオロ酢酸条件下でアセトニトリルの濃度を0〜60%
に変化させることで行うことが好ましい。また、適切な
クロマトグラフィー担体としては、親水性コーティング
又は結合された相を有する特殊シリカ又は親水性ポリマ
ーゲルにオクタデシルシリル基、フェニル基等を導入し
たものが挙げられる。特に好ましいのは、「Vydac C
-18」(商品名、セパレーショングループ社製)であ
る。
【0014】なお、本発明は、前述したように、特定の
構造を有するカチオン交換樹脂の特徴を利用してTGF
−βを精製することを最大の特徴とし、ゲル濾過クロマ
トグラフィーによる分画や、逆相クロマトグラフィーに
よる分画は、必ずしも必要なものではない。
構造を有するカチオン交換樹脂の特徴を利用してTGF
−βを精製することを最大の特徴とし、ゲル濾過クロマ
トグラフィーによる分画や、逆相クロマトグラフィーに
よる分画は、必ずしも必要なものではない。
【0015】
【作用】前述したように、クロマトグラフィー用担体に
SO3 -基を導入したアクリルアミドオリゴマーを結合さ
せたカチオン交換樹脂、例えば「Fractogel EMD-SO3 --6
50」は、他のカチオン交換樹脂ではとても保持できない
量のTGF−βを負荷しても(含まれているTGF−β
が素通りする程の量を負荷してもという意味)、TGF
−βを保持することができ、しかも酸性条件下では塩濃
度を上げても溶出されない。これは、上記カチオン交換
樹脂には、純粋な意味でのイオン交換作用だけでなく、
TGF−βに対する理由不明の親和性があるためと推測
される。このため、生物学的流体を上記カチオン交換樹
脂に負荷して回収することにより、TGF−β以外の夾
雑物を効果的に除去して、TGF−βを効率よく精製す
ることができる。
SO3 -基を導入したアクリルアミドオリゴマーを結合さ
せたカチオン交換樹脂、例えば「Fractogel EMD-SO3 --6
50」は、他のカチオン交換樹脂ではとても保持できない
量のTGF−βを負荷しても(含まれているTGF−β
が素通りする程の量を負荷してもという意味)、TGF
−βを保持することができ、しかも酸性条件下では塩濃
度を上げても溶出されない。これは、上記カチオン交換
樹脂には、純粋な意味でのイオン交換作用だけでなく、
TGF−βに対する理由不明の親和性があるためと推測
される。このため、生物学的流体を上記カチオン交換樹
脂に負荷して回収することにより、TGF−β以外の夾
雑物を効果的に除去して、TGF−βを効率よく精製す
ることができる。
【0016】上記カチオン交換樹脂による分画工程に先
立って、生物学的流体をゲル濾過クロマトグラフィーに
より分別することにより、高分子量と低分子量の夾雑
物、特に低分子量の夾雑物を除くことができ、より高純
度にTGF−βを精製することができる。
立って、生物学的流体をゲル濾過クロマトグラフィーに
より分別することにより、高分子量と低分子量の夾雑
物、特に低分子量の夾雑物を除くことができ、より高純
度にTGF−βを精製することができる。
【0017】また、上記カチオン交換樹脂による分画工
程の後、得られた画分を更に逆相クロマトグラフィーに
より分別することにより、ほぼ純粋なTGF−βを得る
ことができる。
程の後、得られた画分を更に逆相クロマトグラフィーに
より分別することにより、ほぼ純粋なTGF−βを得る
ことができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げて説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0019】実施例1 (1) 酸性メタノールを用いた抽出及びTGF−βの活性
化 −80℃に保存していたヒト血小板180U(1Uは4
00mlの血液から得られる血小板量)を、終濃度12
0mM塩酸、0.66mMフッ化フェニルメチルスルホ
ニル、80%メタノール中で一晩攪拌した。
化 −80℃に保存していたヒト血小板180U(1Uは4
00mlの血液から得られる血小板量)を、終濃度12
0mM塩酸、0.66mMフッ化フェニルメチルスルホ
ニル、80%メタノール中で一晩攪拌した。
【0020】上記の酸性メタノールで処理した血小板
を、Beckman社製の遠心分離機(商品名 Beckma
n model J2-21 )で、JA−10型ロータを用い、10,0
00回転で30分間遠心分離をして、上清を得た。得られ
た上清のpHを28%アンモニアを用いて約3にあわ
せ、ロータリーエバポレータを用いて抽出前の容量にま
で濃縮した。
を、Beckman社製の遠心分離機(商品名 Beckma
n model J2-21 )で、JA−10型ロータを用い、10,0
00回転で30分間遠心分離をして、上清を得た。得られ
た上清のpHを28%アンモニアを用いて約3にあわ
せ、ロータリーエバポレータを用いて抽出前の容量にま
で濃縮した。
【0021】(2) ゲル濾過クロマトグラフィー 予め0.1M酢酸で平衡化しておいた「Sephadex G-50
」(商品名、9×80cm、Pharmacia 社製)に、上記
抽出液を2ml/minの流速で負荷し、0.1M酢酸を用い
て溶出した。溶出液を30mlずつのフラクションに分けて
採取し、これらのフラクションについてO.D.280 に
よる蛋白量と、生物学的活性測定法によるTGF−β活
性の測定を行った。この結果を図1に示す。また、上記
に加えてSDS−ポリアクリルアミド電気泳動を行い、
TGF−βの溶出が確認されたフラクションをプールし
た。
」(商品名、9×80cm、Pharmacia 社製)に、上記
抽出液を2ml/minの流速で負荷し、0.1M酢酸を用い
て溶出した。溶出液を30mlずつのフラクションに分けて
採取し、これらのフラクションについてO.D.280 に
よる蛋白量と、生物学的活性測定法によるTGF−β活
性の測定を行った。この結果を図1に示す。また、上記
に加えてSDS−ポリアクリルアミド電気泳動を行い、
TGF−βの溶出が確認されたフラクションをプールし
た。
【0022】(3) カチオン交換クロマトグラフィー 予め0.1M酢酸で平衡化しておいた「Fractogel EMD-
SO3 --650」(商品名、0.5×10cm、1ml、MERC
K社製)に、上記ゲル濾過クロマトグラフィーでプール
された画分を1ml/min. の流速で負荷した。そして、
0.1M酢酸と、2M塩化ナトリウムを含む0.1M酢
酸と、50mMアンモニアとで順次洗浄した後、0.5
ml/min. の流速で、50mMアンモニア存在下0〜50
0mM塩化ナトリウムの直線濃度勾配(100分)によ
り溶出した。
SO3 --650」(商品名、0.5×10cm、1ml、MERC
K社製)に、上記ゲル濾過クロマトグラフィーでプール
された画分を1ml/min. の流速で負荷した。そして、
0.1M酢酸と、2M塩化ナトリウムを含む0.1M酢
酸と、50mMアンモニアとで順次洗浄した後、0.5
ml/min. の流速で、50mMアンモニア存在下0〜50
0mM塩化ナトリウムの直線濃度勾配(100分)によ
り溶出した。
【0023】この溶出液のフラクションについてO.
D.280 による蛋白量と、生物学的活性測定法によるT
GF−β活性の測定を行った。この結果を図2に示す。
また、上記に加えてSDS−ポリアクリルアミド電気泳
動を行ってTGF−βを含むフラクションを確認し、プ
ールした。
D.280 による蛋白量と、生物学的活性測定法によるT
GF−β活性の測定を行った。この結果を図2に示す。
また、上記に加えてSDS−ポリアクリルアミド電気泳
動を行ってTGF−βを含むフラクションを確認し、プ
ールした。
【0024】(4) 逆相クロマトグラフィー 予め0.1%トリフルオロ酢酸で平衡化しておいた「Vy
dac C18 」(商品名、0.46×28cm、4.0ml、セ
パレーショングループ社製)に、上記カチオン交換クロ
マトグラフィーによりプールした画分を1ml/min. の流
速で負荷した。そして、0.1%トリフルオロ酢酸存在
下0〜60%アセトニトリルの直線濃度勾配(120
分)により溶出した。
dac C18 」(商品名、0.46×28cm、4.0ml、セ
パレーショングループ社製)に、上記カチオン交換クロ
マトグラフィーによりプールした画分を1ml/min. の流
速で負荷した。そして、0.1%トリフルオロ酢酸存在
下0〜60%アセトニトリルの直線濃度勾配(120
分)により溶出した。
【0025】この溶出液のフラクションについてO.
D.280 による蛋白量と、生物学的活性測定法によるT
GF−β活性の測定を行った。この結果を図3に示す。
また、上記に加えてSDS−ポリアクリルアミド電気泳
動を行い、TGF−βを含むフラクションを確認してプ
ールした。
D.280 による蛋白量と、生物学的活性測定法によるT
GF−β活性の測定を行った。この結果を図3に示す。
また、上記に加えてSDS−ポリアクリルアミド電気泳
動を行い、TGF−βを含むフラクションを確認してプ
ールした。
【0026】以上の操作により、SDS−ポリアクリル
アミド電気泳動上単一なTGF−βを得ることができ
た。なお、上記において、生物学的活性測定法は、Mv1L
u 細胞成長阻害活性法(池田ら、Biochemistry 26. 240
6-2410, 1987) によって行い、収量及び収率は、活性と
容量の積により計算した。以上の操作を2回繰り返して
行い、TGF−βの収量と収率を測定した結果を表1に
示す。
アミド電気泳動上単一なTGF−βを得ることができ
た。なお、上記において、生物学的活性測定法は、Mv1L
u 細胞成長阻害活性法(池田ら、Biochemistry 26. 240
6-2410, 1987) によって行い、収量及び収率は、活性と
容量の積により計算した。以上の操作を2回繰り返して
行い、TGF−βの収量と収率を測定した結果を表1に
示す。
【0027】
【表1】
【0028】なお、上記表1中、収率が100%を超え
ているのは、原料の血小板抽出液中にTGF−βの生物
学的活性を阻害する物質が含まれているためで、上記収
率が物質としての収支を表すものではなく、活性に基づ
いて計算されたものであるためである。
ているのは、原料の血小板抽出液中にTGF−βの生物
学的活性を阻害する物質が含まれているためで、上記収
率が物質としての収支を表すものではなく、活性に基づ
いて計算されたものであるためである。
【0029】実施例2 CHO細胞(チャイニーズハムスターの卵巣由来の細
胞)に、TGF−βの遺伝子を組み込んで形質転換させ
た細胞(Gentry.L.E., Lioubin.M.N., Durchio.a.f., M
arquard.H. :Mol. Cell. Biol., 8, 4162〜4168(1988)
参照) を、牛胎児血清を含む血清で培養し、その後、血
清を含まない培地で維持することにより、TGF−βを
分泌させた培養液を得た。
胞)に、TGF−βの遺伝子を組み込んで形質転換させ
た細胞(Gentry.L.E., Lioubin.M.N., Durchio.a.f., M
arquard.H. :Mol. Cell. Biol., 8, 4162〜4168(1988)
参照) を、牛胎児血清を含む血清で培養し、その後、血
清を含まない培地で維持することにより、TGF−βを
分泌させた培養液を得た。
【0030】この培養液上清600mlに、終濃度0.1
Mになるように酢酸を加えて一晩攪拌した。こうして酸
処理した培養液上清をBeckman社製の遠心分離機
(商品名 Beckman model J2-21 )で、JA−10型ロ
ータを用い、10,000回転で30分間遠心分離をして、上
清を得た。
Mになるように酢酸を加えて一晩攪拌した。こうして酸
処理した培養液上清をBeckman社製の遠心分離機
(商品名 Beckman model J2-21 )で、JA−10型ロ
ータを用い、10,000回転で30分間遠心分離をして、上
清を得た。
【0031】この上清について、上記実施例1の(2) 以
降の工程を行うことにより、SDS−ポリアクリルアミ
ド電気泳動上単一なTGF−βを得ることができた。
降の工程を行うことにより、SDS−ポリアクリルアミ
ド電気泳動上単一なTGF−βを得ることができた。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
TGF−βを含む生物学的流体を、クロマトグラフィー
用担体にSO3 -基を導入したアクリルアミドオリゴマー
を結合させたカチオン交換樹脂に負荷して回収すること
により、種々の生物学的流体から高純度のヒトTGF−
βを再現性よく、高収率で精製することができる。
TGF−βを含む生物学的流体を、クロマトグラフィー
用担体にSO3 -基を導入したアクリルアミドオリゴマー
を結合させたカチオン交換樹脂に負荷して回収すること
により、種々の生物学的流体から高純度のヒトTGF−
βを再現性よく、高収率で精製することができる。
【図1】血小板抽出液をゲル濾過クロマトグラフィー
「Sephadex G-50 」にかけ、溶出したフラクションにつ
いてO.D.280 による蛋白量と、生物学的活性測定法
によるTGF−β活性の測定を行った結果を示す図表で
ある。
「Sephadex G-50 」にかけ、溶出したフラクションにつ
いてO.D.280 による蛋白量と、生物学的活性測定法
によるTGF−β活性の測定を行った結果を示す図表で
ある。
【図2】ゲル濾過クロマトグラフィーでプールされた活
性画分をカチオン交換クロマトグラフィー「Fractogel
EMD-SO3 --650」にかけ、溶出したフラクションについて
O.D.280 による蛋白量と、生物学的活性測定法によ
るTGF−β活性の測定を行った結果を示す図表であ
る。
性画分をカチオン交換クロマトグラフィー「Fractogel
EMD-SO3 --650」にかけ、溶出したフラクションについて
O.D.280 による蛋白量と、生物学的活性測定法によ
るTGF−β活性の測定を行った結果を示す図表であ
る。
【図3】カチオン交換クロマトグラフィーでプールされ
た活性画分を逆相クロマトグラフィー「Vydac C18 」に
かけ、溶出したフラクションについてO.D.280 によ
る蛋白量と、生物学的活性測定法によるTGF−β活性
の測定を行った結果を示す図表である。
た活性画分を逆相クロマトグラフィー「Vydac C18 」に
かけ、溶出したフラクションについてO.D.280 によ
る蛋白量と、生物学的活性測定法によるTGF−β活性
の測定を行った結果を示す図表である。
Claims (4)
- 【請求項1】 生物学的流体からのヒトTGF−βの精
製法において、TGF−βを活性型へ変換させるために
前記生物学的流体をpH1〜3に調整する工程と、活性
化されたTGF−βを、クロマトグラフィー用担体にS
O3 -基を導入したアクリルアミドオリゴマーを結合させ
たカチオン交換樹脂に負荷して回収する工程とを含むこ
とを特徴とするヒトTGF−βの精製法。 - 【請求項2】 前記カチオン交換樹脂が「Fractogel EM
D-SO3 --650」(商品名、MERCK社製)である請求項
1記載のヒトTGF−βの精製法。 - 【請求項3】 前記生物学的流体をゲル濾過クロマトグ
ラフィーにより分別した後、得られた画分を前記カチオ
ン交換樹脂に負荷して回収する請求項1又は2記載のヒ
トTGF−βの精製法。 - 【請求項4】 前記カチオン交換樹脂に負荷して回収さ
れた画分を、逆相クロマトグラフィーにより分別する請
求項1〜3のいずれか1つに記載のヒトTGF−βの精
製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32247192A JP3386498B2 (ja) | 1992-11-06 | 1992-11-06 | ヒトTGF−βの精製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32247192A JP3386498B2 (ja) | 1992-11-06 | 1992-11-06 | ヒトTGF−βの精製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06145197A true JPH06145197A (ja) | 1994-05-24 |
JP3386498B2 JP3386498B2 (ja) | 2003-03-17 |
Family
ID=18144014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32247192A Expired - Fee Related JP3386498B2 (ja) | 1992-11-06 | 1992-11-06 | ヒトTGF−βの精製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3386498B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999061474A1 (fr) * | 1998-05-25 | 1999-12-02 | Ajinomoto Co., Inc. | Activine humaine purifiee et son procede de production |
JP2007143881A (ja) * | 2005-11-28 | 2007-06-14 | Toshiba Corp | マンモグラフィ装置および方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61126105A (ja) * | 1984-11-21 | 1986-06-13 | Toyo Soda Mfg Co Ltd | 架橋を伴う陽イオン交換基の導入方法 |
JPH01310744A (ja) * | 1988-03-31 | 1989-12-14 | Merck Patent Gmbh | 分離材料 |
WO1991004267A1 (en) * | 1989-09-11 | 1991-04-04 | Codon | A method for the purification of transforming growth factor (tgf-) |
JPH03101699A (ja) * | 1989-06-28 | 1991-04-26 | Bio Kagaku Kenkyusho:Kk | 蛋白質性成長因子の製法 |
-
1992
- 1992-11-06 JP JP32247192A patent/JP3386498B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999061474A1 (fr) * | 1998-05-25 | 1999-12-02 | Ajinomoto Co., Inc. | Activine humaine purifiee et son procede de production |
US6756482B1 (en) | 1998-05-25 | 2004-06-29 | Ajinomoto Co., Inc. | Purified human activin and process for producing the same |
JP2007143881A (ja) * | 2005-11-28 | 2007-06-14 | Toshiba Corp | マンモグラフィ装置および方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3386498B2 (ja) | 2003-03-17 |
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