JPH06145004A - 超省力農薬 - Google Patents

超省力農薬

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JPH06145004A
JPH06145004A JP16814392A JP16814392A JPH06145004A JP H06145004 A JPH06145004 A JP H06145004A JP 16814392 A JP16814392 A JP 16814392A JP 16814392 A JP16814392 A JP 16814392A JP H06145004 A JPH06145004 A JP H06145004A
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JP
Japan
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layer
agricultural chemical
pesticide
resin
control
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JP16814392A
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English (en)
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Yukio Tanaka
幸夫 田中
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 農薬の散布回数と作業時間を大幅に減らし、
防除を簡素化し、農薬に調節作用を持たせて気象変化に
も対応可能にし、農薬事故を減らし、多種の薬剤をまと
めて農薬の選定を簡単にする。使用者や環境への影響も
考慮し、収穫物に対しても安全性を高めるなど多くの機
能を持たせる。 【構成】 農薬層1は防除に使用する農薬と樹脂を混合
した層、被覆層2は農薬層1を覆う樹脂の層、保護層3
は最も外側を覆う樹脂の層とし、全樹脂は水溶性で、各
樹脂の種類、性質、厚みにより農薬の溶出量、溶出濃
度、溶出時間などが自動調節される。農薬層1に被覆層
2を重ね、その上に農薬層1を重ね、被覆層2を重ね
る。さらにその上に農薬層1を重ねる工程を必要回数
(防除回数)だけ繰り返して多層構造にし最後に保護層
3を重ねる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に水中(水田や水耕
栽培など)で栽培される作物の病害虫防除、除草の基本
防除を一回で行うための超省力農薬である。
【0002】
【従来の技術】従来の農薬は、病気、害虫、雑草に対
し、それぞれの発生時期に応じその都度防除を行ってい
た。何種類かの農薬を混合して、短期間に発生するいく
つかの病害虫、雑草(発生期または防除敵期が同じ場
合)には複合農薬もある。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】病害虫防除の場合
は、同じ時期に発生するものについては従来の農薬でも
効果があるが、その発主時期にずれや幅があると当然防
除敵期にもずれや幅が生じる。除草についても同じこと
が言え、このために発生に応じ何度も防除を必要とす
る。これを回避するには、効果の強い農薬や、残効の長
い農薬を使する必要が生じ、その分使用者や環境に対し
て悪い影響を与える危険性が高くなるので、1回の散布
で防除できる病虫害、雑草には限界がある。また、農薬
により、薬害が出る(作物が枯れる。成育が一時的に止
まるなど)、効果がなくなるなどの化学的、生理的、物
理的要因により混合や同時使用できないものがある。
【0004】
【問題を解決するための手段】作物の栽培方法と病害
虫、雑草の発生には密接な関係がある。水稲に例を取る
と、その栽培方法は田植え日が基準となりほとんどの作
業がなされている。この田植えも地域によりほぼ決まっ
ていて、代かき作業と田植えまでの日数もほぼ決まって
いるので、いつ頃どんな雑草がどれくらいに成長するか
は予測ができ、そのために使用する除草剤や散布敵期も
決定できる。病害虫についても地域毎に、その地域の気
候と病気や害虫の特性から発生時期が予測できる。主要
病害虫や雑草は概ね判っているので、使用する農薬も決
定することができる。病害虫や雑草の発生、稲の成育は
気象、特に毎日の気温の和(積算温度)とも密接な関係
があり、長年の気象データから平均気温等により積算温
度は予測がで、積算水温についても同様であることから
次回の防除敵期までの日数(時間)とその間の水温等が
計算できる。また、栽培の方法の一つとして、水管理
(特に水稲の場合は途中で落水する、中干し期間がある
こと)も考慮する。これらのことを前提として、防除の
対象とする病害虫や雑草に的を絞ることにより、使用す
る農薬の種類や防除の時期と順番も決定できるので、い
くつかの農薬を樹脂と混合し、被覆することで一つにま
とめれば一回の散布だけで主要防除、基本防除が完了す
ることになる。 1, そのためには、まず決定した農薬の中で最後に使
用するものを、樹脂と混合する。この時の樹脂は、農薬
の効いている期間と解け出す量、濃度の調整用である。
(農薬と樹脂を混合する。(農薬層1)) 2, 次に、この農薬層1を樹脂(コーティング剤)で
被覆する(被覆層2)。この時の樹脂は防除敵期と防除
敵期の調整用で、その間は農薬が解け出さない(農薬が
効かない)ようにするためのものである。(防除敵期が
連続する場合はこの工程は省略する) 3, さらに、その上(外側)に農薬層1を重ねて行
く。 4, この、樹脂の混合と被覆(上記の1、2、3)を
繰り返し一番外側の層(農薬層1)には最初(一番初め
の防除)に使用する農薬がくるようにする。 5, すべての農薬と樹脂の混合、被覆が終われば、さ
らに外側に樹脂を被覆(保護層3)して完成する。この
樹脂は、保管時の変質や使用時に万一素手等に付着する
ことのない(直接農薬とは触れない)ようにする為の保
護用である。全ての樹脂は、水分により徐々に溶け行く
ものを使用し、あらかじめ予測した水温から溶ける早さ
を計算して、樹脂の種類と農薬との混合量や層の厚みを
決定する。ここで使用する農薬は、使用量、使用回数、
残効日数、残留量などの安全基準を考慮することは言う
までもない。
【0005】
【図面にて説明すると】農薬層1は、農薬と樹脂(農薬
の溶け出す量、濃度、防除期間の調整用)を混合した層
である。被覆層2は、農薬層1が解け出さないための樹
脂(次の層の農薬が溶け出さない、次の防除敵期まで農
薬が効かないようにするための、期間の調整用)で樹脂
だけの層である。保護層3は、被覆層2の機能に加え、
使用者ヘの安全性と農薬そのものの保護の作用も合わせ
持つ樹脂だけの層である。
【0006】
【作 用】散布(機械で落としていく、または、手で投
げ込むなど)された農薬は圃場内の水(水分)で、まず
保護層3が溶け、一番外側の農薬層1が溶け出す。ここ
で溶け出した農薬が、従来の第一回目の防除に当る。こ
れが終わると、被覆層2が現れ徐々にこの層が溶けて行
くが、次の防除敵期までは樹脂だけが溶け農薬は溶け出
さない。この被覆層2が溶け終わると、次の農薬層1が
溶け出す。これが第2回目の防除に当る。これを繰り返
して行き、目的の時期に目的の病害虫や雑草が防除でき
る。また、散布年が異常気象であっても、樹脂の溶ける
時間は、積算温度を基準に設計することで十分対応でき
る。たとえば、その年の気温が高く経過すれば、一般的
に病害虫、雑草の発生は早くなる。しかし、積算温度も
高くなるので、その分樹脂の溶けるのに必要な時間も短
くなり、逆に寒くなれば樹脂の解ける時間が長くなるの
で、保護層3、被覆層2、農薬層1の樹脂がそれぞれの
調節機能を果たし防除敵期のずれを修正する。
【0007】
【実施例】農薬層1と被覆層2及び保護層3の溶け出す
時間については、積算温度(積算水温)を基準にする
が、例えば一般的な防除が、田植え後5日〜15日に除
草剤散布(1回目防除)が行われ、次に田植え後約1ケ
月でイネミズゾウムシに対し殺虫剤散布(2回目防除)
が行われるとする。田植えの時期の1回目防除までの平
均水温が10度、1回目防除から2回目防除までの平均
水温が15度とし、1回目防除敵期が田植え後10日で
2回目の防除敵期が田植え後30日とする。本発明の農
薬を田植え直後に散布する(田植え時は必ず作業する人
が居るから、この時に散布すると農薬散布だけに圃場へ
出向く手間が省ける。)と、まず最初に保護層3の溶け
るのに必要な時間(積算水温)は、10度×10日=1
00度となる。次に防除期間が10日とすれば、一番外
側の農薬層1が溶け終わるのに必要な時間(積算水温)
は同じように計算して約100度となる。次に被覆層2
が現れるが、この層の溶けるのに必要な時間(積算水
温)は、15度×(30日−10日−10日)=150
度となり以下同じように計算し、農薬層1や被覆層2の
溶けるのに必要な時間を計算し設計すれば目的の防除が
目的の時期に行える。
【0008】
【効 果】
1, 従来できなかった発生期の異なる病害虫、雑草の
防除が最初の一回だけでできるので、散布回数を大幅に
減らすことができる。 2, 幾つもの農薬(単剤や混合剤、病害虫防除剤や除
草剤)を重ね一つにできるので、防除時期が似ていても
従来は別々に行っていたもの、防除時期が違うために別
々に行っていたもの、同じ防除でも数回行っていたもの
が一回の散布ででき、労力なども大幅に減らせる。 3, 農薬は被覆する前に樹脂と混合してあるので、溶
出量、溶出濃度、溶出時間を調整でき、分解速度の早い
(残効の短い)農薬でも次々に溶出しててくるため長時
間その効果が維持でき、しかも万一河川ヘ農薬が流れ出
た場合にも、速やかに分解するため環境への影響は小さ
くできる。 4, 被覆し、層に重ねることで混合不可能、不敵の農
薬を一つにできる。 5, 何層にも農薬を重ねることで、形態を大きくでき
るので機械を使わず手で圃場へ数個投げ込めば済むな
ど、誰にでも簡単にできる。 6, 被覆する樹脂の種類や厚みで敵期と敵期の間(農
薬を効かせたくない期間)の調整ができる。 7, 被覆し多層構造にすることで形態が大きくできる
ため、散布時に粉が飛び散らず、防除対象地区外への飛
散や、散布者が吸入すのなどの危険性がなくなる。 8, 一番外側を樹脂で被覆し保護層を設けることで、
薬剤の保護と同時に万一素手に直接触れても農薬には触
れないので、散布者に対し安全性が高い。 9, 薬効が長く維持できるので、強い農薬を使かわな
くてもすみ、弱い(残効性、残留性の少ない)農薬が使
用できるため、収穫物の安全性も高まる。また、除草剤
に起こりがちな薬害(一時的な高温、又は低温により作
物が枯れる、−時的に成育が止まるなど)が回避でき
る。 10, 散布(例えば田植え直後の散布)を確実に行え
ば、基本的には、防除は1回で行えるので、現在問題に
なっている広域一斉防除(航空防除、共同防除など)を
行う必要がなくなる。 11, 消費者である農家の、栽培期間中に何度も行っ
ている防除を、1剤1回散布のみで行うことで、何種類
もの農薬を扱う機会がなくなり、多様化する農薬の選定
誤り、間違った使い方をするなどの事故が減らせる。ま
た、農薬の購入に際し計画が立てやすくなり、必要以上
に購入することを無くせ、余剰農薬が出る事も減少し、
その分だけ保管時における農薬事故を減らす可能性があ
る。一方供給側であるメーカーも取り扱う種類を減らす
事ができるため、生産の効率化、手持ち在庫の減少な
ど、生産流通のコストを下げることも可能になる。 13, この方法(多層構造)は、肥料などにも応用で
きる。また、農薬と肥料の混合なども容易になる。 以上のように、省力化できるだけでなく、安全性も高め
られる。また、使用する農薬そのものは、新たに開発す
る必要はなく、今までの農薬に混合されていた増量剤の
使用量も減らすことが可能になる。
【0009】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の断面図である。
【符号の説明】
1は農薬と樹脂を混合した、農薬層1である。 2は樹脂だけを被覆した、被覆層2である。 3は樹脂だけを被覆した、保護層3である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単剤または複合剤(混合剤)を樹脂と
    混合し、被覆し多層構造にする。以上のように構成され
    た農薬。
JP16814392A 1992-03-03 1992-03-03 超省力農薬 Pending JPH06145004A (ja)

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JP16814392A JPH06145004A (ja) 1992-03-03 1992-03-03 超省力農薬

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