JPH06144702A - 捲取機の糸張力調整方法 - Google Patents

捲取機の糸張力調整方法

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JPH06144702A
JPH06144702A JP32868392A JP32868392A JPH06144702A JP H06144702 A JPH06144702 A JP H06144702A JP 32868392 A JP32868392 A JP 32868392A JP 32868392 A JP32868392 A JP 32868392A JP H06144702 A JPH06144702 A JP H06144702A
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JP
Japan
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yarn
winding
tension
traverse
feed roller
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JP32868392A
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English (en)
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Toshio Mizoguchi
敏夫 溝口
Kazuo Yoshida
和男 吉田
Masanori Miyazawa
政典 宮沢
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KANEBO KENSHI KIYOUBIJIN KK
Kanebo Ltd
Original Assignee
KANEBO KENSHI KIYOUBIJIN KK
Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 給糸ボビンより解舒された糸条(2)をフイ
ードローラー方式の糸張力調整手段(12)とトラバー
ス手段に順次経由させてストレートチーズ、又はコーン
チーズに捲取る際、トラバースによる糸速変動を防止す
る。 【構成】 フイードローラー方式の糸張力調整手段(1
2)とトラバース手段間の糸条走行路に吸引管(14)
の開口(13)を臨ませ、捲取りトラバースによる糸速
の変動をエアーの吸引力により吸収せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフィードローラー方式の
糸張力調整手段を備える捲取機において、糸条の張力を
調整する方法に関するものであり、更に詳しくは、糸条
の加工過程で高い糸張力を必要とする捲取機において、
その問題点であった捲取トラバースによって生ずる糸速
変動に起因する糸道各部への張力変動と、その増幅作用
を防止するようにした糸張力調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来使用されている捲取機は略ぼ図3に
示す構造となっている。即ち給糸ボビン(1)より解舒
された糸条(2)は、給糸ガイド(3)、捲取張力調整
機構(4)、固定式の糸ガイド(5)を経て溝付ドラム
(6)に入り、次いでこれに圧接する捲取ボビン(7)
により捲き取られる構成である。上記捲取機の捲取り過
程において、溝付ドラム(6)による捲取トラバースに
よって生ずる糸条(2)の張力変動は、給糸ボビン
(1)からの解舒で発生する糸条(2)の伸縮作用によ
り吸収されており、その吸収能力は給糸ボビン(1)か
ら捲取ボビン(7)に至る間の糸条(2)への摩擦抵抗
が大きいほど低く、給糸解舒から捲取トラバースに至る
糸条(2)に大きな摩擦抵抗があるとその反発力により
捲取トラバースによる張力変動は増幅する傾向にある。
【0003】従って、一般的に高速トラバースを必要と
するチーズ捲き等の高速捲取機にあっては、図3のよう
に給糸から捲取りまでの糸道を出来るだけ直線状にして
糸条への摩擦抵抗を少なくしている。また毛羽焼き及び
コーティング等糸条の加工過程で高い張力を必要とする
捲取機においては、捲取トラバースの速度が速いと糸条
へ高抵抗の反発力を与え捲取トラバースによる張力変動
を増幅させるので、図4に示すように捲取速度に対して
トラバース速度の遅いフランジボビン(8)を採用し、
トラバース速度による反発力の増大を抑制して捲取って
いる。
【0004】ところが、フランジボビン(8)を用いる
捲取りは、そのフランジ部(9)が解舒時の妨害とな
り、フランジ部(9)の径が大きいと次工程での糸切れ
が多発し、ラージパッケージ化することが出来ない。
【0005】従って糸条の加工時に高い張力を必要とす
る捲取機においても、ラージパッケージを必要とする場
合には解舒性を考慮し、チーズ捲き等の高速トラバース
を実施する形状に捲き取らなければならないが、この場
合には、図5に示すようなフィードローラー方式の張力
調整手段を使用し、高速トラバースによる大きな張力変
動があっても全体の張力を弱めることが出来るように
し、張力の高い糸条の捲取を可能にしている。
【0006】前記フィードローラー方式の概要を図5に
より更に詳細に説明すると、該方式は積極駆動するフィ
ードローラー(10)と糸条(2)により従動回転する
ガイドローラー(11)の組合せからなっており、走行
糸条(2)は二者一対の両ローラー(10)(11)の
外周を図示の如く数回巻着した後、捲取張力調整機構
(4)、糸ガイド(5)を経由して溝付ドラム(6)に
入り、次いでこれに圧接する捲取ボビン(7)により捲
き取られる。上記過程において、フィードローラー(1
0)は、糸条(2)を自体の表面に接触させ、これを送
り出すことにより該フィードローラー(10)以降の糸
条張力を弱める作用をなすが、張力変動による衝撃は糸
条(2)がフィードローラー(10)の表面を滑ること
により防止しているため、フィードローラー(10)の
表面は滑らかであり、送り出す糸条(2)の張力を弱め
るために一般的にはフィードローラー(10)の周速を
捲取速度より速くしており、その張力調整量は捲取速度
に対してのフィードローラー(10)の周速比と糸条
(2)のフィードローラー(10)への接触長さによっ
て調整しその量が決められている。
【0007】しかし糸条(2)とフィードローラー(1
0)間の滑りは、張力変動の衝撃に対しての緩衝作用は
あるが、糸条を伸縮させる能力はなく、その張力変動を
吸収することができないために、高速トラバースによる
大きな張力変動は糸条加工部等糸道各部にそのまま伝達
されることとなる。また糸条(2)とフィードローラー
(10)との滑りによる緩衝能力には限界があり、捲取
トラバースの張力変動が大きく且つ急激で緩衝能力の限
界を越えれば摩擦抵抗による反動で捲取トラバースの張
力変動は増幅されることとなる。
【0008】従って、この様な機構に仕掛けられる糸条
は、その捲取トラバースの大きな張力変動に耐えられる
糸強力の高い糸条だけであり、紡績糸細番手のような強
力の低い糸条を仕掛けた場合は糸切れが多発し捲取不能
となる。また強力の高い糸条を仕掛けることが可能であ
っても、前述の如く捲取トラバースの張力変動が糸条の
各加工部に伝達されるので、糸条の加工を不安定にさせ
ると共に、捲取張力の大きな変動により解舒性を悪化さ
せ次工程での糸切れを多発させている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】毛羽焼き処理等、糸条
の加工過程で高い糸張力を必要とする捲取機にあっては
その過程で上述の如き問題点が存在するが、この様なこ
とを解決するため図5に示すフィードローラー方式の張
力調整方法を採用したとしても要するに以下に記載する
ような未解決な課題がある。
【0010】即ちフィードローラー方式の糸条送り出し
装置は、糸条の送り出しにより送り出し前の高い張力の
全体を弱める装置であり、糸条に大きな伸縮作用を持た
せることができないために、チーズ捲き等の高速トラバ
ースによる大きな張力変動を吸収する能力がない。
【0011】ここで捲取トラバース張力の変動の主なる
原因を説明すれば、図6に示す綾振角度(θ)の差によ
り発生するトラバース間における時間当りの引張り長さ
の差に起因するものが大きい要素である。即ち図6にお
いて、トラバースの綾振中心部の糸条の長さをlとすれ
ば綾振角最大部の糸条の長さは1/cosθと、中心部
より(1/cosθ−1)×(1/4トラバース間の巻
取長さ)だけ長くなり、捲取トラバース間において「図
6斜線部」に示すように時間当りの引張り長さが変化す
る。
【0012】更にコーン捲きの場合は、図7に示すよう
にノーズエンドの円周(A)とベースエンドの円周
(B)の差で、捲取トラバース間の周速はその円周差に
従い変化し、捲取トラバースにおける時間当りの引張り
長さの変化は「図7の斜線部」に示すようにパラレルチ
ーズ捲きと比較し変化はより大きくなる。ここで、コー
ン両端の巻取長さ(周速)の差は、斜線部の差に1/2
トラバース間の巻取長さを乗じるが、斜線部の長さは一
定であっても巻取径の増大に伴いコーン両端の巻取長さ
(周速)の比が小さくなるから、巻取経過に従いトラバ
ース間の引張り長さの差は小さくなる。またトラバース
間の捲取速度及びトラバース速度は一定で、綾振角度に
より時間当りの引張り長さは変化するから、トラバース
間における引張り長さの変化を糸条の伸縮により吸収し
ない限り、時間当りの引張り長さの変化に従い捲取トラ
バースにおける糸条の走行速度(糸速)は変化する。
【0013】また捲取トラバース速度が高速であれば上
記の糸速の変化は急激となり、その急激な糸速変化は糸
条の伸縮等により吸収されない限り糸道各部に伝達され
る。従って糸条送り出し装置及び糸道ガイド等の糸条へ
の摩擦抵抗が、その糸速差により急激に変化し各部の張
力は大きく変動し、給糸解舒における糸条の引っ掛かり
等の要因の異なる張力変動と干渉反発しあい各部の張力
変動は更に増幅される。またフィードローラー方式の張
力調整装置は、先に述べた通り糸速に対するフィードロ
ーラーの周速比とフィードローラーへの糸条の接触長さ
によって張力調整量が決まるが、捲取トラバースによる
糸速変動に従い張力調整量が急激に変化し糸道各部の張
力変動は更に増幅される。従って上記捲取機において
は、増幅された各部の張力変動に耐えられる強力の高い
糸条しか仕掛けられないばかりか、糸条の加工過程に伝
達された糸速変動及び張力変動は加工品質を悪化させる
のである。
【0014】上記のように、糸条の加工時に高い張力を
必要とし且つ捲取張力の調整に糸条送り出し装置を必要
とする捲取機においては、捲取トラバースにおける糸速
変動が原因で各部全体の張力変動は大きく増幅されるの
である。従って上記糸速変動が捲取トラバース前部の糸
条への摩擦抵抗に影響及ぼさない区間、即ちフィードロ
ーラーによる糸条送り出し後速やかに捲取トラバースに
よる糸速変動を吸収せしめることが技術的課題となる。
【0015】本発明は、糸条の加工時に高い張力を必要
とし、捲取張力の調整にフィードローラー方式の糸条送
り出しによる張力調整装置を有する捲取機において、前
記課題の解決を目的とするものであり、捲取トラバース
における糸速の変動を糸条送り出しによる張力調整後速
やかに吸収し、安定張力による捲取と、安定糸速及び安
定張力による糸条の加工を実現する新規な張力調整方法
を提供しようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は次の構成を備えている。即ち給糸ボビンより
解舒された対象糸条をフィードローラー方式の糸張力調
整手段とトラバース手段に順次経由させ、しかる後、ス
トレートチーズ又はコーンチーズに捲取るに際し、前記
糸張力調整手段とトラバース手段間の糸条走行路に吸引
管の開口を臨ませ、捲取りトラバースによる糸速の変動
をエアーの吸引力により吸収せしめることを特徴とする
捲取機の糸張力調整方法である。
【0017】
【作用】上記構成からなる本発明の糸張力調整方法によ
れば、給糸ボビンより解舒された糸条を、フィードロー
ラー方式の糸張力調整手段とトラバース手段を経由して
ストレートチーズ又はコーンチーズに捲取るので、フラ
ンジボビンを使用した場合の如く、解舒時の支障を全く
生じない。又糸条経路の途中にフィードローラー方式の
糸張力調整手段を介在させているので、フィードローラ
ーを出た以後の糸張力、即ち張力調整後の張力をゼロ又
はゼロに近付ける事が可能となる。更に本発明において
は、糸張力調整手段とトラバース手段間の糸条走行路に
吸引管の開口を臨ませ、捲取りトラバースによる糸速の
変動をエアーの吸引力により吸収しているので、捲取ト
ラバースの糸速上昇時に起る糸条の引張り長さの増加を
貯留糸条の減少で補い、又糸速減少時に起る糸条の引張
り長さの減少を貯留糸条の増加で補い、結果として吸引
管中の貯留糸条の長短で捲取トラバースによる糸速移動
を完全に制御することが出来る。
【0018】
【実施例】以下図面に示す実施例により本発明方法を具
体的に説明する。先ず最初に本発明方法を実施する装置
の構成について説明する。尚、以下の実施例において従
来技術と同一の構成要素のものについては同一の符号を
付し、且つその詳しい説明を省略する。
【0019】図1は実施例の装置の全体を示す斜視図、
図2はその要部を示す一部切り欠き垂直断面図である。
図1に示す通り、捲取り対象の糸条(2)は図3に画か
れた給糸ボビン(図1には図示していない)より解舒さ
れ、積極駆動するフィードローラー(10)と、糸条
(2)により従動回転するガイドローラー(11)から
なるコデッドローラー方式即ちフィードローラー方式の
糸張力調整手段(12)を経由し、次いで開口(13)
を糸条走行路に臨ませた吸引管(14)の上部を通って
従来用いられている捲取張力調整機構(4)に達する。
更に糸条(2)は糸ガイド(5)を経由して溝付ドラム
(6)に入り、次いでこれに圧接する捲取ボビン(7)
にコーンチーズとして捲き取られる。
【0020】前記吸引管(14)は実施例装置の中核を
なす構成要素であって、先に述べた通り前記フィードロ
ーラー(10)と既製の捲取張力調整機構(4)間の糸
条経路の直下にその開口(13)が臨む様に設置してい
る。また吸引管(14)は吸引ホース(15)により機
台エアー配管(16)に連結されており、更にその末端
はファンモーター(17)の吸込み側に連結している。
又機台エアー配管(16)のファンモーター(17)側
には真空計(18)と吸引圧調整バルブ(19)が取付
けられている。
【0021】実施例の装置は上述の如き構成からなるも
ので、次いで上記装置を用いた本発明の張力調整方法の
具体例について説明する。図1において糸条(2)は先
に述べた通り、フィードローラー(10)とガイドロー
ラー(11)からなるローラー対に数回巻着した後、吸
引管(14)側へ走行し、その一部が図2に示す如く吸
引流により吸引されU字形に屈曲した後、再び開口(1
3)に戻って前進し、捲取張力調整機構(4)を通って
捲取ボビン(7)に捲取られる。
【0022】前記過程において、糸条加工過程で高い張
力を必要とする糸条(2)は、その張力を調整するため
にフィードローラー(10)及びガイドローラー(1
1)に先の如く巻着されるが、それらの周速度を調整す
ることによりフィードローラー(10)から送り出した
糸条(2)の張力をゼロ又はゼロに近付けることが出来
る。この様にすると既知の捲取張力調整機構(4)が糸
条走行の抵抗となり、糸条(2)はフィードローラー
(10)と捲取張力調整機構(4)の間でたるむことと
なる。
【0023】たるんだ糸条(2)はフィードローラー
(10)に巻き込まれ易い現象を呈するが、実施例の機
構においては吸引管(14)内の負圧によりたるみ分が
引き込まれ、前記フィードローラー(10)への糸条
(2)の巻き込みは防止される。また張力を弱められた
糸条(2)は既成の捲取張力調整機構(4)によって調
整され、溝付ドラム(6)を経て捲取ボビン(7)に捲
き取られる。
【0024】しかして糸条(2)の吸引管(14)への
吸込み長さを図7に示すコーン捲きのノーズエンドとベ
ースエンドの円周差(B−A)×(1/2トラバース間
の巻取長さ)以上になるように吸引圧調整バルブ(1
9)の開度を調整すれば、コーンチーズ捲きの場合であ
っても捲取トラバースによる糸速差を吸引管(14)へ
の糸条(2)貯留量の増減によって容易に吸収出来る。
【0025】上記実施態様においては上記説明の通り、
作動又は移動するのは糸条(2)のみであり、機械的セ
ンサー及びバネを使用していないため、たるみ吸収運動
による糸条以外の反作用がなく糸速変動の吸収は完全に
行なわれる。従って糸速変化による張力変動はなくな
り、糸の引っ掛かりによる張力変動との干渉反発作用は
皆無となるため、糸条加工部の張力及び捲取張力は極め
て安定する。また仕掛品種が替れば吸引ノズルの吸込み
圧の調整を必要とするが、試験値または経験的な真空計
の数値を記録しておけば吸込圧の調整は簡単に行える。
【0026】尚上記実施例においては、捲取手段として
溝付ドラムを使用する例を示したが、積極回転するスト
レートドラムとこれに従動回転する捲取ボビンの組合せ
でも良く、この場合は糸ガイド(5)を往復動するトラ
バースガイドにする必要がある。
【0027】
【発明の効果】捲取機における張力変動の要因には、糸
条の引っ掛かりによるものと糸速変動が原因によるもの
との2つに大別できるが、糸条加工時の張力が強く糸条
への摩擦抵抗が大きい場合は糸速変動の影響を強く受
け、糸速変動の大きい高速トラバースやコーン捲きにお
いては糸道全体の張力が大きく変動する。しかし本発明
による張力調整方法によれば、捲取トラバースによる糸
速変動は吸引管への糸条の吸引長さの増減によって完全
に吸収されるから、捲取張力及び加工張力が極めて安定
する。従って、従来捲取不能であった紡績糸細番手のよ
うな強力の弱い糸条もチーズ捲きできるばかりか、コー
ン捲きも可能になりラージパッケージ化及び次工程の高
速解じょ性に大きく貢献できる。また強力の強い糸条を
仕掛けたとしても、張力変動が激しく高速捲取が困難で
あったが、張力変動が極めて安定するから、強力の強い
糸条はもちろんのこと紡績糸細番手のような強力の弱い
糸条も高速化でき生産性が格段に向上する。また毛羽焼
及びコーティング等の糸条加工の品質確保には糸速の安
定化及び糸条張力の安定化は絶対条件だが、本発明の張
力調整方法によれば、糸道全ての糸速及び糸条張力が安
定するから毛羽焼及びコーティング等の加工品質は格段
に向上する。尚、本発明の実施例はフィード方式による
張力調整装置を利用したものだが、本発明方法はトラバ
ース前の張力をゼロに近付けることのできる他の方式の
張力調整装置においても利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の全体を示す斜視図である。
【図2】実施例の要部を示す一部切り欠き垂直断面図で
ある。
【図3】従来捲取機の糸道を示す説明図である。
【図4】フラシジボビンの捲取状態を示す斜視図であ
る。
【図5】フィードローラー方式の捲取状態を示す斜視図
である。
【図6】捲取トラバースによる時間当りの糸条の引張り
長さの変化を示す説明図である。
【図7】コーン捲きトラバースにおける時間当りの糸条
の引張り長さの変化を示す説明図である。
【符号の説明】
1 給糸ボビン 2 糸条 6 溝付ドラム 7 捲取ボビン 10 フィードローラー 11 ガイドローラー 12 糸張力調整手段 13 開口 14 吸引管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給糸ボビンより解舒された対象糸条
    (2)をフィードローラー方式の糸張力調整手段(1
    2)とトラバース手段に順次経由させ、しかる後、スト
    レートチーズ又はコーンチーズに捲取るに際し、前記糸
    張力調整手段(12)とトラバース手段間の糸条走行路
    に吸引管(14)の開口を臨ませ、捲取りトラバースに
    よる糸速の変動をエアーの吸引力により吸収せしめるこ
    とを特徴とする捲取機の糸張力調整方法。
JP32868392A 1992-11-12 1992-11-12 捲取機の糸張力調整方法 Pending JPH06144702A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103318708A (zh) * 2013-06-20 2013-09-25 东台市龙之梦服饰实业有限公司 新型染色用筒纱张力控制装置
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