JPH0614349Y2 - スイッチ装置 - Google Patents

スイッチ装置

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JPH0614349Y2
JPH0614349Y2 JP1988167880U JP16788088U JPH0614349Y2 JP H0614349 Y2 JPH0614349 Y2 JP H0614349Y2 JP 1988167880 U JP1988167880 U JP 1988167880U JP 16788088 U JP16788088 U JP 16788088U JP H0614349 Y2 JPH0614349 Y2 JP H0614349Y2
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push
knob
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rotary
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吉隆 板倉
広幸 森
直孝 浜田
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はスイッチ装置、特に車両用空調装置等に用いら
れ、オート制御とマニュアル制御とに選択的に設定でき
るスイッチ装置の改良に関する。
[従来の技術] 空調機等のようなモード切替の必要な機器には各種切替
スイッチが装着されており、例えば車両においてはエア
コンからの温風または冷風の吹出し量を使用者の好みに
よって所定モード及び所定量に設定可能なマニュアルス
イッチ及びこれ等を自動制御するオートスイッチを備え
たものが周知である。
第9図には車内のインストルメントパネル等に組付けら
れる従来のエアコン用スイッチ装置の構成例が示されて
いる。
図において、プレート1上には温風または冷風の吹出し
方向を設定するために各吹出し方向に対応して設けられ
た複数の押下式スイッチボタンから成るモードスイッチ
群2と、吹出し量を設定するためのスライド式ファンス
イッチ3と、が配設されている。2aはオートモードス
イッチであり、このスイッチを押下操作すると、吹出し
方向の制御が周囲環境に応じて自動的に行われる。ま
た、ファンスイッチ3のノブ3aを移動させて「AUT
O」の位置に合わせれば吹出し量の制御が種々の車内外
の空気状況の変化に基づいて自動制御されることにな
る。
また、第10図には従来のエアコン用スイッチ装置の他
の構成例が示され、この装置ではモードスイッチ群2及
びブロアスイッチ群4の双方がプッシュ式ボタンから構
成され、そして、両スイッチ群2,4の間に共通のオー
トスイッチ5が配設されている。
従って、この装置においては使用者の任意に吹出し方向
及び吹出し量を設定する場合にはモードスイッチ群2及
びファンスイッチ群4のそれぞれ所望のスイッチボタン
を別個に操作する点は前記第9図に係る装置と変わらな
いが、吹出し方向及び吹出し量の双方をオートモードに
設定したい場合には、このオートスイッチ5のみを押下
するだけでフルオート状態になり、操作の簡便化を図る
ことができる。
[考案が解決しようとする課題] しかし、上記第9図に係る従来装置においては、ファン
スイッチ3がスライド式であるためにその占めるスペー
スはそれ程大きくならないが、吹出し方向及び吹出し量
の双方をオート制御させるには、両方のスイッチをそれ
ぞれ別個にオン操作するという煩わしい手間を要するの
で、特に走行中の運転者にとっては極めて不便である。
更に、モードスイッチ群2とブロアスイッチ群4の全ス
イッチボタンを個々独立した押下式にして同一平面上に
並列配置しなければならないため、インストルメントパ
ネル上で占めるスペースが大きくなり、装置の小型化を
図ることができないという問題があった。
また、第9図及び第10図に係る示すレバー或いはボタ
ン式の機構では、操作面で風量の微調整が難しく、車内
を所望の空調状態に速やかに設定できない。
これは車両用空調装置のみならず、近年の多機能化によ
り、多くの機能を切替及び/又は選択する操作スイッチ
を有する家庭用電化製品、オーディオ装置等にも共通す
る問題点である。
考案の目的 本考案は上記従来の課題に鑑み為されたものであり、そ
の目的は、単一のオン操作で所望の機能を設定でき、簡
便迅速に別の機能に切替えることができ、且つ低廉なコ
ストでスペースを取らない小型構成可能なスイッチ切替
装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために本考案は、プレートより突出
し、押下操作可能に配設された押下ノブと、前記押下ノ
ブの押下操作によりオンオフ切替を行う押下スイッチ
と、前記プレート上に回転及び押下操作可能に配設され
た回転押下ノブと、前記回転押下ノブの回転または押下
操作に連動してオンオフ切替を行う回転押下スイッチ
と、前記回転押下ノブのシャフトに設けられた逆円錐形
状のギアと、前記押下スイッチにリンク機構を介して連
結され、前記押下スイッチのオンオフ状態に応じて揺動
するスイッチングロッドと、前記スイッチングロッドに
係合して前記スイッチングロッドを前記押下スイッチの
オフ状態に対応する揺動方向に付勢するとともに前記回
転押下スイッチに連動するスイッチバネと、前記スイッ
チングロッドに係合して前記押下スイッチのオン状態時
における前記スイッチングロッドの揺動位置を前記スイ
ッチバネの付勢力に抗して保持するとともに保持した状
態で前記ギアに係合するロックと、を有し、前記押下ノ
ブの押下操作による押下スイッチのオン状態に連動して
前記スイッチングロッドが揺動して前記回転押下スイッ
チをオフ状態とするとともに、前記回転押下ノブの回転
または押下操作による回転押下スイッチのオン状態に連
動して前記ギアに係合したロックが前記スイッチングロ
ッドの保持を解除して揺動せしめ前記押下スイッチをオ
フ状態とすることを特徴とする。
更に、本考案は、プレートより突出し、付勢力に抗して
押下操作可能に配設された押下ノブと、前記押下ノブの
押下操作によりオンオフ切替を行う押下スイッチと、前
記プレート上に回転及び押下操作可能に配設された回転
押下ノブと、前記回転押下ノブの回転または押下操作に
連動してオンオフ切替を行う回転押下スイッチと、前記
回転押下ノブのシャフトに設けられた逆円錐形状のギア
と、一端に前記押下ノブの軸部を前記付勢力に抗して押
下状態にロック可能に係合する係合部が設けられ、他端
に前記ギアに当接するカム部が設けられて前記押下ノブ
の押下操作に伴って前記ギア方向に移動するロック板
と、を有し、前記回転押下ノブの回転または押下操作に
よる回転押下スイッチのオン状態に連動して前記ギアに
当接したロック板を移動せしめ前記係合部の係合を解除
して前記押下スイッチをオフ状態とすることを特徴とす
る。
[作用] 以上のように構成される本考案によれば、所望の機能を
設定するには押下ノブの押下のみで済み、前記機能を切
替したい場合には、回転押下ノブを押下もしくは回転さ
せることにより別の機能に切替することができる。
車両用空調装置を例に更に詳しく説明すれば、フルオー
ト状態に設定するにはオート制御用押下ノブのみの押下
操作で済む。即ち、オート制御用押下ノブに接続された
2個のオートスイッチの内の一とマニュアルスイッチと
がリンク機構を介して連動するよう構成されており、オ
ート制御用押下ノブの押下操作と同時に、この押下動作
がリンク機構を介してマニュアル制御用スイッチに伝達
され、該マニュアルスイッチの接点が解離する。
従って、フルオート状態への設定の際にはマニュアル制
御ノブを何ら制御する必要なくオート制御用押下ノブの
押下操作のみでオートスイッチのオン制御とマニュアル
スイッチのオフ制御とが同時に行われることとなる。
そして、フルオート状態からマニュアル制御状態に切替
えるには、マニュアル制御用ノブを回転または押下する
ことによりマニュアル制御用スイッチの接点が解離し、
このときに同時に前記リンク機構を介してこのマニュア
ル制御用ノブの動作がオート制御用スイッチに伝達さ
れ、該オート制御用スイッチがオフ位置に復帰する。
特に、本考案によれば、回転押下ノブには周縁が歯車状
でかつ円錐状のロック解除ギアあるいはシャフトが設け
られており、この歯車部に押下ノブと連動するロックあ
るいはロック板が係合することによって前述した如く回
転押下ノブの回転または押下によって押下ノブのロック
解除を行うことができる。
また、本考案によれば、押下ノブと回転押下ノブとはロ
ック部材のみをもって直接的に連動可能であり、簡単な
構成で確実な一対のスイッチの連動オンオフ作用を得る
ことができる。
すなわち、回転押下ノブを回転または押下操作すると、
その軸部外周に形成された円錐状の歯車と係合していた
前記ロック部材のカム部が該歯車の山部または円錐状斜
面により押し出され、これにより押下ノブの係合段がそ
れまで係合していたロック部材の係合部から外れてオフ
位置に復帰する。
本考案によれば、両ノブの動作を連結するための部材が
少なく、確実な連動作用を得ることができる。
[実施例] 以下、図面に基づき本第1考案の好適な実施例を説明す
る。
第1図には本考案に係るスイッチ装置の好適な実施例構
造を断面図で示した。
図において、プレート10には所定の間隔を介してオー
ト制御用押下ノブ12とマニュアル制御用回転押下ノブ
14とが突出して配設されている。
オート制御用押下ノブ12の下方には突部12a及び爪
部12bが下方に向けて突出して一体的に形成されてお
り、それぞれがプリント基板16上に載置固定されたモ
ードオートスイッチ18及びブロアオートスイッチ20
の可動部18a,20aを直接押下する。
他方、マニュアル制御用回転押下ノブ14の中心部に形
成された筒部14aにはシャフト24が嵌合され、この
シャフト24には一体的に回転するロータ28及びその
円錐体周面に歯部が刻設されたギア25が取り付けられ
ている。そして、これらはマニュアル制御用スイッチケ
ース30内に収納されている。
マニュアル制御用スイッチケース30内において、前記
ロータ28の下方に配設されたリテーナ32の下面には
支持部34が突設されており、この支持部34に形成さ
れた突部34aを中心として回動自在にスイッチングロ
ッド36が取付けられている。
前記ロータ28の下面及びリテーナ32の上面には詳細
には図示しない可動及び固定接点が設けられており、ブ
ロアオートスイッチ20のオート状態が解除されたと
き、(すなわちマニュアル操作状態となったとき)マニ
ュアル制御用回転押下ノブ14を回転させることにより
上記接点が接触し合い、風量を調整する。
また、前記リテーナ32にはギア25と係合すると共
に、スイッチングロッド36を所定位置に保持固定する
ためのロック38が回動自在に取付けられており、この
ロック38はバネ39により常時時計方向に付勢されて
いる。
マニュアル制御用スイッチケース30の底面を形成する
サブリテーナ40上にはマニュアルスイッチ板42及び
このマニュアル制御用スイッチ板42の接点を受けるた
めの受部44が載置固定されている。また、前記リテー
ナ32から下方に向けてマニュアル制御用スイッチ板4
2の接点と接触するプレート46が取付けられている。
前記シャフト24とロータ28との間にはコイルスプリ
ング48が装着されており、マニュアル制御用回転押下
スイッチノブ14の押下操作によりシャフト24が押し
込まれたときに元の位置に復帰するよう付勢力を与える
作用を果たしている。
本考案において特徴的なことは、オートスイッチとマニ
ュアルスイッチとの夫々の操作によりスイッチの動きを
互いに伝達するリンク機構を設け、一のスイッチがオン
操作されたときにその動きが該リンク機構により伝達さ
れて他方のスイッチをオフ制御するよう構成し、これに
より単一の操作で一方のスイッチのオン制御と他方のス
イッチのオフ制御を同時に行えるよう構成したことにあ
る。
第3図には第1図及び第2図におけるマニュアル制御用
スイッチ板42の拡大図が示され、このマニュアル制御
用スイッチ板42はマニュアルスイッチケース30底面
のサブリテーナ40に固定された固定部42a及び固定
部42aから伸張した当接部42b及び固定部42a及
び当接部42bに連動され、その先端に接点42c1,
42c2が設けられた揺動部42dを含む。
固定部42aと揺動部42dとの間にはトグルバネ部4
2eが係止されている。このマニュアル制御用スイッチ
板42の各部材42a,b,c,d,eはバネ材を用い
て形成され、固定部42aの下面がサブリテーナ40に
固定されている以外は遊動可能状態におかれている。そ
して、後述する動作によってスイッチングロッド36と
当接部42bの上端との当接によりスイッチ板42の接
点42cがプレート46の接点46aまたは受部44と
当接することになる。プレート46は前記リテーナ32
の図示しない接点に接続している。
以下、本考案装置の作用について説明する。
第1図はマニュアル制御用回転押下ノブ14がオン操作
されたマニュアル制御状態を示し、そのマニュアル制御
用スイッチ板42及びその周辺部の拡大図を第4図に示
した。
このマニュアル制御用スイッチ板42のオン状態(第4
図)においてはトグルバネ部42eには付勢力P3が働
いており、この付勢力P3により揺動部42dに対して
平行な力P2及び垂直な力P1が働き、第1図の状態が
保持される。
そして、この状態からオート制御用押下ノブ12を押下
操作すると、該オート制御用押下ノブ12に一体形成さ
れた突部12a及び爪部12bがそれぞれオートモード
スイッチ18及びブロアオートスイッチ20の可動部1
8a及び20aを押し下げてオン制御し、これにより単
一のスイッチ操作で2個のオートスイッチが同時にオン
されることが理解される。
このとき、ブロアオートスイッチ20の可動部20a上
に載置された第1リンク50の左端部が同時に下方に押
し下げられるので、第1リンク50は軸50aを中心と
して反時計方向に回動することとなり、第1リンク50
の右端部に連結された第2リンク52が上方に移動す
る。
従って、第2リンク52の下端に連結されているスイッ
チングロッド36の左端がこれにつれて上方に移動し、
その右端が下方に移動するためにこのときにスイッチン
グロッド36右端の下面がサブリテーナ40上に載置固
定されているマニュアル制御用スイッチ板42の当接部
42bの上端部と当接してこの当接部42bが下方に押
し下げられることとなる。これに伴なって、マニュアル
制御用スイッチ板42の揺動部42dと固定部42aと
の間に掛止されたトグルバネ部42eの付勢方向が変化
し、それまでプレート46に当接していた接点42cが
サブリテーナ40上に載置固定されている受部44上に
当接載置される方向への力が加わることになる。
第1図及び第4図(A)及び第5図(A)に示されてい
る状態、即ちトグルバネ部42eの力の方向は、揺動部
42dの接点側端Aと、トグルバネ部42eの根元点
B、及び揺動部42dの他端Dを結ぶ線に対してトグル
バネ42eの作用点Cが下側にあるかぎり保持される。
そして、スイッチングロッド36の時計方向への回動が
進み、当接部42bが更に押し下げられて上記A,B及
びDを結ぶ線がC点から下側になると(第5図
(B))、第4図(A)において、鉛直上方に加えられ
ていた付勢力P1が逆に鉛直下方への力P4となり(第
5図(C))、揺動部42dが反時計方向に回動してそ
の先端部に設けられている接点42c2が受部44上に
当接掛止することになる。
こうしてマニュアル制御用スイッチ板42の接点が解離
し、オフ状態となる。
従って、本考案によれば、オート制御用押下ノブ12の
押下操作によりオートモードスイッチ18とブロアオー
トスイッチ20の双方が同時にオン制御されると共に、
それまでオン状態にあったマニュアル制御用スイッチ4
2がオフ制御されることとなる。
次に、こうして切替えられたフルオート状態からマニュ
アル制御状態への切替作用について説明する。
本考案において、マニュアル制御用回転押下ノブ14は
回転自在に形成されたダイヤル式のスイッチノブである
が、同時に押下操作可能に構成されており、フルオート
状態からマニュアル制御状態に切替えるにはこのマニュ
アル制御用回転押下ノブを回転あるいは押下のいずれの
操作によっても可能である。フルオート状態からマニュ
アル制御状態に切替えるためにマニュアル制御用回転押
下ノブ14を回転させると、該ノブ14に嵌合されてい
るシャフト先端部に固定されたギア25も同時に回転す
る。このとき、ギア25の歯部の傾斜部を滑りながらス
プリング39の付勢力に抗してロック38は図の反時計
方向に回動する。この結果、同時に、スイッチングロッ
ド36がロック38との係合から外れ、このスイッチン
グロッド36はマニュアル制御用スイッチ板42に蓄え
られた付勢力によってその右端部が押し上げられ反時計
方向に回動する。
このときにマニュアル制御用スイッチ板42の接点42
c1はプレート46の突部46aに当接し、マニュアル
機構に切替わることになる。
同時に、スイッチングロッド36の左端部が下方に回動
することにより、スイッチングロッド36に連結された
第2リンク52が下方に動き、更に、第2リンク52に
連結された第1リンク50は軸50aを中心としてその
左端部が上方に回動し、これによりオート制御用押下ノ
ブ12の爪部12bが上方に押し上げられてモードオー
トスイッチ18及びブロアオートスイッチ20が復帰す
ることとなる。
また、前述した如く本考案に係るマニュアル制御用回転
押下ノブ14は押下操作可能に構成されており、フルオ
ート状態からマニュアル制御状態へのその押下操作によ
っても行うことができる。この場合にはマニュアル制御
用回転押下ノブ14をコイルスプリング48の付勢力に
抗して押下すると、シャフト24の先端に取付けられた
ギア25が下方に動き、ギア25の円錐面によってギア
25とロック38との係合が解除され、スイッチングロ
ッド36がマニュアル制御用スイッチ板42の付勢力に
て反時計方向に回動されることになる。
その後は回転操作した場合と同様の作用でマニュアル制
御への切替が為される。
次に、第6図以下を参照しつつ本考案の好適な第2実施
例について説明する。
本実施例において特徴的なことは、円錐状ギアの斜面及
び山と谷間とを利用したカムロック機構による少ない構
成部材で両スイッチノブをほぼ直結に近い形に連結した
ことにある。
本実施例においても前記第1実施例と同等の効果が得ら
れ、一のスイッチノブをオン操作すると同時に他方のス
イッチノブが自動的にオフ位置に復帰する。
第6図(A)に本実施例に係るスイッチ装置の正面図を
示す。同図(B)は同図(A)のI−I断面図、同図
(C)は同図(B)のII−II断面図である。
図中、突出した押下スイッチノブ60aを有する押下ス
イッチ60、そして回転及び押下操作可能な回転押下ス
イッチノブ62aを有する回転押下スイッチ62がプリ
ント基板等のプレート64上に組み付けられている。
前記回転押下スイッチノブ62aと一体形成されたシャ
フト62bは、回転押下スイッチケース62c内に収納
されており、その周縁に巻回装着されたスプリング62
dにより同図(B)の上方に付勢されている。
同図(C)より明らかな如く、シャフト62bの周縁は
ギア状に形成されており、また、その側壁に埋設固定さ
れた節度用スプリング62fにて節度用ボール62eが
ケース62c内壁に向けて付勢されている。
他方、押下スイッチノブ60a下端ではロック板60b
がロックスプリング60cにより図の右方へ付勢されて
いる。
前記ロック板60bの先端にはカム62gが固定あるい
は接触されており、該カム62gは回転押下スイッチノ
ブ62のケース62cを貫通してシャフト62bのギア
と着脱可能に係合する。
後述するように、前記各ロック板60b、ロックスプリ
ング60c、カム62g、そしてシャフト62b周縁の
ギアが主として両スイッチ60,62の連動作用を果た
す。
本実施例において、詳細な図示は省いているが、単一の
押下スイッチ60の押下操作によって風向きと風量の双
方が自動制御モードに設定され、他方回転押下スイッチ
62の回転又は押下操作によってこれらが手動制御モー
ドに設定されることになる。
そして本実施例についても、前述した如く押下スイッチ
60と回転押下スイッチ62とは互いにオンオフ動作が
連動し、一方のオン/オフ操作が同時に他方のスイッチ
のオフ/オン制御につながるよう構成されており、空調
装置の自動制御と手動制御との切り換え操作をワンタッ
チで行うことが可能となると共に、手動制御スイッチで
ある回転押下スイッチ62は風量の調節をノブ62aの
回転操作により調整するものであるため、従来のような
押下式やスライドレバー式では困難な風量の微調整を容
易に可能とし、所望の空調状態に速やかに設定できると
いう利点がある。
又、本実施例においては、図より明らかな如く、押下ス
イッチ60と回転押下スイッチ62との連動作用を果た
す機構は、わずかの部材で簡単に構成されているため、
製造及び組立てが一層容易化されると共にコスト面でも
低減化を実現できる。
以下、本実施例に係る機構の作用について説明する。
第7図は、押下スイッチ60と回転押下スイッチ62と
の連動作用を要部のみを抽出した模式図、第8図は押下
スイッチノブ60aとロック板60bとの関係を示す動
作図である。
第7図(A1)及び(A2)は、押下スイッチ60が押
下されて空調装置が自動制御モードに置かれたときの両
スイッチ60,62の連結関係を示す。
押下スイッチノブ60aが同図(A2)の破線位置から
実線位置に押下されると、ロック板60bがロックスプ
リング60cの付勢力に抗して図の右方向に押出され、
ロック板60bと連結固定されているカム62gが回転
押下スイッチ62のシャフト62b周縁に形成されてい
るギアの谷間と嵌合する。
このとき、第8図(A)の状態から押下スイッチノブ6
0aが押し下げられきった時点で押下スイッチノブ60
aの側腹部に形成された係合段60a1にロック板60
bの孔部60b1が同図(B)に示すように係合する。
そして、押下スイッチノブ60aを同図の上方に付勢し
ている不図示のバネの力によってロック板60b左右方
向における保持固定が為され、第7図(A1)に示すカ
ム62gとシャフト62bのギアの谷間との係合状態が
保たれる。こうして、自動制御モードが設定され、車内
外の状況に応じて空調装置の風量及び方向が最適状態に
自動制御される。
こうした自動制御状態から第7図(B)及び(C)に示
すように回転押下スイッチノブ62aを押下又は回転操
作すると、第7図(A)のカム62gとシャフト62b
のギアの谷間とが係合した状態から両者が外れ、ロック
板60bが左方向に摺動復帰すると共に押下スイッチノ
ブ60aが図の破線位置に復帰して自動制御状態が解除
されて、手動制御モードに切替わる。
すなわち、同図(B)に示すように回転押下スイッチノ
ブ62aを押下した場合には、シャフト62b周縁に形
成されているギアが逆円錐形であるので、その下方向へ
の移動と共にカム62gは矢印で示すように左方向に押
され、カム62g先端がシャフト62bのギアとの係合
から外れることになる。
これと同時にロック板60bは、第8図(C)に示すよ
うに左方向に押され、この結果ロック板60bの孔部6
0b1は押下スイッチノブ60aの係合段60a1との
係合から外れ、押下スイッチ60aは不図示の付勢バネ
の弾力によって図の上方に押し戻され、自動制御状態が
解除されることになる。
なお、こうしてカム62gの左方向への移動によって押
下スイッチ60と回転押下スイッチ62との係合が解除
されたこととなり、スプリング62dの作用によって復
帰した回転押下スイッチノブ62aを回転手動調整でき
る状態となる。
第7図(C)は、回転押下スイッチノブ62aを押下で
はなく回転操作することによって自動制御モードを解除
して手動制御モードに切替える場合の作用を示し、第7
図(C)に対するように回転押下スイッチノブ62aを
いずれかの方向に回転操作すると、これにともなってシ
ャフト62bが回転するため固定状態が保持されている
押下スイッチ60側のカム62gに対して相対移動す
る。
この結果、それまでシャフト62bの谷間に嵌合してい
たカム62gの先端がギアの山部に乗り上げ、この乗り
上げ作用によってカム62g及びロック板60bは図の
左方向に押され、上記押下操作時と同様に係合が外れ、
押下スイッチノブ60aが図の上方に復帰する。
このように本願の第2考案によれば、回転押下スイッチ
ノブ62aを操作することによって押下スイッチタノブ
60aが自動的に逆状態に制御されることとなり、両ス
イッチ間の実質的な連動結合部材はロック板60b、ロ
ックスプリング60c及びカム62g程度の非常に少な
い素子で確実な連動動作を得ることができ、簡単な構造
で信頼性の高い自動制御と手動制御の切替え作用を得る
ことが可能となる。
以上車両用空気調和装置を例にとり本考案について説明
してきたが、本考案はこれに限定されるものではなく家
庭用電化製品、オーディオ等に用いることも可能であ
る。
また、本考案によれば、押下スイッチと回転押下スイッ
チとはそれぞれ独立したスイッチ機構を構成しており、
これらを単独で車両その他の制御スイッチとして用いる
こともでき、また、前述した説明から明らかな如く、押
下スイッチと回転押下スイッチとの間を適当なリンク機
構及び連動機構によって連結することにより、押下スイ
ッチのオン作動状態を他の回転押下スイッチの操作にて
必ずオフ状態に解除することが可能となる。
従って、これらの両スイッチを必要とする場合及び単独
の使用に対しても各スイッチが共用可能であり、特に車
両のように多数の車種に各スイッチを兼用できることは
極めて有用である。
[考案の効果] 以上説明したように本考案によれば、異なる機能のスイ
ッチをリンク機構にて連動可能に構成し、一のスイッチ
のオン操作と同時に他方のスイッチがオフ制御されるよ
う構成したので、簡単で安価な機械的連動機構のみで迅
速確実に切替を達成可能である。
更に、一方のスイッチを回転及び押下操作可能なダイヤ
ル式スイッチとして構成したので、インストルメントパ
ネル上に占める装置のスペース効率の大幅な向上を図る
ことが可能となる。
また、本考案によれば、一対のスイッチノブは連動板材
のみで連動可能に接続されるので、より少ない部材及び
構成要素をもって確実な連動作用を得ることができる。
更に、上記本考案において、回転押下スイッチノブが風
量調節用ノブを兼用しているので、風量及びノブ調整は
このノブの回転操作により行われるので操作面での安定
性が良く、微調整を容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案を車両用空調装置に用いた第
1実施例の構造を表した断面図、 第3図は第1図及び第2図中のマニュアル制御用スイッ
チの拡大図、 第4図は本考案に係るマニュアル制御用スイッチの作用
説明図、 第5図は本考案に係るマニュアル制御用スイッチのスプ
リングの作用図、 第6図は本考案第2実施例に係る装置の構成図、 第7図及び第8図は第6図に係る装置の動作説明図、 第9図及び第10図は従来装置の外観図である。 10……プレート 12……オート制御用押下ノブ 14……マニュアル制御用回転押下ノブ 36……スイッチングロッド 38……ロック 42……マニュアル制御用スイッチ板 50,52……リンク 60……押下スイッチ 60a……押下スイッチノブ 60b……ロック板 62……回転/押下スイッチ 62a……回転/押下スイッチノブ 62b……シャフト 62g……カム

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】プレートより突出し、押下操作可能に配設
    された押下ノブと、 前記押下ノブの押下操作によりオンオフ切替を行う押下
    スイッチと、 前記プレート上に回転及び押下操作可能に配設された回
    転押下ノブと、 前記回転押下ノブの回転または押下操作に連動してオン
    オフ切替を行う回転押下スイッチと、 前記回転押下ノブのシャフトに設けられた逆円錐形状の
    ギアと、 前記押下スイッチにリンク機構を介して連結され、前記
    押下スイッチのオンオフ状態に応じて揺動するスイッチ
    ングロッドと、 前記スイッチングロッドに係合して前記スイッチングロ
    ッドを前記押下スイッチのオフ状態に対応する揺動方向
    に付勢するとともに前記回転押下スイッチに連動するス
    イッチバネと、 前記スイッチングロッドに係合して前記押下スイッチの
    オン状態時における前記スイッチングロッドの揺動位置
    を前記スイッチバネの付勢力に抗して保持するとともに
    保持した状態で前記ギアに係合するロックと、 を有し、前記押下ノブの押下操作による押下スイッチの
    オン状態に連動して前記スイッチングロッドが揺動して
    前記回転押下スイッチをオフ状態とするとともに、前記
    回転押下ノブの回転または押下操作による回転押下スイ
    ッチのオン状態に連動して前記ギアに係合したロックが
    前記スイッチングロッドの保持を解除して揺動せしめ前
    記押下スイッチをオフ状態とすることを特徴とするスイ
    ッチ装置。
  2. 【請求項2】プレートより突出し、付勢力に抗して押下
    操作可能に配設された押下ノブと、 前記押下ノブの押下操作によりオンオフ切替を行う押下
    スイッチと、 前記プレート上に回転及び押下操作可能に配設された回
    転押下ノブと、 前記回転押下ノブの回転または押下操作に連動してオン
    オフ切替を行う回転押下スイッチと、 前記回転押下ノブのシャフトに設けられた逆円錐形状の
    ギアと、 一端に前記押下ノブの軸部を前記付勢力に抗して押下状
    態にロック可能に係合する係合部が設けられ、他端に前
    記ギアに当接するカム部が設けられて前記押下ノブの押
    下操作に伴って前記ギア方向に移動するロック板と、 を有し、前記回転押下ノブの回転または押下操作による
    回転押下スイッチのオン状態に連動して前記ギアに当接
    したロック板を移動せしめ前記係合部の係合を解除して
    前記押下スイッチをオフ状態とすることを特徴とするス
    イッチ装置。
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JP1988167880U JPH0614349Y2 (ja) 1988-01-07 1988-12-26 スイッチ装置
US07/293,344 US4950845A (en) 1988-01-07 1989-01-04 Switching device

Applications Claiming Priority (3)

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JP108988 1988-01-07
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